ひとりぼっちのバラード

2014年1月27日 (月)

2014.1.19渋谷公会堂 沢田研二『ひとりぼっちのバラード』セットリスト&完全レポ

1月27日、無事執筆を終えました。
次回参加の29日渋谷公演の前に書き終えられて良かった・・・。
毎度のことですが、執筆完了の日付に記事更新日を移動させて頂きます。みなさまには今回もまた長々とおつき合い頂き、恐縮です。ありがとうございました!

☆    ☆    ☆

最高でした。1・19渋谷公会堂。
ツアー・タイトルは『ひとりぼっちのバラード』。でも、「ひとりぼっち」と銘うっておきながらジュリーは2度に渡って、「嬉しくて仕方ない」といった感じで、子供がはしゃぐようにキャッキャと身体を小刻みに揺り動かしながら
「ワタシには、鉄人バンドがいます!ひゃっひゃっひゃっ
!」(←この笑い声、マジです)
と繰り返しました。

今回のセットリスト・・・ジュリーとしても久々に採り上げる曲が多かったせいか、歌詞に乱れもありました。そればかりか、Aメロを繰り返さなければならない箇所でサビに入ってしまったり、またその逆のパターンもあったり・・・。
しかしそんな時、鉄人バンドは微動だにせず正しい演奏を続けるのです。ジュリーが「歌いたい」と決めた曲を奏でる・・・その4人の演奏は、確固たるものです。
そうするとジュリーが、迷いから一瞬で正しい場所に帰ってこれるんですよね。
「鉄人バンド」とは、あの『ジュリー祭り』で82曲を演奏しきったことでつけられた名称。僕らはその「82曲」という曲数から連想する彼等の「体力」をして「鉄人」とイメージ変換しがちです。しかし、ジュリーが万が一道(歌詞など)に迷った時にも、強靭な意志と連携と、ジュリー・ナンバーを演奏することへの信頼関係・・・その心の強靭さを以って「鉄人」なのである、という面を決して忘れてはいけませんね。

そんな鉄人バンドの演奏に載って、自由に、隠しきれないときめきを放つジュリーの歌声。
もう、何と言えばいいのか。

素晴らしかった・・・すべてが素晴らし過ぎました。
これがジュリーだ、これが鉄人バンドだ、これが正月コンサートだ、これが「バラード」だ、これが「ロック」だ、これが「歌」というものなんだ!
と、叫びたい気持ちでいっぱいです。

「去年LIVEにお金を使い過ぎたし・・・ということで、初日しか申し込んでいなかった今回の『ひとりぼっちのバラード』ツアー。
しかし僕は初日翌朝、矢も盾も堪らずJ先輩にご相談させて頂き、29日渋谷の参加を決め、仕事の早退を予約しました。正直、叶うのであればこの先すべての公演を観たいくらい・・・。
でも、あと1日の参加で我慢します。とにかく、贅沢とは重々承知しているけれど、この素晴らしい公演の参加を初日だけ、というわけにはいかない!
『ジュリー祭り』直後のあの熱病のような感覚を、僕は今再び味わっています。

何なんだろう、あの歌声は。

例えば・・・今回のセットリストの中からいくつか挙げて、いわゆる曲についての形容詞・・・と言いますか、「覚え書き」的な注釈をつけてみたとします。

「ひとりぼっちのバラード」・・・古い曲です。タイガースの「ラヴ・ラヴ・ラヴ」と同じくらい古い名曲。
「緑色の部屋」・・・詞も曲も、変化球です。難解な構成を擁する、サイケデリック、エキセントリックな名曲。
「そっとくちづけを」・・・悲しい曲です。僕にとっては、年若い友人を失ったことを思い出させる、慟哭の名曲。
「我が窮状」・・・社会性の強いテーマです。ジュリーが「大変な、不安な1年が始まる」とこの日最初のMCで語った言葉を象徴する名曲。
「ダーリング」・・・誰もが知る大ヒット曲です。これまで何度も生で聴いている、問答無用の名曲。

しかし。
そんな形容詞や覚え書き、注釈をすべて吹き飛ばして、純粋に届く・・・伝わってくる、ジュリーの歌声。難しいこと、もっともらしい理屈など丸ごと飛び越えて、ステージから離れた後方席にまで、バシンバシンとダイレクトに胸を射抜かれる、あの歌声は・・・。
歓びだ、と思いました。
「歌を歌う」ことの歓び、それができることの歓び、それを叶えてくれるバンドがいることの歓び。
悲しい曲、難しい曲、社会的な曲、大ヒット曲・・・ジュリーの「歓び」のオーラが、この日歌われたすべての曲達から溢れ出ていました。

全体のステージ構成も変わりました。
本割が11曲、アンコールが8曲。
つまり、ジュリーの『ひとりぼっちのバラード』というツアー・コンセプトが前半11曲で完結します。鉄人バンドともども一旦退場し、衣装替えで再登場した後の「オマケです~!」からの8曲は、文字通りジュリーのオマケのサービス、本来の意味での「アンコール」曲。
あり得ないかもしれないけど、僕は「短いお正月のツアーでも、この”アンコール部”では今後のセットリスト入れ替えすら考えられる」と思いました。あくまで『ひとりぼっちのバラード』は前半11曲に集約、固定されているんだ、と思うからです。
ごめんなさいね、たきつけるようなこと書いて。まぁ所詮、僕のような浅い考えのファンの勝手な考えですから、気にしないで~。
ジュリーが構成と曲数を変えてきた「謎かけ」への、ヒヨッコなりの解釈です。やっぱり、あり得ませんかね?

とにもかくにも・・・本当に、新年早々素晴らしいものを魅せてもらった・・・そのひと言に尽きます。
これから個人的な思いに任せて曲順を追ってレポを書かせて頂きますけど、理屈や言葉では表せないんです、あの素晴らしさは。
僕の駄文の前に、多くのジュリーファンにそのことをまずお伝えしておきたいです。

開演は、定刻より5分ほど押していたでしょうか。
何と今回、お隣の席に偶然しょあ様がいらっしゃいました。(気持ち的に)ずいぶん久々の、鉄人バンドと一緒のジュリー・ソロコン待望の参加に向けて・・・ある意味これは僕にとってお膳立てが整いまくっていると言うのか、大変恵まれた状況だったのかな、と(笑)。おかげで、気兼ねなく盛り上がることができました。

会場の照明が落とされ、鉄人バンドのメンバーが大きな拍手の中を入場。4人の影が定位置に着き、少し遅れてジュリーの影がステージ中央に進み出ると、一層大きな熱狂的な拍手が場内を包みます。
このジュリーのスタンバイ・パターンは・・・1曲目はバラードか?いきなり「ひとりぼっちのバラード」が来るのか?それとも・・・?

開演です!

