« 2021年4月 | トップページ | 2021年6月 »

2021年5月

2021年5月29日 (土)

とりあえず初日のセトリです!

「生はやっぱり違うんですよ!」
(by ジュリー)

ということで今日はまず、更新内容にはまったく関係ないジュリーショット画像を。


『BALLADE』名古屋、大阪公演にご参加予定でセットリストのネタバレ我慢中のみなさまは、このジュリーの写真から下は読まないでくださいね


Img208_20210529091301 

Img324

今回『BALLADE』の個人的なセットリストのイメージは「王道」かな。

当然僕が予想お題記事で書いた2曲はカスリもせず。
思っていた以上にシングル・ヒット曲の割合が多かったのですが、何度となく体感している曲でも「あぁ、やっぱりジュリーの歌はイイ!」と感じるLIVEでした。
1年4ヶ月の重みかなぁ。

以下、初日セトリです!

1.「30Th Anniversary Club Soda
Aimadematenai_20210529095701

2.「時の過ぎゆくままに
Ikutuka

3.「君をのせて
Acollection

4.「追憶
Jeweljulie_20210529100001

5.「海にむけて
Rocknrollmarch

6.「あの日は雨
Atarasiiomoide_20210529100101

7.「コバルトの季節の中で
Tyakoruglay

8.「根腐れpolitician
Shout_20210529100201

9.「三年想いよ
Sannenomoiyo

10.「雨だれの挽歌
Love_20210529100301

11.「TOKIO
Tokio_20210529100401

12.「渚のラブレター
Stripper

13.「明日は晴れる
Asitahahareru

14.「ISONOMIA
Isonomia 

15.「届かない花々
Croquemadame

16.「いくつかの場面
Ikutuka

~アンコール~

17.「ヤマトより愛をこめて
Konndohakareina

18.「ハートの青さなら 空にさえ負けない
Atarasiiomoide_20210529100101

個人的イチオシは「いくつかの場面」!
柴山さんのベストは「三年想いよ」。唯一アコギを使用した「あの日は雨」も良かった!

すべて一度は記事を書いたことのある曲ですが、後日このセトリの中から何か1曲「やり直し伝授」のカテゴリーにてお題記事とし、その中でLIVEの全体的な感想も書こうと思っています。
次回記事は5月16日のピーさんのLIVEセトリから1曲書きますので、その次の更新。
6月半ばくらいになるかなぁ。

ともあれ、ジュリーの歌声の素晴らしさを思う存分堪能できる、ジュリーが歌ってくれることの有難さをしみじみと感じられる王道のセットリスト、と思っています。

名古屋、大阪にご参加のみなさま、くれぐれもお気をつけて、楽しんでいらしてくださいね。
この東京公演はやはり入場に時間がかかり、フォーラム前の広場がディズニーシーのアトラクション待ちみたいな折り返し行列になってました。
名古屋や大阪はチケット販売枚数から考えてそこまで極端なことにはならないとは思いますが、現地には早めの到着をお勧めいたします。

それではまた後日!

| | コメント (8)

2021年5月26日 (水)

沢田研二 「悲しくなると」

from『JULIE Ⅳ 今 僕は倖せです』、1972

Julie4

1. 今、僕は倖せです
2. 被害妄想
3. 不良時代
4. 湯屋さん
5. 悲しくなると
6. 古い巣
7. 
8. 怒りの捨て場
9. 一人ベッドで
10. 誕生日
11. ラヴ ソング
12. 気がかりな奴
13. お前なら

----------------

5月も残り僅かとなり、ジュリーファンとしては「いよいよ!」となってきましたね。

今日も先週に続き、『恒例・全然当たらないセットリスト予想』シリーズでの更新です。
前回は「ワルツ」括りの予想を書きましたが、今回着目したのは「ジュリー自作(作詞・作曲)」の名曲群。
さらに押し進めて「ソロ初期の自作曲」で括った予想を立ててみることにしました。

