沢田研二 「坂道」
from『Beautiful World』、1992
1. alone
2. SOMEBODY'S CRYIN'
3. 太陽のひとりごと
4. 坂道
5. a long good-bye
6. Beautiful World
7. 懲りないスクリプト
8. SAYONARA
9. 月明かりなら眩しすぎない
10. 約束の地
11. Courage
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本館では大変ご無沙汰してしまいました。
こちらでは久々の更新なのですが・・・すみません、今日は年末年始の旅日記です。
撮った写真のぶんだけ駆け足でサッと済ませますので、ちょっとだけおつき合いくださいませ。
お題にあやかったのジュリー・ナンバーは、アルバム『Beautiful world』収録の「坂道」。
いえね、年末年始はカミさんの実家がある関西で過ごしていて、大阪で”『真田丸』関連の地巡り”をしてきまして。恥ずかしながら僕はこの歳になって初めて、大阪が「でっかい坂道の上にある街」だと知ったわけです。なるほどそれで昔は「大坂」って言ったのかぁ、と・・・ホント、今さらですけど。
出かけたのは12月31日。新幹線は大変な混雑でしたが、指定席をとっていたので楽々の移動。午前11時ちょっと過ぎに京都駅に到着、下車しました。
↑ すっかり迎春仕様の京都駅前ロータリー舗道。
いざ向ったのは駅から歩いて5分ほどの場所にある有名ラーメン店、『第一旭』。この日は僕のワガママでここで昼食、と決めていました。
11時20分頃にお店の前に着いたんですけど、既にもの凄い行列が。結局1時間ちょっと並んで・・・僕が満を持して注文したのは「特製ラーメン」。
美味しかった!素晴らしい!
純粋な「醤油系」の中では生涯ベストのラーメンだったと思います。麺はストレートの中細、「ライス」を注文すると上写真の通り漬物がついてきます。
夕方にカミさんの実家に到着。カミさんの弟家族も来ていて、姪っ子達とも久々の再会。
明けて2017年・・・今回の帰省で楽しみにしていたのが、初めて食べるカミさんの実家のお雑煮です。
僕はお雑煮が大好物。各地各家庭でそれぞれ味も具も違う、というのがまた良いんですよね~。お母さんには前もって「特別なことはしないで、いつも食べているそのままのお雑煮を」とリクエストしていました。
早速、新年の朝ご飯に頂きます。
おぉ、味噌仕立て・・・具は根菜と葱ですか~。
美味しかったです!
元旦はその後お父さんが車を出してくれて、御上神社、竜王アウトレットパークに行きましたが、とにかく凄い人と車の混雑で、少し疲れました。
翌2日はいよいよ「大坂」で『真田丸巡り』。まずは当然の大坂城から。
城それ自体はやっぱり「作り物」感が否めませんでしたが、敷地の広さや立地感は圧倒的でしたし、何より石垣組みが素晴らしかったです。
大坂城からは徒歩でひたすら坂道を下り、「天王寺口」付近へと向かいました。
細川忠興屋敷跡。
カミさんが「誰だっけ?」と聞くので、「三成が家康と張り合って宴を主催した時、一応顔を見せて帰ってから散々文句言ってた人」と言ったら分かったようでした。「あぁ、ガラシャの旦那か!」と。始めからそう説明すれば良かったのですな・・・。
「真田石」の三光神社を経て、いよいよ「佐助の年齢発覚の地」・・・もとい、幸村最期の地と伝わる安居神社に到着。これがまた、坂を下った地にいきなり高台があって、その頂上にこじんまりとね・・・。
『真田丸』のあの幸村の介錯のシーンは、実際にここでロケしたのかな?
安居神社で、近くにお住いのいっけん姐さんと待ち合わせ、そこから先は近場の名所案内をしてくださいました。
『真田丸』とは関係ありませんが、そりゃあここまで来たら四天王寺も歩きませんとね。
そして、「山」と言うより小さな「丘」って感じでしたが、茶臼山にも登ってきました。
いっけん姐さんにとって茶臼山は、子供の頃から普通に駆け回っていた遊び場、というイメージだったそうですが、昨年いきなり『真田丸』の旗が立てられ「原風景」は一変してしまったのだとか。
「一変」と言えば、天王寺近辺の大阪っ子にとって大きかったのが、コレでしょうね~。
あべのハルカス!
