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2016年6月15日 (水)

沢田研二 「きめてやる今夜」

from『act#2 BORIS VIAN』、1990

Boris1

1. 俺はスノッブ
2. 気狂いワルツ
3. 原子爆弾のジャヴァ
4. 王様の牢屋
5. MONA-LISA
6. きめてやる今夜
7. カルメン・ストォリー
8. 夜のタンゴ
9. 墓に唾をかけろ
10. 鉄の花
11. 脱走兵
12. 進歩エレジー
13. バラ色の人生

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(註:この記事は、act『BORIS VIAN』で歌われた「きめてやる今夜」について書いたものです。1983年リリースのジュリーのシングルについての記事はこちらで!)

みなさま、体調にお変わりありませんか?
こちら関東では先週から、土日はひたすら暑く、月曜はいきなりの大雨で肌寒くなったと思ったら火曜にはまた暑さがぶり返しました。
我が家では夫婦揃ってバテバテ。僕は先週から体温調節が上手くいっていないような感じで、どうにも身体がスッキリしません。

しかし!
ひと昔前ならこんなふうにバテてくるとすぐに体重が減り、体重計に「45kg」なんて出たりして青ざめていた僕でしたが・・・今は逆の意味で青ざめています。どんなにバテようが何しようが、体重計に乗るたびに自己最高記録を更新してゆく状況。参ったなぁ・・・。
まぁそんなことはいいとして、少しは梅雨らしい天気になって欲しいものです。
雨はイヤなんだけどそれ以上に、かなり深刻な水不足になったりしたら・・・と心配しています。


それでは本題。
「伝授!」などと言いながら実は僕自身が記事更新後に先輩方から色々と教わりまくっているという状況の「act月間」ですが、まだまだ続きます汗(今日を含めてあと4曲の予定です。ジュリーの誕生日が〆ですな)。
コメントくださる方ばかりでなく、メールやメッセージをくださる方・・・そして前回のお題「群衆」については、いつも拝見している大先輩のブロガー様が原曲のイロハを改めて記事に書いてくださって。
偶然題材が同じ時期に重なっただけかもしれませんが、僕の記事を読んで「群衆」のことを書いてくださったのであれば嬉しいなぁ、なんて思っています。
本当に勉強になります。

ちなみに、ジュリーが「群衆」をテレビで歌った時の映像は、You tubeでは現在検索ヒットしないのだそうです。残念です・・・。

前回記事では「ワルツを歌うジュリー」の格別な魅力、そしてそれがactの魅力に繋がっている、といったことを書きましたが、今日採り上げるのはactシリーズの中でも「ワルツ率」の高さで傑出する『BORIS VIAN』。
2作目にして「actのジュリーって素敵!」と気づかれたというJ先輩もいらっしゃいますが、それはジュリー・ワルツの魅力が思う存分堪能できる曲が多いことも一因だったのではないでしょうか。

『act-CD大全集』の『BORIS VIAN』収録曲で言うと、ワルツ・ナンバーは全部で5曲。
「気狂いワルツ」「原子爆弾のジャヴァ」「王様の牢屋」「鉄の花」、そしてもう1曲・・・何とも不思議な、複雑な、素敵なワルツ・ナンバーのアレンジに仕上げられた、「ジュリーファンのみなさまご存知の」名曲。
これにはタイムリーで観劇された先輩方もド肝を抜かれたことと想像します。
そう、今日のお題は、act版「きめてやる今夜」です。
毎度毎度僭越ながら、伝授!



Boris6


昨年、念願叶って『act-CD大全集』を購入し、まず最初にとり出してじっくり聴いた作品が『BORIS VIAN』でした。理由は、有名な「脱走兵」そしてこの「きめてやる今夜」が収録されていたからです。
グイグイとactの世界に惹き込まれながら聴いた「きめてやる今夜」・・・ ひっくり返りましたよ。
「あの曲が、こんなふうになるのか!」というセンス・オブ・ワンダーがactの醍醐味のひとつではありましょうが、これほどまでに変化するとは・・・。

