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2017年5月31日 (水)

沢田研二 「雨の日の出来事」

from『JULIE』、1969

Julie1

1. 君を許す
2. ビロードの風
3. 誰もとめはしない
4. 愛のプレリュード
5. 光と花の思い出
6. バラを捨てて
7. 君をさがして
8. 未知の友へ
9. ひとりぼっちのバラード
10. 雨の日の出来事
11. マイ・ラヴ
12. 愛の世界のために

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『大悪名』千葉公演にお出かけのみなさま、お帰りなさいませ。いかがでしたか?
これで残すは甲府、そして池袋。27日放送のNHKラジオではcobaさんがジュリーの音楽劇のお話をしてくれたそうですが、本当に「これで最後」なんですね・・・。
千葉で観劇されたみなさまの中には当然「池袋も行く」と仰る方々も多いでしょう。僕は一度きりの観劇ですが、cobaさんの演奏をとても楽しみにしています。

それにしても暑いですな~。
この調子だと真夏は一体どんなことになってしまうのか・・・思いやられます。
そんな中、”『愛をもとめて』でのジュリーの話から関連したお題を探す”シリーズ、ひとまずの締めくくり・・・なんとか5月ギリギリの更新成りました。
真夏の前にはうっとおしい梅雨の季節もやってきます。でも6月って僕らジュリーファンは「ジュリーの誕生月」ということで嫌いにはなれないんですよね。「梅雨はイヤだけどい6月は好き」といったところかな?
今日の記事はそんな梅雨のシーズンに向けて、ひと足早く「雨」がテーマです。
もちろんジュリーの『愛をもとめて』も雨のお話。放送日はまったく分かりませんが、やっぱり梅雨時のオンエアだったんじゃないですかね~。

あやかります考察楽曲お題は、ジュリーの記念すべきファースト・ソロ・アルバム『JULIE』から、切なくも爽やか、可愛らしい小品名曲「雨の日の出来事」です。
早速伝授!


①「雨の歌」名曲あれこれ


古今東西、「雨の歌」には名曲が多いのですな~。
ただし、日本と西洋(イギリス)とでは国民性と言うか、作者やリスナーの「雨」に込めたニュアンスは違うんだよ、という話を少年時代にラジオで聴いたことがあります(まぁ現代までそれが同じように言えるのかどうかは分かりませんけど)。
ビートルズの「レイン」を引き合いに、「ロンドンの人達にとって、雨というのはとても嫌なもの、うっとおしいものという考えがあって、雨をテーマにした詞はどこか後ろ向きだったり哲学的になりがち。日本人も雨が好きな人は少ないだろうけど、いざ曲になると”もののあはれ”を感じていい気持ちになる傾向がある」という・・・話をしてくれていたのは渋谷陽一さんだったか松原みきさんだったか曖昧ながら「へぇ、そんなもんなんだ」と思った記憶が残っています。

確かに僕ら日本人にとって雨の歌というのは叙情的で物語性が強いイメージ。でも、例えばジュリーの曲にしても色々な雨の歌がありますよねぇ。
「爽快」なのは「今夜の雨はいい奴」。内省的なのは「ドシャ降り、抜けて」。でもやっぱり日本の「雨の歌」も悲しい詞の歌が多いのかな。「雨だれの挽歌」や「あの日は雨」がそうです。
哲学的、思想的ということになるとタイガースで「雨のレクイエム」、PYGで「花・太陽・雨」・・・探せばまだまだジュリーが歌った「雨」の歌はありそうですね。

