沢田研二 「お前なら」
from『JULIE Ⅳ 今 僕は倖せです』、1972
1. 今、僕は倖せです
2. 被害妄想
3. 不良時代
4. 湯屋さん
5. 悲しくなると
6. 古い巣
7. 涙
8. 怒りの捨て場
9. 一人ベッドで
10. 誕生日
11. ラヴ ソング
12. 気がかりな奴
13. お前なら
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世間の騒がしさも僕自身の忙しさもどうやら落ち着いてきまして、久しぶりの更新です。
今日は恒例の『ツアー・セットリストを振り返る』シリーズ。今年は「この1曲!」(セトリ全18曲のうち、過去に記事にしていなかったのがこの曲のみ)ということで、アルバム『JULIE Ⅳ 今 僕は倖せです』から「お前なら」をお届けいたします。
おそらくジュリーが何年も前から「カズさんと2人でやる最初のツアーで歌いたい」と用意してくれていたであろう1曲だったのでしょうね。
枕もそこそこに、まいります!
①古稀ツアー・セットリストを改めて考える
ツアー初日の武道館公演を観た時、ギター1本体制のインパクトや大会場が随所にひしめく圧巻のスケジュールなども併せ、僕は「ツアー途中のセトリ変更があるかもしれない」と考えたものでした。
しかし長いツアーも折り返しに入った今もジュリーにそんな気配はなく、「古稀ツアーはこのラインナップで!」とのジュリーの強い意志を感じます。
僕は直接は聞けていませんが、今回のセトリについてジュリーがMCで
「柴山さんとのギター1本体制を決めた時に(選曲を)だいたい考えていた」
と語ったのだそうですね。
僕としてはこれはなかなかにジュリー愛に火の点く類の言葉でありまして(ジュリーが自分の「想定」を越えていった時にしばしばそんな気持ちになります)、改めて古稀ツアーのセトリを考えるきっかけになりました。
もちろん、「50周年で敢えてやらなかった」と言う「カサブランカ・ダンディ」等、ここ1、2年の間に決められた選曲も混ざってはいるでしょうが、ジュリーがずいぶん前から「この時」のために密かに用意してくれていた曲とはどの曲なのか・・・それを想像し考えると、ジュリーの決意や思いが色々と見えてきます。
レアなナンバーであればあるほど、ジュリー自身が明快に意図するところがあるのでしょう。
例えば「雨だれの挽歌」は音楽劇のメンバー、スタッフへの感謝かなぁ、と思いますし、「風は知らない」はこの先ジュリー自身がまだ見果てぬ地平へ臨もうとする心境を代弁するかのようです(ちなみに「風は知らない」については『からすの落墨ブログ』様が素晴らしい御記事を書いてくださっています。既にお読みになったファンも多いでしょうが、この方の着想や文章表現力はジュリーについての著名なプロライターの人達が発信されているそれと比較したとしても、ちょっと頭抜けていますね)。
そして、永遠の相方としてジュリーが選んだギタリスト・柴山さんへの信頼を以って「これから2人で行く道を歌っている」ように聴こえてしまうのが、「あなただけでいい」であり「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」であり「Don't be afraid to LOVE」であり、そして何をおいても「お前なら」であると僕は受けとめています。
今回に限っては「お前」=柴山さんである、と。
敬愛するJ先輩のブログで、ジュリーがこの曲の歌詞「歌の力を♪」の箇所を「ギターの力を♪」と替えて歌っているようだった、との地方公演についての記事を拝読した時は「我が意を得たり」と嬉しく思いました。
ただ、先日のさいたまスーパーアリーナの1件があり、その後の騒がしい世間、ジュリーとファン双方の気持ちを考えた今となっては、ファンはこの先の会場で「お前なら」の「お前」をジュリー自身のことだ、と思って聴くことになるでしょう。
リリースから時が経ったいつの時代も、その時その時を予言暗示しているような名曲を多く持つジュリーですが、今度の「お前なら」は相当運命的ですよね。
では、そもそも今から46年前の1972年、「お前なら」を作詞作曲したジュリーが、当時誰のことを「お前」と呼び歌に投影していたのか・・・今度はその点について次のチャプターで書いていきたいと思います。
②「お前」って誰のこと?
