沢田研二 「EDEN」
from『TRUE BLUE』、1988
1. TRUE BLUE
2. 強くなって
3. 笑ってやるハッ! ハッ!!
4. 旅芸人
5. EDEN
6. WALL IN NIGHT
7. 風の中
8. 痛み
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まだインフォが来ません・・・。
我が家はだいたい澤會さんの封筒は首都圏のみなさまより1日遅れで届くパターンが多いのですが、2日以上遅れた、というのはちょっと記憶にありません。
今年の全国ツアー・・・ジュリー50周年のメモリアル・イヤーをたくさんの人に観て欲しくて、友人、知人にスケジュールを知らせ申込日を決めて貰わなければならないんだけど、大丈夫かなぁ。
まぁ、おとなしく待つしかありませんが・・・。
ということで、新譜リリース直前の「プチ・みなさまからのリクエスト伝授!週間」、ひとまず締めくくりの今日のお題は「EDEN」です。
最初にお断りしておかなければならないのは、これから僕が書くのはあくまで『TRUE BLUE』に収録されたアルバム・ヴァージョンの「EDEN」(ニュー・リミックス)についての考察記事だということです。
本来なら2つ存在するヴァージョンの比較考察などしたいところですが、僕は未だシングル(B面)のヴァージョンを聴いたことがないんですよ・・・。
前回に続いてkeinatumeg様のすばらしい御記事を参照させて頂くと(こちら)、どうやら「EDEN」はシングルとアルバムとでは単なる「ミックス違い」とは言い切れないようで、keinatumeg様は「演奏も別物」との可能性に言及していらっしゃいます。今後機会あれば(と言うかユニバーサルさん、CO-CoLO期まで含んだ『B面コレクション』の企画を是非お願いしますよ~)じっくり聴き比べたいと思っていますが、とりあえず今日はアルバム・ヴァージョンに絞って書いてみたいと思います。
リクエストをくださったのは、今では僕にとって「ジュリー道の師匠」とも言える存在のJ先輩。
と言ってもリクエストのお話があったのはもうずいぶん以前のことで、「アルバム『TRUE BLUE』から石間さんの曲を」ということでした。
長らくお待たせしてしまった最大の理由は、僕自身の『TRUE BLUE』という作品への評価が遅れまくっていたことです。それが今では「CO-CoLO期のアルバムの中では一番好き!」なまでになっているのですから、ジュリー道は本当に奥深い。
『TRUE BLUE』は「新曲を聴く直前に気息を整える」には最も適したアルバムのようにも思えます。
頑張って書きたいと思います。僭越ながら伝授!
最初にアルバムについての話を少しだけ。
僕が『TRUE BLUE』を「大好きな名盤」と思うようになるまでには2つの段階がありました。
まず第1は、一昨年のEMI期全オリジナル・アルバムのリマスター復刻。それまで僕はCO-CoLO期のアルバムを正式な形で購入しておらず、音源のみを所有している状態で、特に『TRUE BLUE』については歌詞カードのコピーも手元に無く、そのため明らかに聴き込みが不足していました。
そうした経緯の反動なのでしょうか、改めて購入し揃えた『架空のオペラ』含むCO-CoLO期の4枚の中では『TRUE BLUE』のリピート率が圧倒的に高くなり、「こんなに素敵なアルバムだったか!」と遅まきながら再認識、「WALL IN NIGHT」の考察記事を書いたのです。
第2段階は、個人的なことですが昨年10月に人生初の外科手術で内痔核の切除を行い、聞きしに勝る術後の痛みの中で「不思議な鎮痛効果があり癒される」ジュリー・アルバムとして『MIS CAST』と共に繰り返し聴いていたのが『TRUE BLUE』。
その中でも特に心を穏やかに落ち着かせてくれた名曲が「EDEN」でした。
「EDEN」の鎮痛効果には、3つの成分があります。
ひとつは、困難の中にあっても己をしっかりと持ち、「陽気な無頼」でエールを送ってくれるような大津あきらさんの歌詞。
さらには、全ジュリー・ナンバーの中で最もネイチャーで本格的なレゲエのリズムを採り入れた石間さんのメロディーとCO-CoLOの演奏。