1曲目「鼓動」

Iikazeyofuke

ししし、渋い~!!
いきなり来ました、ヒヨッコ的歓喜のセットリスト・・・「初めて生で聴く曲」が初っ端から降臨です!
もうね、「こんなにイイ曲だったか!」と。

スタンバイしたジュリーがキリッと姿勢を正し、続くイントロの前に「じゃら~ん♪」という音合わせのギターが鳴りました。とは言ってもこの音は、オリジナル音源にも入っているオーギュメントの和音なんです。
絶対音感の無い僕が、今回その音の鳴り方だけで「鼓動だ!」と一瞬で分かったというのは、本当に凄いこと。僕が凄いのではなくて、CDと寸分違わぬニュアンスで弾いてくれる柴山さん(でしたか?汗)が凄いんですよ。

いや、それでも・・・そんな「音」が身体に染みこんでいる僕自身が、なんだか自分で頼もしい。
実は、あの『ジュリー祭り』の後、どうしても次のお正月の『奇跡元年』に行きたくて、親切な先輩のコメントに導かれ、なんとかチケットを探し求めていた僕が、望外にもチケットを譲ってくださるかたからのメールを頂けた正にその時、移動中の電車内で聴いていたのが、アルバム『いい風よ吹け』でした。
あの頃の僕は、とにかく自分の知らなかった近年のジュリー・アルバムの素晴らしさに打たれ、かつてないほどの集中力で幾多のジュリー・ナンバーを、1音も聴き逃すまい、と必死に勉強していました。
身体に染み付いていたんですねぇ。その時から今に至るまでに聴き続けていた、ジュリーの名曲達の音が・・・。

そして、染みわたるジュリーの声。
この日、お客さんはアンコールまでずっと着席状態でした。でも、スタンディングでなくても・・・ジュリーの歌声に会場がどっぷりと満たされているのが分かるんです。ジュリーの歌を聴く歓びが、充満しているんですよ。『BALLAD AND ROCK'N ROLL』の時の「いつ立つの?」みたいな雰囲気は無くて、ただひたすらに、ジュリーの歌に自然に身を任せている・・・そんな至福の雰囲気でした。
「これは・・・いきなり初日から歌も演奏も凄いぞ!」
と・・・駆けつけたジュリーファン誰しもが、この1曲目の段階でそう予感したことでしょう。

2曲目「
ひとりぼっちのバラード

Julie1

静かに続く・・・耳に馴染んだあのピアノのイントロ。
やっぱり歌ってくれました、まだ若虎時代のジュリーが歌った至高のバラード大作、バラードの中のバラードが、40数年の時を超え、ツアー・タイトル曲として降臨!
もちろん僕は、この曲も初めての体感です。

1番・・・オリジナル音源でピアノ弾き語り部に絡むオーケストラ・パートを、なんと下山さんがアコースティック・ギターで再現。素晴らしい!何度でも言います、素晴らし過ぎる!
遅れて噛み込む、柴山さんのエレキとGRACE姉さんのドラムス。泰輝さんは2番以降、ホーンやストリングスのパートも網羅する”神の両手”で大活躍です。

難解な転調部を、サラリと涼やかに流れていくジュリーのヴォーカル。その声の、圧倒的な深みと暖かみ。
最後に「そしていつかは終わる♪」と歌われる詞が、全然淋しげじゃないんです。物事も、人生も、「いつかは終わる」・・・それは自然なこと。ジュリーの歌はそれを受け入れる。聴いている僕らも受け入れる。
ジュリーから届くのは、今生かされていることの歓び、今歌っていることの歓び。今歌を聴いていることの歓び。歌う者と聴く者の、驚くほどの気持ちの一致。
なんと素晴らしい曲か、なんと素晴らしい歌か。「好きな曲」だとは自覚していたけれど、今のジュリーが歌うのを生で聴く、というのは、これほどのことなのか。

以前、先輩が仰っていました。「ひとりぼっちのバラード」は、安井かずみさんの詞と村井邦彦さんのメロディーがまるで、遠い将来に、年を重ねたジュリーがこの曲を歌うことを想定していたようだ、と。
そのお言葉、ようやくこの後追いファンも噛みしめることができました。これがジュリーなのか、これがジュリーの「歌」なのか、と思いました。

ちなみに、以前僕が書いたこの曲の考察記事で起こしたコードは、生で音を追った感じですと微妙に間違ってます。でもこの日、柴山さんの細かいフォーム移動まではハッキリ見えませんでした・・。

~MC~

恒例・新年の軽めのご挨拶・・・だとみなさま思ったと思うんですよね。最初の1分間くらいは。
ところが、ちょっとタイガースの話を始めたら、ジュリーのお喋りは止まらない止まらない。柴山さんも下山さんも立ちつくしたまま・・・何分くらい喋ってましたかねぇ。10分くらいだったのかな。

詳しくは書けないんです。だって、「ここだけの話ですよ!」って何回も言ってましたし。
ひとつ書くとすれば・・・これはこれからたぶん各会場でジュリーも言って回ると思うんですが
「タイガースのTシャツが余ってるから、みなさん帰りに買って帰りなさい!」
と(笑)。
パンフレットはもうほとんど売れたんだけど、Tシャツの在庫が困ったことになってて、このままだとメンバーがでっかいダンボール箱を2つずつ分けて引き取らなきゃいけなくなる、と。
みなさま、ここは是非とも買いましょう。ジュリーに命令されたと思って!

でも・・・冗談っぽく各メンバーに色々とツッ込むジュリー、本当に楽しそうに喋ってました。
今回の初日のステージ、僕はとにかくジュリーの隠しきれない「歓び」の気持ちがパ~ッと周囲に広がっていくような感覚があったんですけど、それはやっぱり、年末のザ・タイガース再結成の大成功が、よっぽど嬉しかったと思うんですよね。

まぁ、僕的には
「ワタシは本当に嬉しいんです。何が嬉しいって、タイガースを観たことのない、今世の中を動かしている40代の人達がたくさんタイガースを観にきてくれたのが、嬉しいんですよ!」
とのジュリーの有難過ぎるお言葉には、思わずひれ伏しました。いや、別に僕などは、世の中をまったく動かしていない40代なワケですけど、ジュリーが嬉しい嬉しい、と言ってくれて、こちらも嬉しい嬉しい、みたいな幸せな気持ちになりました。

あと、ひとつ書いておきたいのは
「新年も始まりました・・・大変な年ですよ。不安がいっぱいの年ですよ」
という言葉。
ジュリーはその後すぐに年齢ネタに繋げてお客さんの笑いをとっていたけど、「不安」というのは、ジュリー本気の言葉ですよね。
何故「PEARL HARBOR LOVE STORY」や「我が窮状」や「神々たちよ護れ」や「F.
A.P.P」をジュリーが今、歌いたかったのか。
僕はやっぱりその点だけは考えざるを得ない・・・ライヴの後に、どんなに「楽しかった」という気持ちが残っても、ジュリーの「不安ですよ」の言葉だけは、「あぁ、あれはジュリーの本音だったなぁ」と思えました。

で。
ジュリーがポロッと
「最初に言うとくけど、今日は短いですけど・・・みなさまそれぞれ楽しみを見つけて・・・」
みたいなことを言ったんです。
「今日は短い・・・?曲数減らしたってこと?」
なんて思ってその時は、「え~っ?」とか考えてしまったんですが、後になって全体の構成を俯瞰すればもう大納得。なるほど、ジュリーっていつも人が考えないところを考えるんだよなぁ、と感心させられるばかりだったのでした。

さぁ、長いMCも終わりまして、続く曲は・・・。

3曲目「涙のhappy new year」

Oretatisaikou

苦手な曲を克服する方法は、YOKO君曰く「100回聴くこと」なんだそうです。
もちろん100回という数字は例えで、要は何度も聴くことで、その曲についての自分なりの「気づき」を待つということでしょう。
ところが生のLIVEでは、それがたったの1回で達成されちゃうことがあるんですね。

勝手に「素肌極楽ハッピーニューイヤー」と呼んでおりますが・・・不肖DYNAMITEには、未だ「ジュリー3大壁曲」として乗り越えられないでいる、「なんかちょっと苦手」な曲達がありました。
ジュリー堕ちも5年を過ぎ、神様が「そろそろ試練を与えるぞよ」と言ってくれてるような気がして、今回僕はこの3曲いずれかのセットリスト入りを予感していました。
ただ正直・・・「とりあえず身体は動かせる」他2曲と違い、じっくりと聴かなければならないバラードの「涙のhappy new year」は、できればカンベンして頂きたい!と思っていたんですよ。

ジュリーのMCが終わりステージが薄暗くなった中、静かに始まる演奏。泰輝さんのシンセ・ストリングスのクリシェですぐ分かりました。「うわぁ来た!」と。
開演前「その3曲の中から洗礼を受けるなら、できれば素肌希望!」などとあちこちで騒いでいたこともありまして・・・イントロが始まるやいなや、隣のしょあ様が僕の顔色をチェックしてきました。一応「来ちゃいましたね」とテレパシーでお返事したつもりだったのですが届いていなかった模様です(笑)。おっかし~な~。去年のお正月はぴょんた様とテレパシーで会話できたのに。


