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2021年11月

2021年11月20日 (土)

沢田研二 「女はワルだ」

from『今度は、華麗な宴にどうぞ。』、1978

Konndohakareina_20211119183001
1. ダーリング
2. 酔いどれ関係
3. ハッピー・レディー
4. 女はワルだ
5. 探偵(哀しきチェイサー)
6. ヤマトより愛をこめて
7. お嬢さんお手上げだ
8. グッバイ・マリア
9. スピリット

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関東圏も寒くなってきました。
みなさまお住まいの地はいかがでしょうか。

唐突ですが僕は20代の頃「占い」に凝ってかなり深く勉強しておりました。
特に姓名判断はプロに混ざってもまぁ対等に行けるだろう、というレベルまでに当時は達していたと自負しています(今もソコソコ行けますので何かの機会あらばご相談を笑)。
とはいえ占い自体を信じているかと言うとさほどでもなくて。例えばジュリーとか松任谷由実さんとか、姓名判断だと良くない数字ばかりで画数構成された名前です。社会的な成功は期待できないと診断せざるを得ませんが、現実は全然違いますからね。
僕の場合は単に「統計フェチ」。無数にある例をを調べあげ積み重ねる作業が好きな性分なのですな。

で、これは誕生日系の占いの話なのですが・・・今年の僕は最悪の星まわりなのだそうで。
それが当たったのかどうかはともかく、年明けの健康診断で腎臓が引っかかったのを皮切りに、僕にとって2021年は身体的に厳しい1年となってしまいました。
それだけに先日のジュリーの「バンド復活」宣言がどれほど嬉しかったか・・・「よし、今年もあと2ヶ月を切った、来年こそは明るい年になる、なんたって新年早々ジュリーのバンドLIVEがあるし!」と思い、以来改めて気合を入れ直し過ごしておりました。

ところが、ここへ来て左手親指のつけ根の骨にヒビが入るという怪我に見舞われてしまった・・・。
情けないことに、原因の心当たりがまったく無いのです。おそらく勤務中に何かやらかしたのでしょうが、昼過ぎに「なんだか痛いな」と思い始めたのが、帰宅した頃には夕食の茶碗が痛くてうまく持てない、そして夜中には激痛に及ぶ、という王道パターン。
翌朝病院に行き、その日予定していたジュリー道の師匠との2年ぶりの会食もキャンセル・・・「このタイミングで今度は骨か!」と、さすがに凹みましたよ。
ただ、お医者さんにソフトな固定のコツを教えて貰ったりして、無理さえしなければさほどの痛みではなくなりましたし、ここはジュリーに倣って「この程度で済んだ。護られている」と考えたいです。

そんなわけで今日の記事はかなり苦労しながらPCキーボードを打って書いたものです。
いつも以上に誤字脱字ありましょうが、ご容赦ください。


みなさまもきっとそうでしょうが、僕は相変わらず『沢田研二2022 初詣ライブ』が楽しみ過ぎて、セトリ妄想に明け暮れているところ。
そうこうしているうちに、2021年も残すところひと月半を切りました。
来月12月に更新予定の記事はお題曲を決めてしまっていたので、この11月のうちに『恒例・全然当たらないセットリスト予想』シリーズとして1本書いておこうかな、ということで今日のお題がズバリ「女はワルだ」。

セトリ予想と言うには無茶ぶりにもホドがあるぞ!とのお声が聴こえてきそうですが、まぁこのあたりが拙ブログの特色ですから(笑)。
よろしくおつき合いくださいませ。


①「コーラス隊」から考えるセトリ予想

本当に楽しみ&予測不能なジュリーの新生バンドによる初ステージ。前回記事では「BARAKA」のイメージから考えた僕のセトリ予想を「鉄板」3曲&「無茶ぶり」3曲の計6曲挙げさせて頂きました。

そこで今日はバンドのメンバーとして正式に告知された、すわ親治さん&山崎イサオさんによる「コーラス隊」の存在から導かれたセトリ予想を、前回同様に書いてみたいと思います。
まずは「鉄板」予想の3曲から。

・「この空を見てたら」
言うまでもなく、すぎやまこういちさんへの追悼の意味合いがあります。
ピーさんが既に次の二十二世紀バンドとのLIVEで「すぎやまさんの作品を多く」と予告されていますが、ジュリーの場合は新バンドの個性も考えタイガース・ナンバーではなく敢えてこの2000年リリースのすぎやまさん作曲作品で、というのが僕の予想です。自信あり!
もちろん、タイガース・オマージュのコーラス・パートが重要な1曲ですよね。

