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2016年8月

2016年8月 5日 (金)

2016.7.26東京国際フォーラムA 沢田研二『un democratic love』セットリスト&完全レポ

ネチネチと日数かけて加筆して参りましたが、本日8月5日、ようやく初日・東京国際フォーラム公演レポートを書き終えました。いつものように、更新日付を移動させて頂きます。
みなさまには毎度、長々とおつき合い頂きまして・・・今回もどうもありがとうございました!

☆    ☆    ☆

『un democratic love』ツアー初日は恒例の東京国際フォーラムAホール、今年もあの広い会場を満員にして大盛況の開幕となりました~。
それにしても・・・広い、広過ぎるぞフォーラム!
僕らは夫婦で47列の下手側端っこの席だったんですけど・・・肉眼では何がどうなってんだか、というステージの遠さでございました。
いや、初日はそれで良いんですよ。会場の誰もセットリストを知らないという独特の雰囲気、演奏曲のイントロが流れた瞬間の、会場全体が沸き立つような感覚。それを味わうだけで幸せ・・・参加の意義があります。

隣のカミさんが一応双眼鏡を持参していたので時々奪いとってガン見もできましたが、そうするとやっぱり僕はジュリーばっかり見ちゃうんですよね~。
この日、演奏に絞ってガン見したのは「君をのせて」のアコギと、「マッサラ」のキーボードと、「ス・ト・リ・ッ・パ・-」のベースくらいでした。

ということでこの初日レポート、演奏面での詳しい説明が不足気味になるんですけど、その辺りは大宮のレポに譲るとして、めでたいツアー開幕の感動のままに、気合入れて書いていきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます!

さて、公演翌日になって知ったのですが、フォーラムの客席には錚々たる有名人の方々がお見えになっていたようですね~。
伊藤銀次さんと白井良明さんについてはレポ本編2曲目の項に書くとして、まず驚いたのは
増田恵子さんのブログです。ジュリーにとっては78年賞レースのライバルだったピンクレディーのケイちゃんですが、「また1月に行く!」と嬉しいことを書いてくださっています。

さらに、先輩に教えて頂いたツイッターでの、東映戦隊シリーズ・マニアの僕にとっては個人的に大感激の情報・・・『高速戦隊ターボレンジャー』のレッドターボ役・佐藤健太さんと、『五星戦隊ダイレンジャー』のキリンレンジャー役・土屋圭輔さんが連れ立ってフォーラムにいらっしゃっていたそうじゃないですか!
みなさまはあまり詳しくないかもしれませんが、僕にとっては文字通り「ヒーロー」のお2人なんですよ。

『高速戦隊ターボレンジャー』の主題歌は作詞が松本一起さん、作曲が井上ヨシマサさん。いずれもジュリーファンにはお馴染みのお名前です。
特筆すべきはこのオープニング・テーマをはじめとする劇中曲を、作中で「レッド」役を射止めた佐藤健太さんご本人が歌っていること。これは長い戦隊シリーズの歴史においても特例です。
もう1作『超獣戦隊ライブマン』のレッドファルコン役・嶋大輔さんが主題歌を歌った例はあるんですけど、嶋さんの場合はその時すでに歌手としてのキャリアがあったわけで、佐藤さんのように新星の若手俳優が「レッド」として主題歌まで歌うというのは例外中の例外。
しかも佐藤さんはその独特の声質と歌心のセンスを買われ、後に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』では純粋に「歌手」として主題歌のヴォーカルを任され、戦隊シリーズに貢献されたのです。

一方の土屋圭輔さんの『五星戦隊ダイレンジャー』でのキリンレンジャーは、色で言うと「イエロー」です。ピュアで若々しい戦士を熱演されました。
そしてこちらダイレンジャーの主題歌は、作曲が大野さんなんですよね。

拙ブログでは過去にターボレンジャーについては
こちらの記事で、ダイレンジャーについてはこちらの記事で言及したことがあります。
そんな戦隊シリーズ2作品に出演していたヒーローが、揃ってジュリーの『un democratic love』ツアー初日の応援に駆けつけていた・・・いやぁ頼もしい!
お2人は楽屋でジュリーとご挨拶もされたご様子。僕としてはとても嬉しい情報でした。

あ、すみません・・・マニアックな話を長々と(汗)。
開演前には本当に多くのみなさまとご挨拶することができました。いつもコメントをくださるnekomodoki様と偶然お会いしたのがちょうどグッズ売場の前だったんですが、『democratic Japan』Tシャツを着用されていたnekomodoki様は、通りがかりのお客さんから次々にTシャツのサイズを尋ねられていました。どのサイズを購入するか迷っておられるファンが多いようですね。
僕が思うに、普段LならM、普段MならS、普段SならXSということで丁度良いのではないでしょうか。

おっと・・・枕はこのくらいにしましょう。
DYNAMITE、念には念を入れて開演直前に2度もトイレに行き、準備は万端です。

開演!


1曲目「
ポラロイドGIRL

Karehanemurenai

暗がりの中にクリスタル系のキーボードが流れ、すかさず「ぎゅい~ん!」のギターを合図にステージが明るくなりました。
お馴染みのリフに続いてジュリーの「フラ~シュ!」シャウト。おぉ、いきなりこれか~!
初っ端から跳んで走ってのナンバーを配してきたジュリー、気合充分です。

アンコール前のMCでは「1曲目にポラロイドGIRLやったやん?全然跳べてない・・・」なんて高齢自虐ネタで謙遜していたジュリーですが、なんのなんの、見事なジャンプでしたよ。


160727

↑証拠写真。会社にあった『サンケイスポーツ』を切り抜いて持ち帰ってきました。

間奏ではまず柴山さんが前方までカッ飛んできていつものように有無を言わせぬ「腰弾き」でソロをカマしていると、途中でノッシノッシと依知川さんも進み出てきてジュリーと3人並びの状態に。
そしてブレイク部。「ず、ちゃっ、つ、ちゃっ、つつ、ちゃっ、ず、ちゃっ♪」からの「ぼんぼんぼん♪」と、お正月に引き続いてのギター→ベースのリレー炸裂。
ラストのジュリーの水噴きも豪快にキマりました。

2曲目「
渚のラブレター

Stripper

ロックなオープニング「ポラロイドGIRL」の余韻のように響くハモンド・オルガンのイントロ。思わず隣のカミさんに「来た来た!」と。
そう、『ジュリー祭り』がLIVEデビューの僕は初めての生体感となる「渚のラブレター」、遂に降臨です。

先日、恒例のぴょんた様の妄想セトリを拝見しておりまして。今回も「さすが」と唸らされる、目のつけどころが僕などとはまるで違う予想曲の数々・・・敢えてこのブログではこの話題には触れませんでした。
僕が余計なことさえ書かなければ(汗)、ぴょんた様の予想は当たるのです。今回はこの「渚のラブレター」を見事的中されましたね!
えっ、僕自身の予想ですか?
そんなの・・・毎度毎度決まってるじゃないですか。
今回も全敗ですよ!
いつか「たまには当たるセットリスト予想シリーズ」に改名したいと思っているんですが、いつまで経っても「全然当たらないセットリスト予想」のままですな~。

さて、先にチラリと書いたように、この日客席に伊藤銀次さんと白井良明さんのお姿があったそうで。
銀次さんのフェイスブック、
ブログ情報によれば・・・何と、「渚のラブレター」レコーディング音源のリードギターは白井さんが弾いている、とのこと。
ひゃ~、結構な凄い事実が明らかになりましたよ、これは。今の今までみんな、あれは柴山さんだと思ってたわけですからねぇ(そう考えると、この日のソロを弾いた柴山さんのオリジナル再現能力プラスアルファって本当に凄い、とも言えます)。

なるほど・・・当時のレコーディングの段取りがかなりハッキリした輪郭で見えてきたなぁ。
その辺りのことも含めまして、近いうちにアルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』から1曲記事を書きますね!