お読みくださっている先輩方にとっては「常識!」なのですが一応書いておきますと・・・「きめてやる今夜」という楽曲は、2つありますよね。
まずジュリーが裕也さんのために作詞・作曲したオリジナル。さらに、井上大輔さんが別のメロディーをつけ83年にジュリーのシングルとしてリリースされたもの。
『BORIS VIAN』の「きめてやる今夜」は、最初のジュリー作曲のオリジナル・ヴァージョンをact的に解釈した「カバー曲」ということになります。

ジュリー作詞・作曲の方は、おそらく「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」或いは「ラヴ・イン・ベイン」(ザ・タイガース、PYGをタイムリーで知っていらっしゃる先輩方はご存知の曲ですよね)を参考に作られたのではないか、と僕は考えます。ゆったりとした8分の12の4拍子に載せ、トーキングっぽくメロディーを展開してゆくというね。
「口説く」がコンセプトだったのでしょう。

8分の12というリズムは3連符構成ですから、小刻みな「ワルツ」のニュアンスも含まれます。actでのcobaさんの斬新なアレンジは、この点に着目したものです。
それにしても、「きめてやる今夜」がここまで「劇」的なワルツ・ナンバーへ変貌するとは、ファン誰一人として想像できなかったのではないでしょうか。

実は僕は最初、Aメロ部だけ5拍子に聴こえたんです。
そもそも、5拍子の曲ってワルツのいとこみたいなものです。「3+2」のリズムになりますからね。
5拍子で大ヒットした曲と言えばまずジャズの「テイク・ファイヴ」。有名な曲ですから普段ジャズに馴染みのないみなさまもご存知でしょう。銘柄は忘れたけど、栄養ドリンクのCMで毎日のようにテレビで流れていた時期がありました。
ちょっとマニアックな話をしますと、かつてUWFという団体で新しいスタイルのプロレスを確立させようとしていた頃の前田日明選手がこの「テイク・ファイヴ」を例に出し、「5拍子という変則のリズムでありながら広く世間に受け入れられ大ヒットした。UWFがやろうとしているのはそれと同じこと」と『週刊プロレス』のインタビューで語っていたことがあります。

確かに「5拍子」というと何か難しくてヒット性とは無縁のようですが、「テイク・ファイヴ」も明快な「3+2」のリズムとして楽しめる曲なんですよ。心地よいワルツのニュアンスを内包しているのです。
cobaさんアレンジの「きめてやる今夜」はワルツですが、Aメロには「テイク・ファイヴ」に似た「3+2」の雰囲気を感じます。「あれえっ3拍子?どの楽器がどうなってるの?」と戸惑いながらもウキウキする不思議な感覚、新鮮さに僕はまず惹かれました。

ということで、このact版「きめてやる今夜」は『BORIS VIAN』で歌われた曲の中でもとりわけ演奏難易度が高い、という点は間違いありません。
それを(当然のことながら)cobaさん達は涼しくも楽しげにスイスイと弾き、各パートは目まぐるしく絡み合い・・・感動的な名演です。
これが「俺達のテクは凄いだろ!」みたいに演奏されたらこんなふうには聴こえないわけで、ジュリーファンがよく知るこの曲を採り上げたという意味でも、actならではのジュリーの「キュート」を存分に引き出した象徴的な1曲、と言えるのではないでしょうか。

それに、元々素敵な曲なんですよね。

いいから聞きなよ 今夜は俺の話を
E                C#m      D            B7

イカれたロックンロール 俺には すべて ♪
E                     C#m        D     B7    E


(註:act版のコードで明記しています)


僕は井上さん作曲のシングルの方しか知らなかった時期が長く、当初はこのジュリーの作詞に「痛さ」を感じてしまっていましたが、女性を口説きに呼びつけておいて「まぁ俺の話を聞け。ロックンロール!」なんていう普通ならトンチンカン状況も

主人公を裕也さんだと考えると必然である

と分かり、この詞が大好きになったという経緯があります(お恥ずかしい話で、ごくごく最近のことです)。
かつてジョン・レノンが「ロックンロールだけがリアルで、他のものはリアルではない」と言ったことがありますが、裕也さんにとって「ロックンロール」とは「OK」。つまり「君は俺の相手としてリアル。合格、OK」だと口説いているわけですね。
そう言えば裕也さんはつい先日、某都知事について「ロックンロールじゃない」とコメントしていました。これすなわち完全否定です。続けて「フォーク」に言及した件は僕としては賛同しかねますが、裕也さんらしい勇み足だなぁとは思いました。

そんな裕也さんのロックンロールを体現したジュリー作詞・作曲の「きめてやる今夜」が、『BORIS VIAN』というactの世界にあって果たして違和感が無いものかどうか、と言うと・・・これが見事溶け込んでいます!

