沢田研二 「WHY OH WHY」
from『A WONDERFUL TIME.』、1982
1. ”おまえにチェック・イン”
2. PAPER DREAM
3. STOP WEDDING BELL
4. WHY OH WHY
5. A WONDERFUL TIME
6. WE BEGAN TO START
7. 氷づめのHONEY
8. ZOKKON
9. パフューム
10. 素肌に星を散りばめて
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『悪名』福岡公演は、連日素晴らしいステージで無事終了したようです。
今日からは名古屋ですね。参加されたみなさまのご感想、あちらこちらで拝見できるかな?
さて僕は先の日曜にYOKO君とおちあって、ジュリーの新譜『un democratic love』全4曲のそれぞれが起こした採譜をつき合わせての研究会でした。
今年の2人の採譜はおおむね一致していました。「un democratic love」の間奏で1箇所だけ違っていた部分もあったり(2小節目のコードが僕は「F#m7」で、YOKO君は「A♭」)しましたが・・・。
また、それぞれの曲について「これ、あの曲に似てるよねぇ」という感想が2人てんでバラバラで、なかなか面白かったです。
例えば・・・「un democratic love」を、僕はビリー・ジョエルの「マイアミ2017」だと言い、YOKO君はレッド・ツェッペリンの「サンキュー」だと言う。
「福幸よ」のイントロを、僕は「どん底」だと言い、YOKO君はブラック・サバスだと言う。
「犀か象」の「Em→A」の箇所を、僕はポール・マッカートニーの「アンクル・アルバート」だと言い、YOKO君はジョン・レノンの「夢の夢」だと言う。
こうした「意外に異なる引き出しの感覚」を話し合えるのが楽しいんですよね。
でも、楽しい話ばかりをしたわけではありません。
ジュリーの詞のテーマのこと(YOKO君は「復興」の現状から「暗黒」をイメージして、柴山さんの「福幸よ」のイントロにサバスを見たらしいです)だったり、先日突然天国へと旅立ってしまったプリンスのことだったり。
YOKO君は僕よりもプリンスを枚数多く聴いていて(「それでも30枚くらいだよ」と謙遜してましたが)、僕の未聴のアルバムでお勧めの作品を教えて貰ったりとか。まず彼が挙げたのは『ヒット・アンド・ラン・フェイズツー』。全然聴いたことないなぁ。「『ワン』の方はいまひとつだったんだけどね」という話にもついていけなくて・・・勉強せねば、と思った次第でした。
そして何より熊本、九州の震災の話です。
YOKO君もやっぱり、何かモヤモヤした感情や焦燥感を抱えながらニュースを見ているようです。
遠い地にいる僕らができることなんて、今は本当に分からなくて・・・ただただ、被災地のみなさまに1日も早く平穏な日々が戻りますように、とお祈りしながら、僕はブログの更新頻度を上げることを頑張っていきます。
今日は、82年のアルバム『A WONDERFUL TIME.』から、佐野元春さん提供の名曲「WHY OH WHY」を採り上げます。できるだけタイトな文量で、でも中身は濃厚にと心がけつつ・・・伝授です!
アルバム『A WONDERFUL TIME.』『NON POLICY』のエキゾティクス期の2枚は僕にとって「大好きになるまでに時間がかかった」名盤です。
(「苦手」と仰る先輩が多い同時期のアルバム『女たちよ』の方が堕ちるのは早かったくらい)。
『A WONDERFUL TIME.』の購入は”DYNAMITE第一次ジュリー堕ち期”で、ジュリーのポリドール期の作品の中でも比較的早く手にしたアルバムだったんですけど、ヒヨッコ新規ファンの勝手なイメージからか、前作アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』のようなバリバリの洋楽直系の音作りを期待していて。いざ聴いてみると「あれっ、これはいわゆる日本の”シティ・サウンド”ってやつじゃないか?」と戸惑ってしまったのでした。
しかし『NON POLICY』も合わせてこの2枚、実はそれだからこそ良い、それだからこそジュリー・ヴォーカルの突出した魅力が味わえる名盤なのですね。
今ではもうクセになる度が高いと言うのか、聴くたびに好きになっていきます。
そんな中、「”おまえにチェック・イン”」は別格として、「PAPER DREAM」「A WONDERFUL