で、曲が終わる頃にはもう、自分の浅はかさを恥じ、ジュリーの熱唱にひたすら感動していた、と。
あれだけ「なんだかな~」と思っていた曲が、何と何と「素晴らしい!」と大絶賛モードに変わっておりました。ずべて、ツアー前までの僕の聴きこみが甘かったのだ、ということ。

僕がこの曲のどのあたりを「なんだかな~」と考えていたか、そしてこの日のジュリーの歌を聴いてどんなふうに考えが変わっていったか、については、ツアー終了後の”セットリストを振り返る”シリーズで考察記事のお題に採り上げ、詳しく語るつもりです。ええ、この曲は当然書きますとも!これまで軽視してしまっていた反動で、曲の素晴らしさが分かった今は、語りたいことが山のように溢れていますから。

あと、下山さんのギター、凄かったですね。
僕も、ギターであんな感じのS.E.を鳴らせること自体は知っていましたが、生で聴くのは初めて。それに、どうやってあの音を出すか、というのも実は全然分からないんです。この日は遠くて細かいところまで見えなかった・・・伺ったお話だと、ボトルネックを使っていたんですか?

それにしても・・・終演後次々にお会いした先輩方が一様に「ハッピーニューイヤーやりましたね!」と話しかけてくださるという(笑)。一体どれほど心配をおかけしていたのでしょうか(違)。
そんな先輩方に対して、「いやぁ名曲ですよ!」とか「もう、大好きです!」とかお応えして・・・掌を返すにもホドがありますよね。ジュリーや先輩方への懺悔は、楽曲考察記事にて存分にさせて頂きます。
とにかく、素晴らしいヴォーカルと演奏でした!


4曲目「緑色の部屋」

Sur

再び、暗転してからのイントロです。
泰輝さんの、一体どんな設定で出しているのか分からない独特の暗いピアノの音色・・・その刺激的なイントロにまたまたビックリ・・・いやはや、何とこれは、「緑色の部屋」だ!
アルバム『sur←』からの選曲はあるな、とは思っていたけれど、この隠れた名曲のセットリスト入りはまったく予想だにしていなかった!この曲をセトリ予想に挙げていらしたぴょんた様は、ちょっと凄過ぎますね・・・。
もちろん僕は初めてLIVEで体感する曲です。なんと素晴らしい!
ここまでは、あの『歌門来福』初日を彷彿とさせる「イントロ当てクイズ」状態でステージが進んでいます。ようやく僕も、それらを軽々と全問正解できるまでにはなりましたよ~。

歌詞、メロディー、アレンジ・・・アルバムの中では異色の、変態ロック・バラード(褒めてます!)みたいな感じですが、本当にレベルの高い名曲です。
曲の肝である、激しいリズムや音圧の変化を一糸乱れぬ呼吸で演奏する鉄人バンド・・・凄いですね。

またこれは、以前aiju様よりリクエストを頂いていた曲でもあります。
まさか生のLIVEで聴ける日が来るとは考えもしていなかっただけに・・・絶好の機会です。この曲も”セットリストを振り返る”シリーズで採り上げますよ~。

不思議な雰囲気でプツンと終わる演奏。お客さんのほとんどがそこで曲が終わることをご存知で、すぐさま拍手が沸き起こったのがまた素晴らしい。『ひとりぼっちのバラード』というコンセプトからこの曲をチョイスしたジュリーのセンスも素晴らしい。
僕はもうこの時点で、こんな素敵な選曲が続くなら、たとえ最後の最後まで着席の状態で、バラードづくめのセットリストでLIVEが終わっても構わない、むしろそうなって欲しい!と思いました。

5曲目「そっとくちづけを

Ikitetarasiawase

再度・・・今度は完全に暗くなったステージに僕は、「次はどんなバラードで来る、ジュリー?」と、凄まじいテンションになっています。

パッ、とピンスポットに浮かび上がったのは、上手の柴山さんの立ち姿。
歪み系のエフェクトで奏でられ始めるアルペジオ・・・うわっ凄い!これは「そっとくちづけを」じゃないか!
今度は僕を思いきり泣かせようというのか・・・このセットリスト!

レッド・ツェッペリン直系の、武骨なハンマリング・オン、プリング・オフを駆使した短調のアルペジオです。柴山さんの演奏・・・CDよりイイなぁ(すみません白井さん)。
基本的に指使いやフォームばかりチェックし、ギターモデルを見落としがちな僕も、さすがに柴山さん一人がステージに浮かび上がっている光景だと、ギター本体にも目が行きます。
「あれっ?あれは『世界の昆虫図鑑』に載ってるヤツだっけ?でもなんか・・・よく見えん!」
と。
照明の加減なのか、ボディーが白く見えたんですよ。でも実際はイエローだったみたい。レスポール・ジュニアなんですって。

イントロが終わり1番のAメロに入ると、もうひとつのピンスポットがジュリーを照らします。
黒っぽい衣裳のジュリーが歌う、レクイエム・・・もちろんこの曲が持つ、やるせない、切ない「悲しみ」はビシビシと感じます。でも、ジュリーの声が・・・優しい。柔らかい。
ジュリーの歌が、後方席まで届く間に溶けて伝わってくるような感じです。涙は出るのに、心は洗われる・・・。

「そっとくちづけを」は個人的に大好きな曲ではあるんだけど、一方で、若い友人を亡くしてしまった辛い思い出ともシンクロしていました。ところがジュリーの声は、そんな僕の気持ちの上を行っていると言うのか・・・聴こえてくるのは、とてつもなく「素敵な歌」なんですよ。この感覚は、昨年お正月の『燃えろ東京スワローズ』で聴いた、「桜舞う」の時と似ています。

もうひとつ。これはLIVE後にしょあ様と感想が一致したんですけど、泰輝さんのコーラスが凄かった!
最後のサビ2回の繰り返し(2回目に”天への飛翔”とも言うべき転調あり)を、完全に字ハモで歌う泰輝さん。具体的にどう、とかではなくて真っ直ぐな気持ちが伝わってくる・・・ぶつかってくるんです。
ヴォーカルがジュリーですから、コーラスも思いっきり声を出して大丈夫・・・泰輝さんの素晴らしい「熱唱」でした。
これから各会場にご参加のみなさま・・・この曲では是非、最後のリフレイン部での泰輝さんの熱いコーラスにも注目してみてください。

結果、『ジュリー祭り』でジュリーLIVEデビューした僕が、今回のセットリストで「初めて生で聴いた曲」は、ここまで歌われた最初の5曲でした。
掴みはOK!どころか、ノッケから完全に心を奪われました。持っていかれました。こうなったらあとはもう、酔いしれるだけ。
そして、超・ヒヨッコ状態で参加したあの懐かしい『ジュリー祭り』での”ポカン曲”リベンジ・ナンバーへと、素晴らしいバラード・セットリストは続いたのです。

6曲目「Don't be afraid to LOVE」

Panorama

この日、前半の『ひとりぼっちのバラード』部では、それぞれ演奏が終わってお客さんの拍手が起こるか起こらないか、くらいのタイミングで柴山さんがサッ!と次の曲に向けてギターをとり替えるシーンを何度も観ました。
ジュリーが決めたセットリストをすべての意味において把握し、次に自分が何をすべきか、控え目に、静かに、その中で熱い闘志を燃やす頼もしいバンマス・柴山さんの雄姿です。
それは、他の3人も同じ志。
一切の無駄な時間も無く、ジュリーを待たせるようなこともなく、メンバー全員のスタンバイが終わったその時が、GRACE姉さんの次曲カウントの時。
1曲が終わって、程よい間で次の歌に向かおうとするジュリーの呼吸に完璧に合わせてセットリストを進行する鉄人バンド。彼等がジュリーに信頼されているのは、演奏のスキルに限ったことではないのですね。

さぁ、始まったのは・・・泰輝さんのシンセ・コードの刻み(設定は木管系なのかな、ヴォイス系なのかな?)と、トリッキーなリズムで絡んでくるGRACE姉さんのスネア。
おお~、「Don't be afraid to LOVE」だ~!やっとこの曲をリベンジできる!

