(2015)こっちの水苦いぞ

2015年8月26日 (水)

2015.8.17東京国際フォーラムA 沢田研二『こっちの水苦いぞ』セットリスト&完全レポ

8月26日、ようやくすべて書き終えました~。
いや~、大宮までに間に合わなかったらどうしよう、と考えた時もありましたが、何とかなりました。
例によりまして、更新日付を執筆終了日へと移動させて頂きます。今回も長々とおつきあいくださりありがとうございました!

☆    ☆    ☆

みなさま!
フォーラムに参加の方それぞれ、とんでもないテンションで会場を後にされたかと思います。

凄かったですね~。
素晴らしかったですね~。
泣きましたね~。
そして、本当に楽しかったですね~。

ジュリー最高!
鉄人バンド最高!
もちろんGRACE姉さんもすっかりお元気になられたようで、4人のアンサンブルは当然ながら健在!

特に13曲目「こっちの水苦いぞ」での信じ難いギターアレンジの霊力、もとい役割分担については、僕はこれからレポ本編で下山さんだけでなく柴山さんにも土下座、最敬礼しなければなりません(考察記事中のLIVE演奏予想で「それは無茶」と書いていたことを、見事にやられてしまったのです)。
本当に驚きました。凄かった・・・あんなこと、鉄人バンドじゃなきゃできませんよ!

と、早くもフンコ~しておりますが。

例年ならば、お盆休みが過ぎた後の季節って何故かちょっと寂しい気持ちになるものです。子供時代の「夏休みももうあと少しだなぁ」という感傷の記憶が大人になっても残っているからなのかな。
でも、今年は違いました。
お盆が終わったらジュリーのツアーが始まるんだ、と夏が過ぎてゆくのがとても楽しみでしたし、いざ蓋を開けたら、あの言葉にできないほどの素晴らしいセットリストだったわけでしょ?
これからファイナルの11月3日まで、子供のようにはしゃいで過ごせそうです。

いつまでも夏休み、いつまでも子供心・・・。
「加瀬さん、ありがとう!」
その一言に尽きるツアー初日のステージでした。

本当に素晴らしかった・・・まさか、1曲目が始まる前から会場の皆が涙ぐんでしまうような演出まで用意されているとは思ってもいませんでしたが・・・。
やはり、加瀬さんを送るセットリストでした。
でもジュリーは過剰に感傷的にならず、加瀬さんがそうして欲しいと望んだであろう通り、明るく楽しく歌い、会場のお客さんを心からの笑顔に誘ってくれました。

最後の「海にむけて」では僕はやっぱり泣いてしまったけど(周囲のお姉さんたちのすすり泣きも聞こえました)、ジュリーはすごく爽やかに歌ってくれてね~。
歌心も、志も、加瀬さんへの思いも、当たり前だけどとてつもなく大きいんだなぁ、ジュリー。
そして、とてつもなく大きな悲しみを、ここまで爽やかな歌声に託せるなんて・・・僕らでは想像できないほどの深い愛情や信頼がないとできませんよね。


ちょっと個人的な思いになってしまうんですけど。
僕が今年のツアーで一番気がかりだったのは、故郷の鹿児島公演のことでした。
川内原発が再稼働し、しめし合わせたかのような桜島の噴火警戒レベル引き上げのニュース。桜島のマグマの状態なんて今年早くから既に色々言われていたのに、これじゃあまるで川内の再稼働を待ってから警戒し始めたみたいじゃないか、と。順序が逆だと、再稼働なんて話は吹き飛んだでしょうから。
普通ならそんなことは考え過ぎかもしれないけれど、今のこの国ではね・・・勘繰ってしまう。LIVE後にお会いした先輩が僕と同じようにお考えだったと知って、意外だったけど心強かったです。

そんな出来レースのような状況に真っ向から立ち向かうようにして、ジュリーは今年「一体誰のための再稼働なんだ!」と、鹿児島に歌いに行きます。
「自分の故郷で歌ってくれるジュリーが観たい」という思いを押さえ込み、結局僕は鹿児島公演参加を見送ったのですが(さすがに仕事のスケジュール的にもこの時期の休暇、遠征は無理が大きいのです)、ずっと「鹿児島で歌うジュリー」が気がかりでした。
17日のフォーラムを見るまではね。

「気がかり」というのは「心配」ということ。
鹿児島でジュリーが地元の世論に叩かれるんじゃないか、一部のお客さんにジュリーの社会性の強い歌を受け入れてもらえないんじゃないか、という心配。
しかし、そんな心配はまったく無用だと分かりました。

このセットリストをして、「政治的な歌を歌っているからダメだ」なんてお客さんがいますか?

あまりにも強烈な、痛烈なメッセージを持つ新曲4曲を、ジュリーは思いの丈をぶちまけるようにして歌い、被災地への祈りを捧げ・・・そしてその4曲を、加瀬さんの豪華絢爛な19曲がガッチリ護っている!
文字通り、全国各地公演で加瀬さんがジュリーを護ってくれるのです。もちろん鹿児島でも。

ツアーの大成功は、もはや疑いようがありません。

長いジュリーファンの先輩方にとっては、狂喜乱舞の青春時代完全復活。
僕のような新規ファンにとっては、「息も絶え絶え」「夢かうつつか」なレア曲攻勢で、70年代、80年代の名曲群の神々しい輝きを初体験。
今年のジュリー、最強じゃないですか?

ベテランの先輩方ほど、ツアー前に仰っていました。
「新曲以外は全部加瀬さんの曲じゃない?」
と。
ヒヨッコの僕は、「いや、そこまでは無いんじゃないかなぁ。近年の社会性の高いメッセージ・ソングは数曲入ると思うし、意外と加瀬さんの曲はアンコールだけ纏めてくるとか・・・」なんて考えていたんですよ。

たわけ!

と、少し前の自分をどやしつけたい。
「加瀬さん追悼」という言葉でメディアが書いているのは、まぁ間違ってはいないけどちょっと違うと思う・・・そういう形式的なことじゃないんだよね。
ましてや「美学」なんかじゃない。
東京ドームで初めてLIVEを観た時から、ジュリーはいつだってその時のジュリー自身の心のままに、気持ちのままにセットリストを僕らに届けてくれていた・・・いい加減に僕もそこで気づかないと!
今ジュリーは、トコトン加瀬さんの曲を歌いたい、届けたいに決まってるじゃないですか。


さぁ、そろそろレポ本編に入らなきゃ。
・・・と、セットリストを順に追う前にどうしても書いておかなければならないのが、「いよいよ開演」という時、場内の灯りが暗くなってから・・・だったっけなぁ。

BGM「
僕達ほとんどいいんじゃあない

が、流れたんですよね。
広いフォーラムに加瀬さんの歌声が響き渡り、場内はなんとも言えない雰囲気になりました。
「さぁ、みんなお待たせ!これからジュリーの最高のショーが始まるよ!」
まるで、加瀬さんがオープニングのアナウンスしてくれているみたいでね・・・。

このツアーのために、ジュリーwithザ・ワイルドワンズ・オリジナル音源の「僕達ほとんどいいんじゃあない」を短めに編集したテイクを用意してくれたジュリー。
その志は明らか・・・僕もみなさま同様に加瀬さんの笑顔が胸に甦ると同時に、この時点で「こりゃ、相当加瀬さんの曲を歌うぞ!」と早くも涙目になりました。
まさか新曲以外全部加瀬さんの曲とは、ここではまだこのヒヨッコは思ってなかったですけど。

「僕達ほとんどいいんじゃあない」が終わると、大きな拍手に迎えられて鉄人バンドが入場。
少し遅れて一層大きな拍手。
ジュリーも登場しました。
もう、1曲目から加瀬さんの曲に決まってる。
「どれが来る?」と、幾多ある加瀬さんの名曲のイントロが次々に頭の中を駆け巡ります。

開演!


1曲目「
危険なふたり

Royal

いきなりこれ!
柴山さんのリフに合わせて早くも頭上手拍子でお客さんをリードするジュリー。「楽しいショーへようこそ!」と言うなら、これほどふさわしい曲も無いわけで。

実は一度、いつもお世話になっている先輩方との6月末の食事会(ジュリーのお誕生日お祝い&加瀬さんを偲ぶ会)の日、お店を出て町をブラブラしていた時に、たまたま僕が師と仰いでいる先輩と二人になって、「ツアーの1曲目は何だろう?」という話題になりました。
そこではからずも、「危険なふたり」という曲名が出ていた、ということがあったのです。

その時僕はまず「胸いっぱいの悲しみ、なんてどうでしょうかね~」と切り出したのですが、先輩は「いや、ジュリーはそんなに”作らない”よ。きっと、思いっきり楽しい曲から来るわよ」と。
(その時からその先輩は「新曲4曲以外は全部加瀬さんの曲では?」と予想されていて、僕は「いや、さすがにそこまでは」という感じで聞いていました恥)
で、「恋は邪魔もの」や「ウィンクでさよなら」などが挙がり、「いいよね~」と言いながら、ふと
「1曲目からいきなり危険なふたり、ってのは?」
と。
先輩も「あぁ、いいわね」と言っていたけど、二人とも(たぶん)現実になるとは全然考えていなくて。

なんとなく、「危険なふたり」って、会場の空気が暖まってからさらにダメ押しで盛り上げる、セットリスト後半の「大物曲」ってイメージが強いじゃないですか。
でも、加瀬さんの曲ばかりをやるなら・・・と改めて考えてみたら、ジュリーは「有名曲」を出し惜しみする必要なんて、まったく無いんですよ。
だって、加瀬さん作曲のジュリー・ナンバーは、単にヒット・シングルA面、B面と並べただけでもステージ1回ぶん構成できちゃうくらいなんですから。
その中でも一番の大ヒット曲を初っ端に配する・・・掴みはOK!と言うにはあまりに贅沢ですけど、それが自然に嵌るのが「KASE SONGS」のクオリティー。
会場のお客さん全員が、この1曲目=「危険なふたり」で完全に「その気」になりましたよね。

この曲もそうだったけど、セットリスト前半のジュリーの歌は、少し涙声のように聴こえる時もありました(あくまで個人的な感想です。でも、新曲を歌い終えてからは一切そんなシーンはありませんでした)。
恒例・年上のひと・物色ヴァージョン・・・1番ではちょっと涙まじりな感じの声で、それでもいつものゲロゲロ・パフォーマンスを敢行するジュリー(笑)。
いいなぁ・・・こういうジュリーは、凄くいい!

