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2017年3月30日 (木)

沢田研二 「揺るぎない優しさ」

from『ISONOMIA』、2017

Isonomia

1. ISONOMIA
2. 揺るぎない優しさ

--------------------

今日は暖かい1日でした。会社の倉庫近くの公園の桜は、今朝の時点ではこんな感じ。

1703300817

明日朝もこのルートを通るつもりで、どのくらいになっているのか楽しみです。
それとは別に、週末には何処かへ出かけて桜を観にいこうと思っています。土曜は天気が悪いらしいので、日曜かな~。まだ「満開」ではないのでしょうが。


さて、前回「ISONOMIA」の記事に書いた通り、僕は今年の新譜2曲について、政治性や社会性を掘り下げてジュリーの歌詞を紐解くことは最早ナンセンスなのではないか、と考えさせられています。
ジュリーのメッセージはごく自然な「人の望み」なのだ、との思いが強くなっているのです。
「ISONOMIA」の記事を書いた翌日、普段からリスペクトしているJ先輩の新譜についての文章をSNSで拝見することができました。
その先輩はいつも新譜リリースやLIVEツアーの度に簡潔かつ本質を突いた素晴らしい考察を書かれるかたで、もうそのまま商業誌に掲載しても良いんじゃないかというくらい僕はその文章に惚れ込んでいるのですが、今年の新譜についてもまた素晴らしいものを読ませて頂いた、と思いました。

先輩は今回ジュリーが「ISONOMIA」なる言葉に託したのは「政治なんてものよりももっと単純(シンプル)な、まっとうな感覚の「願い」であると書かれました。
まったくその通りだと僕も思います(でも僕は前回記事でそういう表現がうまくできませんでした)。
そして「目からウロコ」だったのは、その先輩はお正月に「ISONOMIA」を聴いた時点で「なんとなく国歌のようだ(どの国の、ということではなく)」と感じていたそうです。
なるほど、なるほど・・・言われてみますと本当にそう思えてきます。そうか・・・ジュリーの「ISONOMIA」は、ジョン・レノンの創作に重ねて例えるなら
「イソノミアン・インターナショナル・アンセム」
ということになるのでしょう。

ですから僕は今日の「揺るぎない優しさ」の記事でも、政治的なこととは距離を置いてジュリーの歌詞を考えてみたいと思いますが・・・ただ1点だけ、この枕で触れておきたいのが「震災避難者への住宅支援打ち切り」の問題です。
「揺るぎない優しさ」とは何なのかを考える時、とても重要な問題だと思うからです。

あの震災から今まだ6年。
国は何故そんなに区切りをつけようとするのか、つけたがるのか、理解できません。「この政策はまだ道半ば、これからも継続してゆく」というのは「被災者支援」についてこそ言うべき言葉ではないのでしょうか。
仮設住宅に暮らす被災者の方々の多くが、まだ留まって暮らしてゆきたい」と考えている現実があります。特に福島第一原発周辺地域から避難された方々が、「心身とも安心できる場所で暮らしたい」と望むのは人として当たり前のこと。それは指示区域からの避難、自主避難に関わらず、です。

支援の打ち切りに、「見捨てられてしまうのだろうか」との思いを抱える避難者の方々は当然多くいらっしゃるでしょう。そんな中、「国がやめる、というなら地方自治体が何かできないか」の観点から、住宅、医療などの支援政策を強く打ち出しているのは沖縄県。
全都道府県の中で、福島県はじめ被災地の東日本各県から最も距離が離れている沖縄県をして、何故それらを成し得る志があるのか・・・僕らは今その点をよくよく考える必要があるでしょう。

それでは本題です。
それでは今日のお題「揺るぎない優しさ」。ある意味タイトルチューン「ISONOMIA」をも凌ぐこの名曲について、「脳を熱くして」書いていきたいと思います。伝授!


