3月8日の雲~カガヤケイノチ

2012年7月13日 (金)

2012.6.23渋谷公会堂 沢田研二『3月8日の雲~カガヤケイノチ』 セットリスト&完全レポ

(7月13日、ようやく記事がすべて完成いたしました~。
例によって、記事の更新日を完成の日付に移行しておきます。長々とおつき合い頂きありがとうございました!)

☆    ☆    ☆

毎度どうも~。
セトリ予想執筆記事、お約束通りに見事全敗を喫したDYNAMITEです。
『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアー初日、渋谷公会堂に行ってきましたよ~!

え~、これまでジュリー関連のLIVEレポートの記事タイトルには必ず”[伝授・特別編]”と頭につけて参りましたが。
これは、元々洋楽ロック・ナンバーを中心に記事を書いてきた僕のブログ(本館の方ね)で、「ごめん、ジュリーのドームLIVEに行ってきたからちょっと今回はそれについて書くよ」という、それまで記事を読んでくれていたほんの数人の音楽仲間に対して「今回の記事は特殊」ということを主張するためにつけたもので・・・。

ご存知の通り、その後僕のブログは完全にじゅり風呂と変貌し、ジュリーのLIVEレポートを執筆するのは特別でも何でもなくむしろ日常茶飯事状態となっておりますので、今回から[伝授・特別編]の冠は外したいと思います。
その代わり、年号入れます。てか、そっちの方がよっぽど重要じゃん!

ということで今回も焦らし気味にネチネチと参ります。
とんでもない長文にはならぬよう気をつけますが(あまりにも文が長いと、途中で挫折なさる方が多いらしいのです)・・・。
執筆途中で公開にしますが、例によってのパターンで、日々少しずつ加筆していき、時間をかけて仕上げたいと思っております。
(今回はツアー初日ということで、一応すべての曲名だけは先んじて書き留めておくことにしました)
よろしくお願い申し上げます!

さて当日。
心配された天気もどうにか雨はまぬがれ、ハッキリしない空模様ではありましたがジュリーの好きそうな「汗をいっぱいかく」コンディションとなりました。

カミさんは遠征組の先輩方とゆっくり買物したいというので(ほら、ヒカリエだか何だかいうのが渋谷にできましたでしょ?)、僕はさすがにそちらは遠慮し、夫婦別々に会場に向かいました。
開演前には、大勢の久々な先輩方、ブロガーのお友達とお話できました。お世話になりっ放しの方、最近連絡が無く心配していた方ともお話できました。

そして・・・開演直前にSONGE様と初めてご挨拶ができました。
東京ドーム参加直後のあの熱病のようなジュリー堕ちとなった2008年の年末から年明けにかけて、何も分からない新規ファンDYNAMITEがまず頼りに思い、毎日通って勉強させて頂いていたのが、メイ様、saba様、SONGE様の3つのブログでした。
昨年のあの震災の日以来、仙台のSONGE様には「もしお会いできたら」と色々と考えていたのですが、実際お会いすると何を言ってよいのか分からず、思いをどう伝えようと考えながらお話させて頂くのが精一杯でした。
でも、お元気そうなご様子で嬉しかったです。また、直接お会いしたことはありませんが、あの日津波に襲われ「泳いで助かった」というむぎ様も無事参加していらっしゃると伝え聞き、なお胸が熱くなりました。

ジュリーはどんな歌を届けてくれるのか・・・。
結論から書いてしまうと、実はもう開演間際になって「僕の予想はまったく当たらない」という予感はしていました。
「すべての被災地への思いをこめて歌う」とジュリーが言った新譜4曲はちょうどセットリスト前半ラストに配され、あとはジュリー自身が歌いたい、そしてジュリーファンが聴きたい・・・そういう曲に満ち溢れていました。
被災地から初日に参加なさったジュリーファンのみなさまは、苦しいことも忘れ心地よい汗をかいて、爽快な時間を過ごせたのではないかなぁ・・・。

僕のお席は1階18列下山さん寄り。
老虎ツアーでは、柴山さんと比較しても完全に黒子に徹していた下山さん・・・今ツアー・セットリストでの見せ場は多いですよ!そういう意味でも、初日のこのお席は僕にとってベストであったと思っています。感謝。

ブザーが鳴り、「遂に久々のソロコンサートが始まる」という期待感が会場に漲ります。知らず知らずに「いつも通りのジュリー、ソロLIVE」を自然体で求めている・・・会場のみなさまの多くが、そんな感じだったのではないでしょうか。

開演!

1曲目「SPLEEN~六月の風にゆれて」

Panorama

暗がりの中、登場する人影。割れんばかりの拍手。
ステージでスタンバイしたのは鉄人バンドだけか・・・?それともジュリーもいる・・・?
まずはその点をチェックです。

最初に入場するのが鉄人バンドだけなら、1曲目からガンガンのロック・ナンバーで、イントロと同時にジュリーが駆け入ってくるというパターン。
一方ジュリーも最初からバンドと一緒にステージに登場した場合は、しっとりとしたバラードからのスタート。
例外もありますが、だいたいそんなふうに推測が立つわけです。

中央に気をつけていると、ひと目でジュリーと分かる影(いや、失礼な意味ではありませんよ)も、ドラムセットの後ろを回って歩み進んできました。
バラードか・・・?

自分の予想をあきらめていた僕でしたが、この時は一瞬頭の中に「朝焼けへの道」の最初のヴォーカルが浮かびました。そう、僕が「言えない」と書いていた1曲目予想は「朝焼けへの道」。
しかしさすがにそれは無かった・・・。

始まったのは泰輝さんのシンセ・ストリングス。意表を突いたオープニングは「SPLEEN~六月の風にゆれて」です。
そう言えば6月でしたか、この初日・・・。

しかし僕としては、ノッケから生では初めて聴く曲で嬉しかったです。
途中から噛み込むギター兄弟は、柴山さんがアルペジオっぽいフレージングで、下山さんが8分音符の低音(5、6弦中心)カッティングでございました。
なるほど、この曲はベースレスでも問題無しですね。泰輝さんはメチャクチャ忙しいですけどね!

で、ジュリーの衣装なんですけど・・・僕はほとんど記憶が(汗)。(カミさん曰く、おそらく『3月8日の雲』のCDジャケットから連想されたような)水色のスーツでしたか。
で、ですよ。何やら僕の周囲の先輩方の間では
「チャックが光っていた」
と昨夜から激しく話題になっていた(笑)のですが・・・そうだったんですか?
てか、みなさま一体何処を見・・・(爆)。

2曲目「そのキスが欲しい」

Reallyloveya

「何もかも失くした」と繰り返された「SPLEEN~六月の風にゆれて」のエンディングの何か震災を暗示するようにもとれる歌詞(「恨まないよ」の歌詞を連想してしまいました)に
「あぁ、これはかなり重い感じのセットリストになるのかな」
とか
「昨年お正月のように、前半はバラード主体で客席はしばらく座りっぱなしかな」
とか考えておりましたら、「そのキスが欲しい~♪」と、あのイントロのヴォーカルS.E.が久々に炸裂。
当然、「お~~~っ!」と会場総スタンディングですよ!

『PLEASURE PLEASURE』ツアーの時もそうだったのですが、演奏部は頭打ちの手拍子、Aメロは裏拍手拍子、Bメロからジュリーの振付模写、と気合の入っているお姉さま方。
「飾りはいらない♪」であの指差しの念押しポーズをキメるジュリー。あの仕草は何度観てもカッコイイ!

