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2012年10月18日 (木)

『ミステリー・メン』 ('99、UNIVERSAL)

 誰でも超人になれる!但し、格好いいとは限らない。

 これは「誰でもラジオ体操はできる!」と同じ理屈だ。但し格好いいとは限らない。なんか変らしいんだ、私のラジオ体操。思いつきもしなかったが。ジャンプしすぎらしい。
 『ミステリーメン』は、スーパーヒーロー志願の駄目な感じのアメリカ人が大挙して押し寄せるオフビートなアクション映画である。
 やってることは、アレだ、アラン・ムーア『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』と同じ。あっちは架空世界のヒーローが集結してフー・マンチューの屋敷に殴りこみをかける『BE-BOP HIGH-SCHOOL』テイストな物語だったが(パクったのか、アラン・ムーア?)、こちらはこちらで、大量破壊兵器を隠し持つ無名のスーパーヴィランの屋敷にダメ人間達の集団が特攻する話(パクったのか、アラン・ムーア?)。
 キャラクター達に纏わる人情話は『ポリス・アカデミー』的っつーか、ゆるくて適度に温かくて、退屈しません。濃い顔の俳優ばかり集めてあるので、普段主役でなかなかお目にかかれない連中が堂々大見得を切る(そして、失敗する)特殊学級映画になってます。
 個人的には、親子で“鉛筆消しゴムマン!”のネタが好き。

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