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2017年2月13日 (月)

沢田研二 「恋がしたいな」

from『sur←』、1995

Sur

1. sur←
2. 緑色の部屋
3. ZA ZA ZA
4. 恋がしたいな
5. 時計/夏がいく
6. さよならを待たせて
7. あんじょうやりや
8. 君が嫁いだ景色
9. 泥棒
10. 銀の骨

--------------------

大好きなジュリー・ナンバーをお題にサクサク更新していくシリーズ、第3弾です。
今日は90年代に飛びまして、ジュリーのセルフ・プロデュース最初のアルバム『sur←』から「恋がしたいな」を採り上げたいと思います。

個人的には、アルバムの中では「時計/夏がいく」に次いで2番目に好きな曲(日によって他収録曲に並ばれることもありますけどね)。
CD購入時から変わらず大好きなんですけど、これは全ジュリー・ナンバーの中でも詞・曲とも非常に難解な1曲でもあります。特に覚和歌子さんの歌詞ですね。
不思議な名編で、「答がハッキリ見つからない」ところにまた魅力を感じます。

ずっと前に「I'LL BE ON MY WAY」の考察記事で、三浦徳子さんの歌詞について「唐突に”沈黙が金だぜ”なんて言葉が登場する必然性が分からない」と書いたところ、コメントで先輩方の解釈を伺うことができスッキリした、ということがありました。
でも、「恋がしたいな」については既に僕なりに歌詞全体のストーリー設定に「答」を見つけていて、それがおそらくみなさまにとっては相当に突拍子もないと言うか大胆な解釈なのです。
今日は恥覚悟で思いきってそれをご紹介しようと・・・。同時に、あわよくば先輩方に「正しい解釈」を教えて頂きたい、という主旨でございます(汗)。
枕もそこそこに・・・乞、逆伝授!


ここんとこ僕の辞書に 事件という文字がない
F               B♭     C  Dm          E♭       

スバ ラシイことだ ♪
B♭  C         F      B♭ C

スーツにゆでたまごの
F                B♭    C

人生はコピーだが ワイフは美しい ♪
Dm     E♭           B♭ C      F

冒頭のAメロ歌詞部からまず僕の頭に浮かんだ主人公像は、ごくごく普通の「勤め人」。
普通に家庭を持ち、平凡ながらそれなりに充実した毎日を送っている中年男性の日常・・・かと思いきや。
Bメロに入ると

シア ワセと退屈は うら おもてだなんて
B♭  C        F         B♭  C             Dm

夢  の見かた忘れた
B♭  C           F     Am7(onE)

幼  稚な    奴等の いいぐさだ ♪
Dm   Dm7(onC)  B♭        C

何か様子がおかしい・・・主人公はそんな平凡な日常に違和感を覚えているようです。
そしてサビでは

さやに銀のナイフ そっとおさめて僕も
Fm  E♭6  B♭     Fm     E♭6     B♭

タブロイドの陰に つぶやきを隠そう ♪
Fm E♭6    B♭   Fm   E♭6    B♭

硬質でぎこちない「衝動」が描かれます。
そして唐突に、「恋がしたいな」のタイトルフレーズを隠れるようにしてつぶやく主人公。
これは一体・・・?

僕はアルバム購入後しばらくの間この曲に強く惹かれつつも、サビの最後に登場する「恋がしたいな」というキメのフレーズがそれまでのAメロ、Bメロからの流れと結びけられず、歌詞解釈に悶々としていたものでした。
これはつまり、幸せなんだけど退屈な日常の裏で、「人生を変えたい」と密かな願望を持っている、という感じなのかな。でも何か釈然としないな、と・・・。

それが、「あっ、そうか!」とスッと腑におちたのが、このアルバムからタイトルチューンの「sur←」の考察記事を書いた直後のことでした。
とは言っても、例によって僕なりの「深読み」(邪推とも言う)です。みなさまにおかれましては、ここからは「こんな解釈があるのか」という感じで、もの珍しさで読んで頂ければと思います(汗)。