これがね、実際に近くで見上げると分かるのですが、「高くは見えない」んですよ。立地の問題かなぁ。
五重塔や大坂城が高く見えるのは、そう「魅せる」ことも計算の上、建立されているわけです。あべのハルカスはその点がちょっと残念ですかね・・・。
そんなこんなで満喫した関西の旅。疲れが出たのか帰京してから見事に風邪をひき、一度治ってまたぶり返して現在に至る・・・そんな年末年始でございました。
最後に、お題にあやかったジュリーの「坂道」についても少しだけ(汗)。
僕がムーンライダースを聴くようになったのは、大学進学で上京してからのこと。
レコードを買うのは洋楽ばかり、邦楽の方はFM雑誌を買って自分の知らないバンド、アーティストをチェックする、という日々の中でラジオで出逢った「夏の日のオーガズム」に衝撃を受けたのが最初でした。
こういう「男らしさ」ってアリなのか、と。
遡ってレコード、CDを購入し始めたのは社会人になってお金に余裕ができてからだったけど、「夏の日のオーガズム」の影響で、大学時代からラジオでエアチェックした「Kのトランク」などのムーンライダースの曲を編集してよく聴いていたものでした。
そのムーンライダースのメインライター、鈴木慶一さんがジュリーに楽曲提供。当時は話題になったでしょう。EMI繋がりだったのでしょうか。
「坂道」はいかにも鈴木さんらしい素敵な曲です。
特にジュリーのヴォーカルが最初に入ってくるAメロには何とも言えない雰囲気があって。クールなんだけど、静かに心揺さぶられるようなメロディー。
あの時君とさよならを 言わなくてよかった
A
今にも降り出しそうな
A
空の下 で やっとこらえて ♪
C#m7 Dmaj7 C#m7 Dmaj7
こういう曲がサラリと収録されているのがアルバム『Beautiful World』の強みかなぁ。
あと、「坂道」は何と言っても覚和歌子さんの詞が良いんですよね。
僕は今回の『真田丸』巡りをしながら、よし、「坂道」のお題で旅日記を書こう、と思い立ちました。
それは、『祈り歌LOVESONG特集』初日を一週間後に控えて「この覚さんの詞は今のジュリーが歌うにふさわしい!」と考えたから。歩きながら歌詞をソラで反芻していて、歌詞中に「祈り」「LOVE」という2つのフレーズが登場することに気がつき、「これは絶対歌ってくれる!」と(得意の思い込み汗)。
残念ながら時間がなくセットリスト予想シリーズには間に合いませんでしたが、「絶対歌うに決まってるんだから、”セットリストを振り返る”シリーズで書こう、と勝手に心に決めていたという(恥)。
いざ『祈り歌LOVESONG特集』が開幕し、実際のセットリストはご存知の通り。
LIVEが終わってカミさんにそんな話をしたら、「浅はかやな~」と呆れられました。
ですから今日の記事は恥をさらしているに等しいんですけど、やっぱり書いてしまいました。だってほら、フォーラムでジュリーが言ってたそうじゃないですか。
人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、まさか。
やぶさか、いやさかというのもある。
僕程度の人生経験では、まだまだ出てこない言葉なんですよね。
「坂道」を初めて歌った当時のジュリーはどうだったでしょうか。今の僕よりは全然若いけど、色々なことを体験して、頑張ってきたからこの透き通るような声が出て、「坂道」を表現できたのかな?
2007年お正月『ワイルドボアの平和』では、58歳(LIVE当時)のジュリーが歌う「坂道」をDVDで観ることができますが、やっぱりその時その年齢の「坂道」という歌になっている、と感じます。
この先、70代、80代のジュリーが歌う「坂道」・・・いつか生で体感できる1曲だと思っています!
