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2012年10月26日 (金)

関よしみ「絶対+安全」 ('99、リィド社刊『鮮血の法則』収録)

 放射能ホラーの恐るべき傑作。
 例えば、われわれはこれとよく似た事件を知っているし、日々に追われ、脳裏の隅に放射線被害に対する重大な懸念と危機感を抱きながら、それとは極力遠いところに生きている振りをする。
 だが、それは見せかけ。
 あの災害の最大の意味は、われわれこそが事件の当事者に他ならないことをありありと見せつけてくれたことである。地震は犠牲者を選ばない。津波は分け隔てなく街を攫う。人は巨大な自然の猛威に大してあまりに無力だ。それは恐竜百万年前から変わらない。
 では、人為的に解放されたメガトン級のエネルギーの場合は?
 私がたった今思いついた新ジャンル「放射能ホラー」とは、放射能の恐怖を人類の腐ったドタマに突きつけることを主たる目的とした作品群の総称である。
 原爆実験の影響でアリが巨大化し砂漠を蹂躙し大都市をパニックに陥れる『放射能X』。海底に生存していた太古の恐竜が口から放射能を吐き散らすかなり珍しい生き物に化ける、設定自体が説得力に欠けること夥しい『ゴジラ』。巨大イナゴがシカゴ(写真使用)を破壊する『世界終末の序曲』。実験失敗でアトミック・ソルジャーの大佐が巨大化しバスを投げる『巨人獣』。浮気癖の治らぬ旦那にでか過ぎる正義の鉄槌を下す『妖怪巨大女』。
 いやいや、最高の放射能ホラーは『はだしのゲン』だという者もあるだろうし、核実験の結果異様に変異した生態系を描く筒井の「メタモルフォシス群島」だって決して無視するべきではない。ほら、あなたもだんだん放射能が好きになってきたはずだ。

 放射能のいいところは、目に見えないくせに影響がやたらと広範囲(下手をすると全地球規模)で、しかも圧倒的(髪の毛が抜ける・血を噴く・ケロイド、即死)なところである。半減期がやたらと長すぎて、人類という種族の寿命ぐらい軽々越えてくれそうなところもイイ。そして絶対安全な対処法なんか一切存在しないことは、あんただって本で読んだろ。

 こうした背景から「放射能、なんでもアリ」とカテゴライズされる作品においては、一般人に容易にバカにされるような、あきれた誇張・非科学的設定が縦横無尽に横行し、あらゆる陰謀・事件の裏では常に放射能のドス黒い影が蠢き続けてきた。超能力集団の結成には常に絡んできたし、突然変異ならまさにお手のもの。核爆発は時間の壁を越えるポピュラーな手段として一般にも普及し、意味不明に多元宇宙への鍵となることまであった。
 ちなみに、放射能史上もっとも無茶な使用法(粉末にしてかけると変身)を提唱した杉浦茂『アンパン放射能』は、その発想の飛び具合だけで歴史に残っていい。
 ジャンル作品以外でもう少し真面目にやるなら、リー・タマホリの不毛すぎるハードボイルドの傑作『狼たちの街』(最終的に女房と縒りを戻せない、頑張り損)だって核実験が背後に絡んでいたし、もっと単刀直入に『博士の異常な愛情』。『渚にて』。『魚の出てきた日』。『フェイルセーフ』。『ウォーゲーム』。ホント無数にある。キノコ雲を背景に夫婦が乳繰り合うキャメロンの『トゥルーライズ』。核ミサイルを廻る単なる追っかけっこ『ブロークン・アロー』。核戦争のボタンがジャン・マイケル=ヴィンセントによってあっさり押され、ゴキブリの支配する世界がやって来る『世界が燃えつきる日』。『マッドマックス』に『北斗の拳』。それに類するパチンコ台エトセトラ。放射能あるところ、傑作あり。最高。(水爆を神と崇める『続・猿の惑星』を除く。あれは最低だ。)

 しかし、現実の核爆発は困る。
 
 あたり前だろ、そんなもん。
 そして、関先生はいつものように、その困ったところにのみ焦点を絞り、びろ~~~っと拡大して見せてくれるので、最高だ。

【あらすじ】


 「た・・・大変だッ!!
 核燃料再処理工場が爆発したぞ!!」


 いきなりの衝撃的な場面から幕が開く。
 海を見降ろす閑静な市街地から、町はずれの工場に立ち上る巨大な白煙の塊りが見えている。家々から人々は飛び出し呆然とそれを眺めている。
 休日の午後三時。
 「・・・XX県・南海町にある核燃料再処理施設にて爆発事故があり、多量の放射性廃棄物を含んだ水蒸気が周辺地域に拡散しています。施設より半径500mの住民には避難勧告が出されていますが、該当地区周辺の住民の皆さんは外出を控え、窓やドアをしっかり閉めてマスクの着用を・・・。」