TIME」「パフューム」と並んで「最初から好きになっていた」数曲のひとつが「WHY OH WHY」でした。
僕の場合は佐野元春さんの提供作品、ということがまず大きかったと思います。
「彼女はデリケート」「I'M IN
BLUE」「THE VANITY FACTORY」「BYE BYE HANDY LOVE」と違い、「佐野さんのヴァージョンで既に曲自体は知っている」パターンではなく、まったく初めて聴く佐野さんの曲、というのがまた新鮮でしたしね(『NON POLICY』収録の「すべてはこの夜に」についても同じことが言えます)。
ただ、この曲には僕が長い間知らずにいた逸話もあったんですねぇ。今日は最初にそのお話から。
僕はジュリーファンになるのは遅れたけれど、『ザ・ベストテン』全盛期ドンピシャの世代ですから、テレビで活躍するジュリーの記憶は鮮明に残っています。
70年代末から80年代前半にかけて活躍された他の歌手やバンドも同様で、その中のおひとりに、松田聖子さんがいます。
特にファンというわけではありませんでしたが、彼女のポップ・センス溢れるシングル曲には好きなものが多く、今でも何処かで曲が流れているのを耳にすると「おっ」と反応してしまいます。
強烈に印象に残っているのが「ハートのイヤリング」。
高校生時代にバンド仲間と競うようにして聴いていた佐野元春さんが、聖子さんのシングルを作曲していると知った時は驚き、「こんなふうに佐野さんのメロディーを力みなく歌えてしまうんだ」と、聖子さんの歌唱力にも驚嘆させられたものです。
突っ込んで調べたりはしていませんでしたから、佐野さん提供の聖子さんの曲はこの1曲限りなんだろう、と長い間思い込んでいました。
それが昨年秋keinatumeg様が書かれた、アルバム『A WONDERFUL TIME.』の御記事を拝見し、「今夜はソフィストケート」という佐野さんの提供曲の存在を知りました。何と、ジュリーの「WHY
OH WHY」と途中までメロディーが同じだというではないですか!
調べてみますと、「今夜はソフィストケート」はシングル「ハートのイヤリング」と同時期の作品で、同じアルバムに収録されている模様。一気に興味そそられた僕は、昨年の暮れだったか今年の初めだったか・・・聖子さんのアルバム『Windy Shadow』を購入していたのでした。
アルバムの感想は・・・予想以上に良かったです。
お目当ては「今夜はソフィストケート」でしたが、「ハートのイヤリング」含めた佐野さんの作品2曲以外にも、杉真理さんが提供した「Dancing Café」(アレンジは船山基紀さん!)をはじめとする他収録曲についてはもちろんのこと、ヴォーカルや演奏、アレンジ、ミックスに至るまで非常にクオリティーが高く作り込みも丁寧で、80年代ポップスの名盤と言って良いと思いました。
ヒット・シングルはもう1曲、細野晴臣さん作曲の「ピンクのモーツァルト」が収録されています。
アルバム3曲目に収録されているのが「今夜はソフィストケート」。まったく初めて聴きましたが・・・。
おおぉ、本当だ!
まぎれもなく「WHY OH WHY」ですねこれは。
ギタリストのクレジットにあったのが、前回記事で少し触れた松原正樹さん。やっぱり素敵な音です。
『Windy Shadow』のリリースは84年ですから、佐野さんの作曲アイデア、作業はジュリー82年のアルバム『A
WONDERFUL TIME.』の際に先に固められていた、と考えるのが自然です。
しかし聖子さんへの提供は決して「過去の作品の焼き直し」などではなく、性別もファン層も異なる2人の歌手に対して、「1つの作品」の手管を変え解釈を異として提示した、いかにも佐野さんらしいポップ・クリエイター独特の冒険心によるものだったと推測できます。
ではこの2曲、どのように違っているかについて探ってみましょう。
まずはキーです。
ジュリーの「WHY
OH WHY」はヘ長調で、聖子さんの「今夜はソフィストケート」は変イ長調。なるほど、これを参考にするなら、今後カラオケで女性歌手の曲を歌う時はリモコンの「♭」ボタンを3つ押せば、だいたい男声に合うことになるのかな。
いつも音楽仲間でカラオケに行った時は必ず〆がYOKO君の「喝采」(ちあきなおみさん)というのが恒例なのですが、その度にYOKO君、「瀬戸口さん、キー下げて下げて!」と言ってくるので、次回はこのパターンで事前に準備しておくことにしますか。
あとはサビです。ここはメロディーだけでなくコード進行もまったく違います。
