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2016年7月16日 (土)

沢田研二 「魅せられた夜」

from『A面コレクション』
original released on 1973、single


Acollection

disc-1
1. 君をのせて
2. 許されない愛
3. あなただけでいい
4. 死んでもいい
5. あなたへの愛
6. 危険なふたり
7. 胸いっぱいの悲しみ
8. 魅せられた夜
9. 恋は邪魔もの
10. 追憶
11. 愛の逃亡者
12. 白い部屋
13. 巴里にひとり
14. 時の過ぎゆくままに
15. 立ちどまるな ふりむくな
16. ウィンクでさよなら
disc-2
1. コバルトの季節の中で
2. さよならをいう気もない
3. 勝手にしやがれ
4. MEMORIES(メモリーズ)
5. 憎みきれないろくでなし
6. サムライ
7. ダーリング
8. ヤマトより愛をこめて
9. LOVE(抱きしめたい)
10. カサブランカ・ダンディ
11. OH!ギャル
12. ロンリー・ウルフ
13. TOKIO
14. 恋のバッド・チューニング
disc-3
1. 酒場でDABADA
2. おまえがパラダイス
3. 渚のラブレター
4. ス・ト・リ・ッ・パ・-
5. 麗人
6. ”おまえにチェック・イン”
7. 6番目のユ・ウ・ウ・ツ
8. 背中まで45分
9. 晴れのちBLUE BOY
10. きめてやる今夜
11. どん底
12. 渡り鳥 はぐれ鳥
13. AMAPOLA
14. 灰とダイヤモンド

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前回の「睡蓮」の記事をupした日のことでしたか、「今日はいつになくアクセスが多いな~」と思っていたら、三木労音さんがツイッターで「インチキ小町」の記事リンクを貼ってくださっていたようで・・・。
僕なんて全然大したこと書いてないのに、本当に嬉しく、光栄なことです。

今、三木労音さんは一丸「なんとか満員のお客さんでジュリーを迎えたい」と、『un democratic love』三木市文化会館公演の会場チケット販売に取り組んでいらっしゃいます(HPはこちら。ツイッターはこちら)。
念願の「満員御礼」まではもうあとひと息、というところまできているのだそうです。
スタッフのみなさんがこれほどの情熱と志をもって、胸に『democratic Japan』の文字を掲げて(色々な意味で頼もしい!)ご活躍されているからには、今年の三木公演ではゴキゲンなジュリーの素晴らしいステージが観られること、間違いありません。
本当は自分も駆けつけたい気持ちでいっぱいなのですが、距離的、日程的に無理・・・。
兵庫県、近隣県にお住まいのジュリーファンのみなさま、是非今からでもチケットを購入し、お誘い合わせてご参加ください。僕は関東の片隅から、満員のお客さんとステージの大成功をお祈りしています。


さて、『un democratic love』全国ツアーに向けての”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズも残すところあと2回。今日と次回は、「DYNAMITEが未だ生のLIVEで体感できていないシングル曲」というテーマで予想したお題にて更新します。
ちなみに、巷ではツアー各会場のインフォなどで「演奏予定曲」なるラインナップも出回っていると聞いていますが、僕は毎回そうした情報は一切目にするつもりはありませんので、「シングル曲」のセトリ予想にそれらはまったく反映されておりません(笑)。
だいたい、ジュリーの「シングル曲」なんてそれこそ星の数なのですから。

で、今日のお題についてはみなさまも「そろそろあるかもね!」と賛同してくださるかもしれませんが、問題は次回、予想シリーズ大トリの1曲。
でも、ちゃんと予想の根拠はありますからね~。まぁ楽しみにしていてください。
と言うか、むしろ今日のお題の方が僕としては特別な予想理由も無く・・・「そろそろ聴きたいよ、ジュリ~!」というワガママによる、「予想」ならぬ「希望」ですな。
でもきっと、多くの先輩方も僕と同じようにこの曲を待っていらっしゃるはず。

73年末リリース、華麗にして斬新な名シングルです。「魅せられた夜」、僭越ながら伝授!