そして、間奏リード・ギターは下山さんです。
これがなんだかとても懐かしくて僕はとても盛り上がった!柴山さんがガンガンに弾く様子は老虎ツアーの「割れた地球」や「美しき愛の掟」、「君だけに愛を」でも観られたけど、下山さんがずずい、とステージ前方にせり出してきて弾きまくる姿というのは本当に久しぶりです。

その間奏を受けての最後のサビ部頭、「ふんぎゃ~~!」というお姉さま方の声援も健在。
やっぱり生LIVEのこの曲は素晴らしい!
『ジュリー祭り』以降、ファンの間ではすっかり「超王道ジュリー・シングル」の認識が定着した感じでしょうか。これを生で体感しているのとしていないのとでは、ずいぶん違うと思いますよ~。

3曲目「お嬢さんお手上げだ

Konndohakareina

これも僕は生で初めて聴く曲です。
でも、この曲についてはセットリスト予想をしていましたね。2009年、音楽劇『哀しきチェイサー』公演後の『PLEASURE PLEASURE』ツアーで「探偵~哀しきチェイサー」がセットリスト入りしたのを観ていますから。あの年も春に音楽劇、6月スタートの全国ツアー、という今年と同じ感じのスケジュールでしたし。


気合を込めて近年のナンバーを歌うジュリーももちろん良いけど、阿久=大野時代のアップテンポのポップチューンを、力むことなくス~ッと歌い上げるジュリーもやっぱり良い良い!
ジャケットを半脱ぎにしたり片袖にしたりと、大サービスしながらステージ左右に動き回ります。

で、サビの「お嬢さん、お手上げだ♪」のトコ。
ちょうど僕の位置からジュリーを観る直線上の3列目くらいにいらしたお姉さまが両手を左右に振ってノリノリになっているのがうらやましかった・・・。
まだまだ左手が真っ直ぐにピン!と上がらない、四十肩続行中のDYNAMITEなのです・・・。(だいぶ良くはなっているんですけどね)

~MC~

「久しぶりのソロコンサートです!」
と言った後
「あ、この間もソロコンサートでした。ソロコンサートにゲスト3人が来たのでした」
と。
「タイガースの曲と、タイガース時代に歌っていた曲だけ歌っていましたから、自分の曲を歌うのはずいぶん久しぶりのような気がします。今回はあれも歌いたいこれも歌いたくない、ということで悩みに悩んだ結果、このようなことになっております!」

そうは言われても、聴く側としてはまだ3曲を楽しんだばかりの状況。この後どのようなことになるのだろう、と会場の期待が高まります。

短いMCをシメたジュリーの
「ありがと~!」
の絶叫後に響く次なる曲のイントロは、緊張感漲るGRACE姉さんのタムの音でした。

4曲目「1989」

Boukyaku

今年のツアー中に還暦を迎える柴山さんが真紅の照明に染まる、”情熱の赤いカズ”なナンバーが必ず1曲はあるだろう、と予想していましたが、ここで早くも来ました~。
「1989」・・・これはソロLIVEとしては昨年お正月の『BALLAD AND ROCK'N ROLL』に引き続き、連続で採り上げられたナンバーということになりますね。

間奏で真っ赤に染まりゴツゴツと弾きまくる柴山さん。
老虎DVDの「割れた地球」では、このパターンの照明時のステージ全体の図を初めてじっくり確認できたんですけど、薄暗い中にもメンバーそれぞれのシルエットは確認できる中、向かって右端の柴山さんだけゴオッ!と赤く浮かび上がっているんですよね。今回の渋谷では、DVDで観たそんな全体図を意識して目の当りにしながら、柴山さんの演奏に身を委ねました。

「1989」は不思議な曲です。サイケデリック・ロックのようでもあり、グラム・ロックのようでもあり・・・要はアレンジとコーラス・ワークが凝っているんですね。
ただ、ベースレスで泰輝さんがどんなパートを担っているのかチェックするのを忘れていました・・・。びわ湖でリベンジしなければ。

5曲目「届かない花々

Croquemadame

社会性の濃いナンバーが続きます。なるほど、ジュリーが「あれも歌いたい」という曲にふさわしい。
これは『PLEASURE PLEASURE』ツアー以来ですね。あの時は第1部のトリを飾りました。
鉄人バンドの演奏形態も変わりなく、一番の見せ場は3番直前に下山さんのアコギ・ストロークが残るシーンです。今回下山さんのアコギの音には気をつけていたんですけど、残念ながら渋谷公会堂の音響下では、僕の耳で以前のアコギとの判別はつかず・・・。その点は次のびわ湖ホールの方が期待が持てます。

「1989」とヴォーカルスタイルが似ているこの曲。MCで喋っている時と実際に歌っている時では全然違うジュリーの声の圧力には本当に驚くばかりです。
この日は「1989」「届かない花々」の2曲から急勾配でせり上がるように声が前に出始めた感じでした。僕がこれまで観てきた「ツアー初日」の中で、前半部のジュリー・ヴォーカルは一番良かった「初日」かと思います。
その辺りはセットリストと関係があるのかもしれないけど・・・。

6曲目「涙色の空

Namidairo


マキシシングル『涙色の空』収録曲からは「若者よ」を予想していた僕でしたが、ジュリーはストレートにこのタイトルチューンの大名曲を採り上げました。
(この時点で、バンドの演奏形態が「涙色の空」と酷似している「そっとくちづけを」のセットリスト入りはあきらめました・・・)

この日前半のステージで、ジュリーは2曲の演奏終了後に「鉄人バンド~!」と何度もシャウトしていました。僕はそれが「1989」「届かない花々」の2曲だったように誤って記憶してしまっていましたが、何人かの先輩ブロガーさんのレポを拝見しますと、どうやらそのうち1曲はこの「涙色の空」が正解だったようです。
考えてみればそれもそのはず・・・「涙色の空」はジュリーと鉄人バンドの完全1人1音レコーディング体制を確立させた、現時点では最初で最後のナンバー。
鉄人バンドそれぞれのメンバーが、どんな音を出すのか・・・第3者に紹介する時は「涙色の空」を聴かせてあげれば良い、と、それほどまでに鉄人バンドに特化したジュリー・ナンバーなのですからね。
そして、何度聴いてもこの曲のジュリーのヴォーカルには「特別な曲」という思いを感じます。

それにしても・・・柴山さんがレコーディング音源通りに「ちゅくぎゅ~ん!」とハッキリ噛み込んでくれたのを、僕は『秋の大運動会~涙色の空』初日渋谷とグランキューブ大阪の2回しか観れていないぞ~。
今回含め、他では「ぎゅぎゅ~ん!」なんだよねぇ。

まぁその代わり、今回の柴山さんは次の曲で
「ちゅくちゅくちゅくぎゅん!」
を炸裂させてくれるわけですが・・・。

~短いMC~

「次は新曲です。すべての被災地に、祈りをこめて歌います」

7曲目「3月8日の雲

38

イントロ・・・GRACE姉さんのカウントの時点ですでに
「は、速っ・・・!」
と焦りまくるDYNAMITE
(←何故オマエが焦る必要が)

この速さで「D7+9」のトコの「レ~、ド、レドシ♭ラ」ってアコギの単音が弾けるのか?・・・と一瞬自分の身に置き換えて失礼なことを考えてしまったものの、無論下山さんは余裕で演奏していたのでありました。

そうそう、僕は今年の新譜『3月8日の雲』収録の4曲については、楽曲考察記事で「LIVEではきっとこういう配置で演奏される」という予想も書いたのですが、4曲目「カガヤケイノチ」で「え~~~っ?!」というウルトラCな配置転換が飛び出した以外は、ほぼ当たりました。セットリスト予想こそ全敗でしたが、そちらは3勝1分けの好成績でしたのよん。

ただ、僕がこの「3月8日の雲」で”間奏カッティング・リード”として解説していた部分は、ギターの柴山さんではなくオルガンを弾く泰輝さんに照明が当てられていました。
確かにここはオルガンの見せ場でもあります。それにこれは泰輝さんの作曲作品ですしね。
ただ、オルガン・ソロ部直前の、イントロからそれまでずっとお休みだった柴山さんのエレキ・ギターが
「ちゅくちゅくちゅくぎゅん!」
と噛み込んでくるアレンジには、みなさま是非とも今後のご注目を!