『ジュリー祭り』では、ヒヨッコ故の「ポカン曲」。もちろんすぐ後に「名曲だ!」ということは分かりました(厳密にはその時「初めて聴く」曲ではなかったのです。単なる勉強不足でした)。
『奇跡元年』に参加するにあたって、この曲か「約束の地」のどちらかをもう一度聴きたい!と臨んだことを今でも覚えています。「約束の地」は願いが叶いましたが、「Don't be afraid to LOVE」は『ジュリー祭り』以来これまで歌われていませんでした。いつ来るか、いつ来るか・・・そう思い続けてはや5年。ようやく実現。
沁みます・・・ジュリーの声。

しかも、ついさっき「涙のhappy new year」を大克服したばかり。
というのも・・・僕は「Don't be afraid to LOVE」という曲を、「近年のジュリー自作詞曲の原点」「歌いたい歌への渇望の解放」として捉えているのです。
そこから先、幾多のジュリー自作詞の名曲が生まれました。僕の中では「Don't be afraid to LOVE」を起点として脈々と連なる名曲群、というジュリー・ナンバーの括りがあります。この日「涙のhappy new year」もその中の1曲として加えられ・・・こんな予期せぬ喜びはありません。
まったく、完璧過ぎる曲順で感動を繋げてくるバラードの数々。本当に素晴らしいセットリスト。

GRACE姉さんが再現してくれた、あの独特のドラムスのリズムや、コード進行の妙・・・この曲も書かせて頂きますよ、”セットリストを振り返る”シリーズで(一体何曲書くつもりでいるのか汗)!

7曲目「PEARL HARBOR LOVE STORY

Samosutatto

正に、酔いしれました。
正直、どんなふうにこの感動を書けば良いのか全然分かりませんよ・・・素晴らしいヴォーカル、素晴らしい演奏、素晴らしいバラード。
ハッキリしているのはそれだけ。

『ジュリー祭り』直後の、怒涛のアルバム大人買い。それまでまったく知らなかった、90年代以降のジュリーの名曲群に打ちのめされた日々が最早懐かしく感じられますが、次々に「ジュリー凄ぇ!こんな大名曲を僕は知らずにいたのか!」と驚かされた曲達の中、特に胸を揺さぶられた壮大なバラードこそが、「PEARL HARBOR LOVE STORY」でした。
その証として、『ジュリー祭り』のすぐ後に僕はこの曲の記事を大感動の勢いのままにババ~ッと書いてるんですけど、今読み返すと「凄い曲に出逢った」という当時の興奮が思い出されて、我がことながら初々しいなぁ・・・文章も今みたいに無駄に長くないし(汗)。

僕はその後、『BALLAD AND ROCK'N ROLL』ツアーでこの曲を生で体感しています。
でも、今回の方が良いような気がするんだよなぁ。何処がどう違う、と言われると答につまるんですけど、やっぱりジュリーの歌なのかな。何か、柔らかいものがダイレクトに伝わってくる・・・歌詞のひとつひとつのフレーズがジュリーの口から発せられた後、散らばらずにひとつの形になっていくような感覚がありました。

もちろん、鉄人バンドの演奏は最高。
1番で言うと、「彼はJapaneseマコト♪」の直後から、曲のリズム解釈が変わるのが、細かいことながらこの曲のアレンジの大きな肝です。
その点、鉄人バンドのギアチェンジは本当に凄い!
間奏・・・柴山さん、素晴らしいですよ。運指としてはさほど複雑な演奏ではない・・・それなのにこの説得力、情感の圧倒的な伝わり方。そりゃ、白い橋が見えちゃう人がいても、何ら不思議ではありません。
さらに、「12月8日は」からの風雲急を告げるドラムスの乱打・・・GRACE姉さんは熱演に髪が揺れ、客席に鋭い直射のライトが降りそそぎます。

そんなプロフェッショナルな演奏を背に、歌が進むに連れて熱を帯び、ロングトーンがどこまでも突き抜けていきそうなジュリーのヴォーカル。
「大人たちの後悔は重く」・・・僕は今回、この部分の歌詞を歌うジュリーの声が胸に突き刺さったのでした。「無意識」「無関心」の罪を考えさせられるような歌詞部だけど、何故かとても心地の良い突き刺さり方でしたよ。

8曲目「我が窮状」

Rocknrollmarch

下山さんがアコギにチェンジ。なんとなく、次は「時の過ぎゆくままに」か?と思いましたが、流れたのは泰輝さんの美しいピアノのイントロ。
「我が窮状」だ・・・これは直前の予想が当たりました。
いや、当たって当然。今の世の中の流れの中で新年を迎えようという時、ジュリーがこの曲を歌わないはずがないですから。

saba様も書いていらしたけど、本当はジュリーもこの曲を歌わないでいられる状況を望んでいるわけです。
僕も、ブログを続けるにあたって「ジュリー70越えまでに『ジュリー祭り』セットリスト全曲の記事を書く」という大きな目標を掲げていますから、数年のうちには「我が窮状」の記事を書くことになります。
できればジュリーが70歳になる直前に、「ちょっと前までジュリーがこういう歌をよくLIVEで歌っていたよね。名曲だったよね」といった内容の記事にしたい。ジュリーがこの曲を歌わずにいられる世の中になることを僕も望んでいます。
しかし現実には、否応なく僕もこの曲へ込められたジュリーの思いについて書かざるを得ない状況が、すぐにでも迫っているようにも感じられているのです。
それはもしかすると、今年になるかもしれない。ジュリーが最初のMCで「(今年は)大変な年ですよ。不安な年ですよ・・・」と語ったのは、そういうことなんだと思います。

ひとまず今回は・・・もうほとんどのジュリーファンのみなさまはとっくに目を通していらっしゃるでしょうが、東京新聞に毎月連載中の『ドナルド・キーンの東京下町日記』1月寄稿にて、「ドナルドおじさん」がジュリーについて語った文章をここに残しておきましょう。

20140105


2014年1月5日『東京新聞』1面より


ジュリーはもうこの「我が窮状」を歌う時、頭で歌詞を追う、とかいう感じではないですね。
泰輝さんのピアノに合わせ、自然に、無垢に発声する、届ける・・・純粋に「歌う」ことに特化したヴォーカルです。ジュリーがこの曲を「歌いたい」と考える状況がさし迫るに連れて、「我が窮状」のジュリー・ヴォーカルも、泰輝さんのピアノもどんどん良くなっていく・・・皮肉なことです。

エンディングの泰輝さんのアドリブ・・・これまではツアーで各会場を回るうちに進化してアドリブが飛び出す、という感じでしたが、今ツアーでは早くも初日から全開で繰り出されました。泰輝さんも、気持ちはジュリーと同じということでしょう。

9曲目「時の過ぎゆくままに」

Ikutuka

下山さんがアコギにチェンジした状態で「我が窮状」に臨んだということは・・・「ここは間髪入れずに時過ぎが来る!」と僕は考え、実際その通りでした。

でもこれは、会場の多くのお客さんも同じように予測ができたはずです。
未だ記憶に新しい・・・『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーのセットリスト。あの、重い新曲の余韻を洗い流すような、後半最初のバラード4曲。その3、4曲目が、「我が窮状」~「時の過ぎゆくままに」の流れでしたよね。
「我が窮状」での泰輝さんの最後のピアノの音から、「時の過ぎゆくままに」のGRACE姉さんの最初のフィルが、ひとつの繋がりとして強く心に残っている・・・そんなジュリーファンはとても多いのではないでしょうか。

