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2016年9月

2016年9月27日 (火)

沢田研二 「ROCK'N ROLL MARCH」

from『ROCK'N ROLL MARCH』、2008

Rocknrollmarch

1. ROCK'N ROLL MARCH
2. 風に押されぼくは
3. 神々たちよ護れ
4. 海にむけて
5. Beloved
6. ロマンスブルー
7. やわらかな後悔
8. TOMO=DACHI
9. 我が窮状
10. Long Good-by
11. 護られている I love you

----------------------

早いもので9月も最終週。
ジュリーのツアーも各地大盛況であれよあれよという間に進んでいきます。

僕はと言えば、内痔核切除手術本番まであと2週間のカウントダウンとなり・・・ちょっとため息が多くなってきたかなぁ。でも、仕事で忙しくしているので気は紛れていますし、こうしてブログ記事を書くというのも心の平穏を保つには役立つようです。
何より、ツアー各会場にご参加のみなさまからジュリーの様子をここでコメントして頂けることが元気の素となっています。ジュリーがこんなに頑張っているんだから、僕より年長のみなさんも元気にLIVEに参加されているんだから、僕も頑張ろうと思えるのです。
ありがとうございます!

そんな個人的な今の状況下、僕は「今までとは違った聴こえ方」をするようになったジュリー・ナンバーを何曲か再発見し、大いに勇気と元気を貰っています。そして、その多くがGRACE姉さんの作詞作品であることに、改めて驚き感動させられているところ。
鈍感でセンスの無い僕がこれまで気づけていなかっただけで、GRACE姉さんの詞には、弱っている心を優しく力強くほぐしてくれる魅力があるようです。
中でも今一番入れ込んでいるのはやっぱり、僕の現在の心境そのものズバリ!な「GO-READY-GO」。

恐れの中に 飛び込む勇気だけが
G        C      G                  C

難関突破  できる
G   G(onB) C    C#dim

生きるためならダイ ブ ♪
D                   B♭  G

この曲は既に考察記事を書き終えていますが、当時は心から理解できていなかったこと・・・少し分かったような気がしています。

そして今日採り上げるのが、2008年以降はセットリスト定番曲と言ってよいでしょう(最近ちょっとだけご無沙汰中)・・・ご存知「ROCK'N ROLL MARCH」です。
ジュリー還暦の年にリリースされた、「ジュリーのロック魂健在を象徴する大盛り上がりナンバー」というのがこれまでの印象でした。
しかし今、GRACE姉さんの歌詞の素晴らしさに新たな驚きを以って激リピ中。
多くの先輩方からお題リクエストを頂いていたこの名曲を、散々お待たせした上、こんな時こんな形の、短い文量でプライヴェート色の強い記事としてしまうのは申し訳く思うのですが、やっぱりこの機に書かせて頂きたく・・・またまたよろしくおつき合いくださいませ。


まず、一見お題とは関係なさそうな話から。
先の22日、僕は『クイーン+アダム・ランバート』日本武道館公演に参加してきました。


160922_5

一般販売で購入した2階南スタンド5列目(E列)という席は予想以上に視界良好で、とうとう最後まで双眼鏡を手にしなかったほどでした。

ジュリーとほぼ同世代のブライアン・メイ(ギター)、ロジャー・テイラー(ドラムス)の演奏力は今なお健在。
若きヴォーカリスト、アダム・ランバートはMCで「フレディーは僕のアイドル」と語ってくれたように、クイーン愛を身体いっぱいに漲らせてのパフォーマンスでしたし、サポート・メンバーも最小限で、余計な要素は何ひとつ無い、まごうことなき本物の「ロック・ショー」だったのではないかと思います。元気を貰いました。


Queenscore

僕はクイーンのスコアもご覧の通りたくさん持っているので、毎週行っているYOKO君とのスコア研究は、先週から『クイーン+アダム・ランバート武道館セットリストを振り返る』シリーズに突入。
残念ながら今回留守番組だったYOKO君、セトリ3曲目が「ストーン・コールド・クレイジー」だったと知って
「きてるね!ロックだね!こりゃ興奮するわ!アンタ、この時点でもう肛門出血だったでしょ?」
などとメールを寄越してきました。コラコラ。


で、ここからが本題。
ジュリーとクイーンの関係と言えば、まずはact『SHAKESPEARE』での「伝説のチャンピオン」のカバー「I am the champion 孤独な」が挙げられます。
それ以外では、白井良明さんがアルバム『第六感』でクイーン・サウンドをオマージュしていること(特に「エンジェル」「いとしいひとがいる」の2曲)。

少し前まではこのくらいだと考えていたのですが、2年前でしたか、白井さんが「ROCK'N ROLL MARCH」について、クイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を念頭に作曲・アレンジしたと明かしてくれたことがありました。
この話は本当に目からウロコでした。
僕はそれまで、リフの音階が似ているというだけで、この曲のオマージュ元はザ・フーの「ババ・オライリー」だと決めてかかっていましたから。

言われてみれば、「ROCK'N ROLL MARCH」には細部まで「ウィ・ウィル・ロック・ユー」のエッセンスがこれでもかと詰め込まれています。
曲の肝とも言える「さぁ始まるぞ!」的なドラム・ソロ導入、Aメロのヴォーカル・ソロをフィーチャーした楽曲構成は言うに及ばず、自由度の高さと綿密さとを併せ持つ間奏のリードギター、ブ厚いコーラスとサビでのタイトル連呼、そして「ロック」を掲げ、シンプルであるが故に強烈に響く普遍のメッセージ。
どこをとってもこれは、先日生で体感したばかりのあのクイーンの名曲そのものです!

そして、クイーンの場合はお客さん全員でサビのタイトルを歌うのに対し、「ROCK'N ROLL MARCH」はジュリーのタイトル連呼を「Hey!Hey!Hey!」でレスポンスするという、いずれも会場一体参加型。
「LIVEで絶対盛り上がる」曲なんですよ。
今回の『クイーン+アダム・ランバート』公演では「ウィ・ウィル・ロック・ユー」はアンコール1曲目(当然続いた大トリが「伝説のチャンピオン」)に配される王道のセットリストでしたが、来年、再来年のジュリーのメモリアル・イヤーのツアーでこの「ROCK'N ROLL MARCH」がアンコール1曲目で披露される・・・僕は今、そんな妄想にとりつかれています。

今年からジュリーのバンドは下山さんが抜けて依知川さんが加入、ギター1本体制となったことで、ステージでの「ROCKN'ROLL MARCH」再現に不安を持つ先輩もいらっしゃいますが、僕個人はこの曲については現バンドのアレンジが違和感なく想像できます(僕がまったく想像できないのは「時の過ぎゆくままに」。でもさすがにメモリアル・イヤーにこれは外せないですから・・・どうするんだろう、と今から興味津々)。
ギターのリフが「レ~ラ~ソ~♪」と下がる音階で弾きますから、ベースは逆に最初の「レ」を起点に音階が上がっていくフレーズを弾くんじゃないかな。

僕としてはベースの有無とは別に、この曲がこれまでとはまったく違う感覚で来年聴けるんじゃないか、という期待が強いです。そこで、今日一番書いておきたかったのがGRACE姉さんの2番の歌詞。

後に引けぬ日常だから
D

悔やむなんて何を?今さら?
A                                G

代わり映えもしないのがいい
D

今日も明日も ROCK'N ROLL MARCH ♪
A                  G                    D         A  G

ここが、ズシン!と響くのです。
(いやぁ、それにしても『ROCK'N ROLL MARCH』の歌詞カードは、老眼の身に優しいですな~)

「日常」を続けていくために踏み込んだ決断。
「くよくよするな、変わり映えしない今日と明日のために、自分で決めたんだろ?ロックで行こう!」
と、ジュリーの歌がそんなふうに聴こえてきて。

この詞を書いた当時のGRACE姉さんは今の僕より全然若いんですが、深い、深過ぎます。
「ROCK'N ROLL MARCH」というジュリー還暦エポックのような曲の歌詞が、どうしてこんなにも手術を控えた今の僕の気持ちにフィットするんだろう・・・GRACE姉さんの言葉は独特で不思議で、それでいて飾り気が無くてありきたりで、それが凄くイイ!
どうやらここへきて僕も「日常をロックする」ジュリー・ナンバーの真理に少し近づけたような?

2008年夏、YOKO君と誘い合わせ『ジュリー祭り』東京ドーム公演参加を決め一般販売でチケット予約をした時、「さすがに新譜くらいは聴いておかないと」と、アルバム『ROCK'N ROLL MARCH』を購入しました。
今では信じられないことなのですが、買った当時は全然ピンと来なかったんです。ベースレス、しかも打ち込みドラムスというレコーディング形態は、ヒヨッコなりに思い入れを持っていた「ジュリー」の印象とはかけ離れているように感じられました。

最新アルバムをたった数回流し聴いた程度で『ジュリー祭り』を迎えてしまった僕は(帰り道で本当に後悔しました)、「ROCK'N ROLL MARCH」のあの「Hey!Hey!Hey!」のタイミングもうろ覚えで、ギター・ソロ直後のタイトル連呼部でも間違えて拳を振り上げて、「おっとっと」と引っ込めたりしていたっけ・・・。
翌年夏の『Pleasure Pleasure』ツアー初日もそのあたりが危なかったので、「しっかり覚え込んでいかないとな」と、ようやくこの曲のオリジナル音源をじっくり復習して・・・「ああっ、そうだったのか!」と驚いたことを今でもよく覚えています。
この曲、CDでは間奏以降「Hey!Hey!Hey!」がついてくるサビのリフレインが登場せず、そのままフェイド・アウトなんですよね。

2008年以降、僕らがいつもLIVE会場で体感してきた「ROCK'N ROLL MARCH」は、エンディングに長尺のリフレインを配したスペシャル・ヴァージョンだということ。
LIVEで曲の構成を先に覚え、後からCDでオリジナル・ヴァージョンを把握する・・・「ジュリーは何を置いてもLIVE!」と長年本道を行っていた先輩方はそんな曲達も他に多いでしょうけど、僕はそのパターン、「ROCK'N ROLL MARCH」が最初の1曲となったのです。
ある意味、ヒヨッコがひとつ階段を登った記念すべきジュリー・ナンバーと言えるのでしょうね。

最後に。
この曲のキメのフレーズ「DA~!」。僕も含めて、ジュリーファンにも一部存在するプロレス好きにとって「DA~!」と言えばアントニオ猪木さん。
今は、個人的にはちょっとばかり「何だかな~」という感じの政党に所属し議員さんをしていらっしゃいますが、だからと言って僕の猪木さんへのリスペクトが無くなるわけではありません。本当に、僕らプロレスファンにとって猪木さんは類稀なるスーパースターなのです。そういう意味ではジュリーと同じ。
少年時代毎週のように金曜日の8時50分前後、テレビの前で猪木さんと一緒になって「DA~!」とやっていた、という僕と同じ思い出を持つかたも、男性ジュリーファンの中には何人かいらっしゃるでしょう。

ちなみに、私的ナンバーワンの「DA~!」は、故ブルーザー・ブロディとの初シングルの時。「引き分けだったけど試合内容に満足!」という感じで繰り出された、渾身にして爽快な「DA~!」でした。
作詞したGRACE姉さんも、少女時代に『ワールドプロレスリング』を観てたりしたのかなぁ?


それでは、オマケです!
今日は、2008年の新聞記事を2つご紹介します。
まずは、11月7日付の『神戸新聞』から。ドーム公演を間近にしたジュリーが「還暦」を語ります。


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「70になった時に自分が何を思うか・・・」
その答を出す時は、もう近づいているのですね。きっと「もっともっと歌いたい!」じゃないかな?

続いて、12月8日付(!)の『西日本新聞』。こちらは「我が窮状」にスポットを当てた記事です。


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内閣の「カク」が、その時々で次々に解釈を変えてきている。これはおかしい、と2008年の時点で警鐘を鳴らしていたジュリー。そして、「その人なりに自由に聴いて欲しい」というスタンスは今も変わりません。


では次回更新は・・・。
どうなるか分かりませんが、できれば手術をする前にあと1つだけ書いておきたい曲があります。
ジュリーらしくてノリの良いカッコイイ曲、とは思っていたけど、これまで歌詞についてはあまり深く考えていなかった、建さんプロデュース期のロック・ナンバー。
今のこういう状況だからこそ「特別な歌詞解釈」(勝手な思い込み、とも言いますけどね汗)ができてしまう・・・やっぱり考察記事はそうした「熱い」時に書くのが一番ですから。なんとか頑張りたいと思います。

ジュリーのツアーは再び関東に戻ってきまして、明日はかつしか公演ですね。
MCで、ピーの古希のお祝い会の話をしてくれないかな、と楽しみにしているファンが多いでしょう。
どうでしょうか。話してくれるでしょうか。
なにせ3年ぶりにザ・タイガースの5人が揃い、盛り上がって2軒目まで行ったというくらいですから、濃厚なエピソードが色々あったでしょうし・・・。

かつしか公演、そしてその後の各会場にご参加のみなさまからのコメント、心待ちにしております!