そして、鉄人バンドの音も違いましたね。
僕はこの時点ではまだジュリーしか見ていないんです。柴山さんのギターが、最近のこの曲の定番であるSGではなかったことも、後になって把握しました。
でも、音の違いは明らかでしたよ。
「美し過ぎる~(ゲロゲロ)♪」とジュリーがやっている時に、「あれ、柴山さん、いつもの”ぎゅい~ん”が控え目か?」と思って聴いていたことは覚えてます。

全体的に、パキッとした音の「危険なふたり」でしたね。70年代のLIVEの「危険なふたり」に近かったんじゃあない?どうですか、先輩方?

2曲目「
恋は邪魔もの

Acollection

イントロ、両サイドのギタリスト2人にパ~ッとライトが当たってね~。ハッキリ覚えてないけど、イントロのリフのところだけは、柴山さんも下山さんもちょっとだけ前にせり出してきませんでしたか?

とにかくカッコイイですよ!
「別れたばかり~♪」直後の「ず・ちゃ~ん♪ず・ちゃ~ん♪」に合わせたジュリーのアクションが・・・あれは手刀を切ってるんでしょうか・・・渾身の動きで。
両隣のお姉さんは、手拍子する箇所とジュリーの動作に合わせる箇所を分けて、ここはジュリーと一緒に手を振り降ろしていらっしゃいました。まだまだ、先達のみなさまに学ぶべき点の多いDYNAMITEです。

僕はこの曲、『ジュリー祭り』以来久々、2度目の体感で・・・あの年はツアー参加ではなく生で聴いたのはあの1回きりですからね、これはもう初体験みたいなものですよ。堪能しました。悶絶しました。

それはおそらく大宮公演(もうすぐだ~!)に一緒に参加するYOKO君も同じです。
彼は毎年、鋼鉄の意志で自身参加の公演当日までセットリスト情報をシャットアウトします。
「来た来た~!」と(僕らにとって)レアな「大好物」ナンバーが始まった瞬間、彼は隣の僕を殴りつけるのが恒例ですが・・・今回、彼の楽曲嗜好などを加味して考えますと、どう少なく見積もっても僕は最低6曲のイントロで殴られることになるでしょう。
「YOKO君に殴られるリスト」として、まずはこの「恋は邪魔もの」をマークしておこうと思います(笑)。

~MC~

「お待たせしました~!」
第一声だったような気がしますが自信がありません(汗)。ジュリーからの短いご挨拶のMC。お正月のような硬さは無く、リラックスした口調でした。

僕もそうでしたが、この日入場したチケットの日付は、7月14日・・・『こっちの水苦いぞ』ツアー初日が指定振替公演という形でスタートしたことをうけて
「7月14日を楽しみにして頂いていたみなさまには、大変なご迷惑をおかけいたしました」
と、四方に丁寧に頭を下げるジュリー。

「(7月14日の申し込みをしていた人で)何ら問題無く今日来られたかた(笑)もいらっしゃるでしょうが、今日来ることができなくなってしまったかたもいらっしゃるでしょう。本当にご迷惑をおかけして・・・とここで言っても来てないんだから(その方々には)聞こえない(笑)、せめて念を込めてここで言っておくわけですが」
と少しユーモラスに話しながらも、まずは心のこもった「お詫び」の内容のMCとなりました。
その中で

「今回の日程変更という選択が良かったのかどうなのか、自分でも分からないのですが・・・私はベストの方法を選んだつもりです」

お詫びとともに、他でもないジュリー自身が責任をもって今回の決断をしたんだ、というファンへの丁寧な報告だったと思うんですよね。
GRACE姉さんにも安心してもらえるように。
「GRACEも元気になり・・・」と言った時には本当に大きな拍手が起こり、そのあまりのお客さんの熱さにジュリーはおどけて「(GRACE姉さんが)泣いちゃうよ?」と。

「思いもかけぬ夏休みを頂いた、と言えばそうなんですが、こんなに長い間歌わないでいたことが今まであったでしょうか?」
「みなさまにご迷惑をかけたぶん、鉄人バンドとともにじっくりとと頑張る(と喋りながら「頑張る」は言うたらアカン、と思ったのでしょうか)・・・いや、頑張ると言うのもナンですが、努力精進していきたい」
とのことですよ!

確実にお正月の時よりは長く喋ってくれましたが、会場から余計な声が入ることもなく(フォーラムだからねぇ・・・やっぱり最初のMCでは会場のお客さんも「固唾を飲んで」と言いますか、緊張して見守っていましたね)、ジュリーは気持ちよく、この時に話そうと思っていたこともすべて言葉にできたのではないでしょうか。
まずは良かった、良かった!

3曲目「
許されない愛

Julie2

「加瀬さんを送るセットリストになる」となれば、やはりこの曲が外れることはあり得ません。
「恋は邪魔もの」に続きこれまた『ジュリー祭り』以来採り上げられることになった大名曲。こんな新規ファンの僕でも「懐かしい」という気持ちで聴いてしまいました。
僕はジュリーのLIVEに参加するようになる前から、アルバム『JULIEⅡ』には深い思い入れがありましたから・・・もちろんタイムリーではないけれど。

ジュリーのセットリストって、何か共通する曲想や歌詞を持つ曲を連続させることが多く、今回のセトリはその点、曲想繋がりで何箇所も楽しみがあります。
まず初っ端に「リフ・ロック」を2曲。
続いて「短調のブラス・ロック」がこの「許されない愛」から「追憶」まで4連発。
その後も「3連ロッカ・バラード」として「胸いっぱいの悲しみ」「おまえがパラダイス」を続けて歌ったりね・・・似た曲想を続けざまに歌い重ねてゆくことで、どんどんジュリーの声が良くなるんです。

ただし、加瀬さんの曲はいくら似た曲想を並べても、受けるイメージが違います。それぞれの曲に「狙い」があるから、手法も違ってくるんですよね。

さて、僕はこの日この曲で初めて鉄人バンド各メンバーの演奏に注目。
「あれっ、柴山さん今日は(ヤマハの)SGVか~」と、情けないことにこの時点ではその程度の感想しか持てず。柴山さんがSGVを選んだ深い意味に気づくには、7曲目「あなたへの愛」まで時間を要しました。

柴山さんはこの「許されない愛」ではバッキングに徹し、リード・ギターは、下山さんが担当します。
これが素晴らしい!
ドアーズのようなオリジナル音源の響きとは全然違う音(バリバリ系)なんですが、曲にピッタリなんですね。特にシンセ・ブラスとの相性が抜群。

ジュリーはこの曲でも「涙を堪えているのかな?」と(個人的には)感じる箇所がまだありました。
でも、ロングトーン直後に吐息のような表現があったり、心ごと歌に入り込んでいる、とも感じました。

ブログ本館の方では、ネタバレ我慢中のみなさまのために「許されない愛」のフォトストーリーの資料を今お留守番upしている最中。
今回この曲がセットリスト入りしていて本当に良かった・・・ありがとう加瀬さん!

4曲目「
死んでもいい

Acollection_2

強烈なイントロ、躍動するリズム・・・早くもこのヒヨッコ、生LIVE初体感の曲が降臨。
「愛はもう偽り」の記事中で「是非聴きたい」と切望していた「死んでもいい」キタ----!
(思えば「死んでもいい」の記事は、ジュリワンのセトリ予想として書いたんだった・・・僕は、5年前にも加瀬さんの曲を集中的に書いた時期があったんだなぁ・・・)

イントロ、ジュリーが歌い出す手前でGRACE姉さんのシンバルが炸裂しますよ~。
可能性は高くないけど、一応この曲もイントロでYOKO君に殴られる心の準備はしておきます。

オリジナル音源も凄いですが、やっぱりLIVEで聴くとなお凄いですね、ジュリーのヴォーカル。
最も情熱的に歌われる「愛の、愛の、愛の♪」の箇所は、音符通りだと2拍目から歌うはずが、ジュリーは1拍目の裏から思いっきりタメを効かせて
「んはぁあいの!はぁあいの!はぁあいの!」
と熱唱してくれました。
お正月に聴いた「YOKOHAMA BAY BLUES」での
「んはぁあ~い、ら~びゅ~♪」
を思い出したかたもいらっしゃったんじゃないかな?

そして予想通りこの曲のリード・ギターは柴山さんでした。貫禄&緻密な切り込み・・・素晴らしい!
あとね、下山さんのパート(たぶんこの日に向けて「僕のパート」を作っていたはず)については大宮で再確認しなければいけないんですが、ひょっとしたらベースラインのような演奏じゃなかったですか?
実は先日音楽仲間で集まった際、僕とYOKO君が下山さんの話をしていたら(「こっちの水苦いぞ」のリフをどのフレットの何弦で弾いているのか、で双方譲らずバトル状態)、ルースターズに詳しい友人が話に加わってきて、「下山淳って、ルースターズに入ったばっかりの時は、レコーディングでベースも弾いてるよ」と。
初めて知りました。つまり、下山さんならベーシストとしての視点からアレンジを組み立てることも可能ということなんですね。

演奏面で、この先個人的なチェック・ポイントが多い曲のひとつ。まずは大宮が楽しみです!