それにしても、「ロバート・フィリップみたいに」とはいかにも銀次さんらしいなぁ。個人的にはあの音色はアンディ・サマーズかな、と思ったりもしていたんですが。

ステージでは本当に久しぶりの「渚のラブレター」、キーは下げていたでしょうね。あの「とりけせ~る♪」の最高音部もビシ~ッ!と突き抜けて、ジュリーの喉は早くも絶好調に達しました。
前曲「ポラロイドGIRL」の段階では少しいがらっぽい感じもするかな、と思ってジュリーの歌を聴いていましたが、こうなればもう心配は要りません。
昨年のツアーの「胸いっぱいの悲しみ」「おまえがパラダイス」を思い出します。ジュリーは3連のロッカ・バラードを歌うと、喉がよく通ってくるみたいですね。

~MC~

「雨で足元の悪い中、お集まり頂きありがとうございます。雨がシトシト日曜日・・・ではなくて火曜日なのに、お越し頂いて」
と、「モナリザの微笑」の歌詞を一節引用してくれたジュリーに感激された先輩方は多かったでしょう。
ザ・タイガースでデビューした67年以来、50年50回目の全国ツアーと言うのですから凄まじい。
世界でも例のない偉業を、今僕らジュリーファンは目の当たりにしています。

「いろんなことがあって、こんな時にLIVEなんかしてていいのか、とも思うけれども」とのことでしたが、だからこそこういう場は特別で良いんじゃないか、とも。
「おかげさまで、この場は平和です」というジュリーの言葉、シビレました。本当にその通り・・・この平和な時間と空間が、この先も毎年毎年続いていきますように。
「僕たちにできることは、一生懸命やること」ということで、〆は「上機嫌でつとめます!」
この「つとめます!」でジュリーが片膝をつくのは、お馴染みの光景となってきましたね。

3曲目「
世紀の片恋

Kitarubeki

ジュリーLIVEの定番曲であるこのイントロ・・・でも今回ばかりは特別な感慨が湧いてきます。これは下山さんの作曲作品なのですから。
やっぱり嬉しかったです。
それに、僕にはまだ生で体感できていない下山さん作曲のジュリーナンバーの名曲、大好きな曲達がたくさん残されています。「心の宇宙(ソラ)」「終わりの始まり」「Hot Spring!」「リアリズム」「God Bless You」・・・いつか歌って欲しいなぁ。

もちろん今回の「世紀の片恋」は、これまで僕が体感してきたアレンジとは変わっています。
一番分かり易いのは間奏ですね。これまで柴山さんと下山さんのリレーだったのが、柴山さんのギターから泰輝さんのピアノ・ソロへと繋ぎます。泰輝さんのソロ部では、ジュリーがキーボードのすぐ近くまで出張してヘドバンするシーンもありました。
素晴らしい演奏でしたが、僕はやはりこの曲、下山さんのボトルネックのイメージが強いんですよ(スティールギターをストラップで吊るして上部からボトルネックをあてがう、という超・荒業が披露されたツアーもあります)。その音が無い、というのは正直淋しい気持ちもありましたね・・・。そういうのも初日ならでは、かな。

それにしても今回のセトリ、1曲目がポラGでラブレター挟んで「世紀の片恋」ですか~。
これは大宮が楽しみになってきました。
神席を授かってのYOKO君との参加で僕が密かに期待しているのが、ジュリーvsYOKO君の「おいっちに体操、やる・やらないバトル」。
YOKO君はおそらく初っ端の「ポラロイドGIRL」の時点では頑なに拒むでしょう。照れ隠しで隣の僕にパンチ入れてくるのがせいぜいと見ました。
しかし、次の「渚のラブレター」で彼は間違いなくジュリーに落とされますから(女性ファンのみなさまがよく仰るところの「ご懐妊」状態になるわけですな)、この「世紀の片恋」ではもう無抵抗、ジュリーの意のままとなってしまうはずです。楽しみ楽しみ。

4曲目「感じすぎビンビン」

Boukyaku

イントロ、GRACE姉さんの「跳ねる」ドラム・ソロで「おおお!」と。これは生で体感したことはありますがかなり久々です。2010年お正月の『BALLAD AND ROCK'N ROLL』以来ですからね。
「何か1曲”エロック”が来る!」と予想はしていた中で、ジュリーが選んだのは自身作詞・作曲のこの曲でしたか。盲点でした。

さて、拙ブログですが・・・すべてのジュリー・ナンバーを記事にするなど一生かけても絶対無理なんですけど、それなりに長く続けておりまして、楽曲考察記事はいつの間にやら400曲を超えました。
先に言ってしまいますと、今回のセットリストでまだお題記事として採り上げていなかった曲はこの「感じすぎビンビン」唯1曲だったのです。こういうのも何か感慨深い気持ちになります。
毎回ツアーの度に開催しております「セットリストを振り返るシリーズ」、今回は選択の余地無く「感じすぎビンビン」1曲ということになりますので、気合入れて書きたいと思っています!

この曲の演奏はやはり柴山さんの縦横無尽なギターが一番目立つんですけど、依知川さんの見せ場もあります。他の楽器がサッと退いて、ヴォーカルとベースで官能的に攻める箇所・・・エロい「溜め」のタッチが素晴らしかったです。ジュリーの歌はもちろんですが、依知川さんの演奏もどことなくS系のような・・・?

また、オリジナル音源ではキーボードのパートがありませんが、泰輝さんは3番の歌メロ部でキース・エマーソンばりの狂乱のオルガンを弾いています。

そしてエンディング、ジュリーはステージを左右に闊歩し指を立てながら「ばばば♪」「びびび♪」と歌って〆てくれました。

5曲目「
彼方の空へ

Croquemadame

セトリ入りについてはまったくのノーマークだっただけに、本当に感動しました。

「1曲はエロックが来るだろう」というのと同時に「1曲は”旅立った人を送る歌”が来るだろう」とは思っていたんですけど、これですかジュリー!
終演後、何人かの先輩にセトリ速報メールしましたが、長崎の先輩からはこの曲について「ジュリーらしい選択」とのお返事を頂きました。本当にそうですね・・・。

僕は「たまたまブログに考察記事を書くために聴き込んだことがきっかけで、それまでと比べ飛躍的に好きになった」という曲がいくつかあります。
「彼方の空へ」はそのひとつ。
記事を書いたのは忘れもしない、2012年でした。
「どんなセトリになるんだろう」と全国のジュリーファンが期待と不安を同じくらいに抱えて待っていた、あの『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーに向けての「全然当たらないセットリスト予想シリーズ」で僕はこの曲を採り上げました。今にして思えばてんで見当外れの「執筆動機」だと分かりますけど、あの時3.11を思いながらGRACE姉さんの詞を紐解いていて、最終的には最初の考察糸口を離れ、純粋に大好きな曲となったのです。

いかにもGRACE姉さんらしい詞、いかにもジュリーらしいメロディー。でも、多くのみなさまにとってこれは、2004年のアルバムツアー以降は1度もステージで歌われていなかったこと、今回の演奏のテンポがオリジナルと比べてかなりスローだったことなどもあって、「エアポケットの中の隠れた名曲」だったかもしれません。
終演後、何人かの先輩に「タイトルが分からない曲が1曲あったんだけど・・・」と話しかけられましたが、それは悉くこの「彼方の空へ」のことでした。

でも、それだけみなさんの心に不意打ちのように響いた曲だった・・・そういうことなんだと思います。
「最後に会った あの笑みで 待っていてよ 探すから♪」・・・グッときます。
ジュリーの声の感じもコーラスワークも凄くいい、今のジュリー、今のバンドに合ってる、と思いました。

6曲目「
カサブランカ・ダンディ

Acollection

この曲のセトリ入りは予想通り。
お正月には、ベースの存在が最も際立った曲として強く印象に残った1曲です。そして今回も・・・「演奏が一番素晴らしかった曲は?」と尋ねられたら、個人的にはこれですね。
演奏の出来とは別に、もうひとつの要因があります。今回久々に歌われた前曲「彼方の空へ」は、グッとテンポを落とした「バラード」寄りの演奏となっていました。ジュリーに何らかの思いがあってバンドにそのような指示があったと思いますが、計算してのことなのかどうか、「彼方の空へ」のテンポを落としたことによって、続く「カサブランカ・ダンディ」がすごく生きるんですよ。

「カサブランカ・ダンディ」にはみなさん「ノリノリのヒット曲」というイメージがあるでしょう。ところがテンポ自体は速くないんです。リズムが16ビートのハーフタイム・シャッフルなので、身体が動くんですね。
ですからもしかすると「”おまえにチェックイン”」或いは「ス・ト・リ・ッ・パ・-」の次にこの曲、という流れ(遡って調べたら過去にありそうな気はしますが)だと、おとなしい曲に感じられてしまうかもしれません。
テンポを落とした「彼方の空へ」に次に「カサブランカ・ダンディ」を配した今回のセットリストは素晴らしい、と僕は思います。