リリース当時からジュリーファンでいらした先輩方の多くは、「お前なら」という歌をジュリーがジュリー自身に宛てたエールと受け取っていらっしゃるようです。
リアルタイムの感覚は「本物」だと思いますから、おそらくそれが正解。まぁ、40年以上経ってジュリーが古稀を迎えた時、その歌詞解釈がこれほど重要になってくる、というところまでは誰ひとりとして予想はできなかったでしょうけれど。
でもここでは、後追いファンの僕が短期間の「ジュリー史」猛勉強の過程で勝手に想像していた1案を書きとめておきましょう。
ズバリ「お前」=ショーケン説です。
僕がアルバム『JULIE Ⅳ 今 僕は倖せです』を初めて聴いたのは『ジュリー祭り』より少し前の2005年か2006年。その時は「セルフ・プロデュースで好きに作った等身大の名盤」くらいの感想だったんですけど、本格的にジュリー堕ち後色々と勉強するうち、「当時のジュリーの音楽(歌手)活動は何よりまず身近な仲間達とともにあった」ことが分かってきました。もちろん家族、恋人、友人も含まれます。
「題材がハッキリしていた方が書きやすい」と当時のインタビューでもジュリーが語っていたように、このアルバムの詞の内容は具体的なんじゃないか、と。
収録曲のうち「今、僕は倖せです」「誕生日」はそんな仲間達が総登場という歌ですし、「不良時代」は京都の旧友達のこと、「湯屋さん」は言うまでもなく裕也さんに捧げられたもの。さらに「気がかりな奴」はトッポじゃないかなぁと僕には思えたり。
で、「仲間」と言えばその頃のジュリーとすればまず井上バンド(当時の呼称は「井上堯之グループ」)で間違いないですが、裏ジャケット表記にもある通りジュリーの中ではそこにショーケンも加えた「PYG」継続への強い拘りがあったことが分かります。
バンドの仲間であり、歌手、芸能人としてのライバルでもあり盟友でもあるショーケンの存在を抜きにこのアルバム・コンセプトは成立しないような気がします。
アルバム制作の直前だったのでしょうか、72年にジュリーはショーケンと一緒にギリシャのエーゲ海に写真撮影の仕事に行っているんですよね。
↑ 『JULIE in AEGEAN』より
この頃は『女学生の友』連載などジュリーに「作詞」動機が盛んだったと思われる時期。忙しかったでしょうから現地でバリバリ作詞、というほどではなかったにせよ、帰国してから異国での仕事を思い返して曲作りのネタにしていた例はあるんじゃないかなぁ。
例えば「一人ベッドで」は、1日の終わりのホテルの部屋の心象だったりとか。
彼の地では少ないプライヴェート・タイムにショーケンとそれぞれの野心と言うか、今後の活動について語り合う機会もあったんじゃないか、その時の思いや共感が「お前なら」に反映されているんじゃないか・・・僕はそんなふうに考えてみたわけです。
そばにはいつも俺がいるよ
Cm A♭
恐れていないでやってみろ ♪
Cm D7 G7
この一人称の「俺」が強烈に「ジュリー」だと思うんですよ。ならば二人称の「お前」はジュリー以外に、ほぼジュリーと同格という感じで当時存在していたんじゃないか・・・それはショーケンしか考えられない、と。
これはたぶん間違った解釈ではあるんだけど、いつもお世話になっている「ジュリーひと筋」の先輩をして「彼も素敵だったわよ」と言わしめるほどのショーケン。
何度もそうしてタイガース直後のジュリーとPYGのお話を聞かせて頂いているうち、僕の中で「ジュリーと並び立つ」若いショーケンのイメージができあがり、あのジュリーが「俺」「お前」と呼び合う存在としてピッタリ当て嵌まるようになったのだと思います。
僕は『太陽にほえろ!』のマカロニ刑事も後追いですが、72年のショーケンは本当にカッコ良い!
