沢田研二 「卑怯者」
from『HELLO』、1994
1. HELLO
2. DON'T TOUCH
3. IN BED
4. YOKOHAMA BAY BLUES
5. 卑怯者
6. RAW
7. ダーツ
8. Shangri-la
9. 君をいま抱かせてくれ
10. 溢れる涙
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桜満開、とはいかない週末でした。
今日はお昼に出かけて神田川周辺を歩いてみたんですが、本格的に桜並木を楽しむまでにはあと数日かかりそうですね。
さて、今年の新譜2曲の記事も書き終え、今回からまた様々な時代のジュリー・ナンバーをお題に、タイトな文量でビッシビシ更新してまいります。
4月前半は「この曲のこの演奏にシビレる!」シリーズと銘打ちまして、まだ記事にしていない曲の中から特に僕の好きな素晴らしい演奏が聴けるものを選んでゆくという趣向で、まず第1弾の今日は「ドラムス編」。
僕は2008年12月3日、東京ドームでの鉄人バンドの演奏でジュリー堕ちしましたから、これまでジュリー・ナンバーのレコーディング、ライヴに関わってきたドラマーの中ではやはりGRACE姉さんが一推しです。
ただ、GRACE姉さんがレコーディングした曲はリアルタイムですべて記事を書き終えています。そこで今回は、アルバム1枚きりの参加ながら、その個性的な音で唯一無二の輝きを放つ湊雅史さんのドラムス演奏に焦点を当ててみたいと思います。
アルバム『HELLO』から・・・そう言えば、この曲にタイアップがあったことを先日知ったばかりです。
「卑怯者」、伝授!
ドラムの話の前に、まずは楽曲考察を簡潔に。
昨年末に「HELLO」の記事で書いたように、僕はこのアルバム購入当初は、秋元康さん作詞の収録曲に若干の抵抗を覚えていました。阿久さんのダンディズムを引き継いだような詞のシチュエーションが94年当時のジュリーにはそぐわないのではないか、空回りしているのではないか、と感じたからです。
でもその後繰り返しアルバムを聴くうち、そうではない、と。これは正にこの時代のヒット・チャートのトップを駆けていた秋元さんと後藤次利さんの尽力なくして成しえなかった1枚だと思えてきました。
「チャート関係なく、自分の歌いたいことを歌う」ために翌年からセルフ・プロデュースに打って出るジュリーに、秋元さんや後藤さんがキッチリと「締めくくり」を提示したかのような名曲が「HELLO」であり「卑怯者」ではなかったか、と今は考えています。そのあたりについては「HELLO」の記事もご参照ください。
再評価が叶った今、僕が特に惹かれる歌詞部は
置手紙さえ残さずに
A F#m
夢でも見ていたみたいに ♪
D E A
ここなどは、あの70年代、80年代に狂騒じみた感慨を持ちつつ「断ち切る」感覚がありますし
卑怯者! 指をさし 俺をせめるのは
A D C#7 Ddim F#m F#m7
愚かな正義と知ってる ♪
D E A
ここはジュリーの矜持にも繋がる・・・今タイムリーな言葉で言うなら「60過ぎて地位もなにもない」。
ジュリーはずっとずっと前から、大切な人のためなら矢面に立つ(自らを攻め立てられる立場に置く)ことに躊躇いを持つ人ではありません。後追いファンの僕はジュリーwithザ・ワイルドワンズでのテレビ出演時の演奏シーンについて考えて初めて、ずいぶん遅れてそんなことを考えたものでした。
一方では、この詞で秋元さんが描くのはギリギリのダンディズムが辛うじて支える「自虐」でもあります。「別れ」の状況にはリアリズムもあります。
かつて僕は「ヤマトより愛をこめて」がダンディズムで「LOVE(抱きしめたい)」はリアリズム、と書いたことがありますが、秋元さんはまるでその双方を、阿久さんの描いた歌の主人公が年齢を重ねて40代後半となった姿を重ねたかのように訥々と語ります。この点は「HELLO」よりも「卑怯者」の詞に強く感じることです。
後藤さんのメロディーは、いわゆる「歌謡曲」寄りであるかもしれません。
ただし採譜してみますと、、王道のメロディーに配したコードはメチャクチャ手ごわい!