さて、フォーラム47列は本当にステージから遠くて、肉眼ではジュリーもバンドメンバーも人形大にしか見えず、表情や細かい動きはとても把握できません。
衣装とかもチェックしとかないとな~、と思い立ちこの曲で僕はカミさんから双眼鏡を奪いました。
「うわ、ジュリー髪短っ!」
というのが第一印象(特に前髪)。
『悪名』からは日が経っているけど、黒く染めていた部分をカットしたのでしょうね。
打ち上げにてMママ様曰く「キュートな『ときめきに死す』の工藤君がそのまま年を重ねた感じよね~」と。僕は『ときめきに死す』をまだ観ていないのでよく分かりませんでしたが、この先ツアーでは髪はどんどん長くなってゆくのでしょうから、今現在の髪型のジュリーを観られたのは貴重かも。
スーツはグレイ地に薄いチェックかな。渋い感じです(それだけに2着目がド派手に見えました)。

そのままガン見しておりますと、Aメロ2回し目でしたか、歌詞が出てこなくて「ありゃ?」みたいな表情になるジュリー。すぐに早口で追いかけて事なきを得ました。
想像ですが、たぶんその後に披露してくれたジャケットプレイに気が行っていたんじゃないかなぁ。「ボ~ギ~♪」のところで左肩にかけていたジャケットをハラリ、と落としたのがカッコ良かったです。
不注意な僕は今回双眼鏡で観るまでまったく気づいていませんでしたが、「カサブランカ・ダンディ」にもジャケットプレイがあるんですね!(←ホント今さら)

間奏になって、今度はペットボトル・プレイが始まります。ジュリーの動きをガン見で追いかけていくと、ふと依知川さんが視界に飛び込んできました。
「ありゃ、依知川さん眼鏡男子になってる!」
と、僕はここでようやく依知川さんのメガネに気がつきました。そのくらいステージから遠い席だった、ということなのです(涙)。それにしても依知川さん、相変わらずの凄まじい毛髪力ですな~。

僕はこの曲ではその後も引き続きジュリーを双眼鏡で追いかけましたが、演奏の素晴らしさは身体に耳に確かに伝わってきました。
柴山さんのギターももちろんカッコ良いですけど、ベースのバックアップ・フレーズも神出鬼没でしたよ~。
特に間奏部!注目して頂きたいです。

7曲目「
君をのせて

Acollection_2

いやしかし、振り返ってみると・・・今回ここまでお正月セットリストからのスライドが多いというのは意外でした。「カサブランカ・ダンディ」などのいくつかのヒット曲は予想していたんですけど、「君をのせて」をはじめ多くの曲については個人的にはノーマークでした。

ただ、お正月とはアレンジや演奏を変えてきている曲が多く、鮮度は高かったですね。
この「君をのせて」の場合は柴山さんのアコギです。前曲から引き続いて双眼鏡を持っていた僕は、歌が始まるくらいで(歌いだしたくらいのタイミングで会場から拍手が起こっていました)何気なく柴山さんをガン見してみたんです。すると・・・1番の段階から既にセーハでストロークしているではないですか!
お正月の時は「下山さんとはストロークが違う」とは気づきましたが転調前のコードはロー・ポジションだったはず。それが今回、例えば「C」は3弦、「Am」は5弦をセーハするフォームで弾いているのです。
こうなるとよく分からないのが「君を~のせて♪」の「のせて」で登場する「F#dimのフォーム」。必死でガン見しましたが、柴山さんは指が短いためか、「グー」の形が強調されてフレットに届いている細かい指まで見えません(下山さんは長い指を立てるようにしてコードを押さえるので、そういう点は観察しやすかったです)。
たぶん大宮では判別できると思うけど・・・。

ストロークは、下山さんの「じゃ~んじゃっか、じゃ~んじゃっか♪」に対して柴山さんは早い段階から「じゃんちゃらちゃら、ちゃっちゃっちゃ♪」と弾きます。これはお正月もそうでした。

転調前あたりでカミさんに双眼鏡を返し、ジュリーの声に身を委ねました。エンディングでの腕をクルクルさせながらの優雅なお辞儀は今回も変わらず。
これ、いつのツアーから始まったんだっけ・・・。

8曲目「
アルシオネ

Kitarubeki_2

スペーシーなシンセとアコギの軽い突き放し。その瞬間一発で分かる「アルシオネ」・・・先のお正月で体感し「生で聴くのは最初で最後かもしれない」と思っていましたから、嬉しかった!
このイントロはもう、デヴィッド・ボウイの「スターマン」そのもの。アコギの鳴りもね。
つまり(ここでは双眼鏡を使っていないので音だけでの判断になりますが)柴山さんのアコギは12弦で間違いない、としておきます(大宮で再度確認の予定)。
前曲「君をのせて」で使っていた通常のアコギをスタンドに乗せ変えた動きもなかったですしね。
たぶん12弦がセッティングされた状態のスタンドをローディーさんがすかさず曲間に運び入れていたのではないでしょうか。見ていた人、いらっしゃるかなぁ?

そして・・・アコギをかき鳴らす柴山さんの右肩からエレキのネックが覗いているのは、遠い席からでもシルエットで分かりました。お正月は、間奏までまったく気づけていなかったんだよなぁ。
柴山さんの間奏、素晴らしいです。音色がね、ポール・マッカートニーの今のバンドで演奏される「Maybe I'm Amazed」でギタリストのラスティ・アンダーソンが弾くソロの音にそっくりなんです。元々、ボウイの「スターマン」のソロがそれに近い音なんですけどね。この音色はSGじゃない方が出しやすいのかもしれません。

銀次さんもブログでこの曲に触れていましたが、ボウイへのオマージュが白井さんとの共同作業だったことがよく分かる、素敵な文章でした。
本当に美しいメロディーとアレンジ、当然GRACE姉さんの詞も素晴らしく、銀次さんがこの名曲をジュリーのために作ってくれたことに改めて感謝したいです。

9曲目「
届かない花々

Croquemadame_2

僕はツアー初日は毎回、演奏された曲数を頭の中でカウントしていきます。これはセットリストを覚えるコツでもあって、特に心に残った曲を、演奏順と合わせて頭に留めておくのです。例えば今回なら「5曲目=彼方の空へ」といった感じ。
で、いつ頃からかな・・・8曲目が歌われた直後に「心の準備」をするようになりました。次(9曲目)に「我が窮状」が来るかな、と考えるからです。

「アルシオネ」が終わり、柴山さんがエレキをスタンバイするのを確認。「あぁ、我が窮状ではないな」と。
流れてきたのは、「届かない花々」。
先に書くと、続く10曲目が「我が窮状」だったわけですが、この「届かない花々」「我が窮状」の流れはジュリーの中でとても重要な繋がりであるはずです。

2009年に僕が書いた「届かない花々」の記事は「考察」などとはとても呼べない適当な内容で、いつか改めて書き直さなければと考えている曲のひとつ。記事中で「9.11」にまったく触れていませんからね。
何故あの9.11のようなことが起こってしまったのか、そして日本があのような悲劇を二度と世界で起こさないようにするために何を大切にすべきなのか。
それが今回の「届かない花々」~「我が窮状」の2曲に込めたジュリーの思いではないでしょうか。
今のタイミングで、某あの国と武器の共同開発なんてやってる場合じゃないよ、ということです。

YOKO君にお正月のセットリストを伝えた時、彼が「ベースあり」の演奏に最も興味を示していたのがこの「届かない花々」でした。イントロからベースの低音がズシンと響いてくるCDオリジナル音源アレンジのイメージがあるからでしょう。大宮でイントロが鳴った瞬間のYOKO君の反応が楽しみです。
ただ、お正月の僕がそうだったように、彼もきっとこの曲では、下山さんのアコギ不在を淋しく感じるんじゃないかな。数年間ずっと、下山さんのストロークでこの曲を聴いてきているのですから。
途中のブレイク部なんか特にね・・・打ち上げではどんな感想が聞けるでしょうか。