柴山さんとのギター1本体制のツアーが始まって以降、後追いファンにとっての「レア曲」がいくつか降臨してきている中、「ソロ初期のジュリー自作曲」率が高いなぁ、と感じています。
何と言っても目立つのは、アルバム『JULIE Ⅳ 今、僕は倖せです』からの選曲。「お前なら」「誕生日」「涙」と続いていますね。
また、長いファンの先輩方としては「常連曲」のイメージがあったであろう「お前は魔法使い」(アルバム『JEWEL JULIE 追憶』)も、『ジュリー祭り』デビューの僕は一昨年のセトリ入りがようやくの初体感でした。
これら4曲すべて、70年代ジュリーが自ら作詞・作曲していた名曲だったというわけです。
やはり自作曲ですからジュリー自身、製作当時に歌に込めた気持ちや状況が甦り易く、それが最近のセットリスト入りと連動しているんじゃないかなぁ。

ということで、まずは今回も「ソロ初期のジュリー作詞・作曲」括りの僕の個人的なセトリ予想を、競馬専門紙風に列挙してみましょう。

本命◎ 「不良時代」
先述の「お前は魔法使い」同様、長いファンの先輩方は何度となくLIVE体感されている名曲中の名曲なのでしょう。でも後追いの僕がこれまで生で聴けているのは、あの『ジュリー祭り』ただ一度きりなんですよ。
そろそろ来るんじゃないですか~?
ちなみに『ジュリー祭り』でこの曲は後半1曲目。前半後の休憩で僕は同行の盟友YOKO君とハンバーガーをかき込み、トイレに向かおうとしたところで場内からイントロが流れてきて、慌てて席に戻りました(YOKO君はそのままトイレに走る)。ですからあの時は完全にフルでは聴けていないんですよね・・・。

対抗○ 「今、僕は倖せです」
個人的には『JULIE Ⅳ』の中で一番好きな曲。
ずっとセトリ入りを待ち続けていますが、最近の『JULIE Ⅳ』からのレア曲連発傾向から「今回こそ」と大いに期待しています。
ギター1本でどんなアレンジになるかは分かりませんが、以前お題記事で書いたように、ジュリーのヴォーカルに絡むリード・ギター裏メロは、堯之さんのベスト・レコーディング・テイクだと僕は今でも思っています。

伏兵△ 「四月の雪」
ジュリーって、「歌のテーマを季節に合わせて選曲」という拘りはさほど無いですよね。
真夏を駆け抜ける全国ツアーでクリスマス・ソングを採り上げるパターンも多いです。
歌に込めた心情重視、なのかな。
その意味で「四月の雪」は、コロナ禍の収束をじっと辛抱して待つ現状、さらには「静かに熱く」のコンセプトにふさわしい1曲ではないでしょうか。
僕も含めLIVE未体感のファンにとって、「一度はこの歌声を生で聴きたい」と熱望するジュリー・バラードの代表格だと思います。

大穴▲ 「悲しくなると」
ハイ、今日のお題でございます。
「全然当たらない予想」シリーズの看板を裏切らない(笑)、これぞ隠れた名曲ですね~。

これはずっと以前、先輩に「ジュリーの処女作」だと教わった気がするんだけど、記憶違いかな。
とても瑞々しいバラードでありながら、ジュリーらしい自由度の高いコード展開。初期のジュリーの作曲はトニックの半音上のメジャー・コードを採用することが多く(「今、僕は倖せです」なんかもそう)、堯之さんが当時から「普通では考えられない進行」とジュリーの作曲センスを評していた、これもその一例と言えましょう。

誰とも 話さない ♪
F    E   F       B7

この「F」の箇所ですな。
尖っていると言うか「男らしい」(←この表現はジュリーにとっては禁句?)と言うか、その上で叙情性をも感じさせる進行です。
でもジュリー本人は別に変装的な作曲を狙ったわけでもなく、「これ、クニさんの「怒りの鐘を鳴らせ」とよく似たパターン(誰もみんな~♪」のトコね)だよ!」と思っていたかもしれませんね。
デビューしてから徐々に身体に沁み込ませていたメロディーの応用、優れた先達の手法をコツコツと学びとっていった・・・とすればいかにもジュリーらしいなぁとも思えますが、さて「怒りの鐘を鳴らせ」とこの曲と、どちらが先の作曲だったのかな。

