« 沢田研二 「屋久島 MAY」 | トップページ | 沢田研二 「嘘はつけない」 »

2018年4月10日 (火)

沢田研二 「美しい予感」

from single、1972

Forbiddenlove

1. 許されない愛
2. 美しい予感

from『JULIEⅡ』、1971

Julie2

1. 霧笛
2. 港の日々
3. おれたちは船乗りだ
4. 男の友情
5. 美しい予感
6. 揺れるこころ
7. 純白の夜明け
8. 二人の生活
9. 愛に死す
10. 許されない愛
11. 嘆きの人生
12. 船出の朝

---------------------

今年の新譜『OLD GUYS ROCK』からラスト1曲「屋久島 MAY」の記事を書き終えて1週間。この間にメールで頂いた3人の先輩方の記事へのご感想が何とすべて同じような内容だったのでビックリしました。
僕は「屋久島 MAY」の記事冒頭で、「多くのジュリーファンを仰天させた」と書いてしまったのですが、みなさん仰るには「収録理由というのは分からないけど、曲に仰天することはなかった。自然に素敵な歌だと思った」と。そう言えば記事コメントで「違和感は無かった」と書いてくださった方もいらっしゃいました。

「屋久島 MAY」をジュリーの放った「超・変化球」と受け取った僕は、どうやら少数派のようです。
考察とか解釈とかいう以前に、ジュリーが提示してきたいかなる曲でもスッと心にとりこみ「この曲好き!」と言える先輩方は素晴らしいし、「屋久島 MAY」のような曲をいきなり新譜に収録してくるジュリーと、違和感無く受け入れるファンの関係って・・・50年の歴史はダテじゃない。深過ぎます、ジュリー道。
「童謡調」なんてカテゴライズしている時点で僕はまだまだ青い、ということなのですな~。


さて、新譜全曲の記事も書き終わり、今日からまた自由お題期間。今回と次回の更新では、ジュリー・シングル珠玉のB面曲を続けて採り上げます。
まず今日は、過去に一度お題記事を書いたことがある大名曲「美しい予感」です。本当にとてつもなく大好きな曲なんですが、記事を書いたのが『ジュリー祭り』直後のスーパー・ヒヨッコ期でしたので、「考察」もなにも書けていません(一応過去記事は
こちら)。
ちょうどその頃、堯之さんが肺気腫のため一度引退を決意されたというニュースがあったので、安易に「堯之さん作曲のジュリー・ナンバーの中で一番好きな曲」ということで記事お題としてしまいました。
あ、ちなみに僕はまだこの時「遠い旅」という曲を知りません。今では堯之さん作曲のジュリー・ナンバーと言えば僕の中では「美しい予感」と「遠い旅」が双璧で、甲乙はつけ難いんですけどね。

ということで今日は、2015年に書いた「バイバイジェラシー」に次ぐ、『過去記事懺悔やり直し伝授!』カテゴリー記事の第2弾です。
(と言いつつ、「バイバイジェラシー」の記事はこの機に『S/T/R/I/P/P/E/R』の他収録曲と共にアルバムタイトルのカテゴリーに移行させるのですが)
よろしくおつき合いくださいませ~。


①『JULIEⅡ』の春夏秋冬と「美しい予感」

このところすっかり暖かくなって、先週はまるで初夏の陽気、という日も何日かありましたね。
僕は今日のお題「美しい予感」にそんな「初夏」の陽射しのイメージを持っています。以前『JULIEⅡ』から”秋を感じるジュリー・ナンバー”シリーズとして「二人の生活」を記事に採り上げたように、僕はこのコンセプト・アルバムをちょうど1年間のストーリーとして捉えることができると考えています。
春夏秋冬の3区分が収録12曲それぞれにピタリと嵌る・・・書き出してみますと

1月(旧暦12月、晩冬)「霧笛」
2月(旧暦1月、初春)「港の日々」
3月(旧暦2月、仲春)「おれたちは船乗りだ」
4月(旧暦3月、晩春)「男の友情」
5月(旧暦4月、初夏)「美しい予感」
6月(旧暦5月、仲夏)「揺れるこころ」
7月(旧暦6月、晩夏)「純白の夜明け」
8月(旧暦7月、初秋)「二人の生活」
9月(旧暦8月、仲秋)「愛に死す」
10月(旧暦9月、晩秋)「許されない愛」
11月(旧暦10月、初冬)「嘆きの人生」
12月(旧暦11月、仲冬)「船出の朝」

いかがでしょうか?

