いのうえだいすけ『悪魔(サタン)の墓標』 ('76、高橋書店マイコミックス)
井上大輔と云えば、マッドネス「シティー・イン・シティー」とか、腐れロボのお歌の作曲者として有名であるが、今回で採り上げるいのうえだいすけはまったくの別人。別人二十面相。
そんなこと、子供に指摘されなくたって解るって?
うるせぇ。くらえ。
※主人公のロンT、茶色ってのが渋い。
だいすけは、手塚プロ出身者。
ディズニーを仮想敵とした安心のお子様向けブランドメーカーとしての手塚先生ではなくて、暗く破壊と殺戮への情熱を滾らせていた頃の手塚。その傘下のプロダクション。描き文字と背景に露骨な影響が感じられる。
取り上げられることも多いので、マンガの神様にもそういう暗黒傾向の作品があったことを知っている人は結構いるだろうが、それにしてもこの時期の代表作(と勝手に認定)『ガラスの城の記録』は極端だった。家族全員が精神異常で殺人狂。一応未来の話なので、光線銃とか冷凍睡眠カプセルなんかも出てきた気がするけど、SF設定を持ち出しても救いがあるような話ではなかった。
ひたすら、肉親同士の殺し合いを見せられ、うんざりした頃に白ページ抜きで(未完)の文字が飛び込んでくるし。
おっさんの顔面がレーザー光線で吹っ飛んだり、またしても近親相姦だったり、なんかもう全篇そんな感じ。(原本を所持していないので、実は二十年以上前のうろ覚え。)
しかし、不毛過ぎる『ガラスの城の記録』(と、それに代表される虚無的かつ残虐な手塚作品)は、かの川島のりかず先生にも大いなる影響を与えているように思う。特に初期作品なんか、露骨にキャラクター造形まで真似している気がする。(例・『血塗られた処刑の島』『悪魔の花は血の匂い』)但しのりかず、アニメ的センスは皆無なので、フラット過ぎて、失敗した70年代少女マンガ風絵柄にしか見えませんが。
だから、本家・手塚プロから残酷マンガ業界に都落ちしてきた、いのうえ作品を紐解くわれわれは、「あれっ?なんか、のりかずに似てる・・・」と、場末で起こる必然的シンクロニシティーに戸惑うことになるのだ。
マンガの神様は、偉大だ。
だが、神様だけが偉大なわけではないのだ。
安直な未来都市設定。オカルティズムへの興味。考えが足りない残虐描写。これらが『ガラスの城の記録』という手術台の上で、偶然出会う。
素晴らしい。完璧だ。
だが、しかし。あとで詳しく述べるが、『悪魔の墓標』には、のりかずには存在しない大きな要素が存在する。幕切れで、主人公にご都合主義極まれる“救い”が用意されているのだ。これには心底ガッカリさせられる。そもそも宇宙規模での善と悪の対立図式は永井豪にこそあれ、手塚マンガにはなかろうに。
とはいえ、意味なく凶悪性を剥き出しにする本作もまた、まったく読まなくていいマンガの歴史に刻まれるべき、完璧なトラッシュ作品であると言えよう。
繰り返す。
まったく読まれなくていい作品だと断言できる。
【あらすじ】
冒頭、ビルの谷間でひとりの男が惨殺死体で発見される。全身バラバラにされ、遺体は現場一帯にばら撒かれるようにして散乱していた。
夥しい血糊と形状不明なまでに引き裂かれた臓器の破片の山を見ながら、鑑識医は途方に暮れている。
「むうう・・・この切断面は刃物やなんかじゃない。
まるで、巨大な腕で、細かく千切っては放り投げたみたいだ!」
医者の大げさな表現に思わず苦笑するベテラン警部・蟹江K三。
そこへ、若手が口を出す。
「・・・警部ッ!被害者の身元が割れました。
所10三、中学教師です。勤続十数年、素行は到って平凡。勤務先での評判も上々で、身辺のトラブル等も報告されておりません・・・!」
「ふん、きわめて堅物の先生ってとこか・・・。
こりゃぁ・・・悪魔の恨みでも買ったかな?」
緊迫する現場に、忍び笑いが漏れた。
日本警察の上部組織として(FBIのように)国際警察ニュウ・ポリスが君臨する近未来。
主人公レイは、生まれたての赤子のように首の据わりが悪い、このニュウ・なんたら云う胡散臭い組織の新人メンバー。でも勤務地は単なる都内らしく、捜査内容だって普通の警察と大差ない。ご大層な上部組織などまったく必要ないように見えますが、あなたはどう思いますか?