「WHY OH WHY」はグッと抑え気味の渋い進行で、Aメロの雰囲気をそのまま踏襲している感じであるのに対し、「今夜はソフィストケート」の方はここでいきなりキュートなポップスの王道進行へと一変します。
いずれも素敵なメロディーですが、ジュリー・ナンバーとしてしっくり来るのは当然ながら「WHY OH WHY」の方でしょう。佐野さん、そのあたりはキッチリ区別してきていますね。
それではここからは、ジュリーの「WHY OH WHY」について詳しく掘り下げていくことにしましょう。
数年前に、ヤマハさんからかつて『A WONDERFUL TIME.』のアルバム・マッチング・エレクトーン・スコアが発売されていたことを知った僕は、先輩が見つけてくださったネット・オークションのページを日々チェックし続けていましたが、貴重な古書の特別価格設定はとても僕がホイホイと購入できるようなものではなく・・・指をくわえて眺めているしかありませんでした。
ところが、昨年末に執筆した「WE BEGAN TO START」の記事をたまたまヒットさせてくださった同い年の男性ジュリーファンのかたがコンタクトをくださり、遂にそのスコアを見せて頂くことが叶ったのです。
もちろん彼は業者さんなどではなく純粋にジュリーファンとして何冊もの貴重なスコアをお持ちで、同い年の男性というだけでも嬉しいのに、コピー頂いたスコアの書き込みなどを拝見しても「おぉ、同志よ!」という感じで、本当に得難いご縁だと思っています。
『A WONDERFUL
TIME.』収録曲の中、自力の採譜に自信が持てず、是非スコアを見てみたかった曲は「PAPER DREAM」とこの「WHY OH WHY」の2曲でした。
僕の勤務先含め、様々なジャンルのエレクトーン・スコアはいくつかの出版社から発行があるにはあるんですけど、これだけは絶対にヤマハさんには敵わないんです。何故って、「エレクトーン」という楽器自体がそもそもヤマハさんのものなのですから。
例えば上に画像添付した「WHY OH WHY」のスコアの1ページ目。冒頭に演奏解説があるじゃないですか。そこで「トロンボーンかホルン」というプリセットの音色推奨などは、ヤマハさんにしかできないことです。
ただその解説を手持ちのシンセサイザーに応用することは当然可能で、イントロのフレーズはトロンボーンの音色なら高めの、ホルンなら低めの鍵で演奏すれば良さそうですね。
おそらく佐野さんはこの曲をピアノで作曲しています。そうすると、佐野さん得意のジャジーなテンション・コードが要所に採り入れられて、僕にはその点が自力の採譜では厳しかったわけです。
ヤマハさんのスコアはその答を見つけるには充分過ぎるほどの、素晴らしい採譜でした。
勉強させて頂いたのは、次の2箇所。
夏の夜に 恋のストロボたいてみせた ♪
Fmaj7 F#dim Gm Gmmaj7
の「F#dim」と
Why oh Why? Baby Why oh why? Baby ♪
Cdim Gm C7 Am D7
の「Cdim」。
これ、僕はどちらも「D7」で仮起こし作業していました。甘かったなぁ・・・本当に勉強になりました。
エキゾティクスの演奏では、まず西平さんの多彩な音色のバランスに耳を惹かれます。
イントロの「ミファミドラ、ミファミドラ♪」という追っかけのメロディーなどは、前作『S/T/R/I/P/P/E/R』であればギター・パートの役割だったはず。アレンジの銀次さんとアイデアを出し合ったのでしょうね。
また間奏のギターも刺激的な、正に80年代という特徴的な音です。ロックにおけるサスティン重視の歪み系の音色は、この頃こんな感じの音で確立されました。
今ではMTRのプリセット・エフェクトでまったく同じ音を誰でも出すことができますが、そのくらいロックの基本となった音が、この時代に最先端だったのですね。
初めて聴いた時に僕は、ポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンのデュエット・ナンバー「ザ・マン」のギターを思い出したものですが、「WHY OH WHY」の方がリリースが先です(「ザ・マン」は83年)。
ちなみに、この音にさらに空間系のエフェクトを重ねるなどして太くすると、「三年想いよ」での柴山さんのソロの音になります。
忘れてはならないのが建さんのベース。
この曲、もしベースが普通にエイト弾いてるだけだと相当間延びしますよ。でも建さんは絶対にそんなふうには弾きません。「ちゃららっ♪」とヤンチャに跳ね飛んでいる箇所もあります。みなさん探してみて!