あなたに今 初めて逢い
C                 Em7(onB)

なぜに胸が      震えるのか ♪
      Am  Am7(onG)     Fmaj7

山上さんの詞は「美しい予感」でこのアルバム中最も美しく瑞々しいシーン「少年と船長夫人の最初の出逢い」を描きます。
浮かんでくる情景で、夫人はきっと日傘さしてたと僕は思うんですよね~。初夏の陽射しが美しい夫人の涼しげな瞳を実際眩しく思わせる・・・登場人物の2人に「美しい予感」が舞い降りる瞬間は季節的にも舞台が整っていたというわけです。

ジュリーの神秘的なまでに無垢なヴォーカルについては『JULIEⅡ』全曲を語る上での大前提として、僕はまずこの山上さんの詞と堯之さんの曲が大好物。
山上さんは別に難しい言葉は使っていないし、文字にしてもとても短く、同じヴァースの繰り返しもある簡潔な作品なのに何故こうもドキドキさせてくれるのか。
そしてその詞がこれほどピタリと堯之さんの高度な転調メロディーに違和感無く載ってしまうのか。
製作作業的には曲先でしょうが、いずれにしても奇跡的な名曲。ずっと以前に採譜は済ませていましたが、その後長崎の先輩からお借りしたスコアも今は手元にあります。ま~これが例によって大らかな採譜で(笑)。


Utukusiiyokan1

『沢田研二/ビッグヒット コレクション』より。このスコアでは何とBメロが転調しません!

この通り弾くと、なんだか物悲しい出逢いの歌になりますねぇ。天下のシンコーさんにも、これほど低い精度のスコアを販売していた時期があったとは・・・まぁこれが「時代」なのでしょうか。
だからこそ当時、プロのレコーディング現場で演奏者達に行き渡る、僕ら一般ピープルには決して拝むことのできない一流のスコアの存在というものがどれほど貴重であったか・・・という話は次のチャプターに譲るとして、Bメロの正しい進行は

涼しそうな瞳 僕を見つめた
      B♭                     F

なぜかそれが僕は眩しく ♪
B♭                       F

冒頭のハ長調からいつの間にかドミナント・コードの「F」がトニックにとって代わりヘ長調に転調するという斬新なアイデア。ちなみにこの曲、AメロとBメロ2つのヴァースしか登場しませんけど、僕としては冒頭部のみをAメロ、Bメロ後のAメロ繰り返し部を敢えて「サビ」と解釈したいです。
同じ進行なのにイメージがまったく違う・・・これも堯之さんの作り込んだ曲に山上さんの詞が載った「マジック」の成せるところ。
いい曲があって、いい詞が載って、そしてジュリーが歌う。正に名曲の条件が整った「美しい予感」。それを実際に真に名曲たらしめ、世に出すための「作品」としての作業完遂に不可欠なもうひとつの条件とは?
次のチャプターではそんな話をしていきます。


②「譜面通り」を侮るなかれ!

山上さんの叙情味溢れる名篇群、GS時代からジュリーに縁深い作曲家陣による入魂の書き下ろし、そして若きソロ歌手・ジュリーの無意識な覚醒。それぞれがいかに優れていようとも、それを生かすのは(特にこうしたコンセプト・アルバムの場合)アレンジと演奏次第。僕が『JULIEⅡ』を個人的にジュリーのキャリア中で最強の名盤と未だ推しまくるのは、東海林先生のアレンジと、現地ロンドンのオリンピック・サウンド・スタジオ・オーケストラによる超一流の演奏あればこそです。
演奏陣各パートのクレジットが無いのが本当に惜しいです。例えば「美しい予感」のギターは一体誰が弾いているのか・・・現地のオーケストラ専属バンドのギタリスト?いやもしかしたら、日本から誰か名手をロンドンまで同行させていたとか?
詳細、知りたいですねぇ・・・。