Playfive74014


大好きな曲なんですけど、フレンチ・ポップスの原曲については今まで何も知らずにいて・・・今回ネットで色々と調べてみました。

まず作曲者。僕は綴りだけを見て「ジーン・レナード」なんて勝手に読んでいましたが、正しくは「ジャン・ルナール」と読まなければならないようです。
全然違う・・・僕も一応大学でフランス語は2年かじっているはずなんですが、お恥ずかしい次第です。

そのジャン・ルナールは現地の有名なヒットメイカーで、特に「あなたのとりこ」という曲が大ヒット。
「魅せられた夜」の原曲「MAIS DANS LA LUMIERE」は、1970年にマイク・ブラントなる男性歌手が歌ったヒット曲だそうです。知らなかったなぁ・・・。
You Tubeを探したらありましたよ(こちら)。熱唱系でなかなか良いですな~。あと、間奏がアフターサイケ独特のトリッキーなアレンジで面白い!

この曲は作詞もジャン・ルナールのペンによるもので、それを安井さんの訳詞で1973年に歌った曲が、ジュリーの「魅せられた夜」となります。
マイク・ブラントのヴァージョンと比較すると、テンポを上げてきているのが分かりますね。

後追いの知識でも確かに言えるのは、この曲こそがジュリーの世界戦略の第1歩だった、ということ。
「危険なふたり」で日本のトップに立ったジュリーを、今度は世界へ!とプロモートが組まれたのが73年末、ということになるのかな。当時の雑誌資料は多く残されていますが、ここでは福岡の先輩からお預かりしている『ヤング』バックナンバーから、74年1月号の記事で簡潔にご紹介しておきましょう。

740103

後の「巴里にひとり」のフランスでの大ヒットも、「魅せられた夜」でスタートした海外リリース・プロモートが実を結んだ成功だったわけですね。

「魅せられた夜」は日本でもヒットしましたが、「あなたへの愛」「危険なふたり」「胸いっぱいの悲しみ」と続いたシングルの流れを追っていた当時の日本のファンには、ちょっと敷居の高さみたいな感覚もあったのかなぁと想像します。
大胆な変化を恐れないことがジュリーやプロデューサー・加瀬さんの凄いところとは言え、ついていく方は大変ですよね。え、そんなことない?
でも、「魅せられた夜」を初めて聴いた時、「今回はやけに洒落た感じだなぁ」と思いませんでした?
そう・・・この曲は1973年の邦楽シーンにおいては、かなり斬新な「シングル」だったはずなんです。
「危険なふたり」で年末の賞レースの主役にいたジュリーが、並行してそんな冒険的リリースに打って出る・・・後追いファンの僕はただ驚かされるばかりです。

以前も書いたことがありますが、僕はジュリーが「魅せられた夜」を歌っていなかったら、翌年の加瀬さんの「追憶」は生まれなかったのでは、と考えています。
加瀬さんは「魅せられた夜」のような曲想が「ジュリーに合っている」ことにいち早く気づき、それをもっと日本人に理解されやすく進化させ、さらに「許されない愛」のような激情のニュアンスをも合わせてとり込み、「追憶」を作曲したのではないでしょうか。
「魅せられた夜」と「追憶」には、楽曲構成上の共通点が本当に多いのです。

第一は、当時はまだ邦楽チャートとしては「難解」なイメージがあった「同主音による近親移調」を堂々とサビに配し、ヒット性にまで昇華させていること。
「魅せられた夜」はAメロが