僕が『JULIE Ⅳ』収録曲中、ミックスについてはこの曲が最も好きです。
左サイドがアコギ、ピアノ双方のバッキング、そしてジュリーのヴォーカル。右サイドがピアノ、アコギの単音とドラムス、ベース、オルガン。
くっきり分かれて聴こえてきますよね。
こうしたミックスって、曲の途中からドラムス、ベースのイン・テンポが噛むアレンジでこそ威力を発揮すると思いますし、大野さんのアレンジも映えます。

右サイドのピアノが他パートと比べてほんの僅かに低いピッチで演奏されているのも好きです。良い意味で古い、懐かしい、心地よいほろ苦さが出るんですよ。
並行調の嬰ハ短調部のみひっそりと流れるオルガンもとても好みで、『太陽にほえろ!』のバラード系の挿入曲を思わせます。

ただ「セトリ入り予想」としての肝は、このジュリーの詞の素晴らしさ、味わい深さ故なんです。
『JULIE Ⅳ』のリリースはジュリー24歳の年。50年近く前の製作ですから、収録曲によっては当時と今とではジュリーの考え方や伝えたい思いが変わってきている歌もあって当然。
例えば昨年のお正月LIVEで採り上げられた「涙」。ジュリーはMCで、「一部歌詞を変えて歌います」と話してから歌ってくれました。
「悲しい涙」は堪えて、「嬉しい涙」を流そう、という当時の自作詞の解釈を変え、悲しい時は涙を流しても良いんだ、と歌で伝えてくれたのです。

では「悲しくなると」はどうでしょうか。
こちらは今のジュリーの考え方や、コロナ禍の状況下という今歌うとしても、当時のままの詞で生かせるのではないでしょうか。

一人ぽっちの淋しさが
E                Am    E

ほら逢いに来た 僕だけに ♪
E                      Am    E

「淋しさ」に対して「逢いにきてくれた」と表現した弱冠24歳のジュリーの作詞感性は本当に凄いと改めて思う一方で、詞のフレーズを変えずとも50年近く経ってまた新たな意味、深みが加味される不思議な感覚。
世の中にどんなことが起こっても、その時にふさわしい歌をジュリーは既に持っている、というのはあの震災の時にも思い知らされたことです。

コロナ禍でそれぞれの人に孤独な時間が増えてしまった今、そして東日本大震災から10年。忍耐や哀しみの時間を穏やかに歌い癒してくれる隠れた名曲。
今、生で聴きたい若き日のジュリー・バラードです。

さていかがだったでしょうか、「ソロ初期のジュリー作詞・作曲」括りの僕の予想は。
他に『JULIE Ⅳ』からですともう1曲「古い巣」や、『チャコール・グレイの肖像』から「ヘヴィーだね」もちょっと考えましたが、この2曲はさすがに今歌うにはテーマが重いかな、と思い無印としました(ちなみに「古い巣」は、ここ数日通勤BGMでアルバムを通して聴く中で「凄い曲だ!」と再評価。さすがはYOKO君のフェイバリットのひとつ。『チャコールグレイの肖像』アルバム全体の雰囲気を72年の段階で先取りしているような重要なジュリー自作曲だと思いました)。

こんなふうにLIVE直前にセットリストをあれこれ予想するのも久しぶりのことで、ジュリーファンにとってはこのコロナ禍からの「夜明け」が少し見えてきたかのような・・・心情的にはとても有り難いことです。


さぁ、本当に「いよいよ」です。
最後に僕のセットリスト予想、他の曲をいくつか書いておきましょう。

近年の「祈り歌」からは、やはり柴山さん作曲作品が歌われそうです。
「Fridays Voice」「涙まみれFIRE FIGHTER」「ロイヤル・ピーチ」。この3曲がLIVEタイトルにふさわしい「KAZZ BALLADE」で、さぁどれが来る?と。
柴山さん作曲作品以外では、「un democratic love」「三年(十年)想いよ」をマークしています。

