ジュリーにあやかり自作曲喧伝

2009年10月17日 (土)

沢田研二 「風に押されぼくは」

~from「ROCK' N' ROLL MARCH」、2008

え~と、突然ですが新カテゴリーです。
例によりまして長~い枕から。

昨夜、拙ブログに思いもかけなかった方からコメントを頂きました。
「DELIC」というバンドを率いてイカ天に出演し、伊藤銀次さんより「ベスト・コンセプト賞」を贈られたmasato様です。

ネットの繋がりというのは本当にスゴい。
まず、僕がジュリー祭りの記事を書いて、それを機に多くの方々が拙ブログを読んでくださるようになり、望外の繁盛で調子に乗った僕は10万アクセス記念のリクエストを募集、鯛焼き丸様が10万番をヒットしてくださり、「Child」のリクエストを頂きました。それを受けまして僕が「Child」の記事を執筆、その際にふと思い出したのが「DELIC」の楽曲。その「DELIC」について少しだけ書かせて頂いた記事が昨夜、「DELIC」のヴォーカリスト(ギター、作詞、作曲)御本人の目に止まった、という数珠のような今回の流れなのでした。

早速masato様のサイトにお邪魔し、懐かしい楽曲を聴かせて頂きました。
初めて聴く他の楽曲も素晴らしく、近々にもリンクのお願いをさせて頂くつもりです。masato様やDELICの楽曲は、「G.S. I Love You」「ストリッパー」などがお好みのジュリーファンのみなさまにとっても、大変耳馴染みの良いであろう優れた作品だと確信するからです。

masato様と比べますと数段の低レベルではありますが、僕も高校時代からずっとオリジナルの音楽をやってきまして、LIVEは20代後半でやめてしまいましたが、作曲やレコーディング活動は、多くの昔ながらの仲間と共に未だ現役です。
憧れのイカ天バンドを指をくわえて観ているしかない、能力・技術の低さは自覚していまして、それ故、自らが作ることだけに楽しみを見出し、多くの方に聴いて頂く、という点には全く関心を持たずにやってきました。

ところが、昨夜masato様のサイトで多くの楽曲を聴かせて頂き、身が燃え立つ感覚を久々に味わいました。
やっぱり自分で音楽を作ったからには、できる限り多くの方々に聴いて頂き、その批評と対峙すべきなんじゃないか、と思いました。
幸いというか、僕は今、多数の人々に発信可能な状況に恵まれています。
長年の積み重ね(それだけですが)もあり、レコーディングしたオリジナル楽曲は、ソロ、バンド、仲間の楽曲(YOKO君など)のアレンジ&プロデュースも合わせますとゆうに300曲ほど存在します。
それらを少しずつ(いや、本当にたまに、ですよ)ご紹介させて頂こうかと。
1曲丸ごと全部ではなく、記述に関連するサワリ部分だけにしときますけれど。

ただ、それだけの記事では普段読んでくださる生粋のジュリーファンのみなさまが退屈でしょうから、畏れ多いことですが毎回ジュリーナンバーの中から1曲を選び、その考察に関連する形で進めていこうと思います。
ですので、興味のない方々は僕の曲など無理に聴かずとも、普通にジュリーナンバーの記事として楽しんで頂き、お題のジュリー曲についてのみのコメントも、従来通り書いてくださいね。
どうかよろしくお願い申しあげます。

では、今日の関連お題のジュリーナンバーは、アルバム「ROCK' N' ROLL MARCH」から。
「風に押されぼくは」、(一応)伝授!

「そっとくちづけを」「僕は歌うよ」という強烈な2曲の影に隠れていますが、この曲も安珠さん独特の優しさに満ち溢れた作詞がまず印象に残ります。
この詞がジュリー祭りの年に書かれた、というのが奇跡的な事で、ジュリーはあのドーム大成功までの道のり、何ら特別に豪華な仕掛けを行うことなく、本当に「風に押され」ているような感覚だったのでは、と想像しています。

♪ まばゆい光に抱かれ 絶えず揺らぐ心
   再び扉はひらき 風に押されぼくは ♪

最後のこの1節は、デビュー以来継続して活動し辿り着いた2008年のジュリーの足取りを、そのまま象徴しているように思えます。

「ROCK' N' ROLL MARCH」というアルバムは、大野克夫さんが「我が窮状」を作曲したり、と鉄人バンド&白井良明さん以外の方のクレジットが目を引く作品でもありますが、「風に押されぼくは」は、あの吉田光さんの作曲。
吉田さんは、「Shangri-la」など、90年代ジュリーの核となったナンバーを多く手がけていらっしゃいますから、長いファンの方々にとっては嬉しいクレジットだったのではないでしょうか。

さて、それでは自作曲との関連項目に移ります。

① ワルツのリズムには、鈴が合う!

