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2022年3月

2022年3月25日 (金)

沢田研二 「護り給え」

from『告白 -CONFESSION-』、1987

Kokuhaku_20220325094801

1. 女びいき
2. 般若湯
3. FADE IN
4. STEPPIN' STONES
5. 明星 -Venus-
6. DEAR MY FATHER
7. 青春藪ん中
8. 晴れた日
9. 透明な孔雀
10. 護り給え

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ようやく尿管結石が治まり(CT検査ですべての石の排出を確認)、復活いたしました。
腎臓内にはまだ予備軍の石が残っていますから今後再発の怖れもあれど、痛みも熱も無い平凡な日常をひとまず取り戻しました。
発症から1ヶ月・・・同時に2個の石が尿管に落ちたため、通常より長い闘病となったようです。

いやぁ年が明けて1月からバタバタし始めて、2月3月と酷い目に逢いましたよ・・・。

まず1月中旬、勤務先でコロナ陽性者が出てしまいましてね。結局2部署で各1名、計2名の陽性に留まりはしましたが、1人は再度の検査で陰性となったり、色々と分からないことも多くて。

僕の立場で一番大変だったのは、会社として保健所や得意先とやりとりして様々な対処をしなければならなかったことです。
感染者に落ち度があるわけでもなく、とにかくこのコロナという奴自体が迷惑この上ない!
保健所経由で国が定めた菌の付着期間を聞くと、プラやビニールが80時間、ダンボールは24時間って・・・ダンボールについてはいかにも経済流通に気を遣ってそうな甘い感じで、疑問を持ち出すとキリが無いんです。
ですから最終的には対象問わず社員総出で徹底的に消毒作業する、という方法をとるしかありませんでした。大変だった・・・。
もちろん僕も含めて、社員はすぐに抗原検査を受けました。陰性判定とは言え、僕としてはちょうどその週末にジュリー渋谷公演というタイミングの出来事だったわけで、2月の瞳みのる&二十二世紀バンドの箪笥町公演も併せてさすがにLIVE参加は自粛せざるを得ず・・・本当に無念の欠席となりました。
なにより僕のために渋谷のチケットを探してくださっていたみなさまにはご迷惑、ご心配をおかけしてしまいました。この場を借り心より御礼、お詫びを申し上げます。

幸い僕はツアー初日のフォーラム公演には参加でき、ジュリーの新生バンドお披露目には立ち会うことができました。
今回はそれで満足としなければならないでしょう。

さて、その後の尿管結石騒動については本文で触れることとしまして(笑)、今日は本当に遅くなりましたがジュリー『初詣ライブ』振り返りも兼ねての更新です。

セトリ1曲目の「護り給え」を記事お題に選びました。
理由は、セットリストの中で唯一僕のLIVE初体感ナンバーだったことと、過去に書いたお題記事が特殊な内容で、楽曲考察に触れていなかったこと。
そして、僕自身が今回の闘病生活で色々と考えさせられたタイミングの1曲であったこと。
この機に「護り給え」という隠れた名曲を改めて採り上げます。よろしくお願い申し上げます。


①80年代ジュリーの「祈り歌」

今回のセトリ、2011年の大震災を受けて『PRAY FOR EAST JAPAN』(のちに『PRAY FOR JAPAN』にシフトして以降のジュリー・ナンバーが「核なき世界」1曲のみというのは意外に思いました(でも、オリジナル音源時点でギター1本体制のこの曲をバンドで披露してくれたのですから、それだけで濃密な『PRAY FOR JAPAN』の印象は残ります)。
そのぶん、冒頭の2曲「護り給え」「神々たちよ護れ」は『初詣ライブ』における「祈り歌」の括りと考えて良いでしょうね。

ジュリーの「祈り歌」は自分のためだけの祈りではない・・・もっと言うと「他者の苦難のために祈る」コンセプトの含みが重要なのかなぁと思います。
「護り給え」では例えば

