沢田研二 「淋しい想い出」
『JULIE SINGLE COLLECTION BOX~Polydor Yeas』収録
original released on 1973 シングル『あなたへの愛』B面
disc-1
1. 君をのせて
2. 恋から愛へ
disc-2
1. 許されない愛
2. 美しい予感
disc-3
1. あなただけでいい
2. 別れのテーマ
disc-4
1. 死んでもいい
2. 愛はもう偽り
disc-5
1. あなたへの愛
2. 淋しい想い出
disc-6
1. 危険なふたり
2. 青い恋人たち
disc-7
1. 胸いっぱいの悲しみ
2. 気になるお前
disc-8
1. 魅せられた夜
2. 15の時
disc-9
1. 恋は邪魔もの
2. 遠い旅
disc-10
1. 追憶
2. 甘いたわむれ
disc-11
1. THE FUGITIVE~愛の逃亡者
2. I WAS BORN TO LOVE YOU
disc-12
1. 白い部屋
2. 風吹く頃
disc-13
1. 巴里にひとり
2. 明日では遅すぎる
disc-14
1. 時の過ぎゆくままに
2. 旅立つ朝
disc-15
1. 立ちどまるな ふりむくな
2. 流転
disc-16
1. ウィンクでさよなら
2. 薔薇の真心
disc-17
1. コバルトの季節の中で
2. 夕なぎ
disc-18
1. さよならをいう気もない
2. つめたい抱擁
disc-19
1. 勝手にしやがれ
2. 若き日の手紙
disc-20
1. MEMORIES
2. LONG AGO AND FAR AWAY
disc-21
1. 憎みきれないろくでなし
2. 俺とお前
disc-22
1. サムライ
2. あなたに今夜はワインをふりかけ
disc-23
1. ダーリング
2. お嬢さんお手上げだ
disc-24
1. ヤマトより愛をこめて
2. 酔いどれ関係
disc-25
1. LOVE(抱きしめたい)
2. 真夜中の喝采
disc-26
1. カサブランカ・ダンディ
2. バタフライ革命
disc-27
1. OH!ギャル
2. おまえのハートは札つきだ
disc-28
1. ロンリー・ウルフ
2. アムネジア
disc-29
1. TOKIO
2. I am I(俺は俺)
disc-30
1. 恋のバッド・チューニング
2. 世紀末ブルース
disc-31
1. 酒場でDABADA
2. 嘘はつけない
disc-32
1. おまえがパラダイス
2. クライマックス
disc-33
1. 渚のラブレター
2. バイバイジェラシー
disc-34
1. ス・ト・リ・ッ・パ・-
2. ジャンジャンロック
disc-35
1. 麗人
2. 月曜日までお元気で
disc-36
1. ”おまえにチェック・イン”
2. ZOKKON
disc-37
1. 6番目のユ・ウ・ウ・ツ
2. ロマンティックはご一緒に
disc-38
1. 背中まで45分
2. How Many "Good Bye"
disc-39
1. 晴れのちBLUE BOY
2. 出来心でセンチメンタル
disc-40
1. きめてやる今夜
2. 枯葉のように囁いて
disc-41
1. どん底
2. 愛情物語
disc-42
1. 渡り鳥 はぐれ鳥
2. New York Chic Connection
disc-43
1. AMAPOLA(アマポーラ)
2. CHI SEI(君は誰)
bonus disc
1. 晴れのちBLUE BOY(Disco Version)
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今日は70年代ジュリー・シングルB面曲がお題ということで、久々に『SINGLE COLLECTION BOX』収録曲目を書き出し、せっせとリンク貼ってみました。
ずいぶん書いてきたなぁ、と思うと同時に、まだまだ書いていない大好きな曲が残ってるなぁ、とも。