僕はこの詞を大きく分けて、前半は「被災者の方々の代弁」、後半は「ジュリー自身の決意」というふうに捉えて聴いています(もちろん、ジュリーの意図はそうではないかもしれません)。
とにかく僕はこの歌詞中で、2番の

負けないぞ 脳よ熱くなれ ♪
      D                             E

この箇所が凄く好きなんですね。白井さんのメロディーもここが一番好きです。
「脳よ熱くなれ」・・・ジュリーらしい表現だけど、さぁどういう思いが込められているんだろう?
それが僕の「揺るぎない優しさ」歌詞解釈のとっかかりとなりました。

お正月LIVE初日のMCを思い出します。「震災関連の歌を歌うことについて」あれこれ言われることもある、という感じのことをジュリーは言ったんですね。
でも、全セットリスト22曲を2012年からの新曲で貫き通し、ツアー・タイトルを『祈り歌LOVESONG特集』としたジュリー。今思い返しても、凄いものを観せてくれたなぁと思います。
誰が何と言おうと、自分はこれをやる、と。
かつて、これからの新曲について「もうこのテーマ以外は歌にしない」と言ったジュリーです。雑音も入ってくるのでしょうし、ジュリーを案じアドバイスしてくれる身近な人達もいるのでしょう。それでもジュリーは、歌い続ける限り最後までこの姿勢を変えずやり通すでしょう。
そんな決意を僕は先述の歌詞部に見ます。

熱い純粋な思いこそがその原動力。ジュリー自身がその道にあって挫けそうな時、しんどくなった時
「いやいや、被災者の人達のことを考えたらなんだこれくらい!すべての被災地のために、俺よもっと滾れ!」
という鼓舞。それが「負けないぞ」「脳よ熱くなれ」ではないのでしょうか。
「絶対に忘れない」
「見捨てたりしない」
「区切りなんてつけない」
「ずっと寄り添ってゆく」
と、そんなふうに考えれば

六年無駄に生きてない 六年無理に笑ってない
A     E          F#m    E      A  D        A      E

もっと優しくできたら ずっと一緒に生きていたら
A      E      F#m   E        A    D          A        E

優し さだけが突き刺さる ♪
C#m  D             E       A

このサビの歌詞の何と躍動的で頼もしいことか。
もちろんここも「被災者の代弁」としての要素も考えられますが、僕はジュリーの「ずっと一緒に生きていたら」を、この先への決意と受けとめたいです。

前回記事で、今年のジュリーは「怒り」を封印してきたように感じる、そのためか、歌声やメッセージから「政治性」が退いているように思う、と書きました。
ずっと一緒に生きてゆく、届けるのは「優しさ」。
もっともっと、優しくなれないか。優しくできないか。
「突き刺さる」というのは一見怖い言葉のようですが、これはもう、「届けたい」一心、被災者の方々の癒えない悲しみを慮っての表現と僕は捉えてみました。

では、この楽曲自体についてはどうでしょうか。
「纏まりの良いポップ・ナンバーに聴こえながら実は細かな仕掛け満載!・・・白井さんさすがの1曲です。
まずはキーがどうなっているかと言うと・・・イントロのコードはC。「ドシラソファミファレ♪」という下降するキラキラしたテーマ・フレーズ(クレジットにキーボードの記載が無いので、これは白井さんがギターで弾いているのでしょうねぇ。どうやってあんな音出すんだろう?ただ、お正月LIVEでは泰輝さんが鍵盤で再現していたと思います)が載って、この時点ではハ長調のように聴こえます。

ところが続いて登場するコード・リフ。「じゃっ、じゃ、じゃ~ん♪」のリズムに合わせてひとさし指を立てて大きく前に腕を突き出すお正月でのジュリーのアクションも記憶新しいですが、ここは「D→G」。「いきなり1音上がりのニ長調に転調か!」と思わせます。
そのまま同じ進行でAメロに突入。この時点で僕は完全に「D」をトニック、「G」をサブ・ドミナントのニ長調と把握して曲を聴いていました。
しかし!

今日も翳んでる 地震もある記憶も
D           Em      C        D       G

ここで楽曲全体のキーが正体を現します。
この曲はイントロからずっとト長調だったのですよ。Gがトニック、Cがサブ・ドミナント、Dがドミナント。
白井さん、聴き手へのミスリードを狙っていると思います。まるで本格ミステリーのような進行ですから。
「C」「D」「G」「Em」・・・ト長調王道のシンプルな4つのコードだけを使ってこんな複雑怪奇な変態進行(←当然、褒めています)が組み立てられるものなんですね。

仕込みは万端、いよいよ曲はサビへと向かいます。
今度こそ1音上がりの転調。その繋ぎ目こそが「揺るぎない優しさ」のメロディー最大の聴かせどころ。

濁流の君よ生き還れ
   D                           E

ドミナントがDからEへ切り替わってのト長調からイ長調への転調です。
伊豆田さんの絶妙なコーラスで、「F.A.P.P」の転調移行部を連想した人もいらっしゃるのでは?

