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2012年1月30日 (月)

『空飛ぶ円盤と宇宙人』 ('75、小学館入門百科シリーズ42)

 私は結構、思慮深い男。しかし、周囲はデタラメばかりだと言う。
 そういえば思い当たる節がないでもないのだが、それはともかくとして、私の自己認識と現実との間にはブレがある訳だ。エド・ウッドの如く。
 エド・ウッドといえば代表作は『プラン9・フロム・アウタースペース』。『プラン9』といえば空飛ぶ円盤。当然、紐で吊り下げ式のやつ。
 ・・・と、いうことで、私の性格がかくも歪んだものになったのは、空飛ぶ円盤の仕業と大決定。
 円盤に関する本を読んでみよう。ひさびさに。

 (読んでいる。)

 (まだ、読んでいる。)

 ・・・ぷはーーーっ。飽きた。

 『空飛ぶ円盤と宇宙人』、著者は名著『マクンバ!』でお馴染み、中岡俊哉先生。
 円盤の目撃談や、さまざまな宇宙人との遭遇事例、UFOを手軽に呼ぶ方法なんかもレクチャーされていて、アタマの悪い小学生は裏山で実験したりしました。
 しかし、今読むと、どこが面白いのか、さっぱりわからん本だな、これは。過去に戻って自分自身にたっぷり説教したくなるつまらなさだ。

 宇宙人に会って、一体どうしようというのか、お前は?
 あるいは、UFOを見たからって、それが何だというんだ?
 何の役に立つ?


 ロイ・シャイダーも、会社を辞める前に上司に同じことを言われた筈であって、つまりは現実というのはそういう働きかけをするもののようだ。
 ゾンビ映画が復活しても、侵略目的以外のUFO映画が流行らないのは、まぁ仕方の無いことなんじゃないかな。
 そういう人の頭上を、今日も人知れず円盤はふらふら飛んでいるのだろう。
 

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