濡れ  た夜に抱かれて あな  たの体は
Gmaj7   F#7    Bm          Gmaj7  F#7   Bm

月   の光の中で 熱   く燃える ♪
Gmaj7  F#7 Bm       Gmaj7 F#7    Bm

ロ短調のもの悲しいメロディー。それがサビでロ長調に転調し、突然明るく躍動します。

あゝ あなたはその 涙を拭おうともしないで
B               C#m     F#7  B

言い続ける 愛している ジュ・テーム
G#m   C#m  F#7       B

ジュ・テーム ジュ・テーム ジュ・テーム ♪
B                                           F#7

主音(トニック・ル-トの「シ」の音)は変えずに、調性だけを変える・・・これが同主音移調です(「追憶」の記事でも詳しく書いています)。

第二は、長調に転調したサビからどのように短調のAメロに舞い戻るか、というアイデア。
「魅せられた夜」「追憶」ともに、サビを丸々長調で押し通すのではなく、サビの最後の最後に哀愁に満ちたメロディーで短調に着地させる手法をとっています。
「魅せられた夜」では

もう離さない
G#m  C#m

金色に輝く夜に 落ちてゆくよ ♪
F#7     B           G    F#7    Bm

「輝く夜に」までがロ長調で、「落ちてゆくよ」では元のロ短調に回帰している、という理屈です。加瀬さんは「追憶」のサビ「悲しませない♪」の歌詞部から短調に戻す構成で、この手法を踏襲しています。

第三は、ホーン・セクションの導入です。
72年の「許されない愛」でジュリー自身が「ブラス・ロックとの相性」を語っているように、ホーン・セクションによるブラス・ロックは70年代前半のジュリー・ナンバーにおいて重要なアレンジ・アイデアでした。
ただ、「追憶」はどちらかと言うと「バラード系」なんですよ。それでもジュリーがこの曲想を歌えば「ブラス・ロック」となり得ることを、加瀬さんは「魅せられた夜」のアレンジで確信を持ったのではないでしょうか。

このように、「魅せられた夜」の特色の多くが、すぐ後の「追憶」でそのまま踏襲されているのです。
73~74年というのはジュリー史において、本当に興味深いシングル曲の流れがありますね。

さて、これまで何度も他の曲の考察記事で書いている通り、僕はホーン・セクションのアレンジが大好物なんですけど、「魅せられた夜」の演奏でホーン以上に惹かれているのが、エレクトリック・ピアノです。
このエレピの使い方は、70年代前半のロック界では邦洋問わず密かな流行だったと思われます。
初めてこの曲のエレピを聴いた時、僕はニール・ヤングの隠れた名曲「アバウト・トゥ・レイン」(アルバム『渚にて』収録。リリースは「魅せられた夜」より後で74年です)を連想したものでした。ユラユラした音色は、退廃的でエロティックな雰囲気を醸し出すのです。
「魅せられた夜」の場合は他楽器パートのアレンジが全体的にカッチリしているので、自由度の高いエレピのフレーズが目立つんですよね。

と、演奏の素晴らしさを語りつつ、例によってこの曲の場合も最大の魅力はジュリーのヴォーカルにトドメを刺すのですが、73年のレコーディング・ヴァージョンはジュリーにとって「完成形」ではなかったのでは、と個人的には思っています。
もちろん73年のこのヴォーカルは素晴らしいです。でも、歌っているジュリーの中に「これで良いのかな」とか「伝えたい思いがもうひとつ掴めない」といった感覚があるようにも聴こえるんですよ。

それは『SINGLE COLLECTION BOX』のdisc-8で、B面「15の時」と2曲続けて聴いた際に強く感じること。
「15の時」のジュリー・ヴォーカルには迷いがありません。「こう!」と確信して歌っていますよね。
72年に『女学生の友』誌上で自身の歌唱力、表現力について「自分の作った歌ならもっとうまく歌える」と語っていたジュリー。自ら作詞・作曲した「15の時」のヴォーカルはそれを証明しているでしょう。
対してA面の「魅せられた夜」では(良い意味でも)「作られた」ヴォーカルを繰り出すジュリーです。これは73年リリース時としては最高のアプローチであり聴き手にとってもエキセントリックだったでしょうが、今改めてCDで聴くと73年という「時代」に特化し過ぎているかな、と思える部分もあります。

