中島徳博「スーパー戦国記」 ('89年、日本文華社)
純粋なる狂気のあかしとして。
中島徳博『スーパー戦国記』にはふたつのバージョンの存在が確認されており、いずれもタイムスリップを廻る物語である。「少年ジャンプ」で恒例・二巻打ち切りとなった最初の版では、現代人が時空を越えて戦国武将となるプロットが共通するものの、主人公はなぜか甲子園球児どもで、豊臣秀吉が狂い死んだりアメリカ海兵隊が戦国時代に現れたりするらしい。これでは常人には理解不能だろう。
連載途絶の手痛い失敗を踏まえて青年誌向けにリメイクされた新しい版においては、主役の年齢設定を引き上げ、なぜか刑事を投入するなど全体に大幅な改変が図られているのだが、豪快無双なでたらめっぷりには一層拍車が掛かってしまったように思われる。二度に渡って時間の壁を跳び越える新幹線はその象徴だ。
しかし脆いな、時空の壁。
【あらすじ】
われわれがまず目にするのは、熱く手描きで書かれた織田信長の年譜である。父・信秀の死により家督を継承した信長は鳴海城制圧に向かう途上、豪雨落雷のさなか電光一閃、
「信長、消滅す!」
え。
ハテ読み違えたかと思いきや次のカットは見開き2ページで、愛馬に跨り刀を抜いた信長が現代の高層ビル群を見降ろす空中にいる姿が描かれる。
「織田信長、大東京・西新宿に突如見参す!!!」
うわ。
いきなりたいへんなことになってしまった。
しかも出現場所がビルより遥かに高い空中。当然墜死は免れない。怪人だって怪獣だってもう少しマシな出方をする。信長、現代に到着するも即死亡。新聞トップに活字は躍るだろう。それがどんな種類の新聞かはわからないが。
しかし、ご都合主義という名の神風は吹いた。
突如巻き起こる強風に煽られ、信長と馬は空中を馳せるように移動し、新宿住友ビル最上階52F・地上200メートルにある眺望レストラン街へと突っ込んだ。
砕け散る強化ガラス。あがる絶叫。
窓を破って馬に乗った武者が突っ込んできたのだから当然だ。
彼方まで晴れてよく見渡せる、のどかなお昼時のお食事処は一転、戦国の血しぶき薫る野戦場へと姿を変えてしまった。
慌てて電話に飛びつく給仕の腕を軽ぁーるく手刀投げつけ封じた信長、暴れる愛馬・青竜をもう片方の手で宥めながら、得意の演説いっぱつ、
「・・・あ~、われこそは尾張清洲城、城主!
織田上総介三郎信長である・・・!!!」
あっけにとられる一同。
「諸君は略して、織田信長、とこうぐっとカジュアルに呼んで貰いたい。
・・・そいでさ、ぶっちゃけ尋くけど、ここどこよ?!」
ガヤガヤ喚き出す烏合の衆たち、「気違いだ、気違いだ」「どこの病院から逃げ出して来たんだ」「それにしても念の入ったコスプレだな!馬は自前で持込みか」など無作法に騒ぎ立てる。
話にならぬと素早く馬首を廻らす信長であったが、そうはさせじと取り縋る従業員を太刀ひと薙ぎで真っ二つに。鮮血の柱が偽装ヨーロッパ調の天井にはねると甲高い悲鳴があがった。
「おい!本物!刀は本物だぞ!気をつけろ!」
「畜生、刀狩りの成果はどうなったんだ?」
そんな概念がまだ存在しない時代から来ているのだから是非もない。
レストランを飛び出した信長は高層ビルのフロアを騎馬でひた走る。パカランパカラン。
「なんじゃ、この城は・・・?西洋建築か?!」
通路の行き止まりは地上直行のエレベーター。慌てたおばちゃんがドアを閉めようとする寸前に潜り込んだ。おばちゃん失神。同じ密室内に馬と武者が乗ってるんだもの、無理ない。
そんな空中楼閣での騒ぎをちっとも知らず、地上階は混み合っていた。
一向に来ないエレベーターを待ちわびる人々は群れを成し、ようやく聞こえた「チン!」という到着を知らせるベルにザワザワと足を踏み出した。
-------途端--------。
「どけい、どけい!雑兵ども!!
