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2015年1月

2015年1月13日 (火)

2015.1.8渋谷公会堂 沢田研二『昭和90年のVOICE∞』セットリスト&完全レポ

註:
本日1月13日、無事レポートを完成させることができました。いつものように更新日付を執筆終了日に移動させて頂きます。

LIVE当日から1週間も経たず書き終えるレポは、僕にしてはとても速い仕上がりです。三連休を挟んだのも大きかったと思いますが、やっぱり「どんどん書きたくなる気持ち」の成せるところだったのでしょう。それほど「嬉しい」初日だった、ということに尽きます。
ちょうど今頃、名古屋公演を楽しんだみなさまが幸せな気持ちで帰路に着いたり、打ち上げを始めていらっしゃるであろう時間です。お帰りの御供にこのレポを読んで頂けていたらとても嬉しいです。
また、ネタバレ我慢を頑張っていらっしゃるかたも多い大阪公演の前に書き上げられて良かったなぁ、とも思っています。

2015年初のジュリーLIVEレポ、完成まで日々チェックしてくださっていたみなさま、今回も有難うございました~。

☆    ☆    ☆

『昭和90年のVOICE∞』初日・・・大盛況、大感動の渋谷公演に無事参加してまいりましたよ~。
さて、今の気持ちは。

新年あけましておめでとうございます!
おめでとう!おめでとう!


いや、この日ジュリーは「あけましておめでとう」とは口にしなかったんですけどね(その理由について僕が考えたことは、すぐ後に書きます)。
とにかくこれで、晴れ晴れと2015年が明けました。

い~~~や~~~良かった!とても良かった!
色々な意味で、本当に良かったなぁ・・・。

嬉しい嬉しい「江戸三本締め」でめでたく幕となって、会場の電気がついた時には
「良かった!良かったですねぇ!」
と、近くのお客さん全員に声をおかけしたい衝動に駆られました。すぐ近くにはsaba様がいらしたんですけど、混雑の中で声をおかけするタイミングを逸してしまいまして・・・外に出た瞬間に、はるばる長崎からお越しの先輩に遭遇。
気心の知れた(と言うか知られた)その先輩、さすがは心得たもので・・・「どうでしたか?」と手でマイクを作って(笑)尋ねてくださいました。
「いやぁ良かったです・・・本当に良かった!としか言いようがありません!」
とお答えして、ようやく少し落ち着いたという。
先輩曰く
「ジュリーはね、これをもう40年以上やってるのよ」

個人的な思い込みかもしれないですが、昨年のツアー・ファイナル、あのフォーラムの会場にいた多くの人達にとっては、特にグッとくるステージ、セットリストだったんじゃないかなぁ、と思いました。
本当に幸せいっぱい、ファンにとってはめでたいめでたい新春コンサートの幕開け。
その一方ででジュリーはね、アンコール前の短いMCの中で、こんなことも言ったんです。

「新しい年が明けましたが、何もめでたいことがない」

これはもう、今の社会情勢、この国の動きを指しての言葉に間違いないと僕は感じました。
「我が窮状」は歌わなかったけれど、今回も平和への切実な思いが溢れた選曲でしたからね。

ジュリーはこの新たな年に「不言実行」(どこぞのスポーツ新聞の小さな記事にあった「有言実行」という報道は誤りです!)で行く、と決めたそうです。それは単にMCのおしゃべりの短さとか、そういうこととはニュアンスが違うと思うんですよ。
会場に駆けつけたファンに対しての愛情のこもった宣言であり、社会に対して堂々とメッセージを発信していく、との決意であったようにも思います。
ジュリーはそれを「歌」でやるんだ、と。
とてつもなくピュアで、躍動的なセットリストでした。ツアー終了後の”恒例・セットリストを振り返る”シリーズでは、一体何曲を書くことになるやら・・・。

えっ?事前のセトリ予想の結果ですか?
そんなの、決まってるじゃないですか。
当然の全敗ですよ!
こんなに気持ちの良い予想の外れ方がありましょうか。カスリもしない・・・なのに、震えるほど嬉しい!

あの~、ひょっとすると僕以外にも同じことしてた人がいらしたら・・・とビビっているんですが、さぁアンコール!となった時に、僕は自分が直前に予想記事に書いていた「THE VANITY FACTORY」のイントロを待ち構えていたわけですよ。
ところが。
ジュリーの「粗品です!」から間髪入れず耳に飛び込んできたイントロは・・・待ちに待った、いつ歌ってくれるかとずっと待っていた「ジャスト フィット」でした。
その瞬間の会場の盛り上がり・・・まぁご想像くださいませ。凄かったです!
てか
新年早々、世界一の粗品を頂いてしまいました!

さぁさぁ、余計な枕はこのくらいにしましょう。

入場するみなさまの雰囲気は、慌しいながらもウキウキ、ドキドキなオーラでいっぱい。この日のために前々から段取りして仕事を早めに切り上げ駆けつけた、という感じのお客さんが多かったようですね。僕もそうですけど。
そうそう、入り口ではピー先生のバンド「二十二世紀バンド」のドラマー、Ichiroさんの姿をお見かけしました。

この日は開演前のブザーが鳴るのも遅かったですし、鳴ってからもってからずいぶん待ちました。
始まったのは18時45分くらいだったのかな。

まず鉄人バンドが入場すると、割れんばかりの拍手。ワンテンポ遅れてジュリーの影がが中央に進み出て、さらに大きな拍手が沸き起こります。
開演!


1曲目「
LOVE(抱きしめたい)

Love

5人の入場の感じから、「まずはバラードが来るのかな」とは思っていましたが・・・いやいやいや、これが1発目ですか~。寒い寒い2015年のお正月に、ジュリー珠玉の「真冬のバラード」が降臨です!

GRACE姉さんのフィルから泰輝さんのシンセへ。
「ヤマトより愛をこめて」同様、こういう曲想でのGRACE姉さんのドラムスは、女性らしい情感がありつつ、メリハリがあってパワフルに叩く箇所のタムに「歌心」を感じます。これは2010年お正月の『歌門来福』で採り上げられた時にもレポに書きました。
アコギのアルペジオは柴山さんです。Bメロの「あなたは帰る家がある♪」に入る直前に、滅茶苦茶カッコ良いハンマリング・オン→プリング・オフによるオブリガートのフレーズがありました。
下山さんのボリューム・ペダル奏法もあった・・・と思う。これはフォーラムで再度確認しなきゃ。

さてジュリーの1着目の衣装は、赤茶色・・・かな。イメージとしてはヨーロッパの王様が着るような感じのゴージャスなコーディネイトで、金色の刺繍で縁取りしてあって・・・って、こんな説明で合ってるんですかねぇ。なにせ服飾センス・ゼロの僕の言うことですから。
(新聞の写真見たら蝶ネクタイ?リボン?全然そこまでは見えなかった・・・のか注意散漫だったのか)

ジュリーの声は1曲目のこの時点ではまだ「全開」ではありませんでした。
でも、とても丁寧に、この切ない曲を穏やかに優しく歌ってくれて・・・なんだろう、この感覚。
終演後にお会いした先輩が
「あの1曲目は、私達(お客さん)を”抱きしめたい”ってことじゃないかなぁ?」
と仰っていて、その時は僕は「つまり、全員指輪を外しなさい、と?」などと面白おかしい方向で考えてしまい思わず笑っていたんですが、一夜明けて「そうかぁ、そうだよなぁ」と、ジワジワ共感の気持ちが沸いてきました。
本当に、そういう歌い方だったもの!

「枯葉が~♪」の歌に合わせてパ~ッと拡がったサビ部の照明が美しかったです。
左右の壁に大きく映し出されたのは、枯葉の影絵のような感じでしたよね。でも2番の「みぞれが~♪」の部分でも同じ絵柄の照明だった・・・ような。

2曲目「明日」

Ikitetarasiawase

イントロのGRACE姉さんの豪快なキック連打ですぐに分かった・・・おお~、「明日」だ!
僕はストーンズの『ビトゥイーン・ザ・バトンズ』というアルバムが大好きで、レコードB面の1曲目に「オール・ソールド・アウト」って曲があるんですけど、イントロのドラムの入り方がこの「明日」とよく似ていましてね~。いやぁしかし、やっぱり生のドラムはイイ!オリジナル音源は打ち込みですからね。

印象的なギター・リフが始まるや、一斉にスタンディングとなるお客さん。今年のお正月は、2曲目から場内総立ちのセットリストとなりました。
そして、めでたきかな2015年”おいっちに体操”初め!
去年フォーラムにいたお客さんも多かったであろうこの日の会場。僕はジュリーが”おいっちに体操”を始めた瞬間とにかく無性に嬉しくて、2階の「天使の羽根席」をはじめ、グルリと場内を見渡してしまいました。みなさん心から楽しそうだ・・・本当に良かった!

