沢田研二 「夢見る時間が過ぎたら」
from『明日は晴れる』、2003
1. 明日は晴れる
2. 違いのわかる男
3. 睡蓮
4. Rock 黄 Wind
5. 甘い印象
6. Silence Love
7. Hot! Spring
8. ひぃ・ふぅ・みぃ・よ
9. 100倍の愛しさ
10. 夢見る時間が過ぎたら
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先の日曜日は『熱中世代』のことを見事に忘れていて、前回記事を更新した後にじゅり風呂巡りをして「ああっ、そうだった!」と地団駄を踏んだDYNAMITEです。
番組はとても素敵な内容だったようですね。次は忘れないようにしないと・・・。
さて、矢継ぎ早の更新が続きます。
本当に偶然なんですが、このところ藤公之介さん、及川恒平さん、尾上文さんと男性作詞作品のお題が続いていて、今日書こうとしている曲もそうなのです。
昨年は「女性作詞ジュリー・ナンバーの旅」シリーズを書いていたことがあります。はからずも今は「男性作詞ジュリー・ナンバーの旅」をしている感覚。
ただ、今日のお題は特殊な1曲です。なにせ「2000年代の男性作詞作品」なのですから・・・ジュリーファンならば、それがどれほど稀なことかは分かりますよね。
2003年リリースのアルバム『明日は晴れる』の中で僕が最も好きな名曲です(CD購入直後は「違いのわかる男」に、”ほぼ虎”武道館公演直後は「Silence Love」にその座を譲る時期もありましたが)。
「夢見る時間(とき)が過ぎたら」、伝授!
1995年のアルバム『sur←』以降現在まで、セルフプロデュースによる新譜製作を続けているジュリー。
みなさまご存知のようにこの95年を機にジュリーは、「自作詞曲以外は基本的に女性に詞を書いて貰う」というスタンスを貫いています(act、音楽劇は除く)。
例外は、まずTEA FOR THREE、及び「Long Good-bye」のサリー、さらにはジュリーwithザ・ワイルドワンズの吉田Qさん(「涙がこぼれちゃう」「いつかの”熱視線ギャル”」の2篇)、そしてアルバム『明日は晴れる』で伊集院静さんが提供した「甘い印象」そして「夢見る時間が過ぎたら」の2篇ということになります。
僕としてはそこにもう1曲、ジュリーwithザ・ワイルドワンズの「プロフィール」を加えておきたい・・・この曲の作詞クレジット「Sunset-Oil」が一体誰の(或いは数人合作の)ペンネームなのかは未だ謎のままですが、僕にはこれ、男性が書いたとしか思えないんですよ。お互いに年齢を重ねてきた男性の長い友人同士が、人生のエールを送り送られ「まだまだ、これから!」という。
さらにそのアプローチは、伊集院さんの「夢見る時間が過ぎたら」ととてもよく似ているのです。
もし「伊集院さん=Sunset-Oil」だと言われても僕は驚きません。まぁさすがにそれはナイでしょうけど・・・。
前々回更新「絹の部屋」の記事で僕は「男性である、という時点で”官能のジュリー・バラードを聴く際にハンデがある」と書きました。
その一方で、「プロフィール」や「夢見る時間が過ぎたら」あたりは、「男性ファンだから勝手に詞の内容を妄想できる」面もあるかと思います。ただし、僕のようにジュリーと年齢が離れていては残念ながら不充分。
どういうことかと言うと・・・。
ジュリーという人は間違いなく「男が惚れる男」です。
想像するに、そうした親愛の情はジュリーと年齢が近い男性ファン、業界のプロフェッショナルをして
「この男とダチになりたい」
との願望を抱かせるのではないでしょうか。
ジュリーより18コも年少の僕には、ここにも大きなハンデがあると言えます。
伊集院さんは1950年生まれですからジュリーと同世代ですよね。もちろんリアルタイムでデビュー以来のジュリーの活躍を知っていらっしゃる。
