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2020年9月30日 (水)

サリー&シロー 「花咲く星」

from『トラ70619』、1970

Sally-and-shiro 

1. 自由の哲学
2. 花咲く星
3. YS-11
4. しま模様の空
5. 愛についての一考察
6. 羊大学校歌 1番
7. 愛の意識
8. 羊大学校歌 2番
9. 白い街
10. 羊大学校歌 3番
11. マザー・ネイチャー
12. サンシャイン・フォー・ユア・スマイル
13. どうにかなるさ
14. 自由の哲学・エンディング

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ブログ更新、長い夏休みを頂いてしまいました。
9月中旬には復帰できる時間も
できていたのですが、毎度お馴染みのギックリ腰発症(汗)により、しばらくおとなしくしていた次第です。

まさか復帰最初の更新がシローさんの追悼記事にな
ろうとは・・・思いもかけなかった突然のお別れでした。

今日は、僕がシローさんのヴォー
カル曲で一番好きな、サリー&シローのアルバム『トラ70619』収録の「花咲く星」をお題に借りまして、僕なりのシローさんの思い出を書き留めておきたいと思います。

報があってすぐに、ジュリーファンの盟友・YOKO君からもメールが来ました。
「ジュリ
ーファンにならずタイガースも知らずにいたら、シローは”沙悟浄の人”のイメージだけだっただろうね」

これは、僕らにとっては本当にそうなんです。
ドラマ『西
遊記』ドンピシャの世代。その後同窓会期の「色つきの女でいてくれよ」の大ヒットがあり初めてそこで”沙悟浄の人”が昔ザ・タイガースというバンドにいたんだ、という認識を持ったと。
そのあたりは以前「つみ木の城」の記事で書きましたのでご参照下さ
い。

ジュリーファンになって、遡ってタイガースを知り、シローさんの美声を知り、そ
の人生を知り、闘病中であることを知り・・・2012年1.24日本武道館、いわゆる”ほぼ虎”ツアー千秋楽にサプライズでシローさんが登場した際には、普段ジュリーのLIVEで「ジュリー!」と声を上げたことすら無かった僕が思わず「シロー!」と涙ながらに絶叫してしまったという。
当時その話をYOKO君にしたら
「瀬戸口さんのシャウトって、
NHK的にはアウトなんじゃないの?」
と言われたっけ・・・(その日のステージが後日N
HKで放映されることはもう分かっていました)。

この時は2013年の完全再結成時とは違
い、シローさんが飛び入りで1曲歌うというのは会場のお客さんにとって真にサプライズでしたよね。

後追いファンながら、2011年からのザ・タイガーズ再結成への道程に間
に合った僕は、2012年の「若葉のころ」、2013年の「イエスタデイ」と、シローさんの生の歌声を2曲体感することができました。今もハッキリ記憶に残っているシーンです。

2012年は支えられながらも歩いて入場したシローさんですが、2013年
は最後まで車椅子。
ファンが体調を心配していたのは事実ですが、まさかこんなに突然
旅立ってしまわれるとは・・・。
メンバーでは最年少。実兄のサリーさんはもちろんの
こと、「弟」に先立たれてしまったお兄さん達タイガースのメンバーの心中いかばかりでしょう
ピーさんは先日の西成でのイベントで、シローさんへの思いを語られたそうで
す(こちら)。

訃報を伝えるニュースはそのほとんどが、「タレント」としてのシロー
さんを採り上げていました。
でも僕らは知っています。シローさんが素晴らしいヴォー
カリストであったことを。
後期タイガースではジュリーとの「2枚看板」で、アルバム『
自由と憧れと友情』には3曲のリード・ヴォーカル曲が収録されています。
また、僕は
世代的に詳しく知らないのですが、YOKO君が普段からライヴ活動でおつきあいしている年長の音楽仲間の先輩方は今回のシローさんの訃報を受け、口々に「野生の馬」の思い出を語ったのだそうです。

さらに、シローさんが稀有なロック・パーソンであるこ
とを証明する作品こそ、サリー&シロー『トラ70619』。
感情を抑えた、
いわば「無機的」なシローさんの美声で訥々と歌われる2曲目「花咲く星」は、あの時代を象徴する反戦歌であり、今こんな時代だからこそ再評価されるべき名曲。
作詞の山上路夫さ
んがここで使った「花」のフレーズは、ジュリーがずっと後に「届かない花々」や「泣きべそなブラッド・ムーン」の自作詞でとてもよく似たニュアンスで採用しています。

僕は初めて「花咲く星」を聴いた時、「あぁ、このアレンジはジョージ・ハリスンの「イズント・イット・ア・ピティ」をお手本にしているな」と思いました。
結構長い間そ
う決めつけていました。
ある時ふと『サリー&シロー』のリリース日を見て、「えっ、
ジョージの『オール・シングス・マスト・パス』(「イズント・イット・ア・ピティ」収録のアルバム)よりこっちの方が先じゃないか!」と仰天したものです。

70年代が幕
を開けたあの時期、シローさんは確実に「ロック」の最先端に身を置き立っていたのですよ。


シローさん、今まで本当にお疲れさまでした。
これからは天国でゆったりと、得意の
薀蓄を語りながらタイガースのお兄さん達の活躍を見守ってください。

僕は今、シ
ローさんがタイガース時代に「好きなシンガー」として名前を挙げていらしたドノヴァンの勉強を始めています。今さらながら、なるほどシローさんと大いに通じるものがあると感心しているところです。
少しでもシローさんの知識に追いつくよう頑張ります