・「ROCK'N ROLL MARCH」
これはもう、グリグリの黒二重丸。ナリタブライアンの菊花賞や77年のレコード大賞くらい堅いセトリ入り超鉄板ナンバー。すわさんと山崎さんが拳を振り上げて「DA~!」とやってくれるわけです。
間奏では柴山さんと高見さんのギター・バトル実現も確実でしょう。

・「Fridays Voice」
近年の「祈り歌」からの選曲は必ずある、という中で、楽曲構成だけでなく詞のコンセプトとしても「コーラスの厚み」が特に重要なこの名曲を推します。
『初詣ライブ』公演スケジュールを見ると、初日とオーラスの東京、そして大阪、つまり名古屋以外の3公演が金曜日開催。「完全にフラグは立っている!」と。
こちらも自信ありです。

続いて「無茶ぶり」予想の3曲は・・・。

・「女はワルだ」
ハイ、今日のお題曲です。
あの印象的な女声コーラス・パートをすわさん達が再現してくれるという正に無茶ぶりなセトリ予想。
でも、「ジュリーwithすわさん&山崎さん」がLIVEステージで並び立つシーンを想像すると、コーラス隊の振り幅に制限など無いように思えるのです。
ハードなロック・ナンバーがズラリと揃ったセトリの中に、ふとコミカルな雰囲気のレア曲が挿し込まれてくるのも面白いんじゃないかな~。

・「想い出のアニー・ローリー」
今回は「追っかけコーラスのロッケンロー」が1曲入ってきそうな気がします。
そんな中「無茶ぶり」予想となれば、ここ数年で遅まきながらプレスリーに嵌った僕としてはこの「想い出のアニー・ローリー」が聴きたいですねぇ。
ジュリーとすわさん達の「カモン!」「カモン!」の掛け合いだけで、どんぶり飯3杯はいけそう。

・「不死鳥の調べ」
個人的にはアルバム『忘却の天才』の中で一番好きな曲です。
英語のコーラス・パートは歌詞カードに明記が無く、聴き取りでまぁこんな感じだろうな、と思ったフレーズを自前の採譜でも記してありますが(「スカイ・ハイ♪」は絶対ミル・マスカラスから来てると思う・・・なんたって「不死鳥の調べ」ですから)、万一この曲がセトリ入りしたら、すわさん達のコーラスに耳ダンボでその点を再確認したいところです。

こんな感じで、「コーラス隊の存在だけでセトリ予想を絞る」というのも楽しいですよね。
今回は少なくとも全体の半分以上が、オリジナル音源の段階で「コーラスありき」の曲が採り上げられるセットリストとなると思います。

すわさん達コーラス隊は最初から最後まで出ずっぱりなのか、それとも「参加曲時入場パターン」(直近のポール・マッカートニーLIVEでのホーン・セクション・メンバーの3人がそうでした)となるのか。
もしかすると、「前半コーラス無し、後半コーラスあり」みたいにコーナー分けしてくるかも。

そうしたことも含め、予測不能の楽しみ満載!なお正月LIVEですね~。


②すわさん&山崎さんの自由な活躍に期待!

ということで今日は、①で予想に挙げた6曲のうち過去にお題記事を書いていなかった「女はワルだ」を採り上げよう、と思い立った次第です。

僕はジュリー初心者の人に「アルバムだとまず何を聴けばいい?」と問われた時、相手のキャラクターや音楽の好みにもよりますが、『今度は、華麗な宴にどうぞ。』を勧めることが多いです。
世間一般の「ド派手なジュリー」なイメージそのままの濃厚な作品ですし、2曲のシングル有名曲が絶妙の位置で収載されていて、その上でアルバム全体にストーリー性があって。
ジュリーの特別さに「嵌る」要素が強い1枚だと思っています。
加えて、阿久さんの描くストーリー性がそう思わせるのか、購入当時には無かった「アルバムのどの曲をとってもマキノノゾミさんの音楽劇にフィットしそう」という感想も今は持っているんですよね。

正攻法でお正月LIVEのセトリ予想をするなら、このアルバムからは「探偵~哀しきチェイサー」「お嬢さんお手上げだ」の2択でしょう。
『LOVE~愛とは不幸を怖れないこと』収録の「雨だれの挽歌」と併せ、最近のジュリーはこの「音楽劇ナンバー」3曲をローテーションで回しはじめていますから(「グッバイ・マリア」も油断なりませんが)。
しかし敢えて僕は今回「音楽劇っぽい」アルバム他収録曲を指名。
今日のお題は「ハッピー・レディー」とどちらにするか最後まで迷いましたが、すわさん&山崎さんの「コーラス隊」活躍の最大幅を考え、「女声コーラスのソロ・パートも平気でやっちゃう」という魅惑の要素を持つ「女はワルだ」を無茶ぶり予想としました。

ジュリーのヴォーカルが始まる前にまずすわさん&山崎さんのコーラスで

今さら遅い  遅すぎる
E       C#m    A       B7

女のワルに 気づいても ♪
E    C#m    A          B7

こう炸裂するわけです。
長いファンの先輩方は70年代にリアルな女声コーラスを配したこの曲のLIVEも体感していらっしゃるでしょうが、当時とは雰囲気も違ってくるのではないでしょうか。

万一この予想が当たったとして、セトリの前後がどんなハードな曲になるにせよ、この曲だけは素晴らしい意味でバンド全体がコミカルな空気に包まれるはず。
会場の全ジュリーファンがすわさん達に最敬礼、これにはシャッポを脱がないわけにはいかない!