サビはイ長調の王道ポップス進行。転調後のサビで視界が開ける感覚は白井さんの得意技ですが、その中でも今年の「揺るぎない優しさ」のサビは特に美しく潔いメロディーだと思います。
こうしてみると、やはり白井さんも昨年までのバンドメンバー同様ジュリーから「PRAY FOR EAST JAPAN」のコンセプトをリクエストされ、今年の2曲を作曲したのではないでしょうか。
悩み、嘆き、怒り・・・それらすべて含んで到達する力強い決意、だと思います。そこにジュリーが載せた「優しさ」のフレーズに、曲が後押しされているようです。

サビが終わるとト長調に戻って「D→G」のコード・リフ部に戻ります。ただし、イントロでは「C」のコードに載せていたテーマ・フレーズをここに再度登場させた白井さん。リスナーはまたしてもそれと知らずに白井さんの術中に嵌っています。
同じ音色のフレーズ、イントロのリフレインと思いきや、奏でられる音階は「ドシラソファミファレ♪」から「レド#シラソファ#ソミ♪」に変わっているのです。
このパターンのフェイクはかつてジュリー作曲の「睡蓮」や、宮川彬良さん作曲の「神々たちよ護れ」でも採り入れられていました。「睡蓮」は確実、もしかすると「神々たちよ護れ」についても、それはアレンジ段階での白井さんのアイデアだったのかもしれない、と今回「揺るぎない優しさ」を聴いて考えた次第です。

さぁ、そんな白井さんの名曲がどのようなレコーディング音源に仕上がったか・・・今年は演奏メンバーもガラリと変わりました。おなじみのステージ・バンドの音がCDで聴けないのは寂しくもありますが、「揺るぎない優しさ」の演奏は本当に素晴らしいです。

ギターは当然白井さん、ベースが『JULIE with THE WILD ONES』以来となる上田健司さん。磐石の弦楽器布陣に加えて、ドラムスは初のジュリー・ナンバー参加となるオータコージさん。なんとなんと、3人のプロフェッショナルによる共演でこの曲の演奏を先導し楽曲を音の面から色づけしているのは、一番若いオータさんのように僕には聴こえました。これには驚きました。
白井さんのメロディー、アレンジのポップ性からすると、「揺るぎない優しさ」はもっとキュートな仕上がりになって不思議はないんですけど、どうですかこの破天荒なラウド感、美しいメロディーを包むロック魂。
オータさんのドラムスに引っ張られるようにして、白井さんのギターも上田さんのベースも最高にカッコ良いモッズ・サウンドになっているという・・・ヴォーカルのジュリーとバックの3人がお揃いの「青・赤・白」のスーツを着て演奏するPV映像すら妄想できるほどです。
そう、これはザ・フーのサウンドに近いです。その点については「ISONOMIA」よりさらに鮮烈。

元々ザ・フーはコード・リフ・ロックの王者でもあります。60年代で言うとストーンズやキンクスなどもコード・リフをオハコとしますが、あくまでギタリスト主導。
でも、フーの場合はドラマー(キース・ムーン)による「キメのリフに向かう」直前までのお膳立てのフィルで大暴れする曲が目立ちます。

そこで改めて「揺るぎない優しさ」をオータさんのドラムスに着目して聴いてみましょう。
普通ならばこの構成なら
「つつたつ、つつたつ、どん、じゃっ、じゃ、じゃ~♪」
と、リフそのものをオカズと捉えて直前まではエイト・ビートで叩くところです。
ところがオータさんは
「どんたかたかたかたかたかどこどこどん、じゃっ、じゃ、じゃ~♪」
と行くんです。
その効果で、キメのリフのリズムがギター、ベース、ドラムスで揃った時の破壊力が増すというわけ。
こんなドラム叩かれたら、そりゃあジュリーも「ワシもリフの箇所では身体の動きでバンドの音符割りに合わせにゃ!」と思ってしまうはずですよ~。