覚さんって、絶対SF小説を読む人だと思うんですね。
何故なら、アルバム1曲目「sur←」の中に「ニューロマンサー」というフレーズが登場するから。
これは80年代末から90年代にかけてSF界を席巻し、今も多くのフォロワーを輩出しているニュー・ジャンル『サイバーパンク』の元祖とも言われる、ウィリアム・ギブスンの名作『ニューロマンサー』をオマージュしているものと思われます。
とは言え、ロックよりも先にSF小説に嵌っていた僕はギブスンの『ニューロマンサー』を読んだことがありましたが、このフレーズに「?」となったジュリーファンはきっと多かったのかな。

一方「恋がしたいな」の歌詞全体に「?」を抱えていた僕とすれば、同じ覚さん作詞作品である「sur←」の「ニューロマンサー」に倣って「SF」のキーワードでこの詞を読み解けるかもしれない、と考えてみました。
「分からない」言葉はどれだ?と探してまず着目したのが、1番Aメロの「人生はコピーだが」なる表現です。
思い当たったのが、「これは、クローン・アンドロイドの物語ではないだろうか」という。

遠い未来の話なんでしょうけど、「複製人間」が普通の人と同じように暮らし、その生をまっとうしてゆく時代がいつか来るのかもしれません。「恋がしたいな」はそんな世界をさらにSF的におし進めた物語。
主人公は、ランダムに選ばれた「誰か」の人生をそのままなぞって生きているクローン・アンドロイドの一人。彼等の「人生」は試験的に政府機関の監視を受け、ゴシップ雑誌からも興味本位に情報開示されています(もうひとつのキーワード「タブロイド」からの連想)。
クローン本人は「感情」こそあれ生き方を自分で選べる立場にはなく、ただ誰かが以前辿った道をそのまま歩いているだけ。特にその人生に不満があるわけではないけれど、ふと、この決められたルートを逸脱する「個」の衝動に駆られる主人公。
どうすれば自分は変われるんだろう。

「恋がしたいな」

うん、これはロバート・シルヴァーバーグあたりが書きそうなストーリだぞ!
いかがでしょうか。やっぱり飛躍が過ぎるかな?

キーワードはさらにもうひとつ・・・2番に「回転ドア」というフレーズが出てきますよね。
日本SF作家のレジェンドの1人である半村良さんに『回転扉』という作品があります。ごくごく平凡な毎日を送っていたある兄弟が、亡くなった父親と瓜二つの男と出逢ってから突然、事業など何もかもトントン拍子にうまく事が運ぶようになり生活が劇変するのですが実は・・・という話で、ひとつにはその「劇変」を象徴する言葉の意味含めてタイトルが『回転扉』。
僕は覚さんが使った「回転ドア」に同じイメージを重ねます。例え解釈自体は強引としても、覚さんの「恋がしたいな」が「コピーの日々」からの変化、打破を求める物語であることは言えるでしょう。

ただ、最終的に主人公が恋をしたのか、「恋し方」が分からなくて苦悩したんじゃないか・・・などと、僕はそんなところまで考えてしまっているんですけどね・・・。
いやいや、得意の邪推を長々と失礼しました。

それではここで、覚さんが大いにインスピレーションをかき立てられたであろう吉田光さんのメロディーについても書いておきませんとね。
特徴的、個性的な曲です。こういう曲だからこそ、覚さんのあの歌詞が載ったのか、とも思います。

吉田さんと言えば、単に「ハード」にとどまらず、プログレであったり、オルタナであったり、アフターパンク寄りのゴシック・ロックであったり・・・阿久=大野時代とはまた違うヴィジュアル、構想力に秀でた「ギンギンのジュリー」を体現してくれるド派手なロック・ナンバーの数々をまず思い出しますよね。
僕が吉田さんのジュリー提供曲の中で最も好きな「Shangri-la」は正にそんなナンバーですが、2番目に好きなこの「恋がしたいな」は幾多ある吉田さん作曲のジュリー・ナンバーとしては「静かなる野心作、異色作」といった位置づけになりましょう。