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2016年9月20日 (火)

沢田研二 「感じすぎビンビン」

from『忘却の天才』、2002

Boukyaku

1. 忘却の天才
2. 1989
3. 砂丘でダイヤ
4. Espresso Capuccino
5. 糸車のレチタティーボ
6. 感じすぎビンビン
7. 不死鳥の調べ
8. 一枚の写真
9. 我が心のラ・セーヌ
10. 終わりの始まり
11. つづくシアワセ

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長らく更新間隔が空いてしまいました。

10月に予定している「脱出性内痔核」の切除手術に向けての術前検査として、先の13日「大腸内視鏡検査」を受けてまいりました。
いやぁ・・・辛かったです。
僕の周囲の検査経験者のみなさんのお話を聞く限りでは、「胃カメラよりは楽」との意見が多かったんですが、個人的には胃カメラの数十倍辛かったなぁ・・・。

まずは、大腸を空っぽにするために飲む下剤が身体に合わなかったこと。
早朝8時半から、当日同じ検査を受ける患者10人で一斉に飲み始めた結果、早い人は数回のトイレでOKが出て検査可能となるのに、僕はとうとう最後の1人まで残ってしまいました。
いや、出ないわけじゃないんです。計16回もトイレに行った(渡された用紙に自分で回数を書き込んでいくのです)にも関わらず、その都度看護士さんのチェックが入るもなかなか便の色が透明になってくれない(汚い話ですみません)・・・その度に「もう1杯飲みましょうか」と再度の下剤、このスパイラルですよ。
しかも、回数を重ねるごとに痔の具合が悪くなってきて(「脱出」度が上がるのですな)、午後2時過ぎにようやく検査となった頃には既にお尻が激痛状態でした。

いざ検査が始まってしばらくは「このくらいの痛みなら何とか」と思ってひたすら検査終了を待ち望んでいたところ、ポリープが発見され急遽切除手術に移行。
先生が「ポリープがあるねぇ」と言った瞬間に、取り囲んでいた看護士さん達の動きが慌しくなり、新たな管を準備するやら何やらで突如周囲の雰囲気が急変したのが怖かったこともあってか、切除の時にお腹を圧迫する痛み、いや痛いのはお尻の方なのか、などとワケが分からなくなって苦しみ悶えてしまいました。
次いで2個目のポリープも見つかり、当然それだけ手術時間も長くなって。
摘出したポリープはその場で僕に見せてから(そういう決まりがあるんでしょうね)次の処置へ、という感じでね・・・いやいや大変な思いをしました。

お腹の圧迫感は術後も数時間続きました。入院などはせず流動食を貰って(当たり前ですが、おいしくないですねぇあれは)、数日自宅で安静に。
ポリープについては先生が「悪いものではないでしょう」と言ってくれましたが、そちらの検査結果を聞くのが痔の手術本番の日という・・・色々な意味で今はなかなか不安な日々を送っているところです。

そんな最中ですが、ひとまず気をとり直して。
今日は恒例の”セットリストを振り返る”シリーズとして、今年の全国ツアー『un democratic love』に歌われた曲の中、唯一これまで考察記事を書いていなかった「感じすぎビンビン」をお題に採り上げての更新です。
いつもより短めの文量となりますが、よろしくおつき合いくださいますよう・・・。
アルバム『忘却の天才』から、伝授!

この曲にまつわるエピソードと言えば・・・数年前に先輩に教えて頂いたんですけど、これ、ジュリーの作曲の原型はTEA FOR THREE活動期にほぼ出来上がっていたのだそうですね。ジュリーがラジオでそんな話をしてくれたことがあったのだとか。
しかもジュリーは「サリーのヴォーカル曲」を念頭に作っていたという・・・とても興味深い逸話です。

おそらく歌詞はできていなくて(サリーに作詞を依頼するつもりだったのかなぁ)メロディーとコードだけの状態だったと思われるのですが、僕らは今、完成した「感じすぎビンビン」を知っていますから、エンディングの「ばばば♪」「びびび♪」を脳内でサリーの声に変換したりして思わず笑みがこぼれてしまいます。
2002年にリリースされた「感じすぎビンビン」と、97年の「TEA FOR THREE」。僕の知っている両者のイメージには、結構なギャップがある、ということなんですね。そのギャップにまた萌えたりもするわけで。

でも、曲を改めて突き詰めて聴いていくと、「なるほど」と腑に落ちる点も出てきます。
メロディーの要所要所に、声をひっくり返すようなニュアンスがありますよね?
そのあたりをサリーの声に換えて想像してみると・・・おぉ、ちょっとタイガースっぽい!と。

ジュリーはきっと、サリーの「ファンキー」な部分を引き出そうと狙っていたのではないでしょうか。
ザ・タイガースのメンバーの中で唯一「黒っぽさ」の資質を持つサリーのヴォーカル。例えば初期のローリング・ストーンズは黒人のリズム&ブルースをお手本に少しずつオリジナル曲を作り始めたわけですが、「テル・ミー」なんてサリーの歌の方が本家ミックより黒っぽさという点では秀でているくらい。
また、タイガース・オリジナルには「ハーフ&ハーフ」といったファンク・ナンバーもありますよね。これらの適性はジュリーすら持たない天賦のものです。
ジュリーは「自分自身のヴォーカルでは表現できない曲」として、ファンキーなメロディーをサリーに託したかったんじゃないかな。

残念ながらその時には曲はいったんお蔵入りし、2002年に改めて完成、正規リリースされた「感じすぎビンビン」は、TEA FOR THREEの世界観、サリーへの提供曲という要素を一掃するほどの過激なラウド・ロックへと変貌を遂げています。
白井さんの武骨なギター・アレンジには、ハードなリフや間奏で突然転調させるアイデアが織り込まれ(ちなみに「間奏での突然の転調」は白井さんのジュリー・ナンバー・アレンジにおける必殺技で、「感じすぎビンビン」の他に「明日は晴れる」や、今年セットリスト入りしている「お気楽が極楽」などにも見られる手法です)、ジュリーはストレートな性衝動で押しまくる官能的な歌詞を載せました。

君の形が綺麗で 声の響きも抜群
G    B♭ F     G   G    B♭    F   C  G   

どんなしぐさも罪だし
G       B♭     F    G

ため息忘れ呆然 ♪
G     B♭    F   C  G    B♭

ただし。
「エロ」的な要素に限って言えば、一番最初の作曲段階からジュリーは考えていた、といいうのが僕の推測。
つまり、詞が載る前のメロディーだけの時点でこの曲には「エロ」があると思うのです。

見えないことばかり  感じすぎビンビン
B♭                F    G  A♭              C   D

I LOVE YOU BABY I LOVE YOU BABY
B♭                       C

好きにして ♪
D

このサビ部はかなりトリッキーなコード進行で、じりじりと昂ぶる衝動をそのままメロディーで表現してコードを当てたらこうなりました、みたいな進行なんですよ。
「I LOVE YOU BABY♪」以降、和音で言うと「シ♭・レ・ファ」→「ド・ミ・ソ」→「レ・ファ#・ラ」ですから。男っぽく愚直なまでに「上がっていく」という理屈です。

それにしても、最終的にエンディングのメロディーに「ばばば♪」「びびび♪」を載せたジュリーの感性は紙一重(笑)的に凄いです。
「ビビッと来る」という「ビンビン♪」からの連想擬音なのでしょうが、普通の人ならこのハードな曲をこんなふうにはしません。つくづくジュリーの創作に先入観や形式美からくる「縛り」なんて無いんだなぁと感じます。

ジュリーでしかあり得ないラウド・ロック・・・アルバム『忘却の天才』のハードなコンセプトならではの名曲、と言えるのではないでしょうか。
『un democratic love』ツアーでは「今年のエロ担当」ナンバーとして大いにお客さんを沸かせました。
ジュリーのヴォーカル、バンドの演奏とも正に入魂。この先も何度かツアー・セットリストとしてきっと生のLIVEで体感できる・・・そんなふうに思わせてくれる1曲です。もちろん、ずっと柴山さんのあのギターでね!

あと、余談を少しだけ。
このブログは「沢田研二」のフレーズだけでネット検索してもなかなかヒットしないんですが、何か任意の楽曲タイトルで検索すると途端にヒット率が高くなる、という特色があるようです。それがまだ記事に書いていない曲のタイトルだったとしても、同じアルバム収録の他の曲の記事が早々に見つかるみたい。
そうした類の検索フレーズが多く集中するのは、やっぱりツアーが始まったばかりの時期なんですね。

ココログさんには「アクセス解析」なるサービスがあり、それを見ればどんな検索フレーズでブログが閲覧されているか、が分かります。なかなか面白いので僕もたまにチェックしているのですが、今回のツアー初日直後に、こんな検索フレーズがありました。

「沢田研二 感じすぎてビンビン」

どうです?
個人的には、「て」が入るだけでイメージがガラリと変わったようでウケまくりました。なんか、別の方向のいやらしさが語感から滲み出てきちゃうと言うか・・・。

で、その話を先輩方にしていたら、ぴょんた姉さんが「私もやってしまった!」と。
ご自身のブログでセットリストを書き出した際、まったく同じように「て」を入れてしまっていたのだそうです。その後すぐに修正されたそうですが(笑)。
これはどうやらスマホなどの「予測変換」による偶然のイタズラらしいですね。「すぎ」と入力すると「すぎて」と変換してしまいそのまま気づかないでいるパターンがあるのだとか。なるほどなぁ~。

参考までに、思わず頬が緩んでしまった”「惜しい!」タイトル検索フレーズ”のこれまでのおもな例をいくつか挙げてみましょうか。

「立ちどまるな ふり抜くな」
「バイバイゼラシー」
「こっちの水苦いぞう」

このあたりは「感じすぎビンビン」と似た感じで変換誤植であったりキーボードの打ちミスなどのパターンかと思いますが、そうではなさそうなのが

「沢田研二 君にのって」

これは文句なしにナンバーワン、極めつけです。見た瞬間に爆笑させて頂きましたよ。
検索があったのは、何年前のことでしたか・・・当時放映されていたドラマ(タイトル忘れました汗)の凄く良いシーンで、瑛太さん(映画『サマー・タイムマシン・ブルース』が大好きだったので、応援している俳優さんです)演じる主人公がカラオケで「君をのせて」を歌ったことがあり、その直後だったんです。ですから、特別ジュリーファンではない一般のかたがドラマを観て曲に興味を持ち、「どんな曲なんだろう」とタイトルをうろ覚えの状態で調べてくださったものと思われます。
いや、とても有難いことなのですが・・・笑いました。
まぁ僕もこれまで「霊人」「我が醜状」など、酷い誤植をしばらくの間晒しっ放しにしていたこともありますから、人のことは全然言えないんですけどね・・・。


それでは、オマケです!
大分の先輩から授かりました、2002年9月30日付の『読売新聞』夕刊(たぶん関西版)。
ちょっとバラけてスキャンしてしまっていますが、3つの画像を合わせて関連紙面をすべて網羅しています。

200209301

200209302

200209303


では次回更新ですが・・・手術日までに最低でもあと1本は考察記事を書きたいと思っています。
やっぱり、こんな状況の時に聴くからこそ沁みる、新たな解釈で聴ける・・・そんな魅力を再発見できるジュリー・ナンバーって、たくさんあるんですよ。
そうした曲達の中から、まだ記事にしていないものを何か選ぼうかなぁ、と。

最後になりましたが、ここへきてまたしても台風の被害が発生しています。どうぞ各地みなさまの生活が、平穏無事でありますよう・・・。

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2016年9月 9日 (金)

2016.9.3 NHKホール 沢田研二『un democratic love』簡易レポ

まずは・・・もうほとんどのジュリーファンのみなさまはご存知かと思いますが、三木労音さんが素敵なブログをupしてくださっていますので、大変遅ればせながらこちらでもご紹介を(こちら)。
スタッフさん念願の大ホール満席、公演の大成功、本当におめでとうございます!

僕もsaba様に倣ってこの機に三木労音さんのツイッターを遡って拝見させて頂きました。
LIVE当日までのドキドキ感、盛り上がってゆく様子もちろん素敵ですけど、公演後の「余韻醒めやらぬ」感が1ジュリーファンとしても我が事のように嬉しい!
ブログの御記事では、「三木市の空から♪」が緑色の特大フォントというのがまた素敵です。
公演に参加していた関西のJ友さんに、当日配布されたスタッフさん手作りのプログラムを見せて貰う約束をしていますのでそれも楽しみ。

三木公演の後もジュリー達は大盛況の各地各会場を駆け回り、今年の全国ツアーもあれよあれよという間に進んでいきます。
そして僕も、これまた満員の会場で開催された9月3日NHKホール公演に行ってまいりました。

はじめに。
今回は事情がありいつものようなセットリスト各曲ごとの大長文ではなく、簡単なレポしか書けなくなってしまったこと・・・申し訳ありません。
体調不良の中での参加でした。
そして決断・・・私事で恐縮なのですが、来月10月に手術をすることになりました。
いやいや、身を乗りださないでください。手術と言っても深刻な重病というわけではなく(まぁ本人としてはそれなりに深刻ではありますが)・・・どちらかと言えばハレンチな(汗)、恥ずかしい病気です。

僕には長年つきあい続けている持病が3つあって、そのうち2つ・・・「胆石」と「腰痛」についてはこのブログでも時々症状に触れており、みなさまにご心配をおかけしています。しかし今回手術するのは残る1つ。
病名は「脱出性内痔核」と言います。
あ、検索はなさらない方が良いです。ロクな画像が出てきませんから(笑)。

実は「痔の手術」については、YOKO君が先輩です。
ただし彼は症状が出た時点(もう数十年前のことです)で即決断したので、簡単な手術で済みました。僕の場合は長年の様子見が祟り、結局最も辛い選択肢・・・「切断除去」「術後2週間の安静」という方法しかなくなっていました。このあたりが、僕とYOKO君の大きな性格の違い・・・つまりは危機管理根性(?)の有る無しによる大難、小難の別れ道なのですな~。
今さらのように身をもって実感しているところです。

まぁ手術とは言えシンプルなものですし、ジュリーファンの先輩方の中にはもっと大きな手術、ご病気を体験されているかたも多いでしょうから、今回の僕なんて客観的に考えれば大したことはないのです。
先日は、かまやつひろしさんの闘病を伝えるニュースがありました。かまやつさんの「絶対復活するから心配しないで」との力強いメッセージ・・・世の中には、僕などとは比べものにならない大変な病気と向き合い果敢に闘っている人達がたくさんいらっしゃいます。
病気のことばかりではありませんね。自然災害、或いは不条理な人災によって大変な困難に見舞われ、平穏な日常を取り戻すために今も日々立ち向かっている人達が多くいらっしゃるというのに・・・これしきのことで、僕はホントに意気地が無いなぁ。

白状しますと、不思議なもので手術が確定するや症状がパタッとおさまって、「あれっ、これなら日常生活に支障はないじゃん。やっぱりこのまま薬で様子を見て、辛い手術なんてやめちゃおうかな・・・」などと、ふと考えてしまう弱い自分がいます。
これがジュリーみたいに肝の据わった人なら
「考えたってしゃあない、なるようにしかならんわ!」
と、腹を括れるのでしょうけど。

担当の先生から聞かされているのが
術後数日間は、とにかく痛い
という・・・(泣)。
身から出たサビ、自業自得。
加えて、僕個人が本格的な外科手術は初めてということもあり、今は正直「怯えている」状況です。