10曲目「
我が窮状

Rocknrollmarch

毎回思います。
ジュリーがこの曲を歌わなければならない世の中の状況、その状況が差し迫れば差し迫るほど、ジュリーのヴォーカルが良くなってくるという皮肉。
本当は、「もうこれは歌わんでもええやろ」とジュリーが考える世の中であって欲しい。
何年か経って、「そういえば昔こんなテーマの歌を歌っとったなぁ。久しぶりに歌うか!」とジュリーが思い立って、久々の「我が窮状」をお客さんが大きな拍手で迎える・・・そんな平和な世の中が来て欲しい。
僕はそれを夢想するあまり、この曲を「ジュリーが歌う」必然のこの現実から逃げ出したくなる気持ちすらあります。開演前にお会いした先輩は「(「我が窮状」を歌わないわけないよね」と仰っていて・・・「あぁ、やっぱりそうなんだよなぁ。それが今この国で僕らにつきつけられていることだもんなぁ」と思いました。

新曲を歌う直前の10曲目というのがまたね・・・ジュリーは決してくよくよした顔は見せず、「上機嫌で」この曲を歌ってくれたわけだけど、現実逃避するわけにはいかないんだよなぁ、と強く思い直しました。こんなに「歌」から伝わってくるものがあるのですから。
ジュリーの言う「上機嫌」の意味については僕なりの解釈をのちに書きますが、ともあれこの日の「我が窮状」、最後の「信じよう♪」のロングトーンはいつもより長めで、素晴らしい歌声だったと思います。

あと、お正月と同様、男声の一番低いコーラス・パートの輪郭がとても濃く、くっきりと聴こえてきます。きっと依知川さんが歌っているのでしょうね。

160730


↑ 7月30日付『東京新聞』より

~MC~

10曲歌ったところで、いつものように短い新曲紹介のMCが入りました。「メンバーに作曲してもらい、私が詞をつけました」というのは例年通りですが、今回は少し範囲を拡げて
「PRAY FOR ジャペ~ンのテーマで」
作った、と。
「JAPAN」を「ジャペ~ン」とおどけるようにして発音したことも、ジュリーがどんな気持ちでそう言ったのか、或いはそうせざるを得なかったのか、毎年観ているファンなら色々と考えるところではありましょうが、メディアはどう受け取ったのでしょうか・・・。

11曲目「
犀か象

Undemocraticlove

ありえないことですが、もしジュリーが事前に「新曲をやります」と言わずに、セットリストの5、6曲目くらいにこの曲を歌っていたら、僕はイントロ数秒では「犀か象」だとは分からなかったでしょう。そう、CD音源には無い「プチ・イントロ」を加えての「犀か象」が、今年のLIVEでは新曲1番手に採り上げられました。
オリジナル音源のアレンジでは「いきなり歌から」が大きなポイントだったこの曲。LIVEでは一体どうするのか、というのが今ツアーの見所のひとつだったわけですが、新たなイントロを加える手法できましたね。
ほんの2小節だったかな・・・コードは「D→D7」だったと思うけど、大宮で再度確認するつもりです。

いつもお邪魔させて頂いているaiju様のブログで、岡山公演に参加された音楽家のかたの感想転載を拝読しました。素敵な御記事は
こちら
「気に入った曲なら、1度聴いただけで採譜ができる」・・・いやぁ、さすがプロは凄いです。僕レベルでは到底無理なことですから。
その音楽家のかたが、新曲の中では「犀か象」が良かった、と仰っていたそうです。
そうでしょうそうでしょう。「犀か象」は本当に面白いコード進行とメロディーを擁する名曲。キャッチーな仕上がりにはなっていますが、超・変化球なのですね。
プロの音楽家のかたならば、きっとメロディーを追いながらその辺りを歌、演奏と同時進行で紐解いてゆくことができるのでしょう。「面白い曲」だと思われたのではないでしょうか。

ジュリーはサビ前の「バイヤ♪」をバッチリ決めて、間奏直前には見事な「パオ~!」のシャウト再現もあり、素晴らしいLIVEヴァージョンだったと思います。
その間奏では柴山さんのギター・ソロはもちろん、GRACE姉さんが熱演です!

フォーラムでは初日ということで手拍子はまばらだったけど、この先公演を重ねるに連れて、サビ部でお客さんの表拍連打の手拍子が揃っていくでしょう。

12曲目「
福幸よ

Undemocraticlove_2

イントロのリフ部で柴山さんが妖しげに浮かびあがります(照明は暗い赤だったかな・・・記憶が曖昧)。
「犀か象」からの流れも新鮮でした。CDでこの順番に聴くことは無いですからね。

演奏の見せ場は、各パートがジュリーのヴォーカルを追いかけて1小節ずつのソロを繰り出すコーダのリフレイン部。依知川さんのベースは特にカッコ良かった!
ただ、それぞれのソロでピンスポットが当てられていたか、まではチェックできなかったなぁ。
大宮に期待してみます。

パワフルで明るい曲調に身体は自然に動きますが、ジュリーが「絶望色、いかばかりか」と歌う瞬間はやはりハッとさせられます。
原発再稼働の問題について言えば、先の参院選と同日に行われた僕の故郷・鹿児島県の知事選で、川内原発の稼働一時停止を訴えた三反園氏が勝利し、伊藤知事の4選を阻止しました。
保守王国の鹿児島としては異例の結果ではありますが、三反園新知事の原発政策が決め手となったと言うより、伊藤前知事が数々の失言で勝手にコケた、という印象の方が強く、新知事の真価が問われ、その政策が県民の支持を本当に得られているかどうか、実現に向けて進んでゆけるかどうかはむしろこれからの判断、課題となるでしょう。
故郷の今後の動向を注目していきます。

13曲目「
Welcome to Hiroshima ~平成26年(2014年)8月6日『平和への誓い』より

Undemocraticlove_3

今年の新曲のツアー演奏順は、ロック系2曲からバラード系2曲へと繋がれることになりました。トラック表記すると3→2→4→1。ちなみに僕は2→3→4→1と予想していました。惜しい!

この曲と次曲「un democratic love」では、ひたすらジュリーの歌声とバンドの演奏に身を委ねました。
大宮ではジュリーの表情やバンドの細かい動きにも注目したいと思いますが、初日のこの2曲は「聴く」ことに集中。これは参加前から決めていました。

歌ももちろんですが、「Welcome to Hiroshima」で一番楽しみにしていたのが柴山さんの後奏ソロです。
CDではエレキ12弦或いはオクターバーを使用した複音のソロ。それが一転、この日のステージから聴こえてきたのは普通に6弦の音・・・一昨年の「三年想いよ」のエンディングによく似た、深いサスティン設定。CDとはまったく違う音でした。
SGではないせいか(TVイエローだったとの情報があります)、フィードバックの切り方がいつもと違うなぁと感じましたが、いかにも柴山さんという響きです。
ギターモデルを目で確認するのは大宮に譲るとして、複音を採用しなかったことは意外でした。柴山さんはこの曲のステージ再現でディレイのサスティンを前面に押し出す手法を選んだ(後奏の直前、足でエフェクターを踏む)ということでしょうか。複音のソロでサスティンを深めにかける、というのは効果が微妙ですからね。

ただし!ツアー中ずっと同じ音で通すかどうかは分かりません。ギターを12弦に変えてくることは無いにせよ、オクターバーで複音を出す奏法が披露されることは今後充分あり得ます。そしてそれはおそらく舞台上の柴山さんのエフェクター操作ではなく、PAによるセンドリターン・エフェクトの役目となるでしょう。
昨年の大宮公演がそうだったように、ステージの音はPAによって大きく変化することがあります。
大宮のミキサーのお兄さんは本当に素晴らしい仕事をします。YOKO君も「短髪で真面目そうな彼」と言って大いにその手腕に惚れこんでいる様子。
果たして大宮で柴山さんの音に変化はあるのか・・・今から楽しみにしています。

カミさんは、初日は特にこの曲が良かった、と。
さらに「今年は新曲が全部良かった」と言ってくれました。去年は逆でしたからね・・・新曲を生で聴いて「日本はどうなってしまうんやろか」と落ち込んでしまって。
人それぞれではあるのでしょうが、やっぱり僕は今年の新譜は「元気が出る」曲ばかりだ、と初めて聴いた時から思っていて、それが賛同されたようでとても嬉しかったです。
「どうにもならんことばかりだけど、自分の気持ちに正直でいよう、前を向こう」というジュリーの思いがあっての『PRAY FOR JAPAN』だと僕は考えています。
それが今ツアーでのジュリーの「上機嫌」表明となっているのではないでしょうか。