 (しかし、政府発表が“半径500m”ってのが洒落にならないほどリアルで怖い。) 

 「ここ・・・去年まで住んでたところだ・・・。」
 主人公、笹浦のぞみは事故のニュースを見ながら呟いた。
 父親が原発職員だった笹浦家は南海町に長く住んできたが、父の発病、体調悪化による退職に伴なって、母方の実家のある首都圏近郊のこの街に引っ越してきたのであった。
 
 事故に捲き込まれずに済んだおのれの幸運を噛み締めていると、そこへ一本の電話が。

 「・・・エッ、お父さんが危篤状態に・・・・?!」

 病院からの緊急の知らせに、電話口で凍りつくのぞみ。
 この辺の、唐突過ぎる不幸の不意打ち。つるべ打ち。関先生の真骨頂で素晴らしい。
 対岸の火事の如く事故現場の映像を見ている主人公をいきなり悲惨の真っ只中に放り込む、適確すぎる作劇技術。ファスビンダーもお手上げだ。
 
 「どうしたの、おねえちゃん・・・?」

 大声に驚いて駆け寄ってきた小1の妹・ひかるを連れ、タクシーで父のいる病院へ向かう。
 病室には既にパート先から駆けつけた母がいて、泣き腫らした眼で言葉も絶え絶えになりながら、手招きした。
 「のぞみ・・・ひかる・・・早く、お父さんのそばへ!」

 大きな呼吸器に繋がれた父は、見るも無惨にやせ衰えていた。頭髪が抜け、血の気を失くして青白い皮膚は紙切れのような薄さ。宙を仰いだ視線は定まらず、もはや意識も朦朧としているようだ。
 まだ四十代後半の筈なのに、その姿はまるで老いさらばえ枯れ果てた老人のよう。

 「ヒィィーーーッ!!
 お父さん、頑張ってよ!!死んじゃいやだーーーッ!!」


 しがみつき、泣きじゃくる幼いひかる。

 酸素マスクの下でゼエゼエと苦しい息をする父親の姿を見たのぞみ、
 「お父さん・・・。もう、いいよ。
 
・・・そんな、がんばらなくていいよ・・・。」

 母とひかる、思わず顔を見合わせる。
 え。
 それに構わず、慈母の如き美しさで描かれたのぞみ、涙を零しながら言ってはならんことをつい言ってしまう。

 「だって・・・そんな、お父さんの苦しそうな顔を、これ以上見ているのはつらい・・・。」

 
一瞬間をおいて、

 「・・・あんたッッ!!なんてことを・・・!!」
 「おねえちゃんの、バカァァーーー!!!」

 
 「ピーーー」
 「ピーーー」
 「ピーーー」


 「・・・ご臨終です。」

 医師の冷たい声が響く。非難轟々、病室に怒号が飛び交う不和の最中、父はあっさり身罷ってしまった。(決め手は、のぞみの不用意発言と断定。)
 かつて例の南海町の原発職員だった父は、5年前まで核燃料再処理施設で働いていた。しかし突然、身体の不調を訴え退職。この街に越してきて療養に専念していたのだが、髪の毛はどんどん抜けていき、臓器の調子も悪くなり、遂にはガンを発症。全身に急速に転移。
 完全にアレである。
 そして、かつての職場が運命のメルトダウンを起こしたその日、儚く生命の火を吹き消されたのだった。
 
 数日後。
 葬儀社の車が横付けされている。
 のぞみの家の前には、女教師に引率されたクラスメート達が黒い学生服に喪章を止めて弔いの烏の如く群れ集っている。密やかな囁きが囀りのように聞こえる。

 「みんな、無理して来てくれなくてよかったのに・・・。」

 済まなそうな表情で、健気に応対するのぞみに、集まるクラスメートの励ましの声。
 
 「のぞみちゃん、かわいそう・・・。」
 「早く元気出せよ!」
 「さっさと学校出て来い!なんだ、オヤジの一匹や二匹!」

 
 そういう問題ではない。
  クラスの結束は固いようで、和気藹々とした語らいに引率の教師も満足そう。
 そこへ一人遅れて駆けつけた学ランの男の子に気づいたのぞみが、声を掛ける。

 「アラ、浜田くん。あなたも来てくれたの。」

 「うん・・・。」


 四角い顔の生真面目そうな少年が頷いた。表情は思い詰めて暗い。

 「これ以上、オレが家に居たって何の役にも立てないし・・・。」

 のぞみは彼の発言の前後の脈絡がわからない。
 隣の女生徒に声を掛けて聞いた。

 「え・・・知らなかったの?
 こないだ放射線漏れ事故を起こした会社、浜田くんちのパパが経営する会社の子会社なのよ。」


 は。

 まじ?