そして最後のサビ繰り返し部のひと回し目で、GRACE姉さんの”鬼姫ロール”炸裂です。老虎ツアーでピーが魅せた破天荒な”鬼神ロール”とは違い、3連符のリズムにのっとった、パワフルながらも折り目正しい繊細さをも合わせ持つ技ですよ~。

やはり惜しいのは、テンポが速くなり過ぎたこと。この曲はもっと重厚に、ハードなミディアム・テンポで演奏された方がグッとくると思います。その辺りはツアー中に修正がかけられるはずです。

ただ、テンポの速い遅いまるで関係なく、ジュリーのヴォーカルはとてつもなく凄かった!
「こんな目に逢うなんて~!!!」
の「て~~~」にはいくつ「!」マークつけても足りないくらい。ギリギリとした情念、本当に「何故こんなことが起こったんだ」という悲しみ、怒り、嘆き・・・すべて伝わってくるド迫力のヴォーカルでした。

これはまず間違いなく新譜の4曲が続けて歌われるだろう、と思いました。
僕は曲数を数えていましたから、新譜4曲で前半終わり、という構成もこの時点で確信しましたね。

8曲目「恨まないよ

38_2

下山さんがアコギからエレキにチェンジ。
ヴォーカルから導入する曲なので、最初のジュリーの音出しを合わせるために、「じゃら~ん♪」と「E♭m」のコードを鳴らします。

この曲は新譜4曲の中で唯一、CDに近いテンポに落ち着いていました。それはジュリーの「み、ん、な~♪」という出だしのヴォーカルからテンポが決められたことと無関係ではないでしょう。
ジュリーは気が漲ると、どちらかと言うと急くよりは肝が据わってどっしりと落ち着くタイプですからね。それは『ジュリー祭り』で実証済み。

「波が破壊し」のところで歌詞を忘れ、詰まるジュリー。しかし、その後早口で絞り出すように歌ったのが逆にヒシヒシと慟哭が伝わってくるようで、感動しました。
初日、僕は鉄人バンドの演奏含め、新譜の中ではこの「恨まないよ」が一番良かったと思います。

確かに重い・・・重いですよ。
今回の新譜4曲は、いざLIVEになっても重い。しかしあのジュリーのヴォーカルに、邪気などまったくありません。被災地への思い・・・ジュリーにとっては歌がすべてです。
ジュリーが感じていることとお客さんが感じることはイコールである必要はないけれど・・・しかし確実に言えることは、この歌声が本物だ、ということです。

「立ち直れるはずさ」の「れ」。
これがこの曲の最高音で、高い「ソ#」の音です。64歳の男性が半端な気合で出せる高さではありません。
しかしこの後続く2曲では、それを凌ぐ、高い「ラ」の音が登場することになるのです・・・。

9曲目「F.A.P.P

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「3月8日の雲」「恨まないよ」と重いナンバーが続き、新譜から収録順通りの3曲目。
会場のお客さんは、「そのキスが欲しい」以降ずっと立っています。でもよく考えますと、「届かない花々」以降は例えば『BALLAD AND ROCK'N ROLL』の前半部を思わせる曲が並び、そこからさらに新譜へ、ということで、お客さんは「立ちつくして見守る」状態になっています。

そんなタイミングで「F.
A.P.P」のような曲調のポップチューンが来れば、お客さんは一気にはじけてノリノリになるのが当然・・・しかし、そうはなりません。
どこか構えている、というわけではないのでしょうが、「どうやってノッたらいいんだろう」とお客さんが困っているような雰囲気が感じられました。確か、『秋の大運動会~涙色の空』ツアー前半の「エメラルド・アイズ」に対して同じような空気があったように覚えています。
ただ、「エメラルド・アイズ」の場合は独特のリズムチェンジにお客さんが戸惑った、という感じだったのに対し、「F.
A.P.P」には他の「ためらう」理由があったことは明白です。だって、リズムや曲調それ自体は、シンプルなエイトビートのポップチューン・・・誰もが自然に身体を動かせる曲なのですから。

僕は、どんな歌詞であれ主張であれ、たとえそれが僕自身の考え方に沿うものだったとしても、楽曲であるからには曲が良くなければ支持はできません。それはもう20年以上も前にブームタウン・ラッツに教わったこと。
初日・・・「F.
A.P.P」の素晴らしい楽曲構成とアレンジ、そしてジュリーの凄まじいヴォーカルに、お客さんはもっと自然に身を委ねていいのに・・・僕はそう思ったのでした。
そんな中、少し前のお席にいらしたmomo様が、自然に手拍子を送っているお姿に励まされました。会場皆が自然に手拍子できるようになるのは、意外にこの後すぐのことかもしれない、とも思えました。
その後の会場にご参加のみなさま、いかがだったでしょうか。

初日の鉄人バンドの演奏は、「F
.A.P.P」についてもCDより少し速めだったかな。
泰輝さんの「トニック→add9→sus4→トニック」というピアノにしても、柴山さんのリード・ギターにしても、この曲は音の幅と伸びが大切なので、演奏のテンポとしてはCDくらいが丁度良いはずだと思うんだけど、LIVEの場合はこのくらいスピードを上げた方が良いのかもしれません。

ジュリーの「Happiness Land♪」の「は」が、この曲の最高音・・・高い「ラ」の音です。男声にとっては、とんでもなく高い音です。
64才になろうとするジュリーが、ブレることなくスパ~ン!と歌った「Happiness Land」に、ジュリーの被災地への思いがあります。
本当に何度も書きますが、この数年敬遠していた高音のメロディーを採用した新曲に、歌い手としてのジュリーの強い意志が込められていることを、今後のLIVEでもしっかり感じていきたいと思います。

10曲目「カガヤケイノチ

38_4

さて、新曲についてここまで僕の”鉄人バンド演奏配置予想”がすべて的中するという状況。
この「カガヤケイノチ」の途中までは、「よし、その点は完璧!」と自分を自分で褒めていたのですが・・・。

何と下山さん、間奏直前に自らアコギをスタンドに置き、エレキに持ち替えリード・ギター・パートを弾くという、考えてもみなかった荒業です!

でもこれでハッキリしました。今回の新譜4曲、LIVEでも鉄人バンドはレコーディングの受け持ちと同じ配置になっているようですね。
普通に考えれば、下山さんがずっとアコギを弾き続け、柴山さんが途中単音に切り替えた方が生演奏上のリスクは少ないのです。しかしそうはしなかった・・・それは鉄人バンドの実力証明でもあり、新譜に対するメンバーそれぞれの自らのレコーディング・トラックへの思い入れの強さの表れではないでしょうか。

最後のサビ繰り返し部・・・ジュリーはお客さんにも歌って欲しそうにしていましたよ。
『PLEASURE PLEASURE』ツアーでの「あなたに今夜はワインをふりかけ」の時みたいに、ステージ前方の左右のお客さんを覗くようにしながら闊歩し、手を振り上げていました。
もちろん僕は歌いましたよ。「自分も歌った!」という方もきっと多いでしょう。でも、会場全体に響き渡るような合唱とまではいきませんでした。そうなるには、よっぽど皆が声を上げて思いっきり歌わないとね~。『ジュリー祭り』の時みたいに、事前にジュリーの指導があればそれも余裕でしょうが、さすがにねぇ・・・。

「ブレつづけても♪」の「け」が、またしても高い「ラ」の音です。「F
.A.P.P」や「カガヤケイノチ」でジュリーが最高音を歌っているのを生で観ると・・・本当にグッときます。ジュリーが密かに「頑張っている」ことを僕などが声高に書くのもいかがなものか、とは思うけれど、やっぱり書かずにはいられません。
こんなにジュリーは頑張っている・・・ですから今ツアーでは特に、「頑張って」のかけ声はいけませぬよ!

にしても、初日の新曲の演奏は「恨まないよ」以外テンポが速かった・・・。
「3月8日の雲」については今後修正されると予想しますが、あとの2曲はこのテンポで最後まで押すかもしれませんね。聴く側としても、慣れるようにしなければ。

予想通り、新譜4曲を歌い終えて休憩に入ります。
ジュリーはよく、セットリスト前半のラストに強烈なメッセージ・ソングを配置し、一度スイッチを切り替えて後半に臨む、という構成を採用しますが、やはり今回もそのパターンでしたね。

Dvc00422


こちら、先輩に教えて頂いた『長崎新聞』の記事でございます。

Dvc00421

~休憩~

今回も後半の前に10分間の休憩を挟みます。鉄人バンドのインストもありませんでした。
休憩はあっても良い・・・でも、後半1曲目のインスト復活を、と個人的には思っているのですが・・・。

さて、現執筆時点で世間ではちょうど千葉公演が終わったところです。その千葉公演のMCで、ジュリーが新譜4曲の制作過程について「曲先」であったことを話してくれたそうですね。ジュリーからテーマを与えて、という形の作曲があり、完成した曲からジュリーがさらに選び詞を載せた、と。
僕はこれまで何度も、今回の新譜は曲先だろうと書いていたので、このお話は嬉しかったのですが・・・同時に、改めて新譜での鉄人バンドの凄味を感じました。まず作曲をし、ジュリーを詞ができあがり、そこからアレンジと演奏を詰めていったのですから、当然鉄人バンドのメンバーそれぞれに被災地への想いは込められているわけです。
「恨まないよ」に泰輝さんのシンセ・ベースが入っていることは、やっぱりGRACE姉さんの心情を反映したアレンジだと思うなぁ・・・。

休憩中、一度落ち着きを取り戻したお客さん。
着席してジュリーの登場を待ちます。さぁ、後半1曲目・・・スタンディングするようなロック・ナンバーが来るのか、それとも・・・?
オープニングと同じく、ジュリーが鉄人バンドと一緒に入場してきているかどうかをチェック。すると、今度もまたドラムセットの後ろからジュリーの影が中央に進み出てきました。
どうやらバラードが来そうです!

