諸星大二郎『BOX〜箱の中に何かいる➌』('18、講談社モーニング KC)
待ちに待った第三巻の最終頁、最後のクイズとその正解に涙がこぼれた。諸星先生の心暖かさに、登場人物の扱い方に、冗談とかでなくホント感動した。
ありがとう。
・・・と、ここで終われば、オレも立派な大人なのだが、やはり違う。
【あらすじ】
箱、箱、函、ハコ、山崎ハコ。この作品は、ヴィンチェンゾ・ナタリ『CUBE』辺りを嚆矢とする、いわゆる限定状況ホラーの流れに対し諸星先生がゆる〜く乗っかってみました、という一見新機軸そうで、実は先生、以前も「鯖イバル」でやってましたよね?という出涸らしのお茶をさらに煮て飲むような究極作品だ!
正体不明の“箱”に招待され、パズル解きのゲームをやらされる9人の男女。ゲームに失敗したら、全身黒づくめの山崎ハコがやって来て殴り殺される。その遺体は“箱”、すなわちクーラーボックスに吸収され、闇に消えていく・・・・・・って、怖すぎるわ、このあらすじ!やめた!
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