そして、ジュリーの素晴らしいヴォーカル。
この3つです。
まず、『TRUE BLUE』というアルバムは、どの曲も歌詞が良いんですよね。しかもこの時期限定的な独特の味わいがあるように思います。
90年代後半から2000年代にかけては、覚和歌子さんやGRACE姉さんの詞がジュリーの生き方とリンクし、まるでジュリー自身の作詞作品のように聴こえる、ナンバーが多く見られますが、この『TRUE BLUE』では先んじて男性の詞でそれが起こっていたようです。
「WALL IN NIGHT」の記事にも書いた通り、僕がリマスターCDを購入し改めてこのアルバムのクレジットを見て驚いたのは、ジュリーの作詞作品が「風の中」唯1曲であったこと。音源だけ所有していた時点では、なんとなく収録曲の半分以上はジュリーの作詞のように聴こえていましたから。
「EDEN」の主人公は今、苦境にじっと耐える時期に身を置いていて、それでも無頼に「笑い飛ばす」「歌い飛ばす」矜持を忘れてはいません。
こんなふうに「心めかして」困難に立ち向かえたら・・・と、そんな憧れ、理想の人間像が浮かびます。
で、これは今だから思えることなんですが
素敵なお尋ね者 いなくなったね
Em D
寂しんで 楽しんで 心めかして ♪
Em G D
僕は以前からこの歌詞部が凄く好きで、特に「素敵なお尋ね者」という表現に惹かれていました。それは、「愚かで横暴な正義をふりかざす保安官に立ち向かうウォンテッド・ガンマン」のイメージがあったんですけど、今はこれ、「スマートな無頼漢」を表したフレーズのように思えています。
ジュリーの「無頼」はどちらかと言うと寡黙なものですが、昔からジュリーの周りには「素敵なお尋ね者」的な弁も立つ無頼漢がたくさんいたんじゃないか、と。裕也さんや加瀬さんがそうかもしれないし、特にイメージがピタリなのは、かまやつさんなんですよね。
「EDEN」の主人公はそんな無頼漢が生き辛くなり少なくなってゆく世を嘆いてもいるような・・・。
ただ、そこで単にじっと孤独に耐えるだけではなく
焦らず探せば エデンが見える ♪
D Em G D
この「探せば」が重要だと思うんですよね。
光を見出すのは自分の力だと。「探す」を「目標を持つ」に置き換えても良いかもしれません。
昨年の術後の僕は正にそんな感じで「EDEN」に癒されていました。今もこの大津さんの詞には、人が辛い時、苦しい時、痛い時の人生のエールを思います。
次に、ズバリ!なレゲエ・サウンドに仕上がった石間さんの曲とCO-CoLOの演奏について。
『TRUE BLUE』に寄せた石間さんの作曲作品2曲がいずれもレゲエ・ビートというのはなかなか興味深いです。ジュリーにはレゲエを採り入れた曲も意外と多いですけど(「メモリーズ」「バタフライ・ムーン」「ボンボワヤージュ」「SAYONARA」など)、アルバムに2曲というのは珍しい。そして、「EDEN」はそれらの中で最もネイティヴなレゲエに近づいた特殊な1曲です。
僕はボブ・マーリーなどの本家レゲエはさほど詳しくなくて、どちらかと言うと自分が好んで聴く洋楽バンドの曲達の中に時々見かけるレゲエ・スタイルのナンバーで勉強していったという感じ。
初めて「レゲエ」なるジャンルを意識させられたのは、ストーンズのアルバム『ブラック・アンド・ブルー』に収録されているエリック・ドナルドソンのカバー「チェリー・オー・ベイビー」で、その後キンクスの「ブラック・メサイア」が大好きになったり、ポリスのアルバム『白いレガッタ』を聴いて「なんじゃあこりゃあ!」と衝撃を受けたりしながら血肉としていきました。
「自由度が高いんだけど、譲れない大切な決まりごと(裏拍アクセント)がある」
「パッと聴きラフなようでいて、実際の演奏はメチャクチャ難しい!」
「リフレインに誘われる眠気がクセになり癒される」
それが僕の持つレゲエのイメージです。
「自由度」については後でジュリーのヴォーカルに絡めて書くとして、ここでは「実は難易度の高さハンパない」点を書きたいと思いますが・・・さてみなさま、どの箇所でも良いですからこの曲の途中から「1、2、3、4・・・」とスッと数え始めることができますか?