11曲目「約束の地」

Beautifulworld

後半は、鉄人バンド(特にGRACE姉さん)のコーラスも美しい大名曲からスタートです。
LIVEで採り上げられるのは『奇跡元年』以来となりますね。僕は『ジュリー祭り』から年末、年始と凄まじい勢いでじゅり勉に励みまして・・・勉強すればするほど、ドームのセットリストの素晴らしさと、その素晴らしさをほとんど理解できていなかった自分の無知を思い知りました。
ですから幸運にも参加できることになった年明けの『奇跡元年』で、新規ファンの僕は、ドームで歌ってくれた曲をもう一度聴いてみたいと思っていました。
願いは充分に叶えられました。その中の1曲がこの「約束の地」でした。思い出すなぁ・・・。

ちなみに、この曲のエンディングでジュリーがゆっくりと空を抱きしめるように祈りを捧げる、あのポーズ。僕は『奇跡元年』の時点ではまだそこにすら気がついていません。後追いでDVD作品を観たりして、ジュリーのこの曲に込めた祈りを学んだのです。
今回ようやく、意識してそんなジュリーのポーズを見守ることができました。

生まれ変わったとしても、別の世界に生きたとしても、この思いは同じ・・・「約束の地」とは、そんな歌でもあるでしょうか。
ジュリーがこの曲を今年のツアー・セットリストの重要な位置に配した意味が、伝わってくるような気がします・・・。

12曲目「君をのせて

Acollection

初日、打ち上げで何人かの先輩とご一緒させて頂きました。まずは乾杯後・・・不肖DYNAMITE、「セットリストを全部思い出す」任務をおおせつかりまして、「むむむ~!」と5分間くらい集中して曲順を書き出しました。その時点でほぼ完璧、なはずだったのですが・・・。
あろうことか僕は、唯1曲
「あの~、”我が窮状”の前の、後半2曲目って何でしたっけ・・・?」
とみなさまにお尋ねするという事態に。
「ラジカル・ヒストリー」や「君をいま抱かせてくれ」が思い出せなかったと仰るある先輩も、さすがにそれには
「”君をのせて”よ!」
と一発回答。情けなやDYNAMITE。

じゃあ、僕は個人的にこの曲の初日の印象が薄かったのかと言うとそんなことは全然無くて、すぐに記憶を辿れなかったのが不思議なほど、素晴らしい「君をのせて」だったと思います。
下山さんのアコギチェックをするのも忘れ、食い入るようにジュリーに見入り、ヴォーカルに聴き入っていました。これまで生で聴いた「君をのせて」の中で一番良かったんじゃないかなぁ。なんだか、すごく新鮮に聴こえたのです。
これまで聴いた「君をのせて」と、何が違ったんだろう・・・と考えハタと気づきました。僕はこの曲を、初めて客席に座った状態で聴いたのですね。

僕の場合スタンディングでこの曲を聴くと、どうしてもエア・アコギでゆらゆら揺れてしまいます。その流れで、下山さんを観てしまうわけでね。
座ってじっくり聴いていると、自然とジュリーの姿しか目に入らない・・・考えてみれば、1曲目の「SPLEEN」もそうでした。
スタンディングで盛り上がるのも良いけれど、じっと落ち着いて聴くジュリーLIVEも良いですね。その意味でも、今ツアーはメリハリの効いたセットリストだなぁと思います。

昨年でしたか、一昨年でしたか・・・宮川彬良さんのTV番組で、”「ミソラ♪」で始まる曲には名曲が多い”という特集をやっていました。

「ミソラ♪」で始まる有名な曲の出だしのメロディーを次々に彬良さんが紹介していく中で、突然「かぜに~向かい~♪」と彬良さんが歌い出しました。
「番組を観ている今の若い人達は、この曲はさすがに知らないだろうな~」と思いながら観ていたものです。ましてや、彬良さんが何故わざわざそんな曲を採り上げたのか、その理由もね・・・ほとんどの視聴者には分からないことだったでしょう。

僕は初日の「君をのせて」を聴きながら、何故かその時のTV映像を思い出していたのです。
「君をのせて」って、どの程度有名な曲なのでしょう。
僕にはそれが分かりません。同じ時代に青春を過ごされた方ならジュリーファンでなくとも誰もが知る曲、というところまではいっていない・・・でもそれなりに有名な曲、と認識していますが合っているのでしょうか。

ともあれ、ここまでジュリーファンにとってはバリバリにお馴染みのセットリストながら、この「君をのせて」でようやく、一般的な「有名曲」初めての登場となったのでした。

13曲目「我が窮状」

Rocknrollmarch

初日まであともうわずか数日、というタイミングで、原子力基本法改正のニュースを知りました。
是非はどうあれ、世が増税法案に騒いでいる、その裏側でやるってのがどうもね・・・人目を避けてるみたいで。実際、どのくらいの人がこのニュースに気づいたのでしょうかね。
「こりゃ、ジュリー怒ってるぞ・・・急遽セットリストに”我が窮状”が入るんじゃないかな」
と思いました。
まぁ、そんなことが無くとも、この曲は最初からセットリストに挙がっていたと考えるのが妥当かとは思いますが・・・とにかく今回の法改正で、「原発と原子力の軍事利用は別の話」という一見基本の理念は実は成立しないのだ、と認識を改めさせられました。
「国民を守るために動かす」とは・・・なるほど、ストレートにそのまま言った、というわけですか・・・。

”ジュリー70越えまでに『ジュリー祭り』セットリスト全曲網羅達成”というのが拙ブログのひとつの目標ですので、僕はおそらくそのギリギリくらいのタイミングで、「我が窮状」の楽曲考察記事を書くことになります。
大野さんの完璧な王道作曲手法と、還暦・ジュリーの気骨を讃える記事になるのか、それともまったく別の、その時の世論を反映した重い記事を書くことになるのか・・・自分でも怖い思いです。

僕のそんな迷いや怖れをよそに、初日のジュリーの「我が窮状」のヴォーカルは瑞々しく、改めて「あぁ、いい曲だなぁ」と思いました。
ずっと”いい曲だなぁ”のままがいいなぁ・・・。

14曲目「時の過ぎゆくままに」

Ikutuka

少し前に「巴里にひとり」の記事中にて、佐野元春さんのアルバム制作秘話として、楽曲のキーの関連性がもたらす統一感についての話を紹介いたしました。
その理屈に照らし合わせると、今回のセットリスト後半2曲目からの「君をのせて」(ハ長調=「C」)→「我が窮状」(同)→「時の過ぎゆくままに」(ホ短調=「Em」)の3曲には、それぞれのメロディーを連想しやすい関係のキーになっています。
そんな効果もあり、お客さんの中には「まるでこのバラード3曲の流れはメドレーのようだった」と感じた方もいらっしゃったかもしれません。

しかし僕も『ジュリー祭り』以来、この曲を生で聴く機会が随分たくさんありました。
ヒヨッコの新規ファンとは言え、3年半の間に両手でおさまりきらないくらいの「時の過ぎゆくままに」を聴いているわけですから、そろそろ飽きてきても不思議はないのですが・・・やっぱり何度でも感動してしまうものなのですね。