とっとと道を空けんか、この薄汚い蛆虫どもめらが!!!」
最大級の大音声を響かせながら扉の向こうから騎馬武者が突進してきた。慌てて身をかわす者、ひづめに掛けられ転倒する者。土煙こそ上がらぬものの、とんでもない大混乱がフロアに捲き起こった。
「・・・もし、殿。信長どの」
虎口を脱出せんと鬼神の如く決死で馬を駆る信長の耳元で、低い声がする。耳を聾せんばかりの喧騒大音声の中、その声は妙に通った。
「むむ、何やつ?」
信長はそんな程度の怪異にはもはや驚きもしない。
声は密かに名乗った。
「拙者、現代忍者・スズキくんと申す者。服部半蔵が56代目子孫、服部カンゾウに忍術を習い神秘の探求にうつつを抜かす当代きっての痴れ者でござる。にんにん」
「あぁ、バカ者か!」
いずこからか聞こえる声の主はズッとこけたようだ。
「そうそう、服部といえば松平清康の家臣筋であったな。ええい、面白うない。斬ってやる」
「そんなご無体な、あんた、本当に血に飢えたお人やな!」
声は剣呑な気配に心持ち後ずさる。「用が済んだら消えますよってに。頼むから、しばらく黙ってわしの薀蓄聞いてんか?!」
「なんじゃ、早く申せ。見ての通り、現在取込み中じゃが、あすこに出口らしきものが見える。まもなくこの館を抜けられようぞ」
「あー、その件なんですが、信長さん!」
スズキくんは居住まいを正す。
「あんたが到着したのは西新宿、原作に忠実に申せば京王プラザホテル。この記事ではなんでか住友ビルになってますけど、いずれにしても都庁周辺のエリアです」
「おぬし、地理に詳しいようじゃの?」
「なぁに、現代にはgoogleマップという武器がありますから。この程度の検証はお茶の子博士・手塚眞ですよ!
んで、ここからが重大な問題なんですが、この後アクションの舞台が移ると、富士銀行が背景に見える。そこから移動して、さらに進むと進行方向右手から山手線内廻り電車がやってくる」
「・・・それがなんじゃ?!」
寄りすがる群集を斬っては捨て、斬っては捨てながら信長が吼える。「わしは一切関知せんぞ」
「ご存じなければ教えてあげますが、富士銀行は、すなわち現在のみずほ銀行新宿支店は、紀伊國屋書店の近所にあるんですよ!
そして線路に向かって右手から渋谷行の山手線がはいってくる!
つまり、新宿西口で始まったドラマが、気がつくと東口に移動してるんです。山手線内ですよ!いつの間に高架を越えたんだ?!」
「・・・忍者」
織田信長は不興そうに眉を顰める。「あまり先々の出来事を説明してしまっては面白うない。失せろ。さもなくば斬る」
「ひえー。失礼しました、では、どろんどろん」
しょぼい白煙ひとつ上げて、邪魔者は消え去った。
「キャッホーーーイ!!!」
かくて喊声を上げて信長と愛馬は東新宿の街に滑り出したのあった。なんてったって信長、時に十九歳。殺人を屁とも思わぬキチガイではあるが、所詮コンパではしゃぎ廻りたいお年頃である。
『管区内の各車に告ぐ。
織田信長を名乗る狂人が殺傷事件を起こし靖国通りを南へ逃亡中。ただちに現場へ急行せよ!』
鼻くそをほじりながら、ストリートビューにチラチラ映る鳩人間に見入っていた藤刑事は顔をあげた。横咥えのマイルドセブンが紫煙をたなびかせている。
薄い口ひげを撫でながら、飲みかけだったジョージア・ブラックをぐいとあおる。
「おい!」
同乗していた警視庁捜査一課の可児警部がさすがに見かねて声を掛ける。「藤くん、事件発生じゃないか。今すぐ現場に急行するんだ!」
藤刑事は薄い茶色のサングラスの奥でギロリ、目を剥いた。
