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2015年11月27日 (金)

沢田研二 「ヘイ・デイヴ」

from『JEWEL JULIE -追憶-』、1974

Jeweljulie

1. お前は魔法使い
2. 書きかけのメロディー
3. 親父のように
4. ママとドキドキ
5. 四月の雪
6. ジュリアン
7. 衣裳
8. ヘイ・デイヴ
9. 悲しい戦い
10. バイ・バイ・バイ
11. 追憶

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毎年、ジュリーの全国ツアーが終わると放心状態になりますが、今年は特にそれが強く感じられます。やっぱり特別なツアー・・・だったんだなぁ。
みなさまはいかがですか?


気をとり直しまして、今日は「ブルース」のお話です。
恥ずかしながら僕は「音楽ジャンルとしてのブルース」について、基本的な根っこの知識がほとんどありません。僕がまず覚えたブルースとは、ローリング・ストーンズであったり、ボブ・ディランであったり、ドアーズであったり・・・60年代から70年代の「ロック」のカテゴリーの楽曲でした。だから、ブルース本来の意味、エッセンスを理解することは未だできていないとは思います。

一方、言わば「人」にまで幅を拡げて、歌手或いはバンドのたたずまい、存在感に「ブルース」を感じる、ということについてはどうでしょうか。
いつも熱いジュリー評を書いてくださる中将タカノリさんの、「沢田研二『こっちの水苦いぞ』ツアー込めた想い」という記事を先日ネットで拝見しました。中将さんは今年の『こっちの水苦いぞ』のジュリーのステージ(声)に「ブルース」を見とっていらしたようです。
実は、僕にはこの点がよく分からなかった・・・。

白状しますと、僕はこれまでジュリーの歌を生で聴いていて、実際にこの目で観ていて、その声に「ブルース」を感じたことは一度もありません。
ロック・シンガーの声にブルースを見る、というのはどういうことなんだろう・・・他の好きなシンガーで今年僕が生でLIVEを観た人で振り返ってみると、ポール・マッカートニーにそれは感じませんでした。でも、ジョン・ハイアットの歌や演奏には「ブルース」を感じたように思えます。
こういう時の「ブルース」って何なのかなぁ?

中将さんがそういう意味で使われたのかどうかは分かりませんが、それは「渋い!」という感覚に近いのかもしれません。
音楽を評して「渋い」と言うのはもちろん褒め言葉。ジュリーのLIVEでも、柴山さんや下山さんのギターを「渋い」と感じることは僕もしょっちゅうあります。
年齢を重ね、歩んできた人生を糧とし技と変えた、若造では出せない味や空気。それをして「渋い」と感嘆するのが「ブルースを感じる」ということなら、ジュリーと鉄人バンドのステージには間違いなくブルースがあると思う・・・でも僕は、ジュリーの「声」にはそれを感じないんだよなぁ。

僕には、今67歳のジュリーの声も未だ「渋み」とはまったく無縁だと思われます。「年を重ねた魅力」は感じるけど、「年を重ねて渋くなった」とは感じません。
まぁこれはあくまでジュリーの歌を受け取る側の感性の話ですから、人それぞれ思いがあるでしょう。
単に僕の感性が劣っているだけのことかもしれませんし、僕はジュリーファンとしてあまりに遅れてきたのかもしれない・・・CO-CoLO時代にタイムリーでジュリーのステージを体感できていたら、その声にブルースを感じていたのかな、と想像してみたり。

僕は最近になって、歌手としてのジュリーを「ロック」で縛る、或いは「歌謡曲」で縛る、という考察に「待った」がかかることが多くなってきました。
安易なカテゴライズに囚われてはジュリーの本質は見えてこない・・・それは、今年加瀬さんの曲を集中して書いていく中で痛切に感じたことでもあったんですけど。
要は、僕自身の頭が長年固まっていた、そしてようやくそれに気がついた、ということだと思います。
はからずも、スージー鈴木さんが『週刊スージー』でこのような鋭い文章を書いてくださっています。
(余談ですが、ページ冒頭のスージーさんのつぶやきに『ちょっとマイウェイ』サントラのお話があってニヤリ。「ラジコン・ブルース」は不朽の名曲です!)