この頃はプロデューサーの加瀬さんに「とにかくジュリーにアッハンウッフン言って欲しい」という、戦略的にも個人的にもそんな希望があったのか(笑)、「魅せられた夜」「恋は邪魔もの」「追憶」と、ジュリーの「吐息炸裂シングル」が続くんですよね。
「魅せられた夜」の段階では、歌うジュリー自身にまだ試行錯誤の感覚もあったんじゃないかなぁ。

その後長い時が経ち、「魅せられた夜」を歌うジュリーを僕はいくつかのDVD作品で観ています。73年のヴォーカル・ニュアンスとはずいぶん違う、と感じるのは僕だけなのでしょうか。
例えば『Zuzusongs』。
狂おしい「求愛」のニュアンスは抑えられ、大切な人への慈しみを歌っているように聴こえませんか?

どちらが良い、というのはハッキリ言えないんですけど、「進化」であるようには思われます。
最近は「ヤマトより愛をこめて」なんかも変わってきているなぁと思いますが、歌われる頻度が高い曲なので、変化、進化もなだらかです。
「魅せられた夜」については、最近歌われていないからこそ今のジュリーの歌を是非聴いてみたい・・・「美しい青年がひたすらに愛を歌う」印象は未だ不変であるのか、それともまったく違って聴こえるのか。
「こんな世の中だけど、大切な人と老境を歩んでいこう」という感じに聴こえるかもしれないし、痛みや苦しみの中にある人を励ますように聴こえるのかもしれない・・・。もしかするとこの曲に『PRAY FOR JAPAN』を感じることもあるかもしれません。

夏からの全国ツアーでこの数年セットリストについて毎回楽しみにしているのは、新曲4曲の直後に歌われる曲は何だろう、という。
その重要な役割を担う曲を、僕は今年「魅せられた夜」に期待したいと思います。
さぁ、実際どうなるでしょうか。
答の出るツアー初日のフォーラム公演までは、もうあと10日と迫っています!


それでは、オマケです!
『魅せられた夜』シングルのリリースとは時期が違いますが、同じ1973年の資料で、以前ピーファンの先輩からお借りしてスキャンさせて頂いた『日劇ウェスタン・カーニバル』のパンフレットをどうぞ~。


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ということで、今回の”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズ、次回更新で〆となります。
「DYNAMITEがまだ生で体感したことのないシングル曲」のテーマでの予想ではありますが、おそらく先輩方が「え~っ、それはナイでしょ?!」と腰を抜かすであろうお題を用意いたしました(笑)。

4月に熊本地震があり、「いつもより少しだけ頑張っている」のを見せることで僅かでもみなさまの楽しみ、励みとなれば、と思い更新ペースを上げました。
「悩む暇があれば僕にもできることを」と自分に言い聞かせながら始めて、なんとかここまで、大きな躓きもなく辿り着くことができました。
ジュリーの『un democratic love』全国ツアー初日へ、明日からいよいよ1桁カウントダウンです。
次回、とりあえずの締めくくりの1曲も気合を入れて書いて・・・あとは静かに主役・ジュリーのツアー開始、ステージ降臨を待ちたいと思います!

