« 沢田研二 「時計/夏がいく」 | トップページ | ジュリー・さいたまスーパーアリーナ公演、最速先行抽選受付 開始迫る! »

2022年10月 1日 (土)

『THE SUPER FIGHTER』

アントニオ猪木さんが亡くなられた。
間違いなく僕の人生に大きな影響を与えてくれたスーパースターであり、それは猪木さんの現役時代を知るプロレスファンならばほとんどの人が同様であろう。

今、猪木さんの旅立ちに際し、どのように書けばよいのかまったく分からない。
本当にショックである。

入会している『新日本プロレスワールド』では、「ありがとうアントニオ猪木さん」の言葉を添えて、猪木さんの過去試合動画(現時点で159本)アーカイブ検索画面がトップにシフトされた。
今日はずっとその動画を観ている。「猪木&タイガー・ジェット・シン vs ビッグバン・ベイダー&アニマル浜口」なんてあったのか~、と興奮するもつかの間、実際に試合を観はじめると、猪木さんの闘う姿にじわりと涙が出てくる。 

そして、部屋のシンセの上には1冊の本がある。
数年前、勤務先の引越にあたり膨大な社内資料を整理していて発掘した、『THE SUPER FIGHTER』というメロディー・スコアだ。

Anton1

A4サイズ、サブタイトルには「Photograph & Music Score」とある。
奥付には「協力」として「新日本プロレスリング株式会社」「テレビ朝日ミュージック」のクレジットもある。
1983年8月発行・・・ということは、あのハルク・ホーガン戦の直後ではないか。

Anton2_20221001185101
Anton3

スコアのスタイルはコード付のメロディー譜。

Anton4

各選手のテーマ曲のスコア・ページにはその選手の写真があるが、猪木さんだけは「炎のファイター」該当ページ以外にも単独フォト・ページをたくさん飾っている。

Anton5
Anton6
Anton7

「テーマ音楽を創造する13人のアーティストが語る、リングサイドからの暑いメッセージ」という章では、井上堯之さんの言葉も掲載されている(堯之さんは、前田日明選手の最初期テーマ「KATANA」の作曲・編曲を担当)。

Anton8

このスコアの猪木さんは、個人的にちょうど僕が大好きな時代の猪木さんだ。
ただ、この後時代が変わっていっても猪木さんは僕にとって特別な存在、スーパースターであり続けた。
僕が大人になり選挙権を得て初めての国政選挙では、スポーツ平和党に1票を投じたものだ。

いつもお世話になっているジュリー道の師匠は、某議員の秘書をされていた頃に何度も国会で猪木さんを見かけたという。
大きな身体を申し訳なさそうにすぼめかがむようにしてエレベーターに乗り込んでいたのだそうだ。

悲しみと想い出は尽きないが、猪木さんはきっと新しい闘いに打って出たのだろう。
現在天国のヘビー級シングルのベルトを持っているのは、馬場さんか、鶴田さんか、ブルーザー・ブロディか。
いずれにしても猪木さんは、休む間も惜しむようにすぐに挑戦表明をするだろう。
ここから精一杯の「猪木コール」を送りたい。

心より猪木さんのご冥福をお祈り申し上げます。

|

« 沢田研二 「時計/夏がいく」 | トップページ | ジュリー・さいたまスーパーアリーナ公演、最速先行抽選受付 開始迫る! »

コメント

DY様

悲しいのは間違いないですが、それ以上に、訃報を聞いてから自分の中からわき上がってくる、とめどない「喪失感」の大きさに自分自身がとまどい続けてます。

合掌

投稿: Mr.K1968 | 2022年10月 2日 (日) 01時10分

DY様

昨日のラジオで桑田佳祐さんが、私にもあてはまる、ファンとしての心情を的確に言葉にしてくれたみたいで、その内容を読んで、すっと腹に落ちた感じです。

私にとっては思春期の多感な時期に出会い、知らず知らずに自分の中には、
「日本にはアントニオ猪木と沢田研二がいるから大丈夫」
という意識が醸成されていたんだと、ハッキリ認識できました。