個々の1曲1曲を採り上げればそうとは言い切れませんし、そもそも技巧面に限っての話ではありますが、1枚全体の作品としてこれほどのアレンジと演奏を誇る『JULIEⅡ』を超えるレコーディング・アルバムはジュリー50年の歴史でも未だ生まれていない・・・2014年の『三年想いよ』が僅かに迫るくらいでしょうか。

『JULIEⅡ』のレコーディング・メンバーは、東海林先生が用意したスコアをほぼ「譜面通り」に演奏していると考えられます。こう書くといかにも機械的でグルーヴが無いように思われるかもしれませんが、一流の演奏者が、一流のアレンジャーの用意したスコアを手にした時の威力を決して侮ってはいけません。
僕レベルですら、ごく稀にスコアの音符並びを見ていてその曲の世界観が閃いたり、語りかけられているような感覚を掴めることがあります。おそらく一流の演奏者にかかると、スコアを一見するだけで曲が求めている心情から風景、色合いに至るまで瞬時に悟ることができるのでしょう。
加えて「この箇所はアドリブを欲しがっているよ」というスコアの声すら聞こえてきたりするのかもしれません。「美しい予感」では間奏部のベースがその一例と推測しますが、そのアドリブにしても自分一人で突っ走るのではなく、周囲の音がどう噛んでいるのかまで理解した上で発揮する、共に作り上げていくということ・・・これが一流のオーケストラ&バンドによる「譜面通り」の真髄。『JULIEⅡ』はその最高峰です。

やはり1971年というのは特別な年です。
世界のロックやポップスにおける演奏技術はおそらくこの時に絶頂を極めている、というのが僕の考え方。これ以降はその技術を踏襲したり焼き直ししたり、或いは部分的に改良(「速く弾く」というのもその一部)しているわけで、絶頂期独特の演奏者の「熱」は後年のそれを寄せつけないんですね~。
その意味で、71年という年にロンドン・レコーディングで最先端の演奏者の熱に触れているだけでも、ジュリーは「選ばれし歌手」の資格を得ているでしょう。

ではここで、「美しい予感」の演奏パートを具体的に見ていきましょうか。
派手なストリングスやホーンは無く、「オーケストラ」的な音はオーボエ1本。「譜面通り」のバンド演奏がこれほど素晴らしいグルーブを起こし得るのだ、というお手本のような編成です。
パートとミックス分けを列記しますと

左サイド・・・アコースティック・ギター(コード・ストローク)、ハモンド・オルガン
センター・・・ベース、オーボエ
右サイド・・・ドラムス、アコースティック・ギター(アルペジオ、ソロ、カッティング)

の6トラック。
右サイドのアコギの多指奏法がとにかく凄い!
アルペジオもコード・フォームのリフレインではなく、次々に「旋律」として展開。これこそが「アレンジありき」「スコアありき」の特性です。カッティングのしなやかさ、ソロの美しさは同一トラックとは思えないほどのメリハリで、「ここにはピアニシモがあったんだな」とか「ここはメゾフォルテなんだな」と、演者がスコアの表記まで甦らせてくれるようです。
もちろん他のパートもそれぞれ完璧な名演で、ドラムなんて「現代の若いバンドのドラマーにここまでデリカシーある演奏ができるのかな」と思うほど。
個人的な好みなのかもしれませんが、僕はレコーディング作品についてはこういう『JULIEⅡ』のようなスタイルが好きなんだなぁ。