ともかく、開巻早々の殺人事件、こりゃあ経験の浅い若者が難事件に遭遇し張り切る話かと思いきや、早々に上司に休暇取得を言い渡され、なんでか実家に強制送還。
捜査開始早々、いきなり実家に帰される刑事は嫌だ。警察手帳も泣いている。
ま、ともかく、ひさびさの休暇には違いないので、意気揚々自宅に帰ると、実家はいつも通り。平穏無事。無病息災。出迎えるパパ。ママ。妹。
この、妹の存在がうざったいレベルで強調されており、勘のいい読者諸君ならば「あぁ、コレはひょっとして・・・あのパターン・・・」と、開巻早々にネタばらしにお気づきになるかと思います。
思いますが、ここはグッと堪えて。
この作品、詰まるところ“Who done it?(誰が殺ったか?)”型ミステリーとして展開していくしかなくて、それ以外に物語を転がすネタが全然ない。おまけにぜんぜん容疑者不足。
そんな、永遠に乾燥期のゴビ砂漠みたいな不毛な話からオチを奪ってしまうという暴虐行為は、そりゃもう、坊主から賽銭全部を取り上げるようなもの。
あんた、坊主の恨み、怖いでしょ?ハゲが暗闇からコッチ見てますよ。じーーーーっと。粘液質の瞳で。どう?
だったら、黙んなさい。
実家に帰ったレイは、そりゃ若いし暇だし飲みたいし。「ちょっち、行ってくるわ!」と近所のバカと連れ立って飲みに行く。年末年始でもあるまいに、金もなければ女もいらない。へべれけ酔いどれ、オールナイトロング。ハードコアだ。
一緒に遊びたくてぷりぷり怒る妹(この時点で既におかしい)を実家に置き去りにして、夜の繁華街を気ままに遊び歩く。
「おーーーし!!じゃ、次の店行くぞォーーー!!」
肩を組んだ友人Aは調子よく怪気炎をあげるが、自らセーブし「ちょっと、待った。その前に、小便。小便。漏れる漏れる・・・」
「おい、おい、オレはこれでも一応警官なんだぜ・・・!」
ニヒルに唇を歪めるレイに、友人A、
「てやんでーーー!!てめー、バッキャローーーめ!!矢でも鉄砲でも持って来やがれってんだ!!こなくそ、コンチクショウ」
雑居ビルの裏手で壁に向かい、傍若無人にジャブジャブ放尿し始めた。
のどかな水音が聞こえて来る。
呆れ顔で苦い笑いを浮かべるレイ。
「・・・?」
と、その瞬間。巨大な風音がバサリ。
ビルの谷間を真っ黒い影が横切り、何だと顔を向けた瞬間、小便途中の友人Aの身体は真っ黒い巨大な腕に掴み上げられていた。
「の、わわわわーーーーーーッ!!」
「お、おい・・・!!」
身長3メートルを越す真っ黒い巨躯に、尖った耳。背中には、蝙蝠のように真っ黒くて巨きな羽根が。血のような網目を張り巡らし真っ赤に染まる。
耳まで裂けた唇からは真っ白い牙が突き出し、何か腐ったような硫黄の臭気が辺り一面に立ち籠めている。
「うわッ!!悪魔だ!!こりゃ、紛うことなく完璧に、悪魔そのものだ!!」
悲鳴と共に、頭上高く持ち上げられ無造作に放り出される友人A。余りの怪力に、人体は破裂しバラバラに砕けて散らばる。まるで粘土細工の人形みたいだ。
人間の尊厳を軽ァるく踏み躙る突然的な暴力の嵐に、二の句も接げないレイ。呼気も自然荒くなる。そんな気弱な主人公に追い討ちをかけるように、
変わり果てるにも程がある友人Aの亡き骸!!理科の標本(または人体図鑑)に酷似しているが、使われてる臓器はこれぞ本物!とってもジューシー!!フレッシュ!!スライ!!
