THE ROLLING STONES 「ダンデライオン(たんぽぽ)」
ダンデライオンは嘘をつかない
そしていつも俺たちに賢明な道をしめしてくれる
さて、この曲は明るい方がいい?
それとも悲しい方がいいかな?
ダンデライオンに任せてキメてもらおう
↑「ダンデライオン」サビ部より(意訳:DYNAMITE)
風が吹けば飛んでいってしまいそうな、たんぽぽのような痩身の男は、実は途方もない鉄人であり賢人であった。チャーリー・ワッツ逝く・・・享年80才。
チャーリーがドラマーでなかったら、ストーンズはとうにバラバラになっていたんじゃないか、と思うことがある。
ストーンズファンは、たとえミック派でもキース派でも、ブライアン派、ミック・テイラー派、ロニー派、みんなチャーリーのことが大好きだった。信頼していた。
サイケデリックな「ダンデライオン」も、カントリーな「デッド・フラワーズ」も、ファンクな「ホット・スタッフ」も、レゲエな「ユー・ドント・ハフ・トゥ・ミーン・イット」も、チャーリーはどんなタイプの曲であっても泰然といつものようにスネアのフィルを繰り出し表情をつけて、「ストーンズ・ナンバー」として楽曲を成立させた。
↑ 自分はストーンズのスコアをこんなに持っていたのか、と今さらながらに・・・。
ストーンズを愛する全世界の人が今、大きな哀しみの中にある。
残されたメンバーはその哀しみを胸に、これからもストーンズの活動を続けてくれるだろう。
ただ。
チャーリーを失ったこの先、僕らは真に「ストーンズの音」をリアルタイムで体感することは叶わない。
合掌。
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