また、時代問わず「シングル曲」で考えると、
まず「ソロデビュー50周年」を謳っているからには「君をのせて」が鉄板だと思います。
あとは加瀬さんの「追憶」、ピーさんが16日のLIVEで歌ったばかりの「LOVE(抱きしめたい)」も有力と予想。
そして何より期待しているのが、僕にとっては『ジュリー祭り』参加時からの「ダイブ曲」と公言していながら未だ生体感が叶っていない「ロンリー・ウルフ」です。
まるで『BALLADE』のツアー・タイトルまで満を持していたようだ、とか、50曲を歌ったデビュー50周年記念のツアーの時に選に漏れたバラードのシングルがここで!というタイミングのようにも思えたり。
ならば「背中まで45分」や「TRUE BLUE」なんかも・・・と妄想は膨らむばかりなのですが。

果たして僕の予想は今回も「全然当たらない」のか、それとも?

いずれにしても「久々」という以上に特別な、忘れ難いステージになること、間違いありません。
ジュリーからの注意事項を皆で守り、各自出来うる感染防止対策に万全を尽くして、素晴らしい『BALLADE』初日にしましょう!

| | コメント (2)

2021年5月21日 (金)

沢田研二 「夜明け前のセレナーデ」

from『PANORAMA』、1991

Panorama

1. 失われた楽園
2. 涙が満月を曇らせる
3. SPLEEN ~六月の風にゆれて~
4. 2人はランデブー
5. BACK DOORから
6. 夜明け前のセレナーデ
7. STOIC HEAVY ~盗まれた記憶~
8. テキーラ・サンセット
9. 君の憂鬱さえも愛してる
10. 月の刃
11. Don't be afraid to LOVE

--------------

またまたお久しぶりです。

こちらでは緊急事態宣言が発出されている中、僕はずっと忙しくしておりまして・・・。
去る5月16日、数ヶ月間準備をしてきた『PEEが奏でる四谷左門町LIVE2021』での重要な任務を無事終えまして(後日詳しく記事を書きます!)、ようやくブログ更新に宛てる時間ができました。

今日は”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズのお題更新となります。久しぶりだなぁ、感慨深い。
そう、約1年半ぶりとなるジュリーLIVE『BALLADE』の開幕が迫ってきました。

みなさまもうご承知かもしれませんが、今回の初日東京国際フォーラム公演を無事成功させるために僕らが守らなければならないことが、オフィシャルから注意事項としてupされています。

21052101

21052102

入場時の検温と手指消毒、公演中の常時着席、声出し禁止は当然として、その他に
・「会場へは直行・直帰」(ビフォー、アフターの会食を控えて下さい、ということですな)
・「チケット半券(入場時にもぎられる方)裏面に氏名・電話番号を明記」
・厚生労働省「新型コロナウィルス接触感染アプリ(COCOA)」への登録」
この3点は特に普段慣れないことですから、念を入れ準備しなければいけませんね。

ジュリーの決意表明をそれぞれが胸に抱き、皆で何としても公演を成功させましょう!


それでは本題です。
LIVEタイトル『BALLADE』(最後に「E」が入るのが良いですねぇ)ということでみなさまも様々なジュリー・バラードのセットリスト入りを予想されているでしょう。
僕はそんなバラード名曲群の中でも、コロナ禍で皆が辛抱に努めている現況を考え、特に「癒し」効果のある「ワルツ」のリズムを特色とするバラード(4分の3だけでなく8分の6、8分の9まで含む。ただし8分の12の3連ロッカ・バラードはここでは除外)に着目してみました。

ジュリー・ナンバーには幾多のワルツ名曲があります(actを除くとそんなに率は高くはないのだけれど、持ち歌全体の数が数ですからね)。
そこで競馬専門紙風に僕が立てたワルツ括りのセットリスト予想が以下の通り。

本命◎ 「Pray~神の与え賜いし」
リリース時とはまた違った意味も加え、今こそジュリーが「歌いたい」歌ではないでしょうか。
イントロからしばらく続くコーラス部は、コードが変わる箇所の小節頭で柴山さんが「じゃら~ん♪」とロングトーンを鳴らすアレンジになると予想します。
ジュリーは(コロナに限らず)世の様々な現状を踏まえ、一部歌詞を変えてくるかも。