「ケッ・・・」
軽く舌打ちし、唾を吐く。
「俺たち警察は、F.B.I.の使いっぱしりじゃねぇんだ!」
「それは確かにその通り。事実だが・・・」
警部はその名の通り厳つくエラの張った四角い顔を苦々しく歪め、
「この場はまったく関係ないと思うがなァー」
「間違えて仏陀の墓に参ってしまったペテロだよ、今のお前さんは」
藤はおごそかに言った。
「賽銭とお布施の区別もつかないくらい、耄碌しちまったってのか?顔を洗って出直しな!」
「つくづく・・・」
可児警部は運転席横のマスコット人形の頭を弾きながらしみじみ述懐する。「こんな部下はイヤだよ、ねぇ、ピッポちゃん」
「しょせん、この世は血へどを吐きながら続ける悲しいマラソンさ!誰が勝者だろうが関係ねぇ!走り抜くしかねぇんだ!」
「あ、それ、なんか共感するわ」
警察無線はなお鳴り続けている。
『・・・犯人の特徴は、20歳前後、陣羽織着用、白馬に跨り、まげを結っている模様・・・』
「こっちも正直、どうかと思うなー・・・」
警部は遠い目でぼやいた。
内田太吉はバイクの上で林檎をかじっている。
指定銘柄デリシャスをシャリシャリとかじりながら、口元は血塗れだ。強烈な歯槽膿漏が内田の歯茎を蝕んでいるのであった。
「んー、リンゴはやっぱりデリシャスに限るな!」
日曜日。昼日中から新宿御苑横にバイクを並べて、暴走集団・爆紅鳴夜(ばっくれんなよ)の集会は続いていた。
次期総長選挙ぜひワタクシに、といったみみっちい話だ。この世の外側のロマンを求めて飛び込んだ暴走族の世界だったが、俗界の世知辛い風はこんなところにもピュウピュウ吹いてきやがるのであった。
内田は短時間で辟易し、集会の外縁でこうして無聊を囲っているのだった。
「ねぇ、あんた、いい男ねん」
どこから現れたのか、素肌に黒革のボディスーツを密着させたグラマーが突然内田のバックシートに陣取り、豊満な乳房をグイグイ押し当ててくる。顔見知り程度の筈だが、なぜかプロゴルファー猿に酷似した容貌の内田が気に入ったらしい女は誘われもしないのに、勝手に後部座席に跨った。
ぶんぶんエンジン音の真似をしながら、不戯けた素振りで内田の皮ジャンに身体を擦り付けてくる。仄かに海草シャンプーの香る女の素肌は熱く汗ばみ、湿り気を帯びていた。
みっちり張って重量感のあるその太腿の内側も、同じく湿っててらてらと輝いているのであろうか。
総長選の行方より、この女とどこかへしけ込みたい。
俗人なら誰しもそう思うところであるが、内田は違った。
バイクを撫でながらシニカルに呟く。
「こんなオモチャに大事な命を賭けてるようじゃ、オレもお前も終わりだぜ」
「あぁ、戦国の世を統べるような、なにかでっかいこと、したいぜ!!!」
内田太吉。
この男、のちに豊臣秀吉となる。
ふいに遠くで銃声が鳴った。
パトカーのサイレンが幾重にも重なり聞こえてくる。
「たいへんだ!あっちで人殺しが暴れてるぞ!」
急にざわつき出した仲間達を尻目に、女をバックシートから振り落とすと、キック一発、内田は愛車・カワサキZEPHER1100逆車フルパワーカスタムを駆って走り出した。
「ちょっとォー!!!なにすんのよー!このバカヤロー2・幸せになりたいィィ!!!」
女の怒鳴る声が一瞬で道路の彼方へ消えていく。
この瞬間のスリル、オレはそのために生きているのだ。麻薬も同じだ。いやいや麻薬はいかん。
内田はいろいろ支離滅裂なことを思った。
巡査一名、頚動脈を切断され絶命。
巡査長一名、腹部を縦方向に斬り上げられ絶命。