その活躍に、ジュリーはきっと「よし俺も!」と仕事への気魄を燃やしていたのではないでしょうか。
③「お前なら」と「ISONOMIA」
中止となったさいたまアリーナに、僕はYOKO君ともう1人音楽仲間の友人S君を誘っていました。
S君は昨年の50周年ツアー松戸公演も共にしましたが、ジュリーのLIVEで昨年と大きく異なるのは、演奏体制はもちろん、彼の知っているであろう曲がとても少ないというセットリストです。そこで僕は当日の帰りに「復習用」としてセトリ全曲を収録したCDを彼のために用意していました。
しかし公演は中止となり、「こうなったら俺も武道館に行く!」と言ってくれたS君(振替の大宮になる可能性も出てきましたが)にとってそのCDは結果「予習用」となったわけですが、後日CDの感想メールが届き、「特に気に入った曲」としてS君が挙げたのが
「カサブランカ・ダンディ」
「彼女はデリケート」
「お前なら」
「F.A.P.P.」
「ISONOMIA」
「核なき世界」
「A・C・B」
「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」
の8曲。
「A・C・B」あたりは絶対彼の好みだろうな、と予想していた中で、「お前なら」「ISONOMIA」については少し意外に感じました。特にジュリーファンでない人にとってはさほど強い印象が残る曲ではないんじゃないかな、と思っていたからです。
でもすぐに「そうか、S君はギタリストだもんな!」と納得(ギター演奏の技量は仲間内で彼が抜きん出ています)。あくまで僕がCDに収めたレコーディング音源の話として、今回のセットリスト中「ギター・アレンジ」に特化した演奏の魅力は、「お前なら」「ISONOMIA」・・・この2曲に尽きるのです。
2曲の共通点は、歌のメロディーとコード・バッキングがユニゾンしていること。
ただし、最初から「ギター1本のアレンジ」を念頭に白井さんが作曲、演奏した「ISONOMIA」(古稀ツアーのスタイルを見越してジュリーからアレンジ・アイデアのリクエストがあったのでしょうね。今にしてそれが分かります)が、「トニック」→「add9」→「sus4」のクリシェ音移動をそのままメロディーに採用しているのに対し、「お前なら」はジュリーが作ったメロディーに堯之さんが音節ごとにコードを当ててゆく、という土台からの綿密地道なアレンジ作業です。
俺 は 信 じ る
G F# F C C# C B♭ G F G
お前 の 未 来 を ♪
G F# F C C# C B♭ G F G
歌詞も含めて徹底した武骨なナンバーに堯之さんから渾身の「応え」が返ってきて、ジュリーはとても嬉しかったのではないでしょうか。
普通のギタリストやアレンジャーなら、もっと別の対位的な手管やフレージングを使って「ギタリストの主張」を振りかざしそうなものですが、「楽曲ありき」「歌ありき」のアレンジに堯之さんのジュリーへの親愛を感じます。
まるで、ジュリーの詞の内容がそのまま堯之さんの気持ちにリンクしたかのような・・・堯之さんにとってこの曲の「俺」が堯之さん自身で、「お前」とはジュリーを指す、というわけですね。
堯之さんだったら「ISONOMIA」をどんなふうに弾くかなぁ、と僕は今そんなことを考えています。
そして、長いファンの先輩方も「激レア」と驚いた「お前なら」の古稀ツアー・セットリストへの抜擢。
堯之さんが考案力なら、柴山さんは超一流の再現力・・・「お前なら」のオリジナル音源で堯之さんは3つのギター・トラックを重ねているのですが(ピアノ、ベースと共に歌メロとユニゾンするコード・バッキング・トラックに加えて単音のトラックが2つ)、柴山さんは今回のステージでそのすべてを一手に弾きます。
ジュリーが柴山さんを信頼するのは、人柄ととともにこの優れた再現力でしょう。
本当に見どころ、聴きどころ満載の貴重なセットリスト入り。S君が生でこの曲を体感して、一体どんな感想を持つか・・・今から楽しみにしているのです。
それでは、オマケです!