話を戻しまして、9月3日。
折悪く、ハッキリとした自覚症状(「脱出」している時は痛いのですよ涙)を抱えてのNHKホール参加。
この状態の時は、「立ちっ放し」が一番辛いんですけど、こうなってみると幸いなことで、今回澤會さんから授かったお席が3階最前列でした(思いっきり端っこでしたが)。隣のカミさんも僕につき合ってくれて、今回は僕自身初となる「最初から最後まで着席して楽しんだジュリーLIVE」となったのでした。
それはそれで新鮮に、じっくり楽しむことができました。
確かに、しょっちゅうお尻を気にしながら(実は大宮でも後半はちょっと・・・汗)のLIVEなので、いつもより集中はできていなかったとは思います。
でも、ジュリーの歌は素晴らしくてね・・・。

大阪、福岡、君津と声の調子が今ひとつ、とジュリー本人も気にしていたと聞いていましたからこの日もどうか、と思っていましたがなんのなんの。2曲目「
渚のラブレター」の時点でもう神々しいまでの熱唱で。
一方で、本割ラストの「
ヤマトより愛をこめて」は、過去に一度体感したことのある「別の喉を使う」ジュリーのテクニック・・・囁くようなハスキーボイスで切々と。
「男の矜持」がヒシヒシと伝わってきました。そして、阿久さんの歌詞一節一節が、直後のMCでの「来年、再来年のイベントのために、みなさんもお元気でいてください」というジュリーの言葉と重なるようで、その囁く歌声がとても優しく感じられて。
「オマエ、ワシの大イベントの前にキチンと身体を治しておけよ」とジュリーからメッセージを貰ったように終演後に思い出されました。

巡り合わせの不思議と言うのでしょうか・・・ジュリーの今年の全国ツアー・スケジュールは僕にとっては寂しいことに、このNHKホール公演で早くも最後の参加となってしまいます。11月に、2年に1度の大きな仕事『楽器フェア』が待っていて、その搬入日がオーラスの東京国際フォーラム公演と重なってしまったためです。
どのみち今の身体の状態のままでは『楽器フェア』での終日立ちっ放しの仕事は厳しいですし、それまでジュリーのツアーの参加予定もありません。
ならば9月いっぱい仕事を頑張って、可能な限りの不在時の段取りをしておいて、10月下旬に復帰できるようなスケジュールで手術をしてしまおう、と。
すべてが「今年ジュリーがくれたチャンス」のように思えてきたんですよね。

NHKホールのジュリーが僕に伝えてくれたものは、本当にたくさんあります。

「感じすぎビンビン」は豪快にして痛快。
彼方の空へ」は、ただただ愛おしく。
我が窮状」の澱みない歌声。
un democratic love」の戦慄スレスレの感動。
若者よ」の力強さ。
緑色のkiss kiss kiss」の爽快な高揚感。
サムライ」の色気。
ス・ト・リ・ッ・パ・-」のカッコ良さ。やっぱり、この曲には「カッコイイ」という言葉が一番似合うなぁ。

色々あるけど、ステージ全体を通して僕がこの日ジュリーに貰った一番の宝物は、「勇気」でした。

小心者の僕は、もしジュリーファンでなかったら今回手術の決断はできなかったと思います。
先生の初診は「このままにしておいても、すぐに重篤な事態を引き起こすようなことはない。でも、今の辛さとサヨナラしたいとお考えなら手術をお勧めします。あとはご本人の判断です」というものでした。
僕くらいの症状に進行してもなお、特に男性には、手術を怖がり薬で腫れや痛みを和らげて様子を見る方法を選ぶ人も多いみたいです。
しかし、NHKホールから3日後の2度目の診察で僕は、手術を希望しました。先生も「よくぞ決断した」という感じで、すぐにスケジュールを組んでくれました。

いや、僕は今でも手術がとても怖いことは怖いんですよ。僕は元々、そういう情けない性分です。
でも、ジュリーの歌を聴いて「踏み出す」勇気を得ました。結婚の時もそうでしたが、僕のような根性無しの者に「人生の大決断」(大げさですみません)をさせてしまうジュリーって、本当に凄いのです(笑)。

そんな凄い人が、来年はデビュー50周年ですよ!
再来年は古希ですよ!

もはや「凄い」を超越しています。とてつもない歌手・ジュリーのメモリアル・イヤー奇蹟のイベントに、お尻の調子を気にしながら参加するなど言語道断
僕も今年で50歳になります。
身体のこと、ひとつひとつクリアしていこうと決めました。今回の手術は、その第一歩目となります。

NHKホールはバンドの演奏も素晴らしかった・・・ちょっと端っこ過ぎたので音響に偏りはありましたが、あの感じだと3階でもセンター附近ならすごく良い音で聴こえるんじゃないかな。昔ながらの、暖かい音。
特に演奏が心に残ったのは「
犀か象」と「マッサラ」。
カミさんが「犀か象」について「エルヴィス・コステロみたいだね」と言っていたのは目からウロコでした。ホント、アトラクションズみたいにタイトなブリティッシュ・ビートだったと思います。
これは「
福幸よ」にも同じことが言えますね。
対して「
Welcome to Hiroshima ~2014年(平成26年)『平和への誓い』より」は「ブライアン・アダムスっぽいね」と。これまた納得、「なるほど」と思った次第。

「マッサラ」は、依知川さんのAメロのベースがとにかくカッコ良過ぎです。あの激しい移動のブルーノート・フレーズを指弾きですから。
そうそう、大宮では確認できなかったのですが、依知川さんは「ヤマトより愛をこめて」「サムライ」も指弾きでした。あと「
TOKIO」のスラップは親指!

もちろん柴山さんも相変わらずの大活躍。
「マッサラ」は入魂のワウ・プレイで、あまりに気持ちが入っていたのか、ワウの設定のままで次曲「
お気楽が極楽」のイントロのリフを弾き始めてしまい、ノッケからギターの音色までもが「Himitsu-kun」状態。
すぐに「やべっ!」と右足でスイッチ切ってました。
柴山さんって時々このパターンあるんですよね~。いや、バンドフェチとしては良いものを観ましたよ。

「お気楽が極楽」は、歌詞も沁みたな~。「誰も助けてくれないんだよ♪」が何故か前向きに聴こえたのは、僕がこういう状態だったからでしょうね。
自分の身体のことは自分自身で向き合わなければなりませんし、誰も代わってはくれません。
例えば今回の僕の場合でも、先生は「完治するにはこういう方法しかない」と丁寧に説明した上で「どうでしょう?」と手術を勧めてはくれますが、「手術しなさい」と強制するようなことはありません。結局、決断するのは自分なんですよね。
「お気楽が極楽」って、そんな時に陽気に背中を押してくれるような詞です。なるほど、人生経験が浅いままでは、魅力に気づけない歌なのかもなぁ。

世紀の片恋」のGRACE姉さん、「王手かける♪」の箇所のカウベルの尺が長めになってたなぁ・・・ツアーの中でアレンジも細かく進化してるんですねぇ。
「ヤマトより愛をこめて」の姉さんのドラムスはいつ聴いても素晴らしいですし。「
アルシオネ」のスネアも大宮でYOKO君が絶賛していた通り。

泰輝さんの「
ポラロイドGIRL」でのエレクトリック・ピアノとストリングスの音色の切り替え、「カサブランカ・ダンディ」Aメロ2回し目でジュリーのヴォーカルを華麗に追いかける、正に歌詞通りの「ピアノのメロディー♪」も堪能しました。

大宮からは2週間しか経っていませんが、ジュリーの髪も「ええ加減♪」な感じに伸びてきたかな、と。
「あれっ?」と思ったのは、「
届かない花々」と「コバルトの季節の中で」。
YOKO君が大宮で「大好きな2番の詞を目の前で歌ってくれた!」と言っていたんだけど、この日のジュリーは2曲とも1番を上手側、2番を下手側で歌っていたんですよね。YOKO君の話とは逆です。
ジュリーってそういう動きをコロコロ変える人ではないと思うし、YOKO君記憶違いかな?
何たって彼は、テレキャスのボディーにアームの幻影を見てしまう男ですからね・・・。

あと、この日は客席にサリーとタローが駆けつけていたらしく、MCで「デビュー50周年」に絡んでタイガースの話もしてくれたジュリー。タイガースのことを話すジュリーは、普段のMCでの様子とはうって変わって見事な「弟キャラ」になるんですね。
50周年を迎えてピーやタローも何か考えているでしょう、というくだりでは、「(どんなことを考えてるのか)知りたいな~!」と愛嬌たっぷりの声になったりとか。

来年、ザ・タイガースで何か特別な企画が・・・そんな可能性はあるのかなぁ?
個人的には、4曲入りのマキシで良いので50周年記念の新譜をリリースして欲しい!
ジュリーは今でも「作曲」に意欲を持っているようですが、最近の新譜制作スタイルでは発表の機会がありません。それをザ・タイガースで、ジュリーの作曲作品にサリーが詞を載せてくれれば最高。
タロー作曲・シロー作詞というのも面白いんじゃないかな。実現すれば、タローはすべてのタイガースのメンバーとの「作詞・作曲コンビ」達成となります。
ピーとトッポは頑固に作詞作曲をひとりで担い、それを他メンバーがいじり倒す感じで・・・これで全4曲。
いやいや勝手な妄想ですよ。もちろん、再々結成LIVEがあればそれが一番です。
そう考えていると、ますます来年に向けて身体のことをしっかりしておかねば、と思えてきます。

そして・・・僕自身の気持ちの影響もあったんだろうけど、NHKホールでのジュリーの歌が格別に真っ直ぐに胸に響いてきたの曲が「
君をのせて」でした。
ほんの一瞬の日常を切り取りながら、長い人生の悲喜すべてを描ききっているような岩谷さんの詞。ピュアで透き通った宮川さんのメロディー。
僕が今回受ける手術で最大の頑張りどころは、「術後数日間続く強い痛み」だと説明を受けています。そんなことを聞かされたら、そりゃあ怖いですよ。
でも、NHKホールで聴いた「君をのせて」のジュリーの歌を思い出していたら、「人生」という長い長い大変な旅路の中にあって、今回の僕の試練なんて本当にちっぽけな「一瞬」なんだろうなぁ、と思えてきました。

怖れるからこそ踏み出す勇気。
再び取り戻す日常の有難さ。

NHKホールにご参加のみなさまはご存知のことですが、実はこの日の「君をのせて」で、ジュリーは最後のあのお辞儀ポーズの時によろけてしまったんです。
これはジュリー本人も想定外だったらしく、マイクを通して(ユーモラスに、でしたが)息切れの声を聴かせてくれたばかりか、アンコール前のMCでもこのシーンに触れて、「腰が痛くなって・・・ビックリした」と。

ジュリーはきっと他にも、僕らの分からないろころで様々な身体の変調に立ち向かいながら、あれほどのステージを魅せてくれているのだと思います。
なのに、まだまだ若輩の僕が弱音を吐いたり、手術なんか怖がっている場合ではありません(と言いながらここでは書いてしまって・・・すみません)。


ということで。
10月の手術に向けて、今からやっておかなければいけない仕事も山積み。
並行して、術前の様々な検査もあります。そのひとつが来週早々、これまた人生初の「大腸内視鏡検査」。かかりつけの病院では、痔の手術の術前検査として必ず行っているんですって。
普通なら楽な検査でも、僕の今のお尻の状態では相当な痛みを伴うことが予想されます。患部に管が当たりっぱなしになるわけですからね(涙)。
検査結果含め、大事無いことを祈るしかありません。

当分はいつものような大長文は無理ですし更新頻度も下がるでしょうが、気晴らしにもなりますから、手術までにいくつかの記事は書きたいとは考えています。
少なくとも”セットリストを振り返る”シリーズで「感じすぎビンビン」は書いておかなくては。
とりあえず

・『楽器フェア』までに仕事に復帰する!
・『瞳みのる&二十二世紀バンド・横浜公演』までには完全復活する!

この2つを大きな目標に、NHKホールのジュリーに感謝しながら色々なことを頑張りたいと思います。

今回は、レポとは名ばかりの、こんな感じで僕のプライヴェートの話にみなさまをつき合わせてしまうような記事となり、すみませんでした。
手術当日までの不安な日々、さらには術後の静養期間中・・・何よりの安らぎであり楽しみなのは、この先のジュリー・ツアー各地各会場に参加されたみなさまからのご感想のコメントです。
すぐにお返事できない場合もあるかもしれませんが、心待ちにしておりますので・・・どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2016年9月 1日 (木)

2016.8.20大宮ソニックシティ 沢田研二『un democratic love』セットリスト&完全レポ

あっという間に9月です。
今日9月1日は「防災の日」なのですが・・・。

上陸した台風10号が、北海道、東北に大変な被害をもたらしてしまいました。亡くなられた方々、まだ行方のわからない方々もいらっしゃいます。
そして熊本では、昨夜に震度5の地震が発生、今日も震度3の揺れを観測しています。
熊本市が、熊本地震について「初動を超え復旧・復興のステージに入った」として、31日には警戒レベルを引き下げようとしたその夜に起きた震度5の地震。
夕食の時間、安心しきっていたところに・・・地元の方々は、どれほど怖い思いをされたことか。

人間は未だ、自然災害を完璧に予測し被害を完全に防ぐことができずにいます。この台風と地震でそれが改めて浮き彫りとなりました。
川内、伊方、このままで良いわけがない・・・自然の脅威を、自らの過信を、何故恐れない?

僕らは無力感にさいなまれながら・・・ただ祈ることと、日々自分の生活で何事にもベストを尽くすこと・・・それしかないのですね。
北海道、東北、熊本・・・各地への気持ちを忘れずにブログを書くことも、僕が「ベストを尽くす」こと
のひとつ。
今回も頑張って書きました。
他に何ひとつできることはありませんが、台風や地震で怖い思いをされたジュリーファンのかたが読んでくださっているとしたら、この無力感も救われます。

☆    ☆    ☆

大変、大変更新が遅れましたが・・・。
今年も無事行ってまいりました。年に一度のYOKO君祭り、ジュリー大宮公演!