被災された先輩が、LIVEで聴きたいと仰っていた曲でした。
ジュリーの思いは、届いたでしょうか・・・。

15曲目「ラジカル・ヒストリー」

Dairokkan

その後の公演の様子を伺っていますと、「さぁここから立つぞ!」という雰囲気をジュリーの方から作っているそうですが、初日は「時の過ぎゆくままに」から唐突な感じの流れで、このロック・ナンバーの名曲へと進みました。
お客さんのスタンディングが、前半での「そのキスが欲しい」に比べて遅くなった原因は、「立つの?立つの?」という逡巡よりも「あれっ、この曲何だっけ?」というふうに感じた方が、ジュリーファンの中でも意外に多かったからではないでしょうか。
実際終演後に、カミさん、ケンケンジ姉さん、みゆきママ様と連続で、この曲のタイトルと収録アルバムを次々に尋ねられました。言えばもちろん「あぁ!」となるんですけど、
アルバム『第六感』を普段あまり聴かないジュリーファンにとっては、どうもエアポケットに入りやすい曲みたい・・・。

僕は『第六感』が大好きですし、「エンジェル」の記事で触れたように、この「ラジカル・ヒストリー」をセットリスト候補としてマークしていましたから、本当に嬉しかったです。
結局のところ今ツアーのセットリストで、僕が「生で初めて聴く」という曲はこの曲も含めて3曲しか無く、その点だけは少し淋しい思いもあったのですが・・・よく考えればそれだけ自分のファン歴が増してきたということなんですね。だって、多くの先輩方にとっては、あの『ジュリー祭り』のセットリストですら「すべて一度は生で聴いたことがある」という状況だったはずですから。
この先僕は「初めて体感する曲」を心から大切に、そして「何度目かに聴く」曲についてはジュリーのその曲に対する思いを深く感じながら、ジュリーLIVE歴を伸ばしていこうと思います。

それにしても初めて生で聴いた「ラジカル・ヒストリー」は最高でした。
僕は毎回ジュリーのツアーが終わると”セットリストを振り返る”シリーズということでそのツアーで歌われた曲の中から3曲程度採り上げて記事を書いていますが、今回の「ラジカル・ヒストリー」はもう決定!語りたいことは本当に多い・・・僕にとっては「愛しい勇気」や「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」と同じく、90年代後半ジュリー特有の”元気ソング”なのです。

Aメロではコーラス部まで網羅して熱唱するジュリー。
サビの
「愛じゃなきゃ、何だっての♪」
を聴きながら、僕が『第六感』を聴いてしばらく経つまで、この曲の作詞者を覚さんではなくジュリー自身だと思い込んでいたことを、「そう言えば」と思い出していました。

初体験の曲ということもあって、ほとんどジュリーと一緒に盛り上がるのみで、バンドの演奏を僕はほとんどチェックできていません。
次回参加のびわ湖では、その点リベンジしたいです。特に泰輝さんのシンセブラス!
あと、初日には、ドラムスがソロで一瞬だけ残る箇所でジュリーがサッと振り向いてGRACE姉さんを指差ししていましたけど、あのカッコイイ仕草はその後の会場でも続けてやってくれているのでしょうか・・・?

16曲目「気になるお前

Julie6

「ラジカル・ヒストリー」から引き続き、ジュリー大暴れの曲。この時点ではそんな大暴れがこの後の後半ずっと続くとは予想していませんでしたが・・・。

ミック・ジャガーのステージングをアレンジした、腕を交互上下上げ下げ・・・いわゆる”おいっちに体操”が「ラジカル・ヒストリー」で久々の解禁となりましたが(老虎ツアーでは無かったですからね)、この「気になるお前」では上下運動に加えて前後突出し運動(猫パンチと呼ばれる方が多いようです)も繰り出すジュリー。真似するお客さんも大忙しです。

この曲はジュリワン・ツアー以来ということになりますか。ジュリーと植田さんが並んでおいっちに!とやっていたり、加瀬さんがギター抱えて足踏みしながらせり出してきたり、というシーンの記憶も新しいですが、鉄人バンドのみのヴァージョンも当然ながら最高ですね。
長尺の間奏ソロは下山さん→泰輝さん→柴山さんと回していたかな。その後にGRACE姉さんの見せ場もありましたか?この辺りも次回確認しなければ・・・。

ジュリーは本当にこの曲が好きなんですねぇ。
最初の「あれも歌いたい、これも歌いたくない」というMCで、「ジュリー、自分の好きな曲で攻めるつもりなんだな」と思いましたから、「気になるお前」のイントロでは多くのみなさまが「やはり!」と感じたことでしょう。

17曲目「時計/夏がいく

Sur

終演後、多くの先輩方が「DYさん、良かったね~」と仰ってくださいました。みなさん、僕がこの「時計/夏がいく」という曲を途方もなく大好きなのを知ってくださっている方々です。

はい・・・良かったです~。
この1曲があるだけで「素晴らしいセトリだった」と言える・・・僕にとってはそれほどの曲です。
『奇跡元年』以来になるんですね。

思えば『ジュリー祭り』以降の猛烈な大人買いの中で「これは!」と心底惚れ込んだセルフ・プロデュース期以降のナンバー数曲。「時計/夏がいく」も含め、僕は徐々にそれらを生で体感できています。
懸命にじゅり勉して好きになった曲というのが、ジュリーの「あれも歌いたい」曲と合致しているというのは、何とファン冥利に尽きることでしょう。

ちょっと残念だったのは、柴山さんのギターに何かアクシデントがあったのか、ソロ部で音が割れる場面があったこと。
よく見えませんでしたが、この曲の途中か演奏後に、出力をシールド・ラインに切り替えていませんでしたか?

ジュリーのヴォーカルは最高でした。
世は、これから夏本番。まだまだ暑くなってきます。暑ければ暑いほど、この曲の豪快さの中に潜む優しさ、涼しさが身にしみてくるはず・・・。いやぁ、真夏のツアーでこの曲が聴けるというのが嬉しくてなりません。

『奇跡元年』で観た時には結構歌詞がボロボロでしたが、この今回の初日はその辺りもまずまず無難に。
あと、この曲でのジュリーの猫パンチは「気になるお前」に負けず劣らず激しいですね~。

18曲目「サーモスタットな夏

Samosutatto

間髪入れず今度はこれ!
「ラジカル・ヒストリー」以降の畳みかけに体力を振り絞りながらも狂喜する客席。やっぱりソロLIVEはこうでなくては。

ヒヨッコがポカ~ンと見送ってしまっていた『ジュリー祭り』セットリストで、まだリベンジができていなかった名曲のひとつ。いつか生で聴けるはず、とは確信していたけれど、こんな怒涛の流れで実現すると嬉しさも倍増です。

カミさんの左隣にいらしたお姉さまがノリノリだったなぁ。合いの手、コーラス、すべて完璧にやっていらっしゃいました。
僕は今ツアーでは「希望」をやるんじゃないかと予想していて、実は
「ラヴ&ピースのLの字はこの指の向きでいいんだよな・・・」
とかコッソリ自宅の鏡で事前確認したりしていたのです。曲は違いましたが、その成果は見事現場にて実りました!

僕は全然覚えていませんが、カミさんに後で聞くところによると、この曲のジュリーのジャケット・プレイは相当激しかったようですね。
さかさまに着たりしてたんですって。気づかなかったなぁ・・・と言うのも、僕はこの曲では下山さんをよく観ていましたもので。

間奏直前、ジュリーは下山さんの真横に絡んできて
「ヘイ、ジュン!」
と一発シャウトしました。
何たって「ジュン!」ですよ。これまでジュリーが下山さんにそんなかけ声したこと、ありましたか?

これは・・・よっぽど鉄人バンドとの「いつものLIVE」が楽しかったのでしょう。そして、「俺のバンドの下山淳」という思いもあったんじゃないかな?
下山さんはいたってクールに、それでも熱く「サーモスタットな夏」っぽい間奏を弾きまくり、サーフ・ロック風のコーラスにも参加し仕事人ぶりを発揮。『ジュリー祭り』DVDで下山さんが間奏を弾く横でジュリーと柴山さんが呼吸を合わせて横揺れしているシーンが僕は大好きなのですが、初日はそこまでチェックできませんでした。

さらにもうひとつ。
この曲のイントロ、GRACE姉さんの裏拍ドラムス・ソロに引き続き、柴山さんが「ド~、シ~ラ~♪」と単音を弾きますよね。その間、下山さんはピッキング・スクラッチすれすれのようなブラッシングで渋~く雰囲気を盛り上げているはずなんです。
興奮していて、そのシーンも見逃してしまいました。びわ湖でリベンジしてきたいと思います。

19曲目「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!

