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2011年10月26日 (水)

細野晴臣『はらいそ』 ('78、アルファ)

 悪い悪い。時間がないんだ。手短にね。

 今週の私のフェイヴァリット、『はらいそ』。繰り返し聴いております。要はパラダイスっちゅーことやね。フィービー・ケイツの。クラウンレコード時代の二作『トロピカル・ダンディー』『泰安洋行』は、ちょっと前に未発表ライブ(映像付き)でボックス発売されたから、大きいお友達は皆仕入れたことと思う。あたしも買ったが、実はあんまり聴かなかった。あの二枚は単品でさんざん聴いてたからね。残念ですがいまさら感がございました。
 可哀相なのは、トロピカル三部作完結篇なのに、(たぶん権利関係だろうけど)未収録となった『はらいそ』の立場である。

 諸君、『はらいそ』を見直そう!

 
ある意味、実はイイぞ!三部作の中でいちばんギャグ寄りだ。ヤケクソのような「フジヤマ・ママ」の歌舞伎調というか相撲甚句的なボーカルは、人を舐め切っていて痛快。無理やりとしか表現できない「ファム・ファタール」の強引なラテンへの落とし込みには盛り上がるしかあるまい。あんな不自然な曲はないよ。一番感動的なのは、ベタな歌謡曲的コミックソングとして演奏される「安里屋ユンタ」である。旋律の強さ、曲の良さが逆光りして見える。
 このアルバム、坂本・高橋が参加しているので、よく“YMOへの前哨戦”と書かれて迷惑しているが、全然関係ないでしょ。書いた奴、全員坊主。
 
 はっきり明言しておくが、『はらいそ』の評価が低いのは、横尾忠則のジャケットの出来が良くないからである。
 
お前に抗弁はさせない。議論は無しだ。ゴチャゴチャしたコラージュ。格好良くない。
 三部作の中で一番スマートでいいのは、断然『トロピカル・ダンディー』のジャケです。

 ・・・って、何の話をしているかだって?
 音楽の値打ちの半分以上はパッケージデザインの良し悪しで決まるんだよ。
 
お前、そんなことも知らないのか。いいジャケットを手に入れたなら、もう名盤への道を歩み出したも同じなのさ。
 なに、iPodにジャケットデザインは関係ない?
 ご愁傷様、「このツールは音楽の聴収形態を根本的に変革するだろう」とほざいたハゲは俺が地獄に案内しておいた。
 お前は、憎んでも、憎んでも、憎んでも、憎みきれない奴だと俺は高く評価している。有り難く思え。

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