毎年毎年鋼鉄の意志でセットリストのネタバレ我慢を貫き通して参加し、隣でビビッドな反応を見せてくれるYOKO君。昨年は特別な「KASE SONGS」オンパレードだったこともありレアな選曲が多く、イントロが流れるごとに大暴れしていましたが、今年はどうでしょうか。
いわゆる彼の「ダイブ曲」ということで言うと、事前に僕が予測できたのは2曲目「渚のラブレター」くらいで、あとの曲は彼がどんな反応をするのか皆目見当もつかず・・・逆にそれも楽しみでした。

毎年お正月LIVEに参加しない(できない)YOKO君は僕に比べると「LIVE未体験」の曲がまだまだ多く、今年は新曲以外だと「渚のラブレター」「感じすぎビンビン」「彼方の空へ」「アルシオネ」「マッサラ」「お気楽が極楽」が初めての体感となります。
やっぱり「一度も生で聴いたことのない曲」はイントロで「おおっ!」となるものですから、それらの曲では特にビビッドな反応が期待できるでしょう。
それに今年はYOKO君久々の神席(『3月8日の雲~カガヤケイノチ』大宮公演以来)・・・センターブロック上手端4列目という素晴らしい席を授かっています。

楽器店で待ち合わせてからお茶したんですが、準備万端のYOKO君、春に2人でおちあって「答え合わせ」をした時の『un democratic love』収録全4曲のコード採譜を印刷して持参、「柴山さんのコードで正解を確認する!」と気合充分の様子です。
その点については結局終演後に「新曲、ほとんどジュリーしか見てなくて・・・」と肩を落としていましたが、ジュリーLIVEの神席って本来そういうものですから。
僕は2度目のツアー参加だったのでYOKO君よりは余裕があり、柴山さんのフォームや依知川さんのフレット移動も結構ガン見できましたけどね。

ともあれ、「こんな近距離でジュリーを見られる幸運は今回が最後になってもおかしくない」と、感謝と覚悟をもって臨む!ということで、張り切って着席。
ローディーのお兄さんが目の前でジャズマスターをチューニングしているのを見つめるYOKO君。
そう言えばお正月のセトリを伝えた際に、「ス・ト・リ・ッ・パ・-が1曲目って凄えよな!」と言っていたっけ、と僕は僕で彼の胸の内を量りながら・・・。

枕もそこそこに、開演!


1曲目「
ポラロイドGIRL

Royal80_4

この日YOKO君は道中、アルバム『彼は眠れない』を聴きながら大宮までやってきたのだとか。
これは、会場で彼が初対面のご挨拶をする予定でいたMママ様への感謝の意味があったそうで(Mママ様がリリース当時1枚余分に購入されていた封も切っていない新品同然のCDを、僕を通じてYOKO君にプレゼントしてくださった、ということが2009年にあったのです)、イントロの柴山さんのギターが「ぎゅ~ん!」と来るや立ち上がったYOKO君、「さっき聴いたばっかりDA~!」と叫び、早くも興奮度MAX状態に。
ただ、予想通りこの時点では彼の”おいっちに体操”は控えめに腕を動かす程度・・・照れているようで、時々僕の視線をチェックしてます。

それにしても、ここまで近い距離でジュリーを観るのは僕も本当に久しぶりでした。『燃えろ!東京スワローズ』の初日(端っこだけど2列目でした)以来かな。
この日はセンターブロック4列目の上手端に2人並んでいたんですが、ジュリーの衣装もネクタイの柄までハッキリ見えますし、柴山さんのコードフォーム、依知川さんのフレット使いも丸見えです。
GRACE姉さんはお顏が完全にシンバルに隠れていますが、スティックの打点はよく見えました。
問題は泰輝さん。下から見上げる体勢なので上段の鍵盤を弾く指はまったく見えず・・・下段の演奏時は、2段キーボードの隙間から辛うじて指が見え隠れする、という状況でした。それでも肉眼で指の動きが見えるのですから、これ以上は贅沢というもの。

初日に観てからひと月近くが経っていましたが、ジュリーはそれほど髪が伸びてなかったなぁ。
右手にはリストバンドが2つ。左右に駆け回り、サビでジャンプし・・・ジャケットから覗くシャツに早くも汗が光り、肌に吸い付いているのが分かります。

弦楽器隊のフォームはイ長調で原曲通り。
Bメロの柴山さんのバッキングが素晴らしい!単に「D→A→D→A」ではない箇所があるのです。
5小節目の「ダーリン、ダーリン・・・♪」が5弦セーハのD、「子供のまま♪」がローコードのA。そこから「深入りしている♪」でルートを2弦、3弦、4弦と1拍ずつ経過音で上昇させて再度5弦のDへ。流れるような指の移動にただ見とれるしかありません。
何度も生で体感している曲でも、まだまだ新発見がある・・・神席というのは有難いものです。

2曲目「
渚のラブレター

Royal80_3

今回もセットリストのネタバレ我慢を貫徹して臨んでいたYOKO君。僕としては彼のビビッドな反応を一番楽しみにしていたのがこの2曲目でした。
案の定、イントロのハモンドが鳴ると僕の横腹を思いっきり突いてきます。ここは僕も心の準備ができていたので体勢を崩さず踏ん張れました(笑)。
YOKO君は当然初体感となる「渚のラブレター」。打ち上げでは「シングル・ヴァージョンかぁ、と思いながら興奮してた!」と。

サビの高音、美しく伸びるジュリーのヴォーカル。柴山さんのせり出してのソロも圧巻。
歌もギターもドラムスまでも、オリジナル音源にすごく近く感じるというのがね・・・本当にとてつもないことです。そりゃあ銀次さんも感慨深いはずですよ。

この日も初日同様、眼鏡男子な依知川さん。意外や「渚のラブレター」はピック弾きなのですね。3連フィルのダウン・ピッキングを重視したのでしょう。
泰輝さんがピアノで3連を弾いていますから、ユニゾンの箇所で音を尖らせたいのでしょうね。いやぁ完全にロッカ・バラードのアンサンブルです。
一方で僕は「早く依知川さんの指弾きを確認したい」とこの日の神席を楽しみにしていた、という部分もあって。意外やこの後、指弾きの曲までには数曲待たされることになるのでした。

演奏が終わるとYOKO君は「素晴らしい!」と絶叫。
新バンド体制で恒例となったジュリーの「フォ~!」が飛び出して、下手側に手をかざしての「フォ~!」では依知川さんが深々とお辞儀をしていました。
近い距離で見ていますと、その髪のヴォリュームに改めて驚嘆させられますな~。

~MC~

「ようこそ『un democratic love』へお越しくださいました!大宮は毎年満員になりますが・・・みなさん大宮のかたなのでしょうか?」
とても交通の便が良いところなので、全国各地からお越し頂いているのかなぁ、と自分を納得させるように言ってお客さんを笑わせてくれます。

お盆休みの間にリオデジャネイロ五輪も始まり、「オリンピック休み」を満喫していたに違いないジュリー、この時点で話題は早くも「今日は、男子400メートル・リレーで銀メダルをとりました!」と。
実はYOKO君は常々「オリンピック男」と自ら名乗るほどの五輪ファンで、しかも「極力リアルタイムで応援!」派を公言、寝不足かえりみず夜中にリモコン抱えてあちこちチャンネル切り替えながらテレビに向かっていた、という男ですから、今回大宮でのジュリーのオリンピック・ネタ満載のMCには大喜び。
珍しくジュリーの言葉に「うんうん」と頷いてしまう時もあったのだとか(終演後、打ち上げの席で「(ジュリーとオリンピックの話をツマミに)一緒に酒飲みてぇ!」と言い放ち顰蹙を買っておりました)。

言うまでもなく男子陸上、400メートル・リレーの日本銀メダル獲得は大変な偉業。
「いやぁ、お爺ちゃんは嬉しい!・・・オリンピックに出てる選手はみんなワタシの孫のようなものですから・・・孫が頑張ってくれてお爺ちゃんは本当に嬉しい」。
遂には
「若者よ、俺達は信じてるぜ!」
と自らの歌詞を引用してリオ五輪出場日本人選手の活躍を讃えていました。

〆は
「一生懸命、つとめます!」
の片膝つき。この日はここではまだ「上機嫌」のキーワードは登場しませんでした。

3曲目「
世紀の片恋

Kitarubeki

イントロではまずGRACE姉さんのカウベルをガン見。いやぁカッコイイ!
さらにジュリーの”おいっちに体操”が始まるとYOKO君をチェック(笑)。おぉ、「渚のラブレター」で見事ジュリーに落とされたYOKO君、嬉々としてやってはいましたが、動きはボクシング系になってます。

トリッキーなコード進行の変態曲(褒めてます!)が多い下山さんのジュリーへの提供曲の中にあって、これはストレートな作曲にアレンジ段階で白井さんが様々な仕掛けを施したタイプのロック・ナンバー。
白井さんは99年のアルバム『いい風よ吹け』から、ジュリーの「LIVE」に重心を置くアレンジ作業へとシフトしたように思います。それ以前は結構、多重録音の趣味性がフィーチャーされていますからね。
「世紀の片恋」は、「ライヴ・ヴォーカリスト・ジュリーのアレンジャー」としての白井さんのセンスを確立させたような1曲。この先もセットリスト常連でしょう。

ジュリーは本当によく駆け回っていましたが、ちょうど目の前を通りかかった際に、そのまま下手側へ「移動するぞ」と見せかけておいて、膝を折って上半身だけこちらに逆戻りするような格好をしたり、とお茶目全開のモードです。嬉しいですね~。

間奏ではまず柴山さんが眼前に進出して「ぬお~っ」「あう~」とこちらも早々に絶頂モード。
ジュリーはその間にキーボードの横まで進出、泰輝さんのピアノ・ソロに繋がります。
依知川さんもドラムセットの後ろをノッシノッシと歩いて泰輝さんの背中に仁王立ち。遅れて柴山さんも加わりまして、キーボードの周囲が人口密度高めの空間に。初日はここまでくんずほぐれつ状態にはなってなかったような気がするなぁ。

あとこの曲、1番で言うと「王手かける相手は同じ♪」の歌メロ部にも1小節ずつのカウベルの出番があるんですね。GRACE姉さん、素晴らしい切り替えでした。
僕の位置からは、ゴキゲンなカウベルを炸裂させるGRACE姉さんの表情がシンバルで隠れて見えなかったのが本当に残念です。

4曲目「感じすぎビンビン」

Boukyaku

暗転して響いてくるドラム・ソロ、手拍子をリードするジュリー。YOKO君からの「あれ・・・この曲何だっけ?」というテレバシーを、正にビンビン感じながら始まった「感じすぎビンビン」。
ギターが入ってようやく隣の空気が「あぁ、あれか!」みたいな感じで安定しましたけどね。

YOKO君も大好きなアルバム『忘却の天才』(僕が『ジュリー祭り』後すぐに最初に購入してYOKO君に聴かせた数枚のうちのひとつ)から、彼は初体感となる曲。
演奏が終わってすぐに「ロックだな~!」と声に出していたくらいですから、盛り上がって聴いていたようですね。打ち上げでは「CDとはまた全然違うんだよな」と最初にこの曲の感想を口にしていました。

ホント、改めて凄い曲なんですよね。
”セットリストを振り返る”シリーズの考察記事執筆に向けて初日後、すぐに採譜してみると、ジュリーの作った進行はシンプルなんですが、白井さんがアレンジ段階で相当いじり倒していることが分かりました。


16085

一番シビレるのが、突然転調する間奏の進行。
でも、この日はCDのコードが完全に頭に入っている状態で臨んだのに、演奏陣の手元にはあまり注目できなかった・・・ひたすらジュリーに視線を奪われていました。依知川さんがピック弾きしながら渾身のコーラスをとっているシーンは印象に残っていますが。

この曲のメロディーはTEA FOR THREEの時にジュリーがサリーのヴォーカル用に用意していたらしく、そのあたりを考察記事でも書く予定ですが、『忘却の天才』で完成した正規ヴァージョンのエロっぷりは、やはりステージで歌われてこそ伝わってきます。
柴山さんのソロ、そしてリズム隊だけをバックに歌われる3番のアレンジのメリハリも官能的です。

そうそう、CDのミックスを忠実に踏襲したヴォーカル・エフェクトもこの日確認。
さすが大宮のミキサーさん(YOKO君曰く「短髪の真面目そうな彼」)は良い仕事をします。
昨年の大宮はミキサー席の真後ろで参加して見ていましたから、実は開演前にYOKO君と「同じお兄さんかな?」と確認しに行ってたんですよ。変わらぬお姿を拝見し、「彼ならば今日の音響は安心!」と。そうしたことも含めて素晴らしい「感じすぎビンビン」でした。
それにしても、この曲の3番の泰輝さんのオルガンは素晴らしい。こりゃほとんどプログレですよ!

サビだったかな・・・正面両サイドの壁に幾何学模様っぽい円形の照明が当てられてグルグル回転していたけど、ちょっとコミカルな感じがしたなぁ・・・。

5曲目「彼方の空へ

Croquemadame

考察記事はもう執筆済みですが、この曲も初日後に改めて採譜し清書してみました。

16088


隣に並んでいるのは、先日購入した高橋秋子さんの句集『ジュリー贔屓』。とても良かったです!時々、言葉の意味や漢字の読みを調べながら(汗)、繰り返し楽しんでいます~。


「感じすぎビンビン」と違い、こちらは優しい詞曲に沿ってシンプルに貫かれたアレンジです。白井さんはギター・リフの組み立てで仕上げていったのでしょう。
ジュリーのコード進行が変化球の場合はアレンジはシンプルに、という手法なのかな。

初日から変わらず、今回のツアーではCDよりもテンポを落とした演奏となっています。
YOKO君は前日に『CROQUEMADAME & HOTCAKES』のDVDを鑑賞したそうで、この曲はイントロからすぐに反応できていた様子。
DVDでは「G」でのGRACE姉さんと依知川さんのコーラス・ワークが強く印象に残ったとのことで、「さすがリズム隊だよな~。コーラスしながら笑顔で身体揺らすとこまでピッタリ合ってた」んだとか。
柴山さんのフォームはオリジナル通りのホ長調。Bメロ最後の「B♭→B」で確認しました。

初日も感じましたが今のジュリーの声、今のバンドの音にとても合っている曲です。声高に気張っていなくて、でも気持ちは深く入っていて、旅立った人へのメッセージ・ソングとしても普遍的でね。

大名盤『CROQUEMADAME & HOTCAKES』については、これまで2004年のツアーでしか歌われていなかった収録曲も今後要注意ですね。「ロックしたい」ジュリーが歌いやすそうな楽曲ばかりだと思いますから。
今回「彼方の空へ」がセットリストに選ばれたのは、やっぱりGRACE姉さんの歌詞へのジュリーの個人的な何らかの思いがあったんだと想像しています。
来年のツアーは『きめコン』以来の「Whisper」に期待!