僕にとってその「違和感の無さ」のヒントは、CD1曲目収録の「俺はスノッブ」にあります。
僕は日頃、敬愛するJ先輩にactについて色々とお話を伺っているのですが、昨年お会いして『BORIS VIAN』の話題になった際「どの曲が好き?」と尋ねられたので、その時点での正直な気持ちのままに「王様の牢屋」「墓に唾をかけろ」「鉄の花」の3曲を挙げました。
すると先輩は「私は(舞台の)最初の方の曲が好き」とのことでまず「俺はスノッブ」を挙げられました。「ジュリーの声、素敵じゃない?」と。
こういう場合って、その先輩が僕の好みの向かう先を示してくださっているパターンが多いんです。ですから僕は「これはしたり」と思い、後日じっくり聴いてみますと・・・いやぁ本当に素晴らしくて。今は僕も『BORIS VIAN』の中で(あくまで『CD大全集』だけでの話ですが)「俺はスノッブ」が一番好きな曲になっています。
「馬糞の匂いが好きなのさ」と肉体派っぽくうそぶきながら(?)、セレブを「お相手」する「スノッブ」の物語は、正に「ロックンロール」のひと言で女性を口説き落とす「きめてやる今夜」の世界とまったく乖離するところなど無いではありませんか。

そして、やはり肝はcobaさんのアレンジです。
「きめてやる今夜」をボリス・ヴィアンの世界に転換する素晴らしい解釈。それがきっと「ワルツ」のリズムなのですね。この楽しく華やかなリズムに乗せられているからでしょうか、act版「きめてやる今夜」のジュリーのヴォーカルって、いつもは飄々としたスノッブが「今回はマジです!」とラヴ・ソングを歌って真実の愛を懇願しているように聴こえる・・・。

歌っているジュリーは本当に楽しそうで、難解なリズムで普通なら歌い辛いはずのAメロでも、cobaさんが「ブン、チャッ、チャッ♪」の導入フレーズでジュリーのヴォーカルをリードしているので発声の瞬間瞬間がとても自然で心地よいです。
難しい内容を楽しく、気持ちよく魅せるというのは一流の証明。ジュリーもcobaさんも超一流のプロフェッショナルなんですねぇ・・・。

ちなみに僕がこの曲で一番好きな箇所は、間奏の最後にオフマイク(たぶん)での「アオッ!」というジュリーのシャウト一発。
実はact版「きめてやる今夜」は間奏で突然ハ長調に転調しています(歌メロ部はホ長調)。それがcobaさんの魔法のように磊落な下降フレーズで元のキーに舞い戻ってくるのですが、ジュリーの雄叫びはその直後。
つまり、cobaさんの熱演に向けての「ブラボー!」的な意味合いも込められているんじゃないかなぁ。



最後に、基本的にactの曲の記事ではやっていないのですが、今日はせっかくのお題ですので・・・オマケ画像のコーナーです!

まずは、今回の「act月間」記事中でたびたびご登場頂いている、act大好きな敬愛するJ先輩にお借りした『ニュー・ミュージック・マガジン』1973年7月号から、ジュリーと裕也さんの対談記事をどうぞ~。


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タイガースを率いてステージに立ちながら、客席にお気に入りの女性を見つけるとず~~~っとその人のことばかり見ていた、という裕也さん。ジュリーはそんな想い出を元に、「きめてやる今夜」を作ったとか。
ジュリーはこの対談の時にも、「そう言えば裕也さん、ステージではいつも・・・」なんて裕也さんのそんな様子を思い出しつつ喋っていたのかもしれませんね。

続いて・・・これまたいつも仲良くしてくださる先輩から以前お借りしてスキャンさせて頂いた切り抜き資料の中から、タイガース時代のジュリーと裕也さんのツーショットを含むフォト記事です。