5曲目「
白い部屋

Acollection_3

ヒヨッコ初体感ナンバーが続きます。嬉しい!
「誰もが知るヒット曲」とまでは言えないかもしれないけれど、この日会場に駆けつけたほとんどの先輩方にとっては懐かしき青春の1曲であり、僕のような一部の新しいファンにとっては嬉しい嬉しいレア曲のセットリスト入り・・・ここへきてさすがの僕も「これは本当にみなさんの言う通り、新曲以外はすべて加瀬さんの曲で固められるかもしれない」との思いもよぎって、そのぶん感動も大きかったです。

「許されない愛」「死んでもいい」と泰輝さんはシンセ・ブラス特有の音(複数のホーンの音色を重ね合わせたような機械音)での演奏でしたが、この「白い部屋」では完全に擬似トランペットの高らかな音色設定で、オリジナルのアレンジを再現してくれます。
ちなみに鍵盤でトランペットやトロンボーンの音を弾く時には、1音1音の移動の際にほんの一瞬だけ指を離して音を切らないと、非常に情けない響きになります。
素人が弾くとその辺りの「切る」「伸ばす」のコンビネーションがなかなかうまく加減できないものですが、当然とは言え泰輝さんは完璧です。聴き惚れます。

それにしても・・・いや、やっぱり名曲ですよ。
メロディーの繋がりのなめらかさは、加瀬さんならでは。シングルA面、納得です(「風吹く頃」の記事で「こっちがA面の方が良かったんじゃないか、と書いたばかりなのにまたも掌を返すDYNAMITE汗)。
最初の5曲の中ではジュリーの声も一番自然に、伸びやかに出ていたんじゃないかな。


6曲目「追憶

Royal_3

イントロで「おおっ追憶だ!やっぱりこの曲も外せないよね!」と盛り上がると同時に僕はふと、「GRACE姉さんは大丈夫かな・・・」と心配になりました。
しばらくの間、GRACE姉さんを観ていました。

普段特に楽器の音に耳を向けないファンであろうとも、無意識に身体に染み着いているに違いない、「追憶」の独特のドラムス・アレンジ。
イントロ最後の2小節からAメロひと回し目までは、まず上半身で16分音符を連打するハイハット・・・腕を拡げて胸を張り反らすようにしなければなりません。さらに加えて、小節の頭に2打、2拍目裏の裏から3拍目表へとシンコペーションで続く2打と、いずれも細かな16分音符は右足でのキック・・・グッ、と下腹部に力を込めなければなりません。

高速ロックなら勢いで突っ走ればいい・・・ただ「追憶」のテンポとビートではそうはいかないんです。
Aメロのハイハット2小節ぶんを擬音表記すると

ちきちきちきちきちきちきちきちき
ちきちきちきちきちきちきちきち~ ♪

と、最後の「ち~♪」だけがオープンで、あとはすべてクローズでの連打です。
僕はGRACE姉さんを見つめながら「苦しかったらもっとオープンの箇所を増やして!」と祈りました。
ハイハット・オープンの瞬間には、緊張した身体の筋を伸ばす動作が自然にできますからね。
でもGRACE姉さんはそれをしません。
あくまでオリジナルの通り忠実に・・・プロだからそのくらい余裕、と言えばそうなのかもしれないけどやっぱりそれは通常の身体の状態での話。
もし少しでも痛みが残っているとしたら・・・「追憶」は、大きな手術後僅か1ケ月半しか経っていないGRACE姉さんにとって、今セットリストの中で肉体的に大変厳しいと思われる曲のひとつです。

結果。
最高でした、姉さんのドラムス!

確かに、GRACE姉さん自身としてはまだまだ本調子ではなかったのかもしれません。
1階ほぼ最後方という僕の席からはその表情までを観ることはできませんでしたが(開演前に必死に双眼鏡のピントを合わせていたのに、あまりに素晴らし過ぎるセットリスト構成に圧倒されて、最後まで双眼鏡に手をかける余裕がありませんでした)、ひょっとしたら苦しげな顔もされていたのかもしれません。
でも鳴っている音は、しっかりとタメも効かせつつ、バッキングで支える下山さんの「そう、そう!」みたいな感じの視線もきっと感じながら・・・完璧に「追憶」の世界を体現していました。

こうなれば僕はもう安心して、2番からはじっくりとジュリーを凝視(笑)。間奏での「ニーナ!」の囁きは、普段より低い声でやっていたように聴こえました。
エンディングの「OH!ニ~ナ~~~~~♪」では、頃合まで目一杯伸ばして「パッ」と声を切った瞬間にマイクを持つ手を高々と振り上げピタッ!と宙で止めるという、声とアクションの連動。これは天性ですね。
本当にカッコイイぞ~!


7曲目「あなたへの愛

Royal3

「追憶」から続いてこの「あなたへの愛」が始まった頃にはさすがの僕も「もう今日は新曲以外全部加瀬さんの曲で間違いないかな」と思い始めていました。

イントロ、柴山さんのリードギターと下山さんのアコギの噛みに、改めてジ~ンと。
「そういえばジュリワンの”あなたへの愛”は斬新なアレンジだったっけなぁ。でもやっぱり”あなたへの愛”と言えばこれこれ、このテンポでこのリードギターが無きゃね~」と、そんな感じで聴いていて、いざジュリーが「あなたが言い出せば~♪」と歌った次の瞬間
「きゅっ!」
って音が聴こえたのね。
「あれ?」と思っていると続けて「悲しく聴こえる~♪」の後にも「きゅっ!」、「星もまばらな夜~♪」「きゅっ!」と来て、「なぜか遠い道~♪」「ちゃらら、ら~ん♪」。
あぁ、柴山さんのフレット移動の音だったのか・・・。

いや、ちょっと待て!
何故、出番が無い箇所でフレット移動を?

その後よ~く見ていたら、柴山さんはアコギがコードチェンジする箇所で自分でも軽くコードフォームを作って、聴こえるか聴こえないか、くらいの感じで弦を撫でるようにして小さな小さな音を出しているみたいなんですよ。
もちろん、(オリジナル音源通りの)リードギター・パートの登場箇所ではハッキリ強く弾くんですが、あとはお休みしている、ってわけじゃないんですね。

これはまるで・・・加瀬さんみたいだ。

2010年のジュリワンのツアーで、僕は何度もそういう加瀬さんのスタイルを観てきました。
「想い出の渚」がそうでした。
「FRIENDSHIP」がそうでした。
明確なオリジナル音源のアレンジ通りに単音を再現する箇所以外に、オリジナル音源通りだと自身のパートの出番の無い箇所でも、左手はキチンとコードフォームを作って、右手で優しく撫でるようにピックを弦に当てていた加瀬さん。コードが変わるたびに、フレットを移動する音がしていました。
加瀬さんはこういう時の「きゅっ!」っていうスクラッチ音が好きなんだろうなぁ、と思いながらジュリワンのステージを観ていたことを、まざまざと思い出しました。

まるで今、加瀬さんが柴山さんの両手に乗り移って、一緒ギターを弾いているみたい・・・。

「柴山さんは加瀬さんのためにSGVを弾いたんだ!」というのは、実は終演後に先輩の感想を伺って初めて認識したことではあったのですが、僕はこの「あなたへの愛」の柴山さんのフレット・スクラッチでようやく
「当然、ジュリーだけじゃない。鉄人バンドだって加瀬さんに捧げる演奏をしてくれているんだ」
との思いに至ったのでした。
(ちなみに、柴山さんがSGVを持つことがどのように加瀬さんと関わってくるのか、については、しょあ様が書かれた
こちらの記事を是非お読みください)

また、いつもお世話になっている先輩が仰るには、「カズさんは加瀬さんのお気に入りだった」と。
ジュリーと加瀬さんが自信を持ってその音楽性を拡げていこうとした頃に、柴山さんはジュリーのバンドに入ってきて、加瀬さんに可愛がられたのだそうです。
その先輩が「加瀬さんとカズさんは似ている」と仰るのを、以前から何度か聞いたことがあります。ジュリーの音楽を信じているところが似ているんですって。
分かるような気がします・・・。

ジュリーの歌は時折、感極まるように聴こえた部分もありました。「ふたり、繋がれて♪」のあたりとか。
一方で、最後の転調後は美しく明るく甘く声を伸ばして、「加瀬さんへの愛」を爽快に歌いきったようなジュリーでした。柴山さんのギターのことばかり書きましたが、もちろんこの曲のジュリーは最高にカッコ良かったですし、優しかったです。
「あなたへの愛」、大名曲ですね。

8曲目「
胸いっぱいの悲しみ

Julie6

僕がジュリーの声に完全に無心で耳を傾けられるようになったのは、この曲からだったと思うなぁ。
やっぱりジュリーの3連符ロッカ・バラードは凄い。
技術的なことでもなんでもなく、歌として凄いです。自信が満ちているという以前に、歌に同化しちゃってます。無の境地です。「こ~れでも~う♪」と歌い出す時の腕のしなやかな動きも、きっとジュリーは自然に出せているんでしょうね。

この曲、僕は『歌門来福』以来2度目のツアー体感。
お正月コンサートに不参加のYOKO君は、今年の大宮で初めて生で聴くことになりますが、たぶんこれは殴られないと思っています。
『ジュリー祭り』の数年前、彼にA面コレクションを借りた時YOKO君は「この曲イマイチ・・・」みたいなことを言ってましたからね。「演歌っぽい」とか(覚えてないとは言わせん!)。
もちろん、生でこのジュリーのヴォーカルを聴けばそんな感覚は吹っ飛ぶとは思いますが、イントロではせいぜい「おっ?!」くらいの反応にとどまると見ました。

GRACE姉さんのコーラス(ですよね?)も良いですねぇ。
この先の各地公演・・・ファイナルに向けてさらに演奏もコーラスも良くなり、「一体何処まで?」というくらい進化するジュリーのヴォーカルを予感させる1曲です。


9曲目「おまえがパラダイス

Gsiloveyou

これは「イントロでYOKO君に殴られるリスト」にハッキリ入れておきます(笑)。
彼、この曲大好きなんですよ(まぁ、この曲が大好きでないジュリーファンはいないと思いますけど)。

僕もYOKO君も『きめてやる今夜』に不参加でしたから、この曲も「恋は邪魔もの」「許されない愛」同様『ジュリー祭り』以来のツアー体感ということになります。
東京ドームでは僕が勇み足して1番のサビからコーラス参加していたのをYOKO君が「アンタ、早いよ!」と嗜めていたっけ(あの日は2人とも、曲によってはコーラス参加していました。隣のお姉さんはさぞ迷惑だったことでしょう・・・反省)。

その、2番からの字ハモのコーラス。
当然フォーラムでも柴山さんが担当していて、遠目でもその鬼気迫る表情が伝わってきました。
天に届け!という感じでしたね。
ジュリーのヴォーカルも、1番でシングルで歌っている時より、明らかに2番の柴山さんのコーラスをバックに歌っている時の方がキレッキレなのは、やっぱり「これは俺とカズで歌う曲」というスイッチが入って、嬉しくなっちゃうのかな~。
柴山さん、どこかの会場で突然帽子かぶって登場したりしませんかねぇ・・・そうしたら、お客さん全員でこの9曲目を待ち構えることになるでしょうね。

それにしても、先日『ス・ト・リ・ッ・パ・ー楽譜集』でこの曲をおさらいして弾いてみたんですが、キー高い!オリジナルのニ長調じゃ僕はとても歌えないからハ長調に移調して弾き語ってみましたが、それでもまだまだ高いんです。
そのジュリーの主旋律をさらに上でハモる柴山さん・・・そりゃ鬼のような形相にもなりますって!