「臓物見本市か・・・?これは、臓物の見本市なのか・・・?!」
さすがに堪らずゲロり始める主人公を、憎々しげにねめつけると、悪魔は高笑いを響かせながら高層ビルの谷間へと忽然と姿を消してしまった。
おおきな真っ黒い翼を背後に靡かせて。
通報し駆けつけた地元警察に細かく事情聴取されるレイ。しかしニュウ・ポリスのメンバーだと知れると扱いが変わった。そうそう、こういうのが楽しくて受験戦争勝ち抜いてきたのよ。
それにしても。
目の前で友人を惨殺され、しかも非現実的なビジュアルの犯人をしっかり目撃するという異常な立場にたたされた主人公。これはもう休暇なんざさっさと取り消し、プレデターの仕業とは誰にも信じてもらえず孤独な捜査に身を投じるしかない。刑事ドラマの基本中の基本でしょ。
と思いきや。保釈されるや休暇再開。
翌日、何食わぬ顔で妹と映画を観に行った。
これだけでも許しがたいが、しかも観ていた映画が、これ。↓
レッドスネークカモンでお馴染み、『怪奇!吸血人間スネーク(’73)』!!!
身悶えしながら単行本のコマに最大級の突っ込みを入れまくるウンベル。この映画の内容を知ってる人は一緒に突っ込もう!呪われた実験の結果誕生した蛇人間がマングースの餌にされてしまう不憫すぎる名作だ。
※【注釈】完全に事実誤認。このスチールは「蛇女の脅怖」('66、ハマープロ)である。なんで間違えたのか不思議。(2015.10記)
なんでコレなんだ。
数ある怪奇映画の名作たちの中から、なんでコレを選ぶんだ。
手元にこれしか資料がなかったのか。
まさか、特別な思い入れでもあるというのか。だとしたら、どんなんだ。
上野の映画館で観てて、隣に座った浮浪者のオヤジにちんちん吸われたとかか?
数多くの疑問符を投げかけつつ、本編のあまりのつまらなさに途中で「帰る」とゴネ出した妹(※正常な反応である)を連れて表に出ると、向こうからやってきた女が、
「アラ?」
と急に立ち止まった。
あにはからんや、それは昔の女だった。かつてのレコ。お子様用ブロック玩具。それはレゴ。もとい。
それはかつてジュクで鳴らしたハクいスケだった。
※注釈:以上のセンテンス、現代語に訳すと、“昔新宿近辺を闊歩して交遊活動領域としていた、見るとむしゃぶりつきたくなるほどイイ女だった。”
要はナオン、ナオンの野音である。美女ありき、ってことだ。C.L.ムーアの。
この女の名前は、セシー。まぁ、セシルよりモアセクシーって程度の軽い意味。
手塚風の目玉の入れ方であるが、本家に比較して随分ちっこい。
全体にジョージ秋山の匂いが強く感じられる。都会的でアダルティーって路線だが、エロさが希薄すぎ。『ピンクのカーテン』度が低し。なんでかなって、まじまじ見たら、首が異様に太いんだこの女。
ジョージが女体描写でよくやるくねくね線(勝手に命名)もうまく使いこなせていないね。アレは、“この線こそがエロいんだ!”と強く思い込んでいないと出せない必殺光線だよねー。女のボディラインは劇画期の手塚的。いや、石森章太郎だな。
そんなうざい女が、ジョージの服着て喋ります。
でました、ジュクであります。
余りに不自然なアクションなんでちょっと解りにくいですが、コマ右下一角を占めていてて、動作の流線がついてるのは、この女の左手です。(左利きなのだろうか?)