その上で、ジュリーのヴォーカルが神がかっている・・・やはりこのアルバムはそこに尽きます。
「美しい予感」はアルバム収録曲の中でもジュリーとしては低めのキー設定。これには理由があって、転調後の最後のサビ部だけ2音上がってホ長調になっているのです。楽曲終盤の半音上がりや1音上がりの転調は王道ですが、一気に2音上がりは珍しい。
ズバリこの最後のサビ部がジュリーの適性キーなんですね(「屋久島 MAY」とほぼ同じ音域)。
つまり、転調するまでの間はキーの低さから歌詞を併せて何処となく「迷い考えている」感があります。それが2音上がりのホ長調でパ~ッと開ける!
ここぞ、と女声コーラス(よくぞ最後の最後までこの切り札をとっておいたものです。これもまた「アレンジ」の妙)が絡み、主人公の少年(ジュリー)に「性の覚醒」をうながす・・・「美しい予感」は最後の転調で「美しい確信」へと変貌するわけです。

これをして、堯之さんの作曲の素晴らしさは言うまでもありません。
もし「全ジュリー・ナンバーで格別に好きな曲を20曲挙げなさい」と言われた時、僕はバランス重視のタイプですから各時代まんべんなく、対象曲の作曲家も1人ずつに絞って列挙したいところなのですが、堯之さんの曲だけは2曲入ります。「美しい予感」と「遠い旅」が絶対に外せないからです。
しかもこれがいずれもシングルB面曲という・・・何度も書きますけど、ジュリーのシングルB面は真に名曲の宝庫なんですよね。


③『ジュリーB面ベストテン』(前半部)

さぁここでは、ジュリー珠玉のシングルB面お題にあやかり、ただいま猛勉強中のジュリーの過去ラジオ音源から(日時)『NISSAN ミッドナイト・ステーション』(毎週火曜日『沢田研二の夜は気ままに』)の特別企画、リスナーのハガキ投票による『ジュリーB面ベストテン』放送回をご紹介しましょう。

とにかく何につけても「ベストテン形式」が流行っていた時代。『夜は気ままに』でのベストテン企画は昨年「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」「STEPPIN' STONES」の記事で『A面ベストテン』の方をご紹介済ですが、僕としてはA面以上にB面曲への(当時の)ジュリーファンの評価に興味津々。
そもそもジュリー本人が自らの楽曲についてひと言でもふた言でもコメントする、という企画自体がメチャクチャ貴重です。ましてやシングルB面曲はその機会も本当に稀でしょうからねぇ。


「B面を笑う者はB面に泣く。隠れたところに名曲あり」ということで、みなさんの選んだ『B面ベストテン』はどのようになったでございましょうか。
『沢田研二の夜は気ままに』・・・今夜はB面と恋をしてみよう!


ジュリーはきっとこの頃、大滝詠一さんの「A面で恋をして」が収録された『ナイアガラ・トライアングル Vol.2』のレコードを聴いていたんでしょうね。佐野元春さんとの繋がりが深い時期ですから。
ちなみに佐野さんセルフ・カバーの「彼女はデリケート」は、こちら『ナイアガラ・トライアングル Vol.2』収録のヴァージョンがおススメですよ~。

話を戻しまして、まずは10位から8位の発表です。

10位「I am I」(36票)
9位「俺とお前」(43票)
8位「バイバイジェラシー」(44票)


というわけでございましてね、まぁ色々思い出もございますが。
10位の「I am I」。これは日産ブルーバードのコマーシャル・ソングでございまして、コマーシャルの方では「ジャスト・ブル~バ~ド、アイアムア~イ♪」と言っとるんですね。レコードになったやつでは・・・え~、何つってた?ちょっと待て(笑)、歌詞カードを見よう!(ゴソゴソさせながらレコード・ヴァージョンのサビ最後を歌って)なんだかよく分かりませんでしたね(笑)。

それから「俺とお前」。
これはね、「勝手にしやがれ」の次に出してね。「俺とお前」をA面にするんだろうなぁと思って。たぶん「憎みきれないろくでなし」みたいな曲だと渡辺プロの社長がOKしないだろうと思ってたら、「何を言っとるんだお前、これ以外にあるか!」なんて言われて(笑)。そういう思い出もございましたね。

「バイバイジェラシー」、これはこっちの方が本当はA面候補だったんですよね。ところがどういうわけか逆転いたしまして、「渚のラブレター」のB面になってしまって、というような事実もございましたけれども。


ハハ、さすがの加瀬さんも「バイバイジェラシー」のA面はすんでのところで気が引けたんでしょうか。ビリー・ブレムナーとニック・ロウに申し訳ない、みたいな?


続いて、7位から4位の発表。

7位「ロマンティックはご一緒に」(45票)
6位「気になるお前」(49票)
5位「ジャンジャンロック」(50票)
4位「お嬢さんお手上げだ」(51票)


9位から7位、6位から4位がそれぞれ「1票差」という偶然にテンションが上がるジュリーです。


「ロマンティックはご一緒に」、これはね、最近の曲だから。しかも僕が作った曲だから、ある程度票は獲得するだろうな、なんて思っておりましたけれども、第7位。
まぁちょっとでき過ぎかな、という気もいたしますがね。

「気になるお前」、これは実にロンドン録音でございますよ。
ジャケット見てみますとね、73年8月発売。ロンドン・オリンピック・スタジオ・・・ここで録音したというね。ミュージシャンも全部ロンドンの方でございますよ。
ジャケットがね、ちょうどロンドンのアンティーク・マーケットで買い物してて、お化粧も何もしておりません(笑)。素顔でございますね。

「ジャンジャンロック」、ジャケットはエキゾティクスのメンバーがみんな海賊ルックで映っとりやすね、うん。なかなか渋い!

「お嬢さんお手上げだ」、これは「ダーリング」のB面でございますよ。この曲もすごく評判良かったんですよ。ポリドールの営業サイドではこっちの方が(A面として)いい、という声もあったようでございますけれども、押し切りました、「ダーリング」で(笑)。


いやぁこうして聴いていると、後追いファンの僕には初めて知る話ばかりで。
バリバリのシングルのA面、とファンが当然のように認識している大ヒット曲についても、ひょんなことでB面と入れ替わっていた可能性もあったのだと。「もしこっちがA面だったらセールス的にはどうなっていただろうか」とあれこれ想像しながら改めてB面曲を聴くとまた違った味わいも出てきますね。

気になるベスト3の発表、また惜しくもベストテン入りを逃した11位から20位までのランキングなど、放送の後半部はまた次回。しばしお待ちくださいませ。


それでは、オマケです!
今日はMママ様からお預かりしている資料の中から、『女学生の友』の切り抜きです。
ジュリーはロンドン・レコーディングから帰国してすぐに、PYG北海道公演に駆けつけていたんですね。


Inhokkaido1

Inhokkaido2

Inhokkaido3

Inhokkaido4

Inhokkaido5



『過去記事懺悔やり直し伝授!』の記事頻度はこれからどんどん増していくと思っています。
他にまだまだ未執筆の曲もたくさんありますし、ジュリーが歌ったすべての曲を記事にするなんてことは一生かかっても無理、という中にあっても、このカテゴリーは機を見てやっていかなければならないこと。
例えば7月からの古稀ツアーが、僕が予想しているようなテーマ(「PRAY FOR JAPAN」或いは「LOVE AND PEACE」)を前面に押し出したものになったとして、そこでもし「PEARL HORBOR LOVE STORY」とか「風にそよいで」のような曲がセットリスト入りしたとすれば、やっぱり僕は改めて今やるべき「考察」をやり直したい・・・おそらくそういう曲が古稀ツアーでは出てくるだろう、と楽しみにしているところです。

では、次回更新もシングルB面がお題です。
今度は記事未執筆の曲。A面曲に比べてB面曲はまだまだ書いていない曲が多く残っていますね~。
もちろん、『ジュリーB面ベストテン』後半部もお届けする予定です。どうぞお楽しみに!

|

« 沢田研二 「屋久島 MAY」 | トップページ | 沢田研二 「嘘はつけない」 »

過去記事懺悔やり直し伝授!」カテゴリの記事

コメント

DYNAMITE様

「美しい予感」大大大好きです!
井上堯之さんの曲は本当に美しいですね。
「遠い旅」も某動画サイトで聴いていて、大好きです。
「花・太陽・雨」と「自由に歩いて愛して」を知った時も、こんな曲があったのか!!って本当にドキドキしてしまいした。
井上さんの曲は聴いていると「うっ!」と胸に迫ってくる箇所があって・・・何と表現したら良いのか分からないのですが・・・
「美しい予感」は間奏のベース部分でいつも胸が「うっ!」となるのですが、あの部分がアドリブと考えられるんですね!本当に奇跡的に美しいです。

そしてジュリーの声なんですが、これがまた、この時代の声を知った時は衝撃でした。
私の記憶にあるジュリーは「勝手にしやがれ」以降くらいだったので、70年代前半のジュリーを去年知った時に、歌も声もロックなジュリーに見事はまってしまいました。高音のかすれるところなんて、もう!
かっこよすぎる・・・と、一時は75年くらいまでの動画ばかりを探して見ていました。
(その後50代以降のジュリーにはまっていったので、今はその間を埋めています!!)

『JULIEⅡ』は私も大好きで、「そんなバカな」と思う設定に「夫人!それはダメでしょ!」「船長どうすんの!」とツッコミながら聴いてしまいますが(笑)、通して聴くと最後には「船出の朝」で必ず泣いてしまうという・・・すごいアルバムです。曲の美しさとジュリーの表現力、そして超一流の演奏があるからなんですね。

投稿: かあさん | 2018年4月13日 (金) 15時16分

かあさん様

ありがとうございます!

この曲お好きですか~。嬉しいですね。
堯之さんて、ギター・フレーズ同様作曲においても細部まで徹底的に練り上げるタイプなんですよね。ですから僕らは堯之さんの曲を完全に血肉とするまでの間、何度も新しい発見をし、魅力に出逢うことができます。
「美しい予感」「遠い旅」以外ですと、僕は「DEAR」と「I am I」も相当好きな曲です。

間奏のベースはアドリブだと思います。
と言っても特に難しかったり特殊だったりするわけではなく、音が高いところからゆっくり降りてくる、というよくあるフレージングです。
ただ、普通ならここはAメロと同じ演奏を繰り返していれば済む箇所ですし、それで全然おかしくはないんです。それを間奏部で違うフレーズを持ってきた・・・ギターソロの鳴りの隙間隙間に呼応したアイデアなのでしょう。素晴らしいです。

僕も本格的にジュリー堕ちするまでは、小学生時代に大ヒットしていた「勝手にしやがれ」の頃からのジュリーの歌の記憶しかなかったので、70年代前半のアルバムのジュリーの声を後追いで知った時は衝撃でした。
僕は今でも、特に『JULIEⅡ』のヴォーカルが大好きです!

投稿: DYNAMITE | 2018年4月13日 (金) 16時28分

こんにちは。
久しぶりにお題の曲を聞きました。

同じアルバムの「港の日々」の子犬の名前マルチェロと聞いて、
思いつくのはイタリアの俳優マルチェロ・マストロヤンニ。

フランスの二枚目俳優アラン・ドロンや
映画「勝手にしやがれ」のジャン・ポール・ベルモントより年長で、
当時ジュリーより一回り以上大人の、
いい男で日本でも人気があり、
数々の映画で魅了していた頃でしょうか。(actシリーズで歌われるフェリーニの映画「8 1/2」も主演)

作詞の山上路夫さんのお考えはわかりません。
子犬の名前にされてしまいましたが、
マルチェロ・マストロヤンニが
この歌の世界に登場する「男くさいもう一人の男性」のイメージのような気がしていました。
(今はマルチェロで検索するとドラクエがヒットします)

若いジュリーの声は魅力的で、
今聞いてもまったく古く感じません。
その時その時で声や歌いかたはちがい、一緒に仕事をするミュージシャンは変わっても、
シングルカットされなかった曲、
ライブでしか聞かれなかった曲、
どれも同じ誠実さで向き合い、
演奏され、歌われている宝物ですね。

しろうとの耳とはいっても、
もしも、
なんとなくこの辺でいいだろう、というような手を抜く曲があれば、
わたしの後追いの大人買いは、
きっとどこかで中断していたと思います。

長くファンでいるみなさんは、
もちろん、とっくに若い時からジュリーがどんな人かわかっていらっしゃるのでしょうね。

わたしはコメントしながらも、
おこがましいような恥ずかしいような。

投稿: piano | 2018年4月13日 (金) 21時26分

piano様

ありがとうございます!

以前「港の日々」の記事で、「僕の中ではマルチェロは大きなゴールデンレトリバー」と書いたことがあって、その時みなさまから頂いたコメントで「あぁ、そもそもマルチェロって名前はイタリアなのか~」と思ったものです。
マルチェロ・マストロヤンニについては今後僕もact『NINO ROTA』の曲を採り上げる際に勉強する機会があるかもしれません。

仰る通り、ジュリーの「歌に向き合う」誠実さは僕が本格的にファンになって初めて知ったとても大事なことのひとつです。
テレビで一度しか歌っていないようなカバー曲でも、まったく手抜きはないですし、取り組み方が周囲の歌手とはちょっと違うな、と感じますよね。

投稿: DYNAMITE | 2018年4月14日 (土) 11時29分

DY様 こんばんは

お題曲を初めて聞いたのは、「勝手にしやがれ」の頃だったでしょうか、まだ大人の恋なんてわからない高校生でした。ジュリーが随分大人に見えました。それは「危険なふたり」同様に、年上の女性との恋愛がテーマだったからでしょう。はやく大人になりたいと思わせるような歌に聴こえました。しかし今聴くと、歌の主人公の危うい若さと当時のジュリーの瑞々しさが重なります。アルバムのコンセプトや物語を理解できる大人になっても、初めて聞いた時の感情が甦ります。洋画「青い体験」と重なって思い出すのは私ぐらいでしょう。

「B面ベストテン」の回の放送を微かに思い出しました。「just bluebird」の歌詞を変更した話だけですが。私は「アムネジア」が好きだったんですが、果たしてトップ3は何だったんでしょうか、楽しみです。

投稿: BAT | 2018年4月15日 (日) 01時09分

DYNAMITE様

そういえば以前、歌謡ポップスチャンネル「永遠のロッカーたち」という番組の加瀬邦彦さんの回を録画したのですが、この中で、東海林修さんがこのアルバムのレコーディングのことをお話されています。ご存知でしょうか?ざっと書きます。

「ロンドンに行って沢田のアルバムを作ったんですけどねえ、沢田もねえ、あれ、京都のボンボンだったんですかね、とても言うこと聞いてかわいくて、歌もとても上手でねえ。あっという間にアルバムができちゃったんですよ。」「これは売れるなあ」「沢田は喜んで、もうグループサウンズの沢田って言われなくなりました。」「当時としては新鮮だったようですね。」

素敵なお話です。
ご覧になっていたら、すみません〜

投稿: かあさん | 2018年4月15日 (日) 14時21分

BAT様

ありがとうございます!

> 歌の主人公の危うい若さと当時のジュリーの瑞々しさが重なります

『JULIEⅡ』はなんと言ってもそこですよね~。しかも美貌は当然のこととして、声がそれを表現しているというのが凄いですよね。
あの時期のジュリーでしか成立しないコンセプト・アルバム、というだけでもう奇跡的です。

『B面ベストテン』・・・後半部をちょうど今下書きの書き起こしをしたところですが、1位は文句なくあの曲として、2位、3位は意外でした。
いかにも82年放映当時ならではのランキング、という感じですね。

かあさん様

ありがとうございます!

そうそう、そんな放送があったことを思い出しました!
確か先輩が焼いてくださっていははず・・・今まですっかり忘れていました(汗)。
そうですか・・・東海林さんが『JULIEⅡ』について語っておられたとは。

70年代のライブ盤で、東海林さんが指揮者として大トリでツアー・メンバー紹介されているのを聴いたりすると血が騒ぎ、当時のステージを実体験されている先輩方が羨ましくてなりません。
なんとかライブ盤のCD化を実現して欲しいものです・・・。

投稿: DYNAMITE | 2018年4月15日 (日) 18時22分

DY様 こんばんは。

プロローグからエンディングまで丁度一年。
だから12曲だったのか、と今更気づいてどーする、私(笑)
このアルバムの中でも一番合う好きな曲です。
瑞々しさが弾けてて。
少年が見上げる女性は(白いふわっとした長めのワンピース、白い日傘)と勝手にイメージしてました。
少年はジーンズにカジュアルなシャツ、麦わら帽子・・・かな?
この物語の最もピュアな瞬間を切り取ってていいですよね。

投稿: nekomodoki | 2018年4月15日 (日) 23時38分

nekomodoki様

ありがとうございます!

やはりnekomodoki様の脳内でも船長夫人は日傘さしてますか~。そうそう、白い日傘ですよね。

「1年間の物語」というのは山上さんも考えて全編作詞されていると思います。
山上さんにしろ東海林さんにしろ、ジュリーを主人公にした瑞々しい物語を見事体現されていますよね。

デビューしたてのソロ歌手をとりまくプロフェッショナルがそのアイデアを存分に捧げて作り上げた、という点で、世界でも珍しいパターンのコンセプト・アルバムと言えますが、ジュリーの場合は既にタイガース時代の『ヒューマン・ルネッサンス』で似たパターンをバンドでも経験済みという・・・やっぱり特別な人なんですねぇ。

投稿: DYNAMITE | 2018年4月16日 (月) 09時07分

DY様
 こんにちは。私が読者になってから『JULIE Ⅱ』からのお題曲はひょっとして初めて?でしょうか。ついに来ました!『美しい予感」、71年の堯之さんは「花・太陽・雨」「自由に歩いて愛して」「戻れない道」…名曲目白押しですね。
 この「LP」は子どもの頃レコード屋さんで手に取った時、帯が特に目を惹きました。「霧笛」から始まって「純白の夜明け」他全12曲と記されていて「許されない愛」が収録されているのを知ったのは買った時かその少し前だったと記憶しています。帯の写真が綺麗でした。
 『JULIE Ⅲ』のライブバージョンはあまり好きではないのですが、このスタジオテイクは最高ですね。それに意外と楽器の数は少なかったんですね。
 以前にケニー・ウッド・オーケストラについての考察述べさせていただきましたが、このアルバムと『ある青春』にクレジットされている「ロンドン・オリンピック・スタジオ・オーケストラ」も何だか実在してなさそうに思ってたんですがどうでしょう?オリンピック・スタジオってストーンズも使ったあのオリンピック・スタジオですよね?オリンピック・スタジオで録音するアーティストをサポートするオーケストラ?って子ども心に疑問に思っていました。『JULIE Ⅱ』のレコーディングのために招集されたミュージシャンの仮の名前だと思いますがどなたか真相ご存知でしょうか。

投稿: ねこ仮面 | 2018年4月16日 (月) 18時23分

ねこ仮面

ありがとうございます!

> 『JULIE Ⅱ』のレコーディングのために招集されたミュージシャンの仮の名前

その可能性は高そうですね。
手元に、岐阜の先輩からお預かりしている写真集『JULIE IN LONDON』があるのですが、オリンピック・スタジオでのレコーディング風景のショットもあります。しかし、フルオーケストラがバ~ン!と勢揃いしている写真というのは無いんですよ。
もしそういうシーンがあれば撮影しない手はありませんから、やはり個々の楽曲で、パートごとに人員召集されて録音していた説が濃厚です。
一方で、譜面の存在は確実です。トランペット奏者2人がスコア見ながら構えている写真がありますから。

あと、いわゆる「バンド」のパートがスタジオの奥に別のブースを設けていたことも分かりますよ。
色々な楽曲、それぞれのパートが広いスタジオで同時進行していたに違いなく、製作過程だけとってもなんとも贅沢、豪華なレコーディング作品だと思います。
録音フェチの僕にとっては憧れの1枚です。

投稿: DYNAMITE | 2018年4月17日 (火) 09時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185531/66578966

この記事へのトラックバック一覧です: 沢田研二 「美しい予感」:

« 沢田研二 「屋久島 MAY」 | トップページ | 沢田研二 「嘘はつけない」 »