今日はMママ様からお預かりしている資料で、アルバム『JULIE Ⅳ 今 僕は倖せです』からのお題記事では恒例、『女学生の友』連載のフォトポエムをどうぞ~。
さぁ、色々あった10月も今日で終わり。
明日11月1日、僕はポール・マッカートニーの東京ドーム公演に行ってまいります。
「ポールのLIVEの一般販売でこんな席が来ることあるの?」とビックリ仰天の神席に恵まれ、自分史上最短距離までポールに接近してきますよ~。
ちなみに先日中将タカノリさんが断固ジュリー支持のネット記事を書いてくださいましたが、文中のポール・マッカートニーについての記述は大変な誤りです。
ポールが既にチケット発売された状態で日本公演をキャンセルしたのは、ウィングスとして来日した80年、大麻不法所持による入国拒否の時と、2014年5月の腸捻転発症によるツアー直前の公演中止(この時は僕も現場の国立競技場にいました)の2回のみです。それを「日本公演だけで約20回のドタキャン」とは中将さん、いくらなんでも盛り過ぎですよ!
当然、「2日酔いのためにキャンセルしたと思われる」日本公演などは存在しません。ジュリーファンのみなさまが、あの記事でポールについて誤った情報を身につけてしまわれないよう、切に願います・・・。
さて、ポールのパフォーマンスとセトリ次第では、僕はしばらく現実に戻ってこれなくなるやもしれません。よって、次回更新は何を書くか決めずにおきます。
とにかく寒暖の変化が厳しい季節です。
ま~た風邪をひいてしまわぬよう気をつけます。みなさまもどうぞご自愛を・・・。
次更新までの間、ジュリー古稀ツアー各会場のご感想などもコメントにてお待ちしております!
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コメント
DY様
お題の曲については、その武骨さからも今回のツアーを象徴するものだと考えています。
ツアーが進むに連れ、サビのシャウトのパートがどんどん凄まじくなっています。
実は今年、大阪ビルボードでのショーケンのliveに行ってきました。ジュリーに負けず劣らず、ゴリゴリのロックでしたよ。
ちなみに1曲目は『自由に歩いて愛して』!!
ジュリー50周年ツアーに続いて、まさか、ショーケンのボーカルでも聴けると思っていなかったので狂喜乱舞しました。
もしかしたら、続くジュリーの古稀ツアーでツインボーカルが復活するんじゃないかと妄想したものです(まだ諦めてはいませんが)
ご紹介いただいたブログについては、私もちょくちょく覗かせていただいてますが、この素晴らしい記事は、まだ読んでいませんでした。ありがとうございました。
ますます、ジュリーは、プロレスラーで言えば猪木的でだなぁと思いました。プロレスラーの場合は「エンタメ性(対リックフレアー)」と「強さ(対モハメッドアリ)」の追求でしょうが。
投稿: Mr.K1968 | 2018年10月31日 (水) 22時10分
Mr.K1968様
ありがとうございます!
僕は初日の段階ではこの曲の抜擢に「おぉ、これはレアだな!」くらいの感想しか持てずにいましたが、その後セトリについてのジュリーの他会場でのMCを伝え聞いたり、何より今回の一連のことを経て、運命的にこの古稀ツアーを象徴するような1曲だ、と深くMr.K様のお言葉に共感する次第です。
なるほど、並び立つエンタメ性と強さの追求ですか、やはり猪木的ですねぇ、ジュリー。
ビルボードのショーケン良いですね!