愛を彼岸に  送り給え ♪
C  D    G  Em   Am7  D7  

このあたりの歌詞部で僕はそれを感じます。

実は前回「護り給え」の記事を書いた時にも同じような心境になったのですが・・・僕は2月14日の明け方に突然尿管結石を発症。
痛い痛いとは聞いていたけど想像以上の痛みにのたうち回り、救急車のお世話になってしまいました。
尿管に2個落ちた石のうち1個は2週間後に落ちて(トイレで「カタン!」と音がしたので分かりました。空き缶と空き缶が軽くぶつかるような独特の音でしたな~)、痛みも一時消えたので「やれやれ」と思ったのもつかの間、数日後には残る1個がまた暴れだし激痛が復活、さらに腎盂腎炎も併発して高熱が続き一時はどうなることかと思ったのでした。

で、そんな苦しみの中で僕はまず、ただひたすら自分自身のためだけに「どうにかしてくれ」「助けてくれ」と祈っていたのです。
そんな時起こったのが、あのロシアによる(と言うかプーチンによる)ウクライナ侵攻。
たかだか数ミリの石の痛みなど、戦争に巻き込まれる人々の苦しみに比べていかほどのものなのか、と。

当初から次の記事お題と決めていた「護り給え」を繰り返し聴くたびに僕はそんなことを考え、今もとにかく彼の地の平和を祈り続けています。

現在の世界情勢を受けてジュリーはこれから『PRAY FOR THE WORLD』(または『PRAY FOR THE EARTH』)へと進むような気がします。
いつなのかは分からないけれど、新譜もまたきっとリリースしてくれるはず。その内容は間違いなく「祈り歌」なのでしょうし、僕らファンが歌を受けとめて考えることも今まで以上にシリアスになってくるのでしょう。

さて、記憶があやふやなんですけど、遅れてきたジュリーファンの僕は「護り給え」という曲をオリジナル音源(ただし正規のCDではなく先輩からアルバム音源のみを授かったもの)とほぼ同時にDVD『ワイルドボアの平和』で知ったんじゃなかったかな。
2009年だったと思います。

あの頃はとにかく85~94年のジュリーのアルバムはどれも入手困難でした(今はめでたく再発され、僕も正規品で揃えることができています)。
ですから後追いファンにとって「貴重な未知の楽曲」はそれだけで魅力的、LIVE映像ヴァージョンの存在は嬉しかったですね。

『ワイルドボアの平和』ツアーは2007年で、今回15年ぶりのセットリスト入りということになりますか。
そこで、15年前の映像と『初詣ライブ』の体感記憶を比べてみることにしましょう。

『ワイルドボアの平和』は決してド派手なセットリストではないものの、個人的にかなり好きなツアーDVD作品のひとつです。購入当時、ちょうど鉄人バンドへの特別な思い入れが芽生え始めていたことが大きいのですよ。
2007年の時点ではバンド名称こそ無いものの、メンバーは同じですから。
セトリも「坂道」或いはPYGの「淋しさをわかりかけた時」などレア曲が採り上げられていますしね。

加えて、新規ファンの僕にとっては「護り給え」も新鮮なレア曲だったというわけです。

今観返してみると、ここでの「護り給え」は2012~15年の鉄人バンドのステージを彷彿させる「祈り歌」であり、ツアー・タイトルの「平和」を象徴する1曲だでもあったのかなぁと考えます。

一方『初詣ライブ』。
ステージにドラムセットがあるだけで開演前からワクワクしていて、いざ1曲目。すわさん達のコーラスから始まってね・・・バンドサウンドを待ちわびている僕らお客さんは、まぁ焦らされる焦らされる(笑)。そしていよいよ平石さんのドラムがバ~ン!と噛んできた時の感動!

ポイントは、最初のコーラス・ワークがオリジナル音源や『ウィルドボアの平和』ヴァージョンには無い、新生バンドによる特別なアレンジであったこと。
イントロ数秒まで僕は、同じ8分の6のワルツでコーラス・ワークから始まる「Pray~神の与え賜いし」かと思って聴いていたくらいです。

「護り給え」のような曲で久々のバンド復活を味わえたというのは、のっけからロック全開!という曲よりむしろ効果的だったんじゃないかなぁ。
もちろんオープニングの祈祷を受けて1曲目に配したジュリーのコンセプトだったとは思いますが、サウンド面としても憎い選曲でした。

さぁこうなってくると、「TRUE BLUE」はいつ来る?などと僕は考えてしまいます。
「TRUE BLUE」に限らずとも、特に『告白 -CONFESSION』と『TRUE BLUE』のCO-CoLO期アルバム2枚は「80年代ジュリーの祈り歌」の宝庫です。
今回の「護り給え」が、そうした名曲達をジュリーがこれから少しずつバンドのLIVEで歌ってゆく・・・その幕開けであらんことを、と僕は勝手に期待しているのです。


②新生バンドは『七福神』?