6曲目「
カサブランカ・ダンディ

Acollection_4

お正月、そして今ツアー初日もそうでしたが、新生バンドとなって僕がその演奏に一番シビレている曲がこの「カサブランカ・ダンディ」。
ジュリーのヴォーカルがこれまで以上にソウルフルに聴こえるほど。ジュリー自身が、歌っていて相当気持ち良いんじゃないかな~。
何と言っても依知川さんのベース・・・そう、華麗、豪快にして緻密な指弾きベースが遂に降臨です。待ちに待った依知川さんの指弾きが間近で観られただけでも、神席万歳!カサダン万歳!でした。

ハーフタイム・シャッフルのグルーヴを一手に引き受ける依知川さんの重厚な表拍2つ打ち、咆哮の高音フィル。これぞベース、これぞ「カサブランカ・ダンディ」。
柴山さんのリードギターと駆け合いのように組み立てられたアンサンブルが素晴らし過ぎます。

ジュリーもお茶目モードで絶好調。
ペットボトル・プレイはイントロとエンディングでそれぞれ一度ずつ失敗(わざとか?)して落下。1度目は「しもた!」みたいな表情、2度目はいったん指に当たってから落下したので、その指を押さえて「あいたっ!」のゼスチャーで楽しませてくれました。
ジャケットを落とすタイミングは初日より遅く、「背中のジッパー♪」のアクションの時にはまだ着ていました。その直後くらいでハラリ、と落としたんだったかな。

間奏ではもうね、柴山さんも依知川さんもガン見したいところなのに、ジュリーがセンターからやや上手寄りに位置どってエビ反り背中水噴きを何度も何度も繰り返すものですから、そりゃ釘付けになりますよ。
間奏の最後には、「いてて・・・」とグーでポンポンとエビ反りで酷使した腰をいたわっておりました。
間隙を縫ってチラッと見たところ、柴山さんは腰をクイクイくねらせながらのソロでしたね。

ちなみにYOKO君、直前にこの曲のリードギターをコピーしてスタジオで弾いていたのだそうです。
日刊スポーツに載ってた写真だけ見て「カサブランカ・ダンディは歌うな!」と決めてかかり準備していたんだって。でもあの写真自体はポラGですよね。

7曲目「
君をのせて

Acollection

依知川さん、引き続きこの曲でも指弾きです。
この日ハッキリ確認できたベース指弾きの曲は7曲だったんですが、ロックのグルーヴでスラップ音を繰り出すタイプと、バラードの優しいタッチを重視するタイプ、大きく2つのタイプに分かれていました。
「君をのせて」は当然後者。しかも依知川さんは1番歌メロを親指で弾いてくれます。
ベースを指で弾く場合、基本親指はピックアップ(或いは4弦)に支えとして置き、ひとさし指、中指、薬指で演奏するのですが、バラードのロングトーンでは親指で「ず~ん♪」という感じで弾くことがあります。
僕は未だその奏法はマスターできていないんですけど、依知川さんの巨体から沁み出てくる親指のルート音は本当に心地良い・・・。
おそらく柴山さんが「じゃ~ん、じゃっか、じゃ~ん、じゃっか♪」と大きなストロークで演奏する箇所に限って親指で合わせてきているのではないでしょうか。

初日同様、柴山さんはハ長調の段階からセーハ弾きでした。気になっていた「F#dim」はひとさし指が2フレットのセーハ、中指が5弦3フレット、薬指が4弦4フレット、小指が2弦4フレットというフォーム。
鉄人バンドのこの曲では下山さんが1~4弦のみのローコードで「F#dim」を弾いていましたから、それだけでもずいぶん響きが違うでしょうね(「ファ→ファ#」の低音移動がより強調されます)。

それにしてもジュリー、この曲については絶対にキーを下げようとしませんね~。
転調後の嬰ハ長調のサビは相当な高音ですが、ジュリーはまったく問題なく「ああぁあ~♪」と艶やかに歌います。「君をのせて」「我が窮状」の2曲はよほどジュリーの喉に合うメロディーなのでしょうか。

8曲目「
アルシオネ

Kitarubeki

「君をのせて」のジュリーの優雅なお辞儀を見届けると、すぐに上手側の動きをチェック。照明は落ちているのですがそこは神席、バッチリ見えました。
スタンドに固定された12弦アコギが運びこまれ、その奥で柴山さんはエレキにチェンジ。ストラップを肩に通してから、「えいやっ!」と勢いよくボディーを背中に回します。正面に向き直ると、背中のエレキのネックが下がって正に小リスの尻尾状態!
初日、背中からネックが上に向かって覗いているように見えたのはたぶん勘違い。このスタイルだと、どうやっても尻尾体勢にしかなりようがないです。

間近で観たイントロのコード進行はなかなか斬新で、「B♭」まで使っているんですね。「じゃらり~ん♪」と弾く12弦アコギのシャリシャリ感は70年代ロック独特の音色。2000年リリースの「アルシオネ」には、ジュリーのために「70年代回帰」のコンセプトを注いだ銀次さんと白井さんの魂が確かに宿り、さらに2016年、こうして柴山さんによって正しく再現されました。ブラボー!

YOKO君が絶賛していたのは、柴山さんのアコギが(エレキへのチェンジのために)空白となる僅かな時間のGRACE姉さんのスネアです。彼曰く
「アコギとスネアは強弱のシンクロ率が高い。GRACE姉さんはそれを体現してくれた」
とのことで、キーボードやベースよりもむしろドラムスがその僅かな空白をしっかり埋めていたのだ、と力説していました。

一方僕はこの日の柴山さんの「イッちゃってる」間奏ソロで確信を得ました。「アルシオネ」は楽曲全体としてはデヴィッド・ボウイ「スターマン」へのオマージュですが、リードギターのソロについてはポール・マッカートニーの「メイビ・アイム・アメイズド」(「恋することのもどかしさ」「ハートのささやき」2つの邦題があり)がオマージュ元ではないのか、と。
どうでしょう、白井さん?

最後はジュリー2度の「ア~ルシオネ~♪」の熱唱でドラマティックに歌い終わり、打ち上げでも「特に良かった」1曲として挙げる人も多かったこの日の「アルシオネ」でしたが、ふとその席で「アルシオネってどういう意味だっけ?」と尋ねられ
「・・・なんか、星!」
としか答えられなかったDYNAMITE。情けない・・・。

9曲目「
届かない花々

Croquemadame

僕はこの日久々に至近距離でジュリーの姿を拝むことができましたが、ハッキリ「目が合った」「正面で歌ってくれた」という瞬間は今回はありませんでした。「目の前に立ち止まった」と思いきやジュリーの立ち位置と視線は微妙に右、という状況が多かったのです。
僕から見て「微妙に右」・・・つまりYOKO君の真正面という状態なわけで・・・羨まし過ぎるぞこの男!

その中で、YOKO君が「漏らしそうになった」シーンは2回あったと言います。
いずれもジュリーはいつものように「1番はちょっと下手側、2番はちょっと上手側」のルーティーンで歌っているに過ぎない曲なんですが、その「ちょっと上手側」が今回YOKO君の眼前になったのですね。
まずはその1曲目が「届かない花々」。
YOKO君はこの曲の2番の歌詞がすごく好きなのだそうで、その部分をジュリーに見つめられながら歌われてとても嬉しかったのだとか。
で、その歌詞部というのが

feel 硬い石にさえ 運命はあるということ♪

YOKO君は言うのです。
「この詞・・・ジュリーはひょっとして映画『道』が好きなんじゃないか」と。

僕は『道』という映画を観たことすらないですし、そもそも最近になってactシリーズの『NINO ROTA』を聴きこんでいなければ、タイトルを言われても全然ピンと来なかったでしょう。ところがYOKO君は以前からニーノ・ロータの大ファンで(そんな話、今回の打ち上げで初めて知ったんですけどね)、特に『道』が好きだ、と。
その映画『道』の中で
「どんな石だって、意味を持たない石は無い。だからお前もそうなんだ。意味のある存在なんだ」
といった感じの台詞があるんですって。
ジュリーはそのシーンを踏襲して「届かない花々」の詞に託したんじゃないか、というのがYOKO君の考察。実際のところはどうか分かりませんけど、無学な僕は「へぇ・・・」と感動しながら話を聞いていたのでした。

YOKO君は逆にジュリーのact『NINO ROTA』を知らないので、2人で毎週行っている「週一スコア研究会」の題材に、近々にも「ジェルソミーナ」を採り上げるつもりです。そう言えば、「ジェルソミーナ」の日本語詞は加藤さんではなくジュリーが書いているんですよね・・・。

そんなこんなで今回のYOKO君、「届かない花々」についてはすっかりジュリーの歌に心奪われ、そのぶん演奏の記憶が薄くなってしまった様子。
依知川さんのオリジナル音源を忠実に再現した名演(ピック弾きは意外でしたが)はさすがに強烈な印象があったらしく話題になりましたけどね。また、アコギ不在をGRACE姉さんのハイハットが埋めていた、とも。

この日も歌詞に合わせ、ジュリーと「手を繋いで」いる多くのお客さん。白い照明が前方席で差し出されたたくさんの手を照らして・・・僕もその中にいるんだけど、ステージからだとどんなふうに見えるのかな。

10曲目「
我が窮状

Rocknrollmarch

鉄人バンド時代と、柴山さんのパート(ということは他メンバーのパートも)変わっていませんか?
分かり易いのが「ダ~ダバダ~♪」のところ。
今回柴山さんは「hooo~♪」に徹していますが、以前は右耳に手を当てながら「ダ~ダバダ~♪」とやってませんでしたっけ?
いずれにしても、新編成の今のバンドでは依知川さんの「ダ~ダバダ~♪」が大活躍。GRACE姉さんとハモった時の声圧が素晴らしいです。
「我が窮状」はお正月もセットリスト入りしていますが、これは依知川さん相当練習したのでしょうね~。

最近の日本は、「私が”戦争したい”と思ってるとでも思ってるの?」と言う人と、「私が”自分の国は自分で守るべきだ”と思ってないとでも思ってるの?」と言う人の主張がそれぞれで恣意的にねじまげられ、双方の対話がまったく成立しない状況へと進み始めてしまったように、僕には思えてなりません。
この日もジュリーのヴォーカルは素晴らしく、時代に残る名曲と思えばこそ、ジュリーがこの曲を歌わずにいられるような世の中が来ることを願うばかりです。

~MC~

「それでは、今度は新曲を歌います!」
拍手が起こると、「今年は”PRAY FOR JAPAN”と、日本全体のことに拡げて作りました」と。

「あまり堅苦しくなく聴いて頂きたいのですが、そのためには、ワタシが堅苦しくなく歌えばよいのか、と思いまして・・・今年もまた、メンバーにそれぞれ曲を作って貰い、それにワタシが詞をつけました。上機嫌で、お届けいたします!」

11曲目「
犀か象

Undemocraticlove

「(日本各地に)たくさんの原発があるんです。この地震の多い国に・・・これは何とかしなきゃいけない」
選挙応援演説の時のジュリーの言葉です。
「5年経ったか犀か象」「舌の根乾き犀か象」はジュリーの嘆きであり純粋な本音ですが、それをこの依知川さんの変則進行のポップチューンに載せ、ジュリーは全力の上機嫌で歌います。
そこには確かに「楽しさ」があります。なるほど・・・今年の新譜から、まず1番手に「犀か象」を配したセットリストの意味が分かるような気がしてきました。

ツアー2度目の傘下となる大宮公演、最注目箇所としてマークしてたのがこの「犀か象」のイントロ。
CDヴァージョンはいきなりヴォーカルから導入するので、LIVEでの音合わせはどうするのかと初日から注意はしていたのですが、まさかこの曲が新譜から1曲目のセトリ配置になるとはまったく予想しておらず、聴き慣れぬ出だしに「あっ」と思った時にはジュリーのヴォーカルが始まっていたのでした。
微妙な記憶では、全楽器が8分音符で「ジャジャジャジャ、ジャジャジャジャ♪」とイントロをつけて始めたように覚えていましたが、大宮で確認すると違いました。
柴山さん1人が「じゃら~ん♪」と「D」のコードを弾いてGRACE姉さんが1小節カウントしたところで歌に突入(「犀か象」の歌い出しのコードは「G」ですが、キーはニ長調の「D」です)。初日もこうだったのかなぁ。

この曲、フォーラムではほとんど手拍子も無かったんですけど、予想通りその後の数会場公演を経てお客さんも「ノリ」をマスターしたのか、冒頭をはじめとするサビでは表拍の4つ打ち、Aメロでは裏拍、と会場の手拍子も揃いはじめてきているようです。
ノリノリのジュリーは、2番の「バイヤ♪」をほぼYOKO君の正面でキメてくれました。

聴きどころの多い曲ですが、ジュリーの「パオ~!」を合図にマーチング風のリズムとなる間奏の柴山さんのソロとGRACE姉さんのスネアが絶品です。
犀や象のような大きな動物が、人間に責任をなすりつけられて逃げまどっているような・・・「動物の足音」を表しているアレンジだと思いました。同時に「危機迫る!」という緊張感、警鐘のようにも感じました。

タイトルフレーズの発音について、ジュリーは歌詞が強烈な箇所で「さいかどう」とハッキリ歌います。
「リスクだらけなのに再稼働」「神をも怖れない再稼働」という感じですね。特にラストの「神をも怖れない再稼働」は3度の連呼ですからインパクト大。
万が一の事態が起きてしまった時、犀に腹を切らせるつもりなのか。象にゴミを食わせるつもりなのか。「集団的無責任」を鋭くブッた斬り、その上でユニークな比喩で上機嫌に歌える反骨のポップ・ナンバー。
ジュリーのメッセージ、伊方に、川内に届け!