Samosutatto_2

またしても”おいっちに体操”ナンバー。
今回のセットリスト後半に繰り出される客席体力診断度の高さは、2010年の『秋の大運動会~涙色の空』ツアーに勝るとも劣りません。そう言えばあの年のソロツアーの暴れっぷりに「ジュリワンの反動が出たんですかね~」と、先輩方と話したりしていましたが、今回は老虎ツアーの反動が出たってことなのでしょうか。
大阪公演では、ジュリワン、老虎ツアーについて「半分もやった気がしなかった」とMCがあったそうですが、これは体力的なことが大きいのでしょう。ジュリーは汗をかいて、クタクタになってこそのLIVEだと感じているのでしょうから。

この曲と、少し前の「時計/夏がいく」は、『ジュリー祭り』参加の相棒・YOKO君のダイヴ曲(生で聴けたら2階席から1階にダイヴしたくなるくらい嬉しい曲、というセットリスト予想用語です)。
彼は僕と違い、まだ2曲とも生で体感できていません
(←ポカ~ン状態だった『ジュリー祭り』はカウントされてない)。今ツアー、大宮で無事に一緒に参加できると良いのですが・・・。

さてこの曲、間奏では柴山さん→下山さんとリードギターのリレーがあるのですが、二人のギタリストとしてのタイプの違いが出ていてとても楽しいです。
ジュリーと同化したようにアモーレ状態になって曲の世界に忠実に没頭する柴山さん。クールに一歩退きながらも、オリジナルのフレージングを繰り出し楽曲の幅を広げる下山さん。
びわ湖では、音だけでなく間奏時のお二人の動き、表情(ギリギリ見えるかも、くらいのお席です)までしっかり観てきたいところですね。

『秋の大運動会~涙色の空』ツアーでは、公演回数が進むにしたがって
「僕には自慢の君がいる♪」
というジュリーのヴォーカル部で、お客さんが一斉にステージのジュリーを指差す、という光景が繰り広げられました。
今ツアーも、だんだんそうなっていくかな・・・?

20曲目「君をいま抱かせてくれ」

Hello

この曲も僕にとっては「サーモスタットな夏」同様、『ジュリー祭り』のリベンジを切望していたナンバー。
『ジュリー祭り』では「もうこの先は怒涛の大ヒットナンバーしか歌わないだろう」と勝手に決めつけていたセットリスト大詰めのタイミングで歌われ、「ここへきてまだ知らない曲をやるのか・・・」と、悔しいような気持ちでした。ドーム2階席から見降ろしたアリーナが、知らない曲でグワ~ッ!と盛り上がっているのも、羨ましく感じたっけ・・・。3年半しか経っていないんだけど、もう既に懐かしい記憶です。

そして今ツアーのセットリストでも、この曲はやはりずっと後半の、重要な曲順配置になりましたね。
ドームの時と違い、「おおっ!」とイントロ瞬時に盛り上がれる自分が、少し誇らしいような・・・。

この曲でのジュリーは「気になるお前」のように、おいっちに体操と猫パンチの合わせ技で攻めてきます。
イントロなど演奏部で各楽器が裏拍を強調する箇所があり、初日の動きを見る限り、ジュリーはそのタイミングで猫パンチを繰り出す傾向があるようですね。

情報によりますと、岡山公演でジュリーはこの曲の肝心な部分の歌詞を間違え
カズだけで男を語るような・・・♪」
と歌ったそうです
(正しくは、「数だけで女を語るようなさみしい男でいたくないから♪」)
まぁ「男」と「女」を混同しワケ分からなくするパターンは、僕もこれまで「BAMBINO EXCUSE」で何度も生で体験していますけどね・・・。

21曲目「明日は晴れる」

Asuhahareru

後半に入っても僕は、進行するセットリストの曲数だけは律儀に(?)数えておりました。
『ジュリー祭り』はまぁ特別な例外として、普段のツアーでのジュリーのソロLIVE・・・僕が体験した4公演の構成を振り返ってみると

『PLEASURE PLEASURE』
前半10曲、後半10曲、アンコール4曲
『歌門来福』
前半10曲、後半10曲、アンコール4曲(ファイナルのみ5曲)
『秋の大運動会~涙色の空』
前半10曲、後半10曲、アンコール3曲
『BALLAD AND ROCK'N ROLL』
前半10曲、後半10曲、MC後の追加3曲

このように、全体の曲数が減ったりしているけれど、前半10曲・後半10曲という本割の基本構成は不変。
ですから僕は当然、前曲「君をいま抱かせてくれ」で一応本割セットリストが終わり、MCに入るものと思って一瞬油断してしまいました。
そこへ間髪入れずに響き渡ったのが「明日は晴れる」のイントロ・・・後半11曲目があった!
これまた大好きな曲です。
ジュリーに意表を突かれる、というのは何故こんなにも嬉しいことなのでしょうか。

さて、しょあ様がブログで書いていらしたんですけど、今回柴山さんは豪快なフィードバック奏法を披露してくれているんですね。
問題はそれがどの曲だったか、というわけですが・・・僕はコメントでお答えするほどの確信が無かったものですから、こっそりと「たぶん”明日は晴れる”か”恨まないよ”のどちらかだと思います」とお伝えしました。
その後、どうやら「明日は晴れる」で合っているようだ、との情報を頂きましたが、その点も是非びわ湖で改めて確認してきたいです。お席は初日に引き続いて下山さんサイドなんですけどね・・・。

初日のジュリーのヴォーカルはこの「明日は晴れる」も最高の出来映えで、あのシャウト部も
「うお~~~~ぉぉぉおおおおおおおあああ!!」
みたいな感じで、太く長く、強く切なく吠えていました。その後の公演会場では少し声の伸びに苦しんでいるようですが、初日は本当に凄かったですよ~。

僕はこの曲イントロの独特のコード進行を、ウイングスの「ヴィーナス・アンド・マース」で勉強したけれど、ジュリーの作曲には何か別のお手本があったりしたのかなぁ・・・。
この進行は後に、下山さん作曲の「Beloved」でも取り入れられています(キーは異なります)。サイケデリックで、幻想的で、意志の強さ、そして標高の高さを感じさせる・・・僕にとっては、何故か東北の山並みを連想するコード進行です・・・。

演奏が終わるとにこやかに手を振り、ジュリーと鉄人バンドは退場。
『BALLAD AND ROCK'N ROLL』のように、退場せずにそのままMC、そのまま追加曲・・・というパターンではなく、従来通りのアンコール構成に戻ったようです。
「どうせまた出てくる」という気の抜けた態度では、これだけのステージを見せてくれたジュリーに失礼千万というもの・・・手が痛くなるほどの拍手で初めて再登場してくれる、という心がけでこの構成に応えたいですよね。

~いつにも増して長いMC~

さすがにこれだけ間が開くと・・・はて・・・?
MCの概要すら、すっかり忘れちゃってます。
今回はいつにも増して執筆に時間がかかり過ぎです。時間がなかなか作れない以上、書き方のスタイルも少し考えないといけませんね・・・。
ファイナル以外の外会場のレポは、もうちょっとさっくり行こうかな。従来の楽曲考察記事も書いていきたいですしね。
まぁ、ファイナルに行ける、とはまだ決まっていませんが・・・。

今回は、初日に参加なさった先輩方のブログやコメントを巡り復習させて頂いて「あぁ、そう言えば・・・」と、再確認と共に色々と思い出しました。
ここでは、一番印象に残った老虎ツアーを振り返ってのジュリーのお話をおさらいしてみましょう。

「一番変わったのは私。昔のイメージを一番変えているのは私です」
タイガースの話になるといつもそう言うジュリー。しかし言葉を変えればそれは、長く一線で頑張ってきたからこそ見えるものがある、ということです。
ジュリーの目に、ツアー中の老虎メンバーがどう映っていたのか、という内容のお話でしたね。
そして、話のテーマもハッキリしていました。
それは・・・「練習」或いは「努力」ということ。

