ウィリアム・ハワード『カリギュラ』(’80、中上守訳、富士見書房フジミブックス)
まず挨拶代わりに、姉と寝る男カリギュラ。
読者は、「かの悪名高いローマ皇帝カリギュラとはどのような男なのか?」という興味を持って最初のページを捲り始める。そこへ、いきなりこれ。つかみはオッケー。
われわれは“自由な性の狼藉者”としてのカリギュラ像を求めている。なんたって名前がカリをギュラッ。もう普通に腰をグラインドしてるぐらいじゃ駄目だろう。巨根をビンビンにおっ勃てながら、腰に吊るした松の木の枝で処女のアヌスを凌辱するくらいの意味不明さが必要だ。なんで松やねん。
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