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2011年9月12日 (月)

ナポレオン14世『狂ったナポレオン、ヒヒ、ハハ・・・』 ('96、RHINO/EAST WEST JAPAN)

 マッドなレコードだって?---買うさ!
  狂ったシングル?---当然、聴くのさ!一晩中!
 
 音楽聴いてアタマがおかしくなりたい。それが、オレの望みだ。
 他に音楽が何の役に立つっていうんだい?
 ・・・お世辞?
 ・・・説教?

 まっぴら、ゴメンだぜ!
 この世は、死へまっしぐらに突っ走るハイウェイ。偉大なロックンロールがそう言った。

 そういう意味では、この「狂ったナポレオン」は最強だな。
 うるさいオヤジのエッセンスを瓶に詰めて、超高速でシェイクしたみたいなレコードだ。蓋を開けると、
プシューーーーーーッ!!!

 おっさんのエキスが噴き出すのさ。
 あんたは、ズブ濡れってわけ。
  
 こんな酷い曲(褒め言葉)がビルボード3位まで上がったってんだから、アメリカ人のノベルティー好きにも相当なもんがあるよな。
 
 ・・・え?その“ノベルティー”って何かって?
 そうさなー、ジミヘンのセカンド『アクシス:ボールド・アズ・ラブ』ってあるじゃない?
 あれの一曲目。ギターエフェクトのUFOが飛ぶ奴。変なサウンド実験みたいな寸劇があるじゃない?あんなの。
 アメリカ人の演奏する、「なめとるんかワレ?!」って言いたくなる、ふざけた音楽全般の総称。多分に芝居がかったバカ音楽。

 詳しくはARF!ARF!が出してる「ONLY IN AMERICA・・・」とかのコンピを聴いてみて。
 間違いなく面白いから。
 (※しかし、Vol.2まで出てやがる。調子に乗りやがって)

 さて、このアルバムは、その他のナポレオン録音を含め様々なバカ録音を集大成したものなんだけど、最終的に「狂ったナポレオン」しか印象に残らないんだよ。
 その辺が良かったね。

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