加えてアルバム『明日は晴れる』には、パッケージに謳われている通り「沢田研二・芸能生活35年突破記念」というコンセプトがあったわけです。
このタイミングで同姓、同世代の伊集院さんがジュリーに作詞提供するとなれば、2人互いに50歳を越えた今、「親愛なる友人に向けて、この先の人生のエールを送る」類の作品が生まれることは自然、必然だったのではないでしょうか。
では、「夢見る時間(とき)が過ぎたら」とは具体的にどのような「時」を指すのでしょう。
おもに男性についてよく言われるのが
「青年は未来を夢見る。老人は過去を夢見る」
という言葉。
僕も昨年の12月20日をもっていよいよ50代に突入、その感覚が分かってくる年齢になりました。特に僕の場合は、錆びれた田舎町からわざわざ東京まで出てきて30年以上が経ちますからね。
故郷・鹿児島の小さな高校のクラスメイトからは、僕も含めて3人の男子が未来を夢見て上京しました。
1人は僕と同じ大学を出て今は大手出版社の編集長となり、業界では有名な「企画仕掛け人」として活躍中。もう1人は防衛大学を出て自衛官となり艦長にまで出世、世界を駆け回っています。
故郷を離れ文字通り「ひと旗揚げた」誇れる友人達。
対してこの僕はと言えば・・・上京以来好きなことばかりに熱中し続け、小さな会社勤めでごくごく平凡な日々を今も都会で送り続けています。
まぁ僕の場合はそれが身の丈に合っていますし何の不満があるわけでもないのですが、将来高々と掲げるために用意して故郷から持ってきていた「旗」をそろそろ畳んで片付けようか、という頃合です。
ってことは、僕の「夢見る時間」は過ぎた・・・のかなぁ。
ジュリーはどうでしょう。
思い出すのは『ジュリー祭り』でのMCです。僕は2008年12月3日の時点ではその言葉がよく飲み込めなかったのですが・・・「自分は、”夢を見る”ようなタイプの人間じゃない」とした上で「でも、夢を見させて貰った」と。これまでの歌人生で関わったすべての人達、お客さんへの感謝を口にしたのだ、とその後ジュリーの歴史を勉強して僕にもそのMCの深さが分かってきました。
確かにジュリーは「旗を掲げる」ということで言えばとてつもない実績を残してきた歌手ですが、「大志」はあっても「野心を抱く」タイプではありません。ただ、そんなジュリーが「もうひと旗」掲げたい、と考えた時期があったとするなら・・・後追いファンの僕の考えなので間違っているかもしれませんが、たぶんそれは2001年。
新年のコンサートで過去のヒット曲をたくさん歌ったこと、積極的にテレビ出演に乗り出していったこと・・・ファンとしては「ジュリーが再び表舞台に立とうとしている」とハッキリ感じていた時期だったのでは?
でも、当時の「表舞台」の現場とジュリー自身の「やりたいこと」には想定以上の乖離があったのかな。
いい加減うんざりだろう 時代の青臭 さ
F#m E D A D A F#dim C#7
今すぐ部屋を 飛び出せ もう止まらない ♪
F#m E(onG#) A G E
「夢見る時間」は過ぎた、と思いはしなかったでしょうが、ジュリーはまるで大きな反動のように、その後は「自分のやりたいこと」に明確に向かっていきます。
伊集院さんの「夢見る時間が過ぎたら」は、はからずも2002年のジュリー・レーベル設立前後のジュリーを物語っているように僕には思われます。
好きにするさ 誰も止めな い
C#m Dmaj7 C#m7 Em7 A7
伊集院さんが「ジュリーとは長年の友人同士」という状況を作品で実現させて
「お前がイイ男だってことは俺がよく知ってる。世間や年齢に縛られる年はもう過ぎたな。これからは自由に、自分の好きに生きろよ」
とメッセージを贈る・・・こういうのは男性ファン独特の歌詞解釈(妄想)じゃないですか?