12曲目「
福幸よ

Undemocraticlove_2

イントロ、柴山さんの「Cdim」のフォームをチェックしようと張り切って臨んでいましたが、よくよく考えたらここ、柴山さんはコード弾きではなく単音のソロに決まってるじゃないですか・・・。

「犀か象」と「福幸よ」ではバンドの雰囲気がずいぶん違う気がしました。「犀か象」は曲の流れのままに無心に楽しんで演奏している感じで、「福幸よ」は丁寧に丁寧に、という感じ。
僕だけの感じ方かもしれませんが、これはエンディングのアレンジの印象からそう思うのかもしれません。CDとは違うんですよ。
CDだとギター、ピアノ、ベースにジュリーのヴォーカルの間隙を縫ってそれぞれ1小節ずつのソロが複雑に出番を変えて登場します。ところがLIVEでのソロは依知川さんのベースがメインです。
スネア連打のGRACE姉さんも含めて、4人の集中オーラをヒシヒシと感じるエンディング。
ジュリーの畳みかけるド迫力のヴォーカルにバンドも呼応するのでしょうか。
これを逆に言えば、オリジナル音源はギター1本体制のバンドでの再現が難しい凝ったアレンジだということ。柴山さんの作曲作品は、相当凝るかストレートか、その年によって仕上がりが両極なんですよね。

この曲では依知川さんはピック弾きなので、ソロはスラップ奏法ではなくハイ・ポジションへのフレット移動で「煽る」フィル・フレーズの進化形のような演奏。
タイガースではサリーが得意としていた、これまたロック・ベースの真髄です。

エンディングの大サビで強く印象に残ったのは、バンドの演奏ばかりではありません。
「歩め、さぁ♪」と歌うジュリーの表情がね・・・なんともカッコ良かったです。
歌いながら「何か伝えよう」としていると聴き手が感じる時のジュリーって、数十年前から変わりませんよね。ちょっと「うんうん」と頷く(なめらかに首が動く)ようにして、「凛々しい」男っぷりじゃないですか。
この曲の大サビでジュリーは正にそんな感じで歌ってくれています。この先各会場へ参加されるみなさま、是非「福幸よ」エンディングのジュリーの表情、首の動きに注目してみて下さい。

13曲目「
Welcome to Hiroshima ~平成26年(2014年)8月6日『平和への誓い』より

Undemocraticlove

初日のレポートで書いていた予想が的中。エンディングの柴山さんのソロ、音色が変わりましたね!
僕は初日のフォーラム、この曲のギター・ソロを最大の聴きどころとして気合入れて耳をとぎすまして聴いていました。
CDとは違う、「三年想いよ」の後奏のような深いサスティン・ディレイの音でした。

ところが大宮、オクターバーが来ましたよ!

この日もCDと比べればサスティンも効いていたけど、オリジナル音源とよく似た複音のエフェクトを確認できました。ソロに入る直前、柴山さんが踏んだ見慣れぬエフェクター。それがオクターバーだったのかどうかは僕には分かりません。もしコンプレッサー系だったとするなら、オクターバー・エフェクトはPAのセンドリターン、「短髪の真面目そうな彼」(byYOKO君)の役目だった可能性が高くなるのですが・・・。
いずれにしても素晴らしいソロでした。

この曲のジュリーのヴォーカルは、サビの転調から元のキーに舞い戻る繋ぎ目の箇所・・・「apeal」の発声が特にシビれます。最初の「あ」で既にキーの変化がドラマティックにビシビシ伝わってくるんですよね。
もちろんそれはGRACE姉さんの作曲と、詞についてのジュリーのアイデアが素晴らしいということ。
新曲前のMCを聞いた限りでは、やはりこれも「曲先」で、かねてから(2014年に『こども宣言』を聞いてから)ジュリーが「歌にしたい」と考えていた子ども達の言葉を丁寧に載せ、言葉が合うようにメロディーを微妙に変化させていったのでしょう。

今年の8月6日、僕は朝早く起きて祈念式典をテレビで見て、祈りを捧げてからジュリーの曲の採譜などをして1日過ごしました。
今、この国は平和です。それを自ら壊すようなことは、絶対にあってはなりません。

国同士が「やるか!」「やんのか!」とバチバチ始めることだけが「戦争」ではありません。
そうではない、違う形の「戦争」の扉を今、現政権はまず開こうとしている・・・様々な考え方がある中で僕らが何をすればよいか、それがジュリーのこの新曲に、子ども達の言葉を借りて込められています。

14曲目「
un democratic love

Undemocraticlove_3

ジュリーが「堅苦しくなく」と言ってくれる気持ちは本当に有難いけれど、やっぱり僕は今、「democratic」という単語を過剰に意識してしまっていると思います。

この日僕は、ツアーTシャツを着て参加しました。
初日は変に意識してしまって着ていくことができませんでした。だって、「democratic Japan」は今、見る人が見れば相当に政治的なフレーズですからね。
本当はそれはおかしなことで、「民主主義」なんて当たり前で、普通にデザインフレーズとして何の気兼ねもしなくて良いはず。でも、残念ながら今は違う、ハッキリ違う、そんな世の中です。
僕の敬愛する若者は「民主主義に観客席はない」と言いました。それは本当にその通りで。
もちろん、「難しく考えずに「”民主主義”を身に纏って欲しい」というジュリーの気持ちは分かっているんですけど・・・僕は考え込む性質なんだよなぁ。

例えば、「9」という数字は今もう完全に特別な意味を持ってしまっているんですよ。
今年の春に立川駅に行った時、某政党が駅でビラ配りをしていました。日本は核武装すべきである、と街頭演説をしながら。
ビラ配りや演説自体に問題はありませんし、その考え方に賛同する一般の通りがかりの人もいらっしゃるのでしょう。ただ、僕としてはさすがにそんなビラを受け取る気にはなれません。
ビラを差し出してくる方に、最初はゼスチャーで「結構です」とこちらの意志を示すのだけれど、先方もそりゃあ真面目に政党の考えを普及させようとして活動しているわけですから、「まぁ、そう言わずに」みたいな感じで迫ってきます。
そこで、左掌を拡げての5本指に右手の4本指を重ねて「9」の数字を作って示すと、先方はそれだけで何かを察したようにサッと退いていくのです。
「9」を示した僕のことをどんなふうに思われたのか、までは分かりませんけどね・・・。

後になって考えると、その状況にすごく違和感があって。「相手する輩じゃない」と思われたかなぁ、と。
もうすぐ「democratic」というフレーズも「9」と同じような感じになっちゃうのかなぁ、と考えると切なくなってきて。特別ではない、普通の言葉なのになぁ、と。

この日”上機嫌で”「un democratic love」を歌ったジュリーは、初日のように「自由が好きでも♪」の箇所で声を詰まらせるようなこともなく、ひたすら心を込めてこの美しいメロディーを歌っているようでした。
この曲を歌う自分、聴いているお客さんの思いが「普通」であること、特別ではないということ、それがジュリーの目指すところではあるしょう。
そんな中で僕は「こんなにも名曲なのに、こんなにも大好きな曲なのに、世間にはそうは伝わらないこともあるのかなぁ」と神妙になってしまった大宮でした。
初日のような「感情が思わずこぼれてしまった」ジュリーの赤裸々な歌い方の方が、この曲に関してはどうやら僕は好きみたいです。
あ、でも「君の愛はダダっ子」の箇所だけは初日と変わらず、ジュリーは激しいニュアンスで吐き出すように歌っていましたよ。

初日は柴山さんのソロがすごく猛々しく感じられたけど、大宮では淡々と・・・ジュリーのヴォーカルの雰囲気によって、ギターの聴こえ方も違うのかなぁ。

15曲目「
若者よ

Namidairo

打ち上げで「好き」「そうでもない」という評価が分かれてひとしきり話題となった1曲。
僕とYOKO君は「大好き」派。ただし僕の場合、「大好き」になったのはつい去年のことなのだけれど。

YOKO君はこの曲の「孤高の人♪」という歌詞部が特に好きなんですって。
と言えば大宮に参加したみなさまはピンと来たかもしれません。この日ジュリーは「孤高の人」の箇所を「若者たち♪」と変えて歌ったんですよね。
間違えたのではないだろう、というのが僕とYOKO君の考え。ジュリーの中で、自作詞への思いが変化してきているんじゃないか、と。
「若者よ」は相当時代を先取りした作品(ジュリーの詞)ではあったけれど、2010年リリース時にジュリーが見えていなかったことさえも、既にその詞の中に含有されている、歌える、という奇跡のような不思議。

ポリティクス ロボッ トに任せるな♪

ジュリーは今、強くそれを若者達に求め伝えたいのではないでしょうか。

僕が惚れ込んでいた若者達は、先月8月15日を以てその活動にひと区切りをつけました。
この先それぞれが「孤独に思考し、判断する」というのが残された言葉のひとつ。「孤独に思考する」というのは過激な表現ではありますけど、それは「きちんと自分で考える」こととイコールだと僕は思っています。

ところで今回の「若者よ」・・・柴山さんのフォームで分かったんですが、キーがロ長調だったんだよなぁ(「B」「E」「F#」のコードを確認)。
これはお正月もそうで、その時は次に続く「限界臨界」とキーを揃えてメッセージを送っているんだと思い込みました。どうやらそれは僕得意の邪推だったみたい。
ハ長調の曲をわざわざ「#」がつきまくるロ長調でバンドが演奏するからには、ジュリーの指示でそうしているわけで、移調に特別なメッセージが無いとすれば、やっぱり移調は音域の都合で「半音キーを下げた」ということになる・・・そんなに(ジュリーにとって)高音のメロディーではないと思うんだけど、そういうのって単に音階の問題だけじゃなくて、メロディーの連なりによって色々とあるものなのかな。

オリジナル音源はベースレスのこの曲、どの箇所かは思い出せないんですけど、依知川さんがカッコイイ上昇経過音でコード感を一新していました。NHKホールで特定するつもりです。

リオ五輪での日本人選手の活躍に、この日は思わず「若者よ」の歌詞をMCに引用したジュリー。
ジュリーは「心身ともに調和のとれた若者を育成し、平和な国際社会の実現に寄与する」という五輪憲章、ナショナリズムを持ちこませないとするその基本理念を踏まえて、「若者よ」を熱唱してくれたのでしょう。
「俺達、老人♪」では自分の胸にガッチリ拳を当てたジュリー。初日では変則気味だった「パワーレス・パワー」の発声も、従来の歌い方に戻っていましたね。

16曲目「
マッサラ

Kitarubeki

独特の語感とメロディーの抑揚、ハードかつ端麗なアレンジ、演奏で魅せる名曲・・・いやぁ、お正月に引き続いての濃密な生体感で、この曲もすっかり「特別に好きなジュリー・ナンバー」の仲間入り。本当に、ジュリーの歌でしか「あり得ない♪」名曲です。

イントロの柴山さんのワウ・ギター(オートフィルターではなく、足でペダルを踏んでいます)が始まると、隣のYOKO君の体温上昇も感じとれたりして。
「ベース聴け!ってことね」と小声で話しかけてくるYOKO君。そう、お正月のセトリを伝えた際、この曲のベース・ソロの話をしていたのでした。

で、改めて間近で観る「マッサラ」のベース。
おおぉ、依知川さん指弾きだ~!いや、後でよく考えればこの曲はベース・ソロでスラップ炸裂しまくっているわけですから指弾きは当然なんですけど、「マッサラ」のベースラインって、テンポチェンジ後のイントロからAメロにかけて、相当なハイテンポでの細かい運指がありますからね。しかもイントロはギターが単音ですから、ベースにかかるバッキングの比重はかなりのもの。
依知川さんの指使いの素晴らしさはもちろん、それを黒子でバックアップするのが泰輝さんの”擬似アコギ”です。初日はストローク音のように聴こえたけど指の動きを見るとどうやら単音で、リズムをベースラインとシンクロさせて厚みを作る狙いがあるようです。
それをアコギとチェンバロをかけ合わせた感じの音色でやる、というのが良いじゃないですか。オリジナル音源アレンジへのリスペクトでしょうね。

「君なしにありえない♪」というジュリーの歌詞は、身の廻りのことをしっかりやっている人でないと成立しないメッセージだと思います。ジュリーほどの人に目の前でそれを伝えられてしまったら、年少の僕らは日常で弱音なんて吐いてはいられない、ということ。
アンコール前のMCでもジュリーに言われてしまったことだけど、よく考えずに漠然と「要領よく」やろうと過ごしがちな毎日を、今一度見直さないといけません。

「君努力僕努力 きっといつか結実♪」
「歓喜に鳩が飛び立つ♪」

この詞の素晴らしさは、30代までの僕には分からなかっただろうなぁ・・・。

17曲目「
お気楽が極楽

Iikazeyofuke

「マッサラ」以上に、昔の自分ならまるで理解できなかったと思える曲。と言うか、今年のお正月までそれは正にその通りだったわけで・・・恥じ入る次第です。

YOKO君、この曲はイントロでは一瞬「何だ?」と戸惑ったようですが、すぐ「あぁ、瀬戸口さんの苦手な曲ね」と気づいたとか。
いや、僕はもうお正月で乗り越えたから!

今はもう大好きな曲です。ただ、「もっと早く好きになれたはずだ」とは思っていなくて。やっぱり生のLIVEでジュリーが歌ってくれた、ということと、もうひとつ大きいのは歌詞解釈です。
もし僕がず~っと前からジュリーファンで、アルバム『いい風よ吹け』リリースのリアルタイムでこの曲を聴いていたとしても、1999年の時点で「お気楽が極楽」の歌詞に惹かれることは無かったと思う・・・30代の自分を思い起こすと、その思慮の浅さからくる過少評価状態を容易に想像できるのです。
僕は、今世の中がこんな感じになって初めて、「お気楽が極楽」のような詞を10数年前既に作っていたジュリーの感性に打ちのめされました。
自分が50歳になるギリギリ手前で好きになれて良かった・・・そう思える詞です。
さらに考えるとこの曲って、今ツアーでのジュリーの「上機嫌」志向を体現したような作品なんですよね。

演奏が終わる間際の「Himitsu-kun」登場箇所では泰輝さんに何か動きがあるかな、と注目していましたが、指は鍵盤に触れていないようでした。PAの「短髪の真面目そうな彼」の担当だったのでしょうか。

「New Song♪」のジュリー渾身のロングトーンに導かれる間奏は、突然の転調がスリリング。
「感じすぎビンビン」もそうですが、シンプルな進行の楽曲で意表を突く転調を間奏部に仕込むアレンジが、白井さんの得意技のようです。
生で演奏を体感すると、この白井さんの「ひと工夫」が一層ガツン!と効きますね~。

ジュリーが間奏でステージをグルリと駆け回るのはどうやら定番となったようですね。
この日は「いくぞ!」とまず上手側にダッシュしたジュリーと、「よっしゃ出番!」と前方にせり出してきた柴山さんが交差し衝突寸前の格好になって、一瞬柴山さんが足を止めようとしたところ、ジュリーが迂回して柴山さんにスペースを譲っていました。優しい!