決して守りに入らない姿勢など、二人には共通点も多いと個人的にはおもいます

投稿: Mr.K1968 | 2022年10月 2日 (日) 13時33分

DY様

猪木さんのことですから、天国でも
「誰の挑戦でも受ける」
と絶叫してるでしょう(笑)

さてジュリーですが、大阪、神戸公演が順延になり、今だネタバレ我慢継続中です

来月から「さいたま」につながるジュリーの「道」に合流しようと思ってます。

投稿: Mr.K1968 | 2022年10月 2日 (日) 13時39分

Mr.K1968様

同志のMr.K様がコメントをくださるのでは、と思っておりました。どうもありがとうございます。

喪失感・・・正にそれです。
色々な方のコメントも読みましたが、みなさま覚悟はしていたつもりでもやはり、という沈痛なものが多かったように感じました。
『新日本プロレスワールド』で猪木さんの特集がトップに上がっていますが、何試合かは会員でなくてもフリーで観ることができます(マードック戦、ウィリアムス戦、ドン・フライ戦など)。
改めて、合掌。

ところでMr.K様、セトリのネタバレ我慢続行されていましたか!
素晴らしい意思力、畏れ入ります。僕だったら到底無理です・・・。
応援しています!

投稿: DYNAMITE | 2022年10月 3日 (月) 09時12分

DY様 こんばんは
ニュースで闘魂注入ビンタをされて嬉しそうな笑顔の少年たちの映像に、いつまでも笑いが止まりません。猪木さんの思い出は中学生の時、地方巡業で私の町に来てくれたことです。田舎町なので会場は、河川敷駐車場の野外でした。初めて見た本物のレスラーは分厚い筋肉が鎧のように見え驚きました。そしてあのタイガー▪ジェット▪シンが乱入する形で登場、逃げ惑いました。翌々年には隣町のアイススケート場で巡業公演。この時は、人間山脈のアンドレ▪ザ▪ジャイアントが登場。通路にいた私の真横を通って入場、本当に怖かったです。あの地方巡業がなければこんな貴重な体験、思い出を作ることはできませんでした。ただただ感謝のみです。

皆さんのジュリーライブレポートを楽しみにしています。

投稿: BAT | 2022年10月 6日 (木) 00時19分


DY様
2022年11月14日(月)に
変更です。
国際フォーラムAです。

沢田研二オフィシャルを
みて下さい。

投稿: 魅澤 | 2022年10月 6日 (木) 22時03分

BAT様

ありがとうございます!
お返事遅れて申し訳ありませんでした。

この2週間、友人数名とのやりとりは猪木さんのことばかりです。それぞれに思い出があり、もちろん少年時代の地元での観戦は特に忘れ難い記憶として残っているようです。
僕の場合は遠征までしたブロディ戦ですね・・・。

改めて、猪木さんの御冥福をお祈りしたいと思います。

投稿: DYNAMITE | 2022年10月13日 (木) 11時43分

魅澤様

改めまして、お知らせありがとうございました。助かりました。

投稿: DYNAMITE | 2022年10月13日 (木) 11時43分

DY様

新日本ワールド、観ました
危険ですね、睡眠時間なくなっていまいます(爆)

あらためてアントニオ猪木の試合を観ましたが、予定調和を拒否することで、試合観戦の主導権が、あくまでも観客ではなく猪木にあることがよく分かりました。

このあたり「ジュリーのライブ」と共通点が多々あると個人的には思います。

20数年ぶりに週刊プロレスを買ってしまいました(笑)もちろん追悼号です。

投稿: Mr.K1968 | 2022年10月16日 (日) 13時16分

Mr.K1968様

ありがとうございます!