特徴的なのはディミニッシュによる代理コードの多用です。先述の歌詞部に登場する「Ddim」以外にも
見慣れた街を後にして
A F#m
夜明けの列車で 俺は出てゆく ♪
D E Fdim F#m E
の「Fdim」であったり
今ならおまえは やり直せるはず
Dmaj7 A C#m7 F#m
どんなに別れがつらくても ♪
D Bdim F#m B7
の「Bdim」であったり。
緻密に練りこんでいるんですよね。さすがです。
キーはイ長調ですが、イントロとエンディングに独立したギター・リフ(「A7」)を配した構成も大好き。ちょっとインドっぽいと言うかサイケっぽいと言うか、不思議な音階のリフ・フレーズに、僕はXTCの「Earn Enough For Us」という曲でのアンディ・パートリッジの演奏、アレンジを連想しました。
これがもしシタールに近い音色だったら、前年リリースの「Come On!Come On!」のような感じに仕上がっていたのかな。
それでは、今日のメインテーマである湊さんのドラムスについて書いていきましょう。
ガッチガチのセメント・チューニング。演奏時のインスピレーションでアドリブを繰り出すスタイルで、「同じ曲を二度と同じようには叩かない」とまで言われることもあるという「感性型」にして「超・攻撃型」のドラマー、それが湊さんです。
僕は湊さんが在籍したDEAD ENDについてほとんど知らなかったこともあり、初めてアルバム『HELLO』を聴いた時(特に「Shangri-la」が強烈でした)、「このドラマーは一体?」とクレジットを見て(その当時は『HELLO』の歌詞カードも普通に読めたなぁ・・・遠い目)湊さんの名前を頭に刻み込みました。
ただ、その後も含めて僕にとって湊さんのドラムスは、ジュリーのこのアルバムだけに集約されてしまっています。湊さんのことを語るならば本来はもっと手を拡げて勉強しなければならないところですが・・・今回はご容赦ください。
実は、湊さんの年齢を把握したのがつい先日のことなのです。なんとなく「大ベテラン」「大御所」のイメージを勝手に持ち続けていたんですけど、GRACE姉さんのツイッターをたまたま拝見して(こちら)、「えっ、湊さんってGRACE姉さんが「くん」付けで呼ぶような年齢なの?」と驚き、ネットで調べてみた次第。
なんと、僕とたった1学年しか変わりません(湊さんは早生まれですので、誕生年は僕と同じ1966年)。ということは、『HELLO』参加時はまだ20代ですか。凄い!
「卑怯者」のレコーディングでも、もちろんリハを重ねての本番だったのでしょうが、湊さんの演奏はテイクごとに細かなニュアンスが変化していき、「その一瞬」でしか繰り出せなかったフィルや打点を僕らは正規音源として今CDで耳にしていることになります。
湊さんの演奏が「何か他の人と違う」伝わり方をするのは第一に皮を「硬く」張った状態にして叩くチューニング。スネアの音が最も分かり易いでしょう。残響音が少なく、一打一打の主張が強くなっています。
第二に「インスピレーションによるアドリブ」。これは特にハイハット(LIVEだと、向かってスネアの右隣にセッティングしてある二重のシンバル。2つのシンバルをを閉じると「チッ、チッ♪」と鳴り、開くとに「シャ~♪」と鳴ります。開閉は左足で操ります)に注意して聴けば伝わりやすいと思います。
例えば1番Aメロ、歌詞1行目で「裏」や「裏の裏」を刻んでいるのが閉じた状態。「置き手紙さえ♪」で突然(そこで入れるか!と驚かされます)「シャ~♪」と鳴るのがオープン・ハイハットです。
これらの開閉が規則性なく自由に、しかも刺激的に繰り出される演奏が湊さんならでは。
また
世界 中が敵でもいい
C#m D A F#m
おまえだけはきっとわかるだろう ♪
C#m D Bm D E
このブレイク部のスネアを打つタイミング、面白いですよね。これも湊さんがその瞬間に何らかの着想を得て生まれた演奏です。
加えて、フィル・フレーズの素晴らしさは言わずもがな。
やっぱりロールを絡めたフィルが目立つ中、僕が好きなのは一番最後の「卑怯者!」の直後に「しゃたん!」と鳴る2打です。
サビでジュリーが「卑怯者!」と歌う箇所は曲中計6度登場しますが、湊さんがフィルを入れてくるのは最後だけ。
