沢田研二 「枯葉のように囁いて」
『JULIE SINGLE COLLECTION BOX~Polydor Yeas』収録
original released on 1983 シングル『きめてやる今夜』B面
disc-40
1. きめてやる今夜
2. 枯葉のように囁いて
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前回はかまやつさんのことがあって枕で触れることができず、相当遅れての話題となってしまいますが・・・先月26日、今度は忘れずに『熱中世代』を観ました。
いや~貴重な映像でしたね。ザ・タイガース5人揃っての演奏シーンももちろんですが、2012年の中野サンプラザ公演(タローとスーパースター、ピーのジョイント・コンサート)に向けての音合わせ(ブルース進行のセッション)、タローがキーボードを弾きピーが歌う「楽しい時は歌おうよ」のリハなどのシーンは新鮮でした。
あと、やっぱり僕は「新曲」や「ツアー」に今後も向かっていこうというピーの姿勢はとても好きですね。
もちろん、「小説」(!)も是非書いて欲しいですし楽しみにしていますけど。
それにしても、メンバーの古希のお祝いに皆が元気な姿で駆けつけて演奏までしてしまうなんて、ザ・タイガースというバンドは50年の時を超えてもやはり特別な存在であり続けていますね。
全員、いつまでも元気でいて欲しいものです。
それでは本題。
3月11日の新譜リリースまでプチ開催中の「みなさまからのリクエスト」週間・・・今日は「枯葉のように囁いて」をお題に採り上げます。
お正月のMCでユニバーサルさんにチクリとやったジュリーですが、そりゃあ「アリもんをそのまま」貸してください、出させてください、は虫が良過ぎってもので、せめてファンのニーズを調べた上で、ジュリーが「おっ?」と思う企画打診をして貰いたいですよね。
『Rockn' Tour』などのLIVE盤CD化の実現はファンの悲願ですが、もうひとつ「絶対喜ばれる」のは『B面コレクション』。そこで初めて「CO-CoLO時代まで網羅して・・・」ということになれば素敵な話です。
本当に、ジュリーのシングルB面は名曲の宝庫。加えて、B面ならではの冒険的なアイデアは、時代の流行をハッキリ映し出すこともしばしば。
いつも仲良くしてくださる先輩から頂いたリクエスト・・・気合と気持ちを入れて頑張ります。伝授!
「流行を映し出す」意味では、これはジュリー・ナンバーの中でも特にニュー・ウェイヴ色、ニュー・ロマンティック色の強い1曲と言えます。
70年代末から80年代にかけてロック界を席巻した「ニュー・ウェイヴ」。その定義はなかなか難しくて、海の向こうだと僕の好きなパブ・ロックやネオ・モッズも含まれることがありますし、アフター・パンク・ビートの勢いでデビューしたXTCやポリスあたりも。
ただ日本の場合はYMOの影響力がメチャクチャ強くて、「ニュー・ウェイヴ」と言えば初期はかなりの比重でテクノ・ロックに寄せられているようです。
ジュリーのニュー・ウェイヴ期はアルバム『TOKIO』に始まり、大きな括りではかなり長く継続します。
でも、「TOKIO」という楽曲=テクノかと言うと実はそうでもない・・・S.Eや糸井重里さんの歌詞世界は確かにYMOを彷彿させますが、少なくともバンド・アンサンブルは全然テクノではありません。むしろ、洋楽ニュー・ウェイヴを採り入れた結果日本のテクノ・ブームとも接近したので、「仕上げに狙った」のだと思います。
80年代に入り、邦洋それぞれのニュー・ウェイヴは多様化していきます。
テクノの土台から進化する日本、YMOの世界的な流行を採り入れつつ洗練されてゆく海外。
ジュリーはどちらかと言うと洋楽ニュー・ウェーヴの進化過程をなぞり、ネオ・モッズの『G.S. I LOVE YOU』、パブ・ロックの『S/T/R/I/P/P/E/R』と来て、ちょうどその後・・・82年以降次第に邦洋双方のニュー・ウェイヴが「ダンス・ビート」の方向で足並みが揃います。