「自由に歩いて愛して」がオープニングですか~。
僕もいつか正調の「ツイン・ヴォーカル」体制でのこの曲を生で体感したいと願っています。
投稿: DYNAMITE | 2018年11月 1日 (木) 09時30分
♪DY様
こちらへのコメントご無沙汰してましてスミマセン
今回のツアー。私は初日の武道館の他に横アリに行き来月の横須賀と年明けの1月の武道館を予定してます。
今回のセトリ。私にとっては想い出深い70年代の歌が多くて当時のシングルやアルバムやステージで歌ったきりではないかと思われるのが殆どでビックリでした。
この歌も、そんな1曲でした。
多くの私の周りのジュリファンの皆は今のジュリーとカズさんだね。と言う方が多いのですが私は、やっぱり今、改めて聞いても72年に初めて聞いた時に即座に浮かんだのは、やはりピーでした。
そして、もう1曲、今回のセトリには入ってませんが同じアルバムの中で、この歌の前に収録されてる「気がかりな奴」はトッポの事なのかなぁ?と…。
でも正直、両方ともピーかもしれないしと何度も聴きながら悩んだものです。
そうか、その時はショーケンが一緒にいるのは普通だったのでショーケンと言う事は全く考えてなかったです。
ショーケンの5月のライブには私も5/2の初日に↑Mr.K1968さんと同様に行って来ましたのですが(命日ですが、まだ堯之さんの訃報前)
オープニングが♪自由に歩いて愛して♪愚か者で2曲続けて聞くと何だかウルウルしたものです。
ジュリーもですがショーケンも♪自由に~は今も昔も良くライブで歌ってます。1度でいい。
2人で一緒にライブで歌って欲しいなぁなんて夢みちゃいます(堯之さんのギターは、もう叶いませんが…)
投稿: hiko | 2018年11月 5日 (月) 17時30分
hiko様
ありがとうございます!
本文にも書いた通り、「気がかりな奴」は僕もトッポのことかなと想像しています。タイガースファンの先輩であるhiko様が同じお考えと知り、これで自信を持ちました(笑)。
「お前なら」のショーケン説はたぶん僕の誤った解釈だとは思うのですが、なるほどhiko様は当初ピーの可能性を考えられましたか。
ただピーのことを歌った歌となれば、「Long Good-by」は別格として、サリー作詞の「あのままだよ」が強烈なんですよね・・・。hiko様もその場にいらしてよくご存知の通り、40年の時を経てピー自身が「私のことを歌っていると思う」とまで語った曲ですから。
いずれにしても特に70年代の自作詞にジュリーの身近な題材が多かったことは確かでしょう。
そうですか・・・堯之さんが亡くなられた日にショーケンが「自由に歩いて愛して」を歌っていたんですね・・・。胸が詰まるお話です。
投稿: DYNAMITE | 2018年11月 6日 (火) 09時05分
♪DYさん、連投、失礼いたします
ジュリーからすればトッポは、ずっと気がかりなんだろうなぁって思います(ジュリーだけじゃなく他のメンバーも)
特に72年の、この頃はトッポも久しぶりにアルバムを出したとは言え色んな人から色んな事を聞かされたり、それまでも色々あって苦労してる事も伝わってたんだと思います。自分の方が1学年下でチョット年下とは言え同じ年に生れてますしね。
サリー作詞の「あのままだよ」は、そうですね。
でも私が「お前なら」をピーかしら?と感じてしまったのは当時の状況にもあったんです(そう思いたいという願望もありますが)
72年と言えばピーが慶應大学に合格した年でもあります。スーツを着て胸を張って駅から続く大学への並木道を真っ直ぐ前を向いて堂々と入学式に向かう姿のピーの写真が色んな週刊誌に大きく載ってました。多分ジュリーも目にしていると思うのですよね。
1年前の武道館の別れの夜以来、大学合格を知るまでは母校に戻っている事は伝え聞いてても、その後は、どうするんだとトッポ同様に気がかりだったと思うんですよ。
曲順にも意味があるように思いました。
CDにはA面B面はないのですが当時この2曲はB面の最後です。♪気がかりな奴がラストだと覇気に欠けるけど♪お前ならだったら力強い未来を感じる。ピーへのエールではないかと私は自分で勝手に思ってました。
私の中でピーへの歌は三部作という形でジュリーの作詞のこの歌。サリー作詞の♪あのままだよ(ピーが大学院に入った年)そして更に長い時を経て生まれたのがタローの作曲でサリーとジュリー2人の作詞による♪Long Good-byへ繋がって行ったのではないかと…。
ま、今ツアーでは当時の自分が未来の自分に向けてという感じになってますけどね。
46年ぶりにナマで聞いて思うのはジュリーはチットモ変わってない。あのままだねと痛感!