みなさまお察しの通り(汗)、実は前回更新後に喉の痛みが悪化しまして、日曜日もひたすら寝ておりました。結果、更新ペースが若干崩れてしまって・・・ふがいない限りですが、ようやく快復しましたので、今日はほとんどぶっつけで書いています。
でも、筆はスラスラと進んでくれるでしょう。個人的には、ジュリー・ナンバーの中でも10本の指に入るくらい本当に大好きな曲がお題なのですから。採譜もずいぶん前に済ませていた曲ですしね。
”女性作詞ジュリー・ナンバーの旅”シリーズも佳境です。いよいよ安井かずみさんの登場となりました。
73年のシングル『あなたへの愛』B面曲「淋しい想い出」、僭越ながら伝授です~。
今回改めて『SINGLE COLLECTION BOX』でクレジットを見て、今さらながら気づいたこと・・・。
「淋しい想い出」の英タイトルは「Love's Gone」でしたか!雰囲気は出てるけど、ちょっと解釈をせばめちゃってる気もするなぁ・・・。
確かに歌詞には主人公が思いを寄せる「愛する人」の存在があるんだけど、安井さんの詞は常に「書いてないところまで表現してしまう」のが凄いところで、「淋しい想い出」の場合、リスナーが自分に置き換える心情は「恋愛」にとどまらないんですよね。
淋しさ押し隠して ポケットに入れた手を
G Em C Am D7
つなぐ人もいなくて
G Em
気が滅入る こともある ♪
C Am D7 G
10代、20代を思い返せば、誰しも経験のある情景ですよね。それは何も恋人との別れ、とは限らず、むしろ友人とケンカをしてしまったり、親子で言い争いをしてしまったり・・・そんな出来事の直後の「日常」風景。「淋しい想い出」の歌詞を、僕はそんなふうに受け止めています。みなさまはいかがですか?
場所も、歌詞にあるような海辺じゃなくても、公園だったり、何気ない道端であったりね。そんなところでポケットに手を突っ込んで「ちぇっ!」と少し内にこもった若き日の想い出、僕にもたくさんあります。
安井さんは、自分のそんな時の心境を男性視点に置き換えてこの詞に綴ったのかなぁ・・・?
僕にはまだまだ分からないことかもしれないけど、そういう心境や情景って、もしかすると老いて再びふと巡り来るものなのかなぁ、とも思います。
子供の頃に感じた「淋しさ」とはまた違うそれを胸に抱きながら、独り佇む日々が来るのかもしれない・・・それを素敵なことだ、と考えられる人生が理想でしょうけど、そうそう割り切れるものでもないだろうなぁ。
「淋しい想い出」の詞は、1番と2番とで時間(主人公の年齢)が違うように僕には感じられます。
古ぼけた思い出を 無理に引き出して 今
G Em C Am D7
あなたを呼んでみても
G Em
帰えるはずないけれど ♪
C Am D7 G
この2番を、1番の歌詞から数十年を経て年老いた主人公の独白と考えると、どうしようもなく切ない。
だからこそ僕らは24歳のあのジュリーの声でこの曲が歌われていることに今救われ、青春の歌として心にしまいこむんじゃないか・・・そしていつか、それを引き出してきて独り涙することがあるんじゃないか、とそんなことまで僕は考えてしまいます。
でも、この曲を聴く時の涙はきっと瑞々しいに違いありません。だって、このジュリーの声ですからね。
73年のジュリーは「危険なふたり」の大ヒットで大きな飛躍を遂げ歌声にも自信が漲っていきますが、その直前のリリースと言ってよい「淋しい想い出」にはまだどこか「壊れそうな」ジュリーが見えるようで(実際にはそんなことはないのでしょうが)、それが天性の「無垢」なジュリー・ヴォーカルの魅力をそのまま表していて、なるほど先輩方が「ガラスのジュリー」と仰るのはこういう時期のジュリーなのかなぁ、と思います。
具体的に「声」で言いますと
どうせ今は 何しても ♪
F C D7
ここで、メロディー最高音の「ソ」が4音続く箇所があります。ジュリーの声が本当に自然に掠れるんですよね・・・これがたまらなくピュアなのです。
音が高くて苦しいから掠れているのではなく、歌詞の深みやメロディーの妙を表現として知らず知らずにに会得してしまっている、いわば「神童」の声です。