日本語ロックの批評における「はっぴいえんど中心史観」なるものの存在を僕はタイムリーではまったく知らずにいたのですが(ロック系の購読雑誌がほぼ『ロックング・オン』1本だったからかなぁ?)、2010年にいわみ先輩(先生)に大阪でお会いした時、いわみ様も今回のスージーさんとまったく同じことを仰っていたんですよ。

僕は大滝さんも細野さんも『風街ろまん』も大好きだけど、その時のいわみ様のお話、そして今回のスージーさんの文章にはすごく説得力があって。
結局僕は音楽を考える際に、「はっぴいえんど中心史観」にすら辿り着けないほど狭い主観に長い間囚われていて(洋楽至上主義もそのひとつだったでしょう)、それを根底から打ち砕いてくれたのがジュリーだった、と(『ジュリー祭り』で完全ジュリー堕ちして以降も、しばらくは長年の主観から一部脱せずにいましたけどね)。
ですから僕は、ジュリーという歌手をジャンル・カテゴライズすることに今は抵抗があります。

その一方で、「どんなジャンルからの考察にも適する」のもまたジュリーの凄さであるわけです。
アルバム1枚1枚、楽曲1曲1曲を抜粋して、「ロック」から、「ポップス」から、「歌謡曲」から考察観点を絞ってその魅力を探る・・・これは大いにアリです。
つまり、ジュリーを全体像として見るか、突出した「作品」(アルバム、楽曲)として見るかの違い。

枕がずいぶん長くなりましたが、今日は単純に、楽曲ジャンルとしての「ブルース」・・・僕のつたない知識でもなんとか論理的に掘り下げられる、ロック・カテゴリーの中の「ブルース」の観点から、ジュリーが歌ったナンバーについて考えてみたいと思います。
採り上げるのは、74年の大名盤『JEWEL JULIE -追憶-』から、井上堯之さん作曲の名曲「ヘイ・デイヴ」。

70年代のジュリーとそれをとりまくプロフェッショナルの空気を、僕は知りません。
今日は新規ファンの「後づけ」で考察することになりますが(それは毎回か汗)・・・僭越ながら伝授!


まず最初に・・・僕は、堯之さんが作曲したジュリー・ナンバーがとても好きです。
「ジュリーのソロ・ナンバーの中で一番好きな曲は?」という質問にはとても答えられない(決められない)けど、とりあえず70年代の作品に絞って今の気分で厳選に厳選を重ね候補10曲を挙げるとするなら、「愛に死す」「淋しい想い出」「船はインドへ」「ジュリアン」「ウォーキング・イン・ザ・シティ」「U.F.O.」「夜の河を渡る前に」「想い出をつくるために愛するのではない」など、ジュリー本人含めて多彩な作曲家の作品がそれぞれ1曲ずつ並ぶ中、堯之さんの作曲作品だけが2曲入ります。
「美しい予感」と「遠い旅」。
いずれもサビで1音上がりの転調があり、信じられないほどの美しさで元のキーに着地するという「堯之さんオリジナル」の斬新な構成を擁するアコースティック・バラードの2曲。
また、それ以外でも「DEAR」「I am I(俺は俺)」「君が嫁いだ景色」などはたまらなく好きな曲で、極限まで突き詰め細部まで練りこまれたストイックな堯之さんの作品群・・・堯之さんのジュリーへの提供曲は数が少ないだけに、正に「1曲入魂」、どれも他の作曲家作品には無い「異色」の魅力を感じるのです。

そんな中でも「ヘイ・デイヴ」は、特に異彩の魅力を放つ1曲だと僕は思います。

みなさまは、「ヘイ・デイヴ」って「ブルース」だと思われますか?
これはなかなかの難問で、音作りを理論的に見ても、ブルースと言えるところもあれば全然違うところもあり・・・でも僕は「ヘイ・デイヴ」を、作曲者の堯之さんのストイックさが独自に進化させオリジナリティーを加味させた孤高の「ブルース」なんじゃないかなぁと考えています。

ジュリーのブルース・ナンバーについては、『こっちの水苦いぞ』ツアー前に、73年リリース『JULIE Ⅵ ある青春』収録の加瀬さんの作曲作品、「居酒屋ブルース」を記事に採り上げました。
こちらは理屈的にも明快にブルースです。

今年の渋谷公演2日目のMC内容を先輩に教えて頂いてから、僕は堯之さんと加瀬さんという2人の真剣師が揃って70年代のジュリーと共にあり作品制作に心血を注いできた時代に、それぞれの音楽性・・・「ジュリーの曲を作る」ことでどのように個性を違えていたのか、ということに凄く興味が湧いてきているところ。
今日は堯之さん流ブルースの「ヘイ・デイヴ」を紐解いていく中で、加瀬さん流ブルース「居酒屋ブルース」との比較考察を交えながら書いていきますよ~。

「ヘイ・デイヴ」は形式的にはそうとは言えない細かな点も多いとは言え、やっぱり堯之さんがジュリーに「ブルース」を捧げたんじゃないかなぁ、と僕には思えます。
僕が先に「個人的にはジュリーにブルースを感じない」と書いたのは歌手・ジュリー全体像としての話で、加瀬さんの「居酒屋ブルース」、ジュリー自作の「被害妄想」「砂丘でダイヤ」などの例を出すまでもなく、ジュリーの楽曲、作品制作現場にジャンルとしてのブルースの資質、コンセプトは時折顔を覗かせていたようです。