ポーズも不安定だし、女らしい細さとか繊細さがまるで感じられない。とりあえず描いてあるだけの手です。女の表情が石森のフランソワーズ調でこなれてる、たぶん描き慣れてるだけにこの異物感はひときわ異様です。
あんまり無骨な手なんで、最初背後の男がこの女の乳房を鷲摑みにしようとしているのかと思った。
(・・・しかし、こんな寄り道を延々しているので私のレビューはなかなか進まないな。すいません。)
でも、調子に乗ってもっといいますと、背後の男、ガチャ目です。前髪が不自然に太く一本垂れていますので、かなり面白い状態になっています。ついでに言いますが、こいつが実は主人公です。
あとで(たぶん)詳しく述べますが、この主人公、手塚プロが無理やりダイナミックプロから借りてきた状態なため、画面のいたるところでかなり面白い表情を繰り広げてくれます。
主役がいちばん描けてない。ロングが特にやばい。なんでしょ、これは?まぁ、意あって力足らずな表現ってことなんでしょうけど。
でも、やるときゃやる。
ビルの谷間で、突如生首吹っ飛ばされるセシー。
「オマエの役目はそんだけかい・・・!!」
って大声で突っ込みたくなることうけあいの安さ。お手軽さ。うんうん、常識的展開としては大間違いだと思うけど、そのやりすぎで大雑把な感じ、先生は嫌いじゃないぞ。やれば出来る子だ。
もちろん、犯人は悪魔。耳まで裂けた口のにくいヤツ。
毟り取ったセシーの生首をかぁーるくお手玉にして、血しぶきを浴びせながらレイに投げつけてくれます。高笑いしながら去っていく悪魔を見ながら、
「あいつは、いったい・・・?!」
などと、超絶間抜けなことをぼやいていた主人公は、通報で素早く駆けつけた警官隊にまたも取り押さえられ、今回は本物の第一級容疑者として本庁へ引き立てられていってしまいます。
いかにニュウ・ポリスの栄え抜きメンバーとはいえ、二度も殺害現場にひとり居合わせるだなんて、露骨に怪しすぎる。子供にだってわかること。
今度こそようやく、ホントようやく、濡れ衣を着せられた警察官が、汚名返上のためにひとり孤独で野獣のような捜査を開始する(そして、いしだあゆみを抱いたりする)千葉真一主演の本格刑事ドラマに突入か・・・?
と思わせておいて、やっぱり違う。
プラスチックな留置場でふてくされるレイのもとへ現れたのは、ヒゲの、恰幅のいい上司だった。モロ70年代手塚キャラ風、まるでマンガのような先輩警部はレイの身元を保証したうえで出獄させると、図書館へ向かった。
「こ、これは・・・?!」
意味が解らず首を捻るレイの眼前に、ドサドサーッと分厚い本の山を積み上げ、
「今わかっている手掛かりは、たったひとつ。
犯人は、やたら悪魔っぽい人相風体ってだけだろ?
だったら、その手掛かりを洗え!それしかないなら、そこから徹底的に調べるんだ!」
おまえは『セブン』のモーガン・フリーマンか?
なんだか根本的に履き違えている気がしないでもないが、かなり趣味的に悪魔研究に没頭するふたり。案の定、碌なことがわからず、一日棒にふっただけだった。
ある意味ハードな仕事を終え、喫茶ルノアールの大型ソファでくつろぐふたり。
レスカをチュチュウ啜っていると、突如レイが家族全員を悪魔に縊り殺される不吉すぎる幻覚に襲われる。
慌てて席を立ち、ハイヤー飛ばして実家に戻ってみると、実家は血の海。
「なんじゃ、こりゃぁーーー!!!」
母親の生首を前にし、松田優作の見事な物真似を披露するレイ。パパもママも五体バラバラに引き千切られ、恐怖の表情を浮かべて絶命しているのだった。
そんな『ブレインデッド』の一番派手な場面より大量の流血、臓物の山を見せられ二の句も接げないふたりの傍らで、内臓の山が動いた!
すわ悪魔出現かと、ふところのレーザー光線銃(一応未来ですから、この話)を取り出し構えるレイたちを尻目に、現れたのは血まみれ、ホルモンまみれの妹!
