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2010年12月20日 (月)

瞬け!牛人レコード大賞2010グラン・ロッソアワード最終決戦、ベルリン

 去る12月19日、今年の総決算、牛人レコード大賞選考委員会並びに表彰式が行なわれ、栄えある大賞が決定された。

【牛人レコード大賞】

 SHIZUKA『未来/メロディー』

【最優秀歌唱賞】

 SHIZUKA

【最優秀作詞・作曲賞】

 中町チカラ

【ベストプロデュース賞】

 小原先生と小葉深紅

【ベストライブ・アクト】

 佐藤哲也

【最優秀Web音源】

 農村ず「明るい農村」「ドラッグ」「Mr.ブラックジャックR」
 (提供:YOUTUBE)

【ベスト・パフォーマンス賞】

 Gentle2:SUPER46「神秘の探求」でのコーラスワーク

【キング・オブ・ボンクラ大賞】

 なべ
 (選考理由:一切演奏活動しなかったのに、自身の関わる音源を世に出した奇跡的功績に対し)

【ベスト・フォトグラファー】

 中町チカラ、一連の「未来」ジャケット撮影セッション

【ベスト・ジャケット】

 小原先生、「ロックンロール女の子!」ボーカロイド版のジャケット

【残念賞】

 SUPER46『フー・ショット・ザ・マウス?』


《講評》

 中町チカラのプロデュースによる『未来/メロディー』を、今年を代表する一枚として選出した。
 これは衆目の一致するところかと思う。
 このシングルを完成するまでに、関係者が費やしたエネルギーには素直に脱帽する。
 楽曲としても、チカラ氏の王道路線が集大成された「未来」と、SHIZUKAのキャッチーな個性を活かした「メロディー」、と贅沢すぎる傑作曲のコラボレーションとなっており、実にレベルの高い仕上がりとなっている。
 混迷する状況下で、おのが意志を貫き通した中町チカラ氏のこだわりと情熱には万雷の拍手をもって処することを懇願するものである。

 佐藤哲也はいつも素晴らしい活動をしているが、インド音楽だろうがロックギターだろうが、音楽家としての姿勢には一点の曇りもない。
 彼は本来もっと高いレベルで賞賛を受けるべき人物ではあるが、ここに敬意を持ってベスト・ライブアクト賞を捧げるものである。
 
 今年は各員が新しい機材の投入に大きく動いた一年として記憶されるべきであって、特に小原先生の、年度後半のヒートアップぶりは素晴らしいものがあった。
 YOUTUBE、ニコニコ動画など、新しい活動媒体を視野に入れ、DTMは先輩格のYOKO氏、ニューカマー中町氏と枠を拡げ、小原先生とボーカロイドの最強チームは積極的に音源をリリース、まさに技術革新の機運を世に知らしめる状況となった。
 来年以降、各人の活動がさらに大きな花を結ぶことを期待したい。

 最後に個人的な感慨であるが、SUPER46は実に残念なことをした。
 佐々木は持てるすべてを投入し、ゲスト達は素晴らしい熱演を提供してくれたが、わずかアルバム一枚、救うことすら出来なかった。
 関係する全ての方々に多大なる感謝と深い謝罪の意を表明するとともに、アルバム『フー・ショット・ザ・マウス?』の冥福を祈りたい。

 

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