ショーケンのライブのラストの歌は81年1月のサヨナラ日劇ウェスタンカーニバルでも最後に歌った♪ローリング・オン・ザ・ロードでした。この歌は出演者全員でも歌ったので当時を思い出しウルウル状態で聞きました_:(´ཀ`:
DYさんは次は何処なのでしょう。私は騒ぎの後では初になりますが来月の横須賀で一皮も二皮も剥け更に進化しているであろうジュリーのライブを楽しみに行って来ます!あ!その前にピーの横浜ライブにも行きます(^^♪
投稿: hiko | 2018年11月 6日 (火) 16時57分
DY様
こんばんは。ポールは堪能されましたか?
今回のツアーで私にとってレア度が一番高いのはお題曲でした。そうお気に入りって訳でもないですがまず思ったのは「バンドでも聴きたい!」ですね。
『今僕は倖せです』のアルバムはB面はあまり針を落とさなかったです。「怒りの捨て場」と「気がかりな奴」は割と好きでしたが。
で、お題曲の歌詞に出てくる「お前」は私はショーケンと思っていました。「おのままだよ」はサリーからジュリーへのメッセージかなと。どうも私の解釈は読みが浅い傾向が強いんですが(笑)。でも「気がかりな奴」と曲続きということ考えるとトッポ、ピー説かなという気も。
投稿: ねこ仮面 | 2018年11月 6日 (火) 18時52分
DY様、こんばんは。
「お前なら」懐かしく、うれしい選曲でした。
DY様のショーケン説、支持します。というより、自明のことと思っていました。
当時の二人を見ていたら、ショーケン以外には考えられない。
アルバムを聴いて、歌まで作っちゃって♪と思いました。
ジュリーはPYGのステージに映画の仕事で来られないショーケンのことを凄い監督たちに認められているんだよと、自分のことのように自慢していたものです。
昨年のジュリーの「自由に歩いて愛して」に応えたショーケンの「自由に歩いて愛して」にさらに応えた「お前なら」だったら素敵だな~と妄想して、うふふです。
投稿: momo | 2018年11月 6日 (火) 21時38分
hiko様
ありがとうございます!
なるほど、72年はピーが慶應大学に合格した年でしたか。報道は当然ジュリーも目にしたでしょうね。
ただ、2008年の『SONGS』でサリーが語っていたように、「あの頃は、ピーのことを詞に書こうなんて思えなかった」・・・これはジュリーも同様だったのではないでしょうか。思いが強ければ強いほど。
でも、サリーやジュリーがピーのことをずっと「気にかけていた」のは間違いありませんね。
まぁ、実際には76年に「あのままだよ」という曲が存在しているわけですが、サリーは忘れていたのかな?
僕は次は年明けの大宮になりました(さいたまアリーナの振替)。
その前に年内はピーの四谷公演があります。ご一緒できますことを楽しみにしています!