そうそう、この時代の阿久さんの詞って、今ではほぼ使われなくなった言葉、表現が「ひょい」と身軽に登場するのが良いんですよね。
「シャッポを脱ぐ」なんてのはその極み。
阿久さんの場合はさらにひねって「脱がないわけにはいかない」と。これには大野さんもニヤニヤしながら曲をつけたんじゃないかな。
そもそも「女はワルだ」は『今度は、華麗な宴にどうぞ。』の中で大野さんの曲想的に「アルバムの中で唯一この1曲」というハートウォーム系、ミュージカルライクなナンバーで、アルバム完成度に貢献する役割はとても大きいと思うんです。これは『思いきり気障な人生』での「ラム酒入りのオレンジ」、『LOVE~愛とは不幸を怖れないこと』での「サンセット広場」にも同じことが言えましょう。

とまぁ、完全に「外しにいった」予想ではありますが、こうして妄想するだけで楽しすぎます。
かつて「ドリフ第6の男」と言われ「全員集合リアル世代」なら絶対知っているレジェンド・コメディアンであり、しかも僕にとっては同郷のすわさん。70年代、80年代ロックに造詣の深い山崎さん。
せっかくそんなお2人が参画する「コーラス隊を率いたバンドスタイル」なのですから・・・まさかまさかの「女はワルだ」、ダメ元で期待してみましょう!

ちなみにこの曲のオリジナル音源、ジュリー史上5本の指に入る「変なミックス」に仕上げられています。
気づいている人も多いでしょうが、ベース・トラックが2つあるんです。しかもこれ、2つのトラックで別のフレーズを弾いてアレンジ構築しているのではなく、同じように弾いていくつか録ったテイクのうち2つを左右に振り分けて同時に流すという・・・つまり「ベースだけのウォール・サウンド」なのですよ。
リード・ヴォーカルやアコギならよくある手法だけど、ベースでこれをやってるミックスの曲を僕は「女はワルだ」以外知りません。フィル・スペクターもビックリだ~。
制作の最終段階で「もうちょっと厚みを出そう!」と考え生み出されたアイデアだったのかなぁ?


③まだまだある!コーラス炸裂ジュリー・ナンバー

最後に、これは予想と言うか「コーラス隊がいるならこんな曲もアリだな、やってくれたら楽しいだろうな」と思うジュリー・ナンバーを列挙しておきましょう。

「誰もが知る」有名シングルA面からは、「憎みきれないろくでなし」「サムライ」「恋のバッド・チューニング」「"おまえにチェック・イン"」「晴れのちBLUE BOY」がパッと頭に浮かびます。どれも絶対盛り上がる!
あと「おまえがパラダイス」。これは最後のリフレインだけ柴山さんが定位置を離れコーラス隊のマイクを奪って歌うという・・・ギター2本体制なら可能な「ジュリーに髪をクシャクシャされる」シーンまで考えたいですね。実現すれば、2003年以来ということになるのかな。

他、セトリ常連曲から「あなたに今夜はワインをふりかけ」「彼女はデリケート」「ポラロイドGIRL」「単純な永遠」「サーモスタットな夏」「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」「greenboy」あたり。

レアなところだと「湯屋さん」。
最近のジュリーはアルバム『今 僕は倖せです』からの選曲が多いので、この機に採り上げられるかも。

あとは個人的に大好きな「muda」ですよ~。
LIVE体感してから満を持してお題記事に、と前々からスタンバイしてるのにジュリーはなかなか歌ってくれないんですよね・・・。

極めつけは「アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック」。これは先輩方、泣いちゃうんじゃないですか~?

さぁ、みなさまはどんな「コーラスありジュリー・ナンバー」に期待されていますか?


それでは、久々にオマケです!
お題曲のリリース年にあやかって、78年『non-no』の記事をどうぞ~!