あと、「あなたへの愛」同様にこの曲もきっと今回はSGV独特の音だったんだろうなぁ、と今さらのように思っているところです。
サスティンの短い単音での間奏は、加瀬さんの演奏スタイルを思わせます。と言うか、アルバム・レコーディング段階から、ギターはかくあるべし、だったのでしょう(歌メロの音階を奏でるミドル・エイト)。加瀬さんの曲を銀次さんがアレンジしたわけですからねぇ・・・。

初日は演奏まで注意して聴く余裕がなかったけど、大宮では色々とバンドのチェックもしたいです。
間奏は柴山さんの運指を確認しよう!・・・って、たぶん見えないか~。僕は大宮でも、初日のフォーラムと良く似た位置の1階後方席ですので泣。


10曲目「夕なぎ

Singlecollection1

ここまでセットリストは、1曲目「危険なふたり」から前曲「おまえがパラダイス」まで、加瀬さん作曲のヒット・シングルA面曲攻勢(豪華すぎる!)で続いてきました。
僕は今回も律儀に曲数をカウントしていて、「次が10曲目・・・その後新曲コーナーかな?」と予想。「次の10曲目まではシングルA面で攻めてくるだろう」と思いましたが下山さんがアコギにチェンジ。「おっ、ここで”海にむけて”が来るのかな?」と。

で、始まったのが、あのコーラスでしょ?
ド肝を抜かれましたよ。
何と何とここでKASE SONGS珠玉のシングルB面曲から、「夕なぎ」が降臨・・・素晴らしい!
「胸いっぱいの悲しみ」「おまえがパラダイス」の3連ロッカ・バラード連発でジュリーの声が完全に暖まった状態での、この曲ですからね~。

どうやら、長いLIVE参加のキャリアを持つ先輩方にとっても「夕なぎ」は「超レア」な選曲だったようで。
終演後にお会いした長崎から遠征の先輩も、いつもブログにコメントをくださるみなさまも、普段からお世話になりっぱなしの先輩方も、一様にまずこの「夕なぎ」に感動、狂喜された、とのこと。
そう言えば、『ジュリー祭り』のレポートを書いた頃からブログを読んでくださっている先輩の中にも、「夕なぎ」がとてもお好きだと仰っていたかたがいらしたなぁ。その先輩は「死んでもいい」も大好きなはずですから、今回のセットリストには相当感激されたのでは・・・?
ともあれ、長いファンの先輩方がセットリストで「きゃあ~」となっている状況は、新規ファンの僕にとっても何とも嬉しい気持ちになるものです。

それほどのレア曲ですが、おそらくこの曲でYOKO君に殴られることはありません。
彼はまだまだ僕以上にヒヨッコですからね~。イントロでは「な、なんだっけこれ?」、歌が始まってようやく「えっ、セシリア?」と聞いてくる・・・その程度だろうと予想してます。もしイントロのコーラス1発で「夕なぎ!」と殴ってきたら、逆に褒めてやろう。

さてここでようやく衣装の話なんですが、この直後のMCの前にジュリーが「よし!」と言いながらジャケットをスタンドにかけるシーンがあるんですね。ただ僕の記憶だとこの「夕なぎ」の時点であのオレンジ?ブラウン?の上着は既に脱いでいたと思うんです。
「あぁ、下のシャツは青なのか~。曲に合わせて海の色で歌おうってことなのかな?」などと浅~いことを考えながら聴いていたのを覚えていますので・・・。
でも絶対かと言われると自信無し。みなさまは僕と違ってジュリーの衣装の様子は丁寧に観て覚えていらっしゃるでしょう。どうでしたっけ・・・?

あと、情けないことに下山さんがエレキだったのかアコギだったのかすら覚えていません。柴山さんがリードギターを弾いていたことは間違いないですけど。
コーラスは泰輝さんと柴山さん?
ジュリーはこの日特に「夕なぎ」の歌詞には苦労していたようでしたが、それも聴く側からすればレア曲の醍醐味、と言えるのではないでしょうか。
それに、ジュリーにとっても「久々」なぶんこの曲はツアー後半、かなり進化してくると思いますよ~。


~MC~

ここで上着をスタンドにかけたんですが、何故か
「よし!」
と。
ジュリー自身にセットリストとステージの手応えあり!と解釈したいところでしたが、すぐに
何が”よし!”や!
と自分にツッコミを入れるジュリーに場内爆笑です。

「次は、新曲をやります」
と。
近年は新曲披露の前に必ず
”PRAY FOR EAST JAPAN”をテーマに、鉄人バンドのメンバーに1曲ずつ曲を作ってもらったこと
そこにジュリー自身が歌詞を載せたこと
を語ってくれます。それは今年も変わりません。

「すべての被災地に、祈りを込めて歌います」

11曲目「
泣きべそなブラッド・ムーン

Kottinomizunigaizo

予想通り11曲目から新曲コーナーとなりましたが、最近は毎年「新曲がステージで歌われる順番」については個人的に意表を突かれまくっています。
僕は「泣きべそなブラッド・ムーン」は大トリじゃないかと考えていました。CDのトラックで言うと「1→2→4→3」というのが事前の予想・・・まるで外れましたね。

さて、僕はフォーラムではまったく気づかなかったのですが、先のジュリーのMCに引き続いてのこの曲のイントロで、ちょっとした出来事が起こっていたようです。
ジュリーのMCの時に下山さんがステージから下がっていなくなって、「泣きべそなブラッド・ムーン」のイントロが始まってもまだ登場しなくて、気づいて観ていた方々はハラハラしていたのだとか。
結局イントロ途中で戻ってきたらしいのですが
「戻ってきてからもしばらく髪をかき上げたりしながら霊力を溜めていた
との目撃情報があります。
なるほど・・・2曲後の「こっちの水苦いぞ」で凄まじい霊力(しかも柴山さんを巻きこんで)を使いますからね~。色々と仕込の儀式があるのでしょう。

・・・と言うのは冗談ですが、その後RISURUホールでの情報もありまして、どうやらジュリーの「新曲やります」のMCの際に下山さんは何らかの理由で一度ステージから姿を消すのだそうです。おそらく北とぴあでも同様だったのでしょう。
RISURUではジュリーのMCがフォーラムより長かったので、イントロの前にはもう戻っていたようですね。

ともあれ、これをして今ツアーの「泣きべそなブラッド・ムーン」のイントロでは、CD音源の左サイドのギター・トラック(ミュート気味のダウン・ピッキングによるパワー・コード)を柴山さんが弾き、途中から右サイドに登場するエフェクトの効いた単音アルペジオを下山さんが弾く、ということがハッキリしました。
CDミックス位置とステージの立ち位置が逆のパターンもアリなんですね。
ただ、間奏のリード・ギターは柴山さんがミックス位置通りに弾いていたように記憶しているんですけど・・・瞬時にパートを入れ替えたのでしょうか。
大宮で確認します!

この曲、考察記事を書いた時にはまったく気づいていなかったけれど、幾人かの先輩のご感想を伺えたことで、今では「激しい怒りの歌」という面も大きいのではないか、と僕の考えは変わってきています。
被災地の現状に目を向けない人達へ向けて歌っている歌・・・そう考えると、怒りの先に「銃を向ける」のではなく「花束を手渡す」とするジュリーの「怒り」は温かいし、かつ逆に凄まじいし・・・ジュリーらしい詞なんだなぁ、とも思えてきます。
フォーラムでも、ジュリーの声は世の一握り人に激しく憤っているように僕には聴こえました。

それでも、僕はこの曲に癒されました。
ジュリーの花束を受け取りたい、と思う・・・素晴らしいバラードだと思います。

今月頭にYOKO君と会った時、彼はこの曲も含む新譜全4曲の採譜をしてきてくれてね・・・。僕は「泣きべそなブラッド・ムーン」だけは自力の採譜を先延ばしにしていたので、有難かったです。
「言葉にならないさ想い♪」の「想い」の部分に登場する「Am7-5」は僕でも思いつくかもしれないけど、次のドミナントを「D7+9」で採譜したのはさすがブルースマンYOKO君!短調のバラードで、こんなシャープ・ナインスの使い方があるんだなぁ・・・。
大宮では、鉄人バンドそれぞれの細かな役割にも注目してみたいと思っています。


12曲目「涙まみれFIRE FIGHTER

Kottinomizunigaizo_2

新曲演奏順で「泣きべそなブラッド・ムーン」と「涙まみれFIRE FIGHTER」をひっくり返すという僕の予想はあり得ない話だったな、とこの曲のイントロで痛感。
やっぱりこの2曲はこの順序で繋がって演奏されることに意味があり、説得力を増すのです。その理由は、単に「短調のバラード」という曲想の共通だけでなく、同一のキー(嬰ト短調)になっていること。
これが逆の順序で演奏されるとさにあらず、というのが肝。「泣きべそなブラッド・ムーン」でジュリーの「もう限界」から狂おしく転調する最後のサビでの半音上昇があって初めて、「涙まみれFIRE FIGHTER」のG#mへと繋がっていくのですからね。

ジュリーのヴォーカルは、CDとはかなり歌い方が違ったように思いました。同じ慟哭の表現でも、CDでは「拷問のようだった」のあたりにそれが強調されているんですが、この日は、歌詞部では淡々と、切々と歌うジュリー・・・しかしいざロングトーンから伴奏部にさしかかろうか、という時に容赦のない咆哮が入るんですよね。
記者席のメディア関係者にこの咆哮は届くだろうか・・・そんなことを考えてしまったシーンでした。

リードギターは作曲者でもある柴山さん。ここで僕は柴山さんがSGに持ち替えていることに気がつきました。
後で聞きますと、どうやら前曲から14曲目まで、つまり新曲4曲で柴山さんはSGを弾いたようです。ジュリー同様柴山さんも、加瀬さんの曲と新曲とでキッチリと気持ちを切り替えての今セットリストなのでしょう。


あと、印象的だったのは照明です。
Aメロでは薄い紫や青っぽい色が映り変わっていたのが、サビで真っ赤になるんです。
怖いくらいでしたね・・・。


13曲目「
こっちの水苦いぞ

Kottinomizunigaizo_3

さぁ、この曲は色々と長くなりますよ~。

まずビックリしたのが・・・。
ここまで重いバラードが2曲続いていたこともあって、僕はすっかり「新曲モード」になっていたんですけど、「こっちの水苦いぞ」はちょっと華やかな感じ(照明とか)で始まってね。曲想的にはお客さんは、CDでのGRACE姉さんのタンバリン・トラックに合わせた感じで首を縦に振ってノる(ヘドバンですな)ことになるかな~、と予想もしていたので「来た来た!」と僕は思ったのですが。

何とジュリー、この曲で”おいっちに体操”です!