いわゆる「ニュー・ロマンティック」の台頭です。
ルックス、ヴィジュアルも重視。ダンサブルかつファッショナブルで、10代の女の子が躊躇いなく「好き!」と言える空気感があって、なおかつ音楽性にも秀でている・・・「ニュー・ロマンティック」って、そんなイメージ。
洋楽の代表格をデュラン・デュランとするなら、邦楽の代表格は・・・僕も今なら分かります。
それは”JULIE & EXOTICS”だったのだ、と。
楽曲で言うと「PAPER DREAM」「デモンストレーション Air Line」「水をへだてて」そして「枯葉のように囁いて」などはズバリ!ですね。
「枯葉のように囁いて」の建さんのアレンジには、ニュー・ロマンティックの手管が満載。ダンサブルなリズムとして、ロカビリーとスカ・ビートを融合するという斬新なアイデアは驚嘆のひと言です。
ところがこの曲は、そんなニュー・ウェーヴ、ニュー・ロマンティック流の手管よりも、三浦徳子さんの詞と井上大輔さんのメロディー、そしてジュリーのヴォーカルの方が全然主張も色も強いという・・・これこそが、リクエストをくださった先輩はじめ「この曲が好き」と仰るジュリーファンの多さの秘密ではないでしょうか。
何と言っても強力なのが井上さんのメロディーです。
イ短調王道の進行で、最高音が高い「ファ」の音ですからジュリーの声域と相性はバッチリ。三浦さんの詞もなめらかに載っていますね。
詞、メロディー、ヴォーカル三位一体。最大の聴きどころは、歌メロ冒頭部はじめ曲中数回登場する
ああ 今、止めようと思っ たのに ♪
Am Dm Am E7 Am
このフレーズでしょう。
ジュリー必殺の「ああ♪」も箇所ごとにニュアンスが異なります(前の小節の裏を食って「ああ♪」と言うより「あああ♪」みたいに歌う箇所が個人的には大好物)。
で、この詞で描かれる男女、どういうシチュエーションだとみなさまは思われますか?
井上さんの曲が哀愁漂う短調のメロディーですから、なんとなく「人目を憚って逢瀬を重ねる」男女・・・例えば阿久さんの「24時間のバラード」のような物語を連想しますが、まぁそうであってもなくても、僕はこの歌の主人公と相手の女性、「メチャクチャうまくいっている、最高潮のおつきあい」真っ只中だと思うのです。
長いこと あなたに逢っていない
Am Dm
そんな気がして 壁を見つめた
E7 Am
グレイのソファの くぼみが指さす
Am Dm
ついさっきまで あなたが居たこと ♪
G7 E7 Am
状況としては、2人でどっぷりと愛を奏でまくって(←上品に書いたつもりが文字にしてみるとなんだか下世話笑)、「じゃあまたね!」といったん別れた直後、早くも次の逢瀬が待ちきれず悶々としている主人公の様子が浮かびます。
70年代の阿久さん作品だとその状況に何らかの諍いや障壁が垣間見えるのですが、この曲でそうしたものは一切無し。ただひたすら「もっと逢っていたかった」感に暮れる主人公なのです。だって、「あなた」も「僕」も「まだ緑色」だと言ってますから。
逢っている間は常に緑色で、「果てることを知らない」2人(←度々下世話な表現ですみません汗)。
「緑色」と「枯葉色」の対比で心情を描いた楽曲と言えば、サイモン&ガーファンクルの「木の葉は緑」という名曲があります。これは曲調的には一見爽やかな「緑」の謳歌をイメージさせますが実は「枯葉」の嘆きが歌詞の主張。
でも「枯葉のように囁いて」の場合はそれとはまったく逆。曲調からは「枯葉」の切なさを思わせるのに、主人公も彼女も心はバリバリの緑色。
さらにジュリーにこの声で歌われると、パッと見では華奢なヤサ男が実は「あなたと逢っている間は、俺は枯れることはない!」と断言するほどの絶倫男(笑)である、という・・・歌詞の「心」を「身体」に置き換えてみると分かり易いのですが、このギャップに先輩方は萌えるのではないですか?