そんな中、ジュリーのファースト・アルバム収録の愛すべき佳作「雨の日の出来事」は、短いポップ・チューンにそのすべての要素を含んでいると言いますか。
村井さんのメロディーが爽やかであるのに対し、安井さんの詞は悲しく内省的。加えて東海林さんのアレンジが哲学的でね。タイガースのジュリー、初のソロ・プロジェクト・レコーディングとして、忙しいスケジュールを縫って3人のプロフェッショナルが短時間でバ~ッと仕上げたからこそ、それぞれの色が強く独立した形で反映されたのではないでしょうか。
アルバム収録曲の中でも、三方向からのアイデアが良い意味でバラバラであることがこの曲の個性であり魅力だと僕は思っています。「ひとりぼっちのバラード」と「マイ・ラブ」という壮大な2曲に挟まれた小品ながら、個人的にはこの曲、「光と花の思い出」「ひとりぼっちのバラード」と並んでアルバム中特に好きな1曲なのです。

詳しい楽曲考察は次のチャプターに譲るとして、ここでお題曲の話ではないのですが・・・「雨の歌」関連でこの場を借りてみなさまにお尋ねしたいことが。
実は最近ある先輩からお尋ねを頂きまして、タイガースの「淋しい雨」に原曲、と言うか英語ヴァージョンの現地レコーディング作品って存在するのでしょうか。
僕のつたない知識では分かりようもなく、もしかしたら拙ブログを読んでくださっているみなさまの中にご存知の方がいらっしゃるのでないかと期待するところなのですが・・・いかがでしょうか。

②楽曲全体の考察

先述の通り、村井さんの爽快なメロディーに安井さんが載せた悲しい詞・・その不思議なバランスに僕は惹かれています。
エンディングのキラキラとした東海林さんのアレンジにしても、歌メロの〆でジュリーが歌う

やさしい言   葉は むなしく  聞こえる
C         Fmaj7  Em7  F    Dm7  C    A7

僕は憎む いつわりを ♪
Dm7        F(onG)  C

の歌詞とは乖離がありドキッとしますよね。
シチュエーションとしては、主人公にはつい最近までつき合っていた恋人がいて、別れ際には「あなたには私なんかよりもっとふさわしい人がいる」な~んて言われた感じですかね~。
その後、ある雨降りの夜に鬱々とした気持ちで街を歩いていたら、その彼女がちゃっかり新しい恋人らしき人とデートしているのを見かけてしまった、と。
安井さんは女性視点で書いた可能性が高いので、対象は「彼」かもしれませんが・・・。

君が誰かと通りすぎたのを
C

僕はみてた  雨の夜 ♪
Fmaj7  Dm9   G7     Cmaj7

ただね、村井さんのメロディー、ジュリーの歌をを聴いていると浮かんでくるのは、歌詞にある「夜」ではなくて、「午後」の雨の景色なんですよね。
次のチャプターで、ジュリー自身の「雨はイヤだけど夕立の雨上がりはいい」という雨についての話を書きますけど、楽曲としての「雨の日の出来事」の雨は午後の夕立を思わせます。雨があがったら主人公はパッと気持ちを切り替えて笑顔をとり戻したんじゃないか・・・そんなふうに聴き手が想像してしまう歌だと思うのです。
いつまでも暗く落ち込んでいる、という主人公の姿が見えてこない・・・これはやっぱり当時のジュリーの声の為せるところですかね~。

例えば僕はトッポ自作詞のソロで「雨上がりと僕」という曲がかなり好きなんですが、そこでは主人公が
「水たまりに映った自分の暗い顔を見たくないから、雨があがって欲しくない」
と歌うわけで、これがトッポのジュリーとは対照的な声の個性と合っているのです。
道を分けたタイガースのヴォーカリスト2人が、ごく近い時期に雨の歌、しかもいずれも素晴らしい曲を歌っていて、その「声」と「雨」の相性がまるっきり違うというのはとても面白いことです。

同時に、「君」とその連れの2人に気づかれないように顔を伏せて、心の中で雨に向かって問いかける・・・そんな情景も併せてやっぱりこの歌は「タイガースの頃」のジュリーだなぁ、とも思えます。
アルバム『JULIE』って、タイガースの音楽性とは一線を画していますよね。
「愛のプレリュード」「君をさがして」の曲想や、「ひとりぼっちのバラード」「マイ・ラブ」の高度な転調採用などから考えると、これはジュリーをして「歌謡界の新星歌手」たらんとするセールス戦略です。
逆に言えばタイガースが(「歌謡曲」の対義としての)ロックである、と事務所の認識があったことの証明。でもジュリーのソロでは一度そこから離れてみよう、と。
だからこそ「君を許す」のタイガース・シングルへのシフトがややこしいわけですが・・・。