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

DY様 こんにちは

お題曲をテレビで歌っていたジュリーの姿が思い出せません。あの頃ジュリーってテレビへの露出が少なかったと思います。日本を留守にしていたからなのでしょう、私の回りの話題は、専ら「花の中三トリオ」や「新御三家」「フィンガー5」などに集中していました。当時は次々に若いアイドルが出てきて、私の世代は本当に楽しかったと思います。そんな時代でしたから、ジュリーを特別視するほどの何かがあった訳ではありませんが、「ジュテーム ジュテーム…」と洋楽っぽく歌う姿には憧れを感じていたかも知れません。

しかしながら、未だに「ジュテーム」の箇所をきちんと歌えません。『追憶』のサビでも使われた作曲技法ヘミオラのリズムが細かいためだと思います。ヘミオラで大ヒットした歌の代表曲と言えば『夢想花』ですが、加瀬さんの作曲は時代を先取りしたことが実感できます。

投稿: BAT | 2016年7月17日 (日) 17時56分

BAT様

ありがとうございます!

やっぱり海外遠征で駆け回っていた時期なのでしょうね…雑誌の資料などを見ても、「魅せられた夜」の時期は国内の露出が減っていたのかな、と感じる部分はあります。
そうですか、中3トリオやフィンガー5はその頃でしたっけ…。

僕はヘミオラを苦に感じたことはないんですよね…意外とリズム感の劣る人の方が平気なんだったりして…。
加瀬さんは72年の「死んでもいい」で大胆に採用していますね。

投稿: DYNAMITE | 2016年7月18日 (月) 08時58分

DY様 こんにちは。

大好きな曲なのに、確かにTVで観た記憶があまりないです。歌っていたことはあるはずですが、何分まだビデオデッキを持っていなかったので。ライヴでは見ていますが、このころの映像はありません。

当時、ヨーロッパにいることが多く、向こうのプロヂューサーに
「こちらで活動するなら何年かはこちらに住むことだ。」
と言われ、結局本格的な進出はあきらめた、というようなことをラジオで言っていた記憶があります。
日本のファンを捨ててまでは、という決断だったのでしょう。

前に聴いたのはいつだったけ?聴きたいな。

投稿: nekomodoki | 2016年7月18日 (月) 11時49分

nekomodoki様

ありがとうございます!

nekomodoki様が当時の映像を記憶されていないとなると、やはりテレビで歌われた回数自体相当少なかったのでしょうね。

> こちらで活動するなら何年かはこちらに住むことだ。

日本のファンとしては「冗談じゃない!」といった感じですが、もしジュリーやスタッフがその気になっていたら…世界でトップに立ったかもしれないですね。

もしこの曲が今回セトリ入りしたら、nekomodoki様にとっては『生きシア』以来の体感ということになるみたいですよ~。
『ジュリー祭り』堕ち組の僕は、すんでのところで間に合っていないのですね…。

投稿: DYNAMITE | 2016年7月18日 (月) 13時42分

DYさま

新曲4曲後の 魅せられた夜 是非聴きたいです
当時 大のお気に入り曲でした ビロードの声を決定付けた曲ですから
敷居が高いとか 洒落た感じとか 分析することも出来ない子供だったので
只々 その歌声に魅了されていました
73年が完成形でない とのこと そうだと思います
私にとっては その後幾度もLIVEで歌われていたので その印象の方が強いです
生きシアから後 様々な事があった日本 
今 どんな風に この歌を歌い上げてくれるのか 聴きたいですね
三木労音さんに リークしたの私ですう〜

投稿: ぷー | 2016年7月18日 (月) 15時02分

次のお題分かりました!でも、敢えて答えは書きません。だって、外れたら残念ですから(笑) 。でももしもその曲でしたら、私も初めてです。ひっくり返ってしまいそうです。

1973年ですか。私17歳、必死で勉強していた頃ですね。それでも細々とジュリーと繋がっていました。この曲当時としてはとってもお洒落ですよね。高校生の私はジュリーが海外に進出していたなど知りませんでした。こんなお洒落な曲を理解するのは難しい時代だったのではないでしょうか?やっぱりジュリーはする事が他の人よりも早いのね。早すぎるのね。そんな気がします。不思議なメロディーは短調と長調によって表現されているのですね。もう少し音楽に詳しいといいのですが、好きか好きでないか程度の感覚しかないもので残念です。

ジュリーのお声にいろいろな時代があるように、曲には多くのジャンルがありますね。愛を歌い時代を歌いそしてご自分の歌人生を歌い、時には驚くような言葉が並ぶ曲を歌い。もうここまで来たら何も言いません。ジュリーが歌ってくださるのなら全て分け隔てなく聴きます。

今年の岡山私も勿論ですが、同行する友人がとっても楽しみにしています。今年こそマッサラで行きます!