どこが「1」だか分かります?
「あれれ?」となりませんか?
普段僕らが聴いているロック、ポップスのバンド・サウンドは、「小節頭の1拍目をバスドラ(キック)とベースでビシッと合わせる」のが基本中の基本です。アマチュア・バンドの稽古もまずはそこから始まります。
ところがレゲエではその肝心要の1拍目をわざと「抜く」んですよ。その点をほんの数打以外最後まで徹底しているジュリー・ナンバーは「EDEN」だけ。先程この曲を「ネイティヴのレゲエに最も近づいた特殊な1曲」と書いたのはそのためです。
例えばイントロ。
キックの音が聴こえてきますね。2、4拍目の裏拍を刻んでいます。他楽器が噛みこんでくると「裏の裏」も登場します。でも、初っ端のシンコペーション2打目以降は素直に「1拍目」を刻むことはありません。
「EDEN」のリズムは徹頭徹尾「裏」ノリなのです。これはベースについても同様です。
さらにアレンジで言うと、曲のクライマックス・・・リフレインに載せたアドリヴ演奏で聴き手が「落ちる」頃合を見計らって、ギターやキーボードなどの「装飾担当」パートがサ~ッと退き、ベースだけが明快に残るという手法。「EDEN」ではジュリーが「It's gonna be good」とトーキングを始めるあたりのアレンジですね。これまたレゲエの本道です。
それまで特に演奏を意識せずにゆらゆらと曲に身を任せていた聴き手が、とり残されたかのようなベースのフレーズに気がつく瞬間、いやぁ最高なんですよ。これが癒されるんです。
このベースをはじめ、僕らがそうそう容易くカウントをとれないほどレゲエの演奏は難易度が高い・・・「EDEN」はCO-CoLO期の全ナンバーの中でも演奏の素晴らしさ、凄さは筆頭格ではないでしょうか。それでいて、能天気なキーボードの音色や賑やかなパーカッションなど、難しいことを考えるのが馬鹿らしくなるほどの暢気さ、陽気さがこの曲の「音」の魅力なのだと思います。
最後に、ジュリーのヴォーカルです。
「素敵なお尋ね者」「スマートな無頼」を感じさせるのはやっぱりこのジュリーの声ですな~。
独特の閉塞感はあるけど「怖れ」は無い。力みも無い。良い意味で『告白-CONFFESION』から僅か1年後のヴォーカルとは思えない歌い方・・・このジュリーの自由度を引き出したのはまず石間さんのレゲエ・アプローチな曲想だったと思いますが、当然それだけではありません。
世のレゲエ・ナンバーって、ヴォーカル録りする時の気分で自由にメロディーを組み立ててアドリブっぽく歌っているんだろうなぁ、という印象があります。元々の作曲のメロディーもそんなに煮詰めていないんじゃないかなぁ、と。
ジュリーの「EDEN」も、そういう意味では自由度は高いと思うんです。ラストの「エデンが見える♪」の発声とか、1番「運ぶだけっっさ!」みたいなニュアンスとか。
でも、レコーディング現場の思いつき、って感じは受けない・・・ここがジュリーの几帳面さ、真面目さなのではと僕は大いに惹かれます。
あらかじめメロディーの自由度をリハで吟味した上で、「ここはこういうふうに歌う」と決めてから本番に臨んでいる感じを受けるんですよ。でなければ
ボンヤリ ノンビリ でもイカシテル
D Em G D
シッカリ バッチリ だけどアブナイ ♪
D Em G D
この字ハモ後録りコーラスが神技すぎます!
「アブナイ」の後の「ない、ない♪」も、発声からメロディーから「こう!」と決めてなければこんなにピタリとハモれないのではないでしょうか。
ちなみに、あまり語られることは少ないのですが、ジュリーの「自分ハモリ」はどの曲も本当に素晴らしいです。天賦の才ももちろんとして、几帳面な性格をそのまま反映している部分もあるんじゃないかなぁ。
「真面目で几帳面なジュリー」「陽気で無頼なジュリー」、この2面を同じように感じられる「EDEN」のヴォーカル・・・貴重な名曲だと思います。
『TRUE BLUE』はキャリアの長いジュリーファンの間では「CO-CoLO期ならこれ!」と仰る先輩も多く人気が高いようです。しかし、少し前の僕がそうだったように新規ファンの評価は今ひとつのような。
多くの人の再評価を望みたい名盤。特に・・・苦境に挫けそうな時、「EDEN」は効きますよ!