78nonno2
78nonno1
78nonno3
78nonno4
78nonno5
78nonno6

次回更新は12月3日の予定です。
毎年この日は2008年の僕のジュリーLIVE初体感&本格ジュリー堕ち記念日として、『ジュリー祭り』セットリストからお題を選ぶことにしています。

一応セットリスト演目すべて(インスト含め82曲)一度はもう書いておりますので、拙い過去記事を一新する「やり直し伝授」のカテゴリーにて。今年のお題はもう決めています。
しばしのお待ちを~。

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2021年11月10日 (水)

JULIE × BARAKA!

さて、こちらは相変わらずバタバタしていますが・・・ジュリー界は今「バンドスタイルLIVEへ回帰!」のビッグニュースに沸き立っているでしょうね。
僕ももちろんその1人。

『ジュリー祭り』堕ち組である僕の場合はジュリーのバンドと言えばやはり鉄人バンドに思い入れがありますが、だとしても来たるお正月LIVEから始動するという新生バンドのメンバーは・・・ヤバい、これは凄いですよ!

JULIE×BARAKA!

いやぁ、やるなぁ。
さすがは「冒険」好きなジュリー。ここまで刺激的な決断をするとは。

ということで、新たなバンドメンバー告知の中で個人的に特にド肝を抜かれた「BARAKA」の3人のことを中心に、今日はつらつらと書かせてください。


僕はBARAKAのLIVEを1度観ています。
ちょうど依知川さんがジュリーのツアーと並行しつつ、結成20周年記念LIVE(東京国際フォーラム)、さらにはその後に控えていた海外クルーズLIVE(世界の名だたるプログレッシブ・バンドが集結)に向けBARAKAが凄まじい勢いでアクセルを踏んでいた時期でした。
その時のステージ感想記事がこちら。

沢田研二 「Aurora」

つまりはBARAKAって、超絶プログレッシブ・バンドなのです。
ジュリーがこれまで組んできた、関わってきたどのバンドと比べても異質。「ポップ性」とは程遠い、ガチガチ、コチコチに容赦の無いロックです。

そんなBARAKAのメンバー3人全員がジュリーの新生バンドに参画するという・・・一体どんな化学反応が起こるのか、まったく想像できません。
それはジュリーのみならず、柴山さんとの絡みについても同様です。
柴山さんはこの3年で「ジュリー・ナンバーにおける無限の引き出し」を持つことを証明したわけで、これはもう素晴らしい意味で「ジュリー&柴山さん vs BARAKA」のセメント・バトルですよ!

僕等ジュリーファンは来年早々、歴史的瞬間に立ち合うことになります。
そして、どんな色、どんな刀をも飲み込み輝く、歌手・ジュリーの凄味を再認識するでしょう。

そこで今日は、僕が持つBARAKAのイメージから導かれたお正月LIVEセットリストの「鉄板」3曲、「無茶ぶり」3曲をそれぞれ予想してみました。

まずは「セトリ入り鉄板」と予想する3曲から。

・「ス・ト・リ・ッ・パ・-」
腕利きのドラマーならば絶対に燃える、「演奏してみたい」曲。しかもドラマーによってまったくバンドの雰囲気が変わるという稀有な曲でもあります。
平石さんの3連符、イントロから大注目です。

・「愛まで待てない」
ジュリー・ナンバーきってのBPMを誇るセトリ常連曲にBARAKAのグルーヴが襲いかかる!
高見さんがこの曲のソロを弾いたら一体どうなっちゃうの?と今から楽しみ過ぎます。

・「睡蓮」
言うまでもありません。依知川さんの獅子舞ベース、超久々の降臨間違い無し!

続いて「無茶ぶり」予想の3曲は・・・。

・「U. F. O.」
BARAKAと言えばプログレ、プログレなジュリー・ナンバーと言えば「U. F. O.」!
すわさん達コーラス隊が「見よ!」「飛べ!」とかやってくれたら僕は確実にダイブします。

・「感情ドライブ」

BARAKAと言えば変拍子、変拍子なジュリー・ナンバーと言えば「感情ドライブ」!
ジュリーの「エロック」最高峰とも言うべきこのレア曲を待ち望むファンは多いはず。

・「やわらかな後悔」
BARAKAと言えば変態転調、変態転調なジュリー・ナンバーと言えば「やわらかな後悔」!
比較的最近の曲という印象はありますが、実は収録アルバム『ROCK'N ROLL MARCH』の年にしか歌われていない、隠れた名曲。
ただこれは柴山さんの作曲作品ですから、上記2曲と違いセトリ入り実現の可能性は僅かにあるかな?


さぁ、みなさまは『沢田研二2022 初詣ライブ』に、どんなセトリを期待していますか?
考えてみれば「お正月コンサート」自体が久々なわけで。しかもそれがバンド復活とくれば、こんなにめでたい新年はないのです。

コロナ禍で苦しんだこの2年。
来年こそは明るい年になりそう・・・そう思わせてくれたジュリーからのビッグニュースに感謝!

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