オータさんのドラムスの見せ場はまだまだあって、1番Aメロ1回し目のタム攻撃がこれまたキース・ムーンばりのモッズ魂が炸裂する名演。
さらには2番Aメロはうってかわって「じゃ、じゃ!」の全楽器刻みの裏で鬼のキック連打です。
しかもエイト・ビートへと移行するフィルの繋ぎ目でキックが止まってない!こんなに足クセのききわけがない(←ドラマーにとっては最高の褒め言葉のはずです)ドラムスは久しぶりに聴いたように思います。
ベテランの白井さんと上田さんも、今回オータさんのドラムスに「乗った!」といわんばかりの一体感。「揺るぎない優しさ」は数あるジュリー・ナンバーの中で演奏面においても特筆すべき1曲となりました。

僕はオータさんのドラムスを意識して聴くのはたぶん今回が初めて(それと知らずに何かの曲を聴いたことがある可能性は相当高いですが)。
色々と調べると、いとうせいこうさんと「NO NUKES」フェスに出演されるなど、ジュリーとは普段からの志も共鳴できる演者さんなのかなぁ、と。
今後継続してのジュリーの新曲への参加を楽しみにしたいと思います。


僕は今年もジュリーの新譜を大いに気に入って繰り返し聴いています。
もちろん2曲いずれも政治や社会問題と無関係な歌ではない・・・むしろ関係は大です。でも、考察記事でそうしたことを中心に書かなかったのは、僕の中に「無関心」や「諦念」が無くなったからだとも思います。
僕は、ジュリーのメッセージに含まれる様々な事柄について「歌を聴いた時」だけでなく、もう普段から考えられるようになりました。そうして暮らしていると、雲の上の上、遥かに遠い憧れの存在であるジュリーがとても近しい人のように思えてくる時があります。
その僕の感覚は、昨年の「un democratic love」が決定的だったかなぁ。
同じ気持ちは今年の新譜でも継続しています。まだまだ悩み迷いながら、ではありますけど。

気になるのは夏からの全国ツアー。「ISONOMIA」は間違いなく歌われるでしょうが、カップリングの位置づけとなる「揺るぎない優しさ」はどうでしょうか。
CD音源を聴く前と後では生で体感した時の印象もずいぶん違いますし(2009年の『Pleasure Pleasure』収録曲がそうでした)、この名曲をお正月ただ1度しか聴けないままでは寂し過ぎます。
ここはやっぱり「今年の新曲」は2曲とも歌ってくれる、と予想したいです。僕が参加できなかったお正月LIVEの何処かの会場では、「シングル(A面)曲50曲以外も少し足す」という感じのMCもあったと聞いていますし、それなら「プラス数曲」の中に「揺るぎない優しさ」は入ってくるのではないでしょうか。
期待したいと思います。


それでは次回から、また時代を行き来しながら数々のジュリー・ナンバーの名曲についてビッシビシ更新していきます。
まず4月前半は、「この曲のこの演奏に痺れる」シリーズとして数曲を採り上げたいと思っています。
ジュリー・ナンバーの演奏はどれも素晴らしいのですが、まだ記事にしていない名曲の中から、特に好きな演奏パートを楽器ごとに厳選し1曲ずつ書いていこうという趣向です。
もちろん「楽器ごとに」とは言ってもたった1曲に絞れるはずもなく、「数あるミュージシャンの、数ある名演の中からこの機会に」という採り上げ方になりますが。

次回の第1弾は「ドラムス編」。
ジュリーはこれまで本当に多くの凄いドラマーを迎えてレコーディングしステージを共にしています。
僕個人としてはやはり「現在のジュリー」を支え続けるGRACE姉さんと、デビュー50周年の1年目を飾ったザ・タイガースのドラマーであるピーの2人を熱烈推し。
ただ、今日オータコージさんのことを書いたように、まだまだ素晴らしいドラマーの名演によるジュリー・ナンバーの傑作は幾多の例があります。
その中で、「このアルバム1枚きり」参加のレア度、「この人の音は圧倒的に違う」という類稀な個性に着目し、湊雅史さんの演奏を採り上げてみたいと思います。

もちろん書くのは楽器演奏のことだけではありませんが、とりあえずしばらくの間は文量よりも更新頻度を第一とし、今度こそ(汗)短めのコンパクトな記事でどしどし書いていきます。よろしくお願い申し上げます。
ということで、次回お題はアルバム『HELLO』から!