吉田さんの曲はどれも、小節割りからコード進行から「ひと筋縄ではいかない」高度に練りこまれた作り込みが最大の個性。
その点、「恋がしたいな」はド派手な一連のロック・ナンバー以上に凄いんですよ。こんなにポップで行儀の良い曲なのに、紐解けば特級の変化球であり、ジュリーのヴォーカルが楽々とそれに応えている、という二重の驚きに目を見張ることになります。

最大の特徴はサビ部。
ヘ長調からヘ短調の転調です。これは「同主音による近親移調」で、これまで「追憶」「涙色の空」などの数曲のジュリー・ナンバー考察記事で触れたことがあります。ただし、それらはすべて短調でAメロが始まり、サビで明るい長調に転ずるというものでした。
「恋がしたいな」の場合は逆。長調で始まった曲がサビで哀愁を纏う短調へと一転するのです。

実は邦楽で採り入れられる「同主音による近親移調」はそのほとんどが「追憶」のような「短調から長調」のパターンです。もちろん例外も多くありますが、比率とすれば相当偏ってはいます。
これは長年個人的に「不思議だなぁ」と考えていたこと。ある意味、国民性なのでしょうかねぇ。

洋楽に目を向ければ、比率は半々くらいでしょうか。
例えばビートルズ。「同主音による近親移調」を用いた曲は数多く挙げられる中、「短調→長調」は「今日の誓い」「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」「アイ・ミー・マイン」(いずれもイ短調からイ長調)。一方「長調→短調」だと「ノルウェーの森」「フール・オン・ザ・ヒル」(いずれもニ長調からニ短調)、「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」(ト長調からト短調)と、みなさまご存知であろう有名な曲が次々に頭に出てきますし、ポール・マッカートニーのソロになると圧倒的に「長調→短調」の比率が上がって、「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」「ラヴリエスト・シング」「ビューティフル・ナイト」など。
ビリー・ジョエルなんかも「プレッシャー」「レニングラード」といった「長調→短調」パターンの曲の方が先に思い当たるくらいです。
これをして、「恋がしたいな」に吉田光さんの「洋楽嗜好」を見てとることはできると思います。

また、Aメロが1回し目と2回し目で微妙に進行、メロディーを変えてくるという手法も吉田さんならでは。これは他の吉田さん作曲ジュリー・ナンバーにも見られる特色で、とにかく細部の煮詰め方が半端ないのですね。
「一筋縄ではいかない」・・・でも、最高にポップに聴こえます。何より、淡々としつつも優しげな雰囲気があるじゃないですか。素晴らしい名曲だと思います。

ジュリーの、何気ない中にふと色気を見せるクールな歌い方は、90年代独特のものかな。
かと言ってアルバム全編そうではなくて、むしろ「恋がしたいな」は唯一無二ですよね。
他収録曲には「時計/夏がいく」のような歌い方もあれば、「ZA ZA ZA」があり「あんじょうやりや」のような歌もあり・・・とんでもないヴォーカル・アルバムですよ。
ジュリー、セルフ・プロデュース時代の幕開けにふさわしい名盤です。

僕はこれまでこのアルバムからは「緑色の部屋」「時計/夏がいく」「さよならを待たせて」「あんじょうやりや」「君が嫁いだ景色」「銀の骨」と、半分以上の6曲を生のLIVEで体感できています。
『ジュリー祭り』デビューの僕からすると、『sur←』は2007年までのオリジナル・アルバムの中では特にセットリスト入り率の高い1枚、という印象なのです。
残された4曲の中、「ZA ZA ZA」そしてこの「恋がしたいな」の2曲については、いずれ聴く機会があるのでは?と期待していますが・・・さて実現するでしょうか。