『JULIE』の中で「タイガースのジュリー」を最も投影している曲は「雨の日の出来事」だ、と僕は思っています。
アルバム中唯一ロック色を前面に出した「誰もとめはしない」はタイガース・ヴァージョンもあるけれど、シローのコーラス以外タイガースのメンバーは関わっていなさそうですからね。テイクは違えど、どうもいずれも同じ演奏者によるトラックっぽいですから。サリーのベース、ピーのドラムスが入っていればシングルA面級の仕上がりとなったはずのナンバーですが、これは『JULIE』演奏陣による別ヴァージョンでしょう。
もちろん素晴らしい曲ではありますけど、タイガース色は薄いのです。
そこで、ロック・チューン「誰もとめはしない」よりむしろ「雨の日の出来事」の方が曲想的にもジュリーのイメージ的にも「タイガース寄り」だな、と僕は感じます。
「雨がしとしと、日曜日♪」のジュリーを受け継いでいるように思いますよ。

それに、この曲は『JULIE』収録曲の中でジュリーの高音の魅力も際立つ異色作。村井さんは敢えてこのアルバムではタイガースよりもキーを低く設定しているそうで、それは成功していましょうし、「雨の日の出来事」の音域でもそれはその通りなんですけど

ふりしきる   雨に聞いても知らない
   F      Fmaj7 F                          C

今では   もう言いわけもいらない ♪
F    Fmaj7  Fm7            D7        G7

このヴァースに登場する曲の最高音(高い「ミ」の音)を歌うジュリーに、タイガースでの高音ヴォーカルが重なりませんか?
この声にどことなく「風はしらない」を連想させられるのは僕だけなのでしょうか。

確かにアルバムはタイガースとは毛色の違う作品だけど、ジュリーファンとしては「これがロッカー・ジュリーのファースト」と称し誇れる1枚であり、1曲1曲。
遅れてきたファンの僕がこのアルバムから「ひとりぼっちのバラード」を生で聴けているのは奇跡のようなことで、しかもそれがタイガース再結成直後のセットリストだったというのがまたね・・・不思議な「後体験」の繋がりだったなぁとしみじみ思っています。

③『愛をもとめて』より 雨の話

今日の『愛をもとめて』は、「雨」をテーマにつらつらと話をしてくれるジュリーです。
毎回かどうかは分かりませんが、番組冒頭にジュリーの「ひとこと」があって、だいたい「こんばんは、沢田研二です」から始まるんですけど、ポエム朗読がある回は詩の内容に沿った「台本」(だと思っています)を読んでくれる場合がありますね。
この回もそうで、冒頭でのジュリーの「台詞」は


雨に濡れた女性はなかなか色っぽいですね。
季節で言ったら、あなたはいつの雨が好きですか?


とまぁ・・・とにかく甘やかな声でね~。
リアルタイムでラジオを聞いていらした先輩方がポ~ッとなってしまう様子が想像できるほどです(笑)。
そんな台詞に続いて朗読されたポエム、これまたタイトルが分からないのですが、印象的な箇所を書き起こしてみますと


あの人と別れた悲しみを、何処へ持っていけばいいか・・・
(中略)
寒い心が濡れそぼります。みぞれまじりの冬の雨に、心の芯が凍ります。やがて雪になりそうです。


なかなか切ない「雨」のポエムです。
でもジュリーは朗読が終わるとキッチリ気持ちを切り替えて、朗らかな声で「雨」の話を始めてくれます。


いろんな雨がありますけど、まぁ雨を好きな人ってのもいらっしゃるでしょうが、だいたい雨が降っていいことっつうのは・・・ないですなぁ。雨上がりってのは好きですけど、でもほら、ドシャ降りでもう一週間もしょぼしょぼしょぼしょぼ降られて、その後の雨上がりはちっとも気持ちよくないですけど。
夕立ちっていうのかなぁ。ザ~ッと降ってパッとこうあがるとね、土の匂いがプ~ンとしてって言うか、なんとも言えないすっきりした気分になるでしょ?