後藤さんが施した「しゃかしゃん!」というS.E.とかぶってしまっているのが残念です。セオリーには反しますが、最後だけはS.E.を抜いた方が素晴らしい仕上がりになったのでは、と思いますがいかがでしょうか。
下手の横好き&典型的な器用貧乏タイプの僕は色々な楽器をやりますが(いずれも腕前は三流です)、最初に入れ込んだのはドラムでした。
小学校の鼓笛隊でスネアをやったのがきっかけで、『太陽にほえろ!』のサントラでバンドサウンドに憧れ(つまり、僕には井上バンドのDNAがそれとは知らず幼少時に注入されていたのです)その後ブラスバンドでドラムスを始め・・・「本格的にやってみたら」と言ってくれる人もいましたが、ギターに出逢ってからはそちらに気持ちが行ってしまい、ドラムの練習をしなくなりました。
元々才能なんて無いわけですから稽古不足で上達が望めるはずもなく。
それに僕は当時から腰が弱かったですからね。ドラムスって、腰への負担が半端ないと言われます。
かつてPONTAさんが『イカ天』のゲスト審査員に出演されていた時、ある出演バンド(名前を忘れてしまいました)のドラマーが素晴らしい演奏を魅せてくれた回がありました。そのドラマーが撮影当時に腰を痛めながらの熱演だったと知ったPOANTAさんは「いいドラマーほど腰からやられるものだ」と、賛辞も込めて気遣いの言葉をかけていらっしゃいました。
たとえ口には出さずとも、PONTAさんもGRACE姉さんも、そして湊さんも、腰の不調を抱えながらずっと活動を続けていらっしゃるのかもしれません。
個人的には、「観る」側としても特にドラマーへの憧れは今でも強いです。
アルバム『HELLO』での湊さんの演奏を聴くと、「演奏してて爽快なんだろうなぁ」と思います。
湊さんの個性は、楽器に詳しくない人にもとても分かりやすいですから、この機会に是非ドラムスに気をつけて「卑怯者」を聴いてみてください。
最後に。
今年の全国ツアー、このアルバムのタイトルチューンにしてシングル曲「HELLO」は歌われるでしょうか。
昨年末に『祈り歌LOVESONG特集』のセットリスト予想として記事を書いたばかり(やっぱり当たりませんでした)の「HELLO」は、僕がまだ生で聴いたことが無いシングル曲のひとつです。
リリースは「YOKOHAMA BAY BLUES」と両A面扱いですよね。ジュリーはどちらかと言うと「YOKOHAMA~」の方がお気に入りのようですから、選ぶとすればそちらに気持ちがいくのかなぁ。
この先一度は「HELLO」の方も聴いてみたいのですが、下手すると今年がラストチャンス?
是非、期待したいです。
それでは、オマケです!
現在、94年の資料ネタが尽きてしまっているので、「卑怯者」というフレーズからの連想ということで・・・若きジュリーが演じた「坂本竜馬暗殺犯」(いや、秋元さんの描いた主人公はそういう意味での「卑怯者」ではないんですけど)の記事を。
福岡の先輩からお預かりしている『ヤング』のバックナンバー、82年9月号から2ページどうぞ~。
ジュリーがこんな役を演じたことがあるなんて、この記事を目にするまで僕はまったく知りませんでした・・・。
いやはや、今回は「コンパクトに」と心がけて書いたのにやっぱり長文になってしまいました。
「長過ぎて最後まで読めん!」とのお言葉、よく伺います。なんとか次こそは~(汗)。
それでは、『この曲のこの演奏に痺れる』シリーズ、次回第2弾は「ベース編」です。
盟友・YOKO君の大好きな・・・と言うか歌詞の内容が彼の若かりし日々そのまんま、というシングルB面の名曲を採り上げます。どうぞお楽しみに。
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コメント
DY様 こんばんは。
「ルビコンを一人で渡るか、愛する人を道連れにするか。」
どちらを選んでも石を投げられるようなシチュエーションなんでしょうか。
ともあれ、このアルバムの中で一番よく聴いてた曲です。
こちらをシングルにしてほしかったなぁ。
DY様、更新早過ぎです(;^_^A
後半の請求書(笑)来ましたね。
う~ん、どこ行こうか、これから検討します。
投稿: nekomodoki | 2017年4月 5日 (水) 23時37分
nekomodoki様
ありがとうございます!