それでは、オマケです!
今日は、福岡の先輩からお預かりしている資料の中から『BRUTUS』1996年2月1日号。
この時点でジュリーの最新アルバムは前年95年にリリースされていた『sur←』で、DVD『Zuzusongs』と共に記事中で紹介されていますよ~。


Brutus1

Brutus2

Brutus3

Brutus4

Brutus5

Brutus6

Brutus7

Brutus8

Brutus9


「Don't Look Back In Anger」なる踊り文句はなかなか意味深です。これが単に「Look Back In Anger」だとよく聞く言葉で、例えばデヴィッド・ボウイにもそのままのタイトルの曲があります(79年リリースのアルバム『ロジャー』収録、邦題は「怒りをこめてふり返れ)。
このジュリーの記事はそこに「Don't」がついているわけですね。どういう意味になるのかなぁ。


・・・ということで。
新譜リリースまではだいたいこのくらいのペースでビッシビシ更新していきます。
今は、その期間に「書きたい」と意欲を持っている曲達を1枚のCDに纏めて通勤や勤務内移動の時間に聴いています。本当に、どれもこれも名曲ばかりです。

みなさまのご贔屓の曲がその中に1曲でも入っていると良いのですが・・・。
次回は80年代、絶品のバラードを採り上げる予定です。どうぞお楽しみに!

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

大好きな曲です~。

ああ、わかります、平凡な日常の裏に見え隠れするふわふわしたSFちっくな非日常。
そもそもここ日本じゃないですよね。
引退したスーパーマンがまた人助けしたいな=恋がしたいな。みたいな。
ハイ、妄想です。

でもこの曲聴いていつも思うことは、
ああ、ジュリー、してよ恋、今からだってだいじょうぶだよ!<毎回思いますsweat01

投稿: ひいきゃん | 2017年2月14日 (火) 10時53分

DY様 こんにちは

待ってました、「恋がしたいな」を。「光線」に次いで2番目に好きな吉田光作品です。そして、この曲で覚和歌子−吉田光コンビ作品にすっかりはまってしまいました。四分音符が連なるシンプルなメロディーに、「ここんとこ僕」「人生は」「したいな」と1音に2文字乗せた詞が単純にいいなと思いました。詞の意味は良くわかりませんが、SFの発想は面白いですね。「ニューロマンサー」を調べず素通りして来ましたから、返す言葉もありません。でも、私も少し「宇宙っぽいなあ」と、ずっと感じています。それは本編ではなく、イントロと間奏です。「地球を飛び立つヤマト」のタイトルが付いた、宇宙船艦ヤマトが特大砲弾から地球を救って、初めて宇宙へと旅立つ場面で使われた曲のフレーズに良く似ているからです。そんな連想は、恐らく私ぐらいでしょう。大村憲司さんのギター音が綺麗です。

「ここんとこ僕の辞書に『事件』という文字がない」のクールさにやられました。退屈になると思い出すフレーズですが、「Oh!ギャル」も思い出します。覚さん、はその後に続く吉田光さんとの作品で、「恋がしたいな」の登場人物(若い夫婦)を描き続けたようにも受け取れますが、どうでしょうか。ジュリーも「ホームページLOVE」で詞を付けていますね。「こんな味気なさは耐えられない」「こんな感情から麻痺していく」だけを取り出すと、「恋がしたいな」のアンサーソングかなと思ってしまいます。「ラジカル ヒストリー」では、サボテンを投げつけて痛み分けし、なぜか甘い生活(くらし)とひとに呼ばれ「耒タルベキ素敵」で、僕たちの夢がこの世の平和と告白したはずが、年が明けて21世紀になったとたん「愛だけが世界基準」では、今日から一人だい、借りて平和に捨て台詞キメたから、バイバイ囚人の生活と歌っています。一連の流れをみると愛を求めて次第に不倫願望に走った男の物語だったのかなと感じました。