ただし、堯之さんの「ヘイ・デイヴ」は、細部まで煮詰められオリジナリティーを追求した独自のロック・カテゴリーの「ブルース」である、と言えます。

堯之さんが「一曲入魂」の作曲家であることは、「ヘイ・デイヴ」のみならずジュリーへの各提供曲の作風からも疑いようがなく、例えば「ヘイ・デイヴ」については、アルバム『JEWEL JULIE -追憶-』収録曲の中で堯之さんただひとつの作曲作品。
ラスト収録の「追憶」を例外として、明快に「井上バンドの作品」として制作されたこのアルバム。当然収録曲はバンドメンバーのペンによるもので占められる中、提供作曲作品の割合は大野さんが4曲、速水さんが3曲、ジュリーが2曲、そして堯之さんが1曲。
堯之さんはこの時、僅かこの1曲にその技その志を注いでいるのです。単に「アルバム収録の1曲」と軽く捉えるわけにはいきません。
堯之さんは、「ハードなブルース」をジュリーと井上バンドで表現したかったんだと思いますよ。

加瀬さんの「居酒屋ブルース」は王道のブルース進行で導入しますが、こちら堯之さんの「ヘイ・デイヴ」は導入からして独創的。まず、この曲はハッキリと短調である、ということが大きな特徴です(ホ短調)。

長崎の先輩から長々とお借りしてしまっている貴重なスコア本に、「ヘイ・デイヴ」も掲載されています。

Heydave1


↑ 『沢田研二/ビッグヒット・コレクション』より

これがね~、例のごとく困った採譜なのですよ(笑)。
ホ短調の曲を何故か半音上げのヘ短調で採譜し、メロディーの最高音を「B♭」(高い「シ♭」)と解説、キーを下げての演奏を推奨するって・・・本末転倒ですな~。
この曲のジュリーのヴォーカルの最高音は正しくは「A」(高い「ラ」)。まぁこれでも普通の男声では太刀打ちできない高い音ですけどね。
あとは、移調だけならまだしもコード付けに明らかな間違いが多くて・・・スコア通りにを弾き語ると、この曲に「ブルース」の要素は微塵もありません。
でも、「ヘイ・デイヴ」が掲載されているスコア、というだけでこの本は貴重なお宝・・・文句を言わずただ平れ伏し、丁寧に自力修正することで色々な考察ポイントが見えてきます。何事も勉強、努力実践あるのみ!

ということで「ヘイ・デイヴ」のAメロは

酒を飲んで 女口説く奴
Em                         C7

今日もあいつ 夜のパヴに居る
Em                                C7

そして ねえ 水割り ♪
      B7                Em   A7   B7   C7 B7

と、全面的に修正しました。

この1、2行目に登場する「C7」。
ホ短調のもの悲しいメロディーが、歌メロ2小節目にして突然尖り、「シ」の音がフラットします。これがブルースならでは、なのですよ。

そしてリズム。
バッキング・パートが「ずった、ずった、ずった♪」と言っていますよね?
僕がかつてストーンズやディランで覚えた「ブルース」の多くがこのリズムでした(「お前の愛を隠して」や「雨の日の女」など)。これは「居酒屋ブルース」や「砂丘でダイヤ」にも同じことが言えます。

ホ短調のメロディーに、ノッケから「C7」の採用、しかもそれが重厚な3連符のリズムに載っているとなれば、それをして「ヘイ・デイヴ」を「ブルース・ナンバーである」と断ずることはできそうです。
ただし堯之さんの場合はそこから発展させたオリジナリティ-の要素が強く、形式や制約を自ら逸脱し、それがまたジュリーの「無頼」を引き出しているのですね。

さらに。
やはりストーンズやディランなどから学んだ僕の中の漠然としたイメージとして、ブルースの楽曲には「酒」のイメージがついて回ります。これがまた「ヘイ・デイヴ」と「居酒屋ブルース」の、音楽性に止まらない歌詞コンセプトの共通点。
安井さん、サリー両者いずれも文字通り「アルコール度数高め」の詞になっていますよね。
これは、双方の作詞者が作業に取り組んだ際に、目の前の楽曲に「ブルース」をハッキリと感じていたからこそ、のアイデアではないでしょうか。

しかも・・・これは今年6月に「居酒屋ブルース」の記事に先輩から頂いたコメントで教わったことなのですが、安井さんの「居酒屋ブルース」もモデルはデイヴさん、というお話があるのだそうですね。
もちろん「ヘイ・デイヴ」は言わずもがな。僕は詳しく知らないのですが、デイヴさんは当時仲間内で、「お酒好き」で通っていたのでしょうか?
お酒好きはジュリーも同じ(?)ですから、「酔いどれブルース」のコンセプトは楽曲的にも詞の内容的にも、ヴォーカルに「気持ちを入れやすかった」のでは?