くちづけしたから あなたは 僕のもの
Dm Am G7 C
腕時計はずして僕は あなたの もの ♪
Dm Am Dm Bm7-5 E7
このあたりは、情景としてずいぶ
具体的ですしねぇ。
う~ん、もしかするとこの曲もまた先日書いた「絹の部屋」同様に、「男性の僕が聴くにはハンデがある」官能の名曲なのかもしれません・・・。
ということで、ここまでは妄想。ここから先は拙ブログ得意の邪推コーナー(似たようなものか汗)です。
以前から「枯葉のように囁いて」の考察記事を書く時が来たら是非触れたいと考えていた、「アレンジの謎」に迫りたいと思います。
この曲の建さんのアレンジ、一番の目玉は3’13”あたり、狂おしく噛み込んでくるヴァイオリンでしょう。
シンセの音であれば考察内容も全然違ってくるのですが、これは明らかに生のヴァイオリンなんですね。こういう曲に生のヴァイオリンをカマす、という時点で「ビバ!ニューウェイヴ!」で、建さんのセンスが炸裂しています。しかもこのヴァイオリンが、あまりにブッ飛んだ熱演にして名演ですから。
で、手持ちの『SINGLE COLLECTION BOX』で見ても、この『きめてやる今夜/枯葉のように囁いて』には演奏者クレジットの掲載がありません。
シングル盤をリアルタイムで購入された先輩方の中にも「このヴァイオリンは誰が弾いてるの?」と疑問を抱いた方はいらしたでしょうね。
その点について、僕と同世代ながらジュリーファンとしては大先輩でいらっしゃるkeinatumeg様の素晴らしい御記事をここで参照させてください(こちら)。
keinatumeg様はいくつかの材料からこのヴァイオリン奏者を、建さんと深い関わりを持つムーンライダースの武川雅寛さんではないか、と推測されています。記事を拝見し、僕もきっとそうに違いないと思いました。
ところが、ですよ。
同年リリースのアルバム『JULIE SONG CALENDER』収録、武川さんのヴァイオリンをフィーチャーした「裏切り者と朝食を」あたりと比べてみて「枯葉のように囁いて」が明らかに異質なのは、ヴァイオリンのジュリーの・ヴォーカルとの絡み方です。
ヴォーカルもヴァイオリンも、それぞれ互いのトラックを「ガン無視」状態・・・そもそも「ジュリーの歌メロに絡む」となればヴァイオリンのフレーズ自体こうはならないだろう、とアレンジフェチの僕は思うのです。両方表メロ、という感じになっていますからね。
「あれよあれよとあなたは♪」のあたりでは、一部分だけヴォーカルのメロディーとユニゾンしています。通常のバッキング・アレンジではあり得ないことです。
そこで、ヴァイオリンが噛んでくる直前のヴァースの繋ぎ目をよく聴いてみましょう。
ジュリーのヴォーカル「思ったのに♪」の語尾と、「愛が枯葉に♪」の出だしがクロスしています!
つまり、基本「一発録り」で歌うジュリーをして、この曲では何故か「愛が枯葉に♪」以降のヴォーカルを別トラックで後から重ね録りした、ということになります。
これはどうしたことでしょう?
ここで僕の得意の推測(邪推)となるわけですが・・・この曲、建さんの当初のアレンジ構想は、「間奏」としてのヴァイオリン・ソロありき、で組み立てられていたのではないでしょうか。
すなわち、ヴァイオリンが鳴っているBメロと同進行のヴァースが丸々「間奏」で、その後にジュリーの最後のダメ押し「ああ、今止めようと思ったのに♪」のリフレインで曲が終わる、という仕上がりです。
ところが、最終段階でゲスト(おそらく武川さん)のヴァイオリン・ソロを追加録音してみると・・・「ここはヴァイオリンにかぶせてジュリーの歌があった方が面白いのでは?」と建さんがアイデアを変更、「間奏」予定だった箇所から改めてジュリーが歌ったセカンド・トラックを以て曲が完成した・・・これが僕の推測。
その結果、「ジュリーのヴォーカルは主人公の男性」「狂おしいヴァイオリンは部屋を出ていった相手の女性」・・・と、2人それぞれの心情を文字通りくんずほぐれつで体現しきった素晴らしい異色のアレンジ・テイクが誕生した、というわけ。
深読みかもしれないけれど、ジュリーが敢えてリード・ヴォーカルを2度に分けて録った理由が、僕には他に見つけられないのです。
いかがでしょうか?