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Kyoto002

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それでは次回更新は・・・。
今日採り上げた「きめてやる今夜」はジュリー作詞・作曲ですが、”actオリジナル”ではなく、あくまで既存の曲をact的解釈で選曲・アレンジした”セルフカバー”であると言えます。
ここらで次回から2曲ほど、加藤直さん、cobaさん、ジュリーを中心に「書き下ろし」された”actオリジナル”の名曲群を採り上げてみようと考えています。

まずはジュリーの作曲作品。
「ジョセフィーヌのために」と「遠い夏」をかけ合わせたような、ジュリーらしい自由で斬新なコード進行を擁しつつ、actを強く意識して作ったと思われるメロディー部が特に印象的な名曲。
決して目立たないけれど「聴けば聴くほど」のスルメ感覚がたまらない、とても好きな1曲です。
どうぞお楽しみに!

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コメント

DY様 こんばんは。

マジで水不足心配かもです。

舞台で最初聴いた時は、
「え、決めてやる今夜・・・だよね?でも、リズム違う。・・・で、メロディは裕也さん用ののオリジナルヴァージョンみたいだし・・。イカレたロックンロールって、ロックじゃなくなってるし。」と混乱状態でした。
ちなみに裕也さんヴァージョンは1番2番ともに「イカレた」じゃなくて「イカシた」です。
その時は「普通にロックで聴きたかったのに~」と思いましたが、この舞台で歌うならワルツ化(?)は必然だったのでしょう。(いや、ワルツ・・・なのか、これ?状態だったかも)

投稿: nekomodoki | 2016年6月16日 (木) 23時34分

nekomodoki様

ありがとうございます!

水不足心配ですね・・・。
今日は仕事で外を歩く日ですが、とにかく暑いです~。

そうですか・・・いや、僕もタイムリーで観劇していたら同じように「普通のヴァージョンで聴きたい」と一瞬思ってしまったかもしれません。
先輩方にとっては、後で映像なり音源なりで復習した時に、じわじわ良さが伝わってくるタイプの演目だったのでしょうか。

83年のシングルヴァージョンは、この先のLIVEで1度くらいは歌ってくれるのでしょうかね~。
僕はまだ未体験なんですよ・・・。
今年のツアーではどうかな?期待したいです。

投稿: DYNAMITE | 2016年6月17日 (金) 14時30分

DY様、こんにちは。

ジュリーのお誕生日月に大好きなACTの集中月間をしてくださっているので、わたしも集中コメントで、DY様に応えますね(笑)

ボリスヴィアンのジュリーは前年のクルトワイルには感じなかったキュートさがあって、きれいでカッコイイジュリーに喜びました。
歌声の熱量が上がって、表現も多彩、華やかに感じてうれしかった。
楽曲、演出の違い以上に、ジュリーのテンションがクルトワイルとは、全然違っている、というのがわたしの第一印象でした、というよりそれしか記憶にないww
「きめてやる今夜」も当時は、どう聴いたか覚えていません。
きっと、ポヮ~ンと聴いていたんでしょうね(笑)
あらためて聴きました。ジュリーの声が艶っぽい。
間奏、素敵です。ジュリーのシャウト、演奏に向けてですね。思わず声をかけたくなるのわかります。
彼らの音がジュリーの歌声の艶っぽさをひき出していると感じます。

ボリスヴィアンはMCがあって、途中にナマのジュリーが顔を出しています。その時は、こういう舞台なのかと思ったけど、次の年からは、はっきり「音楽劇」になって、終盤に向かって演劇の要素が強い舞台になっていきました。
当時は、毎年ほとんど評価も反応も無く、これ程の舞台になぜ?と思ったけど、30年近く経って、DY様が興味を持って連続の記事にしてくれるのはうれしいです。

なんて言ってたら、もう次が!
ダリは、一番お気に入りのACTです。早速、読ませていただきます。

投稿: momo | 2016年6月18日 (土) 15時28分

momo様

ありがとうございます!