それでは、ここから『初詣ライブ』振り返りです。
今回は何と言っても久々のバンドスタイル、楽しみにしていた以上に脳も身体もシビレ圧倒される、素晴らしいステージでした。
立ち位置は下手側から依知川さん、高見さん、平石さん、柴山さん、すわさん、山崎さん、斎藤さんで、ジュリーを半円形で7人のメンバーが取り囲むような感じ。
絵としては、柴山さんとコーラスのお2人が高い位置にいるのがポイントかな。いやぁ豪華です。

ジュリーはMCで「バンド名をつけることはまだ決めていない」と語ったそばから「七福神」とか「ウルトラセブン」とか「七草」(初日フォーラムは1月7日公演でした)とか冗談交じりにバンド名の候補を挙げていましたが、個人的には「七福神」に1票!

まず意外だったのは、すわさん&山崎さんが文字通りの「コーラス隊」に徹していたこと。
特筆すべきは「恋のバッド・チューニング」でしょう。僕はこれまでこの曲を2015年「KASE SONGS」オンパレードとなった『こっちの水苦いぞ』ツアーで体感していました。しかしあの時ジュリーは「バッ、チューニン、バッ、チューニン♪」のコーラス・パートを歌っていたんですね。
今回そこは当然すわさん達がやってくれますから、本来の主メロである追っかけの「バッ、チューニ~ング♪」をジュリーが歌うことができたのです。
これは本当に良かった!

僕の貧弱な予想に反し、ジュリーは「コーラス隊がいるから」というセトリ構成には拘らず、これまで通りその時その時での自然なチョイスに2人をチャレンジさせる、という手法をとったようです。
この先どんな進化が待っているのか、楽しみです。

楽器陣はね、良い意味でこんな個々重視のバンド・スタイルはジュリーも初めてなんじゃないかな。
それぞれが思うようにやってよ、みたいな話があったのかどうかは分かりませんけど、オリジナル・フレーズに忠実な柴山さんと斎藤さん、自由な解釈で楽曲イメージを一新させる高見さんと平石さんと真っ二つに分かれていたのがスリリングでしたね~。
依知川さんが「さて俺はどっちについたものか」とでも言いたげにニコニコしながら全体のバランスをとっていたり、演者1人1人の嗜好がよく表れていたと思います。

キーボードの斎藤さんは、音色まで含め「完コピ」の職人でした(柴山さんの場合は曲によってフレーズが同じでも音色は違うことがあります)。
「憎みきれないろくでなし」「ポラロイドGIRL」などは複数のパートが入り組む状態で完璧にオリジナルのフレーズ、音色を再現してくれますから、ファンとしては抜群の安心感があります。
少しだけフレーズを変えてくるのがピアノ・パートの時(ピアノは専用の別鍵盤を用意されていましたね)。入魂の音符足し!といったところでしょうか。
「サムライ」のピアノ・ソロなどは、みなさまも強く印象に残ったでしょう。

そんな中、今回僕が推したい斎藤さんのピアノ演奏は「神々たちよ護れ」。
ビリー・プレストンかニッキー・ホプキンスか、という・・・ビートルズとストーンズ双方のピアノ・ロックを彷彿させる名演で、個人的にとても好みの演奏でした。

平石さんのドラムはポンタさん以上に「自由」でした。
昨年のセトリ予想記事で僕は「ス・ト・リ・ッ・パ・-」はドラマーによって聴こえ方が変わる稀有な曲、と書いたのですが正にそれを実感。
GRACE姉さんの「ス・ト・リ・ッ・パ・-」が

つっ、たん!つっつ、たん!

と聴こえていたのに対し、平石さんは

どんど、どんだ!どんど、どんだ!