さて、数日中には夏からの全国ツアー・インフォメーションが届きますね。
日程を目にしたら一層期待は膨らみ、どんなセットリストになるのかワクワクしてくるのでしょう。
今日採り上げたのはB面曲ですが、このシングルのA面「きめてやる今夜」は果たして歌われるでしょうか。仮に「1年1曲」というセレクトだとすると、83年からは「晴れのちBLUE BOY」が最有力。でも僕は「きめてやる今夜」をまだ生で聴いたことがないので、セトリ入りへの期待もとても大きいのです。
ジュリー、歌ってくれないかなぁ?
それでは、オマケです!
今日は83年の2つの資料をお届けます。
まずは、福岡の先輩よりお預かりしている『ヤング』バックナンバーの中から、83年9月号です。
シングル『きめてやる今夜/枯葉のように囁いて』は、アルバム『女たちよ』と同時期だったんですね。こういうことも、後追いファンの僕は資料などで確認し、頭に入れてゆくしかありません。
で、『女たちよ』と言えば・・・最近、同い年の男性ジュリーファンの方からお借りした資料があるんですよ。僅か2ページではありますが、貴重な内容です。
83年発行のキーボード専門誌『KEYPLE』から!
僕はこんな雑誌があったことすら先日初めて知ったのですが、いかにもキーボード誌らしい切り口の記事はとても面白いと思いました。
では次回更新は・・・新譜リリースの11日の前になんとかあと1曲、ギリギリになるとは思いますが書いておきたい曲があります。
今では「師」と仰ぐまでに親しくさせて頂いている先輩からリクエストを頂いたのは、もうずいぶん前のこと。
なかなか書けなかったのは、曲が収録されているアルバムの僕自身の評価が遅れまくっていたこと。そして「ヴァージョン違い」の音源が聴けていないこと。
無念ではありますが、結局ヴァージョン違いの「シングルB面」音源は未聴のまま記事を書くことにしました。ホント、CO-CoLO期まで含んだ『B面コレクション』発売祈願!の気持ちも込めて書きたいと思っています。
ということで次回、久々のCO-CoLOナンバーです!
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コメント
DY様
お待ちしておりました。気合いと気持の入ったご伝授 (笑)有難うございました。
B面は 時代の流行を映し出す…
ロックの潮流にうといので 各時代のジュリー・ソングのアレンジの流れ、お勉強になりました。
でも、私の”妄想”は ごくごく素直。
お互いの想いを確かめ合ったはずなのに
去り際の言葉は「忘れて」の一言。身を翻し足早に去って行ったあなたが戻ることを 風の音にも 期待してしまう僕。
それを 枯れることはない絶◯男⁉︎ 心と身体のギャップ…⁉︎
え〜っ⁉︎ タロットカードめくるような優男ですよ。落ち着かなくて花瓶の水も変えちゃうのよ。 どーでしょー。
結論。男と女の間には深くて暗い川がある(笑)
タンゴを思わされるヴァイオリンの旋律が情熱的で大好き。”腕時計はずして僕はあなたのもの” は何度聞いてもクラっと来ます。ジュリーの甘く艶やかな声がたまらない!