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『ISONOMIA』」カテゴリの記事

コメント

DY様 おはようございます。昨夜記事を読んでいたらモヤモヤが消えました。

「雨垂れ石を穿つ」
お題曲のキーワードは、ズバリこの故事ではと思いました。雨垂れ=揺るぎない優しさ、石=国、穿つ=突き刺さる、としたら。

ダメージを与えることが出来るのは、単なる優しさではなく揺るぎない優しさなんだと、今まで以上に踏み込んだ想いの発言であるなら、辛辣で強気で被災者のたくましい怒りを被災者と同化して、歌ったものではないかと思うようになりました。

そして2年前の「限界臨界」、「泣きべそなブラッド・ムーン」と繋がっている事も重要だと思います。「ISONOMIA」の記事を読んだ時は、確かに私も政治色云々の話は出来ませんでしたけど、今回は言いたいです。

最初に述べたように、突き刺さるのは誰か、優しくされる側は誰か、ずっと一緒に生きていく相手は誰か、終わりない懺悔をするのは誰か、確かな歩みをしなければならないのは誰か、私の答えは「国」です。

それでは、六年無駄に生きてないのは誰か、六年無理に笑ってないのは誰か、負けないぞと言っているのは誰か、後悔解き放してやろうと言っているのは誰か、私の答えは「東北の被災者」です。

ジュリーの心は、私たちファンが想像する以上に既に被災者と同化していて、もう代弁者ではないのかも知れません。私はテレビで現状を知るだけですが、ジュリーは東北でのツアーを通してジュリー自身の揺るぎない想いを強くされたのだと思っています。被災者に寄り添うところから、もう何歩も前に進んでいると捉えたら、新曲の印象が変わると思います。

ダイナマイトさんの記事を読んでいて、「もっと優しく出来たら、ずっと一緒に生きていたら」って誰に対してだろうと考えました。もし寄り添う相手に対してなら「出来たなら、生きていけたなら」と丁寧な言い方をするはずです。身内に対してなら別に構いませんが。「生きていたら」なんて捉えようでは復讐、怨念の響きにもなります。私にはそんなニュアンスも感じましたので、そこから私なりに紐解いてみました。ただ1つだけ未だに分からないのは、ジュリーが言わんとする「優しさ」の実体を掴めていないところです。悔しいです。

「泣きべそなブラッド・ムーン」では、(道端の花一緒に〜花束にし手渡したい)について様々な意見が出ましたね。今回も多くの意見が聞けたらいいなと思います。

投稿: BAT | 2017年3月31日 (金) 05時53分

BAT様

ありがとうございます!

いやぁ参りました。素晴らしい歌詞解釈です。
「ずっと一緒に生きる」対象が「国」というのは僕には思いつけていませんでした。

BAT様も覚えていらっしゃるでしょう。今年のお正月LIVE、オフィシャルでは一瞬ですが別のツアー・タイトルで告知されていたんですよね。細かなところは忘れてしまいましたが、「雨垂れ石を穿つ」のヴァリエーションだったことは間違いないです。
なるほど、頑なに硬い岩を穿つのものが「揺るぎない優しさ」ですか・・・3.11以降の「詩人・ジュリー」を考えれば、BAT様の解釈は正解のような気がします。

加えて、その解釈を持てば「ISONOMIA」と「揺るぎない優しさ」で統一のテーマも見えてきますね。
小学校の道徳の教科書について「パン屋の表記を和菓子屋に変えろ」などという稚拙なレベルの「愛国」が跋扈する中、真の愛国、憂国について考えさせられました。

どの記事もそうなんですけど、僕のブログはやはりみなさまのコメントを頂かなければまったく成立しない、と自らの考察の浅さを反省し、いつもコメントをくださるBAT様はじめみなさまに、感謝の気持ちを新たにしています。

投稿: DYNAMITE | 2017年3月31日 (金) 09時08分


はじめまして

山野楽器銀座本店にて

沢田研二さんの新曲
「ISONOMIA」
2枚購入しました。

この夏は
忘れられない夏に
なりそうですね。

(≡^∇^≡)


投稿: ワーク♪ | 2017年3月31日 (金) 11時12分

DY様 こんにちは

歌い初め・祈れば花・岩をも通す☆

他の方がブログに書いてあることを思い出して確認しました。私はもうすっかり記憶の彼方でしたので、ご指摘ありがとうございました。

投稿: BAT | 2017年3月31日 (金) 11時45分

ワーク♪様

はじめまして。コメントどうもありがとうございます!
と言いながら、「はじめまして」な感じがしません(汗)。よくお邪魔するブログ様のコメントでお名前を拝見しているからでしょうか。

ジュリーのLIVEに参加していると、全国ツアーの始まる夏は毎年忘れられない夏ともいえますが、今年はやはり特別ですね。

これからもコツコツとブログ書き続けていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿: DYNAMITE | 2017年3月31日 (金) 12時31分

BAT様

ありがとうございます!