そうそう、噂の「尾は東♪」ポーズも無事確認しました!

18曲目「
TOKIO

Royal80_2

お正月に参加していないYOKO君はこの日の大宮が初の「ベースありジュリーLIVE」ということになったのですが、開演前はやはり下山さん不在への寂しい気持ちも強かったようで・・・。
曰く、入場してふと目にした下手側に
「見慣れたハイワットアンプではなく、ジャズベにベーアン。(下山さん)ホントにいねぇんだな・・・」
と。
「下山さんの素晴らしい変態音と存在感、そうそう簡単に埋められてたまるか!」
とYOKO君らしくファイティング・スタイルで臨んだ大宮、終演後の感想が「参った!」。
もちろん、依知川さんへの絶賛の言葉です。

個人的には、これまで何度も体感したセトリ常連のヒット曲の中、ベースの加入で最も印象が変わったのは「カサブランカ・ダンディ」だと思っていますが、大宮では同じ意味で「TOKIO」もまた最高にカッコ良かった。
YOKO君も終演後「ベースが素晴らしかった曲」として、「(アレンジが)本物だよね!」とまず挙げていたのがこの「TOKIO」でした。

僕は「TOKIO」については初日フォーラムではなんとなく違和感もあったのですが、おそらく音響の問題だったのでしょう。ホント、いつどんな席で体験しても大宮の音響バランスは抜群。
加えてこの日は神席で依知川さんの豪快な指弾きがハッキリ確認できるときていますから、音と視界のリンクを大いに堪能しました。
イチオシはやっぱり「海に浮かんだ♪」からのBメロ。
2拍目の裏でパシ~ン!と響く依知川さんのスラップ音。凄まじい指圧と精密なリズム。あぁ、これが「TOKIO」のベースだよなぁ、と。
本来、ギター1本とベース、シンセサイザーで音階を構成している曲なのですからね。

またYOKO君はこの日の柴山さんのギターについて、「本来SGで弾くべき曲をレスポールジュニア(TVイエロー)に当てて代用してる」と推測。
ハッキリ確認はとれていませんが、先の三木公演ではレスポールジュニアの代わりにSGを使用していたっぽい、との情報もあります)

ブレイク部のジュリーの動きが不思議なパントマイムでした。近くで観ていても何を表現しているのかよく分からなかったんですけど、打ち上げのみなさまの検討では「煙草を出して火をつける仕草をしていたんじゃないか」ということで一応結論づけられました。
大宮ご参加の他のみなさまのお考えはいかに・・・?

19曲目「
緑色のkiss kiss kiss

Pleasure

ちょうどこの「緑色のkiss kiss kiss」の項を下書きしている今・・・ 8月25日の夜なんですけど、続々と「三木公演大盛況・大成功」の報が届いてきています。

『A WONDERFUL TIME.』スコアの件をきっかけに仲良くさせて頂いている関西在住の同い年の男性ジュリーファンの友人も三木公演に参加されていましたが、「ジュリーもメンバーも最後まで笑顔で、ここ数年で一番良いステージでした」と絶賛。
(ちなみに三木で柴山さんがレスポール・ジュニアを使わなかったことを教えてくれたのが彼でした)
多くのファンが当日に至るまでの三木労音さんの努力、志を知っていることもあり、他のみなさまのご感想も歓びの声ばかりで・・・離れた関東の地から公演の成功を祈っていた僕としても本当に嬉しい限りです。
興味津々なのは、会場で配布されたという三木労音さん手作りのプログラム冊子。先述の友人にお願いして、いつか見せて頂こうと思っています。

で。
三木公演と言えば、ファンの間で注目されていたのがズバリこの「緑色のkiss kiss kiss」での「ご当地名歌詞変更をジュリーがどうするのか」という。
先のフォーラムのレポートに書いた通り、今回のセットリストの中でも特にジュリーの思いが強い選曲と考えられる「緑色のkiss kiss kiss」・・・皆がそれぞれ、自分の暮らす場所、親しい人との係わり合いの中から「平和」をもう一度始めていこう、身近で小さなことからその気持ちを作り上げていこう、というメッセージがあると僕は考えていて、「すべての会場で、どんな小さな町だろうとその土地名をこの曲の歌詞に組み込んでいくだろう」と書きました。
心配だったのが、発音僅か2文字となる「三木」を、オリジナルでは4文字「横浜」の箇所にどう当ててゆくのか、ということ。多くの先輩方も「どうするんだろう」と、ちょっとした話題になっていましたね。
公演参加のみなさまの速報によれば、ジュリーは「三木市」の3文字を使い、うまく譜割を変えてしっかりご当地メッセージを成立させていたとか。
嬉しいですね。こうなったら、来年以降の「津」公演実現を期待してみたいですな~。

柴山さんのスライド奏法は要所要所のピンポイントで、下山さんのパートとは使用頻度含めてかなり違いましたが、素晴らしかったです。
「No Nukes!」からの間奏では、ジュリーが泰輝さんのすぐ横まで出張してエアピアノのアクション。泰輝さんは右手の豪快なグリッサンドなど、両手を何度も交差させての熱演でした。
そして、重なってくるメンバーの美しいコーラス。
ソニックシティのステージから、大宮の空に緑色の風のkiss kiss kissが舞い飛びましたね。

20曲目「
ヤマトより愛をこめて

Acollection_3

今ツアー、柴山さんは3本のギターを使用します。
先に「TOKIO」の項でTVイエローについて触れました。あとの2本は、アンコール部ラスト2曲で使うジャズマスター、そして・・・初日からごく狭い世間では何かと話題になっていた、見慣れぬ赤いギター。
柴山さんは今回のセットリストでこの赤いギターをかなりの頻度で使用していて、「ヤマトより愛をこめて」でも活躍します。リード・ギターの感じがこれまでの「ヤマト~」とちょっと違う、との多くの方々のご感想を拝見していますが、僕も初日はそう感じました。
それは、これまでとギターを変えたことによる効果もあったのかもしれません。

で、この赤いギターについて、YOKO君痛恨の記憶違いからすったもんだがありまして(笑)。
僕は事前に「フェンダー・テレキャスター・シンライン」らしい、との情報を仕入れていたんですけど、画像の検索などはしていませんでした。
1曲目「ポラロイドGIRL」から早々に目前にして、「これでテレキャスなのか・・・こんなの初めて見るなぁ」と。
自分が長年テレキャスを愛用していたので、形状に先入観があったようです(ギターはネックの素材の違いによって音が変わると言われていますが、僕の耳ではまったく判別できません・・・)。

問題は終演後。
YOKO君が「アーム付いてた!」と言い出したんです。
「アームあるならテレキャスじゃないじゃん!」ということになって、ボディーの記憶(バイオリンデザインにシングルコイルなど)を頼りにあれこれ検索。フェンダージャパンのムスタングあたりに目星をつけて、カズラーのみなさまに「どう?」と尋ねるも、明らかにピックアップが違う、など辻褄の合わない点が続出。
そのうちYOKO君が「アーム、無かったかも・・・」と自信喪失するに及んで、ならば先に情報を得ていたフェンダーUSAのテレキャス・シンラインであろう、と。
気をとり直したYOKO君が色を調べてくれて、シンラインに「キャンディ・アップルレッド」というのがあるらしいことが分かりました。いかにも柴山さんにピッタリのキュートな愛称じゃないか!ということになりひとまず結論をつけましたが、まだ確信は無いです。
この先も各会場にご参加予定のカズラーのみなさまの新情報に期待!
(後註:アームの有無はしょあ様に確認をお願いしていました。君津公演の御レポートにて、「ついてない」ことが確定。一体YOKO君は何を見ていたのか・・・)
僕はと言えば、早くもツアー・ラスト参加となってしまうNHKホールが3階席なもので、さすがにギターモデルの確認までは無理だと思います・・・(涙)。

この日の「ヤマトより愛をこめて」では、柴山さんが初日より音量を落としていたのか(何度かボリューム・コントロールに手を伸ばすシーンがありました)、ジュリーの喉が絶好調だったのか、はたまた大宮PAのお兄さんのミックスが素晴らしかったのか、不思議にジュリーのヴォーカルに浸ることができました。
素晴らしい歌声でした。
ジュリーと柴山さんばかり見ていたので、依知川さんが指弾きだったかピック弾きだったか確認できず。「君をのせて」同様、親指で弾いていた可能性もあります。
NHKでは確認できるかな・・・?

~MC~

拍手に迎えられてジュリー再登場。
この2着目の衣装・・近くで見ると確かにメチャクチャ凝ってますね。ジャケットと同じ刺繍がシャツにもあって、照明が直で当たると透明色のように見えます。

それでは・・・当日から日も経って細かい記憶は曖昧になっているんですけど、大宮恒例の長~いMCをできる限り再現してみましょう。

「みなさまお疲れでしょう・・・お客さんが入場してくる様子が控室のモニターから見えるんですが、年齢層が高い!」と、まずはお客さんも巻き込んでの年齢ネタから入りました。しかしすぐに
「年をとってくると、自分自身が悲しい、とかいうことでは泣かなくなる。大抵は貰い泣きですよ!」
と、ここから長~いオリンピックネタに突入。どうやらジュリー、夏休みの間はずっとテレビでリオ五輪三昧、日本人選手が勝ったら貰い泣き、負けても貰い泣き、という号泣続きの日々を過ごしていたようです。

最初は(「ワタシの孫の)吉田選手が決勝で負けて貰い泣き、という女子レスリングの話題から。
「勝たせてあげたかった」・・・これは日本全国皆が思ったことでしたね。その後の大阪フェスのMCでは吉田選手現役続行への熱烈なラブコールもあったと聞きましたが、この日はガックリと「無念」を滲ませつつも、その健闘を称えていました。
一方、見事4連覇達成となった伊調選手についても「あれもワタシの孫!」と自慢しつつ(?)
「凄いことですよ。4連覇と言いますけど、一体何年かかってると思います?」
ジュリー曰く、単純に4×4ではないのだ、と。最初に出場した何年も前から、オリンピックで金メダルをとる、と決めて頑張ってきて・・・大変な年数がかかっているんですよ、と伊調選手の偉業をひたすらに絶賛。

また、惜しくも銀メダルとなった吉田選手にも言及しながら、特にレスリングや柔道(ジュリー、格闘技系好きですよね)で、長い時間をかけて頑張ってきた選手にとっての、オリンピック本番たった数分で勝負が分かれてしまう「厳しさ」を切々と説いていました。


続いては女子バドミントン・ダブルス。
「明後日は大宮やのに・・・」と寝不足になるのを気にしつつも、高松ペア金メダル獲得の試合を夜中(明け方)に見ていたというジュリー。ランキングについての薀蓄を語るあたりが通ですな~。
一度寝て、試合開始の1時間前に目覚ましで起きた、とのことですが、時間的にはほとんど寝てないに等しいですよね。でも、日本ペアの最後の連続得点が神がかっていてすっかり目が冴えたとか。

で、YOKO君が思わずジュリーに「うんうん」と頷いてしまった話、というのが・・・。
劇的な大逆転での勝利については僕ら録画観戦組も知ってはいますが、1点を争う試合経過の中で、実は大変なジャッジの問題があったのだとか。
相手のデンマークの選手がお手玉をしたにも関わらず得点になってしまった「1点」があったんですって。松友選手が審判に抗議したんですが判定は変わらず有効。その松友選手のすぐに引き下がる奥ゆかしさ、抗議の姿勢が「可愛らしいじゃないですか~」と。
これは、その前にデンマーク側がラインアウトについてえらい剣幕で抗議して長々と時間がかかった、ということがあったらしいんですね。デンマークの2人(ジュリー曰く、「ガイコツ系」の人と「コギレイ系」の人。YOKO君打ち上げで曰く、「いや、普通に2人ともキレイな人だったけどね・・・ガイコツは酷いよねジュリー笑」とのことです)のうちのガイコツ系の人のその時の抗議がいかに下品であったかを力説するジュリーなのでした。
日本人選手の奥ゆかしさ、可愛らしさを見よ!と。
で、問題のデンマーク選手の「お手玉」なんですけど、松友選手の可愛らしい抗議の時、中継映像でその瞬間のスローが放映されたそうで
「間違いなくポン、ポンとお手玉しとった!」
と。
「もし試合に負けてたら、ワタシは「あの1点を返せ!」とリオまで抗議に行ったろうと思ってましたよ!」
と大憤慨のジュリーです(笑)。
確かに、録画観戦だとそういうシーンや経緯は知らずに編集映像だけ見ることになるわけで、YOKO君ここで大いに頷いたらしく「いやぁ、リアルタイムであのシーン見てたら、誰かに話したくなる気持ち・・・ホント分かるよね」と打ち上げで語っていました。

そして、「(今日)出かける直前まで観ていた」という男子400メートルリレー。
決勝は3位でゴールしたアメリカにバトン受け渡しのミスがあり(ジュリー曰く、「とても疲れている人から、元気いっぱいの人に早くバトンを渡してしまった」)失格となりました。そこでジュリーが言うのは
「アメリカに最後まで抜かせなかった、というのが素晴らしいじゃないですか」
と。
これまでなら、最後に抜かれて3位入線、アメリカの失格で繰り上げの銀メダルだったのではないか、ということでしょう。それを最後まで抜かせず世界をアッと言わせた・・・ジュリーはよほど嬉しかったようです。