さて、ジュリー自身も「EDEN」はアルバムの中で特にお気に入りの曲のようで、ラジオでは「い~でん」の話をしてくれたり、「ぼんやり、のんびり」な雰囲気もジュリーの性に合っているんだな、と感じます。
でも、あくまでシングルとしてもB面曲ですから夏からのツアーで歌われることはなさそう。いつか生で聴ける日は来るのでしょうか。
アルバムからの「シングル」となるとタイトルチューンの「TRUE BLUE」。こちらはどうでしょう?
う~ん、50曲のセットリストの中に噛み込むのは厳しいかな~。待ち望んでいるファンも多いと思うし、是非柴山さんのアコギで聴いてみたいものです。
それでは、オマケです!
時期としては1年前の資料ということになりますが、『不協和音』Vol.6から、CO-CoLO各メンバーの貴重なインタビューをどうぞ~。
では次回更新はいよいよ今年の新曲です!
さすがに新曲についてはじっくり腰を据えて考える時間が必要で、ハイペースでの更新とはいきません。かなりお待たせしてしまうかと思います。
その間のお留守番画像として、今日のお題「EDEN」の歌詞にあやかった若き日のジュリーのショットを3枚、最後に置いておきますね。
ぼんやり♪
のんびり♪
でもイカしてる♪
アマゾンさんに予約しておいた『ISONOMIA』が、今年は発売日に先んじて今日届けられました。
でも、ここはじっと我慢・・・封を切り歌を聴くのは明日「3月11日」になってからにしたいと思います。
それではみなさまもご一緒に、これからしばしの新曲どっぷり週間といたしましょう!
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コメント
DY様 こんばんは
当時レコードからのダビングができなかったため、カセットテープ・アルバムを買って車で聴いていました。お題曲の乗りの良さとジュリーの「ボンヤリ ノンビリ でもイカシテル」が聴きたくて繰り返し掛けていました。
ジュリーのレゲエと言えば、映画「太陽を盗んだ男」ですよ。爆弾作りが完成した時に、ビール片手に「Yo-Yo-Yo!」と歌い踊った曲が、ボブ・マーリィでした。以前コメントしましたが、そのボブマーリィの世界ツアーに参加されたペッカーさんが、CO-CoLOの前のバンドメンバーだったので巡り合わせに驚きました。
私がレゲエ音楽を意識し始めたのは、1985年の佐野元春withザ・ハートランド「Christmas time in blue」でした。只のレゲエ曲ではなく、ミックス作業を本場ジャマイカで人気エンジニアのSteven・Stanley氏が行った物でした。そこから少しずつレゲエ音楽に興味を持ちました。佐野さんの12インチバージョンでは、ベースのソロパートもあって、お題曲の解説通りのアレンジパターンになっています。佐野さんは、「Tonight's gonna be alright」と歌っています。この辺りは常套句として使いやすいんでしょうけど、「大丈夫だよ」の一言が心に響いた時期でもありました。聴き比べるのも面白いですよ。
新譜は今日買います。映画「君の名は。」のモチーフが震災直後の現状を見たことだと、新海監督の初めての発言が、昨夜のニュース23の中でありました。ありふれた男女の身体が入れ替わる話しでもなく、世紀の天体ショーも実は大津波を暗示したことだと深い話がありました。映画の見方が変わるでしょう。
投稿: BAT | 2017年3月11日 (土) 04時44分
BAT様
ありがとうございます!
朝お早いのですね。発売日にCDを買いに街に出かける・・・良いですね!