いや、曲には合ってるんですよ。少なくとも個人的には「a.b.c...i love you」でこのアクションを繰り出されるよりは、全然嵌っているし自然な動きだとは思う・・・思うけど、心の準備ができてなかった・・・。

僕の場合は、もう無心で酔いしれている状態でないと、ジュリーと一緒にあの動きはできません。
それが、「この国は・・・」なんて偉そうにしかめっ面で考えていたところにこの不意打ち。それだけ僕の思慮など浅はか、ってことなんだろうなぁ。
結局、”おいっちに体操”への参加はできませんでした。大宮では頑張るよ、ジュリー・・・。

注目していたギター・トラック(CDでは3トラック)の分担は、リフ&間奏ソロが下山さん、カッティングが柴山さんと、これはCDのミックス通りでしたね。
CDで聴いていた時には全然思い浮かばなかったけど・・・下山さんのリフを生演奏で聴いて突如連想した曲が、デヴィッド・ボウイ10年ぶりの新譜『ザ・ネクト・デイ』収録の「I'd Rather Be High」という曲でした。
下山さんってボウイ聴く人だと思うし、厳密には全然違う曲なんだけど、ボウイのこの曲は「リフ・ロック」としての作曲のヒントになっているかもしれません。

さて、問題はエンディング。
僕は3月に執筆した「こっちの水苦いぞ」の考察記事で、特にこの曲のエンディングをLIVEでの見所とした上で、こんなふうに書いています。


コーダ部を割愛してGRACE姉さんのハイハットと共にピタッ!と終わらせるのか、それとも下山さんがエレキで最後のフレーズを演奏してくれるのか。(あ、さすがにこの曲でアコギ・スタンドの導入は、いかな霊力の使い手でも無茶だと思います笑)

何が「霊力の使い手でも無茶だと思います笑」だ!
この男、一度殴っていいですか?
(↑ 大宮でYOKO君がボコボコにしてくれます)


みなさま、観ましたよね?
曲の演奏途中で堂々とローディーさんが入ってきて、アコギ・スタンドをセッティング。
最後のリフを弾きながらゆっくりとコーダ部のアコギに備え歩を進める下山さん。
僕は観ながら思っていました。「いや、いくら何でも小節頭には間に合わないでしょ」と。
すると・・・。

何と、リフの一番最後の数音だけ柴山さんが弾いた!

この僅かな瞬間(3秒くらいかな)で手が空いた下山さんが、ヌ~ッとスタンドに覆いかぶさってアコギを構えるという・・・メンバーをも巻き込んだ驚愕の霊力。
土下座したい!下山さんにも柴山さんにも。

こんなこと、鉄人バンドじゃなきゃできませんよ。
バンド内のギタリスト同士が互いの技量にリスペクトを持っていることはまず最前提として、普段の互いの演奏設定(音量やエフェクトのレベルに至るまですべての設定)を完全に把握していなければ実現不可能、「やってみよう」とすら考えられない手法ですから。
例えば「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」のような「リード・ギター・リレー」とは全然違うんです、これは。繋がっているリフ・フレーズの途中で突然演奏者が代わっているという・・・正に神技、しかも個人技ではないからこその神技、なのですよ。

それでもきっと、鉄人バンドならリハ1発でたやすく決まったことなんでしょうね。
普段、ギターの振分けについて特に綿密な打ち合わせは無い、という柴山さんと下山さんの2人。
交わす言葉は少なくとも、できちゃうんだろうなぁ。

下山さん「あの・・・俺、”こっちの水苦いぞ”でアコギスタンド使いたいんスけど・・・」
柴山さん「分かった。じゃあリフの最後のワンフレースだけは俺が弾くわ!」
下山さん「慕ってます!」

くらいの会話で、すべてうまくいくんだろうなぁ。

本当に、こうしたテーマの楽曲を歌おうとするジュリーに、鉄人バンドのようなバックがついていたのは奇跡です。ただ演奏が的確、というだけでは歌えない曲を今ジュリーは作り続けているんですよね。
GRACE姉さんの入院を受けてツアーの日程変更を決断したのは、歌手・ジュリーにとっては「ベスト」の選択だったのではないでしょうか。
鉄人バンド以外のメンバ-が加わっての新曲の演奏は、とても考えられませんね。


14曲目「限 界 臨 界

Kottinomizunigaizo_4

新譜がリリースされた直後、「LIVEだとこの曲が(新曲の中では)トリになるかな」と仰っていた先輩がいらして、僕は「いや~、ブラッドムーンだと思うなぁ」なんて考えていましたが、実際はこの通り、先輩の予想(と言うより直感ですね)が見事当たりました。
いざ体感すると「これしかない!」という曲順になっているわけで・・・ジュリーの邪気の無いセンスと、長いファン歴の先輩の慧眼には畏れ入るばかりです。

さて、新曲4曲の中で、CDで聴いたイメージと生演奏とで最も印象が違ったのがこの「限界臨界」でした。
具体的に言うと、間奏リードギター(下山さんの演奏でした)が終わった後のダメ押しのサビ部での、GRACE姉さんのドラムスです。
正に地鳴りのような・・・フロアタムの激しい連打。このアレンジをCDでは聴き逃していました。
帰宅してCDを聴くと、体感したばかりのLIVEとまったく同じように演奏されているんです。
ただ、ミックス・バランス的に考えて、特にこのドラムスの変化に耳が行く人は少ないと思う・・・それがLIVEだと、「叩き方が変わった!」「雰囲気が変わった!」と多くのお客さんが気づくのではないでしょうか。
GRACE姉さんの、この曲、このメロディーへの思いが体現されているかのようですね。

「泣きべそなブラッド・ムーン」以外の新曲については僕も考察記事を書く前に自力で採譜していたので、先日YOKO君の採譜と答え合わせをしました。「こっちの水苦いぞ」「涙まみれFIRE FIGHTER」にそれぞれ微妙に異なる点がある中で、この「限界臨界」だけは最初から最後までまったく同じ採譜となっていました。
決して簡単な曲というわけではないんですけど・・・キーもロ長調ですし。でも、全体的にすごく気持ちの良いクリシェや反復進行があって、僕もYOKO君もそういうタイプの曲が好きだということなんですね。
あと、「限界臨界♪」と歌う箇所に登場する「Em」(ロ長調の曲としてはかなり捻った使い方)がGRACE姉さんの作曲の肝である、と2人の意見は一致しています。

ジュリーは一番最後にヴォーカルだけが残る「限界臨界」の箇所を、怒りと悔しさを吐き出すようなギリギリとした声で「シャウト」し、お客さんをドキリとさせました。
この時点で僕は、楽しい楽しいKASESONGSのセットリストのことが頭から吹き飛んでいたのですが・・・。

15曲目「
ウィンクでさよなら

Royal2

何と何と、ほとんど間を空けることなく、ジュリーと鉄人バンドは加瀬さんの世界に舞い戻りました。
本当は、そんな急にスイッチは切り替えられないと思うんです。でも、それが自然にできてしまうのがまた加瀬さんの曲・・・ということなのかもしれません。
イントロからの手拍子で、お客さんも自然に気持ちの切り替えに成功。ここまでくればもう、ジュリーは新曲以外は加瀬さんの曲で通すつもりだ!ということに会場の誰も疑いを抱くことはなかったでしょう。

ジュリーはステージをドスドスと駆け回り、サビでは
「I Love You~♪」
と歌いながらズズ~、と膝でスライディングして下手側のお客さんに求愛ポーズ。すぐ立ちあがると
「I Need You~♪」
で、今度は上手側にすべりこんで求愛。

これを曲中で計4セット、全部やりましたからね~。衣裳の膝のトコは大丈夫なのかな?
いやそれより、相当体力的にキツイと思いますが・・・きっとジュリーはツアー通してこのシーンを全国で魅せてくれるのでしょう。ありがたや~!