「遠い旅」もそうですけど、「聴くと元気が出る!」というような声ではありません。無性に心に沁みる、感覚に入りこんでくる力が凄い・・・そんな声ですよね。
安井さんの詞と川口真さんのメロディーが優しく導いたジュリーの声。
僕は少し前まで、70年代のジュリー・ナンバーは「詞先」であろうと何の根拠もなく考えていたのですが、いくつかの資料からそれが間違いで、ほとんどの曲が「メロ先」だったことが分かってきました。
そこには「え~っ?」という意外な驚きもあれば、「なるほどそうか!」と合点がいくこともあります。
例えば、安井さんの多くの作詞作品で見られる美しい「倒置法」は、「メロ先」だからこうなったのかな、と今では思えています。
「淋しい想い出」の場合ですと、1番では
過ぎる今日も一日が ♪
F C G
2番では
蹴った小石の音が 跳ね返す 淋 しさを ♪
G Em C Am D7 G
この倒置法がとにかく美しく、切ないんです。
2番などは普通に「淋しさを跳ね返す」としてもメロディーには合うのですが、「歌」として考えれば絶対に「淋しさを♪」で締めくくった方が良いんですよね。
「歌ありき」の安井さんの感性だと思います。
川口さんのメロディーも本当になめらか、清らかです。「少年性」の高い安井さんの詞とは相性抜群。
手元には、長崎の先輩から長々とお借りしてしまっている『沢田研二/ビッグ・ヒット・コレクション』に収録されているこの曲のスコアがあります。
(このスコア本には、他に「恋から愛へ」「別れのテーマ」「愛はもう偽り」「青い恋人たち」といったジュリー珠玉のシングルB面の名曲がいくつか抜擢されていて、コンテンツを眺めているだけでも涎が出てくるほどの貴重なお宝資料です!)
この本、他収録曲には「おいおい!」ってツッコミたくなる採譜のものもありますが(「君をのせて」が凄過ぎる・・・)、「淋しい想い出」については一部コード・チェンジの抜けが目につく程度で、おおむねそのまま歌って問題無さそうな感じです。
ただし
誰にも打つけようもない この気持 ♪
Am G
この「Am」を「G」で押し通して採譜してしまっているのは、痛恨ですな~。
(そう言う僕も、「ぶつけようもない」を「打つけようもない」と表記していた安井さんのセンスに、今回初めて気がつきました・・・汗。)
キーはト長調。A面「あなたへの愛」と同じです。
ト長調の曲に「F」のコードを採り入れるとどこか尖ってロック色が強まるもの。でも川口さんのこのメロディーは終始穏やかで、しかも鮮度が高い(似たメロディーの曲を思いつかない)です。
アレンジも非の打ちどころなく完璧で、どこか日本人離れしています。初めてこの曲のイントロのピアノを聴いた時僕は、ジョン・レノンの『心の壁、愛の橋』というアルバムに収録されている「枯れた道」を思い出しました(リリースは「淋しい想い出」の方が先です)。詞のテーマもなんとなく似ているものですから。
これは、井上バンドの演奏なのかなぁ・・・僕にはそこまでは分からない。ベースはサリーっぽくないけど、右サイドから聴こえるアコギには堯之らしいストイックさを感じますし(イントロ最後の潔いミュート・ストロークとか)、どうにも判断つきかねます。
シングル盤クレジットは「ケニー・ウッド・オーケストラ」と「井上堯之グループ」の併記ですので、井上バンドのトラックにストリングスを重ねたのかもしれません。
川口真さんは本当に有名な大御所の作曲家さんで、「代表曲」も数限りなく挙げられますが、刑事ドラマ・サントラフェチの僕が特に好きな川口さんの作曲作品は、『華麗なる刑事』のメイン・テーマです。
当然、CD音源も持っていますよ~。
添付画像では、川口さんの『華麗なる刑事』は一番右の掲載。主演は、今『真田丸』で真田昌幸を演じていらっしゃる草刈正雄さんでした。
ちなみに、こちら見開きページに載っている4つのドラマをはじめ、このCDの収載曲はどれも素晴らしい名曲揃いです。『男たちの旅路』は確か泰輝さんがお好きなんじゃなかったでしたっけ・・・?