僕の方はたった今朝食を終え、これからCDの封を切ります。
あぁそうか~。ジュリーとボブ・マーリーにはその接点がありましたね。
佐野さんの「CHRISTMAS TIME IN BLUE」は美しいストイックなレゲエでしたね。残念なことに僕はこの曲の12インチヴァージョンを聴いたことがありません(『TONIGHT』は持っているのですが・・・)が、ベースの輪郭が浮かび上がるアレンジのスリリングな瞬間を想像できるようです。
『カフェ・ボヘミア』製作中の佐野さんは、「裏」のリズムでダンスできないか、ということを考えていたように感じます。「INDIVIDUALISTS」などはスカ・ビートですしね。
投稿: DYNAMITE | 2017年3月11日 (土) 08時57分
DY様 こんばんは。
シングルCDでは「自分ハモリ」は2コーラス目からなんです。
ハモリがないのとあるのが聴き比べられます。長さも4分28秒でアルバムヴァージョンとは別物だと思います。エンディング、引っ張ってないし。
「エトセトラの夢ばかり追いかけても 夜風がシックな明日運ぶだけさ」
のところが一番共感したかなぁ。
何かに憧れて思い付きで齧っては、才能も根性もないことを思い知らされヘタレるだけ。
でも、決して無駄な経験でもないです。
等身大の自分を認めて、やれる範囲で地道に生きるのが一番と気づきましたから。
「素敵なお尋ね者」
またひとりこの世から消えてしまいましたね。
トップリストの人物は、まだでっかい顔でステージの上にいらっしゃいますが。(笑)
投稿: nekomodoki | 2017年3月11日 (土) 13時13分
↑
こんにちは。ですね。すみません。
投稿: nekomodoki | 2017年3月11日 (土) 13時15分
DY様、こんばんは。
素敵なご伝授ありがとうございます。
待ったかいがありました(嬉)
「EDEN」すごく好きです。いいですよね。
大津さんよく、こういう詞を書いたなと思います。石間さんの曲も風通しが良くて自由。演奏もいい気持ちで上手い!ココロは腕のたつバンドです♪
ジュリーの声の微妙さも諦念なのか呑気なのか。閉じているけど暗くも重くもないし、でも結構むきだしです。この声のリアルさは胸に直撃して来ます。その時、その時の聴く方の気持ちもあるのね。
「EDEN」、おなじく大津さん石間さんの「強くなって」、アルバム曲ではないけれど自作の無礼な程に甘ったれな「THE BASSMAN」のリアルで自由な歌声は、聴くたびになんて上手い凄い歌手だろうと惚れ惚れします。
「がむしゃら、急げば、アダムも堕ちる」
アダムも堕ちるか・・それにしてもアダムとは大津さん大きく出たなあ、と思って聴いてました(笑)
大津あきらさん、亡くなられましたが「眠れ巴里」の詞も好きでした。
「ジュリー道の師匠」と言われて穴があったら入りたい気持ちです。
DY様のご幼少時にあたる時代の出来事や雰囲気をお話ししただけですよ。リアルタイム記憶は年寄りのささやかな特権ですのでww
こちらのほうこそ音楽のことをいろいろ教えて頂いてうれしいです。
これからも、よろしく♪
午後、銀座の山野へ行きましたが、新譜売れ切れで買えませんでした(泣)
投稿: momo | 2017年3月11日 (土) 22時50分
お返事遅れました~。
土日はずっと、新曲の採譜作業で格闘しておりました、すみません・・・。
☆
nekomodoki様
ありがとうございます!
おぉ、シングル・ヴァージョンってそうなのですか。明快に違いがあるのですね。
とすると、演奏、コーラス含めてレコーディングで複数録ったトラックの別のものをシングルとアルバムでは分けてリミックス、という線が濃厚です。
若い頃は「あれも」「これも」とエトセトラの夢を追いかけてしまいますが、年齢とともに徐々に身の丈を知り自分の「エデン」を探す・・・僕ら凡人はそんなふうにこの曲を聴くとすごく共感しますね。
いつか一度は生で体感してみたい1曲です。
☆
momo様
ありがとうございます!