この日のジュリーは何度もカッコイイ「キック」のアクションを魅せてくれました。まず1度目のキックは当然、この「明日」の歌詞に合わせて「ひょい」って感じで。
セトリ後半にはそれが豪快なジャンピング・キックになっていきましたからねぇ。まぁそのお話はまた後ほど。

八島順一さんはこの日会場にいらしゃっていたのかな?5曲目には「YOKOHAMA BAY BLUES」も歌われたし、大喜びだったんじゃないかなぁ。
八島さんと言えば・・・僕は今回「愛しい勇気」のセトリ入りを熱望していて、結局叶わなかったのですが、「明日」がその代わりに気持ちを満たしてくれたように感じています。元気を貰いましたよ。”セットリストを振り返る”シリーズで是非採り上げたい1曲です。

~MC~

「沢田研二の仕事初めです!」
(大きな拍手)
「まずは紹介します。鉄人バンド~!」
とジュリーが言うと、それに応えて4人が「じゃ~ん♪」と音を出したんですよ!
通常の他アーティストのLIVEならば、よくあるシーン。でもジュリーのLIVEでこの明確なバンド紹介の音出しは、少なくとも鉄人バンドでは初ではないですか?
大きな変化だった、と僕は思っています。

「この日を心待ちにしてくれたみなさま、ありがとう!」
といった感じの言葉も。これは昨年から引き続いてのことですね。でも・・・本当に心待ちにしていました。会場いっぱいのお客さんすべてがそうだったでしょう。

「今年がみなさまにとって平和(だったかなぁ汗)でありますよう、強く希望!いたします!」


3曲目「希望

Ikitetarasiawase_2

ジュリーの「希望いたします!」で僕は予感していました。次はアルバム『生きてたらシアワセ』から続けて、きっと僕の大好きなあの曲が来る、と。

来ましたよ来ましたよ~。
ヒヨッコDYNAMITEには、『ジュリー祭り』リベンジ曲以外に、『奇跡元年』リベンジ曲というのが1曲だけあるのです。それがこの大名曲「希望」!
『奇跡元年』参加時にはまったく知らない曲。でも、とんでもなく良い曲、僕の好みにピッタリの曲だということはその場でハッキリ分かりました。しかし!あの時周囲の先輩方がウキウキと参加していた「ラヴ&ピース」のサインポーズね・・・。あれのタイミングがあの時は全然分からなくて、楽々とついていってるみなさまがうらやましくて、とても口惜しい気持ちが残っていたのです。

でも、この後ジュリーのLIVEに参加し続けていれば、いつか必ず生で聴ける!と確信していた曲でした。
遂に2015年新春、それは実現。う、嬉しい・・・。

もうね・・・ジュリーが「百花繚乱~♪」と歌っている時すでに身体が前のめり状態。
で、そのままノリノリで思いっきり腕を突き上げ「L→V」サインを作ります(両隣のお姉さま、ちょっと身体当たってしまってごめんなさい)。
そして思うのです。こんなに楽しいポップ・チューンが、堂々と平和を歌っているメッセージ・ソングであることの素晴らしさ、そういう曲を歌うジュリーのファンであることの誇らしさを。

ジュリーは「ラヴ&ピース♪」以外の歌詞部でも時々(特に後半)「V」の指文字を示しながら熱唱。気づけばヴォーカルはいつの間にやら全開モードです。
2010年に新曲として「若者よ」を初めて聴いた時点で気づけていなくて、後から本当に情けないなぁと思ったことなんですけど、「希望の」エンディングでジュリーは「パワーレス・パワー♪」とコーラスっぽく歌うんですよね。
初日、ジュリーが「武器無き力」への思いを「希望」という名曲に託し、しっかり「パワーレス・パワー」と歌っていたの聴き取ることができました。

もう・・・最初から最後までジュリーばかりを見てノリまくってしまったので、この曲の鉄人バンドの演奏の記憶がほとんどありません(汗)。でもひとつだけ。
この曲は最初にバ~ン!とサビが来て、Aメロでスッと音数が減ってね、すごく面白いタイミングでギターがカッティングするんですよ。ギター弾く人なら分かるんですけど、最初の「チャッ、チャッ、チャッ♪」がアップ・ピッキングで次の「チャ~♪」がダウンの鳴り。
鉄人バンドのギター・カッティングはオリジナル通り。素晴らしかったです!
でもどちらがそのカッティングを再現してくれていたのか見てない・・・音のイメージは柴山さんですけど。


4曲目「僕がせめぎあう」

Samosutatto

続いて鳴り響くイントロは、ちょっとおどろおどろしい(?)ハード・サイケデリックなギター・リフ。おおぉ、これは何と「僕がせめぎあう」ではないの!
やっぱりお正月コンサートのセットリストはイイ!

『ジュリー祭り』がジュリーLIVEデビューだった僕は、「1度も生で聴いたことのない曲」がまだまだたくさん残されています。そんな曲達を少しずつ実体験してゆく・・・それがお正月コンサートなんですよね。
今回のセットリストで僕が「初めて聴けた!」曲は全部で5曲。まずはこの「僕がせめぎあう」でした。
事前のセトリ予想「曲想としてのエロ担当曲」で僕は「キスまでが遠い」を挙げていましたが、同じ吉田光さん作曲のエロティックなナンバーがここに降臨です。もう、この時点で「自分のセトリ予想はまるで見当違いだった」ことを思い知らされました。

Aメロ、じりじりと段階的に下降するメロディーから「止まない♪」でスパ~ン!と抜ける高音。僕はジュリーのLIVEではいつも「いつ、ジュリーの声が全開モードになるのか」を気づかされる瞬間を楽しみにしていますが、「希望」でまず1回、続く「僕がせめぎあう」でも再び出逢ったその感覚。一体何処まで高みに行こうというのか、ジュリー。

『サーモスタットな夏』のツアーでは(もちろん後追いの僕はDVDでしか観ていないけど)、「誘ってくれ」「誘わないでくれ」のヴォーカルにオリジナル音源を意識したエフェクトとPAN操作がありますが、この日はいずれもジュリーの素の声。それが逆にエロい!
いやぁ、覚さんの詞も改めて凄いよ、この曲!これまた”セットリストを振り返る”シリーズで是非是非採り上げたいなぁ。

柴山さんと下山さんは若干せり出し気味(だったと思う。ジュリーと3人で横一列だったような記憶もあるけど・・・それは別の曲とゴッチャになってるかも)で、特に柴山さんはリズムに合わせてハッキリ2拍ごとに横揺れしてくれていました。
「この曲ではこんなふうにノッてみてね」ってことでしょうか。柴山さん、優しい!
あと、「テケテケテケ♪」は柴山さんだった・・・と思うけど自信無し。フォーラムでリベンジします。


5曲目「YOKOHAMA BAY BLUES

Hello

来た来た~!この日2曲目の「初の生体感」ナンバーは、これは「いつかきっと聴ける」と常々思っていた大名曲バラードでした。
振り返れば、僕はこの曲を2013年お正月コンサート『燃えろ東京スワローズ』のセトリ予想として記事を書いていたんですね。2年越しの的中?

イントロのギターを聴いた時、昨年お正月の『ひとりぼっちのバラード』で初体感&壁越えを果たした「涙のhappy new year」のアレンジを思い起こしました。
なるほど、この柔らかなギターの単音が、ジュリーが歌う「YOKOHAMAバラード」の肝なのかな。
美しいクリシェに載って耳に優しく届くジュリーの歌声。サビではパ~ッと照明が明るくなって、力強い演奏に変化します。いやいや本当に大名曲ですよ!

