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2018年12月28日 (金)

2018.12.9 四谷区民ホール 『瞳みのる&二十二世紀バンド LIVE2018~音楽は時代と国境を越える』(その④)

連載第4回
『怒涛のタイガース・レパートリー』編



久々の更新です(汗)。
みなさま想像はついていらしたでしょうが、今年もまた誕生日直後に風邪をひいてしまいました。僕はこの12月、風邪をひかずに過ごせた年が過去に1度でもあっただろうか・・・本当に情けない、としか言えません。

今回は、まず喉をやられる自分恒例のパターンではなくて最初から完全な鼻風邪。連休中ひたすら休養し、なんとか仕事は休まずこうしてブログも書ける状態にまで復活しましたが、まだ鼻水の症状が残っています。
流行り風邪なのでしょうね。
日々のうがい、手洗いは心がけていたのになぁ・・・みなさまは大丈夫でしょうか?

ということで。
遅れましたが今日は『瞳みのる&二十二世紀バンド LIVE2018』四谷公演レポートの連載第4回、『怒涛のタイガース・レパートリー』編をお届けいたします。
セットリストで言うと12曲目から19曲目まで。厳密にはタイガース・レパートリーはセトリ本割ラスト21曲目まで続くのですが、思うところありこの区切りとさせて頂きました。今回もどうぞよろしくおつき合いくださいませ。


セットリストの半分を終えても前後半の途中休憩はとらず、そのまま一気に駆け抜ける今年のステージ。
はなさんのMCがこのタイミング(11曲目の後)だったかどうか記憶が曖昧なのですが、「ピーさんがお尻を振りながら歌っていたのが可愛かった」という話があり、たぶんそれは「YOUNG MAN」のことかな、と思うのでここで書くことにします。
「私は4年目ですが・・・」と、やはり二十二世紀バンドでの活動を「楽しい!」と笑顔を振り撒くはなさん(JEFFさんとNELOさんは5年目)。
「でも、1人見慣れない人が混じってる・・・」ということで、新メンバーのマーシーさんにMCが引き継がれます。
マーシーさんは今年の二十二世紀バンド加入に感激の様子で、「だって、ピーさんのドラムセットが触れる(叩ける)んですよ!」と。それはそうですよねぇ。あのアタックを見てから実物のセットに着いたら、「おぉ、ピーさんが叩いたスネア!」とか思うはずですから。

次曲をピーさんは「シルヴィー・マイ・ラブ」と英タイトルで紹介。いよいよ怒涛のタイガース・レパートリー・コーナーが始まります!

12曲目「
銀河のロマンス

Tigersred

またまた記憶がハッキリしないのですが、ピーさんはここでもドラムをマーシーさんに託し、引き続きヴォーカルに専念していたと思います。
というのは、昨年同様16ビートのタイトなポップスに仕上げた二十二世紀バンド・アレンジの「銀河のロマンス」・・・歌メロ直前に「ダダッダッダッダダ!」というキメのフレーズがあるんでが、そのドラムスの打点にとても「優しい」感触を覚えていて、たぶんマーシーさんの演奏だったんじゃないかなぁと思い出すからです。

ピーさんとICHIROHさんは、ドラムのプレイ・スタイルについてかなり似た部分もありました。一方マーシーさんはタイプが違い、豪快さよりもシャキシャキの切れ味で魅せる感じ。でもパワーが無いわけではなくて、他メンバーの音や楽曲解釈を重視する、NELOさんのギターに近いスタンスだと感じます。
ピーさんやIchirohさんのドラムとは違った意味で、僕はマーシーさんの演奏を大変気に入りました。来年以降、さらなる見せ場、活躍を期待したいです。

さて、僕はたまたま四谷公演の少し前の12月3日に「銀河のロマンス」の記事を書いていて、そこでリアルタイムのタイガース・ファンの先輩方のこの曲にまつわる思いを色々と想像したんですけど、この日打ち上げでご一緒させて頂いた3人の先輩方も口を揃えて「銀河のロマンスは特別!」なのだと。
お3方それぞれファンとしてのキャリアも違ってきているのに、「出発点がザ・タイガース」「『ジュリー祭り』に参加」という共通点を持ち、全員、『ジュリー祭り』の「銀河のロマンス」のイントロ一瞬で涙が出てきた、と仰るのですから・・・凄いことです。
改めてこの曲の尊さを教わり、後追いファンの僕はただただそんな特別な思いを持つ先輩をうらやましく思い憧れるばかりでした。

