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2013年4月27日 (土)

佐藤健太郎『魔法少女・オブ・ジ・エンド』 ('13、秋田別冊チャンピオンコミックス)

■「連休の人込み摺り抜けあなたの街へ!出没、ウンベルケナシの“人生天国!って既に死んどるやんけ!ハイハイ!”のお時間です!いや、お時間じゃありません!本当すんません!
 本日のゲストは、象の鼻の穴に詰める新しい紙くずを丸めるのに余念がないタブラ奏者・佐藤哲也さんです」
 パチパチ。
▽ 「また、ウソやん。えー漬物大好きっ子の、佐藤ですー」
■「なんですか、それ?ネタ練ってきた?ちょっ可愛い感じで売ろうと思ってる?」
▽「いや、本気なんやけれども。今年はウンベルくんとは満足に飲めとらんなー。Dとか最近どうしとるの?」
「あぁ、あいつは死にました」
▽ 「え・・・?」
■「なんか末期に“ときめきに死す”とか言ってましたー。って、ウソです、言ってませんー。しかも死んでませんー。軽率な発言が多くてすいませんー。本当反省してますー。最近被害妄想が酷くて。頭の周りを銀色の小型UFOがぶんぶん飛び交ってる感じなんですよ」
▽「おいおい、大丈夫かいな?」
■「いやダメでしょう。ゴー!」

Img_00040036 ▲頸骨から脊髄まで一気に攣り出されます。

■「本日のご紹介は、同じ佐藤さん繋がり、別冊チャンピオンで好評連載中の『魔法少女・オブ・ジ・エンド』!とにかく人がバンバン死にまくり、たぶん関よしみ先生みたいなオチが用意されてんじゃないかと思われるスプラッターマンガでごんすー」
▽「あー、こらまた、ヒドイね~!毎回よく、こんなんばっか仕入れてくるよねー!」
■「師匠は御存じないでしょうけど、既にヒットしているチャンピオン本誌連載で本田真吾『ハカイジュウ』っちゅーのがありまして」
▽「ほう、どんな話?」
■「ま、怪獣が立川を襲う『クローバーフィールド』+『スターシップ・トゥルーパーズ』なんですが」
「知らんなー、どっちの映画も観とらんなー」
■「普通そうでしょうけど。『ハカイジュウ』の場合、当初の立川に徹底して拘ったつくりが斬新だったんですけれども。その後新宿、お台場と舞台が転々としていくので、そのへんはもったいないなー、普通だなーと」
▽ 「でも、なんで立川なの?」」
「作者が実際住んでるらしいんですよ。ご当地マンガの一種ですね。
 で、『魔法少女』はそのヒットがあったんで、柳の下に泥鰌がいっぱい、水野晴郎の映画がいっぱい的な感覚で企画が通ったんじゃないかと思います。後述しますが、最近やたら増殖している『ゾンビ』的要素もある」
▽「おー、『ゾンビ』!ピーター、ピーター」
■「スティーヴン(笑)
 物語はですね、ある日、昼間に高校の門のところにゴスロリの格好をした小娘が現れましてですね、不審尋問してきた体育の教師の頭を割る。実際ぼかん、と爆発させてますからねー。マジカルステッキ的なグッズでね。
 こりゃなんだんべ、と窓辺でうたたねしながら見てた主人公、てっきり自分が寝ぼけてるせいかと思い、授業中に手を挙げてトイレへ。表情なく白目を剥いた魔法少女、ぶんとジャンプ。窓を割って三階の教室へ乱入。主人公が顔を洗って戻ると、教室中が虐殺されて血の海だという」
▽「あー、最初の『ゾンビ』発生事態みたいなもんだ?」
■「師匠、妙にゾンビに詳しい。おかしい。確かに『ダイヤリー・オブ・ザ・デッド』的なもんですよ。日常に突然襲い掛かるアウトブレイク、そっからノンストップで襲ってくるゾンビ、じゃない、魔法少女を倒しながら逃亡。その繰り返しですな。魔法少女に殺された犠牲者も、黒い魔女コスプレみたくなって、ウガーッって襲ってくるんですよ」
▽「ところで、魔法少女っていったいなんなの?」
■「こんなんです」

Img_00050037▲連れてるブルが火の玉発射!

▽「おいおい、おっさんやん(笑)!!」
■「 タブラも萌えも解する風流人の師匠には申し訳ないんですが、こんなんばっか出てくるんですよ。複数。いろんなデザインのが無数にいるって設定みたいで。アニメ調だし少女ですけど、「けいおん!」の「け」の字もございません。いっそ作画を画太郎先生に依頼してみたら、という気も致します」
▽「ふーん。で、面白いの?」
■「説明をどんどん省いて先に進めようというのは、イイ考えだと思いました。説明しちゃうと失速しちゃいますから。でも本当に印象に残るのは、重くてヘヴィーでやりきれないマンガの方なんですけどね。このマンガ、爽快感がありますもんね。人死にまくりですけど」
▽「いろいろあるんやね。他に特徴は?」
■「舞台は吉祥寺でして、高校から始まりショッピングモールまで行くんですが、吉祥寺自体がマンガに採り上げられやすい性質を持っているんで、特に新鮮味は感じられません。
 でも、こんな人がブチ殺されてました」

Img_00060038▲・・・せ、先生!

▽「あちゃー。微妙に似た人やねー(笑)」
■「ハイ、微妙に似てるだけだと思います(笑)。顔ネタでは他にも、日野日出志というより犬木加奈子似の女が目玉咥えて『パンズラビリンス』してるキャラとか、いろいろと。吉祥寺上空に巨大な魔法円が描かれてそこから大量の魔法少女が出現する設定なんで、かなり自由度は高そうなんですが。
 第一巻を読むかぎり、もっとムチャクチャやったれ!って感じで」
▽「こりゃ誰かが魔法を使って召喚しとるんやろね」
■「はぁ、そいつが最後に長ゼリフを吐かないことを祈ります。黒幕が最後にすべてを説明して終わる話は、『犬神家の一族』だけでたくさんだ!」
▽「おー、犬神!!佐清、スケキヨ!!」
■「静馬、静馬って、あんた、そればっかりやん!ありがとうございましたー!」
 

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