やっぱり雨が降るとよくないことが多いでしょ?
たとえば小さい頃から考えると、遠足とかね、ピクニックとかね、運動会とかそういうのも全部中止になるしねぇ。
僕なんか小さい頃は京都にいたわけですが、京都っつうのはお祭りが多いわけ。時代祭、葵祭、祇園祭・・・雨が降ると全部中止になっちゃいますからね。


恥ずかしながら、ジュリーの発音「じだいまつり」がどんなお祭りなのか僕は分からず、調べました。
「時代祭」は「葵」「祇園」と合わせて京都三大祭でしたか!知らなかった・・・えっ常識ですか?(汗)


(今でも)野外でステージやったりする時にね、まぁ~ホントに雨のことが気になって気になってしょうがないですよね。「雨天決行」って書いてもさぁ、やっぱりこういうこと書くと雨が降りそうな気がするから書かないでおこう、とか色々気を遣ったりなんかするわけですけれども。
やっぱりカラ~ッと晴れて、適当にどうでもいい時にサラッとこう降ってくれる雨はなかなか結構ですが?


と〆てくれたジュリー。先輩方は、雨天決行のジュリー野外LIVEって体験されてるんですかねぇ。
LIVEそれ自体も大変なんだろうけど、業界でよく言われるのは「雨の野外LIVEは会場販売グッズが売れない!」という・・・だからやはりジュリーの言う通り、だいたい雨が降っていいことってのはないんですね。


で、最後の最後にジュリーがこの日オンエアしたBGMを紹介してくれるのですが

今日は、「ディンドン」ジョージ・ハリスン、これを聴いて頂きました。それではまた。

ひゃあ・・・時代を感じますね。あんまり売れなかったけど、「ディン・ドン」はジョージが74年末にリリースしたアルバム『ダーク・ホース』からのシングル・カット曲。
これは隠れた名曲ですよ。某アイドル・グループに同じタイトルの曲があるけど、本家はジョージです。
『愛をもとめて』ではこんなふうにして、ジュリーの曲ばかりじゃなくて、その当時のタイムリーな洋楽とかかけてくれてたんだなぁ、と改めて70年代の旧き良き雰囲気を満喫できた回でした。

ということで、今月は『愛をもとめて』のジュリーの話にあやかったお題を5曲ほど書いてきました。このシリーズはまた秋くらいに書きたいなぁと思っています。
実はその後、福岡の先輩からは『愛をもとめて』以外のラジオ音源も大量に授かってしまいましてね~。エキゾ時代の『NISSAN ミッドナイト・ステーション』とか。
今我が家はお宝ラジオ音源の山ですよ。
僕一人が楽しんでいても勿体無いので、”ラジオのジュリーの話に関連したお題を探すシリーズ”、今後も定期的に開催したいと思います。
僕自身、メチャクチャ勉強にもなりますからね!


それでは、オマケです!
今日は「雨」に関連しまして、Mママ様からお預かりしている切り抜き資料を。
「あめはきらい」というタイトルのジュリー自筆のポエムが載っているんですが、これ『女学生の友』ですかね?フォトポエムの連載とは全然違うようですが・・・。


Img494

Img495


う~ん、僕にはこれが何年くらいのジュリーなのかも分かりません・・・(汗)。


では次回更新は・・・ジュリー69歳の誕生月である6月は、昨年に引き続いて”act月間”といたします。
まだまだ分からないこと、把握しきれていないことの多いactの名曲群。どのくらいのペースで更新していけるか見当もつかない状態ですが、最低でも5曲は書きたいと思っています。
今年もよろしくおつきあいくださいませ~。