ムッシュ 身内でもないのに 本当に寂しいです。
投稿: 真樹 | 2017年3月 8日 (水) 19時30分
DY様 こんばんは
お題曲への思い出、おも入れが全くありません。ライブ演奏は皆無ではないかと、もし聴けて覚えている方がいらっしゃればうらやましい限りです。「きめてやる今夜」もそうですけど、この頃のエキゾティクスの演奏は格好良かったです。軽目で小気味良いアンサンブルの乗りが好きでしたね。LPレコードを買おうか迷った挙げ句買わなかったので後悔しています。果たしてどんなレコードだったでしょうか。
そんな1983年、ジュリーはドラマ、映画、アルバム、「沢田研二ショー」と目まぐるしい忙しさでした。残念ながらヒットはしませんでしたけど、プライベート問題がありましたから仕方なかった時期でした。
個人的には、井上大輔さんの起用が?でした(その後に名曲「alone」を作ってくれましたが)。期待したのは「晴れのちBLUE BOY」を含むアルバムを作って、更に過激なダンスミュージックにするか、「藤いろの恋」をシングルカットすればいいのにと思っていました。
雑誌「KEYPLE」は懐かしいですね。何冊か持っていますよ。楽譜目当てでした。西平彰さんが時々音楽指南コーナーに登場することがありました。
投稿: BAT | 2017年3月 8日 (水) 19時42分
DY様、おはようございます。
とても好きです。マニアックな曲だな、と。
ジュリーの声がフレーズごとに色を変えて迫ってきますね♪
時々、発音に無駄な色気があって、ニヤリ、ドキリです。
DY様が真っ当なイケイケの男を想像したのに対して、病的、倒錯的な雰囲気を感じます。この男はそんな健康的な男ではないと思うわ、心身ともに(笑)
「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」の兄みたいだ(笑)
詞と曲に対するアレンジと声の表現のバランスが少しずつ狂っているみたいに感じるんです。現実をズラしているみたいな。お芝居を歌っているみたいな感じ。その感じは最初のドーン、ドーンという音と最後の音を仕舞い込むみたいな終わり方によく出ているし、狂おしいバイオリンと張り詰めた様なジュリーの声の絡みがクライマックスになるという。
アレンジは装飾的だし、ジュリーの声の煩悶もいつも以上にドラマチック♪
井上さんもジュリーの声の魅力の在りかを御存知でした。
妄想が走り過ぎましたが、これが男の一人芝居だったら面白いな~と思いました。虚構の中に虚構を入れ込んでいる。
ニュー・ロマンティックのことはわからないけど、こういうコンセプトを隠したりしませんか?
いまだに、パブ・ロックとかニュー・ロマンティックとかがどういう音楽か分かりません(恥)
投稿: momo | 2017年3月 9日 (木) 11時11分
真樹様
ありがとうございます!
書きたかった1曲の執筆機会を作ってくださったこと、感謝感謝です!
そうですか・・・やはりこの歌に出てくる2人は「別れた」直後ですか~。普通に考えればそうですよねぇ。
僕はこの曲、短調で切ないメロディーなのに暗い感じ、悲しい感じがしないなぁと常々思っていて、「そうか、これは最高にうまくいっている2人がつかの間逢えない時間に悶えている歌なのか!」と妄想してしまった次第です。
確かに、彼女が出ていった直後にタロットカード広げたり花瓶の水とりかえたりしてる男って・・・普通の状態ではないでしょう(笑)
「腕時計はずして」はエロいですよね~。
そうか・・・女性ファンはここで「クラッ」とするのか~、と僕も勉強させていただきました!
☆
BAT様
ありがとうございます!
エキゾティクスのアルバム、僕は音源のみの所有ですが素晴らしい名盤だと思います。
当時流行の音作りがギッシリ詰まった上で、彼らならではの解釈がとてもスマートと言うかお洒落と言うか・・・BAT様仰る通りカッコ良いですよね。
僕は後追いでジュリーの歴史を俯瞰した時、ここで井上大輔さんの起用はドンピシャだと感じましたよ。陽水さんの曲であれほどの先鋭ロックを作り上げてしまった後ですし。
ただ、セールスにいまひとつ結びつかなかったというのが、リアルタイムのファンのみなさまからすると引っかかる部分があるのかなぁと想像したりします。
さすがBAT様、『KEYPLE』をご存知、しかも数冊お持ちでしたか。
80年代独特の匂いがする素敵な雑誌ですよね。
☆
momo様
ありがとうございます!
なるほど、あのエレドラの音を「最後にしまいこむ」と読み解かれましたか。参りました。その通りだと思います。それで「お芝居を歌っているような」雰囲気になるのですね。
そして、「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」のお兄さん!