13曲目「
花の首飾り

Tigersred_2

この日のMCではないですが、かつてピーさんは「タイガースで一番好きな曲は?」と問われ、「沢田には申し訳ないけど、僕はかつみが歌った「花の首飾り」が好きです」と答えていました。
歌詞的にはどこか文学的、写実的な美しさ。メロディー的には唱歌にも通ずる大衆性と儚さ。
ピーさんの普段の活動や創作を知る今は、なるほどピーさんの好みに叶う曲かなぁと思えます。
ただし、セトリ演奏順はキッチリA面「銀河のロマンス」→B面「花の首飾り」ということ・・・にしておきましょう。

パンフを読み返すと、この曲の紹介で「中国語と日本語で歌います」と書かれていて、もちろん僕も過去のLIVEはそうだったと今も覚えているのに、何故か今回の四谷では日本語部のシーンしか思い出せない・・・。
ピーさん中国語でも歌っていましたっけ・・・50代になりいよいよ僕の記憶力も妖しくなってきたようです。

ちなみに2011~12年のツアーでジュリーはこの曲のキーを1音下げのト短調(Gm)で歌いましたが、ピーさんは毎年オリジナル通りのイ短調(Am)です。
歌メロ部に入ってNELOさんが華麗な響きで魅せる2番目のコードが毎年謎・・・「G」でも「Em」でもない、不思議な4フレットのフォームなんですよね。
分数コードなのかなぁ?

14曲目「ホテル・カリフォルニア」

今日は『怒涛のタイガース・レパートリー』編ということでお届けしていますが、この曲だけは例外。しかし二十二世紀バンドのステージとしてはこれで3年連続のセットリスト入りで、すっかり定番ナンバーとなりました。
先生時代のピーさんには、この曲への何か特別な思い入れがあったのかな、と想像したりして。

定番化の大きな動機として、全公演ではないものの任意の会場でボーナス的に繰り出される「二十二世紀バンド・ギター2本体制」が挙げられるでしょう。
今年はこの四谷公演、イントロが始まるやふと気づくとJEFFさんの隣にいつの間にかフライングVを持ったKenyaさんが登場していて。
JEFFさんが「うわっ!」とその突然の登場に驚いたり、Kenyaさんとマーシーさんが「よろしくね」みたいな感じで握手するシーンもありました(ここからピーさんが再びドラムセットに着き、マーシーさんはパーカッション・スタンドに戻っています)。

さて、セットリストとしては定番でも、ピーさんがこの曲のドラムスを1人で担うのは今年が初めてです。
昨年まではIchirohさんがエイト、ピーさんが16とハイハットの刻みに分担化がありましたが、今回ピーさんは序中盤をエイト、終盤を16と変化をつけてきました。
しかも叩き語りのリード・ヴォーカルですから相当な負担だと思うのですが、見事やり遂げる72歳!

もちろんNELOさんとKenyaさんのツイン・ギターも炸裂し、演奏が終わるとKenyaさんのMCも。曰く
「呼ばれてもいないのに来てしまった」
と。先の横浜公演ではKenyaさんの参加はなかったそうで、「辛抱たまらず」という様子のKenyaさんは
「だって、(新加入の)マーシーがもう5公演目って、おかしいでしょ!」
だそうです(笑)。
Kenyaさんはここでいったん退場しますが、さりげなくJEFFさんがお客さんにも聞こえるように「また後でね!」と声をかけていたのが印象的でした。

15曲目「シー・シー・シー

Tigersred_3

自信はないのですが・・・この曲の前にピーさんのMCがあったんだったかな。
「さぁここからタイガース・ヒット・パレード」な雰囲気の中で始まるお馴染みのベース・ソロのイントロ。このあたりで会場は総立ちとなりました。「シー・シー・シー」ってやっぱり「火つけ」的な配置が似合いますね。
ピーさんはドラムも叩いてくれます(スタンディングでヴォーカルに専念するパターンも過去にはありました)。エンディング一瞬の3連フレーズでのアタックは、スネアの皮が割けるんじゃないかと思うほど強烈でしたね~。

16曲目「君だけに愛を

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昨年からALICEさんが不在のため、客席側からの「逆指差し」が僕らの大切な役目となりました。
JEFFさんは「D」の開放弦を利用した「タッチしたい♪」のアクションを1度だけ炸裂させていたかな?