対抗○ 「風に押されぼくは」
かつてジュリーが「いつかバラードしか歌えなくなる時が来る」と語ったことがありました。
それはあくまで体力面を考えてのジュリーとお客さん双方のための「心の準備」的な発言だったのですが、今回思いもよらない別の形でその時が来たわけです。
ジュリーは2011年お正月の『BALAAD AND ROCK'N ROLL』前半部で、「バラードずくし」「常時着席」のセットリストを一度試し斬りしています。その時2曲目に歌われたワルツ・ナンバーがこの曲でしたね。

伏兵△ 「護り給え」
CO-CoLO期のジュリー・ナンバーには、改めて聴くと2012年以降の「祈り歌」を先取りしているかのようなコンセプトを持つ歌が多いです。その中でワルツ・ナンバーの決定版とも言うべき名曲がこれ。
最近で歌われたのは2007年『ワイルドボアの平和』ということになり、ジュリーがここぞという要所で採り上げたい曲のひとつなのかな、とイメージしています。
『ジュリー祭り』がLIVEデビューの僕はまだ生で聴いたことのない歌で、今回密かに期待しています。

そして
大穴▲ 「夜明け前のセレナーデ」
これが今日のお題曲です。
いかにも「全然当たらない」が売り(?)の僕のセトリ予想らしい名曲でしょ?

もちろん僕はLIVE未体感の曲。

アルバム『PANORAMA』では陣内大蔵さんが2曲を提供(このアルバム限り)しています。
一方の雄「君の憂鬱さえも愛してる」は個人的にはアルバムの中で1、2を争うほど大好きな曲(「涙が満月を曇らせる」と日によって入れ替わります)ですが、「夜明け前のセレナーデ」も本当に素晴らしい名曲。
こちらは陣内さんが作曲のみならず作詞もされていて、書き下ろしだったかどうかは別としてもジュリーへのリスペクトの深さでは勝る提供曲だったかもしれません。

満ち溢れているのは「穏やかさ」「優しさ」、その上でエロティックで神秘的、というジュリー・バラードの真髄要素。
ジュリーのヴォーカルはもちろん、カノン風の進行が登場する等メロディーや演奏の耳あたりの柔らかさ、癒され度の高さは『PANORAMA』中でも随一と言えます。
アルバム他収録曲に尖ったコンセプトのものが多いので、なおさら目立つのかな。
例えばこの曲、ポンタさんのブラシ奏法が聴ける貴重なジュリー・ナンバーでもあります。
ポンタさんの、パワー一辺倒ではない楽曲解釈能力を証明する1曲でしょう。

また、コロナ禍のため長らくお会いできていない僕のジュリー道の師匠の先輩は、建さんプロデュース期の5枚のアルバムへの評価はさほど高くなくて、どちらかと言うと当時並行していたactの方に熱量を注がれていたそうですが、この「夜明け雨のセレナーデ」は大好きだと仰っていたことがありました。
「ワルツ率の高さ」を誇るact作品を彷彿させる歌でもあった、ということではないでしょうか。

もし『PANORAMA』のLP盤があるなら(あるのかな?)、これはB面1曲目の配置が良いなぁ。
なんとなく『NON POLICY』での「シルクの夜」と、アルバムへの貢献性が似ている気がするのです。

先に僕が挙げたワルツ4曲は、セトリ入り予想理由としてそれぞれの詞の内容も踏まえての指名です。
「夜明け前のセレナーデ」の詞も、「今こそ」と思える良さなんですよね~。

ここでジュリーは「夜明け前」を

夜でもない昼でもない一瞬 ♪
Bmaj7                    G#m7

なのだと歌います。
もうすぐ明るい陽射しを受ける時がやってくる、静かにその時を待つ穏やかさ。
コロナ禍に耐え明るい日常の到来を待ち望む今こそ、ジュリーに歌って欲しい歌。女性ファンなら、ジュリーに口説かれているような気持ちになれるんじゃないかな。