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コメント

DYNAMITEさん、こんにちは。
野外コンサートと名のつくものは、ジュリーの比叡山フリーコンサートだけしか行ったことがありませんが
あの時もチケットに雨天決行と書いてあった気がします。
それはそうですよね。
2万人以上のファンが全国から集まるわけだし
確かラジオかTVかの生中継も予定されていたはずですから。
コンサート前の説明で、「山の天気は変わりやすい。急に雨が降りだしたり、雷が鳴り出したり云々・・・」と言われ
どこにも逃げ場のない会場で、もしも雷が鳴ったらどうしようと、身構えた覚えがあります(^^;
幸い当日はピーカンで無事に終わりましたが、死ぬほど暑かったです。

投稿: hayami | 2017年6月 1日 (木) 09時35分

hayami様

ありがとうございました!

そうでした、hayami様は比叡山に参加されていたのでしたね。
僕は屋内にいる時の雷はむしろ大好きなのですが、さすがに屋外で、しかも山となりますとねぇ・・・天気が急変し雷が鳴り出したことを想像しますと怖いですねぇ・・・。

今回書いた『愛をもとめて』がいつの放送だったのかは分かりませんが、なんとなく比叡山の前かな、という気がします。少なくとも野外の大々的なLIVEが決まった時点で「雨のことが気になって」と話してくれているような気がしました。

当日はお天気に恵まれ駆けつけたファンにとっても幸いでしたね。
でも、「死ぬほど暑かった」というお話は何人かの先輩方からも伺っていましたよ~。参加された方はみなさん仰います。
さぞ暑かったのでしょうね・・・。

投稿: DYNAMITE | 2017年6月 1日 (木) 20時09分

DY様 こんばんは

アルバム『ジュリー』を手に入れるのにかなり時間がかかりました。楽譜『ビッグヒットコレクション』の巻末にあるディスコグラフィを見て、手元に無いのは『ジュリー』と『PYG田園コロシアムライヴ』どちらも欲しいなあと思いつつも『ジュリー』は、ジャケット写真がなく「廃盤」の文字が。中古屋で見つけるまでの何年間は、曲名から想像の日々でした。全体的にかわいらしい感じを受けましたが、「君を許す」が難しすぎました。お題曲も「いつわり」という言葉に、年齢の隔たりを感じながら聴いていました。まだ大人になりきれていなかった頃でした。なので特別な思いも無く、どこかに「廃盤」の文字と一緒に消えてしまうイメージが付きまとっていました。

時代を経て、ツアーで「マイ・ラヴ」を歌ってくれた時は嬉しかったですね。何年前でしたか、洋楽曲みたいに気持ち良く歌っている姿が印象に残りました。

雨の歌と言えば、雨に濡れながら歌った「LOVE(抱きしめたい)」を思い出します。それと、若山富三郎さんとデュエットした「或る雨の午后」が良いですよ。古い歌だけどタンゴのリズムが軽やかでおしゃれな曲です。私のカラオケ十八番になりました。

投稿: BAT | 2017年6月 1日 (木) 23時53分

BAT様

ありがとうございます!

ええっ、このアルバムはそんな早い時期に廃盤扱いとなっていたことがあったのですか!

でも思い返せばレコードの時代ってそうしたことはままありましたね。
僕は杉真理さんの初期アルバムをずいぶん探し歩いたことがありましたし、あとは洋楽については「何故日本盤が出ていないのか」と納得できない作品も多かったです。まぁそれは上京したら輸入盤店舗や中古盤専門店などが多くあったので解決しましたが・・・。

「マイ・ラブ」のセットリスト入りのお話は羨ましい限りです。
結構最近なんですよね。
これからのLIVEでもこのように昔のアルバム収録曲のサプライズ選曲を期待したいです。とは言えデビューから50年・・・休まず歌い続けてきたジュリーの歌はあまりにも数が多いですからね。そのすべてを生体感することは不可能ですが・・・。