後から俯瞰すると、今回のセトリはこの曲からしばらく「バラード」コーナーになっているんですよね。で、この日のバラードを歌うジュリーの声には、とてつもない大きな「優しさ」を感じました。

「幸せなセトリになる!幸せなライヴになる!」ことに、もう会場の誰もが疑いを持たなかったでしょうね。

そんな中、この曲の「三年過ぎたら戻るから」という歌詞部に思わずドキリとしてしまったのは、僕だけじゃなかったと思うなぁ。


6曲目「君が嫁いだ景色

Sur

これがまた、途方もなく優しい歌声だった・・・。
「君が嫁いだ景色」・・・この曲が歌われるのは2011年お正月の『BALLAD AND ROCK'N ROLL』以来となりますが、あの時とは全然違って聴こえたなぁ。

僕はこの曲の記事を書いた時、歌詞を裕也さんと重ねて書いたりしたんだけど、やっぱりジュリーの個人的な友達のことなのかなぁ、とかその後色々考えたりもしていました。でもこの日は、お客さんに向けての思いを歌っているようにも感じられたんですよね。
最後に「僕なら大丈夫、気楽だよ♪」とジュリーが歌った瞬間、なんだか泣けてきた・・・。
この年末年始、ジュリーはどんな気持ちで過ごしていたのかなぁ、と多くのファンが自分のことよりも心配していたかもしれません。でも、絶対深読みし過ぎとは思いつつも、この日ジュリーがそんな僕らの心配に対して「僕は大丈夫。ほら、気楽だからさ」と言ってくれてるような気がして、暖かい気持ちになりました。

下山さんは当然スライドギターです。
僕のセトリ予想は(たまたまですが)、スライドギターを採り入れたアレンジの曲が2曲あって、実際今回のセットリストにもスライドギターの曲は2曲はあったんですけど、予想の方向性はてんで見当違いでしたね。


7曲目「いい風よ吹け

Iikazeyofuke

下山さんがこの日初のアコギにチェンジ。「そろそろ”時過ぎ”あたりが来るのかな~」と思いながら柴山さんを見ると、手にしていたのは・・・。
おぉ、あれは通称”いい風ギター”・・・正式名称は「世界のカブトムシ図鑑に載ってるヤツ」!
(←違います。ちなみに世界のカブトムシ図鑑に載ってるのはコレ

ということで、「いい風よ吹け」です。これは『燃えろ東京スワローズ』以来2年ぶりですか。
相変わらずストイックで美しい下山さんのアルペジオと、柴山さんのサスティン。でも僕はあまりギターの運指はチェックせずに、穏やかに熱唱するジュリーばかりを観ていました。だって、ギター見たらフレットポジションでキーのことが気になっちゃいそうだったから。

泰輝さんのソロ部で、柴山さんとGRACE姉さんが優しげに「tu、tu、tu、tu、tutututututututu・・・♪」とキレイにハモっていたのが心に残りました。

そして・・・青い空を飛ぶ鳥を見て「辛いだろうな」と思ったジュリーの感性は、1999年にこの曲がリリースされてから、少しも変わっていないんだろうなぁと。
LIVEが終わった後になってから、「空」については「緑色のkiss kiss kiss」との繋がりを思いましたし、「穏やかだけど、誰か特定の亡くなった人を思って歌っているようにも感じるなぁ」と思えたことは、そのまま次の曲へと繋がっていきました。

8曲目「嘆きの天使」

Aimadematenai

これはもう本当にビックリしました。まさかこの曲を生で聴ける日が来るとは!
「僕がせめぎあう」「YOKOHAMA BAY BLUES」に続き、この日3曲目の初体感曲は・・・「嘆きの天使」!

誰かジュリーの身近な人のことを思いながら歌ったのでしょうか、それとも全然違うのでしょうか。それはファンからは分からないことだけれど、ジュリーは明らかに嗚咽交じりで歌っていたんですよね・・・。とは言っても、『Pray』ツアーでの「Deep Love」のような「大きな悲しみ」までは感じられず、身体中から溢れる「いつくしみ」が伝わってくるようなヴォーカルでした。
「嘆きの天使」はとても切ない、悲しい歌詞のバラードだけど、演奏している楽器の音色はキラキラと華やいだ感じなんですよ。ジュリーのヴォーカルはそんな音にシンクロしていたんじゃないかなぁ。特に泰輝さんのキーボード。正に「天使」の歌だと思いました。

実は僕は昨年末のセトリ予想で、アルバム『愛まで待てない』から1曲、と考えた時、一瞬「嘆きの天使」を書こうか、とも思ったんです。でも「さすがにこれはもう歌うことはなさそうだなぁ」と勝手に決めてかかってしまって・・・甘かったです。
ここ数年、僕にとってのジュリーのお正月コンサートでは、こんなふうに「泣かせるんだけど、心洗われて気持ち良くなる」初めて生で聴くバラードが必ず採り上げられています。『燃えろ東京スワローズ』では「桜舞う」「無事でありますよう」。『ひとりぼっちのバラード』では「そっとくちづけを」。しかもそれらは僕がLIVE直前に「うかつにも予想していなかった」曲達なんですよね・・・これは逆にとても幸せなことだと思っています。

パーカッションの音色での刻み(目立ちませんが、この曲のアレンジの重要な肝です!)を入れていたのが泰輝さんの鍵盤だったのかGRACE姉さんだったのかを見逃してしまいました。
フォーラムで確かめたいけど、あの広い会場でそこまで見えるかな~。位置的には、この日の渋谷より少し後ろ、という感じの席なんですけどね。

ちなみに、毎回ジュリーのツアー初日直後の数日はそうなんですけど、ブログ本館の方に、セットリストで採り上げられたちょっとマニアックな曲のタイトル検索で多くのかたが記事をヒットしてくださるんですよ。本当にありがたいことです。
で、今回は「ねじれた祈り」と「嘆きの天使」の2曲を検索されているかたが圧倒的に多いようなのです。
タイトル検索でいらしてくださったみなさま、「嘆きの天使」の方はまだ楽曲考察記事を書けていなくてごめんなさい。”セットリストを振り返る”シリーズで採り上げますから!
(←だから、一体何曲振り返るつもりなのか汗)

9曲目「ひかり

Ikitetarasiawase_3

さて、僕はこの日もいつものツアー初日のように曲数をカウントしつつ、ポイントポイントで曲順と演奏曲目を繋げて覚えていました(その割には、最初にセトリ速報を投稿した時、万死に値するほどの痛恨の曲順表記ミスがあったりしましたが滝汗)。
最近では毎回、「9曲目」というのが重要な記憶のポイントなんですよ。何故なら、もしセットリストに「我が窮状」が採り上げられるなら絶対そこだから。

さぁ『昭和90年のVOICE∞』もいよいよ9曲目です。今回は来るか、と待ち構えていて・・・いや「我が窮状」じゃない、違うな、と演奏前の雰囲気で伝わりました。
始まったイントロは、ハードサイケ・バラードの名曲「ひかり」!し、渋い!

これは2010年の全国ツアー『秋の大運動会~涙色の空』以来です。あの時は「へぇ、『生きてたらシアワセ』から3曲がセトリ入りか~」と思いながら初日公演を楽しみましたが、今回も同アルバムから「明日」「希望」に続いて3曲が採り上げられましたね(2010年は「明日」「ひかり」が同じで、「希望」の代わりに「太陽」でした)。
今回のセトリは、アルバムで言うと『耒タルベキ素敵』と『生きてたらシアワセ』の2枚が土台となっているようです。ジュリーはこういう「アルバム固め打ち」のセトリの組み方が好きなのかな。

この曲に登場する「自転車」。僕は単純だからCDで聴く時には自分の少年時代の記憶を歌に重ねてしまいますが、ジュリーが生で歌っているのを聴くと、「自転車に乗っている人」・・・それは聴き手である自分でも良いのだけれど、ジュリーが自転車を漕ぐ人を優しく見護ってくれている、そんな風景を夢想します。

「ひかり」は決して目立たないけど本当にイイ曲。弱さも強さもあって、ためらいも決意もあって、ギターもキーボードもドラムスもサイケなカッコ良さがあって。
セトリ予想で「キスまでが遠い」を採り上げた時に、ビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」みたいなキーボード・アレンジだと書きましたが・・・「アイ・アム・ザ・ウォルラス」風のキーボードの刻みでまず連想するジュリー・ナンバーは、「ひかり」であるべきなんだよなぁ・・・。つくづくピントを外すセトリ予想(嬉し涙)。