実際のジュリーはさらにその後、2008年の『ジュリー祭り』2大ドーム公演を大成功させ、「夢を見させて貰った」以降の人気再燃はめざましいものがあります。
僕もその過程で虜にさせられた1人。ジュリー自身が「夢を見ない」人としても、僕らファンはジュリーが歌い続けてくれる限り「過去も未来も同時に夢見る」ことができるわけで、こんな幸せなことはありません。
あと、もう1点伊集院さんの歌詞から思いついたことがあります。
僕はお正月LIVEのレポートを書き終えると、近々の執筆意欲を持つ20曲を選んで1枚のCDに纏め通勤や仕事中の移動時間に聴き込んでいますが、先日「恋がしたいな」の記事を書き終えた直後、「夢見る時間が過ぎたら」を聴いていてふと気づきました。
「恋がしたいな」の主人公って、伊集院さんの言う「夢見る時間(とき)」を過ぎたばかりの、ごく普通の男性なのかな、と。
僕は記事中で大胆な「クローン・アンドロイド説」をブチ上げましたけど、「はて、旗を畳んで、これからどう生きようか」と立ち止まって考えこんでいる平凡な人間のさりげない衝動を描いた物語なのではないか、と考えたのです。いかがでしょうか。
まぁ、クローン説もとり下げませんけどね(笑)。
長々と歌詞解釈を書きましたが、僕がこの曲を好きなのは当然「曲が素晴らしい」からです。白井さんの作曲、アレンジについても書いておきましょう(「夢見る時間が過ぎたら」のような名曲を改めて聴くと、今年からジュリーの新譜レコーディングに再登板となった白井さんへの期待は高まるばかりです)。
アルバム『明日は晴れる』は、90年代後半から徐々に押し進められてきたジュリーの「エレキ・サウンドのロック」嗜好を存分に反映させた、ハードでゴッツい名盤であることは確かです。でも、前後の『忘却の天才』『CROQUEMADAME & HOTCAKES』『greenboy』と比較するとかなり特殊な1枚でもあります。
これは以前「Silence Love」の記事で少し触れたのですが、このアルバムの収録曲は、「アコギでロックするパワー・ポップ」率が高いんですよ。
例えば「Silence Love」には、エレキギターは一切使われていません。それでも「ハード」ですし爆音感も凄い・・・それがアルバム最大の個性でもあります。
90年代のオルタナから派生していった、「ブ厚いサウンドなのにビートルズライク」というファストボール、オーズリー、メリーメーカーズといった各国の頼もしい連中が志向した「パワー・ポップ」の手法。その中でも僕が好むのが、ポップなメロディーを敢えてアコギで重厚に表現して魅せる音作りです。
「夢見る時間が過ぎたら」はその王道のようなアレンジで、アコギのストロークにエレキが明快なリフとバッキングを両刀で味付け。その上でベースの低音は効きまくり、という完璧な仕上がりです。
もちろんメロディーの素晴らしさは大前提。僕は最初にこの胸キュンなAメロを聴いた時、ニック・ロウが在籍していたバンド、ブリンズレー・シュウォーツの名曲「銀の拳銃」(リンク貼りたかったけどYou Tubeで見つけられず・・・本当にAメロはよく似た雰囲気なんです)を思い出し、一発で気に入ったものでした。
錆びれたホテルの窓辺 ♪
F#m E D A
長調の曲の歌メロがマイナー・コードから入るというのがね、「来た来た!」って感じで。
エンディングにドラムスが残るアイデアは何か洋楽のオマージュ元がありそうですが、今は思い出せません(涙)。いずれにしても、アルバム『明日は晴れる』はこの曲のこのアレンジで終わるのが良いんですよね~。
加えて、白井さんのこのアレンジには「邦楽ならでは」の素晴らしさもあります。
それは、エレキギターの音色設定。
長いジュリーファンの先輩方はリアルタイムでこの曲のイントロのエレキを聴いて、どこか懐かしい感じを受けませんでしたか?過去のジュリー・ナンバーで言うと「午前三時のエレベーター」のそれによく似ていますね。
そう、つまりこれは「GS回帰」の名曲でもあるのです。
ジュリーのヴォーカルにも、若い日々を穏やかに思い出しているような印象を受けます。かと言って実際に若かったらこういう曲を歌えたかどうか。
この暖かさは50代ジュリーのものですよね。まるで僕らがジュリーからのエールを貰っているようで。
こうなると僕が妄想した「男同士の友情」などという括りは越えてきます。僕の場合この名曲の真の意味はきっと、これから年を重ねて染み入ってくるのかな・・・。
ということで、「夢見る時間が過ぎたら」は2000年代ジュリーの名曲群の中でも特に先輩方の人気が高い曲、と僕は想像しているのですがいかがでしょうか。
アルバム『明日は晴れる』から僕がこれまで生のLIVEで体感できているのは、「明日は晴れる」「睡蓮」「Rock 黄 Wind」の3曲。
「夢見る時間が過ぎたら」はじめ、そろそろ他の曲も・・・と切望しています。
とりあえず今年のツアーを考えると、このアルバムからのシングル・カットはタイトル・チューンの「明日は晴れる」・・・これはジュリーが選ぶ「50曲」の中に入ってくるんじゃないかな。
『ジュリー祭り』の80曲からは漏れたけど、その後2度のツアーで歌われていますし、ジュリーのお気に入りであることは間違いありません。
2000年代シングルの中、「耒タルベキ素敵」「明日は晴れる」「greenboy」「ROCK'N ROLL MARCH」の4曲はセットリスト入り鉄板、と僕は予想します。
いずれもジュリー自身が50周年を「シングル」で振り返った時、重要な1曲なのではないでしょうか。
それでは、オマケです!
