ジョルジュ・フランジュ『顔のない眼』 ('60、IMAGICA)
ピエール・ブラッスールの顔が高間教授に似ている。黒田硫黄の。
単にネタ元なのかも知れないが、だから何だ。面白くもない。
首にナイフを突き立てられ泣きながら倒れるおばさん含め、しかし、すべてズッぱまりのキャスティングである。
刑事、二枚目、狂った娘。受付嬢役に到るまで受付顔の人をわざわざ探してきている。やはり、映画は顔である。それに気の利いた楽しい小道具類。
モーリス・ジャールの音楽がとても心地良い。深夜映画っぽい気分を盛り上げてくれて、最高だ。
【あらすじ】
交通事故で顔がグチャグチャになった娘が再起をかけて、カンバック!犬神家の佐清とタッグを組んで世界タイトルに挑戦するが、見事失敗。皮膚が無くなり筋組織が剥き出しのグロテスク顔はさすがに相手ボクサーも打てなかったが、ボディが空いていた。
教訓。アタマ隠して尻穴調教中。
それにしても、おばさん役の女優さんは熱演。感心した。顔の皮を剥ぐ手伝いをするという極端にアホくさい役なのに、真の女優魂がスパークしている。
人間、どこに天職が転がっているかわかりませんなぁー。
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