作詞・作曲ともにGRACE姉さんの作品で、歌詞はいかにもGRACE姉さんっぽいなぁ、と以前から思っていました。でもね、この日初めて「作曲もそうなんだ、これはGRACE姉さんならではのメロディーなんだ!」と今さらながら気づきました。
みなさま、「ひかり」のサビの最後・・・「目に映る今だけを信じて♪」のメロディーを思い出してください。比較的最近、とてもよく似たメロディーをジュリーが歌うのを聴いた覚えがありませんか?
そう、「Pray~神の与え賜いし」。「澄み渡る矜持あり♪」の部分です。
トニックからの一瞬の飛翔。これがGRACE姉さんの得意な、自然と沸き出てくるメロディーなのですね。


10曲目「Fridays Voice

Pray

泰輝さんのピアノでイントロが始まり、「うわ、ぴょんた様の予想、今回もまた渋い曲を当てたなぁ。凄いなぁ」と思いました。そうかぁ、やっぱりこういうメッセージ・ソングも今のジュリーなら当然組み込まれてくるよね・・・などと考えながらジュリーのヴォーカルが始まるか、始まらないか、のその時。
「いやいや違う!この曲を予想していなかったのは僕が鈍いだけだ。ほとんどのジュリーファンは予想できていたはず・・・みんなにとって当たり前過ぎて、あまり話題にならなかっただけなんだ!」
と思い当たり、恥ずかしくなりました。

ぴょんた様はこの「Fridays Voice」を予想されるにあたって、「今ジュリーが一番歌いたい曲」だと書いていらっしゃいました。僕はそれを読んで「う~ん、そうかもしれないけど、ジュリーの気持ちがそこまでこの曲に特化しているかなぁ」なんて考えてしまいました。
つくづく愚か過ぎます。ジュリーはハッキリと言ってるじゃん・・・『昭和90年のVOICE∞』だと。

僕は昨年このお正月LIVEのタイトルが告知された時、ただ単に「うわぁ、ジュリーらしくてカッコ良いツアータイトルだな~」と考えました。確かブログでもそんなことを書いたはずです。
安易に「VOICE」=「ジュリーの歌声」、「昭和」=「ジュリーがこれまで歩んできた希有な歌人生」と結びつけ、「そうだよなぁ、”昭和の歌声が無限大”なんて言える歌手は日本でジュリーくらいのモンだよな!」と喜んでいたというわけ。
いや、もちろん「VOICE」には「ジュリー自身の歌声」の意味もあるでしょう。でも、渋谷で「Fridays Voice」のイントロを聴いてようやく僕には分かりました。ジュリーの言う「VOICE」は僕らみんなの「声」なのだと。

なるほど、なるほど、確かにこれはジュリーが今一番歌いたい歌に違いありません。
しかも、年末に選挙があって、結果投票率もあんな感じで・・・「みんな、自分の声を持ってくれ」とますますジュリーはその思いを強くしたのでは?どんな声、どんな考え方を持とうとそれは人それぞれ・・・正に今、「無関心が問題」なのですよ。

静かに響くジュリーの「Fridays Voice」の歌声。
最低音から最高音まで音域の広いこの曲で、Aメロの低音部は艶やかに、サビの高音部は高らかに・・・。ジュリーのヴォーカル、志に1点の曇り無し!

そして改めて気づかされるのが、柴山さんの作曲と、鉄人バンドのアレンジの素晴らしさです。
この曲、「We Are Fridays Voice♪」のフレーズが、1番では1回、2番では2回、そしてエンディングでは無限大(∞)と進化していくんですよね。このアイデアは「真剣」でなければなかなか出ないと思います。
さらに、1番と2番の間の短い伴奏部は、ピアノとリード・ギターのユニゾン。イントロではピアノだけ(1人だけ)だったフレーズが、集う声のように重なり合う、寄り添い合うというアレンジ。僅か2年前に生で何度も聴いているはずなのに・・・いやいやこれほど凄い曲だったか!と。

最後のサビのリフレインで、「Fridays、Fridays♪」というジュリーの歌詞の変化に呼応して、GRACE姉さんの豪快な”鬼姫ロール”が炸裂するじゃないですか。
もちろんそこはドラムスの一番の見せ場なんですけど、是非是非みなさまには、ロールを繰り出したその次の「We Are Fridays Voice♪」からのドラムスのオカズ、アクセントに注目して頂きたいです。本当に凄いのです。
音だけでなく、GRACE姉さんの動き・・・客席から向かって、ドラムセットに左側にGRACE姉さんのスティックが伸びるその激情的なタイミングを見て欲しいなぁ。

最後に一瞬歌と演奏が途切れた時に思わず拍手が起きてしまうのは、『Pray』ツアーでもありましたね。でも僕は、それほど気になりません。むしろこの曲を聴いたお客さんの「良かった!」が表れているようで、嬉しいような気持ちもあるのです・・・。


11曲目「カガヤケイノチ

38

ハッキリ覚えてないんですけど、前曲「Fridays Voice」を歌い終わったジュリーが「鉄人バンド~!」とバンドを紹介して、少し間があったんじゃないかな。
というのは・・・この注意力ゼロの僕が、ステージ下手奥のローディーさんの怪しげな動きに気づく時間があったのですよ。次曲での下山さんのために何か特別なセッティングをしていることは明らか。目をこらしてよく見ると、おおっ、あれは・・・『Pray』ツアーの「Uncle Donald」で登場した、アコギを固定するスタンドではありませんか。
まさか「Uncle Donald」をやるのかな。いや、「Fridays Voice」から『Pray』繋がりということで言えばさほど違和感は無いけど・・・などと考えているうちに始まったのが「跳ねるワルツ」のイントロ。
うわぁ~「カガヤケイノチ」だ!!

実はこの曲については僕は「またいつか歌って欲しい」という強い願望を持ちつつも、もうLIVEで出逢うことはない1曲のような気がしていました。あの震災から1年後の2012年3月11日にリリースされた『3月8日の雲』の収録全4曲のトリとしてのみ表現されるべき曲・・・ジュリーの中でそういうスタンスなのでは、と。
それは完全に誤った思い込みでしたね。今年2015年のお正月に「カガヤケイノチ」を歌ったジュリー。そのヴォーカル、その気持ちは、あの2012年のツアーのままなのだと思いました。いや、むしろ「優しさ」は倍増、3倍増していたようにも。

そして、昨年のお正月&全国ツアーで採り上げられた「F.
A.P.P」と同じく、この曲に登場する最高音、高い「ラ」の音(「ブレつづけても♪」の「け」)を必死の思いで声にすること・・・それがジュリーの決意表明。
きっとこの日、お客さんの多くが願ったはずです。「ジュリー、この曲を全国ツアーでも歌ってね」と。
きっとそれは実現するんじゃないかな。

下山さんは、まず下手の奥まった位置で固定されたアコギを黙々と素晴らしい音色で弾き続け、曲が半音上がりの転調をしたところでスタンドから離れてステージ前方までせりだし、エレキギターでの間奏のソロへと移行しました。
ソロのフレージングは、オリジナル音源とも『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーでの演奏ともかなり違っていました。『ギターマガジン』での柴山さんの言葉通り、それが「アドリヴでバ~ッといく」ソロは下山さんの担当、ということなのですね。

下山さんのソロが終わると、ハ長調でのサビのリフレイン。ジュリーは2012年の全国ツアーと同じように、指揮をする仕草で「みんな、一緒に歌って!」とお客さんに伝えてくれました。初日にはまだ会場の歌声が揃うまでには至りませんでしたが、2日目はどうだったのかな。
いずれにしてもファイナルのフォーラムでは、ジュリーと共にお客さんの歌声も「VOICE∞」となって、「カガヤケイノチ」の大合唱となることを期待します!