「おにぃちゃん、おしっこ・・・・」
「・・・萌えェェ~~~!!!」
と、警部とレイは声を揃えて叫ぶしかなかった。
【解説】
あとの展開はもうお解りだろう。
舞台は先輩警部の家に移り、警部の妻が心身ともにショック状態にある妹を優しく看護する。警部は見るからに厳ついが、妻は若くて美しい。こりゃ夜の生活もさぞかしゲヘヘと下賎な空想に浸る間もなく、妹は魔王サタンである正体を現し、十歳の少女からあっという間に猿之助も驚きの早変わりで凶悪な悪魔の姿になってしまう。
ビリビリ破れるパジャマと下着。全国のロリコンさんたち、いらっしゃい。
先輩警部は無惨に八つ裂きにされ、それを目の当たりにしたレイは、凶暴な怒りに駆られて、衝動的に最愛の妹を撃ってしまう。(しかも顔面。)
「・・・撃ったわねぇ~~~」
「おにいちゃん、あたしを・・・撃った~~~」
山崎ハコの数千倍凶悪な恨み節を聴かせながら、みるみる復元していく悪魔の頭部。怒りがエネルギーを倍化するのか、ちょっと巨大になり過ぎ。
悪魔の逆襲を受け、なんとなくその場にあった槍に喉首を貫かれ、見事絶命するレイ。ちょぃと見上げてみると、悪魔はやっぱりデカかった。ちょっと、デカ過ぎ。
まさに「なんてこった・・・」って状況である。漫★画太郎の作品に酷似したシチュェーションだ。悪魔のあたま、屋根を絶対突き抜けている。
作品が完結しないうちに主人公が突然急死する展開も画太郎マンガのギャグっぽいのだが、しかし。
死んだ主人公が全裸で宇宙空間を漂っていると、神だかなんだかわからん存在(宇宙意識・・・?)が前触れもなく話しかけてくる!・・・って展開、まだガタロー!
「そなた・・・ダイナミックプロに来ませんか・・・?」
「エッ・・・?!」
ここから、まことしやかに宇宙の黒歴史を語り出す、なんだかわからん存在。
「天地開闢以来、この宇宙の支配権を廻り、手塚プロとダイナミックプロとが争ってきました。
幾つもの惑星が誕生し死滅し、再び生まれる。その戦いこそが空間のエントロピーを生じさせ、すべての生命誕生の根源となったのです。
稀にさいとう・たかおプロってのもありましたが、あれは所詮大人の読者限定。やはり、マンガの王道は少年マンガ。ってテラさんも言っとりましたです。」
「・・・誰だよ、テラさんって?」
「一回死んだあなたこそ、まさにダイナミック魂の継承者にふさわしい。
さァ、蘇れ!
一度死んだキャラが同じ作品内で蘇るのは、作品を変えてスターシステムをとるしかない手塚プロには決して真似できない、ダイナミックな専売特許なのです!」
ビカビカ、ビカーーーッ!!!
(※槍の刺さっている位置が瞬間移動するミラクルが!↓)
強烈にどっかで見た感のあるキャラへのメタモルフォーゼ。
最早宇宙規模での神と悪魔の戦場と化した他人の家のリビングルームでは、血肉を分けた兄と妹の不毛すぎる戦闘が、『聖魔伝』をリサイズして保存したかのようなちっちゃいスケールで繰り広げられるのでありました。
真の結末を知りたい人は、ご近所の書店へGO!まず売ってないけど。
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コメント
悪魔の墓標を知ってらした人がいたなんて……。
感激です。
悪魔の墓標って、確か妹が悪魔で、兄貴と殺し合うストーリーですよね。
描いてた人は手塚プロの出身だったんですか?!
どうりで、絵が似すぎてると思うとりました。
このマイコミックスって【女装の変態】が、女性ばかりを惨殺するアリグモって漫画があったよう気がするんですが。
できましたら、そちらのほうも、お願いします。
投稿: KKK | 2016年6月11日 (土) 10時48分