それにしても、ここへきてようやく「誰もが知るヒット曲」が配されました。会場はほとんどジュリーファンで埋めつくされているとは思うけど、それでもやっぱりこの曲のイントロでは客席のあちこちから、「わあ~っ!」という声が起こります。

そうそう、大学時代からの友人(もちろん、ジュリーファンではありません。でも僕がジュリーファンであることは知っている友人です)から届いた年賀状に、「今、『悪魔のようなあいつ』やってるけど、見てる?」とひと言添えてありました。
なるほど、リリースからは40年近く経つ中で、今も全国で本当に多くの一般の人が、テレビから流れるこの曲を聴いているようです。
「誰もが知る大ヒット曲」には、やはり大きな影響力があるのでしょうね。

10曲目「いくつかの場面

Ikutuka_2

アルバム『いくつかの場面』から、ジュリーにとってもファンにとっても大切なバラード2曲が続きます。ザ・タイガース完全復活が叶った後に初めて歌われる「いくつかの場面」。
これまでこの曲がLIVEツアーで歌われるたび、歌詞の内容とジュリーのタイガースへの思いを重ねて受け取っていらっしゃる先輩方がとても多かったことを思い出します。2014年の「いくつかの場面」に、ジュリーや先輩方はどんな気持ちを込めて歌い、聴いていたでしょうか。

とにかく、「はなれ~ない♪」の「な」の音。このとんでもない高音部がスパ~ン!と歌われたジュリーのヴォーカルに大感動です。
原曲のキー通りだとすると、これは高い「ラ」の音。「F.
A.P.P」や「カガヤケイノチ」の最高音と同じ。昨年のツアーでジュリーが少し苦労していた「カサブランカ・ダンディー」の最高音よりもさらに高い音です。この音がこれほど自然に出せるとは!ジュリー、初日から声の調子、喉の状態は最高だったのでは。

声そのものの素晴らしさだけではありません。聴いていて、その「歌」に描かれている情景がありありと浮かんでくる・・・ジュリーの表現力はこれほどだったのか、と。
「涙のhappy new year」も「PEARL HARBOR LOVE STORY」も、そう。そしてジュリー自作詞曲ではない「そっとくちづけを」や、この「いくつかの場面」でも、鮮やかにそれがありました。「天才」という言葉はなにか違うようにも思うけど、そうとしか言えないんだよなぁ・・・。

さてこの曲、間奏とエンディングのギターソロ・ハーモニー部で、柴山さんと下山さんがずずい、と前方にせり出してきましたね。左右端に離れているのに、なんだか2人が足並みを揃えて並んで進み出てきたような感じを受けました。

まず間奏では、驚くほどピッタリのタイミングと歩幅でせり出してきた2人。
相方の音と、自分の音・・・同時にそれを弾きながら、情熱のソロを奏でる柴山さんと下山さん。「我を忘れて弾いている」「音に没頭している」と感じました。
ふと、まだソロが続いている状況の中、柴山さんが我に返ったように定位置に戻りました。入魂の演奏を続けていた下山さんが、遅れてそれに気がつきます。
以下、ギター兄弟のテレパシー会話(妄想です)。


「えっ?カズさん、戻り早いっスね」
「ああ、この後すぐに沢田さんの2番の歌が始まるからな。お客さんを沢田さんの歌だけに集中させたいんだ」
「なるほど、深いっス。じゃ、俺も戻ります」

一方、エンディングは、悠々と進み出る柴山さんの動向を確認するように、下山さんが一瞬だけ遅れてのせり出しとなりました。
曲が終わりに近づくと、GRACE姉さんが「いいわね、終わるわよ!」といった感じの
(←モモレンジャーか汗)ゆったりとした力強いフィルを繰り出します。それを合図に「よし!頃合だな」という感じで定位置に戻った下山さん、ふっと上手側に目をやって「んんん?」と・・・。
柴山さんが、最後までステージ前方に留まって熱演を続けていたのです。
以下、再び妄想の会話。


「かっカズさん、まだそこにいたんスか?」
「おお!沢田さんの歌は終わった。あとは、沢田さん万感の思いを引き継いで、この曲の最後の音は俺のビフラートでキメる!」

これまで観てきた「いくつかの場面」では僕には覚えがないほどの凄まじいビフラートが、バンドの音でただひとつ残りました。
最後の最後まで激しい指圧で、鋭く指を震わせ続けた柴山さん。素晴らしいギターでしたよ!

というわけで僕はこの日、最後にジュリーがいつものように宙を抱きしめる仕草をしてくれたかのかどうか、完全に見逃してしまったのでした・・・。


11曲目「耒タルベキ素敵

Kitarubeki

個人的にツアー初日恒例のことなのですが・・・僕はこの日もずっと、セットリストの曲数を律儀に数えておりました。
LIVEが終わってから曲目、曲順を思い出す作業は(知らない曲が採り上げられない限り)、僕は結構得意な方です。でもやっぱりその際、区切りの曲順配置をいくつか頭に入れておくと、色々と思い出しやすいんですよ。

さて「いくつかの場面」が終わりまして
「キリ番10曲目がこの曲か・・・ここでステージ構成に動きがあるのかな?」
と思いながら観ておりますと、やはり静かな雰囲気を保ったまま始まったのが「耒タルベキ素敵」の、あの変態チックな(褒めてます!)イントロ。
おおっ、「緑色の部屋」「耒タルベキ素敵」のサイケ・バラードが2曲も組み込まれたセットリストが実現とは・・・いやぁ渋いぞ、凄いぞ!と大興奮。
で、この瞬間考えたのは
「これで今回も休憩無しでこのまましばらく行くんだな」
と。
甘いねぇ。甘い甘い!

実際は、この「耒タルベキ素敵」までの11曲がいわゆる「本割」で、『ひとりぼっちのバラード』というコンセプトは、この情熱的でエロティックで、そして志の高い大名曲で締めくくられることになるのです。

ジュリーのヴォーカル、柴山さんのギターは、互いの「官能」に呼応し合うように喘ぎ、絡みまくります。その2人を包む、下山さんのストローク、泰輝さんのシンセベース、GRACE姉さんの跳ねるドラミングは何処までもクールで、これはいわば「褥」の役どころ。
そしてサビでは5人全員が高みへと駆け上り・・・鉄人バンド全員のコーラスと、ジュリーの咆哮。
下山さんがコーラスに加わるシーンって貴重ですから、どうしても目を引きつけられてしまいます。なるほど、ちょっと傾いて「マイク食べちゃう」みたいな姿勢になるんですねぇ・・・。

先に書いておきますと、この後の「オマケ」8曲はオール・スタンディングとなりました。
でもここまで11曲通して、お客さんはずっと着席でした。

おそらく多くのみなさまもそうかと思いますが、これまで僕は「ジュリーのLIVEはできれば立って観たい、ジュリーと一緒に暴れたい!」という気持ちでいつも臨んできました。2011年の『BALLAD AND ROCK'N ROLL』ツアーでは、曲が進むに連れてお客さんの「いつ立つ?どうする?もう立っちゃう?」みたいな空気が流れていました。もちろん僕も同じような戸惑いの中に、あの時はいました。
しかし今回は・・・ここまでただひたすら、ジュリーが繰り出してくるバラードに酔いしれ、「立ちたい」などとはまったく考えるいとまも無く、幸せな、感動的な時間が過ぎていきました。
これは何なんでしょうね。「信頼」と「感謝」なのかな。ジュリーファンの、ジュリーと鉄人バンドのソロコンに対する信頼。「素晴らしいものを魅せてもらっている、聴かせてもらっている」という感謝。
ジュリーの歌う「バラード」は、そう考えさせられる説得力に満ちていました。


何もいらない 
ぼくたちの夢が この世の平和と告白したら
みんな笑うだろうな

誰もジュリーの夢を笑わない・・・その歌に、その夢にただうなずき、追い求めるのです。

~MC~

初日渋谷は2曲目の後のMCも長かったものですから(22日の大阪はそうでもなかったみたい)、もう、どの話が最初のMCで、どの話がアンコール前だったのか・・・なにせ、どちらもほとんどザ・タイガースの話でしたからねぇ。
記憶がゴッチャゴチャで、間違いがあったらすみません。あくまで雰囲気をお伝えするということで、この項、今回は短こうございます