おぉ、ワールド観ましたか~。
フリーになっている映像を観るだけでも睡眠時間なくなりますよね。分かりますよ(笑)。

もし入会までされていらしたのであれば、猪木さんのシングルで個人的なお勧めは、初代IWGP予選のタイガー戸口戦です。
試合前の国際軍団乱入の方が有名になってしまっている一戦ですが、相手の長所も存分に引き出した、これぞ猪木さんの試合、という名勝負です。

僕も数十年ぶりに週刊プロレス購入しました。
この追悼号は凄い売行きのようで、毎週買っている地方のファンの中にはリアタイで買えなかった人も続出しているようです。
きっと僕らのような「この号だけは」と思い立った人が多いのでしょう。猪木さんの存在感を改めて感じます。

投稿: DYNAMITE | 2022年10月17日 (月) 10時43分

DY様

この記事に関連するご報告です
実は先般、福岡ドームでの桑田佳祐さんのソロLIVEに参加しました

終盤の盛り上がりどころで昨年発売の定番曲『ソウル・コブラツイスト』(このタイトルの曲を昨年発売してたのも、今となってはすごい巡り合わせです)のサビ連打の前に間奏が入るのですが、

その時、突然、桑田さんが

『この道を行けばどうなるものか!!』『行けばわかるさ~!!』

と昨年までの同曲のパフォーマンスにはなかった『道』を絶叫したのです
バックのスクリーンにも大きく文字が出てましたので、急遽、今年から追加したのでしょう(先日のNHKスタジオLIVEでも再現されてましたので、ご覧になった方も多いと思います)

この不意打ちに、私は涙が一粒ツーと流れ出したのが分かりました

次の曲はこれも盛り上がりの定番曲なんですが、タイトルはズバリ『悲しい気持ち』
言わずと知れた、桑田さんのソロデビュー曲ですが、タイトル繋がりで私の涙腺が崩壊しそうになってたところ、あの印象的なイントロの最中に桑田さんが叫んだのは、

『なんだ、この野郎~!!』

慌てて桑田さんを凝視すると、物まねをする人が全てする顎を突き出した「猪木顔」で両手を突き出して手を叩きながら、下から上に手招きして「来い来い」と対戦相手を挑発するとともに一瞬にして会場の視線を自分一人に集める「あのポーズ」をしていました

もちろん私の涙腺が完全崩壊したのは言うまでもありません(笑)
LIVE中の一瞬の出来事であり、桑田さんは一切説明しませんので気づかなかった方が大半だと思いますが、私の中では、このLIVEの最大の思い出になりました

またLIVE終了後、締めとして「1・2・3、ダー」を桑田さんは以前からよくやってきたのですが、この日はボソッと「私で僭越ですが、気持ちのいいヤツを一発やらしてください」と神妙な表情で言った後、猪木ファンとしては万感の3万数千人による「1・2・3、ダー」になったと思います

追伸①
タイガー戸口戦ですが当時生中継で見てました。
猪木の横綱相撲だったっというイメージですが、この日はやはり「ハンセン対アンドレ」で大熱狂した記憶が圧倒的でしたので、またじっくり見てみます

追伸②
ジュリーのセトリ入替を忘れていたのも無理はないと思います
このセトリだと1曲目からLIVEに熱狂してしまいますので(笑)
ただ個人的には「頑張んべぇよ」のバンドversionはかなり貴重ですので
聴いてみたかったのですが(笑)

投稿: Mr.K1968 | 2022年11月29日 (火) 18時51分

Mr.K1968様

ありがとうございます!

桑田さんは猪木さんが好きみたいだな、とは認識していましたが、LIVEのことまでは知りませんでした。情報ありがとうございます!

「悲しい気持ち」でのパフォーマンス、一切説明は無い、というのが桑田さんの猪木さんへのリスペクトが自然に出たような感じで感動しますね。

そう、言われてみますと「頑張んべぇよ」のバンド演奏はとても貴重だったということになります。
「頑張んべぇよ♪」と歌う直前の柴山さんのカッティングはギター1本のCD音源とは全然違って聴こえたものです。
Mr.K様にも体感して頂きたかったなぁ・・・。

投稿: DYNAMITE | 2022年11月30日 (水) 12時51分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 沢田研二 「時計/夏がいく」 | トップページ | ジュリー・さいたまスーパーアリーナ公演、最速先行抽選受付 開始迫る! »