> どちらを選んでも石を投げられるようなシチュエーション
なるほど、確かにそんな状況かもしれませんね。それだけに、「卑怯者」や「HELLO」で秋元さんが描いた物語と阿久さん時代との違いは「身近さ」と言えましょうか。
僕も今、懐と相談しながら参加会場を検討しているところです。
当初は「数」をたくさん行こう、年明けのNHKは全部行きたい、と考えていたんですけど、そのNHK3会場をサッパリ諦め、そのお金を生かして新年の熊本に行く、という案をカミさんと相談しています。
昨年の震災を忘れてはいません。「九州人の僕が、このタイミングで熊本に行かずしてどうするんだ」という思いが沸いてきたのです。
これからじっくり考えたいと思います。
確かに更新早過ぎですよね。自分でもそう思います(笑)。
ひとまず来週まではこの更新ペースで行くつもりですよ~。
投稿: DYNAMITE | 2017年4月 6日 (木) 08時58分
DY様
こんばんは。桜花賞は外れましたが私、昨日の中山メインのニュージーランドトロフィー、馬連29320円的中、今日の午後は京セラドームで野球観戦、オリックス快勝、上々の週末でした。
ザック・スターキーですが、フーの来日で2回生で観ました。リンゴより明らかにキース・ムーンです!ドラムスの手ほどきもキースからだと何かで読んだ記憶があります。『アメイジング・ジャーニー』というフーのドキュメントDVDがあり、その中の「REAL GOOD LOOKING BOY」レコーディング・シーンで、ピートからザックとエンジニアはきつめに当たられ、ゲストのラビット(ピアノ)、グレッグ・レイク(ベース)には寛容というわかりやすい関係が面白いですよ。
で、お題曲、両Å面の2曲より断然シングル向きに当時思いました。でも私は「ダーツ」かな。湊さんの硬質なスネア、キース・リチャーズのソロしか知りませんがスティーヴ・ジョーダンのともまた違う独特な「硬さ」ですね。清志郎とチャボの『グラッド・オール・オーヴァー』での湊さんのドラミングは圧巻でした。でも『HELLO』でのスネアほどのハイピッチチューニングでもなかったような?
投稿: ねこ仮面 | 2017年4月 9日 (日) 22時05分
ねこ仮面様
ありがとうございます!
素敵な週末を過ごされたご様子で何よりです。
それにしても桜花賞は荒れたみたいですね。会社の同僚は今朝、大きく肩を落としての出勤でした。
確かに、秋元=後藤コンビからシングルを選ぶとしても、曲調や詞の分かり易さからすると「卑怯者」や「ダーツ」の方がヒット向きだったのかなぁとは思います。で
も個人的には「HELLO」はジュリー・シングルの適性ありだったと思っています。今年のツアーでなんとかセトリ入りを切望していますが・・・。
なるほど、ザックは超有名な2世ドラマーながら、自分の志した道で厳しく育てられたようですね。素晴らしいことだと思いますよ。
投稿: DYNAMITE | 2017年4月10日 (月) 11時31分
こんばんは。
私が最初に湊雅史さんというドラマーを認識したのは、アルバム『Really Love Ya!!』にクレジットされていたからでした。
と言っても、はじめはリアリーのドラマーはポンタさん単独と頭から思い込んでいたところ、先輩ファンの方から「リアリーのドラマーは4人いる」と教えていただき、CDのブックレットで確認して、湊さんのお名前を発見した次第です。
ただ、リアリーでは、どの曲をどのドラマーが演奏しているかは明記されていません。
今回の御伝授で、湊さんのドラムスの特徴や個性をなるほど~と読ませていただき(ホンのすこーしはわかった気になって)、改めてアルバム『Really~』を聴いてみたのですが、やはり私の耳ではどの曲が湊さんのドラムスなのか判別できませんでした。
DYNAMITEさんは、リアリーではどの曲が湊さんの演奏と思われますか?お考えをお聞かせいただければ嬉しいです。
投稿: ちこ | 2017年4月11日 (火) 00時17分
ちこ様
ありがとうございます!