この曲も僕にとっては、『ジュリー祭り』以来2度目の体感ということになります。まだまだ「食べつくしてない」「味わいつくしてない」曲のひとつです。
アレンジ的にこの曲では泰輝さんの”神の両手”が炸裂しまくっているはずですし、大宮では鉄人バンドの演奏に注目して楽しんできたいと思っています。


16曲目「バイバイジェラシー

Stripper

今回のツアー・セットリスト、マッサラな気持ちで臨んだ初日に一番盛り上がった、一番感激した曲はどれかと問われれば、迷うところではありますが僕はやっぱりこの「バイバイジェラシー」かな~。
イントロ、本当に飛び上がりました。「うわあぁっ!来た来た来た!」って感じ。ノーマークだったなぁ。

ところで・・・。
初日までに「ジュリーが歌った加瀬さんの曲をすべて記事に書き終える」という大それたことをしてしまった僕は逆に、今回”セットリストを振り返る”シリーズで書く曲が1曲も無い(セットリストの曲はもう全部書いちゃってる)状況に追い込まれたわけですが。
終演後、帰宅途中の電車内で決意しましたよ。
「バイバイジェラシー」の記事だけは、この機会にキチンと新しく書き直しておこう」と。

このブログが「じゅり風呂」と化したのは、『ジュリー祭り』参加を機にLIVEレポートを書き、その後もアルバムやDVDを大人買いしていったことによるものですが、僕はそれ以前にたったひとつだけ、無知丸出しでジュリーの曲の記事を書いていました。それが「バイバイジェラシー」の記事なのです。

当時の僕は、ポリドール期のアルバムをすべて聴いている、というだけで、LIVEに行きもせずに「自分はジュリーファン」と自惚れていた頃で、ハッキリ言って「ロック」にアイディンティティーを見出し標榜しているだけの、単なるオタクです。
楽曲考察自体はまぁ今でもだいたい考えることは変わりないんですけど、執筆動機に見栄が有るのが自分で分かってね・・・決定的にジュリー愛が足りません。加瀬さんへのリスペクトも全く足りません。

僕のブログは有難いことに、毎回ジュリー・ツアーのセットリストが分かると、歌われた曲の過去記事が結構検索ヒットされるみたいなんです。
今回は圧倒的に「夕なぎ」が多くて、次いで「甘いたわむれ」「海にむけて」「きわどい季節」が続くという感じですが、「バイバイジェラシー」の記事も多くのかたが読んでくださっているようです。
僕は今、ひたすら恥ずかしい・・・。
ネタバレ我慢されているかたのために今はじっと耐えていますが、大宮のレポートを書き終わったら、早々に改訂版の記事を新たに書かせて頂く予定です。
当時はシングルB面ヴァージョンの存在も知らなかったし、この機に比較考察もしてみたいですね!

さてさて、この曲も当然「YOKO君に殴られるリスト」としてマークしなければなりませんが、困ったことにここから4曲連続でそんな曲が続くんですよ~。
とにかく初めての体感となる「バイバイジェラシー」、イントロの瞬間には身体中からアドレナリンが噴き出してきまして。ノリまくって手拍子すらできなかった!
たぶんYOKO君もそうなるでしょう。

ジュリーのヴォーカルはもちろん最高。そして、柴山さんのギターが最強にカッコ良かったです。今まで観た柴山さんの演奏の中で一番カッコ良かったと思う!
あのリズムをね、あんなふうにヤンチャかつ正確に、しかもニコニコしながら弾けるギタリストは世界にもそうそういないと思います。オリジナル音源(アルバムの方)でリード・ギターを弾いているビリー・ブレムナーは、僕がこの世で最も敬愛するギタリストだけど・・・「バイバイジェラシー」のギターについては、ハッキリ言って柴山さんには全然敵わないですね。

下山さんもノリノリだったな~。
左右に首を大きくかしげるようにして、シャッフルに合わせて揺れながらギター弾いてました。

17曲目「
甘いたわむれ

Singlecollection1_3

続けざまにこれですよ!

ツアー前は、「まさかなぁ」と思っていた「甘いたわむれ」のセットリスト入り。でもいざ会場では、「ひょっとしたら聴けるかも」という期待が高まっていました。
「ウィンクでさよなら」「バイバイジェラシー」と続いた「底抜けに楽しい」雰囲気そのままに始まったGRACE姉さんのドラム・ソロ。
オリジナル音源の「甘いたわむれ」のイントロにドラム・ソロは無いけれど、僕はつい最近記事を書いた時に『Zuzusongs』のこの曲を鑑賞していましたから・・・ドラムスだけで「間違いない!」と思いましたよ。
やっぱり来ました!
当然、生のLIVEでは初体感。う、嬉しいよ~!

全然見えなかったけど、GRACE姉さんがイントロでエイトを刻んでいたのは、カウベルではなくウッドストックの音のように聴こえました。大宮で確認できるかなぁ。

それにしても、(セットリストが)こうなってくると、本当に70年代のジュリーが今目の前のステージで歌っているように見えてくる(いや、僕は70年代のジュリーを生で観たことはないんだけど)から不思議です。
加瀬さんの魔法かな?いやいやそれもあるけど、ジュリーもその気になってる、ということなのかな?
「甘いたわむれ」、名曲ですよ!素晴らしい名曲です。もうこの先聴けることはないのかな・・・なんて考えてもしまったけど、今をしっかり目に焼きつけるのみです。こんな素敵な曲を歌うジュリーを、後追いファンの僕が生で観る日が来るなんてね・・・。

声も凄く良かった。リズムからメロディーから歌詞から、とても合ってますよね、ジュリーに。
ただ、みなさんそうだったと思いますが、テンション上がりまくってもう正常な思考では聴けてないです、このあたりは。ひたすらジュリーの声に身を委ねるだけで。

”ちゃぶ台返し”のギターは柴山さんでした。キュートと言うにも贅沢過ぎます。大暴れです。
そうそう、1週間ほど前にたまたまカミさんが「9月の旅の計画」を話しはじめたので、ちゃぶ台を返されないようにキチンと真剣に聞いてあげました。
「甘いたわむれ」の歌詞考察は、こんな狭い一般家庭でひっそりと役立っています。

ちょうどブログに考察記事を書いた直後くらいでしたか、YOKO君と加瀬さんの話になった時、「甘いたわむれ」って斬新な進行だよなぁ、と彼も言っていました。これでシングルB面は贅沢過ぎる、と。
ということで、この曲もイントロで殴られます!

18曲目「
恋のバッド・チューニング

Badtuning

いやはや、もう何と言いましょうか。
「YOKO君に殴られるリスト」曲が続きます。ジュリー&加瀬さん、ヒヨッコに容赦なし!

『ジュリー祭り』がLIVEデビューの僕は、この曲も生で聴くのは初めてなんです(『ジュリー祭り』の時は、「愛まで待てない」の後にYOKO君と2人して「まだバッドチューニングやってねぇ!」と騒いでました恥)。
終演後「初めて聴きました」と言ったら、長いファンの先輩方は「えっ、そうなんだっけ?」と驚いていらっしゃいましたけどね・・・そうなんですよ、この曲はジュリーも歌うのは久々なんです。

どれくらい久々かと言うと
「ばっ、ちゅにん!ばっ、ちゅにん!」
のコーラス部を柴山さん達と一緒に歌って(叫んで?)しまって、主旋律の
「ばっ、ちゅ~に~~~ん♪」
を、とうとう最後まで歌わなかったくらい。
その後の各会場ではその辺りが変化していたのかどうか、すごく気になっています。

でもね。
「こ~いの、ばっ!ばっ!・・・ばっ!ばっ!」
では、自然にあの掌の動きが出ていました。もうそれだけで楽しいやら有難いやらで、こんなゴキゲンなポップ・ロックで嬉し涙がこぼれちゃうくらいです。
何ですかね、この感動は・・・。

僕は見逃しているんですが、初日の「恋のバッド・チューニング」では下山さんも相当ノリノリだったとか。確かにこの曲、バッキングのギターも絶対楽しいよね!
下山さんなら、Aメロ直前はローコードのEからG→A→Bは3フレット→5フレット→7フレットと、ハイコードで駆け上がるようにして弾いていたんじゃないかな。
たぶん大宮ではそこまでは見えないだろうなぁ。残す渋谷、川越、オーラスのフォーラムの3会場で、1度くらい前の方の席が来るといいな・・・。

あと、僕はもうひとつ重要なポイントを見逃しています。
エンディングで柴山さんか下山さん、チューニングを模したピッキング・ハーモニックスしてました?
これは目で見えなくても音で判別できるから、大宮では心してチェックしなければ・・・。


19曲目「ねじれた祈り

Kitarubeki

息つく間もない、とは正にこのこと。
お正月セットリストからのスライド・・・もちろん何度でも、何回でも聴きたい加瀬さん流ハード・ロカビリー「ねじれた祈り」!
これがまたYOKO君の大好物で・・・お正月不参加の彼は大宮でこの曲を初体感することになります。「バイバイジェラシー」からこの「ねじれた祈り」まで、確実に僕は4曲連続でボコられます助けて~!

泰輝さんの擬似ウッドベースでイントロの瞬間それと分かりますね。フレットを叩くような音まで聴こえるような気がしたのは・・・キーボードでそういう音色設定になってるのかな。とにかく泰輝さんはウッドベースにホーン・セクションにと大活躍なのです、この曲。
3連符のブレイクもカッコイイぞ、鉄人バンド!

ジュリーもお正月の時と同じように、ヴォーカルだけでなくアクションもキレッキレです。
ステージを変則的に闊歩して指を立てたり、客席に背中を向けた状態でお尻を揺らして挑発してくれます。柴山さんもガンガン動き回ってくれて、お客さんの盛り上がりもMAXとなり、これが19曲目。

おそらく次の曲が本割のトリとなるのでしょう。
と、言うことはバラードか・・・?
いつもなら、セトリ予想はおろかその場に際してもまったくセットリストの流れを読み取れない僕ですが、今回だけは特別のようです。次の曲のイントロがこの時点で早くも脳内再生されていたのでした。


20曲目「きわどい季節

Royal80

「ねじれた祈り」が終わって、待ち構えていた泰輝さんのストリングス・・・何と珍しい、思った通りです。これまたLIVE初体感の「きわどい季節」が始まりました。
嬉しい・・・本当に嬉しい!
先日の考察記事では「近いうちに歌ってくれるんじゃないか」とは書いたけど自信があるわけじゃなかったし、どのみち僕の予想なんてなぁ、と思っていましたから、こうして今ツアーで早々と実現するなんて数10分前までは考えてもいませんでした。
でも、ここまでセットリストが進んでいくうちにいつしか「今日歌ってくれる!」と確信していたこの感覚は何だろう?凄いよ、加瀬さん・・・これも素晴らしい名曲です。

ジュリーの優しい歌声が会場を包んで、泰輝さんのヴァイオリンの音色がジュリーの声を追いかけて、間奏では再びストリングス、そしてキラキラとした転調。
美しいです。
加瀬さん、やっぱりこの曲は「君をのせて」の加瀬さんヴァージョンなんだね・・・と思いました。
ジュリーが苦しかった時期に加瀬さんがこんな曲をジュリーのために作った、その心意気、愛情が時を経て伝わってくるような・・・僕はこの曲のリリース当時のことを知らないから偉そうなことは言えないんだけど、なんて素敵なバラードだろう、と。

サビの「振りむけば乙女が♪」のところで、ジュリーの声に魔法がかかります。きっとこれは、ジュリーの声を知りつくした加瀬さん狙い通りの魔法なんだよね・・・。

実はYOKO君もこの曲は大好物。彼はジュリーが歌う3連符の曲は全部大好物(よく「きわどい季節」と「太陽のひとりごと」が好きだ、と言ってます)みたいです。
でもさすがの彼もこのイントロ、泰輝さんの華麗なストリングスが鳴っている最中に殴りかかってくることはしないでしょう(←希望的観測)。とにかくひたすら感動して放心状態になってるんじゃないかな?