面白かったのは、ピーが歌詞を覚えられない、という話。
パシフィコ横浜公演のオマケで「ホワイト・クリスマス」をやろう、ということになって練習もしていたそうで

「ピーが全然歌詞を覚えられない、と困ってて・・・。本番では自分(ピー)が見えるところのカンペ置いとけばいいよ、と言ってあげた」

のだそうです。

「(ピーは)長い間先生をやってたでしょ?先生というのは万が一にでも間違ったことを教えちゃダメだから、手元の本を見て、本の通りにそれを読むわけです。覚える、ということを普段しないんですね」

なるほど・・・と思いました。
”先生”と言うと・・・頭の中に整理整頓された学術的な記憶の山が積み重なっているように思い浮かべがちですが、特に一般生徒に対峙する”現場”の先生に限ってはそうとばかりは言えず、ジュリーの言う通りかもしれませんね。
それでも横浜の本番が終わってピーが

「覚えとった~!」

と言ったんですって。
「覚えられない、覚えられない」と困りつつ、知らず知らずピーは努力・・・つまり練習の積み重ねで克服していたというわけです。

一方、途中であきらめてしまうキャラなのが、タローだそうで。
「今日(のコンサート)はセミナーがあって行けない、と連絡があった」というタロー。「いないのを良いことに」ジュリーの厳しい叱咤が飛びました。

「”モナリザの微笑”のハーモニカは、(メロディーを口づさんで)こんなふうに2度目は1オクターブ上がるんです。それがいつの間にか(タローは)同じトコを2回吹くようになってしまって」
「NHK『songs』の放送や、DVDなどでは、機械の力でそれを上げたんですよ。(それを見たタローが)上がっとったなぁ、と言ってきたけど・・・」

適当にかわしたみたいです。

「サリーは最後にはベース弾きながら”シーサイド・バウンド”のステップもちゃんとできるようになっていた。頑張ればできるようになる。それを、タロー君は簡単にあきらめてしまう」

ジュリーは練習大好き・・・というか、練習の力というものを長年のキャリアで身に染みこませているのでしょうね。

ちなみにこのお話、補足させて頂きますと。
僕程度のレベルで僭越ながらの補足ですが・・・「シーサイド・バウンド」。僕はギターコードを弾きながらあのステップを踏むことは可能ですが、あのベース・フレーズを弾きながら、というのは無理です。
要は、タローは練習せずともステップ可能、サリーは練習しなければダメ、ということがツアー前半の頃には起こっていたのだと思います。
ジュリー曰く、サリーは当初「跳ぶフリ」をしていたんですって。それが最後には見事に跳べるようになった、と。

そんな(進化していく)サリーを見ていて、ジュリーも嬉しくなったのでしょうね。
「1曲歌って~。歌って~」
と、しょっちゅうせがんでいたそうです。
最初は
「いやいや、コッチ(ベースを弾くポーズ)で精一杯やから」
とサリーは言っていたそうですが、「シーサイド・バウンド」のステップすら余裕でできるようになったサリー、とうとうファイナル武道館で「テル・ミー」を歌うことが決まり、年明けに練習を始めていたのだとか。

で、これ、他のブロガーさんで書いていらっしゃる方が見つからなかったので、僕の頼りない記憶だけを元に書くことになるのですが・・・。
ジュリーはサリーに「歌って」とねだった時のことについて

「(サリーが)歌うならやっぱり”テル・ミー”かな。それとも”アズ・ティアーズ・ゴー・バイ”がエエかな。僕が好きなんは”ラスト・タイム”やけどな・・・」

と言っていたと思います。
「ラスト・タイム」の”タイム”がよく聞き取れなかったんですけど、何人かの先輩が「そう言ってたんじゃない?」と仰ってくださったので、おそらく間違いないかと。

ジュリーが挙げた3曲は、すべてローリング・ストーンズのナンバーなんですよね。
(僕は老虎ツアーのセットリスト予想で「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」を記事執筆したわけですが、惜しかった・・・。ジュリーの頭の中にもこの曲があったんですね)

しかし・・・「ラスト・タイム」、聴いてみたかったなぁ。
僕、ストーンズ最初期(60年代前半)の中では一番好きな曲なんです。最初に購入したベスト盤『ビッグ・ヒッツ』で、針が飛ぶまで聴いたものです(誇張ではありません。”ロンドンレコード”というのは、ちょっと聴き込むとすぐに針飛びするようになることで有名でした)

”近い将来”に期待してみようかな!

ちなみに、「ラスト・タイム」をご存知の方・・・イントロのギター・フレーズを脳内で倍速にしてみてください。
あら不思議・・・「マダムX」ではありませんか!
・・・などという細かいアレンジネタは、いずれ「マダムX」の楽曲考察記事で語る予定でございます~。

とにかく、ジュリーはサリーを絶賛していました。
そうそう、弟・シローの話も出ましたよ。
武道館で1曲、という話が出た最初の頃には「とても歌えない」なんて言っていたみたい。
それでも「若葉のころ」を歌う、ということが決まり、年明けには「テル・ミー」同様にバンド練習も開始したそうです。
無論、シローはなかなか練習には来れません。
そこで

「僕(ジュリー)が、”ラララ~♪”で歌って、”ファースト・オブ・メイ~若葉のころ”の練習も始まった。(歌ってみると)とんでもなく(キーが)高いんですよ。うわ~、と思ったけど、何のことはない、シローは(武道館で)ゆうゆうと(高音を)出してましたねぇ・・・」

これも、「勇気を振り絞って」武道館参加を果たしてくれたシローの”努力”に対する、ジュリーの最大限の評価のMCだったと感じました。
ジュリーとしては
「あとはタローとトッポ、頑張ってくれ!」
というエールだったのかもしれませんね。

僕も、トッポには声を大にしてお伝えしたい。
タイガースをやるのに、ダイエットの努力ではダメです!
別のところへ、そのパワー使え♪
トッポのガレージ感溢れるギターには、メチャクチャ期待しているんですから・・・。

他にも色々と話題があり、とにかく長かったMCでしたが、ジュリーのシメの言葉は

「年をとってきて、何処に向かっているのかよく分からない。でも、いいんです!何処かに向かっていれば!」

有難きお言葉・・・しかと頂きました。

「それではよろしゅうございますか?オマケですぅ~!」

~アンコール~

22曲目「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」

Acollection_2

前半10曲、後半11曲ということで・・・最近のソロLIVEのセットリスト曲数から考え、あとはアンコールが2曲?それとも1曲増える?
そんなことを考えながらも盛り上がります。

この曲、僕は『ジュリー祭り』『奇跡元年』『秋の大運動会~涙色の空』と生で聴いています。
「TOKIO」ほどではありませんが、「時の過ぎゆくままに」同様、これまで結構な回数聴いてきたよなぁ、という感じ。それでも何度聴いても良いものは良い!

相変わらずジュリーの拳振り上げポーズはカッコイイ。
足を開いて左側重心、右手をピンと伸ばして・・・膝の曲がり方とか、絶妙過ぎます。

最後の「ハイ!」も会場全員でやるんですが、カミさんは以前、他でもないジュリー自身がタイミング間違えたシーンを観たことがあるらしく、トラウマになってしまったのか、この曲のエンディングではハラハラしてしまうそうです。
僕はどちらかと言うと、ひょっとしたら自分がフライングするんじゃないか、とビビりながらやってますけどね(←小心者)。
盛り上がって聴いているせいか、毎回エンディングの途中で、「あっ、数え忘れてた!」といきなり思い出してからタイミングを計るタイプなもので・・・。

23曲目「ス・ト・リ・ッ・パ・-

Stripper

これまた、何度聴いても良いものです。名曲です。
生で聴いたのは『ジュリー祭り』『秋の大運動会~涙色の空』に続き3回目となります。
オリジナル音源では鍵盤楽器が登場しない曲ですが、鉄人バンドの演奏で聴くうち、泰輝さんのオルガンにも違和感が無くなってきました。僕の中に2つの「ス・ト・リ・ッ・パ・-」が確立しているのです。これはLIVEに何度も参加してこそ、の独特の感覚です。