あぁ、そうでした。この時は「国に言っているんだな」と思えました。

ジュリーの「優しさ」は、BAT様のコメントを機に次第に僕の中で解釈が変わっていった「泣きべそなブラッド・ムーン」に登場する「花束」と似たニュアンスがあると思います。
「怒りを肝に据え」つつ、相手に伝えるのは「憎しみ」ではなく愛の花束。BAT様の先のコメントで、ジュリーの「揺るぎない優しさ」を僕はそんなふうに考え始めていますよ~。

投稿: DYNAMITE | 2017年3月31日 (金) 12時36分

DY様、こんにちは。

年度末で業務に追われ、「ISONOMIA」と「揺るぎない優しさ」をまだ自分の納得が行くまでは聴き込めない状態にあります。現状は通勤の車の中で聴くことがほとんどなので、曲は身体に染み込んでいますが歌詞についてはまだきちんと咀嚼できておりません。
DY様の伝授を読み返しながら、これからゆっくり聴き返したいと思います。業務が忙しい中でのDY様の熱のこもった伝授には頭が下がります。

さて、そんな状況で一点だけ。
僕は正月LIVEの時にも感じたのですが、新曲2曲を聴いてより思いが強くなりました。それは、ロックオペラあるいは組曲「祈り歌LOVESONG特集」を完成させるうえで、締めくくるうえで、新曲2曲は必要な曲だったのだろうということ。これまでの20曲が更に光を放つように、また聴いた人の心に長く刻まれるように、そんな思いがあっての、ジュリーの白井さんへのオーダーだったのでは、と勝手に推察しています。ジュリーのステージ構成や曲の着想をイメージした時に、今回はメンバーではなく、白井さんへの作曲のオファーになったのかなぁって。でもそう考えると、「ISONOMIYA」のアレンジはアグレッシブ過ぎ!とも思いますが、逆にロックオペラを締めくくるには素晴らし過ぎる!って、そんなことを、セトリCDを聴き返しては思っています。

50周年LIVEでは、DY様と同様、新曲2曲はぜひ聴きたいと思いますし、祈り歌LOVESONG特集コーナーは例年通り今年のツアーにも用意されていて、そこに新曲2曲は配されると勝手に信じています!

長文になり失礼しました。
タイミングを逸しますが、新曲2曲についてはまたの機会に自分なりの解釈を投稿させていただこうとと思います。次回からの「楽器編」の伝授も楽しみにしております!

投稿: goma | 2017年3月31日 (金) 14時03分

goma様

ありがとうございます!

なるほど、あの『祈り歌LOVESONG』セットリスト構想がまずあって、その上で白井さんに新曲を託したということですか。あり得なくはないと思います。アンコールの2曲含めて完成されたステージでしたからね。
とすれば来年以降の新曲は再びバンドメンバーに、ということになるかもしれません。ただ、僕の参加していない会場のMCで「これからは新曲は毎年2曲ずつ」との話もあったと聞いていますし、どうなりますか。
ファンはそろそろフルアルバムを期待しているんですけどねぇ・・・。

いずれにしても、この先ジュリーが提示してきたものを受け止めるのみ!です。

僕もまだまだ新曲を血肉にした、という段階ではありません。
ひとまず記事を書き終え、みなさまのコメントに刺激されつつ、そして全国ツアーで生で聴いて総仕上げ、というのが毎年のパターンです。
goma様の予想通り、「ISONOMIA」だけでなく「揺るぎない優しさ」も夏からのセットリスト入りするとそれが叶います。期待します!