今日は大分の先輩よりお預かりしている切り抜き資料から、2003年発行『東京人』の記事をどうぞ~。
それでは次回更新は・・・せっかくですので「男性作詞ジュリー・ナンバーの旅」をもう1曲だけ続けます。
ジュリーと深い関わりを持つ男性作詞家と言えば、やはり一番に挙げられるのは阿久悠さん。
ちょうど、冬が終わる前に書いておきたかった名篇にして名曲があります。
ジュリー・ナンバーの中でも特に重たい曲なのですが、個人的には「すべての阿久=大野作品の中で最も好きな曲」ですので、暗い記事にはならないでしょう。
どうぞお楽しみに!
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コメント
DY様 こんばんは
久しぶりにアルバム『明日は晴れる』を聴きました。変形パッケージが今では貴重ですが、当時は悩みの種でした。それでなんとなく手が伸びずにしまったままになっています。ライブ映像も観ましたが、やはりライブ演奏の方が冴えますね。お題曲もしかりで、白井さんのポップで軽いノリが何とも心地良くさせてくれます。完全独立を果たして再出発感漂っていた時期ですが、伊集院さんのように「好きなようにやれよ」と後押ししてくれる人がいたことは、本当に心強かったと思います。
「もう一旗揚げたい」と思ったのが2001年ではとの事ですが、ご名答です。なんて偉そうですが、そう思い当たる節があります。「あの日は雨」発売直後、石橋&中居の司会番組「うたばん」に出ました。その時、「200万枚売れたい」と答えています。当時のヒットチャートは、ミリオンセラーが当たり前で200万枚が珍しくなかった頃です。ジュリーがそういう発言をしても誰も笑いませんでした。頑張って欲しいし、元気な姿がテレビでまたたくさん見られるかも知れないという気持ちが強くなりました。
バンドメンバーのコーラスが美し名曲だと思いますが、詞の内容があの「会いたい」と似通っていたため、タイミングが悪かったかなと思うほどヒットしませんでした。
それでもジュリーの意気込みをテレビで聞けたことは、ファンとしてはかなり嬉しい出来事でした、私は。
男性の私が今でも「ジュリーが好きだ」と言えるのは、おきん婆さんの「ジュリ〜」のおかげかもしれません。あれでジュリー人気は全国区になったし、クラスの男子も女子も私の前でやるのが流行りました。私は恥ずかしくて一度もしませんでしたけど。
投稿: BAT | 2017年2月24日 (金) 02時27分
BAT様
ありがとうございます!