山野楽器さん、相当大量に入荷していた様子でしたけど、発売当日に早くも売り切れとは。
無事購入叶ったsaba様とはタッチの差だったようですね~。
「EDEN」は本当に、よくぞ大津さんこの詞を載せたなぁと思います。やっぱり曲調がレゲエだったからこの詞になったのだと思いますよ。
「眠れ巴里」も名曲ですね。なかなか無いですよ、こういう曲は。
『TRUE BLUE』も『NON POLICY』も個人的には評価が遅れた名盤ですが、「momo様がそこまで言うからには」と繰り返し聴いたことが良かったのだと思っています。」アルバムや曲の好みだけに限らず、もしmomo様のような師匠に出逢えていなければ、僕は相当偏ったファンになってしまっていたはず・・・感謝しかありません。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
投稿: DYNAMITE | 2017年3月13日 (月) 11時35分
DY 様
またまた大好きな頃のジュリーの楽曲を取り上げてくださって、ありがとうございます。
僕もこの曲は、シングルとアルバム、別物だと思います。
シングルの方が少しだけ、テンポが早かったと記憶しているのですが、今となっては確認することができずに、残念です。
さて、88年のMIDシアターでのライヴで、この曲が演奏されたのかは、記憶の底に沈んでしまっているのですが、一番気に入った曲が、アルバムに収録されなかったのが、未だに不思議です。
「お前にチェックイン」に続いて演奏されたその曲は、「笑ってやるハッハッ」に曲調は似ていたんですが、歌詞がかなりヘビーで聞いていて激しくCo-CoLo揺さぶられました。
もう一つのお気に入りは、「風の中」というタイトルで無事収録されて、ホッとしたのを、昨日のように覚えています。
長々と、おじいちゃんの思い出話を書き連ねてしまい、失礼しました。
投稿: 治之祐 | 2017年3月16日 (木) 15時08分
治之祐様
ありがとうございます!
88年のLIVEの新曲披露については、「WAKK IN NIGHT」の記事で他の先輩が書いてくださり、治之祐様同様その後アルバム未収録となった幻の名曲の素晴らしさを回想されていましたね。
もちろん僕にはどんな曲なのか分かるべくもありませんが、治之祐様の仰る1曲は「笑ってやるハッ!ハッ!!」と同タイプとのことで、CO-CoLOの演奏キレッキレのLIVE映えする16ビートだったのかなぁと想像します。
「風の中」は僕も大好きで、現時点ではアルバムの中で最も好きな曲です。いずれ記事を書きますよ~。
J先輩のリアルタイムの思い出話は大歓迎でございます。またよろしくお願いいたします!
投稿: DYNAMITE | 2017年3月17日 (金) 20時10分
DY様
こんにちは。
お題曲、シングルとアルバムが別ヴァージョンと知ったのはずいぶんあと、B面コレクション手に入れてからです。アルバム未収録曲ばかり集めてあるはずなのに何で「EDEN」入ってるのかなぁ?と思ったんですが、聴いてみて納得、雰囲気だいぶん違います。
「ボンヤリ」「ノンビリ」の歌詞からすると、テンポゆっくりのアルバムヴァージョンの方がしっくり来る気がしますが、別テイクの存在知ってちょっと得したような気になったものでした。
ストーンズの「チェリー・オー・ベイビー」、なかなかいいですね。『ブラック・アンド・ブルー』はミック・テイラー脱退に加えキースの状態も良くなかったのか、練られた曲というよりはジャムセッションの延長のような曲調が目立ちます。悪く考えればカバーにも頼らざるを得なかったとも思えますが超名曲「メモリー・モーテル」の前のご機嫌なスパイスです。
投稿: ねこ仮面 | 2017年3月18日 (土) 12時20分
ねこ仮面様
ありがとうございます!
お返事遅れて申し訳ありません。
僕は元々ヴァージョン違いとか大好きですから、ジュリーにいくつもそうした例があることは嬉しいです。
ストーンズで言えば、「ポイズン・アイヴィー」のように、片方が圧倒的に好き!というパターンもありますし、ジュリーの「ポラロイドGIRL」などは双方のミックス甲乙つけ難い、というパターンもあります。
すべてのヴァージョン、すべての音源を聴きたくなるのがファンの性、僕のジュリー道はまだまだ半ばです。
確かに「チェリー・オー・ベイビー」はあの位置の収録が絶妙ですね。
ロニー時代は『刺青の男』以外すべてジャムセッションの雰囲気が強いですが『ブラック・アンド・ブルー』のそれは独特ですよね。
投稿: DYNAMITE | 2017年3月20日 (月) 17時10分