なるほどなるほど!僕にもこの主人公の危機的状況が飲み込めてきました。
ジュリーがアレンジやジャンル・カテゴライスを超えてくるのはどの曲もそうした面がありますが、この曲はmomo様仰る「すらし方」が相当キテいますよね。
A面のジュリーとは全然違う・・・リアルタイムでシングルとして体感してみたかったですよ~。
あ、重複コメは帰宅したら修正しておきますね!
投稿: DYNAMITE | 2017年3月 9日 (木) 16時51分
DY様 こんばんは、
久々にドーナツ盤で聴いてみました。
いいですねぇ。
三浦さんの詞と井上さんの曲と建さんの音とジュリーの声が、それぞれ一歩も引くことなく昇華されている感じです。
ジャケットの歌詞が決めこんと同じページに印刷されているのに、この曲だけ妙にかすれているのはワザとでしょうか。
インフォメーション、届き始めているようですね。うちはまだですが。
7月16日から10月ぶんまで。
後半は4月になってからの申し込みのようですね。
いっぺんだとキツイので良かったです。
投稿: nekomodoki | 2017年3月10日 (金) 00時05分
nekomodoki様
ありがとうございます!
えっnekomodoki様のお家にまだ届いてないのですか?
まぁ我が家もまだですけど・・・毎回思いますが関東圏でのタイムラグは何でしょうかね~。
初回締め切りまで時間がないそうですので焦ります・・・今年は友人、知人のぶんも結構な枚数申し込むつもりですから。
ドーナツ盤お持ちですか~。
nekomodoki様もこの曲お好きなのですね。やはり先輩方に人気の高いB面曲のひとつ、と言えるのでしょう。
『Single Collection Box』だと歌詞文字のかすれには気づきませんでしたが、どうなのでしょう?
曲調からすると、敢えてそういうデザインにしたのかもしれませんね。
投稿: DYNAMITE | 2017年3月10日 (金) 08時51分
DY様
こんばんは。私はまだ新譜聴いてません。ツアーのインフォメーションは早々に届きました。フェスティバルホールは平日ばかりなので奈良も一度行ってみるのもいいかなとか……今から楽しみですね。個人的にはワンコーラス50曲よりフルコーラス20曲の方がいいですが(デビュー50年の主旨に沿わないですね)。
さて、お題曲、アナログ盤も持っていますし、もちろんB面コレクションも持っていますが、ほとんど聴かないですねぇ。初めて聴いた時の印象は「アレンジ詰め込み過ぎ」でした(またしてもDYさん、みなさん、すんません)。例えばこの曲、アコギ、ベース、ドラムスだけで演奏したらどう聴こえるかな?とか考えます(建さん、すんません)。聴こえてる打楽器は生ドラムじゃないように思えるんですが、どうなんでしょう?バイオリン以外かなり無機質に聴こえるのが私の好みじゃないのでしょう。
この曲に限らず『ミスキャスト』~『架空のオペラ』くらいの期間のジュリーサウンドはあまり好きになれませんでした。例外は『女たちよ』と「指」「ノンポリシー」「チャイニーズ・フード」他数曲だけでした。
投稿: ねこ仮面 | 2017年3月13日 (月) 21時20分
ねこ仮面様
ありがとうございます!
この曲は確かにエレクトリック・ドラムですけど、「生演奏」ですよ。打ち込みのサンプリングも無く、その点が同時期のアルバム『女たちよ』とは決定的に異なる「シングル」の主張ではないかと思います。
ねこ仮面様はおそらくこのような音作りだと「スネアらしいスネアの音」が恋しくなるのかもしれませんね。
もしアコギ、ベース、ドラムだけで演奏したら、テンポを落としたバラードに変貌していたと想像します。それはそれで聴いてみたいですが・・・。
僕は今年の全国ツアーで人生初のフェス・デビューを果たそうと意気込んでいましたが、さすがに平日の遠征は厳しく、断念しました。
その代わり、初日の第2希望を京都にしました。僕は何としても初日に参加したい派ですが、NHKホールに落選したら久々の「ネタバレ我慢」期間を設けて、京都で自分の初日を迎えたいと考えています。
投稿: DYNAMITE | 2017年3月14日 (火) 08時48分