川口さん作曲のジュリー・ナンバー、もっともっとあっても良かった、聴いてみたかったと思います。でも、安井さんのこの詞が載った奇跡の1曲、しかもそれがシングルのB面・・・ジュリーの歴史の長さ、深さ、多彩さを今となっては大切に考えたいですね。
あと、これは誰を絶賛すればよいのか分からないので最後に書いておきます。
僕が「淋しい想い出」で一番好きな箇所は
跳ね返す 淋 しさを ♪
C Am D7 G
このラスト1行を3回繰り返す、その3回目で「ルルル・・・♪」というハミングに変わるところ。
グッときます。胸に優しく刺さります。
これ、安井さんの作詞段階でハミングの表記で完成していたのか、川口さんが編曲時にリフレインを加えたのか、はたまたジュリーの歌入れの現場で突発的に誰かが出してきたアイデアだったのか・・・。
意外と、ジュリー自身がこういう「変化」をその場でパッと思いつきそうな気もするんですけどね。
『危険なふたり/青い恋人たち』、『恋は邪魔もの/遠い旅』、『追憶/甘いたわむれ』・・・70年代ジュリーのあまりに豪華、完璧なシングル・レコード。『あなたへの愛/淋しい想い出』はそれらの直前、ソロ歌手としてまだ完熟手前のシングルであるだけに、初々しく恥ずかしげな独特の魅力を持つカップリングです。
僕は、この1枚を「ドーナツ盤」として「想い出」に持つ先輩方が、本当に羨ましい限りなのです・・・。
それでは、オマケです!
Mママ様からお預かりしている切り抜き資料の中から、『かわいた都会の男』と題された73年の資料を(出典元などはまだ分かっていませんが、文中でのジュリーの年齢表記と、「昨年末」という文章表現から判断し、73年初頭のファイルとして整理しています)。
ジュリーは「かわいた男」でも「都会の男」でもないように思うけど、当時のタイムリーなイメージはそうだったのかもしれない、と想像しました。
この資料のジュリーは、今日のお題曲「淋しい想い出」の主人公とどこか重なるようにも感じますね。
いや、やっぱりちょっと違うかな・・・。
それでは次回更新は、「女性作詞ジュリー・ナンバーの旅」シリーズ最終回となります。
ご指名の女流作詞家さんは、個人的な思い入れの強さから大トリ登場となる、朝水彼方さん。
不勉強にてジュリーの曲で出逢うまではお名前も知らず(知ってからも、ある時期まではお名前を「ともなが・かなた」さんとばかり思い込んでいました汗)・・・。
とにかく僕は朝水さんの「夜明けに溶けても」「愛しい勇気」の2篇に特に惚れこんでいるのですが、朝水さん作詞のジュリー・ナンバーと言えばもう1曲・・・絶対に外すことができない大切な曲が残っています。
その曲については、何となく「2017年の12月3日に書こう」と決めていたんですけど、今月せっかくこういうテーマで頑張って書いてきたので、予定を早めてこの機に書いておきたいと思います。
『ジュリー祭り』で本格ジュリー堕ちした僕は、今でもその曲のイントロが鳴っただけで、2008年12月3日に心を引き戻されます。まだ明るい陽射しが屋根から透けている時間に始まった、あの6時間半に及ぶ奇跡のステージ。2階席から見下ろしたアリーナの熱狂、遠いステージで躍動するジュリーの雄姿・・・いつまで経っても記憶が薄れることはありません。
お題、バレバレですね。頑張って書きますよ~!
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コメント
DY様 こんばんは。
この曲もUSBに入れ忘れてた一つです。
改めて聴いてみて、
(ジュリーってもしかしてどう歌おうかなんて考えず、無心に詞とメロディに身を委ねているのかなぁ)という気がしました。だからすーっと沁み込んでくるんでしょうね。
小石を蹴りながら「あなたのの番よ。」
という相手がいない、幼い頃の心細い夕暮れを思い出します。
で、次回のお題はいきなり
「きたーっ!!!」だったヤツですね。
投稿: nekomodoki | 2016年5月27日 (金) 01時13分
nekomodoki様
ありがとうございます!