投稿: 澤會佐賀県支部支部長(自称) | 2016年7月18日 (月) 17時42分

ぷー様

ありがとうございます!

リーク・・・そ、そうでしたか~。畏れ入ります。このところ落ち着いていたアクセス数が先週はいきなり増えたので驚いていました。有難いことです。

ビロードの声、なるほど~。確かにそんな感じです。それまでのジュリーには無かった感じの声が、リアルタイムで「魅せられた夜」を体感された先輩方にとっては鮮度が高かったのでしょう。

確かに『生きシア』以来となると、それ以後色々とあったことが、さらに「魅せられた夜」のジュリーの歌を大きく変えてくるかもしれませんね。

澤會佐賀県支部支部長(自称)様

ありがとうございます!

おぉ、今回は「マッサラ」でツアーで迎えられますか。「次にどの曲が来るか分からない」というのは良いものですよ。初日から岡山まではあっという間です。お友達と一緒にお出かけとあらば、本当に楽しみですね。

73年・・・僕はこの時小学1年生です。曲はまったく知らず、A面コレクションで初めて聴いたのが確か2005年です。シングルが並んでいるAコレにあって、ちょっと毛色が違うと言うか、「こんな曲もシングルで歌ってたんだな~」と思ったものでした。

次回お題は、予想としては「裏の裏」みたいな感じで的中の自信は全然無いんですけど、そういう予想も楽しいものです。期待を込めて、頑張って書きたいと思います。

投稿: DYNAMITE | 2016年7月19日 (火) 08時56分

DYさま、こんばんは。

「魅せられた夜」いいですね~
最初に聴いた時に、TVで歌ったんだけど、ジュリーがレースの手袋をしていたのがショックな程似合っていて、おお~~♪でした。
思いもよらないファション、さすが、早川クン、と友人と大喜びしました(笑)
「魅せられた夜」をTVで歌ったのは、それほど多くなかったけれど、衣装はどれもジュリーならではで、透けたケープのようなものを素肌にはおったりもしてましたよ。写真のよりもっとシースルー♪この頃の衣装は、ジュリー史上最高だと思っています。ステージはさらに、ビックリな素敵さでジュリーも早川クンもノリノリでやりたい放題という感じ(笑)
歌の表現もパフォもジュリー史上セクシーさのヌケヌケした明るさときわどさに於いて飛び抜けていた時代でした。
DYさまがおっしゃる’73、’74年はシングルの特別な流れを表現するジュリーの特別さに磨きがかかった年でした。

それで、わたしはこのシングルのジュリーに、迷いは感じないんです。
進化の途中とは思えない。これはこれで完成された「魅せられた夜」だと思って、ジュリー上手いな~と当時も今も思います。この時、ジュリーはこう歌う、歌いたいと思って歌っていたと思うのですが、好みの問題かな(笑)
洗練された「魅せられた夜」もいいですが、喘ぐようなブレスとともにジュテームを繰り返す「魅せられた夜」を歌う'73年のジュリーは唯一無二の歌い手です。誰もこうは歌えない。そして、この後に、「恋は邪魔者」のアッハ~ンがくるわけだから、確信犯じゃないかな(笑)
'70年代前半のジュリーのシングルは、当時の歌い方が一番と思っています。

投稿: momo | 2016年7月20日 (水) 23時41分

momo様

ありがとうございます!