ということで今日は旅日記でしたが、次回更新から”「今、頑張っている人」のために頑張るシリーズ”として、様々な時代のジュリーの名曲の考察記事を矢継ぎ早に書いていきたいと思います。
お正月のジュリーのエールの話を聞いて、僕は「頑張れ」側に立とうと決めました。今日、普段から「師」と仰ぐJ先輩にお会いして、背中も押されてきました。
3月11日リリースの新譜2曲についてはさすがにじっくり時間をかけての執筆になるかと思いますが、とりあえず次回から1ケ月ちょっとの期間は、ビッシビシ更新していきますからね。ついてきてくださいよ~。
まず第1回はエキゾティクス時代のナンバーを予定しています。お楽しみに!
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コメント
DY様 こんばんは。
「僕は何度でも帰る、君とここへ」
のところが好きです。
ごく自然に帰る場所があり、そこに同じように帰ってくる人がいる、本当はそれが一番幸せなんだ、と最近しみじみ。
京都は修学旅行や仕事で慌ただしくスケジュールに追われていた記憶しかないので、紅葉の頃にじっくり楽しみたいなぁ、と思っています。
投稿: nekomodoki | 2017年2月 6日 (月) 23時59分
nekomodoki様
ありがとうございます!
仰る通りです。帰る場所があり、同じようにそこへ帰ってくる人がいる、というのは一番幸せなことですね。
僕はこの数年ですっかり関西びいきになりましたが、やはりその中でも京都は格別です。
駅の雰囲気からして既に違います。
でも、真夏は凄まじく暑いので、やはり秋か春がお勧めですかね~。紅葉ももちろんですが、桜の時期も良いですよ!
投稿: DYNAMITE | 2017年2月 7日 (火) 08時59分
DY様
こんばんは。遅くなりましたが超大作のライヴレポ執筆お疲れさまでした。そりゃ、体調も崩しますよっていう渾身のレポート、いつか本にして頂きたいものです。
お題曲、正直印象薄いです。『ビューティフル・ワールド』のツアーは「懲りないスクリプト」以外全曲アルバムの曲演奏されましたから生で観ているはずなんですが、どうも思い出せませんし、このアルバム自体あんまり聴かないから余計にそうなんでしょう。前後の『パノラマ』『REALLY LOVE YA』は好きですし、このアルバムも1曲ごとのクオリティーはその2枚と比べて全然低くないのに……そんな説明つかない個人的になぜか遠ざけてしまっている『ビューティフル・ワールド』の中の典型的な楽曲が「坂道」です。
この時のツアーで良くも悪くも印象的なのはやはりサンプリング音でした。開演1曲目「alone」の間奏でサックスソロ鳴っていたと思います、多分。この頃は限りなく忠実にスタジオ録音再現というのがテーマだったのかも知れませんね。お題曲からどんどん離れてしまいますが、「午前3時のエレベーター」演奏されてうれしかったのと「OH!ギャル」に驚いたのもよく覚えています。
投稿: ねこ仮面 | 2017年2月 9日 (木) 22時20分
ねこ仮面様
ありがとうございます!
ええっ、『Beautiful World』のツアー、「懲りないスクリプト」やってないんですか?
何故なのでしょう・・・個人的にはこのアルバムで特に好きな3曲のひとつなのですが。
そう言えば『パノラマ』のツアーでは「失われた楽園」をやっていないんですっけ?
不思議な感じがしますが、ジュリーの中で何かきちんとした理由はあるのでしょうね。
僕は『Beautiful World』大好きですよ。ただ、建さんプロデュース期の5枚の中では異色の作品かなとは思います。良さのベクトルが他4作とは違う気がするのです。
「坂道」はその異色性の代表格のような1曲かもしれません。
風邪はまだ引き摺ってはいますが、夜中に咳で起きるようなことはなくなりました。御心配をおかけしました。
ただ、風邪とは別にここへきてま~た会社でインフルエンザ猛威の気配。小さな子供を持つ同僚が多いので、致し方ないのですが・・・。
投稿: DYNAMITE | 2017年2月 9日 (木) 22時56分