そうそう、幼い頃の夕暮れですよね。
僕は初めてこの曲を聴いた時から、歌詞中には「愛」というフレーズが出てきて、書いた手紙を捨てる描写もあるのに、男女の歌とはあまり感じなくて・・・。
浮かんでくるのは幼い頃に友達の家に遊びに行っても留守で、ひとりで時間を過ごしていたりした場所の風景です。猫じゃらしがいっぱい生えているような、田舎の景色ですね。
本当に素敵な歌だと思いますし、きっと年齢を重ねるごとに、ジュリーの歌うこのメロディーが沁み入ってくるのでしょう。
次回お題は『ジュリー祭り』東京ドーム公演のことから書き始めていけばよいので、サクサク進められそうです。
そうか~、あの曲、長いファンの先輩にとっては「いきなりキタ~!」という感じだったんですねぇ。
一方ヒヨッコ新規ファンはその時どう感じていたか・・・ということも書きたいと思います!
投稿: DYNAMITE | 2016年5月27日 (金) 08時53分
DYさま
お久しぶりです。
大好きなB面曲からの伝授、ありがとうございます。
私の年代になると、楽しかった思い出、淋しい思い出、たくさんありますよ(笑)
老いが感じられる最近は、昔の思い出ばかりが浮かんできます。
後悔もたくさん…なんてね〜
ジュリーの声は、いえ歌声ですが、なぜあんなに、もの悲しいのでしょうか。
お題曲はじめ、青い恋人たち、遠い旅など。
私が今、感傷的になっているせいでしょうか。
大切なジュリ友を亡くしました。
天国に行ってしまった友に聞いたことがあります。
ジュリーの歌をいつまででも聴いていたい。
今の60歳を越えたジュリーの声も、もちろんだけど、ジュリーの20代の声が一番好き、と。
私も同じです。
なぜかあの頃のジュリーは、素直に歌っているせいでしょうか、心にしみます。
ジュリーしか歌えない歌いかた、と言うのでしょうか。
聴き終わると、いつも目頭が熱くなり、涙をこぼすわけじゃなくて滲んでいるのです。
儚げで切なくて、誰かをギュッと抱きしめたくなるような…
ジュリーが恋しい、との想いはもちろんですが、身の回りの家族や友達が愛しくかんじてしまうのです。
淋しい思い出は、私にとっても、つい先日亡くなった友にとっても、そんな思い出の曲でした。
投稿: のりぴー | 2016年5月27日 (金) 14時59分
のりぴー様
ありがとうございます!
そうでしたか・・・ひょっとしたらこのブログを一度は覗いてくださっていたかもしれない天国のお友達のために、僕もお祈りします。
涙をこぼすわけでもなく、滲んでくると仰る感覚、よく分かります。この曲も「遠い旅」も僕にとってそんな曲です。
ジュリーの声はそれぞれの時代、それぞれの曲想によって違った素晴らしさがありますが、20代のジュリーの声はちょっと特別な感じがしますね。それは僕にも分かるような気がします。
長いファンの先輩方は、それが青春の「想い出」と直結しているわけですからなおさらでしょう。
僕は遅れてきたファンですけど、本文にも書いた通り、いつか年を重ねた時にこの曲を聴いて胸突かれている自分を想像しています。
その日のために僕も先輩方に倣って、今の1日1日を精一杯過ごしていかなければなりませんね・・・。
投稿: DYNAMITE | 2016年5月27日 (金) 16時04分
DY様 こんにちは
イントロのピアノ演奏がシンプルで美しく、映画音楽のようです。私は、井上バンドの演奏だと思って聴いていましたので、何処と無く「不良時代」や「遠い旅」などに近い雰囲気を感じ続けています。リアルタイムで聴いていた方には、ドラマ「同棲時代」と重ねて思い出されることでしょうね。
1972〜73年と言えば、小学生ながらも大好きだったのがセクシー歌手でした。リンダさんに始まり、安西マリア(涙の太陽)、夏木マリ(お手やわらかに)、内田あかり(浮世絵の街)、金井克子(他人の関係)。フィンガーアクションが流行り、美脚がカッコよかった。そしてリンダさんを除く他の方は、なんと皆さん川口真先生の作曲や編曲でブレークしているんですよ。再生の魔術師と呼ばれていたとか。
さらに幅広く作曲され、「ウルトラマンタロウ」や「ウルトラマンレオ」の主題歌は特に好きでした。映画『太陽を盗んだ男』では、「ウルトラマンレオ」がアパートのテレビに映っていました。丁度変身シーンで、主題歌がかかっていましたね。『華麗なる刑事』のサントラレコードはもちろん持っています。草刈正雄さんが歌う主題歌も好きで、当時としては都会的センスに溢れ憧れを感じたものです。
マニアックなコメントで申し訳ありません。何しろ川口真先生のファンでもありますので。
投稿: BAT | 2016年5月27日 (金) 16時37分
BAT様
ありがとうございます!