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シローさんが旅立たれた頃は本当に暑かったですが、もうすっかり涼しくなりました

ふと、晴れた空を見上げてしまう季節ですね・・・。

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ジュリーをとりまくプロフェッショナル」カテゴリの記事

コメント

瀬戸口様
お久しぶりです、長く暑い夏が過ぎ、ようやく秋の訪れを感じます。十五夜もしみじみ眺めました。お元気で、また拝読でき、ありがとうございます。
9.15テレビのニュースでシローが…絶句。関西では、京都出身の、と先ず始まり、若い頃のザ・タイガースの写真。同窓会の時。最後の舞台となったシーン。夕方7時の全国のとは違っていました。野球は阪神タイガース、GSはザ・タイガース💕は浸透しておりました。
シロー元気にしてるんかなぁ…YouTube 観ながら、時々思っていた矢先で、茫然… わたしはシローがいなかったら、解散が早まったと思っていたので、シローありがとう ! としか言えないです。幸運な事にシローの声は綺麗なハイトーン。加入時は楽器が弾けず、悔しかったと思うけど、がんばった。ラレーニャは特に好き、ビージーズの歌も。お喋り上手で、ジュリーもホッと和んでいたのではないでしょうか。 暫くぼーっとしてしまいました。言葉が出てきませんので、今日はこれで失礼いたします。合掌

投稿: ジュリーのすヽめ | 2020年10月 2日 (金) 18時55分

ジュリーのすヽめ様

ありがとうございます!

あの時新加入したのがシローさんでなかったら、タイガースはもっと早く、すぐに解散してしまったのではないか・・・多くの先輩方がそう仰います。
みなさん肌であの時代とタイガースの関わりを感じていらしたでしょうし、それは本当に当たっているのでしょう。

後追いの僕などはまた、逆に「もしタイガースがあと数年続いていたら」と夢想したりします。
70年代前半のロックって、シローさんの風貌、声と相性が良いんですよね・・・。
例えばPYGのような音楽性にシフトしていたら、シローさんの存在はとても大きくなり、ロックバンドとしての正当な評価が早まっていたのではないでしょうか。

改めて、シローさんのご冥福をお祈りしたいと思います。

投稿: DYNAMITE | 2020年10月 2日 (金) 22時10分

DY様 こんばんは。

宇宙の中で多様な生命を育む地球はそれ自体が奇跡ーこれだけたくさん星が発見されても「花咲く星」は地球以外に見つかっていないのですから。

シローが亡くなったという実感があまりないんですよね。
何だか風に紛れてあの飄々とした声で歌いながら漂っていそうで。生きてる時もそんな感じだったし。(オイ)

タローのリモートライブを見ました。
とても楽しかったです。
コメで参加できるし、タローもコメ見ながらいろいろ答えてくれたし。
ジュリーは絶対やらないだろうけど。

投稿: nekomodoki | 2020年10月 5日 (月) 23時07分

nekomodoki様

ありがとうございます!

シローさんのことは本当に突然で、確かに現実のことなのか、という思いはいまだにありますね・・・。
「花咲く星」の歌声が染み入ります。

ずいぶん遅れましたが、これから「シローとブレッド&バター」も勉強するつもりです。

タローさんはタイガースのメンバー中、最もリモートライヴに向いているかもしれません。
お客さんのコメントやバンドメンバーとやりとりをしながら進行するスタイルに違和感がありません。定期的に頻度も高く活動を続けてくださるのではないでしょうか。

投稿: DYNAMITE | 2020年10月 6日 (火) 16時07分

DY様
 こんばんは。ずいぶん秋らしくなって改めてコロナに振り回されて早半年以上なんだなとため息が出そうです。しかしその手強さに手こずっているのは「花咲く星」の上では案外人間だけなのかも知れませんね。
 シローさんの訃報以来、お題曲今日初めて聴きました。名盤に収録させているのに長いこと聴いてませんでした。ジュリーの語りで始まりストリングスが印象的なエンディングまで、曲の構成としてはなかなか劇的なのと対照的なシローの素朴な歌声、アルバム中私のかなり好きな曲です。あと「愛の意識」もいいですね。
 タイガース時代2枚しかリリースされなかったオリジナルアルバム、私は個人的には『ヒューマン~』より『自由と憧れと友情』の方が好きなんですよね。『サリー&シロー』は『自由と~』への伏線のように私には思えます。
 シローさんのご冥福を心よりお祈りいたします。

投稿: ねこ仮面 | 2020年10月10日 (土) 21時25分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

仰る通り、このアルバムは『自由と憧れと友情』への伏線のような作品ですね。
この2枚は後追いファン、世代の違うファンから聴くと、自分の知らない当時の世相、時代の色をよく反映しているようで、とても新鮮に感じます。何より、「ロック」なんですよねぇ。

確かにこのコロナ禍、苦しんでいるのは人間界だけのように思えます。
この季節の自然に触れていると、一層そんな思いにとらわれます。

投稿: DYNAMITE | 2020年10月13日 (火) 09時40分

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