~MC~

熱烈なアンコールの拍手に迎えられて、ジュリーが着替えて再登場。
すみません・・・服飾センス・ゼロの僕はこの2着目の衣装の記憶がありません(涙)。

開口一番、ジュリーは「疲れた・・・」。
あまりに疲れて、ステージ裏で「若い女の子に寄りかかってしまった」と。

「いや、嘘ですよ。若い女の子かと思ったら、スタンドやった・・・アイ、アンダスタンド!

で場内爆笑。
これね~、アーティストや演奏者が行き来する楽屋、或いはその途中の通路にストックのマイクスタンドが無造作に放置してあるとは考えられないので、ジュリーが「女の子かと思って寄りかかった」のは、下山さんが「こっちの水苦いぞ」で使用していたアコギ・スタンドで間違いないんじゃないかな~。

MCはお正月同様サクッと終わるんじゃないかと思っていましたが、結構色々と話してくれました。
でも、その後の北とぴあやRISURU各会場の情報では完全に漫談タイム復活、という感じのようですから、初日はそれでも短めのMCだったんですね。
「取材の記者さんがたくさん入っているので、あまり喋れなかった」と北とぴあで語ってくれたというジュリー。ジュリーが「喋りたかった」のは当然加瀬さんのこと。

ジュリーは努めて明るく
「阿久さんが亡くなった時に、次は加瀬さんかな~、なんて言ってしまって・・・。だいたい、その通りに進んでいるようでございますが」
と笑わせてくれたけど、悲しみは抑え切れず
「加瀬さんは、まだまだ生きたかったと思いますよ・・・まぁ、しゃあないなぁ・・・」
と言った時には、本当に辛そうでした。
この言葉はメディアにも大きく採り上げられていましたが、その場にいないとジュリーの悲しげな様子、加瀬さんへの親愛の吐露は伝わらないですね・・・。

「時期が時期だっただけに(ちょうどツアーのセットリストを決める時期だった、ということでしょう)、もう新曲以外は全部加瀬さんの曲で行こう!と」
決めたそうです。
「そうしてみたら、ワタシが光り輝いていた頃の歌ばかりで・・・あぁ、自分にもこんな頃があったんだなぁ、と今日も歌いながら考えたりしていたわけですが(笑)」
と、これはメディアでは「しんみりと」と書かれていたけど実際のニュアンスはそうではなく、加瀬さんの話でしんみりしてしまったお客さんを明るくしよう、と笑いをとりにいっていたように感じられました。
でも、明るく話していてもやっぱりジュリーのたたずまいは悲しげでね・・・それが伝わってくるから僕らも笑いながら加瀬さんの笑顔を思い出したりして。

「新曲以外は加瀬さんの曲」ということでジュリーもお客さんの気持ちを心得たように
「みなさんが考えていること、分かりますよ。アレはまだやってないな、とか(←「TOKIO」のことでしょう)、アレはやるやろな、とか(←「気になるお前」でしょう)、あと1曲が問題やな、とか・・・」
ということで、アンコールが3曲であることを自らネタバレするジュリーなのでした。

改めての鉄人バンドのメンバー紹介があり
「それではみなさま、よろしゅうございますか?」
からの
「オマケです~!」


~アンコール~

21曲目「
TOKIO

Royal2_2

↑ 今回、収録CDの画像を敢えて『ROYAL STRAIGHT FLUSH 2』の方にしてみました。
みなさまご存知の通り「TOKIO」はアルバムとシングルではヴァージョンが異なります。アルバム『TOKIO』は79年末のリリースで、第1弾シングルはジュリーの希望により「ロンリー・ウルフ」でした。もちろん素晴らしい名曲ですがセールス的には今ひとつで、明けて80年、加瀬さんの推す「TOKIO」をタイトなヴァージョンに改めてシングル・リリースするやいなやの大ヒット。
結果として、「TOKIO」は邦楽界「80年代の幕開け」を象徴するような「誰もが知る」名曲となりました。
「加瀬さんの嗅覚、眼力、畏るべし!」という意味においても、加瀬さん作曲、プロデュースのジュリー・ナンバーとして「TOKIO」が「危険なふたり」と双璧であることは、一般的評価含めまったく異論の無いところですよね。
後で知りましたが、今ツアーの「演奏予定曲」としても「危険なふたり」「TOKIO」
の2曲は事前に各方面で全面的なプッシュがあったそうです。

「そ~らをとぶ(チャ・チャ!)、ま~ちがとぶ(チャ・チャ!)」の手拍子もね・・・会場皆でやりました。
これ、ジュリー本人としては「合うとるのか?」という発言もあったりで歌っていて微妙な感じらしいのですが、ジュリワンの時に(ツアー途中から)加瀬さんがお客さんと一緒になってやり始めちゃいましたからね~。
「加瀬さんのお墨つきが出た!」ということでファンとしてはもう何の躊躇いも無くなりました。
思い出します・・・両手を上に掲げて「チャ、チャ!」と手拍子する加瀬さんの姿。

毎回と言えば毎回ですが、初日もこの曲のブレイク部では何やらジュリーが面白いポーズをとっていたらしいのです。恥ずかしながら僕は記憶が無くて。
僕はそこでもやはり、「あぁ、加瀬さんここではピッキング・スクラッチで効果音を出しながら、どうだい?みたいな表情をしていたっけなぁ・・・」なんてジュリワンのステージをまた思い出しましてね。
とてつもなく楽しい中に、寂しさがあったりして。

今回僕は、この「TOKIO」と「恋のバッド・チューニング」では何故か涙が上がってくるんです。こんなにロックでハッピーで楽しい2曲なのに。
加瀬さんの色が濃い曲、ということなのか、それとも僕もテレビでタイムリーな記憶が鮮明に残っている2曲なので、加瀬さんへの尊敬の念が個人的な思い出と重なってしまっているということなのか・・・。
糸井さんの歌詞もそうだし、楽曲構成、アレンジ、演奏、そしてジュリーのパフォーマンスと完全無欠のロック・ヴォーカルを生で体感すると改めて思います。
シングル・リリース当時、巷で「ロック」を掲げて胸を張って歩いていたアーティスト達が
「ヤバイぞ、沢田研二がこっちに殴りこんできた!」
と畏れた2曲・・・だったんじゃないかなぁ。

僕は今、もどかしいです。
「邦楽ロックの歴史にジュリーあり!」というのは最近様々な媒体で語られるようになったけど、それは同時に「邦楽ロックの歴史に加瀬邦彦作品あり!」とも断言できるはずなのに、加瀬さんは未だそこまでの評価を(世間的には)受けていないように思えるので。
『ロックジェット』さん、今こそ「加瀬邦彦×沢田研二」という特集号はいかがですか?
売・れ・ま・す・よ!


22曲目「気になるお前

Julie6_2

「TOKIO」は「誰もが知る大ヒット曲」として、そしてこの「気になるお前」はおそらく、ジュリー自身「一番お気に入りのKASE SONG」としてのアンコール配置。
70年代を共に過ごした長いファンの先輩方ほど、それを分かっていらっしゃいるのでしょうし、ジュリーもそうした先輩方の気持ちを念頭に、先のMCで「アレはやるやろな」、と指を折ったのでしょう。

ジュリーにシングル・ヒットチャートの歴史あれば、一方ではステージの歴史あり。
加瀬さん作曲の「気になるお前」は、リリースから40年以上の時が経った今でもカッコ良いロックン・ジュリーの象徴のような曲でした。きっとこれからも。
「TOKIO」「気になるお前」の流れは、「うわちゃあ!」のシャウトを連発する67歳のロックシンガーのLIVEセットリスト・アンコールにふさわしい!
そしてこの2曲、イントロのリフが複音のゴリゴリ系であることも共通しています。
後から把握したのですが(恥)、本編では新曲以外SGVで通していた柴山さんは、この2曲ではいつも通りのSGだったのだそうです。
「加瀬さん、最後は客席からどうぞ!僕らの演奏を観ていてください」・・・ステージ上の5人は、アンコールではそんな気持ちだったのかもしれないなぁ。

鉄人バンドのこの曲での間奏はもはやお馴染み、下山さん→泰輝さん→柴山さんとリレーするソロ競演は、もちろん今回も披露されます。
予言しておきますが、きっとツアーが進んでいくに連れてこの間奏での下山さんの動きが怪しくなっていきますよ~。カックンカックンし出すと思う!
あと、柴山さんはファイナルが近くなってきたら相当ハメを外したソロを弾く気がします。いきなり歯で弾き出すかも・・・(それはさすがにナイか)。

それほど今回の「気になるお前」には、お客さんに対してももちろんそうだけど、「加瀬さん観てください!」というオーラが強い演奏になっていると思います。ジュリーと「気」を合わせてバンドメンバーの少年性も開放されていると言うかね・・・。

もちろんここでセットリストが終わったとしても誰もが納得できるかな、とも思うのだけれど・・・でも、ジュリーが先に3つ指を折った通り、もう1曲あるんですよね。
パーティーの熱狂と興奮の後に、ジュリーが静かに歌わなければならない曲が。