『秋の大運動会~涙色の空』千葉公演での、ジュリーと下山さんの中間くらいの10列目の席で観た横並び横揺れのシーンが強く印象に残っています。
今回の初日は、その時とほぼ同じような角度ながらステージからの距離が少し遠く、下山さんの腰回しがよく見えなかったのが残念。

「朝でも、夜でも、真昼でも♪」では、お姉さま方の多くが完璧にジュリーの振りについていきます。
結構難しいのに・・・この辺りがキャリアの差でしょうか。僕などはあの振付がマネできない悔しさもあって、エアベースに逃げているようなものです・・・。

結局、アンコールは2曲でした。
いずれもエキゾティクス期のシングル。欲を言えばそろそろ「麗人」を体感したいんですけど、ジュリーがその後の公演会場で「(ヒット曲については)長いスパンで見続けてください」と言ったそうですし、いずれの機会を辛抱強く待ちましょう。
今回は「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」と「ス・ト・リ・ッ・パ・-」ということで、ジュリーの言う”一般ピーポー”のお客さんにとっての「知ってる曲」を最後に連発で盛り上がりました。またまたジュリーファンの数がググッと増えちゃったかもしれませんね。

☆    ☆    ☆

終演後には、いつもお世話になっているジュリーファンの多くの先輩方や、ピーファンのみなさまともお話できました。
そう言えばピーやサリーは結局会場にいたのかな・・・?ジュリーは「タローは来てない」と教えてくれただけでしたが・・・。

セットリストには大満足です。
と言うのも、ちょうど『ジュリー祭り』から3年半。その間フルスピードで勉強してきたたくさんの曲の中から、一番根っこになる部分をジュリーが採り上げておさらいしてくれたような選曲だったように思うんです。僕と同じくらいのファン歴の方は、みなさま同じ感覚をお持ちになったようです。

また、ずっと続けて観てこられたジュリーファンの先輩方は、今回はすごく前向きなセットリストだ、と仰います。
昔は前向きに聴こえなかった曲も、今前向きに聴こえるのが嬉しい、と。
例えば、「明日は晴れる」などは、新曲当時のお客さんの入りも含めて、少し胸がしぼむような印象もあったんですって。それが今回、力強い希望の歌として聴こえた、まるで老虎ツアーの「誓いの明日」のようだった、と仰る先輩がいらして・・・「なるほどなぁ・・・」と感動しました。
僕は集客が苦しかった頃のジュリーを知らず、想像でしかそれを理解できませんが・・・とにかく今のジュリーは自信と歓びに満ちています。まずそれがヒシヒシと伝わるセットリストだったと思います。
ジュリーの音楽環境において、「明日」というフレーズに真の輝きが到来したような気がしますね・・・。

そして、僕が今回のセットリストに入れ込む最大の理由は・・・。
新譜『3月8日の雲』の4曲がトコトン好きだから、ということに尽きます。

僕はまだファン歴が浅く、”ニューアルバムを引っさげて全国ツアーを敢行する”というジュリーのスタイルをこれまで2度しか経験できていませんでした。
その2度ともに言えるのは・・・『PLEASURE PLEASURE』『涙色の空』のCDを聴くことと、ツアーを楽しむことが同時期にやってきていた、ということ。
それはそれで素晴らしいことです。ただ、新譜を聴き込む回数、自分なりに楽曲を深く考えるということがツアー中に充分できていたかどうか。

その点、今年の『3月8日の雲』は・・・ツアー初日を待つ期間中、とにかく聴きまくりました。
色々な意見があるけれど、僕はこの新譜はジュリーの歴史で5本の指に入る重要な1枚だと思いますし、ヴォーカルの素晴らしさ、楽曲、演奏とアレンジの完成度、そして・・・時に「不思議ちゃん」系として軽んじられることもあり得るジュリーの作詞が、本当に皮肉なことではありますが、震災というテーマを得て最大限その才能を発揮した・・・そんな新譜だと僕は思っています。

その新譜4曲を前半ラストに配し、あとはジュリーの「自分が歌いたい」選曲で固められたセットリストは、僕が観た中では『ジュリー祭り』に次ぐ至高のエンターテイメント性を炸裂させていました。

新譜のテーマと内容、そこから派生したジュリーの言動・・・ツアーを待たずして幾人かの先輩方がジュリーから離れてしまったことを知っています。
しかし何と言うことか・・・今回のツアーは、かねてからそんな先輩方が「こんなステージが観たい」と夢想してこられたものに、すごく近いのでは・・・。
そんなふうにも感じます。
言葉が適当でないかもしれませんが、今年のツアーは”ロック・ショー”だと僕は思いました。

さて。
新譜に肩入れしている僕が一番気になるのは、セットリスト前半を締めくくる「カガヤケイノチ」の今後です。
初日、エンディングのコーラス部で、ジュリーは本当にお客さんに歌って欲しそうにしていました。
その後の会場では、「指揮」のようなアクションもハッキリしてきたと聞いています。
各会場での「カガヤケイノチ」の様子を何人もの方から
「自分も歌いました」
「お客さんが歌っているのが聞こえました」
とご報告を頂けることは、本当に嬉しい・・・。

でも、まだCDに比するほどまでには、お客さんの声も達していないようです。

おそらくこの曲は、11月3日の国際フォーラムでひとつの区切りを迎えるでしょう。
あの広い会場が歌声で満たされるシーンを待ちたいと思います。
その日まで、徐々にお客さんの声も大きくなっていくかな・・・?

☆    ☆    ☆

ということで、ようやく初日のレポも終わりです。
ずいぶん時間がかかってしまいました・・・ほとんど3週間ですか。
毎回この調子で執筆していると、普段の楽曲考察記事がなかなか更新できない状況になってしまうので、次回は少しやり方を考え直しててみようと思います。

次の僕の参加会場は、20日のびわ湖です。
音響が良さそうなのでとても期待しています。そちらのレポートは、ここside-Bではなく、本館の方にネタバレ解禁して書きますね~。
またどうぞおつき合いくださいませ・・・。

JULIE is ROCK!!

20120623

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2012年6月22日 (金)

『3月8日の雲~カガヤケイノチ』、開幕!

はいはい~。
こちらがside-Bでございます。ようこそいらしてくださいました!

このブログはとても変わったアクセス推移をするブログでございまして、1年間にほぼ2回、畏れ多いほど多くの方々にお越し頂く時期があり、まぁそれがほんの短期間に集中、残りの大半の時期はシ~ンと静まりかえっているという・・・。
何も関係ない方がハタからそんな様子を見ていたら、不思議に思うんだろうなぁ・・・という起伏の激しいブログです。

無論、このブログの目的は、現在進行形のジュリー・ツアーの最初の1ケ月ほどの日々を、セットリストやMC、衣裳他あらゆるネタバレを全開に盛り上がろう、というものでございます。
そして、いよいよその限定期間がまた訪れようとしています。

そう・・・いよいよ明日が『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーの初日・渋谷公会堂公演ですね!
僕も参加いたします。

震災後の、そして老虎ツアーを体験後初のジュリー・ソロ・ツアー。
みなさまもそうでしょうが、これまでに無い特別なツアーになるような予感があります。

ブログ本館をネタバレ禁止にしているため、今回も初日のLIVEレポートはこちらに執筆いたしますが、例によって執筆~完成までにはじっくり時間をかけさせて頂きます。
初日・・・そして続く相模大野、川口、千葉、大阪・・・各地ご参加のみなさま。
僕がレポの下書きに四苦八苦している間にも、是非ともみなさまが感じた久々のソロLIVEの素晴らしさ、楽しさ、切なさ・・・色々な思いをこの記事のコメントに残しておいてくださいね。

過去のツアーの記事に頂いているコメントも、たまに読み返すとその時の情景が浮かび上がってくるのです。
これは、自分がレポを書くだけではなかなか味わえないことだと思います。色々な視点からそのツアーを思い出すことができますからね・・・。

ということで。
今回もどうぞよろしくお願い申し上げます!

ちなみに僕の1曲目予想は・・・言えません!
言ったら実現しないような気がして仕方ない曲なので・・・。

本割ラストが「無事でありますよう」、アンコールに新譜の4曲と予想します。
さてさてどうなりますかね~。

それでは明日!

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