12曲目「緑色のkiss kiss kiss

Pleasure

これで12曲目。どうやら昨年の『ひとりぼっちのバラード』のような変則構成(本割11曲+オマケ8曲)ではなく、最近の通常のツアーに近い構成になるかな、とこのあたりで考えていました。休憩無しで本割を疾走するパターンですね。

「Fridays Voice」「カガヤケイノチ」と続いて、この3年の”Pray for East Japan”テーマの3作からまだまだ他の曲も聴きたい気持ちになっていたけど、始まったイントロ、GRACE姉さんのジャングル・ビートで納得。
ジュリーの平和への思い・・・それは最近3作の新譜収録曲の流れと何ら乖離するものではありません。
「緑色のkiss kiss kiss」・・・ずいぶん久しぶりに感じました。『秋の大運動会~涙色の空』以来ですか。

イントロのドラム・ソロでは、ジュリーがお客さんの手拍子をリード。ジャングル・ビートは最初の3打が結構難しい拍になっていますが、さすが、ジュリーファンのみなさまは楽々とついていきますね。
嬉々として手拍子しながらジュリーばかり観ていて、下山さんがボトルネックを構えながらギターのボディーを叩いてリズムととるシーンを見逃しました。てか、「君が嫁いだ景色」と違ってスライドギター(絶対弾いてたはずだけど)の記憶すら無い・・・(汗)。

「kiss kiss kiss♪」の仕草も以前のまま。多くのお客さんもすかさず呼応します。

LIVE後セットリストを思い出しながら、この曲でジュリーがキスを送った空を思いました。
この日は本当に楽しいLIVEではあったけれど、ここ数年とは変わってお正月LIVEらしからぬ「昏さ」をも同時に感じさせたジュリー。それは確かにフォーラムの件と結びつくことなのかもしれません。しかし僕にはアンコール前の短いジュリーの言葉、「おめでたいことが何もない」「どうやって生きていけば」の意味・・・その方がずっと気にかかるなぁ。これはジュリーの憂国です。
何の怖れもなく空を見上げられる日は、いつまで続くのでしょうか。この国が今年進もうとしている道は、賛否いずれにせよもう「一平民には関係ない」というレベルのものではないですよ。
ジュリーは必死に、「無関心」な人達にメッセージを送ろうとしています。

暗い話をしてすみません・・・。でも、久々の「緑色のkiss kiss kiss」は、明るく楽しく盛り上がりました。


13曲目「ROCK'N ROLL MARCH」

Rocknrollmarch

前曲に続いてドラム・ソロから。泰輝さんが手拍子をリードして・・・これはもうすっかり近年のジュリーLIVE定番曲です。
一番最近に採り上げられたのが『Pray』ツアーでしたね。でもなんだか久しぶりにジュリーと一緒に「DA~!」をやったような気がしました。

今回のセットリストは前半にバラードが続く部分があって、「緑色のkiss kiss kiss」を起点にロック・コーナーへと移行、この「ROCK'N ROLL MARCH」からしばらく「お客さん巻き込み型」の激しいナンバーが続くことになりますが・・・いやぁそれにしてもジュリーの身体のキレっぷりは凄まじかったです。これほど全開だった「ROCK'N ROLL MARCH」が、後から振り返るとおとなしく感じられるほど。
初日に参加されたみなさまの多くは、次曲「晴れのちBLUE BOY」から数曲の流れを絶賛されているご様子。まったく同感です。「ROCK'N ROLL MARCH」はそのイントロダクションのような感じだったでしょうか。

この曲ではお決まりのステージング。上手から下手へ所狭しを動き回るジュリー。
僕の印象だと、この日は下手側で念入りに立ち止まるシーンが多かったように思います。


14曲目「晴れのちBLUE BOY」

Royal3

この日お客さんが一番嬉しかったのは、まずジュリーの「思い」を存分に身体に浴びた後で、いよいよセトリの佳境・・・今度はジュリーの「体力」に圧倒される感覚を得られたことではなかったでしょうか。
「緑色のkiss kiss kiss」~「ROCK'N ROLL MARCH」2曲の流れで、いつの間にか今回のセットリストはガラリと雰囲気を一変します。あまりに自然だったのでその場で特に意識はしませんでしたが、思い返すとこの14曲目が始まる前あたりが一番スリリングな空気だったかなぁ。それこそ「ひとつになる」と言いましょうか。

セトリ前半には、40年以上ものキャリア・・・しかも超一流のキャリアを持つあのジュリーが本当にウブに不器用に純粋に、歌に託した「気持ち」を必死にお客さんに伝えようとしてくれていました。
一方お客さんはお客さんで、そんなジュリーの気持ちを何とか目いっぱい感じようと、息をするのも忘れるようにステージに集中していました。
これはやっぱり双方、去年のフォーラム以来のLIVEだから、ということは確実にありましたよね。
あの日以来の逢瀬で、互いを確かめ合おうとするその距離感はまるで・・・初恋の相手同士の初デートかよ!って感じでした、いや本当に。

渋谷2日目にはとてつもないビッグ・サプライズがあったらしくて、留守番組の僕はもううらやましくてうらやましくて仕方が無かったんですが、それでも僕はやっぱり初日に行きたい派なんだよなぁ。セットリストのことだけじゃなくてね、ステージと客席の間に架かる空気が、2日目以降と初日とではまったく違うから・・・今回は特にそれを感じました。

で、初恋の人同士(ステージ側と客席側)がひとまず至高のバラードにとろけながら互いの気持ちを伝え終わると、いよいよ始まったのが肉食系・ジュリーの怒涛の「ひとつになろう」攻撃だった・・・というわけです。
まずは「晴れのちBLUE BOY」!

ハッキリ言ってこの曲のリズムは、ウブな恋人同士には難易度高いデートコースですよ。ところがジュリーは「大丈夫、ついてきな!」と「男」全開のステージ。

「Good-night Good-night♪」の直前に、3連符から一瞬演奏が静止するカッコ良いキメ部がありますでしょ?1番だったか2番だったか・・・そこでジュリーがフワッ、と宙に浮いたかと思うと、メチャクチャ鋭い動きで左右両足で前蹴りを魅せてくれたんです。
これが、今年67歳になるお爺ちゃんの動きとは。
このシーン、絵的には絶対センターのお客さんは得したと思う!僕の周りのお姉さま達、揃って「わあああっ!」と、裏声で悶えていらっしゃいましたよ(笑)。

ここまで3曲続けてGRACE姉さんのドラム・ソロからスタートするロック・ナンバーを配置しているんですね。上手いなぁ、ニクいなぁと思いつつ、これ、意識した演奏順なのかなぁ、と不思議な気持ちにもなったり。
ジュリーのセットリストは、コード進行であったり歌詞のフレーズであったりアレンジであったり、とても細かい部分での共通点を持つ曲を押し出してくることが本当に多いのです。これを無意識には組めないと思うけど・・・それにしては「あざとさ」をまったく感じなくて、自然なんですよね。


15曲目「ねじれた祈り

Kitarubeki

さぁさぁ、これがまた凄かった。
僕にとってはこの日4曲目の「初体感曲」。スウィングしなけりゃ意味が無い、ハード・ロカビリーにしてブラス・ロックな大名曲、「ねじれた祈り」!
いやぁ参りました・・・なんですかこの説得力。
2010年のジュリーwithザ・ワイルドワンズのツアーで、「Oh Sandy」が凄く盛り上がったじゃないですか。今回は曲想的にも会場の雰囲気的にも、あの曲をさらにハードにした感じ、と言えば良いのかな。

これはね、ジュリーだけじゃなくて鉄人バンドの演奏も合わせてのこと。本当に凄かったです。
泰輝さんが奏でるウッド・ベースのランニング、いい音でしたねぇ。左手でベース・ランニング、右手でホーン・セクションのスウィング&リフ・ブレイク。これぞ泰輝さんの”神の両手”炸裂のスタイル。
そして、ギターソロは柴山さんが燃える!もう・・・カッコ良かった、としか言いようがないですね。

ジュリーは激しく動き回りシャウトしながらも、ちゃんと歌詞に合わせて身体の表現をしてくれるんですよ。例えば「背中を向けてみたって♪」ではお客さんに背中を見せて、その時のお尻の存在感(いや、これ真面目に言ってますから。変な意味では全然ありません。ステージ観れば分かります!)がまた凄まじくて。
歌詞もね・・・「あぁ、ジュリー、そうだったんだね」と思えなくもない内容なんですよね。それをロックに、ハードに思いきりほとばしらせて歌うジュリー。
無垢さとしたたかさの相交じった求愛行動に、お客さんは完全ノックアウト。今回のセットリスト、一番の佳境はこの「ねじれた祈り」だと僕は断言します!