14曲目「
un democratic love

Undemocraticlove_4

話は前曲から続いて・・・ジュリーの「上機嫌」には色々な思いが込められていると感じます。
アンコール前のMCで、ジュリーは「国」の話をしてくれました。相当オブラートに包んでいましたから、熱心なファンでもジュリーが何を言いたいのか分からなかった、という方もいらしたでしょう。

ジュリーの言葉の中で、「なんとなく」と「嘘もつける」の2つが重要なキーワードだと思いますが、とにかくジュリーは「我を引っ込めるふりをしてでも、歌い続ける」と宣言してくれた・・・僕はあのMCをそう解釈します。
このまま行くと改憲の前後に来るであろう「言論統制法」(もちろん、そんな分かり易い名前にはならないでしょうし、他法案との合わせ技で焦点を濁そうとするのでしょうけどね)まで見据えて、ジュリーはそれでも、これまで通り「歌う」ことを考えてくれているようです。
今までも、これからも、ジュリーの作る「歌」に込められた真意は「浮世離れした」僕らファンにはずっと開かれている、というね・・・。嬉しいことです。

そして、初日のMCでジュリーが「言葉」ではオブラートに包んだ部分は、すべてこの「un democratic love」という「歌」に込められていました。

この曲は僕の周囲の熱いジュリーファンの間でも様々な感想、意見があります。
僕は考察記事を書く段階からそれは予想していて、記事中でこんな感じのことを書いています。
「この曲を”聴きたくない”と思う人は優しい人だろうし、この曲を聴いて怒る人は気骨のある人だろう」
と。
それで良いと思うんですよ。「何も感じない」という感想が一番怖いわけで、これほどのことを歌っているのだから、ジュリーの歌詞に賛否あって当然なのです。

僕個人は、この曲にとてつもなく入れ込んでいます。今年の新譜の中で突出して好きですし、全ジュリー・ナンバーの中でも1、2を争うほど好きになりました。
こういう曲と出会うために今までロックを聴き続けていたんだ、とすら思えます。
この国の、ジュリーという歌手によってしか生まれ得なかった、史上に残るバラード。
これまで何度も何度も自分で歌ってみました。アコギ1本で、しかも半音下げのハ長調で・・・当然ジュリーのようには歌えないんですけど、毎回きまって涙が込みあげてきてしまう箇所があります。2番の

君と同じ以上に、自由が好きだよ ♪

何と初日フォーラムのジュリーは、まったく同じ場所で涙に歌声を詰まらせました。
あぁ、僕のこの曲の聴き方はきっと合ってる、と思いました。「自由」が失われてしまう近い未来を嫌でも予見しながら、あきらめずに「それでも」と強く自由と平和を思うからこそ、涙が上がってくるんだと思うなぁ。

毎回毎回セトリ予想を外しまくっている僕がこんなことを言っても説得力ゼロなんですけど・・・僕は、ジュリーがこの先何年、何十年歌い続けてくれる中で、この「un democratic love」は相当な頻度でツアーのセットリストに組み込まれてくると予想します。
来年のお正月にも歌うと思う・・・「我が窮状」同様、歌う必要がなくなるまで歌い続けるのではないでしょうか。僕の考え過ぎ、入れ込み過ぎでしょうか。

ジュリーの歌と同じくらいに、バンドの演奏ももちろん素晴らしかったです。
イントロのピアノを生で聴いて、やっぱり泰輝さんのオマージュ元はビリー・ジョエルの「マイアミ2017」だと感じました。広い海のイメージなのです。それでもジュリーの載せた歌詞と泰輝さんのピアノ、美しいメロディーとはいささかの乖離もありません。
ベースで噛み込む依知川さんに早い段階からピンスポットが当てられた瞬間も感動しました。
間奏の柴山さん・・・こちらはCDと同じ音色。感情ほとばしるソロは、今回のセットリストの幾多の素晴らしいソロの中でも特に激しい熱演です。
GRACE姉さんのハイハットは、クローズではどこまでも優しく、オープンでは気合の猛り。

そして。
ジュリーの無垢で純真なヴォーカルに、一瞬だけ「怒り」の表現を垣間見た「ダダっ子」の発声。
その後の会場でも同じ歌い方をしているのかな・・・。

15曲目「
若者よ

Namidairo

僕は9曲目「届かない花々」からこの15曲目「若者よ」までを、今回のセットリスト中のひとつの大きな塊と捉えています。後日、敬愛する先輩が同じことを仰っていたのは嬉しかった~。

一方で、今回の「若者よ」では「ちょっと辛いな~」とチクチクする歌詞部もあったり。
「期待して、期待して、やめられちゃ報われない」の部分。いや、これは僕が過剰に意識しているだけなんですけど・・・昨年から本当に頼もしく、心強く思っていた若者達が今月の15日をもって解散してしまう、ということとこの詞を重ねてしまうのです。

ジュリーが2010年に作った「若者よ」は5年後の彼等のためにある、と去年強く思いましたし、解散のことも、僕は彼等の潔い判断をリスペクトしています。
「固執しない」ことは、現代の若者が持っている良い意味でドライな独特の感覚なのかなぁ、と。
それでも随分前に解散の話を知った時は「えっ、やめちゃうの?」と戸惑いました。
ただ彼等は、「(自分達の解散を)勿体無い、と思うのであれば、次はあなたの番です」という言葉を早々に残してくれているんですよね・・・。

とり残された思いで「何をどうすれば」と迷っている大人達も今は多いと思うけど、僕は幸いジュリーファンですから、『PRAY FOR JAPAN』の道が見えています。老人と若者の間にいる幅広い世代の責任は重大、と身が引き締まる思いです。
そんな中で、「老人」の立場をとるジュリーはどんな思いでいるのかなぁ、と余計な心配をしてみたり・・・。

柴山さんはイントロのリフ部で既に単音のオブリカートを入れてくるなど、お正月からの進化著しく感じました。間奏で強引に、鉄人バンドの時のように前方にせり出してくれるのも時間の問題かもしれませんよ~。
あと、ベースレスのオリジナル音源では表現不可能な新たなルート音の進行を依知川さんが編み出しているようです。「あっ!」と思って聴いたことだけ覚えていて、どの箇所だったかはまだ把握できていませんので、大宮ではベースに注意して聴いてみます。

ジュリーはサビの「パワーレス、パワーレス、パワーレス・パワー♪」を、何とも不思議な発声で歌いました。地声を抜いて囁くような感じなんだけど、「シャウト」とも言える・・・うまく文章で表現できないんですよ。
メンバーのコーラスが直に聴こえてくるような感じになって。「ジュリー、お客さんに一緒に歌って欲しいのかなぁ」と思ったりしましたが、その後京都、岡山ではどんな様子だったのでしょうか。これまた気になります。

16曲目「
マッサラ

Kitarubeki_3

柴山さんの豪快なワウで、すぐに分かりました。
ここまで「お正月からスライドした選曲が多いな」とは思っていましたが、こうなってくると「ジュリー、徹底してスライドさせてくるつもりかな」と、後の「お気楽が極楽」「緑色のkiss kiss kiss」はこの時点でセトリ入りを予想できてしまいましたね。
さらに言うと、ここまでお正月からのスライド曲には演奏の進化が目立ち新鮮に聴けていたので、「さぁ、マッサラの進化は?」と聴いていますと・・・イントロでテンポチェンジした瞬間、アコギのストロークが聴こえてきたのにはさすがに仰天!

柴山さんの二刀流・・・?いや、引き続き普通にエレキを弾いています。
打ち込み・・・?いやいやそんな硬さは感じない。
と言って、まさか霊が弾いているわけはないでしょう。
と、いうことは?

ここで僕はたまらずカミさんから双眼鏡を強奪し、泰輝さんの手元をガン見です。
2段重ねのキーボード、上段はオルガンの音色で間違いありません。下段は・・・み、見辛い。角度的に2段重ねのキーボードの隙間から泰輝さんの手を覗き込む格好になります。
でも、どうやらこれだ・・・泰輝さんの指の動きと、アコギ(のような)音の鳴りが連動しています。
しかし、ここまでストロークっぽい音がキーボードで再現できるものなのかな?
少なくともプリセットではなさそう。PAからセンドリターンがあるのかな?