これまた巡査一名、眉間に一刀刺さって絶命。
・・・・・・。
続々寄せられる殉職者リストに青くなり赤くなる可児警部だったが、なに相手は戦国の世に累々たる屍の山を築いた男である。この程度の犠牲で済んでむしろ幸いだ。
「なんで銃の使用を許可しないんだよ、刑事部長は?」
無線機片手にイライラしながら煙草の端を噛み潰す可児の向こうで、藤刑事、
「やる。俺が殺る。」
「うわ!!!きみ、なにしとるんだ、藤くん?!」
藤刑事はぶつぶつ呟きながらリボルバーの弾倉に弾丸を装填し続けている。眼球がテンパって白目がちだ。口元に泡まで噴いているらしい。
早くも危険すぎる状態。レッドゾーン臨界。
「きみが出てったら解決する事件も解決しなくなる!頼むから、やめてくれ。
・・・わしゃまだ定年まで結構あるのよ!!!」
リアルに本音だった。
「警部さん」
藤はとっておきの笑顔を唇に浮かべて微笑んだ。
「あんた、極楽鳥って鳥を知ってるかい?美しく飾っちゃいるが、連中、実はカラスの親戚らしいんだよ。
あいつらが住んでる南の国は果たしていまも楽園だろうか・・・?!」
「えーーーい、もう、わけわからん!!!」
キレて地団駄を踏む可児警部を置き去りに、藤は歩き出した。
銃の安全装置を外す。気配に気づいた警官達が飛びのく先に人垣が切れて、馬に乗った血染めの大きな人影がくっきりと見えた。
ビルの谷間を照らす無情の陽光。ハイヌーン。白昼の決闘だ。
内田太吉は人込みの後ろにバイクを停め、2.0の視力でその場の様子を窺っていた。
暴れる白馬とそれに跨る鬼神の如き武者。狂人か。
「・・・いや、違う!違うぜ!ありゃ絶対、狂ったやつの目なんかじゃない!!
単なる気違いの目があんなに澄んでギラギラしているものかよ・・・!!
こいつは・・・ひょっとして、ひょっとするぜ!!!」
どういう理屈かわからないが、見えない何かを確信したらしい。そう言う内田の目もギラギラと燃えている。まさに気違いに刃物という状態。
間髪入れずキック一蹴りでエンジンの轟音が捲き起こった。
「退けい!退けい!愚民ども!!!」
愛馬を駆り立てる信長の鞭に容赦はなく、嘶き後足立ちになるたび人垣が割れる。蹴爪にかかって警官が地に臥せり、物見高い携帯をかざした若者が張り倒される。
逃げ惑う群集はさらに残酷で、集団の勢いにまかせて躊躇なく怪我人を踏んで右に左に揺れ続ける。痛々しい苦痛の喘鳴を掻き消すように幾つもの怒号が放たれ、宙に消えていく。
もはや誰もその攻勢を止めることは出来ぬかと思われた、其の刻。
ダァァァァーーーーーーン。
一発の銃声が真昼の新宿を切り裂いた。
「!!!」
慌てて手綱を強く引く信長。しかし既に遅く、共に時空を越えてきた愛馬は飛来した銃弾に脳漿を噴き散らせ、ガクンと膝を折っている。
その前方に仁王立ちになったのは、ニヒルな口髭、薄茶色のサングラス着用の藤刑事だった。
ぶつぶつ何事か唱えている。
「・・・子羊、第七の封印を解き給うに月の面は蒼黑く染まり・・・」
つんのめり、大地に転がったヤング信長目掛け、藤刑事は冷静に照準を合わせる。睨み合う両者の視線がバチバチと絡み合うなか、素っ頓狂な爆音が。
「パプラ!パプラ!パフォパフォー!!!」
改造マフラーに仕込まれたヤンキーホーンが豪快な突撃音を奏でる。
人込みを掻き分け爆走してきた内田のバイクが強力に横滑りしながら、信長の前で停まった。
ゴムの焦げる匂いが激しく鼻を突く。路面に煙の筋が立ち上った。
「・・・?!」