「入場の時、刀を鞘から抜いて戻す、というポーズを全員でやった。どういう意味で、誰が考えたポーズやったんやろう?”居合い”か、”斬り捨て御免”か・・・」
きっと試合後にそんなことをインタビューで聞いてくれるやろう、と思いつつ、そこまでは観ることができずにジュリーは大宮に向かったとのことでした。
放映すべてを観てから来場していたYOKO君は「その後のインタビュー、ジュリーに教えてぇ!」と思いながらジュリーの話を聞いていたのだそうです。

またジュリーは「桐生が速かった!」と絶賛。
100メートルもカーブで走らせて貰ったら良いんじゃないか、と桐生選手の「反時計回り」のカーブ適性を熱弁していました。

他には「卓球も良かった!」という話(水谷選手、「喝」なんて全然気にする必要はありませんよ。ジュリーがついています!)。
或いは、試合直後のインタビューはイカン、という話。
これは自身のレコード大賞受賞の時の経験を重ねて話してくれました(受賞直後は頭が真っ白。しかもサリーやらタローやら出てこられた日にゃ、「来てくれたの~」と感激して、マイク向けられても自分が何を話しているのやらワケ分からない状態だった。オリンピックも試合後ある程度時間を置いてから話を聞いた方が良いんじゃないか、と)。
さらには、「東京みたいな成熟したところでまたやらなくても、今まで一度もオリンピックをやったことのない街がたくさんあるから・・・」と、そういうところでやってこその経済効果じゃないか、と持論を展開するなど(大いに頷ける考え方でした)、とにかく話が長い長い!
夏休み明けの大宮のMCはオリンピック・ネタになるのでは、とファンの間でも予想されてはいましたが、まさかここまでとは・・・得をした思いです。

最後に来年(デビュー50周年)、再来年(古希)のお話。
ハッキリ「イベント」とジュリーが言ってくれたんですよね。ということは、古希(武道館公演?)はもちろん、来年も『悪名』特別公演とチケット代値上げ(笑)以外に何か特別なことがあるのかもしれません。
可能性はかなり低いでしょうが、僕としては久々のフルアルバム・リリースを期待してしまいます。
もしくは、絶対に録って残しているであろう2009年以降のLIVE音源の数々を、豪華5枚組くらいでCD化してくれないかなぁ、なんてね。

とにかくファンである僕らも、まず健康でいなければいけませんよね。ジュリー自身はと言うと
「ワタシはたくさん食べますから、長生きしますよ~」
と宣言。大拍手でしたが、続いての
「テレ東の大食い競争にも出られる!」
との発言には、絶句されていた先輩も(笑)。

〆の言葉は
「来年、再来年のイベントを楽しみにしていて下さい。みなさまも身体にはお気をつけて・・・ということで、今日のワタシの短い挨拶(笑)にかえさせて頂きます!」

いつものようにメンバー紹介があり
「それでは、オマケです!」

21曲目「
サムライ

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男子400メートルリレーの日本刀ポーズの話題からアンコール1曲目が「サムライ」。
YOKO君曰く「でき過ぎで感激!」だそうです。

先日、同い年の男性ジュリーファンの方から雑誌『大人のウォーカー』2008年3月号をお借りしました。ご存知の先輩方も多いでしょう、阿久悠さんの特集号です。
とても興味深い内容で、「勝手にしやがれ=肉体労働者」説を改めて考えさせられるような記事があったり・・・採り上げられている楽曲としては「時の過ぎゆくままに」と「勝手にしやがれ」の2曲がメインですけど、阿久さんのジュリーへの提供作品を紐解けば紐解くほど、僕は「サムライ」の歌詞の気づきに至ります。

「男」目線で完結し、敢えて言えば現実離れした阿久さんのアプローチ。
「サムライ」で描かれる男性像は、「犀か象」の「侍」と同じなのか、違うのか、と言われればそりゃあ違うのだけれど、ジュリーという歌手はやっぱり「日本の男」として異性の熱いまなざしを受け、同性からの憧れにふさわしい「侍」=「男」だと思うなぁ。
「男」は、タイガース時代から、いやジュリーが生まれた時から天性で持っている大きな資質です。オリンピックに『男』という種目があるとしたら(←どういう例えだそれは)、日本代表はジュリー以外いないでしょう。


Img072

この画像添付に政治的な意図はまったくありません!と、そんな注釈つけざるを得ない世の中になってしまった・・・。

「男は~♪」の
「は~♪」の時のジュリーの表情と声にはいつも魅せられます。この日もそうでした。
「美声」って、こういう声を言うのでしょうね。
打ち上げでジュリーの歌唱力の話題になり、「歌の上手さ」を皆が絶賛する中で僕が
「いや、音程とか技術だけならジュリーの上をいく歌手はたくさんいるだろうけど、ジュリーの歌の素晴らしさ、美しさ、凄さはそこじゃない。”伝わる声”ということなら、世界でジュリーに比する者無し!」
と酔っ払いつつ熱弁したら、「抽象的でよく分からない・・・」と言われてしまいました。
「サムライ」の「男は~♪」ですよ!
と。具体的に言えば良かったのか・・・。

22曲目「
コバルトの季節の中で

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YOKO君が「失禁しそうになった」この日2度目のシーンがここで訪れます。
何故かセットリスト終盤になってこちら上手寄りへの進出頻度が上がってきたジュリー。まぁこの「コバルトの季節の中で」の場合はジュリーいつも通りのルーティーンな動きではあったんですけど、これも「届かない花々」と同じく、1番で下手側、2番で上手側へと歩を進めてBメロを歌ってくれる曲です。
YOKO君、これまた2番の歌詞が大好きなんだとか。

あたり構わず吠えまくって、そのくせ「吠えてしまった自分」を後になって引きずってしまう・・・ライヴハウスにたった一人ギター1本の弾き語りで乗り込んでくる奴なんて、多かれ少なかれそういう面はあるわけで。
僕はYOKO君と、お互いがそういう奴だった時期、正にそういう状況で出逢っていますから、「過去を引きずって心乱れる時には、明日のことを話そう」という「コバルトの季節の中で」の2番の詞が好きだという彼の気持ちはよく分かるんだよなぁ。

加えて、かねてから「あなたに今夜はワインをふりかけ」と「コバルトの季節の中で」の2曲には、「俺にジュリーを教えてくれた」叔母さん(「みつこさん」)の部屋で聴いたシングル・レコードの記憶が鮮明に残っている、というYOKO君。ジュリーはその「ひとりぼっちだったから、やさしさが好きでした♪」という2番Bメロのヴァースを再びYOKO君の真正面で歌うことになりました。

YOKO君曰く、「目が合うと照れんだよね。どうしていいか分からなくなる」とのことですが、オマエどれだけ幸せだと思ってるんだ、という話。そうそう簡単にジュリーと目が合うなんて無いことだから!
大抵の場合それは「目が合った・・・ような気がする」程度の妄想です。先輩方ほどではないにせよ、もうそれなりに神席の経験を積んでいる僕とて、確信を持って「ジュリーに見つめられてる」と感じたのは、2013年『Pray』ツアー和光市公演での「あなたに今夜はワインをふりかけ」1番Aメロの1度きりですからね。

さて、柴山さんはここからラスト2曲満を持してのジャスマスター使用。次の「ス・ト・リ・ッ・パ・-」で柴山さんは(見た目では)オリジナル・キーのホ短調で演奏しますが、依知川さんが最後にベースをチェンジしていますから、今回のジャズマスターは1音、或いは半音下げの変則チューニングと推測されます。
ということはこの「コバルト~」は・・・?と、柴山さんのフォームをガン見。
トニックのコードフォームは「B」。つまり、視覚的にはロ長調のスケールとなっています。
これを変則チューニングで演奏しているということは、今回の「コバルトの季節の中で」は実質、半音下げのイ長調もしくはオリジナル通りの変ロ長調で歌われていることになりますね。「ス・ト・リ・ッ・パ・-」と合わせて考えるなら、イ長調が有力かな~。

いずれにしてもジュリーのヴォーカルには澱みなど皆無。なめらかな発声、くっきりとした語尾。
ピュアなメロディー、ピュアな歌詞そのものの、優しさに満ちた「コバルトの季節の中で」。ジュリーはサラリと歌っているようだけど、気持ちが伝わってくるヴォーカルです。改めて、不思議な魅力を持つ名曲です。

23曲目「
ス・ト・リ・ッ・パ・-

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ラスト1曲はYOKO君も「ス・ト・リ・ッ・パ・-」だとその場で予想できたみたいです。まぁ、柴山さんがジャズマスターに持ちかえて、この曲をやらずにセットリストを終えるはずがありませんからね。

演奏前になにやら下手側でゴソゴソ・・・。
どうやら依知川さんのベース・チェンジでローディーさんの準備が遅れていたみたい。
ジュリーが「あれっ、まだ?」とGRACE姉さんの方を振り返った瞬間が「スタンバイOK」のタイミングと重なり、依知川さんが「失礼しました!」みたいなちょっと照れた笑顔で「GO~!」とヤンチャに1本指を突き立てたものですから、ジュリーも思わず素の笑顔に。
この日、神席で得をしたシーンのひとつでした。

そんなこんなで早くもセットリスト大トリ、演奏が始まって・・・改めて、詞も曲もアレンジもリズムも80年代衝撃のロック・ナンバーだなぁ、と。
ジュリーの代表的なシングルで「まったく古くならない」「後世まで長く長く伝えられる」曲と言うと70年代のバラード系や、レコード大賞をとった「勝手にしやがれ」などの「歌謡曲の金字塔」的なナンバーが一般的には挙げられがちです。
もちろんそれはその通りとして、世間は「ス・ト・リ・ッ・パ・-」を忘れちゃいませんか?と。こんなタイプの大ヒット・シングル、日本では他に無いですよ。

僕は当時のジュリーのシングル群の中では「麗人」びいきではありますが、まったく予備知識の無い人に、「沢田研二を1曲聴かせて」と言われたら(特にそれがロック好きの人であれば)、迷わず「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」を選びます。リリースから35年経ってなお、当時世間をアッと言わせたその鮮度は変わりません。
しかも、CD音源で聴いてすらそうなのですから、目の前で今ジュリーに生で歌われたらね・・・今ツアー、「たまたまLIVEを観にきた」ジュリーのヒット曲も知らない一般の若いお客さんをして見事「ジュリー堕ち」の衝撃に打たれる曲があったとすれば、「ス・ト・リ・ッ・パ・-」か「サムライ」ではないかと僕は思います。
そんな2曲がアンコールに配されたセットリスト・・・ジュリー、意外と確信犯だったりして?

初日と比べると、大宮はテンポ速めでした。僕はこの曲、速めの方が好きだなぁ。
あと、打ち上げでも話題になりましたが、いつか弦楽器隊3人体制でジュリーも加えた「フロント4人並びで横揺れ」のヴァージョンを体感してみたいものです。


☆    ☆    ☆

YOKO君曰く「あっという間だな~」と。楽しい時間は本当に早く過ぎゆきます。

ジュリーとメンバーは長い長いお辞儀(依知川さんが頭を下げながら横目でチラチラとジュリーの方を見て「まだかな、まだかな?」と頭を上げるタイミングをはかっていました)に続き、改めてのメンバー紹介。
最後に自分のことは「おじいちゃんでした~!」と(これにはお姉さま方、一斉に「え~~~っ?!」と大合唱ブーイング(笑)」)。初日同様、スキップしながらゴキゲンに退場したジュリーでした。

今年の大宮も音響、ジュリーのご機嫌、長い長いMC含めて本当に素晴らしいステー ジでした。
YOKO君も「大満足のセットリスト」で、日常へ戻るのに苦労している様子。後日のメールの出だしが
「神席とはよく言ったモノ。お~神よ、幸せであるが故にその反動は罪深い!DA~!」
・・・まぁ、気持ちは分かる気がします。

で、打ち上げでYOKO君と話したことはセットリストそれぞれの項でだいたい書いたので、ここでその彼の後日メールでの改めての感想をかいつまんで。

・依知川さんのベースはもう大絶賛なんだけど、新体制となっても鉄人3人がまったくバランスを崩していないことに感嘆した
・ジュリーのスーパースター・オーラは言わずもがな。息吹が伝わる席だっただけに、いつも以上に歌詞(メッセージ)が突き刺さった

そして最後の一文が
「未だに余韻が身体全体を・・・官能小説のような最高の夏の締めくくりだった」
官能小説のような夏の締めくくり・・・って(謎)。


僕もジュリーのメッセージ、しかと受け止めました。
初日からずっと頭に残っているのは、やっぱり「上機嫌」のキーワードで。嫌なニュースばかりの世の中なんだけど、下を向かずに笑顔でいこうということかなぁ、と今はシンプルに考えています。
ジュリーが歌を歌う場所がいつも、これからも平和であるように・・・僕らひとりひとりも、身近な場所、身近な人達との関わり合いの中で、少しでも小さな平和を増やしていこう、作っていこうと。
ジュリーの「LOVE & PEACE」は本当に心強いです。

そして・・・この日のジュリーMCで一番心に響いた言葉をここで最後に書いておきたいと思います。
オリンピックの話から繋がって
「中途半端に頑張った人は、中途半端な結果しか出せない。要領よくやった人は、要領よくやったそれなりにしか成らない。必死で、死ぬ気で頑張らないと!・・・と、こんなことを言って、またワタシ自身が頑張らなくてはいけなくなりましたが・・・」
ジュリーはそんなふうにユーモラスに話していたけど、胸に突き刺さる言葉でした。
YOKO君とも打ち上げで話したのは、「あんな凄い人が人生の先を走ってる。ジュリーより若輩の俺らが、弱音なんて吐いてられないよね」と。


☆    ☆    ☆

この大宮レポートを書いている時間・・・あっという間に2週間近くが経ち、気づけばNHKホール公演が週末に迫っています。
僕は早くもこれが2016年ラスト参加のジュリーLIVEとなってしまいます。
寂しいですが、来年お正月にジュリーに胸を張って逢えるように、今できる身の廻りのことをその間に・・・NHKホールでジュリーにエネルギーを貰ってね。

それでは、次回更新はNHKホールのレポートです。そちらも全文書き終えてからのupとします。
今回ほど大長文にはならないと思いますが、今年最後のジュリーLIVEレポですから、ゆっくり、じっくり時間をかけて色々思い出しながら書くことになるでしょう。
またまた更新までには、しばしの日数を頂きたく・・・どうぞよろしくお願い申し上げます。

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