結局、ハッキリしたことまでは判明せず。
これは是非とも大宮で解明したい大きなポイントです。とにかく『BALLAD AND ROCK'N ROLL』の時も、今年のお正月の時も、レポには「この曲はアコギの音が欲しいな~」と書いていた僕としては、「マッサラ」での驚愕の進化は本当に嬉しい!

左右に走り回りながら熱唱するジュリー。2番Aメロ1回し目で歌詞が「占いは・・・覚悟だよね♪」となっちゃっていましたがそんな細かいことは問題ないです!
お正月のセトリを伝えた時にYOKO君も生体感を羨ましがり切望していたこの曲、新たな注目ポイントも増えて、この先の参加会場でのジュリーの歌、バンドの演奏ともどもとても楽しみな1曲です。

17曲目「
お気楽が極楽

Iikazeyofuke

お正月に楽々乗り越えたばかりの「DYNAMITE三大壁曲」の一角。今考えると、何故この曲のことをあんなに「苦手」と思い込んでいたのか不思議でなりません。
ビートには乗れるし、面白い進行だし、何と言ってもジュリーのこの歌詞です。
もちろん99年の時点で「本音」ではあったのでしょうが、今現在のジュリーが歌うことで強烈なメッセージ・ソングとなっています。
「いかした話は全然聞かないこんな世の中だけれど、思う存分歌を歌えるLIVEは特別な世界、上機嫌で行こう」と決めたジュリーに、よくぞここまでうってつけの曲があったものですね。お正月よりさらに「今ジュリーが歌う必然性」は高まっているのではないでしょうか。

この日は歌の最後の最後にアクシデントが。
ジュリーがひと回し早めにメロディーを着地させてしまい”おいっちに体操”を始めた状態で、バンドメンバーは正しい進行に沿ってシレッとゴキゲンなコーラスを繰り出しているという。
こういうのも初日ならではの楽しさ・・・かな?

お正月と比べると、エンディングの「himitsu-kun」のフェイントに引っかかってフライングの拍手をしてしまうお客さんは、さすがに少なかったですね。

18曲目「
TOKIO

Tokio

いやぁ新鮮でした。遅れてきたジュリーファンの僕にとって、今回のこの曲のイチオシは断然依知川さんのベースです!「オリジナル・ヴァージョン」と言ってよいベースラインを初めて生体感できました。

ベース入りの「TOKIO」ということで言えば、僕も2010年のジュリーwithザ・ワイルドワンズの全国ツアーで何度も聴いてはいるんです。あの時の島さんのベースは素晴らしかったのですが、僕の中でイメージ固定されていた「TOKIOのベース」とは違いました。
今回の依知川さんのベースは、何が違うのか・・・ズバリ、スラップ音です。
これは、ピック弾き(島さん)か指弾き(依知川さん)かで生じる奏法の違いです。

依知川さんのスラップ音で一番聴きとりやすいのはBメロだと思います。1番の歌詞で言うと、「海に浮かんだ♪」と歌い始める箇所ですね。
今後の各会場にご参加のみなさまも気をつけて聴いていれば、2拍目の裏に「ぱん!」とはじくような音を確認できるはずです。「海に♪」の直後が特に効いています。これがジュリワンには無かったんですよね。
音のみならず、依知川さんの指の動きも合わせて是非ご注目ください。

柴山さんのギターは、鉄人バンドで聴き慣れた音とは違いました。SGで弾いていないからでしょうか・・・いえ、ただそれだけとは思えません。
フォーラムではそこまで確認できなかったけど、もしかすると今ツアーの柴山さんはアンプも変えてきているかもしれません。もしそうならそれは新曲のため、ではないでしょうか。

ブレイク部のジュリー、初日はさほど大きなアクションは無かったと思いますが、その後の京都、岡山では見事な土俵入りを披露してくれているとか。
土俵入りと言えば・・・先日、九重親方が亡くなってしまいました。高校生の頃僕は、千代の富士が人類最強だと思っていたっけなぁ。
今年に入って、少年時代に憧れていたミュージシャンの訃報が相次いでいましたが、今度は「強さ」に憧れていたヒーローの、あまりにも早過ぎる旅立ち・・・本当にやりきれません。
この場を借りまして、ご冥福をお祈り申し上げます。

19曲目「
緑色のkiss kiss kiss

Pleasure

お正月からスライドした曲が多いセットリストということもあるけれど、この流れなら絶対この曲は歌いますよね。「平和」の一番根っこの歌。その祈りの実現に向けて、身の廻りから始めようという歌なのですから。

しつこいようですが、ここでもう1点だけジュリーの「上機嫌」について僕の考えを書かせてください。
最初のMCで語られた
「おかげさまで、この場所は平和です」
初日、このジュリーの言葉ほど胸を打たれた瞬間はありませんでした。最初のMCの項でそのことを書かなかったのは、「我が窮状」「un democratic love」をはじめとするメッセージ・ソングの項で少しずつジュリーの「上機嫌」について順を追って書いていかないと、僕の考えたことは伝わらないなぁ、と思ったからです。僕が一番書きたいことを書くのは「緑色のkiss kiss kiss」の項と決めて、今回このレポートにとりかかったのでした。

ジュリーの言った「この場所」とは、東京国際フォーラムのステージだけのことではありません。その後の京都、岡山、これからの新潟、結城と、この後続いてゆく全国ツアーすべての会場のことでしょう。
たとえ世の中の他の場所が「平和」とは逆の方向に進んでいるとしても、「自分が歌を歌う場所だけはいつまでも変わりなく平和だ」とジュリーは言ったのです。

ジュリーにとってLIVEのステージは「身の廻りのこと」でもあるでしょう。世の中で「平和」が壊されそうになったら、しょげることなく、萎縮することなく「上機嫌」で、自分の身の廻りの時間、手の届く空間からまた新たに「平和」を作りあげていこう、と。
元々「緑色のkiss kiss kiss」ってそういう歌じゃないですか。リリース当時は、「平和なこの国からの世界へのメッセージ」という部分が大きかったにせよ、「横浜の空から♪」というのは、ジュリーの暮らしている街の空から、ということですよね。
自分の身近な場所から平和を祈る、作っていく・・・それをみんなもそれぞれやってみないか?と。
「緑色のkiss kiss kiss」はそんな歌です。

だから、僕らファンもジュリーの歌のように「上機嫌」でそれを始めてみませんか?
政治的な活動をする、とかそういう大層なことでは決してありません。家族や友人、身近な人や場所を大切に思うことから始めて、身の廻りに小さな「平和」を少しずつでもこれから作って、増やしていきましょう。
皆がそうすれば、いつか大きく拡がると思うのです。

ジュリーは京都公演のこの曲で「岡崎の空から♪」と歌ってくれたそうですね。
「街」と言うにはとても小さな範囲です。
でもその小さなひとつひとつの場所で、そこに暮らす人達が小さな平和を祈り築いていくことを、ジュリーはこの曲で伝え、望んでいるのではないでしょうか。
この先もきっと、訪れた会場ごとに、それがどんな小さな町であろうとジュリーは「○○の空から♪」と歌ってくれると思います(発音で2文字、3文字となる地名の会場がちょっと不安ですが・・・)。
ハードな日程を駆けて、ジュリーは全国にそんな思いを伝え歌いに行く。これが僕の考えです。

といったところで・・・みなさまもそろそろうざったくなってきたでしょうから、僕が勝手に展開してきた「上機嫌」の話題はこれで〆ますね。
後に書くアンコール前のMCの項ではこの件は割愛し、楽しい話題だけを採り上げることにしましょう。

この曲のお正月からの演奏面での進化は、柴山さんがボトルネックを持ったことです。
依知川さんと泰輝さんにバッキングを任せ、鉄人バンドでは下山さんが担当していたスライドギターを今ツアーは柴山さんが再現してくれます。
お正月はこの曲にスライドの音が無くて少し淋しく感じましたから、嬉しく聴きました。下山さんとどんなふうに違うかは、大宮でじっくり!の予定です。

泰輝さんのピアノ・ソロ直前にはジュリーが恒例の「NO NUKES!」のシャウトを繰り出します。
やっぱり今年(お正月も含めて)のセットリストの中でも、特に重要な1曲ですね。
実は、今回の「セットリストを振り返るシリーズ」が「感じすぎビンビン」1曲だけでは淋しい気もするので、「過去記事懺悔やり直し伝授」のカテゴリーでもう1曲、この「緑色のkiss kiss kiss」を書いてみようか、と思いついたところ。さてどうしようかなぁ・・・?

