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2013年9月 8日 (日)

朝倉世界一『春山町サーバンツ②』 ('13、エンターブレイン)

 わたしたちの毎日が常に波乱やドラマチックな出来事にさらされていると思われても困る。
 だが、そこにまったく何も存在しないわけではないのだ。殊さら特別ではないにせよ、日常の中に埋もれてしまいがちであるにせよ、イベントはいつも起こり続けている。
 世界は変わっていく。
 わたしたちも変わっていく。

 大げさに語る必要などないし、毎日がスペシャルであるなどありえない(それではスペシャルでなくなってしまう)が、それでも生きるということは、なにかに気づくことだったり、なにかを忘れていくことの連続だったりする。

 そういうもんだ。
 
 春山町のひとびとの生活をふらふらするほど自由な筆致で描き綴った第二巻は、だから、相変わらずっちゃー相変わらずで、興味ないひとにはまったく興味ないだろーなー、っつう瑣末に徹した内容が楽しく描かれていて、やはり素晴らしい。
「ことばに出せない気持ちを蜃気楼のように噴出させる女」ってのは、ま、昔からよくあるマンガの手法ですけど、ボルヘスですよ。よく考えると。ね?
 マンガってのは、やっぱり素晴らしいし、いつも新しい。
 そういうことを素直に考えさせてくれる作家のことを、大家(たいか)っつーんですよ。(おおやじゃねーよ。)
 朝倉先生には全然似つかわしくないフレーズですけどねー。

 たしかに、ここには魔法が働いている。
 (引用元・「ハリー・ポッターと開かずの扉の三軒隣」←ウソ)

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