> この時、ジュリーはこう歌う、歌いたいと思って歌っていたと思う

いや、momo様がそう仰るならばきっとそうでしょう。
「恋は邪魔もの」「追憶」と違い、やはり僕にとって「魅せられた夜」は一度も生で聴いたことがない、というのが大きなハンデです。どんな曲でも、LIVEで体感してから考察するのとそうでないのとでは、僕の考えることもずいぶん違ってくるんですよねぇ・・・。
そろそろ「魅せられた夜」の真髄を味わいたいものです。

70年代前半のシングル曲の中で、ジュリーが「こう歌いたい、と思って歌った」のを僕が最も強く感じるのは、実は「あなたへの愛」です。キーが高いということもありますが、73年のヴォーカル・テイクはちょっと神がかっているように思えます。
逆に、「どんどん変わってきて、どんどん深くなっている」と今のジュリーの歌い方に痺れているのが、「ヤマトより愛をこめて」です。ジュリーの中で、曲の解釈が変化しているんじゃないかなぁ・・・。

「魅せられた夜」については、そのあたりが僕にとっての「残された課題」と言えますね。
とにかくジュリーが実際目の前で歌ってくれなければなんとも結論が出せませんので、この曲が大好きなmomo様のためにも是非今回のツアーで・・・と期待します!

投稿: DYNAMITE | 2016年7月21日 (木) 09時15分

DY様
 こんばんは。関東は渇水気味だとニュースで知りましたが、関西はそこそこの梅雨でした。適度の降雨をお祈り申し上げます。
 「魅せられた夜」、3枚目に買ったジュリーのレコード、シングルではなく4曲入りのEP、他に「恋は邪魔もの」「遠い旅」「15の時」が収録されていて700円でした。子供心にいい曲だなぁと思いました。エレピが印象的でした。
 リリース当時のパフォーマンスは知りません、残念です。それどころかかなり長い間、書き下ろし曲を日本語に訳したオリジナルと思っていました。カバーと知ってちょっとがっかりしたのを覚えています。
 ところでこの曲、海外で発売されたというのは知っていましたが、日本語で?フランス語?と前から疑問に思っていました。フランス語ならオケは日本語のシングルと同じ?カップリング曲は?と興味は尽きません。
 楽曲そのものとしては、エレピとドラムスが凄いですね、エンディングのドラムスは圧巻、叩いているのは誰なんでしょう?AB面とも私の大のお気に入り、でも「15の時」はさすがに演らないでしょうね。

投稿: ねこ仮面 | 2016年7月21日 (木) 21時48分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

確かに・・・記事中に添付した資料でも「欧米で発売」とありますが詳しい内容までは分かりませんね。
おそらくこの時期なら日本語ヴァージョンそのままかと想像しますが、仰るように「カップリング」曲なんてすごく気になります。もし「15の時」が世界で聴かれていたとすれば凄いなぁ、と思います。ファンクですからねぇ、あの曲は。

詳しいことは、たぶんご存知の先輩がいらっしゃるかと思います。そのうち教えて頂く機会もあるでしょう。

お持ちのEP、シングル2枚ぶんの合体ですか。そんな形態でのEPリリースがあったとは知りませんでした。
お宝ですね!ジャケが気になります~。

投稿: DYNAMITE | 2016年7月22日 (金) 10時30分

DY様

最近、「魅せられた夜」が好きで、よく聴いています。
いくつかDY様に質問があります。お手数でしょうが、一度メールをいただけますと幸いです。

投稿: ムーミンのパパ | 2017年5月13日 (土) 07時30分

ムーミンのパパ様

ありがとうございます!
アドレス確認しメール送信いたしました。
よろしくお願い申し上げます。

ちなみにムームンのパパ様のコメントですが、ココログの自動スパム防止フォームが開きます。
PC環境を確認しウィルスなど退治されてからメールのお返事を頂けると助かります。

投稿: DYNAMITE | 2017年5月13日 (土) 14時13分

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