20曲目「
ヤマトより愛をこめて

Konndohakareina

これまで何度も生で聴いている大ヒット・シングルですが、ベースありの演奏はこの日が初体感。
これまでと全然印象が違いました。単に下山さんのアコギが依知川さんのベースに変わった、というそれだけではない・・・一体何だろう、この変化は?
冒頭、ジュリーの歌と泰輝さんのピアノ、要所で噛み込む柴山さんの単音。その時点で既に違うんです。ピアノのフレーズはいつも通りですから、おそらく柴山さんのギターに大きな変化があるはずなんだけど、どこがどう、というところまでは初日の時点では分かりませんでした。「手数が少し増えてるかな」というくらいで。
大宮では、YOKO君と打ち上げで突き詰めて振り返ってみたいポイントです。

一方この曲のジュリーのヴォーカルについては、初めて生で聴いた『ジュリー祭り』からなだらかに変わり続けている、という印象。
たぶん阿久さんの詞への解釈が、ジュリーの中で進化しているのだと思います。フレーズで言えば、「ひとりひとりが思うこと」などの細かい部分に至るまで。
ちょっとハスキーな発声で歌って、周囲で「沖田艦長みたいだね」と話題になったのはいつのツアーだったっんだっけなぁ。
今回は艶っぽい声の出し方でまたその時とも違う、進化した「ヤマトより愛をこめて」でしたが、「慈しみ」が感じられたことは共通しています。

ジュリーが年齢を重ねてゆくに連れてその歌声が素晴らしくなっていく、という点では「君をのせて」「いくつかの場面」と並ぶ70年代の名バラード。
再来年の古希のステージでも必ず歌われるでしょう。

~MC~

「ヤマトより愛をこめて」を歌い終え、一礼してにこやかに退場したジュリー。大きなアンコールの拍手に迎えられ、2着目の衣装に着替えての再登場です。
双眼鏡で見ていたカミさんが「うっわ~、凄い衣装やで」と。僕も一瞬双眼鏡を借りて覗いてみましたが、「派手だな~」ということくらいしか分からず。
後で聞いた話だと、刺繍、デザインは相当凝っていたらしいですね。大宮では肉眼でハッキリ確認できるでしょう。これも楽しみのひとつです。

真面目な話から漫談まで色々とあった長いMCでしたが、このレポでは大きく2つの楽しい話題について書きとめておこうと思います。
まずは、ジュリー曰く「毎週楽しく観ている」というNHK大河ドラマ『真田丸』のお話。
戦国武将フェチの僕も欠かさず観ていますよ~。
毎週、カミさんに余計な解説をしながら・・・なにせ僕は、登場する人物それぞれのこの先の展開まですべて史実が頭に入ってますからね!

今回の『真田丸』は、僕としては石田光成、豊臣秀次といった、これまでの戦国ドラマでは「いけすかん奴」みたいに描かれがちだった面々を肯定的に捉えた脚本に大いに好感を持っています。
ああいや、そのあたりを詳しく書き始めると止まらなくなるのでそれはこの辺にしまして・・・。
ジュリーは「騙し合いでズルく立ち回った方が良い目を見る、ってのはどうなの~?」と冗談っぽく苦言を呈していましたが、ドラマの今現時点では「バカ正直で損をしてる」様に描かれているお兄さんの信之=信幸こそ、長寿(享年93、時の将軍は4代家綱)をまっとうし堂々と真田の家を残す(幸村=信繁の方も、大阪の陣の後に次男が伊達家にかくまわれて存続するんですけどね)勝ち組なのですよ、といったことを

毎週日曜8時、ジュリー宅の茶の間の下座に控えて逐一解説して差し上げたい!

などと打ち上げで豪語し、ご一緒した先輩方に苦笑されていたのはここだけの話です(汗)。
この先のツアー各会場でも、ドラマの進行に沿って『真田丸』の話がMCで聞けるのでしょうか。

そしてもうひとつ、会場のファンを歓喜させたのが「今後の活動」の話題です。
『ジュリー祭り』からもう8年も経ってしまった・・・再来年は「古希」ですよ!と。
「還暦の時は東京ドームでやったけど、さすがにもう無理やろなぁ」との言葉に、言外の意を汲み取った(?)ファンは大きな拍手を送ります。

「なんやその拍手は?(またドームで)やれってか!あそこはLIVEをやるところちゃうで。音がバシャバシャや。まぁ、せいぜい・・・武道館やろ!」

おおぉ~、これはもう「古希記念武道館公演開催宣言」と考えて良いのでしょうか、ジュリー?
「色々と今から考えてる」とも言ってくれましたし。

で、来年はデビュー50周年になる、と。
幸運にも参加叶った先の音楽劇『悪名』千秋楽公演で、記念の特別再演の告知はありましたが、その他にも何かあるの?と聞いておりますと
「値上げくらいしかすることない」
と(笑)。
「何年我慢してきたと思います?溜めこんでるわけじゃないんですよ!まだ7000円なんですか~、と色んな人に言われてね。消費税は自腹ですよ!我慢に我慢を重ねた数年間です」
と、ジュリーはデビュー50周年を機に、チケット代の値上げを考えているようです。8000円かな?長崎の先輩は「7500円かも」と仰っていましたが果たして・・・。

そんなこんなで〆の言葉は
「来年は値上げをする、と誓いまして・・・ワタシの今日の挨拶に代えさせて頂きます!」

その後いつものように「それではよろしゅうございますか?」の流れになるかと思いきや、ジュリーがスタンドマイクをスタンバイしていると
「ゴン!」
と大きな音を立ててマイクが落下してしまいました。
「ちゃんとはまっとらんかったかな・・・最近目が悪くなってね~」と恐縮しながら再度マイクを固定するジュリーにお客さんがダメ押しで笑ったところで
「それでは、オマケです~!」

~アンコール~

21曲目「
サムライ

Omoikirikiza

MCの最後にジュリーがスタンドマイクをスタンバイした時に、アンコール1曲目がこの「サムライ」だと予想できたお客さんは多かったでしょう。僕もそうでした。
お正月のセットリストからスライドされた大ヒット曲。心の準備はできていました。それにしても、マイクの落下がジュリーが歌い始めた後でなくて良かった・・・。

セットリスト本割ラストが「さらば」で、アンコール1曲目が「あばよ」となると「何か意味が・・・」と考えてしまったりしますが、ジュリーに特別な意識はきっと無いのかな。全国ツアー各会場の地元のお客さんのために、ヒット曲を最後に固めてきたということでしょう。
「地元のお客さん」と言えば・・・三木労音さんのツイッターを拝見して以来ずっとチケット完売を応援していた三木公演は、遂に残席が10ほどのところまできていらっしゃるとのこと。これはもう「満員」と言っても良い状態。素晴らしいですね!
三木公演では前方席に地元の一般のお客さんが駆けつけるとのことで、「ヤマトより愛をこめて」からのMC(「老い」ネタが炸裂するのでしょうね)、そしてアンコールの「サムライ」、このあたりは盛り上がること間違いなし。終演後の三木労音さんの発信、参加されたみなさまのご感想が今から楽しみです。

「サムライ」では最近、ジュリーのアクションを完璧に真似るお客さんが増えているように思います。
僕は何となく恥ずかしいのでやらないんですけど、後方席での参加の際はそんなお客さんの姿を一望するのも楽しみのひとつ。その点、広いフォーラム後方からの眺めは圧巻です。
ただ、フォーラムの1階最後方のあたりって、「サムライ」のように「隙間」が肝となるアレンジの曲については、バンドの音の届き方がいまひとつなのです。東京ドームほどではないにせよ、音響的には「遅れてくる」感じになってしまうのですね。
次回大宮は音響もバッチリ!であろう席を頂いていますから、じっくりと楽しみたいと思っています。