ロック&ポップミュージックにおいて、(クリスマスソング以外)「鈴」なんていう楽器が導入されるのはごく稀なことですが、その数少ない使用楽曲例が、ワルツのリズムを擁するナンバーに集中しているのは特筆すべき事です。
長くアレンジ作業をやっていると、その辺りの感覚が分かってきます。4小節に1回、拍の頭、或いは3拍目で鈴を鳴らすと、妙に臨場感が出るんですよね、ワルツの曲って。
「風に押されぼくは」においても、その手法が取り入れられています。全編に渡ってはいませんが、注意してお聴きになれば、左サイドで鈴が鳴っているのがみなさまにもお分かり頂けるはずです。

で、僕の曲だとこんな感じ。

「gyu-013-12.wma」をダウンロード
(瀬戸口雅資「ふたりの、ひどく年老いた姉妹」 from ソロアルバム「ベッドでマリファナ煙草は吸わないで」、2003)

② 鼻を使って裏声にチェンジ!

「風に押されぼくは」を初めて聴いた時に僕が一番ゾクゾクしたのは、

♪ 一瞬に 永遠の~

と歌う箇所の、ファルセットチェンジするヴォーカルでした。
ジュリー、こんな歌い方するんだ~!ってね。
とか思ってたら、アルバムの次曲「神々たちよ護れ」でも

♪ まもっれ~

の箇所で同じ歌唱法が出てきて更にノックアウト。
僕は90年代後半から2000年代のジュリーのアルバムについては、ほとんど東京ドーム以降に聴きましたので、「あの日は雨」という怒涛のファルセットチェンジをフィーチャーした楽曲を、この時にはまだ知らなかったんですよ~。

まぁコレは、ジュリーの声だからこそ説得力があるワケなのですが、ひとつだけ言わせてください。
この歌唱法、世の中にはできる人とできない人がいまして、エッヘン、僕はできます!(だからと言って歌が上手いワケでは決してない)
例えば、ジュリ友のYOKO君は僕などより100万倍くらい優れたヴォーカリストですが、この歌い方はできません。

コツとしては、ファルセットに切り替わる母音の直前に「はひふへほ」の子音を挟みこむんです。
極端に言いますと

♪ 一瞬に 永遠のほ~

というニュアンスの語感になります。
ところが、できない人が無理にやろうとすると、子音のハ行が強く残ってしまうのですね。
「はひふへほ」発声のまさにその瞬間に、鼻で空気を抜き、自然に裏声に移行しなければならないのです。
ソコがどうも、できる・できないの別れ道みたい。

僕の曲では、これ。極端に言うと
「できるふ~ことはあまりない♪」と歌っております。

「gyu-010-12.wma」をダウンロード
(瀬戸口雅資「泣ける日没」 from コンピレーションCD「牛人物語」、2003)

え、ファルセット云々以前に、声自体が良くない?・・・それは重々承知しております(涙)。
今日ご紹介の2曲はいずれもすべての録音作業を独りで、しかも自宅で行いましたので、思いっきり歌えておりません。

丸々1曲をフルで通して聴いてみたい、という奇特な方がいらっしゃいましたら、コメントにアドレスつけて頂ければ(アドレスは管理者である僕にしか見えませんのでご安心を)、ご返信いたします~。

あ、でもくれぐれもこのカテゴリー記事で無用にお気遣いなく。お願いいたします。
自作曲紹介は今回試験的にやってみた事ですので、いつものように、普通に「風に押されぼくは」についての従来通りのコメントも、お待ち申しあげておりますよ!

そうそう、「風に押されぼくは」のワルツリズムなんですけどね。
この曲、「愛に、縛られて♪」の部分が混沌としたアレンジになりますよね。
スネアの入る位置や、ギターの絡み方で、リズムが変わったような感覚に陥りませんか?
でもこれは、アレンジ担当の白井さん、オハコとも言えるフェイクな遊び心なのです。テンポもリズムも、実はAメロとまったく同じなんですよ!

やっぱり、こういう事を中心に熱く語った方が、ブログとしては有意義ですかね・・・(汗)。



追記
たった今、加藤和彦さんの訃報が・・・・・・絶句。

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