この曲は毎年、ギター・ソロが近づいてくるとNELOさんの気魄が動きから伝わってきます。今年のソロは前半部はオリジナルに忠実に、後半はあり余る気合を加速させた独自の速弾きも織り交ぜ魅せてくれました。

17曲目「シーサイド・バウンド

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息つく間もなくまだまだ続くタイガース・スーパーヒット・コーナー。
フルコーラスなので間奏のステップ・タイムが2回巡ってくるのが僕らとしては嬉しいです。
で、ここで毎回見とれてしまうのがNELOさんとはなさん。2人とも(演奏しながら)手元をまったく見ない!お客さんを見渡しながらステップを踏んでくれるんです。
NELOさんはスラスラと単音を弾き、はなさんは激しい身体の動きの中で指先だけがガッキと鍵盤に吸い付いて離れないという・・・安定にして最高に楽しいパフォーマンス。二十二世紀バンドはメンバー全員が「陽」の雰囲気を持っているのが素晴らしいですね。

エンディングのキメ部でちょっとパート間のタイミングが合わず僕は見ていてヒヤリとしたんですけど、阿吽の呼吸で問題なく進行。
音に乱れが生じることはなかったので、その点気づかなかったお客さんの方が多いんじゃないかな。

18曲目「
怒りの鐘を鳴らせ

Tigersblue

二十二世紀バンドの超・攻撃的型タイガース・レパートリー、今年はこの曲がここまで残されていました。
ピーさんがステージ復帰を遂げた2011年のジュリー・ツアーで、「割れた地球」と共に「ドラマー・瞳みのる、健在!」を万人に知らしめたハードなナンバー。その後ニ十二世紀バンドを結成したピーさんがずっと大切に演じ続けている、と感じる1曲です。
アタックの強さでは「ハートブレイカー」に一歩譲りますが、これはなんと言ってもロール・フィルですね。いつ、どのタイミングで飛び出すか油断ならないので、僕も含めてファンがピーさんのスティックに終始釘付けとなる曲・・・今年もそうでした。

JEFFさんのヴォーカルも、ジュリーとはまた違うギリギリとした怒りの表現が肉感的。その上で、ポップなんです。JEFFさんの声質の強みではないでしょうか。

それにしてもこの楽曲のクオリティ-、斬新な構成には改めてひれ付すばかりです。
なんと70年リリースですよ・・・「ザ・タイガースはこの曲で和製キング・クリムゾンとなった!」みたいな論評が当時残されなかったのが不思議でなりません。
僕は全タイガース・ナンバーの中で「風は知らない」「はだして」「怒りの鐘を鳴らせ」の3曲が特に好きですが、それぞれまったく異なるベクトルからロック的な意義を語り得る不朽の傑作だと思っています。何故か3曲ともシングルB面なんですけどね。
そう言えば僕はまだ「はだしで」を生で聴いたことがないなぁ・・・ピーさん、来年お願いします!

19曲目「ハートブレイカー」

Tigersblue_2

セットリストの流れとしては、14曲目「ホテル・カリフォルニア」からここまでが「ピーさんのドラム大炸裂」コーナーといったところでしょうか。特に激しいドラミングが見どころとなっている「ハートブレイカー」、年々セトリ入りの重要性が増しているようです。NELOさんのリード・ヴォーカルもすっかりお馴染みとなりました。

タイガース・ファンにとってほんの数年前までは「もう二度と体感できないかもしれない」伝説の曲だった「ハートブレイカー」が、二十二世紀バンドの手によって「セトリ鉄板曲」になった意義は本当に大きいでしょう。
元々タイガースが大好きだった、というジュリーファンの先輩が初めて二十二世紀バンドのLIVEに参加された時・・・僕は毎年のようにそんな先輩方とお話する機会を得ていますが、まずLIVEの感想で第一に挙がるのは決まってこの曲なんです。今年もそうでした。
それはもちろん楽曲自体への懐かしさもあるでしょうけど、やはりピーさんのドラムだと思うんです。「凄い、バリバリ現役じゃないか!」ひいては「いつまたメンバーの間でタイガースをやろう!という話になっても、ピーさんは準備万端」という、夢の再々結成を夢想させてくれるほどのパワー、その所以ですね。
ただ、二十二世紀バンドが完成度の高いパフォーマンスを続けていますから、さすがのタイガースも太刀打ちするとなると大変、という状況にはなっていますが。

そして、この後のセトリは恒例の「蛍の光」→「ラヴ・ラヴ・ラヴ」へと引き継がれるのですが・・・それは次回の更新(連載最終回)にとっておきます。
このタイガース・フィナーレをオマージュしたメドレーに今年は個人的に思うところがあり、今日はここで筆を置き、気持ちを改めて次回書きたいと思っています。

体調万全でない中、今週はさすがに年末ということもあって仕事も忙しかった・・・でも今日が仕事納めで、僕は明日から冬休みです。
なんとかレポ最終回の年内更新を目指します。


そうそう、ジュリーは一昨日の東京フォーラム公演で年内ツアー日程を終えました。参加された方のお話では、素晴らしい2018年締めくくりだったそうです。
沖縄でひいていた風邪も治ったようですね。
そんなことまでジュリーに倣わなくても良いのに、僕も結局風邪をひいてしまいましたが、みなさまはくれぐれもお気をつけて・・・元気な年末をお過ごしください。

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