16曲目「生きてる実感」

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続いては・・・これも「希望」同様、僕にとっては『奇跡元年』リベンジ・ナンバーと言って良いかもしれません。またまた名曲「生きてる実感」!
『奇跡元年』の時は、曲自体は知っていたけど「ジュリーがリフに合わせてジャンプする曲」という認識が無かったので、少しとまどいもあったんだよなぁ。
ジュリー、この日はイントロの時点で跳ぶ跳ぶ~!

LIVEで歌われるのは久々なのに、お客さんの手拍子は見事に「拍の連打」「2、4の裏拍打ち」を組み替えつつ、ジュリーのアクションを煽ります。これは「晴れのちBLUE BOY」「ねじれた祈り」でジュリーにメロメロにされたお客さんが「無」の境地に至ったからこそ、かえって自然に曲にノッていけた、ということだと思うんですよね。こんな無心の「ノリ」はステージ上のジュリーにとって理想のスタイルなんじゃないかなぁ。

是非書いておきたいのは下山さんのこと。
『奇跡元年』の時にはどうだったのかまったく覚えていないんですけど、今回この激しいテンポのパワー・ポップ・ナンバーで、しかもベースレスというバンド編成で、下山さんはエレキではなく敢えてアコギを弾くアレンジを選んだんですよ!
腕を大きく振って、ガッシャンガッシャンとね、それこそ弦も切れよ、とばかりに。
こういうアレンジ選択のセンス、メチャクチャ共感します。ハードな曲はエレキで演奏、というのは先入観だということ。さすがは下山さんです。

ジュリーのファルセットは、初日はまだ不安定だったかな。2日目はどうだったのでしょうか?


17曲目「A・C・B

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これは一昨年の『Pray』以来で「久々」という感じではないですが、「緑色のkiss kiss kiss」「ねじれた祈り」がすぐ前に歌われていたこともあって、「今回は裏拍ノリの曲想でロック・コーナーを攻めてくるんだなぁ」と新鮮に感じました。
先に「ねじれた祈り」があったから、この「A・C・B」もさらに盛り上がったのではないでしょうか。

Aメロ1回し目の、リードギターお休み間の柴山さんの手拍子リードは健在。今回も柴山さんは普通に「うん・たん、うん・たん・・・♪」のパターンでしたけど、僕はやっぱりここは条件反射的に「うん・たん、うん・たん、うん・たんたん!」とやってしまうな~。

ジュリー、「2015年もくたばってなかった♪」って歌ってましたか?僕はその部分、聴き逃してしまいました。フォーラムでリベンジします!

18曲目「さよならを待たせて

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ロック・コーナーはひとまず前曲「A・C・B」まででした。セットリスト本割ラストの18曲目は、最近は特に歌われることが多いバラード「さよならを待たせて」。
こちらも『Pray』ツアー以来です。あの時はアンコールの大トリでしたね。
『Pray』ツアーでは、アンコール2曲目の「ヤマトより愛をこめて」を歌い終えたジュリーが、「もうこれで終わり」みたいな感じで本格的な「バイバイ」をしながら舞台袖に消えていったと同時に鉄人バンドがこの曲の演奏を始め、ジュリーが「渋々」といった感じでステージ中央に戻ってくる、という楽しい演出がありました。
懐かしいなぁ・・・。

『ジュリー祭り』で初めて聴いた頃は、この曲がここまでジュリーに大切にされずっと歌われてゆく曲だとはまったく気づけませんでした。
いつもながら、歌詞と歌声にただただ耳を奪われ、立ちつくして聴いてしまいます。何度も生のLIVEで聴くうち、これは日常の迷いをふっきる曲なのかな、とも思えてきています。「さよならを待たせて」・・・すごく解釈の広いタイトル・フレーズですよね。

毎回この曲が採り上げられるたびに話題となる「あぁ♪」の吐息については、この日は先の「嘆きの天使」のインパクトも強くてサラッと聴いてしまったようにも思えますが、本当に心洗われる熱唱でした。
特にサビのディミニッシュ・コードの部分が、いつもながら神!なジュリーの歌声(「あばれる心が♪」の「心が」のところ)なのです。

歌い終えたジュリーは目を伏せて柴山さんの後奏ソロに身体を委ねるようなシーンも。
曲が終わり、ジュリーは改めて鉄人バンドを紹介すると、ちょっとはにかんだような、照れたような表情で何度も何度も客席に手を振って、ひとまず静かにステージを後にしたのでした。


~MC~

去年のフォーラムの後、個人的に心に決めた通り、僕はジュリーと鉄人バンドに最大の感謝を込めて心からのアンコールの拍手を送りました。
時にスッと会場全体の拍手の呼吸が揃った瞬間などは、「同じ思いのかたがいらっしゃる」と勝手に思えたりして嬉しかったです。

しばらくして、ジュリー再登場。
2着目の衣装は、明るいグレーのスーツ・・・だったと思う(汗)。LIVEから数日が経ち、歌はともかく衣裳の記憶が薄れてきています。年なのでしょうか(泣)。

みなさまもうご存知と思いますが、極端に短いMCでした。これは、昨年のフォーラムでの件を受けて、会場からの変なかけ声を牽制した、ともとれるし色々な考え方があると思うけど、僕はジュリーの短い言葉の端々にその気持ちを見てとれると思ってます。

「新しい年になったのに嬉しいことがひとつもない」
「この先どうやって生きていけばよいのか」
「大人げ無く、不言実行でやっていきたい」

冒頭でも少し触れましたが、翌日の某スポーツ新聞は、「不言実行」を「有言実行」と誤記したばかりか、「この先どうやって生きていけばいいのか」のくだりについて、「・・・とボケつつ」などと書いていました。
一般人ならともかく、報道者たる者が「ジュリーが何を念頭にそう嘆いていたのか」を何故察することができないのでしょうか。MCまで、ちゃんと歌を聴いていたのか、と問い詰めたい思いですよ。
まぁ、サン○ポじゃ所詮・・・仕方ないのかな。大手新聞の中で、ジュリーのメッセージとは最もかけ離れた報道をしている新聞の系列スポーツ紙ですからね。

ジュリーは今、ギリギリだと思う・・・ジュリーの言う「世間とは関係なく」の「世間」をみなさまはどう捉えましたか?「自分のファン以外」だと思いました?僕にはそうは思えなかったです。
「自分のメッセージに無関心な世間」だと思えました。当然、会場のお客さんもその中に入っているでしょう。ある意味僕らはジュリーに突き放される寸前。「もうダメや、何を言っても・・・」と諦められてしまう寸前。僕はそう感じましたが、考え過ぎでしょうか・・・。
「もしそうなっても、自分は不言実行でやるべきことをやる。世間の意志とは関係なく、言葉では黙って、歌でメッセージを発信していく」
ジュリーはあの時そんなふうに言っていたように思われてなりません。
ただし、初日のLIVE後にこんなふうにジュリーのMCを捉えていたのは、(知る限りでは)どうやら僕だけだったようです。ですからこれは、僕自身が勝手にそう思いたいだけ、なのでしょうか・・・。
(後註:「僕だけ」なんてことはないみたい。嬉しい!)