投稿: BAT | 2017年2月14日 (火) 15時28分

DY様 伝授!いつもありがとうございます。
「恋がしたいな」
私にとりましては、ある意味、目からウロコの伝授です。”クローン・アンドロイドの物語”の解釈に一票です。
今までは「心を失いかけた男の物語なのかな?」ぐらいにしか考えませんでしたが、”クローン・アンドロイドの物語”と言われ「そうか!だからこんな(歌詞カードの)ジュリーになっているのね!」とやっと納得できたのです。
最初は、この歌詞カードのジュリーは見るのも嫌でした!わざと美しさから遠ざかろうとしているの?と理解できずにいました。
でも、そう、あれは、ちょっと出来の悪い、そして少しだけ心をもった「ジュリーのクローン・アンドロイド」と思えばほんとに納得です。
新しい妄想の世界への伝授、ありがとうございました。

投稿: U55 | 2017年2月14日 (火) 17時16分

DY様 度々、誤字脱字をしてしまい、すみません。

船艦→戦艦 、借りて平和→借りてた平和

「飼いならして僕も」のあと、3分17秒にジュリーの「うん」が聴けますね。面白い。久しぶりにシングルCDも聴いてみました。CDジャケットの片隅に、「SPANK ME!」なる文字があります。おもちゃの機関銃でふざけている僕を叱って!とでも言いたいのでしょうか?

投稿: BAT | 2017年2月14日 (火) 18時27分

ひいきゃん様

ありがとうございます!

僕もずっと大好きな曲ですが、初めて聴いた頃は、ジュリーファンにとっては地味な印象を持たれているタイプの曲かなと思っていました。
その後この曲の人気の高さを知り、これは歌詞解釈をしっかり練ってから書かねば、と考えていた次第です。

確かに舞台は日本じゃないっぽいですね。

> 引退したスーパーマンがまた人助けしたいな=恋がしたいな

なるほど、分かるような気がします。

ひいきゃん様には、たま~に書くSFネタに毎回反応して頂き嬉しいです!

慌しくてすみません。お返事一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2017年2月15日 (水) 12時15分

DY様 こんばんは。

テンプレートに幸福な人生というヤツをトレースしたような日々からのエスケープ願望。
しかし、今手の中にあるモノを手放す気はサラサラない。
だから脳内にほわほわのパラレルワールドを構築してもう一人の自分を遊ばせている・・・。
あわわ、これって私がいつもやってることだったりして。
胸に飼いならした小さな悪魔が暴走しませんように、アーメン。

投稿: nekomodoki | 2017年2月15日 (水) 22時22分

お返事遅れ気味ですみません!

BAT様

ありがとうございます!

BAT様が昨年、この曲への思いを話してくださっていたので、今回コメントをくださること確信しておりました~。

なるほど、BAT様の吉田光作品1位は「光線」ですか。僕は「Shangri-la」なんですけど、それを覚さんと吉田さんコンビの作品ということでさらに絞ると、お互いにこの「恋がしたいな」が1位ということになりますね。

まったく仰る通りで、淡々としたエイトビートの8分音符にこれほど刺激的なフレーズが次々に繰り出される不思議な魅力に満ちた1篇です。詞曲の噛み合いについては幾多のジュリー・ナンバーの中でも筆頭格ではないでしょうか。

その後の作品との比較発想は面白いですね。
実は僕はつい先日・・・これは覚さんの作詞作品ではないのですが、近々にも記事を書こうと考えている2000年代のジュリー・ナンバーに、「恋がしたいな」の歌詞解釈のまた別のひとつのヒントを得たばかりです。
たぶん次の次のお題になるかと思います。是非お読み頂ければ、と思っています!

U55様

ありがとうございます!