 「テレビで相当責められてたろ?」
 「あー、オレも観た観た。つくづく、放射能ってこえーよなァー!」


 全員がその話題に乗っかり、ジャンジャン喋り出した。

 「でも、やっぱお偉いさんもその家族も、地元には住まねーんだな・・・。」
 「あったりめーだろ!アブネエじゃん!」
 「・・・でも、あんな危険なところで働いている人達って、よっぽどお給料がいいのよね?」
 「そりゃ、そーだろ。でなきゃ、やるもんか。
 だけど、誰かが犠牲になって働いてくれないと、電気が足りなくて困るしなァ・・・」
 「そうよね。ケータイもエアコンも使えないって、ありえなくないですか、先生?」


 ワイワイ、ガヤガヤ。
 そんな無遠慮な言葉の渦の中、肩を震わせて泣いているのぞみ。

 「帰って。」
 「焼香なんていらない。」
 

 異様な押し殺した声音に、クラス全員が振り返ると、突然予期せぬ怒号が炸裂した。

 「あたしのパパはずっとあの施設で働いていたのよ!!
 ガンになったのだって、きっとそのせいなんだわ・・・!!」


 凍りつくクラス一同。瞬時に蒸発する偽りの結束。関先生、最高。

 「なのに、会社は知らん振りで、なんにもしてくれなかった。
 それどころか、誰ひとり、お見舞いにだって来なかったのよ・・・!!」


 堪りかねた母親が、幼い妹が叫ぶ。
 「やめて、のぞみーーーッ!!」
 「お、おねえちゃん・・・!!」


 「お前ら、帰れーーーッッ!!!
 さもなきゃ、地獄に落ちやがれ・・・!!!」


 教師含む全員が凍りつく、その眼前を猛ダッシュで駆け抜けると、のぞみ、玄関を固く閉ざしてしまった。
 天の岩戸である。
 アマテラスはお隠れになってしまった。
 
 堪りかねた母親が、幼い妹が叫んだ。
 「お願い、やめて、のぞみーーーッ!!!」
 「お、おねえちゃん・・・!!」


 その日、母娘は終日締め出され、親切な近所の方の厄介になる他なかった。

 ・・・TVには謝罪会見する浜田くんの父親が映っている。
 あれから一週間後。
 被災地ではまだまだ混乱が続いているが、電気もあればガスも出る。水道だって供給されている。ここ首都圏近郊の住宅地では、平穏な日常が維持されているように見える。
 
 「あ~~~ぁ、あんなこと、言わなきゃよかった。クラスのみんなに会わす顔、ないよォ~~~・・・」

 こたつでTVを観ながら、悶え苦しむのぞみ。いまは普通のテンションに戻っている。怒りは100%本音だった筈だが、そういう問題ではないのだろう。

 「アレ・・・・?お母さん、なにしてんの?」

 「お父さんの遺品の整理よ。次の四十九日の法要のとき、御世話になったみなさんに形見分けしようと思って・・・。」

 「あ、これ・・・何?」

 それは一個のガイガーカウンターだった。強力に負の遺産っぽい。

 「ん・・・お父さん、就職が決まったときに大枚はたいて買ってきたの。
 オレには大事な家族がいるんだから、会社でもいつもコレを持ち歩いて、危ないと思ったら真っ先に逃げるんだ、って言ってたわ。」

 基本的に職員として間違ってる。その態度。

 「でも、結局あんまり持っていかなかったわねェ・・・。」

 母の中では微笑ましいエピソードになってしまっているようで、なんか釈然としないのぞみだったが、まァいいや。ACアダプタを差し込んで充電し、ともかく使ってみることに。
 すると。

 「・・・あッ!!!
 メーターが動いた!!!」
 「放射能よ・・・!!
 この場所には、放射能が充満しているのだわ!!!」


  自然放射線量を知らんのか。
 大騒ぎするアホ親子、そこへ先日の不手際もろもろを含め謝罪しに、原子力の申し子すなわちアトムの浜田くんがやって来る。コイツ、学校での勉強全般にはバカだが、さすがに核にはやたら詳しい。
 空気中に自然に存在する放射線値について、ひとしきり解説する姿にちょっと濡れてくるのぞみ。先日のいきさつは都合よくフォーガットン。

 「ワーーー、浜田くんって原子力に強いのねーーー!!」

 「家業ですから。」


 と、間抜けなやりとりの最中、乱入してきた学校帰りの妹・ひかるが両者の股間を撫で上げる。

 「・・・まだ、しないの?」

 「な、なにいってんのよ!別にあたし達そういう関係じゃ・・・。」

 赤面しどもるのぞみは、照れ隠しに顔の手前に持ってきたガイガーカウンターの針が急激に振れているのに気づき、「あ。」
 通常15CPMの数値が513にまで急上昇している。
 
 これって、ひかる・・・?
 ひかるから高レベルな核物質反応が・・・?