と聴こえます(分かりにくくてすみません)。
硬めのチューニングかつPAに頼らない完全生音勝負。GRACE姉さんが楽曲を包むようなスタイルとすれば、平石さんは楽曲に切り込む感じでしょうか。
もちろんお2人ともそれぞれ逆のスタイルはできるのですが、「ジュリーLIVE」に臨むスタンスの違いが表れたのでしょう。
これはやっぱりジュリーから今回のバンド結成に際し「自由にしていいよ」とサジェスチョンがあったんじゃないかと僕は思うなぁ。
今後も平石さんの大暴れから目が離せません。

さらに「自由」と言えば高見さんのギターですよ。
平石さんと違うのは「大暴れ」ではなくこれが高見さんの「天然」なのだと(当然絶賛しているのですよ!)。
「そのキスが欲しい」のバッキングなんて、ヴァースの途中でエフェクター変えたりしてましたからね。演じながら探求していく、というのかな・・・「やっぱこっちか、うんうん」みたいな。

「LOVE(抱きしめたい)」では
「え~っ、そこでギター弾く?しかもキーボードとユニゾンと見せかけて別の拍に着地?」
というように、とにかく新鮮そのもの。
「憎みきれないろくでなし」では間奏ソロでジュリーに迫られてましたけど(堯之さんとよくやってたやつね)、高見さんはそれでもなんだか余裕、自然体なんだなぁ。なにせBARAKAの海外ツアー殴りこみに向けて「スティ-ヴ・ハケットとジャック・ダニエルが飲みたいな」と言って力みもなくほのぼのしているようなお方ですからね。
メチャクチャ魅力的なギタリストです。

依知川さんのベースは安定感、グルーヴとも期待通り・・・いや期待以上!
演奏中にBARAKAの2人に送る視線に「パイセン感」が滲み出るのも楽しかったです。
思うに「核なき世界」のバンド・アレンジをリハ段階でリードしたのは依知川さんかもしれません。ガッツリとアレンジの土台に徹していましたから・・・他メンバーの見せ場を一手に支えるようなベースライン、感服しました。

そして柴山さん。3年に渡るギター1本体制での貢献は計り知れず(LIVEのみならずCD音源も)、それは柴山さん以外の他の誰も成し得なかったことだったのだ、と改めて振り返った上で今回思ったのが、「バンドマスター」としての柴山さんは最高だよなぁと。

特に印象に残った2曲があります。
「そのキスが欲しい」で、前方にカッ飛んできての間奏ソロ部含めてまったくフレットを見ない!(すなわち笑顔を客席に浴びせ放題)とか、「A・C・B」の「うん・たん、うん・たん、うん、たんたん!」の手拍子リードとか。
こういうシーンは、やっぱりギター1本体制では見ることができなかったのです。
「永遠のバンド・キッズ」柴山さんの演奏スタイル復活は、ジュリーファンとして本当に嬉しいです。

もちろんこの「七福神(仮)」、まだまだ伸びしろありまくりです。
これからどんな進化を魅せてくれるのか・・・全国ツアーのチケットも厳しい争奪戦になりそうですが、僕としても今回参加できなかった音楽仲間(結局、佐藤哲也君が渋谷に参加できたのみ。YOKO君他数名は涙を飲みました)に「新バンド最高!」と伝えてありますし、「次こそは皆と一緒に観たい」という気持ちが強く、次の全国ツアーまで期待を膨らませて待っていたいと思います。


③ジュリー・ヴォーカルとセトリ総括

 (セトリ一覧はこちら!)

いやぁ、「怒涛」「圧巻」と表現するにふさわしい豪華セットリストでしたね。

僕のセトリ予想は当然のように外れまくりでした(辛うじて「ス・ト・リ・ッ・パ・-」と「ROCKN'ROLL MARCH」の鉄板曲だけが当たり)。
「護り給え」「神々たちよ護れ」と2曲続いた時点では「こりゃあ、いかにもお正月LIVEという感じのマニアックなセトリが来るぞ!」と思ったのですが、最初のMC以降(3曲目から)のジュリーLIVE王道ナンバー畳み掛けには息つく間も無いと言うか、圧倒されっ放しでした。
冒頭2曲+「核なき世界」以外はファンにとってお馴染みのLIVE定番曲&ヒット曲ばかり。
また(お客さんの年齢にもよりましょうが)、ジュリーLIVE初心者にとっても半分以上は知っている曲だったでしょうから、これはもう「ヒット・パレード」なステージと言ってよいでしょう。
ここまで徹底した王道セトリって、稀じゃないですか?