前年のクルトワイルと比べ「歌声の熱量」が上がっていた、とのことで、momo様がそう仰るなら確実にジュリーのテンションは前作とは違っていたのでしょうね。
ということはやっぱりcobaさんの演奏も何か前年とは変化があったのではないでしょうか。ジュリーはやっぱりそういうところに一番「歌」が影響される人だと思いますから・・・。

間奏の「アオッ!」・・・momo様もそう思われます?演奏に向けての「ブラボ~!」ですよねぇあれは。
何げないジュリーのシャウト、意識せず思わず出てしまった喘ぎ声・・・actではそれぞれの作品、あちらこちらに聴かれますね。
『ダリ』の「愛の神話・祝祭という名のお前」で、聴こえるか聞こえないか、くらいの音量でのオフマイクの喘ぎ声などは、大好物です!

投稿: DYNAMITE | 2016年6月18日 (土) 17時16分

DY様
 こんばんは。今日も阪神、オリックス共に仲良く負けてましたね。宝塚記念の日も京セラドームのチケット取っていますが、今年は昨日と今日の不甲斐ない2日続きのサヨナラ負けでギブアップ宣言、イチローの応援に切り換えます。
 「きめてやる今夜」、何かのTV番組で裕也さんのバージョン(ジュリー作曲)を先に観て(聴いて)数年後、井上大輔さん作曲のジュリーのシングルを聴いた時、率直にいけてないなぁと思いました(井上さん、すんません)。同じ詞なのにジュリー作曲の方はすんなりいい感じだったのが、メロディー代わると何か間延びというか、シャープさが削がれた感じがしたものです。
 でも、お題曲は詞と曲がバッチリマッチしたカッコいい方の「きめてやる今夜」、アレンジは大胆ですが、これはこれでなかなかの名演だと思います。
 音しか知らないのでどういう状況で歌われたのかわかりませんが、結構シブイ口説きの歌ですね。これが歌える、あるいは似合うのは日本人男性の1%くらいでしょうか?

投稿: ねこ仮面 | 2016年6月18日 (土) 23時08分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

いやいやお気持ち分かります…僕も今年はイチロー選手応援にどんどん傾いていきます。
去年の阪神は交流戦の時期に「おっ」と思わせてくれたんですけどね…。阪神についてはしばらくは若手の成長を楽しみに、再来年くらいに良いことがあればいいなぁという心境です。

さて、「きめてやる今夜」…この曲は詞が特殊ですからね。僕は井上さん作曲のヴァージョンも今では相当好きになっていますが、当初はとにかく「痛さ」ばかりを感じてしまったものです。ねこ仮面様仰る「イケてない」感覚と同じかと思います。
対してジュリー作曲の方は詞曲噛み合っていますね。だからこそcobaさんのアレンジも自由度が高かったのではないでしょうか。

投稿: DYNAMITE | 2016年6月19日 (日) 10時26分

DYさま

5拍子 なんですね 優しい表情で ジュリー気持ち良さそうに歌っています
テイクファイブ 言葉は聞いたことありますが やはりリズムが脳内再生できません

裕也さんの フォーク発言 たぶんロックからフォークへ時代がシフトして行った
フォークが一世風靡されていった そんな時代の思い が 根底にあるのかもしれません

きめ今 70年代にLIVEで聞いたオリジナルバージョンが ヤッパリ好きです
歌詞の意味など考えもせず きめてやる今夜の台詞だけが 独り歩きしてました

投稿: ぷー  | 2016年6月19日 (日) 13時35分

ぷー様

ありがとうございます!

いえ、初聴時に「5拍子に聴こえた」だけなんです~。各パートの噛みが最初はすごく複雑に聴こえたんですよね・・・今ではとても軽快、明快な感じに聴こえるんですけど(汗)。

裕也さんの言葉…あぁなるほど、そうかもしれませんね。逆に今度はフォークの人達が「ニューミュージック」の台頭に複雑な思いを持ち始める…それが70年代末ですか。
僕はロックもフォークも好きです。好んで聴いていたのはロックですけど、当時「フォーク」と言われていた人達が実は今最高にロックな志で活動をしていたりしますから。

それにしても、70年代からジュリーを知る先輩方は、83年のシングルよりもやっぱりまずオリジナルヴァージョン、なのですね。
僕は83年のシングルヴァージョンの方を一度はLIVEで体感してみたいです~。

投稿: DYNAMITE | 2016年6月19日 (日) 14時19分

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