おぉ、BAT様は川口さんのファンでいらっしゃいましたか。
ジュリーのこととは別にしてもこれは嬉しいです~。川口さん、平尾さん、菊池さん、そして大野さん・・・僕に音楽の素晴らしさを目覚めさせてくれた昭和の偉大な作曲家さん達。彼等が作ったドラマや特撮の主題曲は、間違いなく僕の血肉となっています。
タロウもレオも名曲です!
それにしても、「ブログを読んでくださるみなさま、さすがにここまでは興味ないだろうなぁ」と思いながらも書いてしまった『華麗なる刑事』のお話ができるとはこの上ない歓びです。
BAT様はサントラ盤までお持ちでしたか。僕はCD音源としてはメインテーマしか持っていません。もちろん映像が手元にありますので挿入歌などはそちらで楽しむことができていますが・・・。
草刈さんは昔から好きな俳優さんで、個人的には『復活の日』や『エスパイ』も印象に残っています。
投稿: DYNAMITE | 2016年5月27日 (金) 17時23分
DYさま
淋しい想い出 すぐには思い出せませんでした
昨夜 ツベで検索したら 一件HITしました
73年 私にとっては後追いですが もちろんドーナツ盤で持っておりました。
無垢なジュリーの歌声に 子供の頃の夕暮れではなく 十七八の自分に戻りました
遠い旅や甘いたわむれは LIVEとともに記憶にありますが
後追いの私には この曲のLIVEの記憶がありません
DYさま 悪名は千秋楽参加なのですね
楽しんでらして下さい
投稿: ぷー | 2016年5月27日 (金) 20時19分
ぷー様
ありがとうございます!
ドーナツ盤お持ちでしたか。
「シングルレコード」という形に深い意義があった時代・・・素晴らしき70年代の想い出の1枚でしょうね。うらやましいです。
「遠い旅」はリリース後も結構ステージで歌われていたようですが(1999正月コンサートDVDはおススメです!)、「淋しい想い出」はそうしたお話を聞きませんね・・・。
『悪名』はみなさまが熱烈絶賛されている「河内音頭」を生で聴くのが楽しみです。一昨年の公演をテレビ放送で観たんですけど、やはり生で体感しないと分からない感覚があるんだろうなぁと思います。
柴山さん達の演奏にも注目したいです!
投稿: DYNAMITE | 2016年5月27日 (金) 20時43分
DY様
こんばんは。お身体はもう大丈夫なんですか?明日はダービーですが、競走馬でいうところの「使い詰めローテーション」で執筆されていますから無理もないのかも知れませんね。「放牧」されても読者は困りますが。
お題曲、私は80年代半ばくらいに中古レコード店で『パーフェクト』という2枚組LPを買って初めて聴きました。このレコード、アルバム未収録曲が一挙に手に入るなかなか気の利いた選曲で、「恋から愛へ」「別れのテーマ」「愛はもう偽り」等々ワクワクして針を落としたのを覚えています。
ただ結論から言えば、私にとって初体験曲たちは総じて「いわゆるB面曲だなぁ」という印象でした(またしてもすみません)。『パーフェクト』は「魅せられた夜」までのベスト盤ですが、その後の「遠い旅」「甘いたわむれ」「風吹く頃」「旅立つ朝」「夕なぎ」「若き日の手紙」といったB面超名曲は私の今でもお気に入りなんですけどね(苦笑)。
川口真さんはお題曲の少し前リリースのライブ盤『JULIE Ⅴ』で大野さんと連名でアレンジャーでのクレジットが見られますが、そのつながりでの起用だったのでしょうか。お題曲の好き嫌いはさておき、「ウイザウト・ユー」はアレンジ含め大好きで今でも時々アナログ盤引っ張り出して「アモール・ミオ」と続きで聴いています。
投稿: ねこ仮面 | 2016年5月28日 (土) 22時39分
ねこ仮面様
ありがとうございます!