「ヘィ、大将、乗んな!!俺はあんたが気に入ったぜ!!!」
片手を大きく突き出し、屈託のない笑顔を浮かべる内田。
強烈に面喰らいながらも、さすが大人物、信長は迷いなく内田の手を握った。そのまま後部座席へ引き寄せられる。
「おいおい・・・」
藤刑事は銃把を軽く握り直し、標的を内田に向ける。
「祈りを最後まで聞かねぇやつは、天国へ行っても神様に嫌われるぜ」
「あっ、意味通ってる!」
パトカーを降りた可児警部は思わず叫んだ。
「こいつの発言で意味がわかるなんて、不吉だ!」
予感的中、藤の銃口を逃れるように大きくカーブを切ったバイクは一直線に、パトカーの正面に立つ可児警部を目指してフル加速した。
「ひえええええーーー!!!」
可児の正中線をきれいに刻んで1100ccの車輪が宙へ駆け上った。ぶち、ぶちと金玉の破裂する音が周囲に響く。
バイクは警部の身体をスロープ代わりに、向かいの富士銀行ビル3階付近までジャンプすると、勢い衰えずそのまま強化ガラスの壁面を走り出した。
重力と常識を軽く凌駕するフライング行為に、一同唖然。
「おい!思いっきり、上に反るんだ!!!」
「おうさ!!!」
上体を限界まで反らせバランスを維持しながら、バイクはありえざる暴走を続ける。雑居ビルの隙間を跳び越え、障害物の看板を巧みなドライビングテクニックでかわし、窓から首を出したおっさんの首を間一髪で削ぎ飛ばし。
金融ローンの電飾掲示板をジャンプ台に大きく交差点を飛び越すと、そのまま高架の上へ。
山手線やら中央線、京王線に小田急線、通勤快速やら急行やら各停の線路を90度にぶった斬り、西口側の安全柵を突き破ってトタン屋根の横丁を次々に破壊。屋根は破るは、土間は荒らすは、通りすがりの娘は犯すは。
新青梅街道を西へ、猛スピードで一直線に下って去っていってしまった。
「・・・はへ、はへ・・・」
後には、身体の中央に真っ黒いタイヤの跡を中央分離帯に如く刻み付けられ、悶絶死を遂げている可児警部の遺体が残されているばかり。内臓破裂で即死だろう。
藤は苦い顔でポケットのマルボロを探し、咥えると火を点けた。必ず追い詰めとどめを刺してやる。神に誓ってSAY YES。
藤 竜次。
この男、のちに明智光秀となる。
【解説】
いや、未来から来た登場人物に対して、「のちに」って言い方は矛盾してるんだけどさ。
この後、物語は加速度的に異常さを増し、信長・内田・藤刑事など主要登場人物全員が乗り合わせた「ひかり号」が箱根湯本付近で突然タイムスリップを起こす。
誰もが予想するように着いた時代は戦国時代。
スタート地点に戻った信長は大喜びでおもてに出ようとするが、そこへ飛来する矢衾の嵐。野盗時代の蜂須賀小六が襲撃を掛けてきたのだ。徒手徒拳で大軍勢を迎え撃つ、信長以下ザ・命知らずな面々。
この時点で、新幹線の中に閉じ込められていたのは、アメフト選手や大手メジャーリーガー、スーパードクターK、子煩悩なおやじなど。常軌を逸した人材ばかり。
そんな実戦経験の皆無なボンクラどもを率い荒野で戦っているうちに、またしてもタイムスリップが起こり、再び時間の壁を越えて消えてしまう新幹線。
おまえはドラのタイムマシンか。
さてさて戦国の世に取り残され、歴史をつくる運命を背負わされた男達の活躍やいかに。
ま、勘のいい読者諸君は既におわかりだろうが、本作品ここで敢え無く連載打ち切りとなった。
無念だが、当然の結果であった。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント