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2017年12月

2017年12月13日 (水)

2017.12.10 四谷区民ホール 『瞳みのる&二十二世紀バンド LIVE2017~音楽は時代と国境を越える』

今年も行ってまいりました、瞳みのる&二十二世紀バンドの四谷公演!
これまで毎年参加している彼等のLIVE、今年も最高に楽しいステージでした。

前日の土曜がメチャクチャ寒かったのでガッツリ着込んで出かけたら・・・あ、暑い(汗)。つまり、絶好のお天気だったということです。
新宿御苑の紅葉を楽しんでから会場入り、というお客さんも多かったんじゃないかな?

四谷区民ホールは新宿御苑のすぐ近くなのですが、酷い方向音痴の僕は地図を見ただけでは自力で辿り着ける自信がまったく無し。でも、有難いことにピーファンの先輩方からお誘い頂きビフォーをご一緒することができましたので、迷うこともなく無事に会場入りしました。
エレベーターを降りたらちょうど開場したばかりで多くのお客さんが並んでいます。入場し顔馴染みの先輩方とご挨拶しながら、まずはパンフレットを購入。

Pee201701


↑ こちらが表紙。中身はさらに素敵なショットが満載!

この日までセットリストのネタバレを我慢してきた僕はもちろんその場では開封せず(毎回、ピーさんによる演目楽曲紹介が掲載されていますから)、帰宅の電車内でじっくりページをめくったわけですが、今年のパンフも充実の内容でした。スタジオ・リハのショット集の中に、ピーさんがギターを構えているという貴重な1枚があったり(Kenyaさんのギターのようですね)。

ということでそれではここから、毎年恒例の大長文にて全曲のレポを書いてまいります。
実は今回、パンフの解説を読んでも「う~ん、どの曲がどれだ?」とタイトル確定できなかった演目が3曲あります。お分かりになるピーファンのみなさまからの伝授をお待ちして最終的には完璧なものにするつもりですが、とりあえず「タイトル不明」が混在すること、ご容赦くださいませ(汗汗)。
また、記憶を振り絞ってなんとかセットリストの進行通りに書きますが、部分的に記憶違いで実際の曲順とは前後してしまっている可能性もあります。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。

では、開演です!


☆    ☆    ☆

1曲目「タイトル不明(みなさまからの伝授待ち)」

のっけから曲名が分からずお恥ずかしい・・・。
NELOさんのギターが印象に残る、短調のミディアム・ナンバーだったと記憶していますが・・・。

二十二世紀バンドのツアー・オープニングと言えばここ数年、ピーさんとIchirohさんのドラム・バトルで幕開けというパターンが定着していましたが、今年は歌ものから堂々のスタート。この1曲目でさらなるバンドの進化を確信しました。と言うのは・・・。
昨年まではツイン・ドラムのアンサンブルを前面に押し出していた二十二世紀バンドが、今年は「2人の優れたドラマーが、演目に応じてそれぞれメインを張る」ドラム・スタイルとなったのです。
この1曲目はIchirohさんがマラカスをはじめとするパーカッションの「アレンジ」に徹し、ドラムの音とリズムキープを完全にピーさんに託します。
しかもピーさんは「歌いながら」ですよ!どれほどの稽古を積み重ねているのか。70才を超えてどれほど進化してゆくのか、という。
2011年に音楽活動復帰した頃と比較すると、ピーさんのドラム・テクニックは驚異的な飛躍を遂げ、さらにセットリスト中でピーさんが全面リード・ヴォーカルをとる曲の割合も今年は増えています。
進化する、上手くなる、ということに年齢など関係ないのだと、50才を過ぎたばかりの僕は本当に励まされ、背筋が伸びる思いです。

2曲目「
シー・シー・シー

Tigersred

イントロのJEFFさんのベース一瞬でそれと分かるタイガース・ナンバー、早くも降臨。この時点でたまらずスタンディングするお客さんもいらっしゃいました。
この曲は毎年セットリスト入りしていますが、例えば昨年、一昨年はピーさんがスタンドマイクで愉快なアクションと共にヴォーカルに専念。しかし今年はピーさんのメイン・ドラムです!久々ですよね。
「例年通りの編成」という安住のスタイルには留まらない。チェンジ・イズ・ベスト。僕はこうした二十二世紀バンドの志が大好きです。
リード・ヴォーカルはJEFFさんで、サビはピーさんも歌っていたかなぁ。

ブレイク部は、JEFFさんが「シー・・・・・・」とひとさし指を唇に当てた後、お客さんに
「じゃ、”せ~の!”で呼ぶからね・・・。せ~の!」
ピ~~~~!
からの、渾身のフィルが炸裂というパターンでした。

演奏が終わるとスタンドマイクが設置され、ピーさんがステージのセンターに。ここで最初のMC。
大声援に迎えられて挨拶が終わると、ここまで冒頭2曲を紹介してくれたのですが(それなのに僕は1曲目のタイトルを覚えていないのです・・・)
「2曲目は・・・何というバンドの曲でしたかね。え~と、テンプターズか!」
とボケるピーさん。
「いや、スパイダース・・・でもない、ブルー・コメッツでもない・・・そうそう、思い出しました、ザ・タイガースのシー・シー・シーでした!」
これでお客さんは大拍手。
今年も徹底的に笑わせてやろう、というピーさんのサービス精神、嬉しいです。
今日のステージを「今の全力を尽くして頑張ります」
と宣言して最初のMCを締めてたのでした。

3曲目「風に吹かれて」

毎年二十二世紀バンドのステージで楽しみにしているのが「今年はどんなカバー曲をやってくれるかな?」という点です。
この曲は当然知っていました。僕はボブ・ディランのほとんどのアルバムを持っていますが、やはりピーさんと二十二世紀バンドは王道で攻めてきますね~。
「風に吹かれて」はジョン・レノンの「イマジン」と並び、世界のポップ・ミュージックの中で最も知られている「反戦歌」と言えるのではないでしょうか。
今年のパンフレットにあるピーさんの序文の言葉を読むと、「今この時代だからこその選曲」でしょう。

さて、ディランのオリジナルはアルペジオのアコギ1本。それを二十二世紀バンドはシャッフルのカントリー・ロックに仕上げてきました。
ザ・バーズもビックリ?カッコ良いアレンジです。
構成もオリジナルとは違って最後にサビを2回リフレインしたんですけど、1回目の最後のコードをマイナーに着地させて「もう1回来るよ!」と思わせる工夫が素晴らしい!JEFFさんのアイデアでしょうか。

今回のセットリストで、ピーさんがリード・ヴォーカルに専念する最初の1曲です。
向って右に置いたミュージック・スタンドの歌詞を時折確認しながら、良い意味でこの曲にピッタリの、渋みのある歌声でした。

4曲目「花」

続いては、誰もが知るJスタンダード。「風に吹かれて」からこの曲への流れは、ピーさんからの平和へのメッセージとも受け取れます。
サビの「泣きなさい 笑いなさい♪」の最後のリフレインは3回だったでしょうか。
お客さんにマイクを向けて斉唱をうながしながら、この曲もピーさんスタンディングのリード・ヴォーカル。
こぶしが入るニュアンスの旋律はピーさんの得意分野のようですね。

この曲の後にJEFFさんのMC。
「こんばんはJEFFです!」と元気よく始まったのですが、すぐに「俺、硬いなぁ?」と。
「(ここまでのツアーが)ずっとライヴハウスで、今日は広いホールなんでお客さんとの距離感になかなか慣れなくて・・・」という状況のようです。
「ここから、ピーさんの中国語と日本語訳を交えた曲を3曲お届けします。まずは、恋曲1990」!

5曲目「恋曲1990」

ということで曲紹介がありましたので、これはパンフを再確認しタイトルも確定できました。
ただ、帰宅してからYou Tubeで検索したオリジナル(?)は、どちらかと言うとしっとりしたバラード寄り(こちら)。二十二世紀バンドのヴァージョンでは、テーマ・メロディーの
「ソ#~ソ#ファ#~ミ、ソ#~ソ#ファ#~ミ、ソ#~ソ#ファ#~ミ、ソ#~♪」
を「リフ」として解釈、スタッカート気味に演奏することで、可愛らしいポップスへと変貌しています。

こういうキュートなポップスのアレンジとくれば楽しみなのはキーボードのはなさん。リズムに載って、1音1音「ピッ!」と身体ごと表現されるピアノ。聴こえてくる音だけでなく、視覚的にも「楽しくて仕方ない」気持ちが伝わってくるはなさんの演奏に釘付けです。
今年の二十二世紀バンドはALICEさんが不在で、紅一点のはなさん。変わらぬ笑顔の演奏には本当に元気づけられます。

6曲目「タイトル不明(みなさまからの伝授待ち)」

帰宅してからパンフとにらめっこしたのですが、記載のどの曲なのか確定できません・・・。
ピーさんのヴォーカルとはなさんのピアノをメインとした、美しい4ビートのバラードでした。

間奏でNELOさんのギター・ソロがあるんですけど、その1回し目で、それまでとは一転の細かい16分音符のアルペジオに移行する、はなさんのバッキング(あの音符割りを右手1本!)が素晴らしかったなぁ。
スローな曲に速弾きの細かい音符を載せる時のはなさんの抜群の安定感と、鍵盤を射抜くように見つめる入魂のまなざし・・・最高です!

7曲目「タイトル不明(みなさまからの伝授待ち)」

これまたタイトル確定できず(泣)。
前曲ほどスローではなかったですがこちらもバラードで、ヴォーカルは1番がピーさんのソロ、2番でピーさんとはなさんがユニゾンしていたと思います。曲中、お2人とも台詞があったんじゃなかったかな。

この曲の後にNELOさんのMC。「NELOで~す!」の後に先程のJEFFさん同様「硬いな~」と。
「硬くならない話と言えば・・・先日JEFFさんが誕生日で。いくつになったんですっけ?まだ16才?」と、お客さんのお祝いの拍手を誘いつつ笑わせてくれました。
そしてピーさんに
「タイガースはメンバー同士誕生日のお祝いなんてやったりするんですか?」
と、ナイスな振り(笑)。
ピーさん曰く
「最近はしています。古希のお祝いを順番に」
と。
「皆いい年になってきてるんで、会うたびにこれが最後かもしれない、と思ってしまう」
のだそうで・・・とこうして書くと寂しいようですが、これはピーさんが今年のパンフに締めくくりとして寄稿している、この李白の言葉


Pee201702

サリーの古希お祝いの時には夜中までお店をハシゴして楽しんだ、という話がありましたが、今タイガースのメンバーは正にこのパンフの言葉を実践しているということなのですね。「人生」を知る偉大な先達に、僕らも是非あやかりたいものです。

8曲目「愛你一万年(時の過ぎゆくままに)」

NELOさんのMCによると
「去年の北京公演ですごく盛り上がった曲。(現地の人は)皆知ってる」
というナンバーが、昨年に続いてのセトリ入り。
ただし向こうのヴァージョンはピーさん(この曲から再度ドラムセットに戻っています)曰く
「公式なカバーではなく、非公式。早い話がパクリ!」
とのこと(笑)。

今年もまずジュリーの日本語ヴァージョンをJEFFさんが歌い、そこから斬新なアレンジ展開を経てピーさんのシャウト・ヴォーカルへ。去年も思いましたが、あの「時の過ぎゆくままに」でピーさんの鬼のキック連打が炸裂するとは・・・新鮮ですね~。

9曲目「グッド・ゴリー・ミス・モーリー」

昨年で言うと「ハウンド・ドッグ」のような配置になるのかな。今年もオールディーズなアメリカン・ロックンロールがセトリ入りしました。
・・・などと偉そうに書いていますが僕はこの曲知らなくて(汗)、パンフを見て初めて「あぁ、あれはリトル・リチャードかぁ!」と。これはタイガースのレパートリーでもあったそうですね。
JEFFさんのランニング・ベースがカッコ良かったです。

10曲目「ホンキー・トンク・ウィメン」

Soundsincolosseum

Ichirohさんのカウベル一瞬で反応できました。
ローリング・ストーンズ不朽の名曲にしてザ・タイガース洋楽カバーの代表曲。僕が生演奏で聴くのは2012年のピーさんとタローさん(&スーパースター)のジョイント、中野サンプラザ公演以来ですか~。

リード・ヴォーカルは1番がJEFFさん、2番がピーさん(ドラム叩き語り!)。
とにかく、ピーさんが「ニュ~、ヨ~ク、シッリィ~♪」と、あのミック・ジャガー独特の抑揚そのままに節回しする、というだけで大きな感動があります。貴重な「エロい」モードのピーさんになりますからね!
2番を担当したのは大正解ではないでしょうか。

自身のパートが空いている時に、はなさんが手拍子をリードしてくれてお客さんも大熱狂。
NELOさんのギターも最高にゴキゲンでしたし、この曲は自然に身体が動いちゃいますよね。

11曲目「朧月」


Oborozuki

↑ 帯を合体させてスキャンしてみました

10曲目の後に例年通り休憩を挟み、ここからが第二部。第一部ではメンバーはオフィシャルのPEE-Tシャツでしたが、ここで全員が渋いスーツに着替えての登場です(ハッと気がついた時にはピーさんは早々に上着を脱いじゃってましたが)。
セットリスト後半は、ピーさんの今年の新譜タイトルチューン「朧月」からスタート。僕はもちろん購入していますが(でも、2ケ月くらいリリースに気づいておらず、遅れてアマゾンさんで買い求めました)、考察記事はまだ書けていません。と言うか一昨年から「書く書く」と言い続けている「時よ行かないで」(『三日月』のカップリング・ナンバー)もまだ未執筆なのです・・・(滝汗)。

新譜『朧月』は、二十二世紀バンドの初代キーボーディストである稲村なおこさんとピーさんとのコラボレーション。カップリング「まっすぐに前だけを」の製作には、なおこさんの特別な思い(出来事)が深く関わっているので、なかなか簡単に楽曲考察などできない重いテーマを含む新譜となりましたが、「朧月」はピーさんらしいストレートな佳曲です。
パンフでは二十二世紀バンド・オリジナル曲として紹介されており、来年以降のセトリ入りも期待できそう。

演奏が終わるとはなさんのMC。「スーツに着替えて、ビシッ!とした気持ち」と。
「ここからは、みなさんがよく知っている曲をやっていきます。後半に向かってどんどん盛り上がっていくので準備しておいてください!」
ということで、第二部のタイガース・ナンバー・オンパレードを予告(?)してくれました。

12曲目「
花の首飾り

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ピーさんはスタンドマイクでリード・ヴォーカルに専念すると、例えそれがバラードであっても、独特の「ピーダンス」を繰り出します。歌の合間で1歩下がり、泳ぐようなアクションで呼吸を計るんですね。

ピーさんが音楽活動を復活したジュリーの2011~2012のツアーで、ジュリーはこの曲をトッポが歌うオリジナルのイ短調から1音キーを下げたト短調で歌いました。
一方ピーさんはオリジナル通りのイ短調で歌います(NELOさんのフォームで確認)。低音より高音の方が歌い易い喉の持ち主なのでしょう。

最後にNELOさんが鳴らす和音は「Am6」。
味わい深い白鳥(しらとり)の余韻が残りました。

13曲目「
銀河のロマンス

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「みなさんご存知の曲」が続くということでワクワクしてたら、このイントロ・・・何だ?と迷子になり、歌が始まってようやく「あぁ、銀河のロマンスか!」と。
大胆にアレンジが変わっているんですよね。NELOさんのギターは結構激しいカッティングで、完全に16ビートの曲になっていましたから。
こういう「えっ、どの曲?」というスリルもなかなか良いものです。今年のジュリーのツアー・セットリストで言うと、「灰とダイヤモンド」がそうです。

「シルビィ・マイ・ラヴ♪」の「シルビィ」のヴォーカル部が、お姉さま達の「ピー!」にかき消されていました(笑)。続く女声コーラス「シャララララララ~♪」は昨年までのALICEさんに代わり、はなさんが歌います。

14曲目「
スマイル・フォー・ミー

Tigersblue

エンディングの「for me♪」こそ声が裏返る一瞬もありましたが、この怒涛にキーの高いナンバーをピーさんは何とオリジナル・キーで(こちらもNELOさんのフォームで確認)渾身のドラム叩き語りです。
Ichirohさんのタンバリンも、昨年のALICEさん同様にオリジナル音源完コピで嬉しくなります。

昨年はこの曲で、はなさんのストリングスの「刻み」に感動させられましたが、今年はジャズ・オリガンっぽい音色のバックアップに痺れました。同一曲の連続セトリ入りについても、二十二世紀バンドは年々変化、進化していきます。だから僕はこのバンドが大好きなのです。

そうそう、この日の「スマイル・フォー・ミー」では、二十二世紀バンドがピーさんのちょっとしたアクシデントを見事にフォローした箇所があったんですよ。
1番と2番の繋ぎ目です。
1番の最後、ピーさんはドラムを叩きながらの熱唱で気持ちが入っていたのでしょう、「return~~~♪」のロングトーンを1小節ぶん余計に伸ばしたんです。普通ならバンドはピーさんより1小節早く2番頭のコード「C」に移行してしまうところ、戸惑いはほんの一瞬、すぐに機転を効かせて皆がピーさんに合わせドミナントの「G」を1小節継続させました。
直後、JEFFさん、NELOさん、はなさんの3人が互いに顔を向けてニコッ、と。
「ビックリするくらい全員の呼吸が揃ったね!」と目で会話しているのが分かりました。これ、どのくらいのお客さんが気づいたかなぁ?
充分な稽古は本番での勇気と踏み込みを生む・・・これぞ二十二世紀バンド!というシーンでした。

15曲目「
淋しい雨

Tigerssingle

リード・ヴォーカルはJEFFさん。
ドラムスに専念するピーさんの手数、足数が凄まじいです。セットリスト佳境に向けて、この曲あたりから「鬼神ロール」率も上がってまいりました。
ジュリーのヴォーカルもそうですが、ピーさんのドラムもセトリが進むに従ってパワーを増し研ぎ澄まされ、瞬時のアドリブも冴えていくのです。

この曲は、最後のリフレイン前に転調した直後、ベース以外の楽器が一時的にサ~ッと退いていく瞬間が最高にカッコイイ、と僕は思っています。二十二世紀バンドの演奏も、そこで目を閉じて聴いていると、まるでサリーがベースを弾いているかのような・・・もちろんそれがJEFFさんの素晴らしさです。
今回JEFFさんは、第一部、第二部、そしてアンコールと、登場するたびにベースを持ち替えています。第二部はザ・タイガースのコーナーですから、当然のヴァイオリン・ベース!
JEFFさんのタイガースへのリスペクトを感じますね。

16曲目「
色つきの女でいてくれよ

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これは驚きました。
いや、ピーさんが同窓会のナンバーを演奏する、ということなら先述のタローさんとのジョイント、さらには完全再結成の『THE TIGERS 2013』で実現してはいますよ。でも今年のこのステージでは、この曲をピーさんがスタンディング・ヴォーカルで全編歌った・・・しかもとんでもない熱唱だったのですから(「いつまでも いつまでも♪」のジュリー・パートのみNELOさんが担当)。
ピーさんのヴォーカルについて、僕は今回の全セトリ中この曲に最も「熱」を感じたほどです。
ピーさんは「さよなら~僕の~美少女よ♪」では両手をヒラヒラさせて「バイバイ」を、「きりきり舞いの美少女よ♪」ではひとさし指をクルクルとさせ「きりきり舞い」を表現。「バイバイ」のアクションは何人かのお客さんもピーさんと一緒に合わせていらっしゃいました。

二十二世紀バンドの演奏もキレッキレです。
この曲はAメロで「じゃっ、つ、ちゃっ♪」っていうアクセントがあるじゃないですか。それをIchirohさんはオープン→クローズのハイハットで刻むのです。
Ichirohさんのドラムセットはバスドラが透明仕様で、僕の席からはちょうど真正面にIchirohさんの両足の動きがよく見えました。この曲ではハイハットの開閉を操るIchirohさんの「神の左足」が炸裂してます!

17曲目「
風は知らない

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このタイミングだったかどうかは記憶が曖昧なのですが(と言うかこのあたりは曲順の記憶もちょっと怪しいのです・・・)、MCでJEFFさんがタイガースについて少しの間熱く語るシーンがありました。
「リアルタイムではないけれど、後追いで大ファンになって、82年の武道館に行ったんですよ。その時ピーさんはいなかったけど・・・」
と言うとピーさんは
「実はあの時、風邪をひいていて・・・」
と。
病欠だったのか!
な~んてお客さんが無邪気に笑うことができるのも、ピーさんがメンバーとの再会を果たし音楽界に復帰、今こうして皆の目の前にいればこそ、なんですねぇ。

で、今年もピーさんはステージの最初から最後まで思いつく限りのギャグやボケを連発してくれたのですが、中でも一番印象に残ったのが、「次にやる曲は・・・」とこの「風は知らない」を紹介するに際してピーさんが言い放った楽曲タイトルは何と
風邪はひかない」!
呆れ果てたJEFFさんが
「(そういうこと言ってると)ホントにそれでやりますよ!」
とツッコミを入れて場内は大爆笑でした。

でも、そうして演奏が始まった「風は知らない」は本当に美しく、しかもしなやかな力強さもあって。
リリース当時、トッポがいなくなった直後のピーさんの気持ちなんて新規ファンの僕には想像だにできないけれど、今ピーさんがこの曲をスタンディングのヴォーカルで歌っているという奇跡に、言いようもなく心打たれるものがありました。

アレンジは基本オリジナル通り(NELOさんが弾くGm→Amのアルペジオからスタート)でしたが、NELOさんは小節の繋ぎ目に新たに考案したシンコペーションのオブリガートを入れたり、優しさと力強さが同居する素晴らしい演奏。いやぁ、改めて名曲です!

18曲目「
君だけに愛を

Tigersred

このあたりで1階席がほぼ総立ちになったでしょうか。ピーさんのLIVEはジュリーLIVE以上に女性率が高く、頭ひとつ背が高い男性が立ち上がってしまうと迷惑かと考え僕はここまで控えていましたが、後方席のみなさまの様子を確認し、ここからは僕もスタンディングでステージに向い手拍手を送らせて頂きました。

この曲は二十二世紀バンド結成以来毎年セトリ入りしていますが、今年はALICEさんが不在で、「君だけに~♪」の指差しをリードしてくれるメンバーがいません。そのぶん多くのお客さんが積極的にステージへの「逆指差し」でフォロー。これがとても暖かいキャッチボールなんですよね~。
ピーさんはドラムスに専念、本家タイガースのフレージングで躍動します。
リード・ヴォーカルのJEFFさんはドミナントの開放弦を利用してキッチリ「タッチしたい♪」のアクションを再現してくれました。

19曲目「
シーサイド・バウンド

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こちらも鉄板のセトリ入り。引き続きJEFFさんのリード・ヴォーカルです。

間奏で注目したのは今年もキーボードのはなさん。大きな動きで後方にステップを踏み、左手をリズムに合わせて宙で舞わせながらも、右手だけがピタッと鍵盤に吸い付いて離れない、という熱演は昨年の感動そのまま。素敵過ぎます。

また2度目の間奏部では、ピーさんがドラムを叩きながら様々なヴァリエーションの雄叫び、合いの手を披露してくれます。理屈抜きに楽しい・・・それがピーさんと二十二世紀バンドの「シーサイド・バウンド」であり、タイガース・オマージュなのではないでしょうか。

20曲目「
割れた地球

Human

「君だけに愛を」「シーサイド・バウンド」と怒涛のセトリ鉄板ナンバーが続き、僕は脳内で曲数をカウントしていたこともあり、そろそろセットリスト本割も締めくくりだな、次は「蛍の光」が来るだろう、と予想しました。
しかし!まだまだ続くタイガース・オンパレード・・・何とここでタイガース史上最もハードなナンバー「割れた地球」が降臨です。これはサプライズでしたね~。

後でパンフを見ると、演目紹介にこの日は披露されなかった「怒りの鐘を鳴らせ」の記述がありました。ツアー中、会場によって細かくセトリを入れ替えてくる二十二世紀バンド・・・おそらく関西、名古屋いずれかのセットリストで、「割れた地球」と「怒りの鐘を鳴らせ」を入れ替えていたのではないですか?
僕はもちろん「怒りの鐘を鳴らせ」が大好き。でも、「久々の体感」という点で言えば今年「割れた地球」が聴けたのはとても嬉しいことでした。

それにしてもこの曲、カッコイイです。
詳しいことは以前楽曲考察記事で書きましたが、ピーさんのスネアの打点が変則なんですよね。さらに、はなさんのオルガンが2拍、4拍でシャキシャキの刻みを入れてくれるので、それがスネアの打点とくんずほぐれつになるスリリングなグルーヴを生みます。

リード・ヴォーカルは満を持してのNELOさん。曲想も併せ、「シャウトしながらリフを弾きまくるジミヘン」といった感じのエモーショナルな歌声、熱演でした。

21曲目「
美しき愛の掟

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「蛍の光」にはまだ早いよ!とばかりに間髪入れず繰り出されたのがこの名曲。
「1曲でも多く演奏するんだ」というピーさんと二十二世紀バンドの志を感じます。

リード・ヴォーカルは「このナンバーのベース弾き語りなら右に出る者無し」を過去に証明済みのJEFFさん。もちろん今回も、2番に入って16ビートに移行してからが最大の見どころ、聴きどころです。
エンディング・リフレイン直前のピーさんの豪快なフィルは文字通りに「鬼神ロール」!
これもまた、ピーさんの音楽活動復帰から現在に至る驚異の進化、そして安定感を実証しています。

「とわに♪」のコーラスはメンバー全員で。
お客さんを巻き込み虜にする、パワフルなセットリスト佳境のハード・ロックです。

22曲目「Auld lang syne(蛍の光)」

昨年はALICEさんの荘厳なアカペラ・ソロで導入し、ピーさんは曲の間ドラムセットに着いていました。
今年のこの曲ではドラムをIchirohさんに託し、ピーさんはスタンドマイクでセンターに立っての「セットリスト本割、ひとまず終了」のご挨拶。
ピーさんからのメンバー紹介は、はなさん、NELOさん、Ichirohさん、JEFFさんの順でした。最後にはなさんの「そして・・・!」から会場全員で「ピ~!」のコール。
当然、本割ラストに続くのはあの曲しかありません!

23曲目「
ラヴ・ラヴ・ラヴ

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というような流れで演奏が始まったので、イントロのフィルに始まり全編のドラムスはIchirohさんが担当、ピーさんは最初からヴォーカルに専念します。

高音域が得意なピーさんも、さすがにこの曲はオリジナルからキーを下げていて、NELOさんのフォームを確認するとト長調。これは近年のジュリーとも同じキー設定ですね(後註:同週末のジュリー武蔵野公演で確認したところ、今年のジュリーはAでした!)。
それでもご存知の通りこの曲には1音上がりの転調があります。最後は高い「ラ」の音(僕はとても出ません)を、目を閉じて歌い上げる箇所もあったピーさん。
「L」の字に揺れる会場に、気がつけばIchirohさんの鬼の3連キック連打が重なり、本当に「時はあまりにも早く過ぎゆく」・・・充実の本割セットリストも、とうとう大声援の中締めくくられることとなりました。

~アンコール~

24曲目「ホテル・カリフォルニア」

大きな拍手に応えてメンバー再登場。JEFFさんはこの日3本目となるベースを抱えての入場です。
・・・と、上手にKenyaさんもスタンバイ!
JEFFさんが「なんか人数増えてるんだけど?」とイジると、ギターを手に恥ずかしそうにしているKenyaさん。
パンフ掲載のリハ・ショットでピーさんが構えていたギターを持っていたと思います。

改めて「本日のスペシャル・ゲスト」としてKenyaさんの紹介があり、アンコール1曲目は・・・スケジュールによりJEFFさんが不在となる公演でベースを担当しているKenyaさんが、この日ギタリストとして駆けつけてくれたからには「これをやるしかない!」という選曲。
昨年のセットリスト第一部で披露されファンの間でも大好評だった、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」です。これがまた進化していましてね~。
昨年は通常のツイン・ドラムス編成で、僕はハイハットの「ピーさんが16、Ichirohさんが8」という分担に驚き感動させられました。ところが今年は何とピーさんが完全にメイン・ドラマーとなり、Ichirohさんはブラシのアレンジで花を添えるというスタイル。
そして昨年同様、ピーさんはハイハットの16を刻みながらリード・ヴォーカルをも担当。相当な稽古量を積んでいなければできないことです。素晴らしい!

後奏ではこの曲のお約束、NELOさんとKenyaさんによるギター・バトルも再現されました。
2人共にステージ中央に進み出てのホットな競演で、曲が終わるとNELOさんが手をかざしてKenyaさんを称えます。仲が良いというだけでなく、お互いへの敬意がある・・・素晴らしいバンドですね。

25曲目「スタンド・バイ・ミー」

おぉ、これですか!
アンコールのここへ来てこの選曲は憎いですね~。
アレンジはベン・E・キングのオリジナル・ヴァージョンが土台。僕はスティーブン・キングの『スタンド・バイ・ミー』が原作、映画とも大好きなので、とても思い入れのある曲でありヴァージョンです。曲を知ったのはジョン・レノンのカバーの方が先だったのですが。

引き続きピーさんがドラム叩き語りのリード・ヴォーカル。キングのヴァージョンには不可欠と言えるトライアングルがIchirohさんです。
原曲と大きく異なるのは、2度に渡って挿入されたギター・ソロ。1度目がKenyaさん、2度目がNELOさんですが、やはり個性が違います。ぶっとい指圧でダイレクトに音をぶつけてくるKenyaさん。音の「気」みたいなものをいったん空気に馴染ませてから差し出すかのようなNELOさん。いずれも入魂のソロでした。

そして、ニ十二世紀バンド版「スタンド・バイ・ミー」最大の肝は、ピーさんが新たに寄せた日本語詞(1番が英語、2番を日本語で歌います)ではないでしょうか。
「君がそばにいてくれたら、何も怖くない」というのは直訳と言えばそうなんですけど、これまでピーさんは、自身のオリジナル曲「老虎再来」「楽しい時は歌おうよ」でまったく同一のメッセージを自作詞に託しています。今回その2曲がセットリストから外れた代わりに、ピーさん根幹のメッセージは「スタンド・バイ・ミー」に集約されていた・・・僕はそう考えましたがいかがでしょうか。

「蛍の光」の時だったか終演間際だったか記憶が定かではないのですが、この日ピーさんは以下のようなMCを残してくれました。
「ともに白髪の・・・いや、僕はとっくに白髪なんですけど、これからもずっとみなさんと共にいます」
この言葉(細かい言い回しは正確ではないと思いますが)に、僕も含め会場のファンがどれほど勇気を貰ったことでしょう。「自分はこれからもここにいる。だからみんなも一緒に」ということを心からの言葉として発するのは、本当に気持ちが強く、人を思いやる優しい人でなければできません。その点ではピーさんとジュリーはよく似ている、と僕は思います。

「そばにいて♪」の日本語詞を繰り返し歌うピーさんの勇姿は今も目に焼きついています。素晴らしいメッセージ・ソングとしての「スタンド・バイ・ミー」でした。

26曲目「三日月

Crescentmoon

遂に大トリ。今年はこのハートウォームなパワー・ポップ、ピーさんオリジナル・ナンバー「三日月」がセットリストのラストを飾りました。
昨年はセットリスト中盤に配され、CD音源通りのツイン・ドラムが再現されましたが、今年はピーさんがスタンディングのヴォーカル(&ステージ狭しと大暴れ)に徹し、ドラムスはIchirohさん1人の編成。
とにかく僕はこの曲のIchirohさんのハイハット3連符のリフレインに惚れ惚れしてしまいます。
とんでもなく精密、正確なリムズキープ、その上で「生身の人間の演奏」としか言えない細やかなグルーヴ。「たたた♪」の3連符にひとつとして同じニュアンスが無いという一打一打の素晴らしさ。それを延々とリフレインするわけですから、これぞプロの神技です。

最後のコーラス部「リンリンリン・・・♪」は、途中からお客さんも一緒に歌います。
例年ですと会場の声が小さい段階でピーさんが「聞こえない!」とお客さんを一喝(笑)するのがお約束ですが、今年はJEFFさんが自分のスタンドマイクを客席に向けセッティングし直して、「ほらほら!」という感じで煽ってくれていましたね~。

二十二世紀バンドのコーラス・ワーク(オフマイクのKenyaさんも参加)も堪能。
ステージを縦横無尽に駆け回るピーさんの脚力は最後まで衰えることなく・・・いやぁ、何と言ってもピーさんはジュリーのさらに2コ年上なのですからね。ここまでのドラムスや歌ももちろんのこと、これが71歳のパフォーマンスとは信じられません。
フィナーレは最高に盛り上がりました。


全演目が終了し一度退場したメンバーを、再登場したピーさんがひとりずつ呼び寄せて(年齢順かなぁ?)最後のご挨拶。メンバー全員がお揃いのスーツの胸に刺した花(薔薇?)を最前列のお客さんに手渡して、感動のステージは幕となりました。
そして退場・・・でも場内の拍手は鳴り止みません。そりゃあそうでしょう。ピーさんのLIVE恒例の大事な「儀式」がまだ済んでいないのですからね。
当然ピーさんはもう一度登場してくれて「今日はまだ走り足りない」と皆を笑わせながらステージをグルグルと駆け回り、最後に〆の投げキッス!
この儀式を以て無事、ピーさんのすべてのパフォーマンスが終了。本当に楽しかったです。


☆    ☆    ☆

終演後には多くの先輩方にお声がけ頂きました。
ほぼ1年に1度しかお会いできないピーファンの方々、またこの日が「はじめまして」の方々・・・ステージが終わっても暖かい空気はそのままずっと残っていて、入場してから会場を出るまでのすべての時間含めて素晴らしいLIVEだった、と思います。

今週金曜日にはジュリーの武蔵野公演に参加の予定があり、どうにかそれまでにレポを書き上げようとLIVE当日から毎晩夜なべして(マジです)下書きを頑張って、この記事を仕上げました。
お楽しみ頂けましたでしょうか? てか、毎度毎度の大長文ですみません(汗)
間に合うかなぁ、と思いながら書き始めたのですが予想以上に筆が進んで、今日の更新となりました。それだけ素晴らしいステージだったということです。週末に控える台湾公演も大成功間違いなしでしょう。

あとは、みなさまからの伝授をお待ちして記事中の「タイトル不明」の部分を加筆修正するのみ。
なにとぞよろしくお願い申し上げます!


れでは次回更新は、明後日に迫ったジュリー武蔵野公演レポートの予定です。
来週半ばから怒涛に忙しくなるので、時間のあるうちに・・・本当に簡易レポになってしまうと思いますが、なんとか週明けの更新にこぎつけたいと考えています。
武蔵野公演にご参加のみなさま、当日まで風邪などひきませぬよう・・・。会場でお会いしましょう!

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2017年12月 3日 (日)

沢田研二 「愛まで待てない」

from『人間60年 ジュリー祭り』、2008

Juliematuricd

disc-1
1. OVERTURE~そのキスが欲しい
2. 60th. Anniversary Club Soda
3. 確信
4. A. C. B.
5. 銀の骨
6. すべてはこの夜に
7. 銀河のロマンス
8. モナリザの微笑
9. 青い鳥
10. シーサイド・バウンド
11. 君だけに愛を
12. 花・太陽・雨
disc-2
1. 君をのせて
2. 許されない愛
3. あなたへの愛
4. 追憶
5. コバルトの季節の中で
6. 巴里にひとり
7. おまえがパラダイス
8. 6番目のユ・ウ・ウ・ツ
9. 晴れのちBLUE BOY
10. Snow Blind
11. 明星 -Venus-
12. 風は知らない
13. ある青春
14. いくつかの場面
disc-3
1. 単純な永遠
2. 届かない花々
3. つづくシアワセ
4. 生きてたらシアワセ
5. greenboy
6. 俺たち最高
7. 睡蓮
8. ポラロイドGIRL
9. a・b・c...i love you
10. サーモスタットな夏
11. 彼女はデリケート
12. 君のキレイのために
13. マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!
14. さよならを待たせて
15. 世紀の片恋
16. ラヴ・ラヴ・ラヴ
disc-4
1. 不良時代
2. Long Good-by
3. 
4. 美しき愛の掟
5. 護られているI Love You
6. あなただけでいい
7. サムライ
8. 風に押され僕は
9. 我が窮状
10. Beloved
11. やわらかな後悔
12. 海にむけて
13. 憎みきれないろくでなし
14. ウィンクでさよなら
15. ダーリング
16. TOKIO
17. Instrumental
disc-5
1. Don't be afraid to LOVE
2. 約束の地
3. ユア・レディ
4. ロマンスブルー
5. TOMO=DACHI
6. 神々たちよ護れ
7. ス・ト・リ・ッ・パ・-
8. 危険なふたり
9. ”おまえにチェック・イン”
10. 君をいま抱かせてくれ
11. ROCK' ROLL MARCH
disc-6
1. カサブランカ・ダンディ
2. 勝手にしやがれ
3. 恋は邪魔もの
4. あなたに今夜はワインをふりかけ
5. 時の過ぎゆくままに
6. ヤマトより愛をこめて
7. 気になるお前
8. 朝に別れのほほえみを
9. 遠い夜明け
10. いい風よ吹け
11. 愛まで待てない

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from『愛まで待てない』、1996

Aimadematenai

1. 愛しい勇気
2. 愛まで待てない
3. 強いHEART
4. 恋して破れて美しく
5. 嘆きの天使
6. キスまでが遠い
7. MOON NOUVEAU
8. 子猫ちゃん
9. 30th Anniversary Club Soda
10. いつか君は

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気になっていた今ツアー九州シリーズ第2弾でのジュリーの様子もチラホラと情報を頂いておりまして、僕の故郷、鹿児島の公演もとても素敵なステージだったと分かり、嬉しく思っています。
他、何でも鳥栖公演では、最前列にいらしたいつもお世話になっている長崎の先輩のお1人が「突然ジュリーからトスを受け取って腰砕けになっていた」とか?
最初は何のことやら状況がよく掴めなかったのですが、どうやらジュリーが「鳥栖=トス」のギャグを思いついて、「鳥栖」と言う度にお客さんにトスをしてくれていたのだそうです。
今日の沖縄はどうだったかな?

こちらは慌しい年末でございますが、先月の小田原遠征に続いての忘年会第2弾・・・昨夜は在京のJ先輩お2人にお誘い頂き、根津の『大八』さんにて美味しい和食とともにたっぷりジュリーの話もしてきました。
そして今日、12月3日。今年も僕の「ジュリー本格堕ち」記念日がやってきました。
『ジュリー祭り』9周年です。毎年この日は『ジュリー祭り』のセトリからお題を選び記事更新しています。
もちろんこの日付以外にも『ジュリー祭り』セトリのお題記事は地道に書いてきて、鉄人バンドのインスト2曲も含めたセットリスト全82曲中、今日が何と78曲目!
とうとうここまで来ましたよ~。
来年のジュリー70歳の誕生日に82曲すべてを書き終える予定でおりまして、来年からはこの12月3日の更新どうしよう?セトリの中から『過去記事懺悔やり直し伝授』を選ぶか?などと気の早いことも考えたりしますが・・・ひとまず今日のお題に集中。

採り上げるのは、現在絶賛進行中のデビュー50周年ツアー、”セットリストを振り返る”シリーズの大トリ曲ともなる、「愛まで待てない」です。
いよいよこの曲も書く時が来たか、という個人的な感慨にも耽りつつ、僭越ながら伝授!


①ゆったりテンポの「原型」を想像してみる

「最速」のジュリー・シングル(演奏時間が短いというのではなく、テンポの速度が速い、ってことね)ってどの曲なのでしょうか?

厳密にBPM計測するまでもなくパッと思いつくのが「世界はUp & Fall」と今日のお題「愛まで待てない」の2曲。どちらもファンの人気が高そうなシングルですが、僕はまだ「世界はUp & Fall」を生で聴いたことが無いので(今回のセトリから外れたのは残念)、高速で突っ走るLIVEヴァージョンの実体験も踏まえると、僕の中では「愛まで待てない」が”ジュリー最速シングル”ですかね~。「B♭→B♭sus4」のイントロ数秒の時点で既に「かっ飛び」感があります。
他に『G. S. I LOVE YOU』収録の「彼女はデリケート」も相当早いですが、「愛まで待てない」の方が僅差で1等賞かなぁ。

この「彼女はデリケート」「愛まで待てない」の韋駄天ツートップは僕もLIVEで聴くことができていて、いやぁジュリーの弾けっぷりは甲乙つけ難い。
それぞれギター(或いはベース)が8分音符を縦にカマすアレンジで疾走感を出し、ステージのジュリーがそこに身体ごと乗っかるのですね。
「愛まで待てない」で言うと、会場が「キャ~!」となる歌メロ直前の”その場駆け足”の部分が分かり易いでしょう。今ツアー、依知川さんがジュリーを通せんぼしながら「8つ打ちのビート×4小節」を繰り出すシーンです。
これが16分音符ではなく8分音符なわけですから、とにかく速い速い!

ところが、聞くところによりますとこの「愛まで待てない」は、吉田光さんの作曲段階ではもっと落ち着いたテンポの曲だった、とのことですから驚きです。
さすがに「バラードだった」と言われると想像すらできないのですが、「程好いミディアム・テンポのハード・ロック」としてあれこれ自分の知る洋楽のパターンに思いを巡らせていたら、吉田さんが最初に提示したテイクはこんな感じのテンポと雰囲気だったのではないか、という曲を発見しました。
ズバリ、キッスの「狂気の叫び(SHOUT IT OUT LOUD)」(
こちら)。この曲のテンポを極限まで速めたら、「愛まで待てない」のような仕上がりになりそうです。

それに、原型がこんな感じだったとしたら吉田さんはおそらくイ長調で作曲していたと思うんですよ。
僕らがCDで耳にしている完成形「愛まで待てない」のキーは変ロ長調。レコーデング段階ではテンポだけでなく、キーも上げたのではないでしょうか。ジュリーのヴォーカル、白井さんのアレンジにはそのくらいのテンションを感じます。

ジュリーが「もっとテンポを速くしたい」と考えたのはどのタイミングだったのでしょうね。
曲を貰ったプリプロ段階で速攻だったのか、覚さんの歌詞が載った後か、はたまたレコーディングの打ち合わせの時だったのか。
個人的には、覚さんの詞がきっかけだったのではないかと推測します。ジュリーはアルバムのタイトルチューンにもなったこの詞を気に入っていたはずですし。
「愛まで待てない」は、「”会い”まで待てない」でもあります。「君」に会えば、愛の火種を振り撒かれて僕は永遠に燃え続ける。でも、会わないでいる時間に火種が尽きかけて僕の身体の炎は灰になりそうだ、今すぐ会わなきゃ、会わなきゃと前のめりになっている歌ですよね。愛へと急ぐ高速のテンポを詞が求めちゃっているわけです。
まぁ、テンポアップしたオケが既に完成していて、覚さんがそれに合わせてきた可能性もありますが。

このテンポチェンジで白井さんが担った役割は相当大きいでしょう。
「仕掛ける」「いじり倒す」アレンジが得意な白井さんですが、この曲の場合は「テンポをトコトン上げる」アイデア自体が冒険的な仕掛けですから(メロディーについては吉田さんの原曲そのままだったそうですが、取り巻く「音」「構成」には当然白井さん考案の変化があるはずです)、より「素」の白井さんが表れた1曲。
豪快なギター・アンサンブルは勿論として、僕が特に惹かれるのは最後のリフレインの小節割りで、2’24”あたりなんて1小節丸々すっ飛んでいるんですよ(通常の小節割りの2’14”と比べてみてください)。
ダメ押しのサビメロ連打を「これは”突っ込む”曲なんだ」と前倒しで繋げてしまうセンス。これがジュリーの生のステージで最高に効いてくる・・・走り回りながら歌うジュリーは、いつもここで「限界を超えたる!」とばかりにギアを上げてきます。LIVEの生歌を聴いて初めて完結するアレンジの素晴らしさですね。

白井さんって、良い意味で「変態」アレンジャーです。曲を一度開封してしまって、改めて構築し直してから作曲者の個性を甦らせる究極の職人。
ただしその変態性はいつも溌剌、健全です。これが『MIS CAST』の頃にはまだ見出されていなかった「ジュリーと白井さんとの相性」ではないかと僕は考えます。
吉田さんのジュリー提供曲中最もステージで歌われる機会の多い「愛まで待てない」は、メロディーを変えずに仕上げたぶん、白井さんの「溌剌」「健全」がフルに生かされたジュリー・シングルではないでしょうか。

年明けのファイナルまで残り少なくなってきた今ツアー、「愛まで待てない」を歌うジュリーも会場のお客さんも、これから一層加速してゆくでしょうね。

②B面「君をのせて1990」について

今年のツアーは、入場してから開演までのBGMも楽しみですね。早めに会場入りしたくなります。
僕はここまで、初日と松戸のBGMがかぶっちゃって(タイガースから70年代初期)。あと大宮では「祈り歌」。次回参加の武蔵野ではまた別の時代の曲を楽しみたいところですが、さてどういう順番が巡ってきますか。

本日のお題「愛まで待てない」のシングルB面は、「君をのせて1990」。
何故90年に製作されたこの曲が96年のシングルB面(と言うかカップリングね)に抜擢されたのか、などの知識を僕はまったく持ちませんし、そもそも時のCMの記憶すら無いのですからお話になりません。
それでも、2009年に兵庫の先輩にCO-CoLO期以降のシングルB面集CDを作って頂き聴いた時から、僕はこのジュリーにしては珍しいリメイク・レコーディング・ヴァージョンがかなり好きで、いつかの機会にこのヴァージョンのことを書きたいと思っていました。
せっかくですからA面がお題の今回、併せて簡単に書いておこうと思います。

そりゃあ71年のオリジナル・テイクには敵いません。音がどれだけクリアになろうと、リズム解釈に斬新かつ高度な味つけがあろうと、やっぱり「君をのせて」はジュリーのソロ・ファースト・シングルが最高。
例えば、「1990」では間奏のストリングスが「ミソラ~♪」まで。そこで「ソミド~、レミレ~♪まで行ってくれよ!」と感じるのはおそらく僕だけではないでしょう。
でも、僕はそこもひっくるめて「1990」が大好き。
オリジナルとは異なる歌とアレンジで「とんでもない名曲なんだ」と再確認できるだけでも、リメイク・レコーディングの意義があったと思います。

で、そういうジュリー・ナンバーは「君をのせて」が唯一だ、とも思うのです。
「君をのせて」はどんなアレンジでも、どんな歌手が歌っても名曲(もちろん僕らにとってはジュリーが一番ですが)。数年前、ドラマのワンシーンで瑛太さんがカラオケで歌ったことがありました。また、今年だったと思いますが、玉置浩二さんがNHK『SONGS』で「沢田研二さんの曲です」と紹介してからこの曲を歌っているのを観た人も多いでしょう。
それぞれが本当に素晴らしく・・・いざ「風に~♪」と歌い出せばその人の、そのシーンの歌になる。同時に「名曲」の本質は変わらない。それが「君をのせて」。
これほど普遍性の高い曲はジュリー・ナンバーで他に無いのではないでしょうか。
それはすなわち、ジュリー自身がどんなアレンジで歌っても普遍の名曲であるということ。
『ジュリー祭り』直前の『SONGS』でしたか、白井良明さんが大胆にアレンジを変えた「君をのせて」をジュリーが歌っていましたよね。白井さんも「これはそうしてよい曲だ」と考えたのだと思います。

「1990」は吉田建さんのアレンジです。連なる3連符それぞれの最後の裏拍にアクセントをつけ、「お洒落」に仕上げていますね。建さんとしては、「これからちょっとお出かけ」みたいなウキウキ感を狙ったのではないかと僕は考えています。
ジュリーの歌もバックの演奏も、とても素敵な意味で「外向き」です。聴いている僕らも「よし、じゃあ一緒に行こうか!」と爽快な気持ちになる・・・そんなヴァージョンだと思うんですよ。

演奏トラックで特筆すべきはアコギ。「1990」のストロークは早い段階から「じゃんじゃかじゃか、じゃんじゃかじゃか♪」と3連を跳ねて弾きます。
これは『Barbe argentee』での柴山さんのアコギとまったく同じ演奏なのですね(2016年お正月LIVE。ギター1本体制となったバンドで、柴山さんがこの曲をアコギ1本で最後まで通したステージは今でも鮮明に覚えています)。後追いファンの僕は知識を持たないのですが、「1990」のレコーディングでは柴山さんがアコギを弾いているのではないですか?

「君をのせて」という曲は、歌詞の解釈も歌手によりアレンジによりシーンにより聴き手の心境により様々です。
久世さんの有名な言葉のように「男同士の友情の歌」でもありましょうし、愛する人に向けてのピロートークでもあり、ちっぽけな存在である自分を嘆く歌でもあり、強い自分を奮い立たせる歌でもあり・・・。
ジュリーはいつも「リアル」な歌手ですから、何度歌ってもその都度解釈は違うかもしれません。今年のツアーはどんな気持ちで歌っているのか・・・僕には、歌詞中の「君」をファンのこととして歌っているように思えて仕方ありませんが、みなさまはいかがでしょうか。
とにかく、こんな普遍の名曲がソロ・デビュー曲であったというそのことひとつとっても、ジュリーは「選ばれた」歌手なんだなぁと今しみじみ思うばかりなのです。

③2008年12月3日(仏滅)の衝撃、醒めやらず

さて、「愛まで待てない」の話に戻ります。
タイトルから曲を思い浮かべる時、僕にはCD音源よりLIVEでの歌、演奏の方が先に出てくるジュリー・ナンバーがいくつかあります。
これは、『ジュリー祭り』以前はほとんど知らなかった→その後LIVEに通い始めてから何度も生で聴いた、という曲に限られていて、「睡蓮」「届かない花々」なんかもそうだけど、その点で圧倒的なのが「いい風よ吹け」「愛まで待てない」の2曲。ご存知の通り、あの『ジュリー祭り』のラスト2曲です。
音で言うと、「いい風よ吹け」と言えば下山さんのアコギ・アルペジオですし、「愛まで待てない」のソロは柴山さんの速弾き・・・僕にとっては今でもそうなのです。

僕が「愛まで待てない」という曲を初めて知ったのは、確か『ジュリー祭り』の前日。まったく初めてのジュリーLIVEを目前にして「知らない曲もやるだろうから、少しは予習していかなきゃ」と思い立って、You Tubeハシゴ勉強一夜漬けの中の1曲でした。
正直なところ僕は、『ジュリー祭り』と銘打つほどの一大イベントなのだから、大野さんや吉田建さんあたりは飛び入りのゲスト参加があるだろうし、セットリスト最後は「誰でも知っている」有名な曲で締めくくられるだろう、とそんな心構えで東京ドームに参加していました。
しかし・・・鉄人バンド4人と共にひたすら歌い、ひたすらに弾き、という感じでステージが進んでいき、「あと、有名な曲って何が残ってるっけ?」などと考える余裕も最後には吹き飛び、過ぎ去る6時間。79曲目の「いい風よ吹け」が終わって、巨大モニターに映ったジュリーが「79曲歌っちゃったか~?」と(モニターには泰輝さんも映っていて、「うんうん」と頷いていました。今でも鮮明に覚えている『ジュリー祭り』名シーンのひとつです)。
もうその時に、「最後も俺等(僕とYOKO君ね)のよく知らない曲が来る!」と直感しましたね。
「無知の知」ではありませんが、僕にとっては「自らのヒヨッコさ加減を覚醒」の瞬間です。

始まった曲は、ギリギリ予習が間に合っていた「愛まで待てない」でした。
今思えば・・・80曲歌い通すセットリストのラストが、80曲の中で一番テンポが速いロック・ナンバーですよ。走るジュリー、叫ぶジュリー、「何なんだこの60歳!」と呆然と観ていたように思います。自分が手拍子したか、してないかの記憶も無い・・・その驚異の気力、体力にただただ「参りました」って感じだったなぁ。

今年の「デビュー50周年」セットリストのラストに向かう数曲もいわゆる「有名曲」ではないですよね。
ジュリーLIVE初参加の人の中には、『ジュリー祭り』の時の僕と同じような心構えで来て、最後の最後に「よく知らない曲」連打で逆に「参った!」したお客さんがいらっしゃると思います。そうして虜になる、知らない曲も改めてCDを聴いてみて、また来ようと思う・・・そんな「次」への繋がりがあります。
今ジュリーが自然体でやっていることが、そのまま最高の集客戦略となってしまう不思議な奇跡。やっぱり継続の尊さ、ジュリーの歴史の偉大さ、でしょうね~。

その意味で『ジュリー祭り』80曲目の「愛まで待てない」は、僕の中で宝物のような1曲です。まぁ、『ジュリー祭り』で歌われた全曲が宝物なんですけど。
「ジュリー70越えまでに『ジュリー祭り』セットリスト全曲の記事を書く」と決めたのは『Pleasure Pleasure』ツアーの時ですが、「公言してしまったけど本当にそんなことできるんかいな?」という不安もありました。
でも、あの東京ドームから丸9年・・・残す曲は鉄人バンドのOVERTURE含めて僅か4曲となりました。
僕のような凡人でも、コツコツ続けていればここまで来れます。それもジュリーが導いてくれたこと。
感謝しかありません。
来年の6月25日、ジュリー70越えのリミットに向けて、何とか達成したい大目標です。


それでは、オマケです!
お題「愛まで待てない」リリースの1996年のネタが手元に尽きておりますので、今日はチャプター②で強引に触れた「君をのせて」関連のものを。
Mママ様からお預かりしている切り抜き資料です。


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ということで僕の次回ジュリーツアー参加は15日の武蔵野ですが、その前に瞳みのる&二十二世紀バンドの四谷公演が控えています。

ピーさんが音楽活動を再開してから、年に1度のLIVE参加は大きな楽しみのひとつ。ジュリーのそれとはまた違った素晴らしさ、面白さがあるんですよね。
次の更新は(またまた間隔が開いてしまいますが)、そちらのLIVEレポートになるかなぁ。
参加されるみなさま、会場でお会いしましょう!

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