ステージ上全員がにこやかに手を振って退場。「えっ、11曲で?」とビックリしました。
休憩を告げるアナウンスは流れません。
会場のほとんどのお客さんが即座に今回のセットリスト構成を察知し、アンコールを求める熱烈な拍手に切り替えましたね。

しばらくしてジュリーが1人で再登場。
その2着目の衣装が・・・まぁ、強烈でした。多くのみなさまが仰っていたように、僕も「う、牛・・・?」と。そのあまりのインパクトに「マジすか~!」と思わず声が出てしまったという(汗)。
ただ、比較的ステージに近いお席で参加の方々によれば、衣装のモチーフは「馬」だったとのことです。「あぁ、午年だからか・・・」と納得はしましたけど、遠目からだと牛にしか見えませんでしたよね~。
(余談ですが僕は今年、年男です。丙午の生まれなのです。ですから小中学では僕の学年だけ人数が少なかったりしましたね・・・)

まずはジュリー、ここまでの本編11曲を振り返って
「みなさん行儀よく同じ姿勢で見ていて疲れませんでしたか?あんまりおんなじ体勢を続けていると、動いた時にグキッとなりますよ!」
と・・・これは、「ここから先はスタンディングで行こうぜ」というお誘いと捉えて良いのかな?

考えてみますと、会場全員着席状態でジュリーのMCを聞いてる状況って、僕は初めてです。

「以前、ある人のコンサートを見に行って、ず~っとバラードばっかりだったので飽きてきちゃった、ということがあったんですけど、今、みなさんもそういう状態なんでしょうか?」
との言葉に、隣のしょあ様が「そんなことないよ!」といった感じで強く手を振っていらっしゃいました。まったくその通り!こんな素敵なバラード・セットリストをありがとう、ジュリー!

で・・・「手を振った」と言えば、どんな話の流れだったのか全然思い出せないんですが、ジュリーが自作の詞曲について
「まぁ、ワタシもそんなたいしたものは書けていないんですが・・・」
みたいなことを言ったその時に、僕は「いやいや!」と強く手を振ったのでした。
ジュリーの作詞・作曲は本当に凄いし(含「涙のhappy new year」汗)、特に詞については、皮肉なことだけれど2012年からの「Pray for East Japan」というテーマに取り組み始めて、ジュリーは詩人として世の中で抜きんでた存在となりました。職業作詞家には書けないタイプの素晴らしい作詞をしていますからね。

そしてMCはほとんど「ザ・タイガース、ここだけの話」で埋めつくされ・・・詳しく書けないのが残念なのですが、仕方ありません。とにかくジュリーは心底楽しそうでしたし、聞いている僕らは大爆笑の連続でした。

ひとつだけ・・・これは書いても大丈夫かな、という面白かった話は、「タイガースのテーマ」の足上げの件。
「みんな(ジュリーとピー以外の3人)、あれをやりながら楽器弾いて首だけは横を向いてマイクに向かって”ラ~、ラ~、ラ~、ラ~♪(←ジュリー、実際に歌ってくれました)”ってコーラスしなきゃいけないんですよ。で、DVDチェックで見直したら、タロー君がどんどん前に進んじゃってマイクから離れていっちゃってるんですよ!」
とのことです。

今ちょうど、僕はこの文章を24日に書いているところ。今夜放映ののBSプレミアム『ザ・タイガースin東京ドーム』で、この点(タローの前進)はしっかりチェックしたいと思ってます~。
ちなみにジュリーはこの足上げ、「ワタシはハンドマイクだから大丈夫!」だったそうですよ!

長い長いMCが爆笑のうちに終わり、〆は
「可能な限り歌い続けたい!」
という力強い宣言と、鉄人バンドのメンバー紹介。

「みなさま、よろしゅうございますか?オマケ、です~!」

~アンコール~

12曲目「世紀の片恋」

Kitarubeki_2


(この項、19日に書いていますが・・・17日夜にタイガースの東京ドーム放映観たら、ソロコンのレポ執筆に丸1日手がつけられなかった・・・。ホント、どっちのモードになるにせよ、切り替えが大変です。ソロLIVEとタイガースTV放映が重なった名古屋公演参加のみなさま、同時に2つの素晴らしいステージを受け止めるの、大変じゃなかったですか・・・?)

さぁ、アンコールです。
お馴染みのナンバー・・・と言って良いでしょうね。「世紀の片恋」のイントロが流れると、この日初めてお客さんが立ち上がりました。
「牛」衣裳で躍動するジュリーに、GRACE姉さんのカウベルがマッチしまくっています(笑)。
この後会場は最後までずっと総立ちで・・・前半、後半ときちんとメリハリが効いてましたよね。

下山さんがスティール・ギターを胸元で弾き始めたので、カミさんに「ほらほら!」と教えてあげたのですが、彼女としては「ハード・ロック系ではよくある」とのことで、さほど珍しい光景でもなかったそうな・・・。
僕としては、スライドバーをネックの上からカマす、というだけで既にもう別世界ですが。スティール・ギターの奏法についてはまったく知識が無いので、少し勉強してみるかな~。

で、セットリストにこの曲がある時、初日はいつも油断してしまうんですけど・・・「世紀の片恋」って、アウトロがかなり長いんですよね。
ジュリーのヴォーカル部が終わってから、ジュリーと一緒にこちらも張り切って”おいっちに体操”を繰り出していると、しばらくして両腕に筋肉痛が襲ってくる・・・でも曲はまだまだ終わらない!という毎度のパターンが今回も。
逆に、涼しい顔で腕を上げ下げするジュリーがどれほどの体力かが分かろうというもの。
タイガースの東京ドームの「ラヴ・ラヴ・ラヴ」でも同じことを思いましたけどね・・・。


13曲目「忘却の天才

Boukyaku

出た、盟友・YOKO君の超ダイブ曲!
彼は正月LIVEに参加しないから、『歌門来福』そして今回と、僕らがジュリーLIVEデビューした『ジュリー祭り』以降2度歌われているこの曲を体感し損ねてるんですよね・・・。

実は『歌門来福』初日の時のこの曲の演奏が結構危なっかしい出来で、やっぱり鉄人バンドと言えどもツアー初日にこの「忘却の天才」みたいなリズム・パターンや譜割の曲は、いきなり全開とは行けないのかな~、なんて考えたものでした。
しかししかし、2014年の『ひとりぼっちのバラード』初日の「忘却の天才」のキレッキレだったこと!泰輝さんのシンセベースが、目立たないところで渋い活躍をしてたんですよね。
ギターも素晴らしかった・・・でも柴山さんと下山さんのパートの振り分けを覚えていません。29日、しっかりチェックしなければ。

歌詞が一部怪しかったですが、ジュリーはとにかくノリノリで、「3歩あるくそばから♪」の箇所ではコマ送りのアクションでステージを徘徊。
衣裳とあいまって、ジュリー流変態ロックの醍醐味が爆発しておりました。

14曲目「神々たちよ護れ

Rocknrollmarch_2

続いてこれ!
これは『Pray』ツアーのセットリスト予想として昨年記事を書いた曲。その時は「Deep Love」との繋がりを重点的に検証したけど、要は社会性の強いコンセプトを持つ最近のアルバム2作の収録曲と続けて歌われても違和感の無い、それでいてアップ・テンポのスイッチが入る貴重なナンバーとして、僕はこの曲に入れ込んでいたのでした。
今回のセットリストで、この「神々たちよ護れ」と「次曲「F.
A.P.P」との繋がりが素晴らしかったことが、後から思い出してすごく嬉しかったんだよなぁ・・・。

「冷静」「純情」はこれからの世の中、大変な、不安な世の中でとても大事なキーワードになってくると思います。
また、偶然ですけど「神々たちよ護れ」も「F.
A.P.P」も、キャッチーなピアノ・ロックの中にハードな転調が幾度も繰り返される、という楽曲構成の共通点がありますね。

歌メロ部で単音を弾くのは柴山さんですが、間奏リード・ギターは下山さんです。これは『ジュリー祭り』と同じ。
同じ鉄人バンドの演奏でも、この曲のように再度同じスタイルで演奏される曲もあれば、「いくつかの場面」のように、ツアーでセットリストに採り上げられるごとにアレンジが変化していく曲もあります。そうした比較を楽しむためにも、DVD或いはCDですべてのジュリーソロLIVEを作品化して欲しいんですけどね・・・。

15曲目「F.A.P.P.