いやぁ、ジャケットのジュリーまでは考えていませんでしたが、目からウロコな解釈です。

僕も2009年にこのCDを購入した際、何故こんな感じのジュリーの写真が散りばめられているんだろう、敢えてカッコ悪く狙っているのか、それとも僕の感性がおかしいだけで、これはカッコ良い写真なのか?と首を捻ったものでした。
なるほど、写真の彼はちょっとデキの悪いクローンでしたか(笑)。
こんなふうに勝手に妄想して楽しめるというのも良いものですね。

それにしても、「このジャケはちょっと・・・」と仰る先輩方は多いですね~。
まだ本当に駆け出しのファンだった2009年、最初にチケット購入でお世話になった先輩に「僕、”時計/夏がいく”が大好きなんです」と言ったら、「あぁ、あの変なジャケットに入ってる曲よね」と、複雑な表情でお答え頂いたことを、今でも覚えています(笑)。

すみません、またまたここで一度お返事切ります。

投稿: DYNAMITE | 2017年2月16日 (木) 13時53分

nekomodoki様

ありがとうございます!

そうか!「悪魔」というのも重要なキーワードですね。
「パラレルワールドで遊ばせるもう1人の自分」ですか、なるほど・・・これはさすがnekomodoki様、正解の解釈かもしれません。

今のジュリーを聴いて、見ていると「平凡な日常」こそが幸福だとつくづく思いますが、それはテンプレートにトレースしたものとは違いますね。
自分らしくと言いますか、へりくだるでもない背伸びするでもない自分らしさ、なのでしょう。

「恋がしたいな」の主人公は、そのどちらかに偏った日々を送っているのかなぁ。
謎が少し解けたような気がします!

投稿: DYNAMITE | 2017年2月16日 (木) 16時17分

DY様
 こんばんは。ますます快調な更新ペース、私は馬群後方、追走にアップアップしています。
 『sur←』、「銀の骨」ばかり聴いていますが駄曲のない粒ぞろいの名盤ですね。「ZUZU SONGS」のリズム隊に大村さんと良明さん、前作の湊さんの硬質なドラムスとはまた違った質感、全体的に少し丸みを帯びたような印象を当時持ちました。「あんじょうやりや」の関西弁だけは未だに好きになれませんが(もろ関西人のくせにすんません)。
 さてお題曲、伝授!や、みなさんのコメント拝読してなかなか鋭い歌詞の解釈になるほどと目からうろこ状態です。
 あまり歌詞に目を留めず聴いていました。ポップで可愛い曲だなあとか、唐突なエンディングと「時計/夏がいく」とのつながりが心地良いなあとか、ぼんやり聴いていました。深い歌詞だったんですねえ。
 ジャケットのこと触れておられる方と同意見、私もわざわざこのヴィジュアルにする必然性って?と正直思っていました。でも過去に一番度胆を抜かれたのは小学生の頃、レコード屋さんのLPの売場(シングル盤と分かれてましたよね)で『JEWEL JULIE』のジャケットを手に取った時ですね。40年くらい昔の話ですが。

投稿: ねこ仮面 | 2017年2月17日 (金) 18時37分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

大丈夫ですよ、この馬は4コーナーで失速しますから、きっちり脚をためて差し切ってください。

『sur←』は完成度の高い名盤ですね。詞曲、演奏、ヴォーカルいずれも「あざとい」感じがまったく無いという意味で、なるほどセルフ・プロデュースとはこういうことか、とリアルタイムで聴いた先輩方も思われたのではないですか?
もちろん前年までのアルバムが悪いということではなく、新たな新境地に立ち合えた感覚はみなさまあったのではないでしょうか。

それだけに謎深まるのはジャケットのジュリーのヴィジュアルですな~。
でも、僕もねこ仮面様と同じく、『JEWEL JULIE』の方が「ええっ?」と思いました。
ただし僕はCDです。LPサイズを目の当たりにされたねこ仮面様の衝撃は、後追いの僕には分かりません・・・。残念のような、ホッとするような(笑)。

投稿: DYNAMITE | 2017年2月18日 (土) 18時20分

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