多くのみなさまが想像していらっしゃるように、新メンバーに「やってみたい曲」を募った結果そうなったのかもしれません(もしそうなら、「ス・ト・リ・ッ・パ・-」は平石さんのリクエストだったと思う!)。

しかし、よく考えてみますと。
今回「時の過ぎゆくままに」も「勝手にしやがれ」も「危険なふたり」も「TOKIO」も「許されない愛」も「追憶」も「ダーリング」も「ヤマトより愛をこめて」も「”おまえにチェック・イン”」も歌っていないんですね。それでも「ヒット・パレード」の説得力充分というのは・・・ジュリー、一体どれだけヒット曲を持っているのか、という話。

終演後にお会いした「はじめまして」の先輩がお話ししてくれたのですが、以前1度だけ旦那さんを誘って夫婦でLIVEに参加されたことがあったそうで、その時のセトリで旦那さんが知っていたのは「勝手にしやがれ」1曲だけだった、と。
以来、旦那さんは誘っても参加してくれないとのことで、「今回のセトリなら大喜びだったはず」とね。
もしそれが叶っていたら、きっと「今回は歌わなかった」他の有名曲を求めて次のツアー再び参加の意欲を持たれたのではないでしょうか。
僕だって、ジュリーLIVEデビューがあの『ジュリー祭り』だったからこそ本格的にジュリー堕ちして、その後ずっとLIVEに通うようになったわけで、あれが『』ツアーのようなセトリだったらどうなっていたかな・・・自信は持てないんです。

すなわち今回の『初詣ライブ』、初めてジュリーLIVEに参加したお客さん(もちろんそういう方々はいらしたでしょう)を一発で虜にした、「また来たい」と決意させた・・・間違いなくそんなセトリだったと思います。

それもこれも、ジュリーの今も変わらぬヴォーカル・インパクトあればこそ。

僕は最近、若い人達の間で「口から音源」というヴォーカリストの実力を讃える表現があることを知りました。
吉田Qさんの「夜桜デート」が今年になって突然バズり、曲のLIVEヴァージョン映像までを観た若者達の多くが「口から音源」なるコメントをYOU TUBEに残しているのです。
おそらく、オリジナル音源を聴いて歌を気に入っても、LIVEになると「あれ?」となってしまうパターンのヴォーカリストが今は多いのでしょうか。

その点ジュリーは間違いないのですね。
キーを下げている曲も中にはあったとは言え(僕は絶対音感を持ちませんが、鍵盤を上から見降ろせる2階席での参加でした)、オリジナル音源でお馴染み有名ナンバーでの、リリース当時と遜色ない声の艶。そこに加えてLIVEならではの臨場感ですから。
個人的には今回「憎みきれないろくでなし」「恋のバッド・チューニング」が双璧でした。
みなさまはどの曲のジュリー・ヴォーカルが印象に残りましたか?



さて、春を迎えるこの季節、「まん防」も解除されGWにかけて人出の増加は避けられないでしょう。
しかしこのコロナ禍、決して収束したわけではありません。たとえ重症化リスクが低くなっているとは言っても(ちなみにこうした報道で言われる「重症」なる言葉にも気をつけなければなりません。重症化率を致死率が上回っているというのが現実。酸素ボンベをしていても「重症」と呼ばなかったりしますから。「重症」=「危篤」くらいには把握しておくべきです)、例えば僕が尿管結石の激痛で病院にかつぎこまれた時も、到着してすぐには処置して貰えないのです。
まず鼻に棒をねじこまれPCR検査の結果待ちで、約1時間はのたうち回りながらただただ待機。陰性の結果が出てようやく看護士さんが座薬を入れてくれたのでした(初日はそれも効かず点滴に移行したんですが)。

これがもし命にかかわる一刻の猶予もないケースだったら・・・さらに、もしコロナ症状無自覚でありながらその時の検査で陽性反応が出てしまっていたら・・・考えるだけでもゾッとします。
これからたとえ花見や旅行に出かけるにしても、1人1人が油断せず充分に感染対策を心がけ、無責任な行動をとらないことが肝要だと思います。

また、先の16日の地震に被災された方々、現地で怖い思いをされた方々に、この場を借りまして心よりお見舞いを申し上げます。
関東圏の我が家も大きな長い揺れを感じました。報道によれば2011年のあの大震災の余震の可能性が高いとのことで、本当に怖いです。
みなさまの無事を祈ります。

そして最後に。

STOP KILLING、NO WAR!

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