23曲目「
海にむけて

Rocknrollmarch

もう、これしかないですよね。こういうセットリストなら、最後はこの曲しかないです。
下山さんがアコギにチェンジするのを見るよりも早く、ほとんどのファンは
ラスト1曲が「海にむけて」であることを悟っていたでしょう。

ジュリーの歌を聴いていて、やっぱり僕は泣いてしまった・・・途中、何度か我慢したんですけど、周りのお姉さん達のすすり泣きが聞こえてきて、「うあ~、これはもうダメだ」と。
でも、ジュリーに涙はありませんでした。
その後の会場で、ジュリーも泣いてしまっていた、という情報も得ているのだけれど、初日はただただ爽快にこの曲を歌っていたジュリーでした。

僕も、まだまだ回数はそんなに多くはないのかもしれないけど、身近な大切な人の旅立ちに何度か立ち合ってきました。祖父母であったり、母親であったり、恩師であったり、同級生であったり、まだ年若い友人であったりするのですが、そんな時「どのようにして亡くなったのか」ということを嘆くことも当然あるけれど、熱い涙(比喩ではなく、文字通りの「熱い涙」です)が流れるのは・・・共に過ごしたり語り合ったりした日々を思い出して、涙を流すわけじゃないですか。
その人は自分にとってどんな人だったか、その人にとって自分はどんな存在であったのか。
時間が経てば経つほどに、「一緒にどこそこに行ったなぁ」とか「何もしてあげられなかったなぁ」とか考えて熱い涙が溢れてくるんじゃないか、と思うのです。

それは今生きている自分がその人の思い出を背負うということなのかもしれないけど、とにかくその人の生きた証、自分が知るその人の志を信じることで「安らかなれ」と祈ることもできるんじゃないのかなぁ。
「きっとこうだったんじゃないか」と信じること・・・。
ジュリーは「加瀬さんはまだ生きていたかったと思う」と。
山梨公演のMCではさらに踏み込んで
「自死と言われているけど、そうではなかったと僕は信じています」
と語ってくれたそうですね。

愛すれば信あり。
ジュリーは加瀬さんを愛しているんだなぁ、と今さらながらに思います。「僕に気があったのかな?」は、お互いに言えるんじゃあない?ねぇ加瀬さん。

だから、先に「時間が経てば経つほど」と書いたけど・・・今ツアーで言えば、LIVEを重ねれば重ねるほど、「海にむけて」を歌えば歌うほど、ジュリーの涙は止まらなくなるのかもしれません。
初日のジュリーは、「泣くまい」と堪えていたのかな。
僕にはそのあたりは分からなかったけど、ジュリーはこの日、「海にむけて」の美しいメロディー、清潔な歌詞を爽快に歌いきりました。
この先は、そうではなくなってくるかもしれない・・・でも、たとえジュリーが慟哭のヴォーカルになっても、お客さんがそれを見て泣いてしまっても、「加瀬さんを明るく送る」ということはできるんじゃないかと思います。
本当に邪気の無い曲だから・・・。

この曲、Aメロに「クライ・ベイビー・クライ♪」ってコーラスが登場しますよね?
実はビートルズにそういうタイトルの曲があるんです(『ホワイト・アルバム』収録)。
「赤ん坊よ泣け泣け。泣いて泣いて、お母さんを困らせてやるんだ」という曲。
「お母さんの愛情がもっと欲しい!」という歌なのかな、と昔思っていたものです。
「海にむけて」では、会場の何処かで見ている加瀬さんを「困らせてやるんだ」というくらい、ジュリーもみんなも揃って泣いてしまってもそれで良いのかもなぁ、と今は思っています。
いくら泣いても、愛情は枯れません。加瀬さんのジュリーへの愛情は無尽蔵なのですからね・・・。

☆    ☆    ☆

最後に思いっきりしんみりしたことを書いてはしまいましたが・・・本当に楽しいLIVEでした。
加瀬さんの曲はたとえ短調の曲でもジュリーに心を込めて歌われると、健やかな感じがします。
キュンキュンします。「性格のいい曲たち」と仰った先輩がいらしたけど、正にその通りで。
加瀬さんの曲の懐の深さに今一番驚いているのは、これまで何度も加瀬さんの曲を歌い続けてきたはずの、ステージ上のジュリー自身だったかもしれません。

僕は今一度言いたい・・・。
新譜4曲以外、すべて同一の作曲家の作品で固められたセットリストで、これほどまでにバラエティーに富み、ジュリーの天賦のロック性、純粋な少年性、罪無き不良性、エロティシズムに至るまでの魅力を引き出し、67歳の歌手による2015年という時代のロック・コンサートとして超一流のステージを作り上げることができるのです。
僕はどうしてもジュリーファン目線でしかこういうことを書けないのだけれど、世のロック・メディアには今こそ声を上げて欲しい・・・「加瀬邦彦、偉大なり!」を沢田研二が証明してみせたのだ、と。

ともかく初日、大トリの「海にむけて」でジュリーに涙は無く、最後の挨拶もほがらかに・・・ステージから退場する時、「ゲッツ!」をやってませんでした?
最近テレビで観たのかな?(僕は観ました笑)

大宮では、どんなふうに変わるかなぁ。
もうあと3回寝たら大宮公演当日なんですよ。レポを書いていたらあっという間でした。
今月は会社の決算期で色々と大変な日常なんだけど、すぐにまたあのセットリストが体感できる!と思ったらバリバリ働けます。
ちょっと駆け足のレポになってしまいましたが(って、文章だけは相変わらず長いけど)、とりあえず大宮までに書き終えることができて良かった(ホッ)。

僕はともかくとして、YOKO君は背が高いですから大宮では開演前から目立っちゃうと思います。
見た目はデンジャラスですが、実は礼儀を重んじる優しい男ですので、気軽に声をかけてあげてください。
ただし、セットリストのネタバレは厳禁でお願いいたします。なんとなくジュリー界の「今年は特別」な雰囲気を察しているのか、珍しく彼の鋼鉄の意志もぐらつき気味みたいで、今は必死で耐え忍ぶ毎日を過ごしているようです(先日、「無になれ俺!」とメールが来た笑)。

それでは(次は)本館の方にて、大宮公演レポートでお会いしましょう。
大阪フェスや広島、九州が初日のみなさまの中にはネタバレ我慢を頑張っている方々も多いようですので、大宮のレポは執筆途中のupはせず、すべて書き終えてから公開とします。書き終えるのは9月第2週くらいになるんじゃないかと思っています。
僕がどのくらいボコボコにされるのか、楽しみにお待ちくださいね~。

最後に。
もう今回はこのひと言しかありません。

加瀬さん、ありがとう!
絶対に忘れません・・・。

20150817

| | コメント (48) | トラックバック (0)

2015年8月15日 (土)

『こっちの水苦いぞ』ツアー大成功祈願!

さぁ、いよいよジュリーと鉄人バンドの『こっちの水苦いぞ』全国ツアーが始まります。
加瀬さんのこと、日本の将来のこと、原発のこと、世界の現状のこと、そして被災地への変わらぬ祈りをもって、11月3日のファイナルまで駆け抜けるツアー。
ジュリーの志とは真逆の強弁、社会体制が幅を利かせる世の中となってしまっていますが、ジュリー達は必ずやり遂げるでしょう。


今回は”恒例・全然当たらないセットリスト予想”の考察記事執筆も中止し、セトリ予想とは関係なくひたすら加瀬さんの曲ばかりを書いてきたわけですが、加瀬さんのことがある前は、今年も当然セトリ予想をするつもりで、早々に曲目も決めていたのですよ。
「6月後半から(セトリ予想として)書こう」と予定していた5曲とその個人的な予想経緯を、せっかくですからここでチラッと挙げておきましょう。

「weeping swallow」
(ジュリーの幾多ある平和のメッセージ・ソングの中で、個人的に今一番生で聴いてみたい曲)
「君が泣くのを見た」
(今年の”憑き物落とし”候補)
「睡蓮」
(近年LIVE定番のロック・ナンバーから選出)
「護られている I love you」
(震災の年以来、毎年全国ツアー前には「歌って欲しい」という気持ちに駆られる名曲)
「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
(ここ2年間の傾向に倣い、「お正月LIVEのセトリからスライドされる大ヒット曲」として予想。夏からの全国ツアーの僕のセトリ予想では毎年恒例となりつつある「超有名曲1曲のみ辛うじて的中」を狙った汗)

この中で「睡蓮」「護られている I love you」「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」については、毎年5、6曲ずつ書くことをノルマとしている、『ジュリー祭り』セットリストからの選曲、という意味合いもありました(拙ブログでは、ジュリーの70歳超えまでに『ジュリー祭り』のセットリスト全曲を記事にすることを目標として掲げています。結局今年は加瀬さんの曲を書いていくことで、あっという間にノルマを達してしまいました)。

まぁ、僕の予想は本当に当たらないのでね・・・毎回、個人的に書きたい曲、聴きたい曲を挙げているに過ぎないのですが、「君が泣くのを見た」あたりは、我ながらイイ線突いた予想かな、なんて思っていました。執筆はまたいずれの機会、ということになります。

みなさまはどんな曲を予想されていますか?
人それぞれに「聴きたい曲」があると思います。そんな中で、いざ提示されたセットリストに毎年感動させられ、「これが最高」と思わせてくれる・・・それがジュリーのLIVEです。今年もいよいよですよ!

初日のレポはこのside-Bに執筆しますが、フォーラム当日から最初のupまでには数日を要します。その間、「この曲が良かった」「この曲は意外だった」など、みなさまの抑えきれない感動のお言葉や、続く北とぴあ、多摩・・・各会場に参加される方々のご感想も、この記事にてお待ちしていますからね~。


こんなものがみなさまのお役に立つのか、そもそもそんなセットリストとなるのかどうかすら今はまだ分かりませんが、一応用意させて頂きました。
「dangermap_kase_songs.xls」をダウンロード
(ジュリーとはまったく関係ない「超電子バイオマン」とかもリストに入れちゃってます汗)


今年のジュリーの全国ツアーが無事に、大成功、大盛況に終わることを祈りつつ・・・。
まずは初日東京公演、行ってまいります!

| | コメント (16) | トラックバック (0)