投稿: DYNAMITE | 2017年3月31日 (金) 17時48分

DY様 こんばんは。

「優しさだけが突き刺さる」
優しさを口にするのは簡単だけど、実行には勇気と強さが不可欠ですよね。
それを納得するまで続けていくにはさらに揺るぎない信念が必要だし。
優しさが突き刺さるのは自分のヘタレを思い知らされる時、でしょうか。
固い石にまあるい窪みを造る水滴のように、小さな努力を出来る範囲でコツコツやっていけたらと思います。

JULIEは日本という国を本当に愛してるのだと思います。誇りを持ってそう言いたいのだと。
だからこそ歌わずにいられないのでしょう。
震災も津波も過去であり現在であり、未来でもある。大地も海も地球とともに回っているのですから。
忘れちゃいけない、と思います。

三日前、同年代の友達と浜離宮にお花見に行った時(0.5分咲き)(笑)ライン用のソフトの使い方がわからずその辺にいた20代のカップルに聞いたら ニコニコと親切に教えてくれました。
しばらくしてもう一度やろうとして
「あれ?どうだっけ?」
とあたふたしてると別の20代の女性二人組がおばさん達を見かねたのか、「こーですよー。」
とまた最初から教えてくれました。
まだまだ日本は大丈夫です。

投稿: nekomodoki | 2017年4月 1日 (土) 02時36分

nekomodoki様

ありがとうございます!

この国の僕らひとりひとりは「優しさ」を持っていると思いますが、ジュリーのこの曲は「揺るぎない」と言っているのがポイントですね。

ジュリーほどの人でもきっと、揺れてしまう時はあるのではないでしょうか。
「脳よ熱くなれ」はやはりそんな自分を奮い立たせるような歌詞なんじゃないかなぁと思っています。

投稿: DYNAMITE | 2017年4月 2日 (日) 13時52分

DY様 こんばんは

「老いたるは無力を気骨に変えて」、「powerless power」そして「負けないぞ 脳よ熱くなれ」。

ジュリーってぶれていないし、老人と認める潔さがあるから書ける詞なんだと思います。また深読みするならば、弱者の多くが高齢者であることも考えなければと思います。『若者よ』が巡り巡って今、頭の中を鳴り響いています。

投稿: BAT | 2017年4月 2日 (日) 21時21分

BAT様

ありがとうございます!

まったく仰る通りです。
ジュリーも日々悩み考えながらのこととは思いますが、その詞に託されたものは揺るぎなく、ぶれることはありませんね。
ジュリーは今の僕の年齢の時にはもう、自身を「ジジィ意識しないと」と律していたのですからね・・・凄い感性だと思います。

2011年からの一連の作品は、ジュリー自身と同じくらいの年齢の方々に捧げられているのかな、と思える詞が多いですね。

投稿: DYNAMITE | 2017年4月 4日 (火) 11時34分

DY様
 こんにちは。エイプリルフールは上手くうそつけましたか?私は社内で1人綺麗にひっかけました。クリーン・ヒットでした!大阪杯も7番人気ステファノスががんばってくれて馬連的中しました。キタサンブラックは距離短くなっても強いですね。
 お題曲、皆さんの歌詞解釈になるほどとうなづき、震災から6年という事実に少し思いを馳せて改めて聴いてみました。
 まずDYさん同様、私もイントロのキーボードレス編成でのあのキーボードみたいな音の謎が気になりました。ギターしか考えられませんね、消去法では。
 ドラムスはキース・ムーンというかザック・スターキーというかザ・フーに似てなくもないですね。ツインバスではないでしょうし、あの奇人(天才!)キース・ムーンと同列には考えられませんが、聴き手も(おそらく)共演者もグイグイ引っ張るドラミングですね。もしオータさんのこの曲のライブ演奏が聴けたらキースのように「溜め」「前のめり」変幻自在かも知れませんね。
 

投稿: ねこ仮面 | 2017年4月 4日 (火) 13時02分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

大阪杯的中おめでとうございます。
このレースGIだったんですか・・・競馬から足を洗ってずいぶん経つのでもうそのあたりは何が何やら状態です。3連単なんて買い方すら分かりませんよ。
ねこ仮面様が今も馬連志向であることにホッと癒される思いです。

「揺るぎない優しさ」は、本当にあのイントロの音が謎なんですよね~。
やっぱりギターなんですかねぇ・・・どうしたらあんな音がギターで出せるのかまるで分かりません。

先輩にオータさんがジュリーの新譜について書かれたツイッターを教えて頂き拝見したところ、オータさん、キース大好きっぽいですよ。
「思いっきり暴れた」充実感が溢れるツイートでした。

投稿: DYNAMITE | 2017年4月 4日 (火) 16時14分

ねこ仮面様

追伸です。
僕は、一度ザックの演奏を生で観てみたいと思いながら未だ機会に恵まれていません。
親父とどう似ているのか、どう違うのか、ビートルズファンとしては興味津々です。

投稿: DYNAMITE | 2017年4月 4日 (火) 16時17分

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