佐野さんの詞は難解です。初めは「恋人との別れ」を嘆く歌かと思いましたが、どうやらそんなに単純なシチェーションではなさそう。サビ部の
ひとり占めが オレのやり 方さ ♪
Gm C7 Am D7-9
の唐突な感じとかね。
佐野さんの作品には「自分自身を問い詰める」タイプの詞も多いですから、タイトルの「WHY OH WHY」にはそんな意味もあるのかなぁ。
考えてみますと・・・佐野さんのオリジナル作品の詞は、84年の『VISITORS』から劇的に変化しますが、「WHY OH WHY」にはひと足早い変化の予兆も見えるように思えます。佐野さんがこうした疑問、突き詰めた思いを抱えつつニューヨークに渡り、その地で覚醒した作詞スタイルが『VISITORS』で開花したとすれば、「WHY OH WHY」は「SUNDAY MORNING BLUE」(『VISITORS』の中で個人的には一番好きなナンバー)のような作品の序章でもあったのかぁ、と。
佐野さんは84年頃「クールなものが好きだな」と雑誌のインタビューで語っていました。でも、それはあくまで自分にとっての「クール」である、と。
例えばスタイル・カウンシルのセカンド・アルバムのジャケットについて、「彼等にとってのクールなんだと思うけど、僕のクールとはちょっと違う」といったことも。
まぁこれは当時、佐野さんの「ヤング・ブラッズ」とスタイル・カウンシルの「シャウト・トゥ・ザ・トップ」が似ている、と巷で話題になったりしたのを受けての佐野さん一流のリップサービスだと思うけど、佐野さんの「クール」は確かにスタカンより全然熱いような気がしていました。
そしてそれはアルバム『A WONDERFUL TIME.』でのジュリー・ヴォーカルにもそのまま言えると思うのです。一見クールな”シティ・サウンド”なんだけどちょっと待った、歌は相当熱いぞ、というね。
「WHY OH WHY」は、シャウトの連発が身上の「STOP WEDDING BELL」と、情熱迸る「A WONDERFUL TIME」の両ナンバーに挟まれている収録配置で、ヴォーカルのアクセントが効いていますね。
「baby」が「babe」に近い発音になっているのは、ジュリーが佐野さんの仮ヴォーカルを参考にしているんじゃないかな。佐野さんは「babe」という発音の載せ方が好きなんですよ。ファースト・アルバムに「さよならベイブ」って曲があるくらいですから。
最後に。
佐野さんのジュリーへの提供曲で僕がまだ生のLIVEで体感できていないのは、「BYE BYE
HANDY LOVE」とこの「WHY OH WHY」の2曲です。
果たして今後どうでしょう。どちらかと言うと「BYE BYE HANDY LOVE」の方が可能性は高いかなぁ。
「WHY OH WHY」は『A WONDERFUL TIME.』ツアー移行に歌われたことはあったんでしたっけ?
僕は本当に、そういうことがまだ全然頭に入ってなくてね・・・だから毎回ツアーのセトリ予想がトンチンカンなことになるんだと思います。でもそのぶん、先輩方に教えて頂く楽しみもまだまだたくさん残っている!と思うとワクワクします。
「伝授!」などと言いつつ実は僕自身が教えを乞うている、という毎度のパターンは、これからも続いていきそうですね・・・。
それでは、オマケです!
福岡の先輩からお預かりしている『ヤング』バックナンバーから、ジュリー表紙の82年7月号です~。
それでは次回更新は、74年のアルバム『愛の逃亡者/THE FUGITIVE』から、1番好きなナンバーを採り上げたいと思います。
今ではジュリーの全アルバムの中で10本の指に入ろうかというほど大好きになっている1枚なのに、収録曲中まだ2曲しか記事に書けていないという・・・これからスパートをかけていきたいです。
今日は結局、かなりの長文になってしまいました。
次回はもう少しタイトに・・・大好きな曲をお題にガンガン更新するシリーズ、引き続き頑張ります!