2015年は、「大変な年ですよ」とジュリーが言った2014年に色々と決められたことが、残念ながらいよいよ実際に行動に移される年となります。
まずは僕の故郷・鹿児島での原発再稼働。
東日本大震災から4年。阪神・淡路大震災から20年。僅か10数年の間にあんなに大きな地震の被害に2度も遭ってしまったこの国が、意志無き意志にのっとり原発再稼働の道を選びました。
その先は「積極的」平和主義の実践。
ジュリーが新年からガックリ来てるのも無理はない・・・それでもジュリーは、「歌います」と宣言してくれたんですよ。たとえ誰も聴く耳持たなくなっても、大人げ無く僕は歌を歌い続けます、と。
何とかそれに応えたい、今からでもジュリーと「VOICE」を重ねたい、と僕などは強く感じてしまったのですが・・・まぁ、考え過ぎかもしれません。

僅か数分のMC。
ジュリーが「歌を聴いて欲しい」と言うなら僕はこれで良いと思いました。もちろんジュリーのお喋りは毎回楽しみにしていたけど、MCが短くなった分、アンコールの曲数が3曲から4曲に増えたのかもしれない、と嬉しい変化として考えたいです。

「改めて鉄人バンドのメンバーを紹介します」
と、「シモヤマ・ジュン」に始まり、一字一次ハッキリと区切るように4人の名前を呼んでいったジュリー。ひと通り紹介が終わった後には、まず下手を向いて
「シモヤマ」
上手を向いて
「シバヤマ」
改めて
「シモヤマ、シバヤマ、OK?」
と、お客さんに念押し。

「それでは・・・粗品です!


~粗品(アンコール)~

19曲目「ジャスト フィット

Miscast

先に書いた通り、さぁアンコール・タイム、となったところで僕は「THE VANITY FACTORY」のイントロを脳内再生して待ち構えていました。
が、飛び込んできた音は。
「ファミソ#ラ♪」のシンセ(泰輝さんは「カタストロフィー」という音色を使っているように思えました)のブレイク・フレーズからのギター・リフ。
おお~っ、遂に「ジャスト フィット」来た~~!

ジュリーLIVEの定番曲と言われながら、『ジュリー祭り』のセットリストからは外れ、しかもその後も一度も歌われていなかった曲。もちろん僕は初体感。
長いファンの先輩方は、終演後に僕が「ジャスト フィットは今日初めて生で聴きました!」と言うと「え~っ、そんなに長いこと歌ってないんだっけ?」と意外そうにされていましたけどね。
ただ、みなさまが久々のこの曲を待ちわびていたことは、イントロ1発で「うわあ~っ!」と声が漏れたあの会場の雰囲気でビシビシと伝わってきました。

ステーションワゴンに文字通り「飛び乗る」ジュリー。横向きになって、シュッと下段蹴りよろしく宙に舞います。キレッキレですよ。男の僕から見ても惚れ惚れするジュリーのしなやかな動き、本当にカッコイイ!

そしてこの曲のギター・ソロは下山さん。
うん、やっぱりこういう曲では下山さんがソロなんですね。柴山さんの言ってた通りです。アドリブ全開で長尺のフレージングを次々に絡ませていく変態ギター(褒めてます!)に痺れまくり・・・。
あと、GRACE姉さんの叩く「うん・たた、うん・た」のアクセントが何気にエロいぞ~。

ジュリーはステージの端から端へと駆け回り、エロエロ光線を出して前方席のお客さんをチェックします。
サビの「ジャストフィットなんだから♪」の直後に下手側でピタッ、と立ち止まってお客さんを見つめるシーンがありました。そこには、いつもお世話になっている先輩がいらしたのですが、後から仰るには
「本当にいやらしい曲ねぇ・・・」
と(笑)。
つくづくうらやましい・・・きっと近くから観ていたら、途方もない完熟濃度のエロ・オーラがそこら中に飛び散っていたに違いありません、この曲。

いずれにしましても、ノッケからとんでもない粗品でございました。素晴らしい!


20曲目「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」

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『ジュリー祭り』参加をきっかけにこのブログが「じゅり風呂」へと進化(?)して、早7年目。まだまだ考察の甘い、浅い内容のものもたくさんあるとは言え、コツコツと積み重ねてきたジュリー関連の楽曲お題記事は何と300数十曲となり(それでもまだまだ先が見えない!)、ツアーのたびに「まだ記事を書いてない」曲が採り上げられる数も減ってきました。

今回のセットリストで記事未執筆の曲は、「明日」「僕がせめぎあう」「嘆きの天使」「ROCK'N ROLL MARCH」「晴れのちBLUE BOY」「生きてる実感」そしてこのアンコール2曲目「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」。
全部で7曲でした。この中から、”恒例・セットリストを振り返るシリーズ”で5曲を採り上げたいと今のところは考えていますが、「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」はそこでは書きません。
何故かって?
フッフッフ・・・この曲は、夏からの全国ツアーに向けたセットリスト予想シリーズにとっておくのだ!

ここ2年のジュリーは、お正月に採り上げた「みなさまにも多少は耳馴染みのある”シット曲”」をそのまま全国ツアーにもスライドさせる・・・つまり「今年1年の僕のLIVEはこの曲が看板だよ」とする明快なセットリストを組んできていますよね。
とすれば今年2015年は、「6番目のユ・ウ・ウツ」「君をのせて」の2曲がまず全国ツアー・セットリスト入り鉄板、と考えてよいのではないでしょうか(もちろん他に「LOVE(抱きしめたい)」「晴れのちBLUE BOY」、或いは「カガヤケイノチ」のスライドにも期待できます)。
セットリスト予想について「お正月は全敗、全国ツアーは超有名曲を辛うじて1曲だけ当てる」・・・それがここ2年のDYNAMITEクオリティーですから(汗)。今年の全国ツアーのセトリ予想は、「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」1曲だけ的中、という結果になることでしょう(笑)。

シックなスーツで歌われる「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」、カッコイイです。衣装が変わったこともあるのかもしれませんが、ジュリーってLIVEの前半より後半の方が圧倒的にスマートに見えますよねぇ。
そして声も尻上がりに・・・多くのお客さんが気づいたと思いますが、この日の「ユウウツだよ~♪」の「よ~~~~♪」のロングトーンが凄くなかったですか?
どこまで伸びるの?と思いながら聴いていました。ジュリーも声を伸ばしながら気持ち良さそうでしたね!


21曲目「君をのせて

Acollection

まずは、あらためてお詫びをしなければ。
僕は当日帰宅途中の車中で、ひとつ前の記事コメントにセットリストの速報を投稿したんですけど、21曲目「君をのせて」と22曲目「遠い夜明け」が逆の曲順になってしまっていたのです(翌朝修正しました)。

これがねぇ・・・情けないことに、「書き間違い」ではなく「記憶違い」だったのです(恥)。完全に、ラストは「君をのせて」!とばかり思い込んでいましてね・・・。
朝起きたら、何人かの先輩からご指摘のメッセージを頂いておりまして、ビックリ。
じゅり風呂執筆数年の経験上、こういう時は自分の記憶の方が間違っている、ということは学んでいましたから、すぐにラスト2曲のステージ光景を脳内反復。そういえば、「君をのせて」の最後、ジュリーの優雅なお辞儀の後に「遠い夜明け」のピアノ・イントロが流れて「あと1曲歌ってくれるんだ!」と嬉しかったことを思い出し、無事に正しい記憶を上書きすることができました。
恥ずかしい限りでございます。

言い訳しますと(汗)、この最後の2曲のバラードはね、もう「曲順覚えよう」みたいな邪念(?)は頭からすっかり消し飛んでいて、ただひたすらジュリーの歌に聴き入っていた・・・自分がそういう「無」の境地にいたことは確かなのです。
2曲とも、まったく違う「思い」と共にジュリーの歌に包まれていて、泣きそうになっていたのでした。

では、まず「君をのせて」を聴きながら僕が涙をこらえていた「思い」とは何だったかと言うと・・・あの震災の後、先輩に教えて頂いていたあるブログ様の記事のことを、この時唐突に思い出していたのです。
多くのジュリーファンが当時、そのブログ様を訪れたはずです。まだその記事はあるだろうか、と思って探してみたら、見つかりました。
3年と数ヵ月前に拝見した時と同じように、いやそれ以上に、胸をかきむしられました。

瓦礫の中にあったレコード
ibuじい様のブログより、2011年4月8日付の御記事

今からもう40年以上も前に発売されたジュリーのソロ・デビューとなるシングル・レコード盤。それを2011年3月11日まで大切に保管されていた持ち主様が、僕のような新規ファンにとって「ジュリー道」の大先輩でいらっしゃることは間違いありません。
このレコードは持ち主様の元に戻ったのでしょうか・・・いや、何よりも持ち主様はご無事なのでしょうか。想像を絶する苦しみ、悲しみを乗り越え、今またジュリーの歌を聴いていらっしゃるのでしょうか。
叶うならばジュリーファンの目の届くどこかで、ご無事でお元気な声を聞かせて欲しい・・・この日ジュリーの歌った「君をのせて」を聴きながら、僕はひたすらそう願わずにはいられませんでした。