38

そんなわけで、「神々たちよ護れ」から自然に馴染んで繋がった「F.
A.P.P」。いやぁ、『3月8日の雲』は完全組曲と考えていて、1曲だけ単独でツアーのセットリストに採り上げられる、というパターンはまったく予想したこともなかったので正直驚きました。
でもすぐに、「あぁ、年が明けてまずこの曲を歌っておきたかったんだね、ジュリー」と。

「神々たちよ護れ」の後、というのが相当効いたようで、テンポ的にもしっくりきましたね。
イントロでのコード進行への柴山さんのリード・ギターの載せ方は、「愛しい勇気」みたいだなぁと思いました。実はすごくキャッチーで、ポップな曲なんですよ、これは!

手拍子してるお客さんは少なかったけど、僕の席の周囲は結構いらっしゃったかな。なんせ、僕は当然やるし、カミさんもやる。隣のしょあ様は、サビ部で表拍の4つ打ちに切り替える、という楽曲解釈にまで進化していらして、途中から僕らもついていきました。
とにかく、下手したら2012年のツアー限定で、この先もうLIVEで聴く機会は無いんじゃないか、とすら考えていた『3月8日の雲』の収録曲を再び生で聴けたこと・・・今回のセットリストの、僕にとって予期せぬ大きな喜びのひとつでした。

16曲目「危険なふたり

Acollection

ここからの4曲は、凄まじい盛り上がりでした。
これもまた初日の醍醐味。最初のMCでジュリーが「今日は短い」と言ったこと、バラードの11曲が終わり、長いMCの後にジュリーが「オマケです!」と言ったこと・・・それを受けてほとんどのお客さんが「この曲でラストかもしれない」と考え、ステージにトコトン集中し始めたのです。
実際、「危険なふたり」から「単純な永遠」まで、どの曲で今回のセットリストが締めくくられても違和感は無かったと思います。
本来の意味での「アンコール」コーナー。ステージ上のジュリーも、初日のお客さんのビビッドな反応が楽しかったのではないでしょうか。自ら手拍子をリードするシーンもありましたしね。

いやしかし、本当に飽きません、この曲。
完全無欠のポップ・ナンバー。『ジュリー祭り』以来何度も聴いているけど、やっぱりイントロのギター・リフ一発で、「うわ~!」と盛り上がります。
あと、この曲もサビが相当に高音域をウロウロするメロディーなんですが、ジュリーがこの曲で高音に苦労するシーンはこれまで一度も観たことないような気がします。凄いことです。

柴山さんが時折この曲で魅せてくれる前蹴りは、この日は無かったように見えました(もちろん、楽しそうに演奏していることは伝わってきました)。
その後の各会場ではどうなのでしょう。29日渋谷では見られるのかなぁ・・・。

17曲目「ダーリング」

Konndohakareina

「ひょっとしたら危険なふたりで今回のセットリストは〆なのかも」と探りながらのお客さんの熱狂的な拍手・・・しかし間髪を入れずに、この大ヒット・ナンバーのイントロですよ!
この曲はずいぶん久々のように感じたなぁ。
2010年の『秋の大運動会~涙色の空』以来のセットリスト入りですか。

泰輝さんの弾くヴォーカル部裏メロと間奏でのキーボードの音色設定が以前とは変わりました。サックスに近いと言えば近いのですが、どちらかというとシンセっぽさを前面に押し出した音色だったのです。
この曲も、「いくつかの場面」同様、現在のベースレスの鉄人バンド・スタイルになってから、演奏の変化を辿れる曲のひとつですね。

つい先日、DVD
『greenboy』での「ダーリング」を観る機会があったのですが・・・今とは鉄人バンドのアレンジが全然違うんですよね。メンバーは同じですが、鉄人バンド(当時はまだバンド名はありませんが)がベースレス・スタイルの最初期で、有名な大ヒット曲については特に、どういう演奏が良いのかを模索中であったことが分かります。
泰輝さんは『greenboy』時の「ダーリング」で、キメのメロディー・フレーズの大部分をギターに任せ、ピアノでエイト・ビートを連打しているんです。狙いは、低音部とビート感の補足・・・これは当時鉄人バンドが踏み出したばかりの「ベース不在のアレンジ」を強く意識した発想かと思います。

その後数年で鉄人バンドも大きく進化し、現在の「ダーリング」は低音とエイト・ビートを下山さんが一手に担い、柴山さんと泰輝さんが代わる代わるメロディーを繰り出す、というアレンジに変わってきています。
そして最早、ベースレスの「ダーリング」に何の違和感もありません。素晴らしいぞ、鉄人バンド!

で、ですよ。
この曲、「だ~りん、チャチャチャチャ♪」って、みなさん一斉に手拍子するじゃないですか。
当然、僕もやろうと思いましたよ。ところが「いざ」という瞬間に目に飛び込んできたのが、・・・「だ~りん、チャチャチャチャ♪」の部分で自らのお腹を「ポポポポン!」と叩くジュリーの姿(笑)。

こ、これは・・・世のジュリーファン的には「”おまえにチェック・イン”」の「ほみたい、うん!」に続く衝撃のアクションなのでは・・・?
ここは腹を括って、いや腹を叩いて、ジュリーと一緒に同じことをやるべきか?でも、周りのお客さんは何事もなかったように普通に手拍子してる・・・。
どうするDYNAMITE、どっちをやる?

などと考えているうちに、曲が終わってしまいまいた(汗)。
後で数人の先輩に「あたし、ちゃんとジュリーと一緒に腹太鼓やったわよ!」と伺いまして・・・瞬時に素直な反応ができなかった自分が情けない!と後悔しきりでございました。
29日は必ずやります!(ジュリーがまたやってくれたら、ですけどね・・・)


18曲目「ポラロイドGIRL」

Karehanemurenai

「これで〆か?」とお客さんが気合を入れて盛り上がる曲が続きます。
この曲も全っ然飽きない!正にジュリーLIVE、という曲。何度聴いても血が滾ります。

僕はこの曲のAメロ2回し目から登場する、泰輝さんのシンセ・ストリングスの裏メロが大好きです。
エレクトリック・ピアノの刻みからの”神の両手”で続く、まるでギターのブルーノートのような役割のストリングス。このアレンジ(原曲通り)だけで、「ポラロイドGIRL」が単なるヒット・シングル狙いの曲ではなく、最高のロック・ナンバーだと思うのです。

楽しい楽しい、お客さん参加の振りの決め事が多いのもこの曲のLIVEの大きな魅力。まずは「フラ~~シュ!」からの”おいっちに体操”に始まり、2・1の手拍子(会場全体が凄い迫力でした)、そして両掌の突き上げヒラヒラ。
そしてジュリー、2番サビからジャンプを開始。これは僕はちょっと躊躇してしまい参加できなかった・・・でも、3番直前の下山さんの3段跳びは合わせてやってしまうという・・・。

カミさんが言ってたんですが、この時下山さんをビシ~ッ!と指差すジュリーがかなりカッコ良かった、と。「MCでは年寄りぶってるのに、こうして瞬時に繰り出す機敏な動きは健在、さすがジュリー!」ということらしいです。納得。

この曲が終わる頃にはもうこちらも、会場の熱気で汗だくですよ!ジュリーの動きでまだ次の曲があることを察し、今さらながらセーターを脱ぎ捨てるDYNAMITE。
ジュリーのお正月コンサートは、真冬でどんなに外が寒くても、中でとてつもなく暑くなることがあるから要注意なんですよね~。
確か『奇跡元年』の時にも、僕はこの「ポラロイドGIRL」で汗だくとなり、着てるものを次々と脱ぎ散らかした記憶が・・・。


19曲目「単純な永遠」

Sinpurunaeienn


「ポラロイドGIRL」の凄まじい盛り上がりと雰囲気で、「さすがにもう激しめのナンバーは来ないか?」と思いましたが、聴く側にそう思わせたところからさらに体力・気力を充分残しているのが、我らがジュリーの真骨頂です。
『PLEASURE PLEASURE』ツアー以来久々のセットリスト入りとなる大名曲、ジュリーもお気に入りのアルバム・タイトルチューン「単純な永遠」が、トドメの降臨!