夜明け前の      
   B      D#m7(onA#) 

セレナーデ
G#m     G#m7(onF#)

すべての夜をぬけだして
E       B        C#m7   F#7

夜明け前の     
B         D#m7(onA#)

セレナーデ
G#m     G#m7(onF#)

僕は君にたどりつける ♪
E           F#           B

ジュリー、お客さん双方が1年以上の「夜」に耐えて再会を果たすべく辿り着いたLIVEで歌われるバラード(=BALLADE)として、今回のセットリストにふさわしい名曲ではないでしょうか。

2009年、ジュリーがステージのMCで「心を込めて作ったのに、まだ1度(1ツアー)しか歌っていない歌もある」と話してくれたことがありました。そうした歌をこれから少しずつ歌っていきたい、というジュリーの志は今なお燃えているでしょう。
「夜明け前のセレナーデ」が『PANORAMA』のツアー以外で歌われたことがあったのかどうか、後追いの僕は把握できていないんですけど、2021年『BALLADE』でこの曲のサプライズ降臨を夢想しています。

ちなみに平時のツアーであれば、「ワルツ」括りのセトリ予想で「本命」「対抗」クラスとして「ラヴ・ラヴ・ラヴ」「カガヤケイノチ」が挙がると思います。
ただ今回は「ソロ・デビュー50周年」を謳っていることからタイガースの曲は外してくるのではないか(逆に言えば、ソロ・デビュー・シングル「君をのせて」は単勝1.1倍の鉄板ですな)、さらには「お客さんが一緒に歌って成立する歌はこの状況下でさすがに無理では」とのそれぞれの理由で上記2曲は予想圏外としました。

さてみなさまは、ワルツに限らずどのバラードのセットリスト入りを予想されているでしょうか。

そうそう、ザ・タイガースのお仲間のピーさんは、「LOVE(抱きしめたい)」をやるんじゃない?・・・な~んて予想されていましたよ。
実はピーさんは、16日の四谷左門町LIVEでこの曲を歌っているのです(ドラム叩き語り)。当然ピーさんにとって「まったく初めて歌う歌」で、スタジオでの稽古奮闘中、そんな「予想」が飛び出しました。
しみじみと仰るには
「バラードなのに歌うのにすごくパワーが要る。とても疲れる。沢田はさすが」
と。

これまた『BALLADE』のタイトルから多くのジュリーファンがすぐに連想した1曲かもしれません。
セトリ入りの可能性は高いかな?


最後に。
お題とは全然関係ないのですが、タイガースはタイガースでもプロ野球の方の阪神タイガースの話。

阪神ファンの僕は以前から
「次に阪神がリーグ優勝した時に「Rock 黄 Wind」のお題記事を書く!」
と宣言していましたが、内心「僕が生きている間は優勝は無理かも」と弱気になっておりました(笑)。
ところが、ですよ。
今年の阪神は開幕から絶好調!

例年であれば「どうせ今だけでしょ」と自虐するところ、今年はそんな考えも沸いてこないほど強い!
コロナ禍でホーム甲子園が満員にならないのが逆に選手をノビノビと躍動させているのではないか、という分析は半分冗談として、今年は明らかに久しくチームに欠けていた2つの要因がガッチリ嵌っているのです。

・助っ人外国人が揃って好調
・待望の和製大砲登場(2020年度ドラフト1位ルーキーの佐藤選手)

思えば長い間懸案事項だった「固定の1番打者不在」は2年前から近本選手の加入でクリアし、さらにもともと投手力は良かった上にそんな2つの要因が加わったわけで。マジで優勝するぞ、これは・・・。

ということで僕は今から秋の記事更新時の参考資料として「Rock 黄 Wind」のシングル盤(「明日は晴れる」のカップリング)を購入しておこう、とブツを探し中。
ひとまず来月『まんだらけ海馬店』さんのジュリー生誕月フェアで店頭に並ぶかも、と期待しています!

| | コメント (2)

« 2021年4月 | トップページ | 2021年6月 »