ひゃあ、ビックリしました。
僕も、『REALLY~』については先にDVDのツアー映像を観てからCDを購入したせいでしょうか、以前のちこ様同様、今の今までドラムスはポンタさん単独だと思い込んでおりました。
まさか湊さんが参加されていたとは・・・。
じゃあどの曲が湊さんか、と考えますと、これまたちこ様と同じく「分からない」のです。
曲想なら「勝利者」、フレージングなら「DON'T SAY IT」、チューニングなら「Come On !! Come On !!」ということになりましょうが、いずれもアルバム『HELLO』での湊さんの演奏のような突出性までは感じとれません。
僕がよく知らないだけで、湊さんもこんなふうに叩くことがあるのかもしれません。
もうひとつ考えられる要因は、レコーディングの事情です。
『HELLO』のファーストトラックは、少なくともドラムスは含めた「せ~の!」の1発録りである可能性が高いですが、以前どこかでお話したように、『REALLY~』など建さんプロデュース期のアルバムには、ファーストトラックがサンプリングを採り入れた打ち込みのトラックである曲も多いのです。
その上で生のドラムスを重ね録りすることもまたとても高度なテクニックを要しますが、「大暴れ」のフレージングは押さえられるでしょう。 とすると、「F.S.M」あたりが湊さんの演奏である可能性もなくはないですが・・・。
ともあれ、湊さんのジュリー・アルバムへの参加が決して『HELLO』この1枚、ではないことを今回教わりました。ありがとうございました。
今後、頭に叩き込んでいきます!
投稿: DYNAMITE | 2017年4月11日 (火) 09時01分
ご回答ありがとうございます。
打ち込み音の上に生のドラムス演奏を重ね録りするという手法、興味深いです。それがいかに高度なテクニックを要するかは、素人でも想像に難くありません。
『Really~』では湊さんの個性は多少抑え気味であったのかもしれませんが、今回のお題記事で、「セメント・チューニング」「残響音が少なく、一打一打の主張が強」いドラムス・スタイル、これはかなり私の好みだなあと改めて自覚しました。
さらにだいぶ後になって知ったことですが、湊さんは、『Really~』に参加する前の2年間ほど(?)、下山さんが弟さんなどと一緒にやっていたバンド、60/40のメンバーだったのですね。60/40はアルバムも制作しているようですが、その音源は入手が難しいので、以前、動画サイトに出ていたライブ映像を幾つか観たことがあります。その時は湊さんのドラムスの特徴をはっきり感じ取るまでには至りませんでしたが、今回ご教授いただいたことを踏まえて、また探して観てみようと思います。
どうもありがとうございました。
投稿: ちこ | 2017年4月13日 (木) 21時56分
ちこ様
ありがとうございます!
> 「セメント・チューニング」「残響音が少なく、一打一打の主張が強」いドラムス・スタイル
ポンタさんの「噂のモニター」のドラムスもそんな感じですね!
僕も詳しくはないんですけど、湊さんは、若い頃から下山さんとの関係が深いようです。
泉谷さんの90年代のアルバムをしっかり追いかけていけば、その人脈の繋がりから僕はもっと早く湊さんの演奏に出逢えていたかもしれません。
映像、僕も探してみようと思います!
投稿: DYNAMITE | 2017年4月14日 (金) 10時49分