 「違うよ!よく見ろ!放射線源はランドセルだ!」

 ちょっとイイ感じの専門用語で、叫ぶ浜田くん。
 なるほどランドセルになんか、光る泥みたいなものが付着している。

 「これ・・・どうしたんだ、ひかるちゃん?」

 「え・・・?
 帰り道よった空き地のドラム缶かな?」


 雄叫びを上げて現地へ急行する浜田くん。なんだかわからないまま、走るのぞみに、ひかるも母も付いてくる。全員お互いの行動がよく理解できていない。
 空き地の隅の草叢に転がされた錆びてボロボロのドラム缶には、皆さんお馴染みアトムの刻印が刻まれていた。
 早速ガイガーカウンターで計測を始めた浜田くん、不用意に近づこうとしたのぞみに、

 「来るなッ・・・!!結構強い放射能が出ているッ!!」

 「エエエーッ?!」

 
 普通こうした場合真っ先に電話するのがどこなのか。警察か消防か、あるいは官公庁か自治体か。総理大臣にでも直接繋がれば話は早いのだろうが、ともかく国家を揺るがす一大事、浜田くんが電話したのは、よりによって、おやじの会社だった。
 
 「もしもし、父さん?!
 たいへんだよ、うちの近所に低放射性廃棄物用のドラム缶が・・・!!」


 この先の展開、もう解る人にはすぐ解ると思うが、早速防護服にガスマスクの謎の一団が緊急自動車でいずこからか現れ、現地を入念に調査。のぞみの家の古いガイガーカウンターが誤作動した結果による異常が原因、当地は絶対に安全であることが宣言された。
 問題のドラム缶は回収され、数日後には空き地で前触れない土木工事がスタート。汚染の可能性のある土壌は残らずいずこかへと持ち去られてしまった。

 かくて街には平穏な日常が戻ったかに見えたが、崩壊した核燃料再処理施設では懸命の沈静化作業が続いている。
 その頃、浜田の父は上部団体の幹部役員である大叔父から厳しい叱責を受けていた。

 ビシィッ。

 「あうッ!」

 ビシイッ!!

 「あううッッ!!」

 「バカモノめが!行方不明の、残り9本の核燃料廃棄物のドラム缶の行方はまだわからんのか・・・!!」

 そのうちの一本は、またしてものぞみの住む街に、それも児童公園の砂場に埋められているのだった・・・・・・。


【解説】

 核の恐怖は結構身近にありますよ、というのが関先生の主張であり、平凡な女子中学生の行く先々でどす黒い影を落とす。それにしても砂場はないんじゃないかと笑ったキミ、なんにもわかっちゃいない。
 現実はもっとデタラメじゃないかね?

 なにも知らずに問題の砂場で遊んでいた浜田くんの妹・みのりは、異常に多量の鼻血を噴き出し、放射線被爆。急性骨髄性白血病で緊急入院することになる。
 自分の過ちに気づき、涙を流して悔いる父親。マスコミにすべてを発表し、事態収拾に最大限の努力を払うことを誓う。(直後、消される。)家族の負ったペナルティーがイーブンとなり、ようやくお互いまっすぐ向き合えるようになった浜田くんとのぞみ。
 妹の懸命の治療が続いている病院の前で、あたたかい眼差しを交し合い、別れるふたり。

 「じゃッ、明日また学校で!」

 「うん、また、あした!」


 夜道を急いで帰宅したのぞみだったが、家には誰も居ない。そういえば、ここへ来る途中でも誰も会わなかったな。灯りもテレビも点けっ放し。人間だけがいない。
 突如、空を埋め尽くす無数の軍事用ヘリコプター。
 臨時ニュースが流れる。

 「本日16時、K市の国道X号線で高レベル核廃棄物を運搬していたトラックが爆発、炎上!
 事故現場一帯からは非常に強いレベルの放射能が観測され、周辺10キロ圏内にお住まいの住民の方には緊急避難命令が出されました!
 一刻も早く、風上へ避難してください・・・!!」


 ひと気のない団地に水銀灯が明るく点っている。
 事態を理解しない犬が鼻をクゥーンと鳴らし、路地の向こうを歩いていった。
 のぞみはペロリと指先を舐め、風向きを読む。

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