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コメント
DY様 こんばんは。
当時は誰の作品かなんてあまり気にしてなかったんですが、でもカラオケなんかで歌うのは、聖子・百恵・ユーミン・中島みゆき、ウケねらいでぶりっこするときは断然聖子ちゃんでしたね。
惹かれる曲というのは、どこかに必然があるのかもしれないな、と思います。
そろそろこのアルバムから固め打ちがあるころかな?と期待してるんですが。
もちろん、一番聴きたいのは「素肌に星を散りばめて」です。(笑)
投稿: nekomodoki | 2016年4月28日 (木) 23時54分
DY様
こんにちは。GWはいかがお過ごしでしょうか。
『GS I LOVE YOU』のアルバム初めて聴いた時、佐野元春さんの楽曲がとても新鮮でボキャブラリー豊富な人だなと思いました。その後「歌詞に英語出て来過ぎ」とも思うようになりましたが(結局文句か?)。佐野さんの才能は認めつつも「必要以上に英語多い歌詞アレルギー」な私はこの頃からだんだん日本のロック、ポップスと距離を置くようになりました。まあ、元々聴くもの偏ってましたが。
で、「WHY OH WHY」、前作『ストリッパー』と比べてずいぶんギターの活躍が控え目、ロック色薄くなったアルバム中でその典型みたいな位置付けでしょうか、私には。だからと言って嫌いかというとそうでもなく、高校3年の夏の夕暮れの風景を思い出させてくれる何だか切ないイントロ、リゾート感溢れるジャケットにもぴったりマッチした歌詞、よく練られたメロディー……いい曲だと思います。
チャボさんが言ってたんですが、夏の独特な切なさ、眩しい太陽の光の陰にあるあの感覚は何なんだろう?……ジュリーの楽曲でその言葉を連想させるのが私には「WHY OH WHY」でしょうか。
投稿: ねこ仮面 | 2016年4月29日 (金) 16時23分
nekomodoki様
ありがとうございます!
僕がカラオケで女性歌手の曲を歌うことはそんなに多くないですが、ユーミンは歌ったことあります。
YOKO君は明菜さんの曲が好きでよく歌っていますが、音楽仲間の男性が聖子さんの歌をカラオケで歌ったことはたぶん1度も無いです。聖子さんの曲は正に女性限定なのかもしれませんね。
アルバム『A WONDERFUL TIME.』からの固め打ちが実現するなら、チェックイン以外だと「ZOKKON」そして「素肌」でしょうか。
「素肌」は毎回ツアーの度に心の準備はしているんですけど、なかなか巡ってきませんねぇ。そろそろなのかな?
☆
ねこ仮面様
ありがとうございます!
『A WONDERFUL TIME.』は、「歌詞に英語出てき過ぎ」が大流行していた頃ドンピシャのアルバムですね。
僕は佐野さんのアルバムを聴いていましたから、当時タイムリーでジュリーのこのアルバムを聴いてもその点に違和感を抱くことは無かったと思います。
ただ、泉谷さんを聴きはじめて「日本語の威力」を思い知らされた20才の頃は、一時的に「英語率の高い詞」の曲を遠ざけていたこともありましたが…。
なるほど、「夏独特の切なさ」ですか。
そういう感覚って、10代の思い出と重なる部分も大きいのではないでしょうか。
僕の場合は邦楽で言うとそれに当てはまる曲は、ムーンライダースの「夏の日のオーガズム」かなぁと思います。
投稿: DYNAMITE | 2016年4月29日 (金) 20時29分
DY様 こんにちは
お題曲とても好きです。心地よい軽さ(アレンジ)が私にはフィットしました。佐野さんのコーラスの辺りは、記事中にあった「さよならベイブ」の雰囲気がありお気に入りです。それと「♪一人占めが俺のやり方さ」の歌詞を聴くと真っ先に、「俺は世界一いい男」を思い出します。佐野さんは、ジュリーの曲を全曲聴いてから作品提供したそうです。なので、一番Aメロで一見佐野らしい歌詞だなあと思わせつつ、サビ部でカッコいいジュリーが登場するところに私は、佐野さんの真面目さと遊び心を感じています。
1983年頃によく聴いていたのは、シンガーソングライターのとみたゆう子さんですね。「vacation」と「Dance Dance Dance」が夏のお気に入り曲でした。シンセイサイザーやコーラスが多用されていて、シティ・ポップと呼ばれた音楽を楽しんでいましたよ。
銀次さんの『Baby Blue』もその一枚です。
投稿: BAT | 2016年4月30日 (土) 10時41分
BAT様
ありがとうございます!
なるほど…Aメロがいかにも佐野さんで始まり、カッコ良いジュリーがサビで登場。確かにそんな感じです。「世紀末ブルース」の例えが分かりやすいですね!
そう考えると、聖子さんへの提供時にメロディーが変化したのがサビだったこともうなずけるようです。
銀次さんの作品、いずれ復習、勉強したいと思います!
投稿: DYNAMITE | 2016年4月30日 (土) 20時31分