22曲目「
コバルトの季節の中で

Tyakoruglay

本割20曲、アンコール3曲、というのが最近のセットリスト構成の定番。とすると・・・残る1曲はもう一丁お正月からスライドの「みなさまご存知の」大ヒット曲で「ス・ト・リ・ッ・パ・-」が来るに違いない、とこの時点で考えていましたので問題は残す1曲。
予想していたのは「耒タルベキ素敵」と「遠い夜明け」でしたが・・・颯爽と始まったイントロは、「お~これは結構久々!」な「コバルトの季節の中で」。
手拍子が合う曲ではないんですけど、お客さんの「来た来た!」という喜びを表すように、会場から自然と手拍子が起こりました。僕も思わずやってしまいました。
こうしたお客さんの「勇み足」も初日ならではです。

この曲が歌われたのは、『3月8日の雲~カガヤケイノチ』以来、ということで合ってますっけ?
あのツアーでは最初、3曲目に「お嬢さんお手上げだ」を歌っていたのが、お盆明けの八王子公演から「コバルトの季節の中で」に差し替えられたのでした。
僕はその八王子公演に参加していて、「ツアー途中でセットリストが変わる」というのがジュリーLIVEでは初めての経験でしたから、とても興奮した覚えがあります。さて今年はどうでしょうかね~。

1番でしたか2番でしたか、Aメロでジュリーがちょっと歌詞に詰まって、遅れて歌う箇所がありまして。
「コバルトの季節の中で」のAメロは、アルペジオの移動が変則でただでさえ歌メロと演奏を合わせるのが難しいんです(カラオケでこの曲を歌ったことがあるかたなら何となく分かるのではないでしょうか)。
そこへジュリーの歌がワンテンポずれて入ってきたものですから、思わず依知川さんがジュリーの方にフレーズを合わせてしまい、黙々と正しく進行させている柴山さんのギターと一瞬バラバラの状態に。手に汗握りましたが(たぶん、バックでパーカッションを鳴らしているGRACE姉さんも焦ったと思う)、泰輝さんの「ソラファレ~、ドレ~、ソラファレ~、ドレ~♪」のキーボードを起点にして、すぐに修正されました。さすが!

本当に爽やかな、ジュリーの作曲作品。
秋が似合う曲ですが、夏の猛暑の間にツアー参加する時は、この曲で涼をとりたいものです。

23曲目「
ス・ト・リ・ッ・パ・-

Stripper_2

さぁ、最後は「ス・ト・リ・ッ・パ・-」だ!と柴山さんがギターをチェンジするのを確認しようとしましたが、柴山さんに動きはなく、持っているギターモデルまではよく見えません。あれえっ「ス・ト・リ・ッ・パ・-」じゃないのかな、と思いましたが、どうやら後で聞いた話では、前曲「コバルトの季節の中で」の時点でお馴染みのジャズマスターに代えていたようですね。

で、ふと見ると依知川さんがベースを取り替えています。始まった曲はやはり「ス・ト・リ・ッ・パ・-」。
これは・・・なるほど、チューニング違いのベースを用意していてチェンジしたってことか!
推測ではありますが解説しておきますと、これはね、キーを下げた曲を通常のチューニングで演奏した場合に、曲によっては生じることのあるフレーズや音の響きのニュアンスの変化を防ぐ意味があります。
おそらく今のジュリーは「ス・ト・リ・ッ・パ・-」のキーを1音下げて、ニ短調で歌っています。その場合、通常チューニングのベースでオリジナルと同じ運指をするなら、冒頭から登場するキメのフレーズ(「でんででん、でんでん♪」ってやつね)を1弦7フレットから演奏せねばならず、高くて細い響きになってしまいます。
そこで、あらかじめ「ファ・ド・ソ・レ」でチューニングしたベースを使えば、オリジナルのホ短調と同じフレット、フレージングでニ短調の演奏ができる、というわけ。
お正月のこの曲ではそこまで気づかなかったけど、同じようにしていたんじゃないかな。

この手法では、依知川さんがこの曲でどの部分を強調し前面に押し出したかったか、も推し量ることができます。興味が湧いた僕はこのドタン場で再度カミさんから双眼鏡を奪いとり、依知川さんの演奏をガン見。
すると、「俺のすべてを~♪」の箇所を3弦開放で突き放しながら、楽しげに髪をわっさわっさと振り乱す依知川さん。依知川さんはこの開放弦の鳴りが好きで、押していきたいんですね、きっと。

やはりこの曲にはベースの音が似合います。これは「カサブランカ・ダンディ」同様、ジュリーも歌っていて「おぉ、やっぱり違うな!」と思っているはず。
例えば、「見たい~♪」でギリギリと声を伸ばす時、ベースのリフと重なるのがとても気持ち良さそうな歌声に聴こえるんですよね。
あと望むとすれば・・・パワー・コードでシャッフルのリズムを刻むギターをもう1本加えた(もちろん下山さん)、フロント4人並びの横揺れ「ス・ト・リ・ッ・パ・-」を体感したいものです。いつか実現しますように。


メンバー紹介から、「ジジィでした~!」。
「ジュリー」のイントネーションで「ジジィ」ではなく、リアルな「ジジィ」の発音に、会場からは「え~~っ!」とクレーム(?)の悲鳴と、大きな「ジュリー!」の声援。
最後はスキップしながら退場したジュリーでした。

☆    ☆    ☆

ツアー初日が東京国際フォーラム、というスケジュールも定着してきました。
これが渋谷公会堂、NHKホールあたりだと激戦の抽選になりますからね・・・予定が空いていても必ず参加できる、とは限らないわけで、「なんとしても初日行きたい派」の僕はフォーラムに助けられています。
今回も、「良席なんて望まない、ただ初日に参加したい」思いは叶えられました。感謝しかありません。

2016年のツアーは大盛況の開幕となり、ジュリーはこの広いフォーラムで弾みをつけて、全国各地各会場をこれから駆け抜けていきます。
そして今年はそんなひとつひとつの会場が「世がどうあろうと、ここは特別な場所。平和な場所」との思いでジュリーは臨むつもりのようです。素敵なことです。
その場所にツアー初日から駆けつけた僕らファンを「浮世離れしている」とジュリーが言ってくれたこと・・・最高の褒め言葉だと思っています。

どうやらレポを書き終わりそう、と思いながら気がついてみれば、お盆前の公演は結城、相模大野の2会場を残すのみとなっていました。
ジュリー達は夏休みを挟んで、お盆明けのツアー再開は僕も参加する大宮公演からとなりますが、僕が本館でネタバレ解禁の大宮レポをupするのは8月末となります。その間の八王子、三木、大阪フェス、福岡、君津・・・と続いてゆく各会場に参加されるみなさまのご感想は、引き続きside-Bのこちらの記事にて、コメント楽しみにお待ちしていますよ~。

あ、それから気になっていることがひとつ。
NHKホールの抽選結果って、もうハッキリしているのでしょうか。我が家にはまだ何も来ないんですけど、落選通知以外で、「第2希望に振り替えました」通知を受け取った、というかたはいらっしゃいます?
と言うのも、どうやら僕は追加のお知らせがあったツアー千秋楽・フォーラム公演には仕事の都合で参加できそうもないんですよ・・・。となると、僕の今ツアー参加は9月頭のNHKホールで早くも終了、という淋しい状況になってしまうんですね。
ならばむしろ落選して第2希望とした10月の深谷の方が・・・なんて勝手なことを考えてしまうわけですが、いやいやそんな贅沢を言ってはバチが当たりますか。
大変失礼いたしました。

本館の大宮レポート執筆までしばしのお別れです。
大宮はとても良い席を授かりましたので、相当に暑苦しいレポートになると思います。いつもいつも、しつこい大長文で申し訳ないです。

明日は8月6日。何の日かは言うまでもないでしょう。
僕とは社会的な考えが真逆の友人は、毎年きちんとこの日を覚えていて、誰に言われるでもなく欠かさず祈りを捧げています。
僕も同じことをします。「自分はどういう気持ちで祈っているか」をしっかり考え整理しておくことで、異なる考えを持つ友人との「話し合い」は成立するのです。
3.11と同じように、僕らが忘れてはならない日付です。
その当日、ジュリーは結城公演でどんなステージを魅せてくれるでしょうか。

それでは、少し早いですけど・・・みなさま、よいお盆休みをお過ごしくださいませ。

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