「君をのせて」は、夏からの全国ツアーでも引き続き歌われると予想します。曜日のスケジュールさえ合えば、今年は東北公演に参加してみたいなぁ・・・。

22曲目「遠い夜明け

Kitarubeki_4

え~、当初「君をのせて」と曲順ゴッチャにしてた僕が書いても説得力ゼロなんですが・・・この曲がラストに配されたというのは、これはもう多くのみなさま仰る通り、ジュリーの決意表明でしょう。
涙が出てきますね・・・。

フォーラムのこと、そしてこの国の現状のこと、色々なことを考えながらジュリーは年末年始、「自分は何故歌うのか、何故歌いたいのか」ということをもう一度真剣に考えたのかもしれません。
答となった曲が「遠い夜明け」。
ジュリーファンなら誰しもが、この歌にジュリーが期するものを感じとることができたと思います。
歌われるのは『秋の大運動会~涙色の空』以来となりますが、これまた久々に感じました。

もちろんジュリーの歌は素晴らしかったです。
それと共に、こうした穏やかで凛としたバラードで黒子に徹し、技術面のみならず完璧なサポートをしてくれる4人の存在もあらためて感じさせられました。

この曲では特に泰輝さん。音色はピアノがメインですけど、当然それだけではありません。
間奏部では、ずっと左手でピアノの低音をアルペジオで弾きながら、バンドネオン(鍵盤上段向かって左サイド)からストリングス(上段右サイド)、ピアノの高音(下段左サイド)、さらにストリングスと、かわるがわる泰輝さんの右手がひらひらと舞っていきます。
相当に大変な演奏かと思いますが、大変であるということはそれだけ集中力、曲への入魂度も増しているということ。泰輝さんの上半身がグ~ッと前のめりに倒れていくシーンが見られました。GRACE姉さんの言う、曲に入り込んだ時に泰輝さんが繰り出す「斜め45℃体勢」ですね。見ているこちらもグッと惹きつけられました。

節目節目でジュリーがコンスタントに歌い続け、この先も心を晒して歌い続けていくであろうバラード。
その傍に、これからもずっと鉄人バンドの4人が寄り添っている光景をお客さんがたやすく想像できる、そんなフィナーレだったのではないでしょうか。
あらためて歌詞を噛みしめつつ、皆が身じろぎもせずジュリーの歌に聴き入っていました。


「遠い夜明け」が終わると、ジュリーは何度も何度もお客さんに手を振ってくれました。
鉄人バンドも立ち上がって、とうとうこれで初日も終わり・・・良かった!素晴らしい初日だった!と鳴り止まない拍手の中、最後の最後にサプライズが。
「無事、初日が終わりました」ということで・・・ジュリーの音頭で「江戸三本締め」をしてくれると言うのです!

周りのお姉さま達から、「わあっ」と感動の声が。
そりゃあそうでしょう・・・いかに鈍感な僕でも、この時ばかりはあの、恒例の1本締めも無いままに終わってしまったフォーラムのことを思い出しましたよ。
明けて2015年、ジュリーからの、不器用で純粋でぎこちなさげに差し出された嬉しい嬉しいお年玉です。
事前には打ち合わせが無かったのか、ジュリーは上手側、下手側と2度に渡って鉄人バンドのメンバーを振り返り、「三本締めです」と伝えていました。

めでたく会場の皆で三本締め。

ジュリーはいつものように突然「ぷい!」と横を向いて袖に向かい、お客さんの笑いを誘った後、上手端でポーズを決めてから退場・・・あの最後のポーズをジュリーが見せてくれて、どれほどの人が幸せな気持ちになったことか。良かった、本当に良かった!

色々と考えさせられることもあったけど、とにかく幸せなステージでした。幸せいっぱいに席を立ちました。
さぁ、あとは僕自身が、『昭和90年のVOICE∞』というツアー・タイトルをどう考え、どう自分に練り込んでいくのか・・・それに尽きる、と思いました。

いつもお世話になっている先輩の一人は、今回のセットリストは「LOVE AND PEACE」がトータル・メッセージでは、と仰っていました。僕もまったく同感です。
ジュリーの歌声はまさに∞でした。この∞の「VOICE」に今、ジュリーは僕らの声が次々と重なって、真の意味での「無限大」へと膨らんでいくことを切望しているのではないでしょうか。
ジュリーとまったく同じ「声」でなくても良いのです。
考えて、考えて、自分の声を持とう。きっとそれが『昭和90年のVOICE∞』でジュリーが伝えてくれたこと。

LIVE直後に三連休があったことで、思いのほか速いスピードでレポを完成させることができました。最後は(今日ね)、こうなったら名古屋公演・・・はギリギリ当日の夜になっちゃうけど、なんとか大阪公演までに完成形のレポートをupしておきたい、と考えながら頑張りました。

今回、関西在住のお2人・・・敬愛するJ先輩と、同世代のJ友さんが、大阪公演までセットリストのネタバレを我慢されることが分かっています。
J先輩の方は、いつもはセットリストの予習をされるかたなのですが、「今回はネタバレせずにフェスに臨みたい」とブログに書いていらっしゃいました。
昨年のあのフォーラムを共にしたJ友さんの方は、毎回強い意志でネタバレ我慢を通していらっしゃるかたです。それなのに僕はわざわざ「今回ばかりは何としてもネタバレ我慢を貫いてください」と、余計なメールまで送ってしまいました。
僕のセトリ予想を読んでくださり期待を膨らませているそのJ友さんは
「『G. S. I LOVE YOU』を聴きながら我慢しています」
とお返事をくださり、僕は思わず汗が吹き出ました。
このパターンを今後、「VANITYのトラウマ」と名付けることにします。もう二度とセトリ予想記事で「自信あり!」なんて書くのはやめよう・・・(笑)。

お2人とも・・・ネタバレ我慢した分だけ、幸せいっぱいになるセットリストだと確信しています。

まさにそんな幸せを身体いっぱいに体感した、初日・渋谷公演の満員のお客さん。僕もその中の1人でいられて・・・本当に良かったです。
僕が次に参加するファイナルのフォーラム公演レポートは本館での執筆となりますが、こちらside-Bでは引き続き、名古屋公演、大阪公演に参加されたみなさまからのコメントをお待ちしていますよ~。

今年もしっかりやろう!と今は心から思っています。

2015年、あけましておめでとう!
ジュリー、ありがとう!


20150108

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2015年1月 7日 (水)

『昭和90年のVOICE∞』開幕!

さぁ、昭和90年のジュリーが降臨します!

Syouwa90

↑ この時期は毎年、様々な仕事関係の取引先からカレンダーを頂くのですが、今年は迷わず「昭和90年」の表記に惹かれこのカレンダーを自分用にゲットいたしました。

「ジュリーのお正月LIVEが始まらなければ、新年始まった気がしない!」と仰る方々も多いでしょうね。もちろん僕もその1人です。
今年もいよいよ始まりますよ~。

『昭和90年のVOICE∞』・・・ジュリーが今年まず歌ってくれる曲は果たして?
12月から本館の方で執筆してまいりました”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズでは、「我が窮状」「渚のラブレター」「きめてやる今夜」「キスまでが遠い」「明日は晴れる」「THE VANITY FACTORY」の計6曲を挙げました。
まぁ僕の予想は毎回毎回本当に当たらないんですけど、一番自信があるのは「明日は晴れる」かな~。

あとはもう、無の境地。
マッサラな気持ちで渋谷初日のあの独特の雰囲気、開演5分前のベルを待ちたいと思います。

例によりまして、しばらくの間ブログ本館の方はセットリストのネタバレ禁止体制を敷きますので、渋谷2days、名古屋、大阪フェス2daysにご参加のみなさまの感想のお声はこちらside-Bにてお待ちしております。初日のLIVEレポートもこちらでの執筆です。

改めまして・・・こちらのside-Bも併せ、本年も拙ブログをよろしくお願い申し上げます。

Paper063

それでは初日ご参加のみなさま、会場で!
お留守番組のみなさまは、セトリ速報&大長文レポートをどうぞお楽しみに~。

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