『パーフェクト24』については、昨年「恋は邪魔もの」の記事中で(ねこ仮面様がこちらにいらしてくださる直前くらいだったのではないでしょうか)、先輩に詳細を教えて頂き、シングルB面曲が収録された貴重な企画盤であったことを勉強したばかりです。
僕は70年代初めのジュリー・シングルB面は楽曲的にもアレンジ的にも素晴らしい出来映えだと思っていますよ~。
特に好きなのはこの「淋しい想い出」或いは「青い恋人たち」といったところですが、「恋から愛へ」については、ジュリーの自作曲リリースへの気合と言うか出し惜しみの無さと言うか、非常に重要な1曲だと考えます。
ダービー頑張ってください。
足を洗った僕も軽く予想だけはしておきます。強そうなのが内に固まっている中、5枠10番が気になります・・・。
投稿: DYNAMITE | 2016年5月29日 (日) 10時38分
こんにちわ。
本日は「悪名」千秋楽。DY様行かれるのですね。きっと素晴らしい舞台でしょう。だんだんと出演者皆様がヒートアップされているようなので・・・何が飛び出すやらお楽しみですね。
最後の「河内音頭」よーく聴いてきてください。ご感想をどこかで是非聞かせて頂きたいです。初めて聴いた二年前、シーンと静まりかえった中でジュリーのお声だけが会場に響き渡り感動したことを今も覚えています。さすがジュリーと思いました。力強い素晴らしい歌でした。感動して手が腫れる程拍手してしまいました。今年の福岡公演では、手拍子が入りましたのでまた違う雰囲気で聴くことができました。心沈んで行きましたが、本当に元気になって佐賀に帰ってきました。とにかく素晴らしいですよ。
さて、「淋しい想い出」私レコードを持っています。いくら眺めても耳を近づけても何も聴こえてはきません。でも、スマホで聴いてみました。当時はよく聴いたのでしょうけれど思い出せませんでした。何の想い出なのかしら、大好きなアルバム「ジュリーⅡ」の世界のことかしらなどと思っていました。
ジュリーのお声が何ともいいですね。淋しげで、儚くて、静かで。壊れてしまいそうです。
タイガースのときの若い元気な時とは違う、その後の艶々の声そして力強い今の声とも違うんですね。
この時期だけのお声だったのでしょうね。「危険なふたり」でもこの様なお声を聴くことができますね。
何時も思います。ジュリーのお声はまるで画家の画風が変わっていくかの様に時代時代で変わっているなと。現在は力強い声からまた少し変わってお歳を重ねた感じがしてきました。それはそれでまた味があっていいなと思います。だって、若いときは出せなかったんですから。長く一人の人を観ていると後になってから気付く事があるんですね。DY様のご伝授はいろいろな事を思い出させてくださいます。
シングルコレクションボックス 欲しい~!
投稿: 澤會佐賀県支部支部長(自称) | 2016年5月29日 (日) 11時20分
澤會佐賀県支部支部長(自称)様
ありがとうございます!
『悪名』千秋楽行ってまいりました。
楽しかったです。ジュリーはじめキャストのみなさんの熱演が伝わってきました。後から聞くところによりますと、「いつもよりアドリブ長め」だったのだそうです。
柴山さんのギターも素晴らしく、熊谷さんの演奏を初めて観たのですがこちらも感動しました。
来年はジュリーのデビュー50周年の『悪名』特別公演を行うとの発表もあり、大変盛り上がった千秋楽でしたよ~。
さて「淋しい想い出」、仰る通りジュリーには時代時代で、その時にしかない「声」がありますが、この曲はそれを象徴するような何とも言えない歌ですね。高音が特徴的です。
もちろん今の声も今にしかない素晴らしさがあります。
昨日の『悪名』を見て、ジュリーがあまりに元気で「まだまだこれから」という感じがしました。この先のジュリーの「声」の進化も楽しみです!
投稿: DYNAMITE | 2016年5月30日 (月) 08時45分