確かに『明日は晴れる』は収納場所に困りますね。我が家ではスコアの棚に並べてあり、他のジュリーCD群とは1作品だけ収納場所が離れているという状況です。
ジュリーは「好きなことをやる」方向性に躊躇いは無かったでしょうが、後押ししてくれる人々がいることは嬉しく思っていたでしょう。
2001年のテレビ出演の逸話は色々と先輩方から伺っていますが、「うたばん」ではそんな発言がありましたか。セールスについては97年にも「ヒットが欲しい」と語っていたジュリー・・・今はどうでしょう。最近はMCでCDの売れ行き状況など話してくれることがありますね。
僕はおきんさんの「ジュリ~!」はリアルタイムでまったく知らないのです。と言いますか、知ったのは2009年の『きめコン』の頃に先輩方のブログを拝見して初めて知りました。
おそらく僕はまだまだジュリーにまつわる話で知らずにいることが多いのでしょうね・・・。
投稿: DYNAMITE | 2017年2月24日 (金) 16時00分
DY様 こんにちは。
当時はまだファンの側にも「ヒット曲を」の願望があったと思うんですが、
伊集院さんは
「今まで何かに追い立てられるように歌ってきたけど、もうホントにやりたいことは、違ってきてるんじゃないか?」
囁いてくれたんじゃないかな、と。
「熱中世代」
わかってたんですが、今BSが入らない・・・。
外壁工事をしていてパラボラアンテナを含めて家全体に網をかけてしまっているためのようです。( ;∀;)後で姉にダビングさせてもらいます。
投稿: nekomodoki | 2017年2月25日 (土) 10時20分
nekomodoki様
ありがとうございます!
なるほど、「追い立てられるように歌ってきた」・・・ジュリーの50代って、そんな面も長いファンの先輩方からは見えてくる頃だったのかもしれませんね。
『明日は晴れる』は「ジュリー50代の声」を聴くには最適のアレンジが施されているアルバムという意味でも名盤だと思います。
『熱中世代』、明日はタローさんの古希お祝いライヴでの5人揃った演奏シーンが何処までオンエアされるか、というのが最大の見所ですが、僕もリアルタイムではなく録画で観ると思いますよ。
日曜は10時くらいまで寝ていたいタイプなので・・・(汗)。
投稿: DYNAMITE | 2017年2月25日 (土) 16時26分
DY様
こんばんは。「夢見る時間」は過ぎちゃいませんよ。もちろん私の「夢見る時間」もまだまだ真っ只中です(さすがに厚かましいですか?)。終るとしたら周りの音楽仲間が次々楽器を置いてしまう時ですね。
アルバム『明日は晴れる』、『忘却の天才』の収録時間が結構長かったので、ずいぶんコンパクトになった印象でした。この頃のキーボードレスの編成が好きでした。収録曲では「甘い印象」「ひぃ・ふぅ・みぃ・よ」「明日は晴れる」がお気に入りです。「ROCK黄WIND」は……(汗)。
さて、お題曲、正直あんまり私の好みじゃありませんでした。伊集院さんの「甘い印象」は大好きなんでご勘弁を。嫌いというのではなく、印象が薄いと言うのが正確ですね。何でなのでしょう?
ファンそれぞれ自分の理想の「ジュリー像」があると思います。私の場合、(ある程度の年齢に達してからの)等身大の自分を、あるいは男くさい感じを歌うジュリーよりもっと他のジュリーの方が好きなのかも知れません。そういや『ジュリーⅡ』は大好きですが「男の友情」はあんまり好きじゃありませんでした(笑)。でも50年も歌って新曲出し続けたら、そりゃ色んな曲があって当たり前ですよね。
投稿: ねこ仮面 | 2017年3月 2日 (木) 21時22分
ねこ仮面様
ありがとうございます!
仰る通りで、50年歌い続け新曲を出し続けているジュリーです。色々な曲があって当然ですし、ファンの好みも(曲に限らず)色々あって当然なんですよね。
アルバム『明日は晴れる』についても、僕の場合は「夢見る時間が過ぎたら」「違いのわかる男」「Silence Love」と、ねこ仮面様とはまるで違う曲がまず頭に出てきます。面白いものです。たぶん、ストーンズのアルバムでも同じことは起こるでしょう(笑)。
幸い僕の音楽仲間達もまだまだ現役で頑張っています。むしろ若い頃より精力的ですね。
刺激を受けることも多いので、僕の「夢見る時間」もまだまだ残されているでしょうか。
投稿: DYNAMITE | 2017年3月 3日 (金) 09時05分