「ダーリング」→「ポラロイドGIRL」が”「ダーリン」繋がり”とするなら、「ポラロイドGIRL」→「単純な永遠」は僕にとっては”ブルーノートなストリングス・アレンジ繋がり”でしょうか。さえきけんぞうさんをはじめとする、良い意味での「偶像としてのスーパースター・ジュリー」な歌詞と、吉田建さんが纏め上げる尖りまくったアレンジが一体化していた頃の大名曲リレーが、今回のセットリストを最後を〆ることとなりました。

ジュリーは歌詞も譜割りも大いに乱れるシーンがあったんですけど、観ていて「あっ!」という感じにはならないんです。全然気にならないどころか、どんどん歌声とアクションに引き寄せられていきます。
やはり、ジュリーの隠しきれない「歓び」のオーラが溢れ出ていたからでしょう。最後の最後まで、ジュリーの歌も、鉄人バンドの演奏も、頭上手拍子を続けるお客さんも、歓びの雰囲気に満ちていました。

曲が終わると、今一度の鉄人バンド・メンバー紹介に続き、「ジジ~でした~!」で〆。
時計を確認する仕草も交え、にこやかに退場したジュリー。鉄人バンドの4人も、いつものように声援に応えてくれ、いつものように最後に残った柴山さんが何度も客席に手を振りながら、ドラムセットの後ろを通って袖に走っていきました。


本当に素晴らしいLIVEでした。
歌も演奏もセットリストも、すべて良かった・・・。

『PLEASURE PLEASURE』ツアーのMCだったのかなぁ・・・ジュリーが「年とって動けなくなってきたら、バラードばっかりのLIVEをやる」と、悪戯っぽく語ってくれたのは。

その時には
「え~っ、さすがに何曲かはお客さんがスタンディングのノリノリの曲をセトリに混ぜて欲しいよ~」
なんて考えたものでした。
今回の『ひとりぼっちのバラード』前半11曲を体感して、僕は180度考えが変わりました。
バラードづくしの11曲・・・こんな素敵な時間は他に無い。僕は「このまま最後まで着席でいい。全曲バラードを歌って欲しい」とすら思ったのです。
ジュリーが思いを込めて作り上げたバラードの大名曲は、今回セットリストに採り上げられた曲以外にも、まだまだたくさんありますからね。またいつか、こんな構成のバラード・セットリストLIVEを是非!と切望します。

今回は結局、「オマケ」のコーナーとして激しい曲もたっぷり歌ってくれて・・・本当に楽しかったし、「ジュリー、何故あなたはいつも聴き手の意表を突いて、しかも何故いつもそんなに最高なんだ!」と思いました。
そして、他の人が考えないところを常に考え、節目節目でステージ構成を変えてくるジュリーの懐の深さと、「まだまだこの先もLIVEをやっていきたい」という確かな決意を、しっかりと受け止めることができました。

現在単身赴任中でこちらにいらっしゃるkeinatumeg様と閉演後に初めてご挨拶させて頂くこともでき、正に充実のソロコン初日を過ごすことができました。帰宅途中に電車の遅延が発生したのはご愛嬌ということで。

そして、もう2日後に迫りました・・・僕はこんな素晴らしいステージを、もう一度目の当りにし、ジュリーの歌を聴けることが、嬉しくてなりません。
おそらく何年経っても「2014年のお正月『ひとりぼっちのバラード』の時には・・・」と色々な意味で多くのファンが振り返るようなセットリスト、ステージとなったのではないでしょうか。

今一度。
バラードづくしのジュリー・・・最高でした!



(どうでも良いことですが、毎回LIVEレポート執筆記念に添付している参加チケットの半券を、今回は紛失してしまいました・・・)

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2014年1月17日 (金)

待望のソロコン!『ひとりぼっちのバラード』

実際には、『Pray』ツアーが終わってからさほど間は開いていないはずなのですが・・・ずいぶん待った気がします。ジュリーのソロ・コンサート。
普段は閑散としている、このネタバレ専門ブログside-Bがつかの間の賑わいを見せる日々が、今年もまた新年早々やってきましたよ~!
嬉しや、楽しや。

ツアー・タイトルは『ひとりぼっちのバラード』。
ザ・タイガースの華やかなステージが終わった直後に、このタイトルをつけてツアーをしよう、というジュリーのセンス。僕もようやくこうしたセンスを「ジュリーらしいなぁ」と思うまでには成長しました。

さぁ、どんな曲を歌ってくれるのでしょうか。
まったく予想ができません。ツアー・タイトルだからと言って、「ひとりぼっちのバラード」がセットリスト入りする、とも決めてかかれません。ぴょんた様がブログで書いていらしたように、「バラード491」なんて要注意だと思いますよ。

でもまぁ僕が「これは歌うだろう」と自信を持っているのは、やっぱり「ひとりぼっちのバラード」。
そして「我が窮状」と「君をのせて」。このバラード3曲が歌われたら、間違いなく最高のジュリー・ヴォーカルが聴けることでしょう。

事前に”全然当たらないセットリスト予想”として今回記事執筆したのは、「銀の骨」と「あの娘に御用心」の2曲。
「銀の骨」は可能性大、「あの娘に御用心」はちょっと厳しいかなぁ。

ツアー直前にはいつも書いてるような気がするけど、『ジュリー祭り』の選曲から漏れ、最近ご無沙汰のヒット・シングルのセットリスト入りにも期待してしまいます。
「魅せられた夜」「ロンリー・ウルフ」「恋のバッド・チューニング」「酒場でDABADA」「渚のラブレター」「麗人」・・・挙げればキリが無いのですが。

他、聴きたい曲はたくさんあるとは言え、結局ジュリーが考えて提示したものこそがベスト・・・僕はそう考えるタイプですので、今はただただ「楽しみ」と言うほかありません。
もちろん

ドンと来い、素肌極楽ハッピーニューイヤー!

心の準備はできています。

イメージとしては、『BALLAD AND ROCK'N ROLL』の時のように、前半しっとり、後半ガンガン、みたいな感じになるのかなぁ。
前後半で曲想の変化をつけるなら・・・間に鉄人バンドのインスト復活も、そろそろどうですか、ジュリー?

また、セットリストだけでなくMCも楽しみですよね。
タイガースの話題はあるかな?それとも、野球やサッカーの話をしてくれるのかな?

初日のレポもこちらside-Bでの執筆となりますけど、最初のupまでには、数日を要すると思います。
初日渋谷、そしてその後の会場にご参加のみなさま、レポ本編の記事がupされるまで、こちらの記事にて感想のお言葉、悲鳴、嬌声・・・なんでもコメントしてくださいね!
お待ちしております。

初日、僕は後方席での参加ですのでステージ上の細かいところまではなかなかチェックしきれないかもしれませんが、様々な都合で今ツアー不参加となった方々のためにも、レポは全力で頑張ります。

それでは初日参加のみなさま、19日の渋谷公会堂でお会いしましょう!

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