☆
慌しくてすみません。ここでまた一度お返事切ります。
投稿: DYNAMITE | 2018年11月 7日 (水) 09時28分
ねこ仮面様
ありがとうございます!
ポールは素晴らしかったです。セトリのレア度は昨年ほどではなかったのですが、今回から突如3人体制のホーン・セクションがバンドに加わりまして、聴き慣れている定番曲が新鮮に聴こえて大満足のステージでした。
「気がかりな奴」のトッポ説は僕の勝手な想像かなと思っていましたが、そうお考えのみなさま、意外と多いようですね。
ピーについては、この頃はまだジュリーも「歌にする」までには気持ちの整理がついていなかったのかなぁと思っています。「気がかり」のさらに上の思いがあって、それがずっと再会の日までジュリーの中で暖められていたのかもしれませんね。
☆
momo様
ありがとうございます!
momo様とはこれまで特に「お前なら」のお話はしていませんでしたが、PYG期のショーケンについて僕に詳しく教えてくださったのがmomo様であることは間違いありません。
他でもないそのmomo様がそうなら、道理で僕が「お前なら」=ショーケン説を思いつくわけだ~(笑)。自力の勉強だけでは無理な考えですから。
以前お話したように、僕がショーケンを初めて知ったのは、松竹映画『八つ墓村』でした。心臓に悪いシーンも多々ありますが、完全に主役のショーケンが本当にカッコ良いですから、機会あらばmomo様にも観て頂きたいです。
ちなみにこの映画ではありませんが、多治見要蔵役をサリーが演じた『八つ墓村』が存在することをほんの数年前に知りまして、YOU TUBEでサリーのシーンを観ることができましたが・・・色々な意味で凄かったです。
投稿: DYNAMITE | 2018年11月 8日 (木) 16時55分
DY様 こんばんは
ショーケンの名前が出たところで、グッドタイミングな話題がありましたね。11月19日「歌のゴールデンヒット」に、ショーケンが出演します。司会がマチャアキさんなので、どんな話が出るか楽しみです。そして、PYGの映像が流れるそうです。初めて観ることになります。果たして曲目は何か?やはりジュリーとのツインボーカル「自由に歩いて愛して」を期待します。
それにしても何ともタイミングの良さなんでしょう。
投稿: BAT | 2018年11月 8日 (木) 20時49分
BAT様
ありがとうございます!
僕も今朝先輩に教えて頂いたばかりです。
PYGの秘蔵映像とは楽しみですね。BAT様と同じく「自由に歩いて愛して」に期待します!
投稿: DYNAMITE | 2018年11月 8日 (木) 20時54分
DY様 こんばんは。
「誰」に向かって歌っているのか。
聴くたびに相手の顔が変わって混乱・・・。
でも常に「誰か」と「ジュリー自身」が鏡に向かって対峙しているようなイメージがあります。
ショーケンかもしれないし、タイガースの誰かかもしれないし、時には自分自身かも。
今はもちろん、カズさんとジュリー。
信じるものと向き合うことで自分自身を見失うまいという決心が感じられます。
投稿: nekomodoki | 2018年11月 9日 (金) 21時47分
nekomodoki様
ありがとうございます!
信じるものと向き合うこと・・・凡人にはなかなか難しいことでもありますが、ジュリーは当時からそれができた人だったのでしょうね。
それにしても今回のセトリにこの曲が選ばれていたのは運命的としか言いようがないです。
ジュリーは今、誰に向かって歌っているのか・・・ツアーが始まった頃からハッキリ通しているかもしれないし、変化があったかもしれません。
僕は8月の和光市公演以来お留守番が続いているので、ツアー各会場に参加するファンは、それぞれの会場でどう感じているかなぁ?と気になります。
投稿: DYNAMITE | 2018年11月11日 (日) 10時29分