「LOVE(抱きしめたい)」は確かに雨の歌とも言えますね。他にも「ジャンジャンロック」ですとか「運命」ですとか・・・それぞれ趣の違う雨の歌、ジュリーはたくさん歌っていますね~。

投稿: DYNAMITE | 2017年6月 2日 (金) 12時19分

DY様 こんにちは。

真っすぐに落ちてくる大粒の雨、にボトボト打ち付けられている心象・・・でしょうか。
ストイックで潔癖な少年の幼さがキュンときます。

「比叡山」は
当時はまだファンクラブに入っておらず、行くすべがありませんでした。
TVの映像を見て「うわ、暑そう・・・ジュリーピンクのフトン(?)着てるし、、、(キルト生地ですね。ゴメン)熱中症になったらどうすんの?」とか変な心配しちゃいましたよ。

投稿: nekomodoki | 2017年6月 5日 (月) 11時10分

nekomodoki様

ありがとうございます!

仰る通り、「少年」ですねぇ。このファースト・アルバムの中では安井さんの詞で最も少年性を感じさせる曲かと思います。

比叡山コンサートは、『プレイファイブ』の写真などを見てもいかにも暑そうです~。
ただ、ジュリーは暑さには強そうと言いますか、夏が好きだと聞いたこともありますし、汗をかいて歌うとそのぶん声が良くなりそう・・・。
灼熱の野外は相当に素晴らしい歌声だったのではないでしょうか。

投稿: DYNAMITE | 2017年6月 5日 (月) 16時57分

DY様
 こんにちは。私の応援するオリックスは今日から阪神タイガースとの交流戦、木曜日に京セラドーム参戦してきます。糸井選手が打席に立つと複雑な心境になるでしょうね、「今日だけは打つな!」と。
 アルバム『ジュリー』は『ジュリーⅡ』よりずいぶんあとから再発されたやつを買いました。「Ⅱ」と違って歌詞カードとかしょぼく開封後すぐにまずがっかりしたものでした(笑)。アルバム全体の印象としてはボーカルデカいな~と歌謡曲みたいやな~でした。(購入当時)中2の私の琴線にはほぼ触れず、いい曲だなと思ったのは中野サンプラザのライブ盤に収録されていて耳になじみのあった「ひとりぼっちのバラード」と「ビロードの風」「誰もとめはしない」くらいでした。そういえばこのアルバム、演奏者のクレジットが全くありませんよね。
 お題曲も当然のようにくり返し聴くこともせず長い間忘れていましたが、伝授拝読していると少しずつ歌詞の描かれている風景とか主人公の心理描写?に納得、だんだんいい曲に思えてきました。やっぱり「僕は憎む いつわりを」のところが肝なのでしょうか。
 アルバム『ジュリー』と「君を許す」「ラヴ・ラヴ・ラヴ」、この辺のリリース事情は大変興味深いですね。

投稿: ねこ仮面 | 2017年6月 6日 (火) 13時07分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

そうですね、やはりこのポップで可愛らしいナンバーで「僕は憎む いつわりを」と歌うギャップに僕は惹かれているのだと思います。
あと、この部分はパッと聴きだとAメロの繰り返しのように聴こえてしまうのですが、記事本文の通りコード進行はかなり違っているのです。
僕は「FonG」の響きが特に好きです!

オリックスは交流戦飛ばしてますね~。
阪神もなかなか健闘しています。実は今年の阪神には開幕前はまるで期待していなかったのですが(ねこ仮面様もオリックスについて同じようにお考えだったかもしれませんね)、ここへきて体幹重視の「金本イズム」のようなものがファンにも見えてきて、なるほど糸井選手を獲得したのは良かったんだなぁと。
まぁ、今年「Rock 黄 Wind」の記事を書くことになるかもしれない、とまでは今は思っていませんけどね。
いずれにしても、今日の試合は頂きましたよ!

投稿: DYNAMITE | 2017年6月 6日 (火) 20時28分

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