それでも、「ヘイ・デイヴ」「居酒屋ブルース」2曲のジュリーの歌い方はそれぞれ全然違うわけです。
これは「演奏面」の影響が大きいと僕は考えています。
ロンドン録音、フル・オーケストラをバックに綿密にアレンジされ譜面化された「居酒屋ブルース」では、おそらくジュリーの「歌入れ」はオケ完成後の作業。
対して「ヘイ・デイヴ」はというと・・・演奏トラックを書き出してみれば歴然なんですが

・エレキギター(左サイド)
・ドラムス
・ベース
・オルガン
・エレキギター(右サイド)

ピッタリ井上バンド人数分のトラック数。
つまりはロック・バンドの「一発録り」です(サリーのベース最高!)。ここまでハッキリと「1人1トラック」を徹底しているからには、ジュリーのヴォーカルも演奏と同時レコーディングだったのではないでしょうか。

提示されたオケを叩き台に「取り組む」時間を与えられて技巧的な表現に踏み込んだ「居酒屋ブルース」。
井上バンドの尖ったロックな生演奏に身体を預けて本能を解放させた「ヘイ・デイヴ」。
どちらが優れている、劣っているということではなく、それぞれのテイクに感じられるジュリーという歌手の稀有な天性。当時の楽曲制作の場で作曲者とプロデューサーの情熱、志が2曲違った形で完成を見たことへの賛嘆。今僕にはそれしかありません。

もうひとつ「ヘイ・デイヴ」と「居酒屋ブルース」の比較で面白いのは、いずれも調号の変わらない平行移調を作曲手法に採り入れていることです。
短調で導入する「ヘイ・デイヴ」はサビで長調に(ホ短調からト長調)、長調で導入する「居酒屋ブルース」はサビで短調に(ヘ長調からニ短調)移調します。
理屈は同じ平行移調。でも長調部と短調部のヴァースの配置は真逆なんですよね。

お前の持ってる 優しさも
G       Bm          Em    D

お前の隠した 哀しさも
G       Bm       Em    D

俺は 知ってるよ ♪
   C  C7         B7

間に1本、骨太な柱を投入された「ヘイ・デイヴ」。
対して「居酒屋ブルース」の移調は、日本人が好む柔らかいワビサビを挿し込んだものです。
フットワーク軽く大衆性を加味した加瀬さんと、ストイックに構成を突き詰め先鋭性を重視した堯之さん。なんともプロフェッショナルな、お2人それぞれの個性ならではの相違点と言えるのではないでしょうか。


こうして、今日は堯之さんの「ヘイ・デイヴ」を、「ブルース」の共通点から加瀬さんの「居酒屋ブルース」と比較することで考察してみました。
今年、同じ74年リリースの「追憶」の記事で書きましたが、この時期に若きジュリーが「僕の歌はロックでも歌謡曲でもない」と自己分析し、「沢田研二というジャンル」なる言葉を何のてらいも見栄もなく将来に見定めていたのは、本当に驚くべきこと。
それは、加瀬さんや堯之さん、大野さんのような素晴らしい作曲家が多彩な角度から様々なタイプの楽曲をジュリーに提供していく過程、それらの曲を歌ってゆく道筋、経験と無縁ではなかったと思います。

ひとたびジュリーが歌えば、ブルースであれ何であれそれは瞬時に「沢田研二」というジャンルとなる・・・そんな中で、作曲者の狙った「ブルース」がそれでも作品に強い意志で残されているのは、忠実にブルースの形式を踏襲した加瀬さんの「居酒屋ブルース」よりもむしろ、変則的な仕上がりのブルースとなった堯之さんの「ヘイ・デイヴ」であるように僕には思われます。
この場合の比較対象曲は加瀬さんの「居酒屋ブルース」だけではありません。
理屈として「ブルース」の形式にのっとっている「マンデー・モーニング」「DIRTY WORK」「a.b.c...i love you」「砂丘でダイヤ」「まほろばの地球」・・・ジャンルを超越したジュリーのヴォーカルが載ってなお、作曲者の狙った「ブルース」色はいずれと比較しても「ヘイ・デイヴ」にこそ強く残されている・・・そう思うのです。

僕は堯之さんのステージを生で観たことはまだ無いんですけど、それが実現した時、ひょっとしたら僕は中将さんがジュリーに見たような「ブルース」を、堯之さんに見ることになるのかもしれません。

最後に。
自分でも「信じられない」と今では思うのですが、この遅れてきた新規ファンである僕も、ジュリーが歌う「ヘイ・デイヴ」を生で体感したことがあるんですよね。
2009年お正月LIVE、『奇跡元年』。
あの時、「ヘイ・デイヴ」の
セットリスト入り(アンコール1曲目)がどれほど貴重なサプライズだったのかすら分からず、本格ジュリー堕ちして年を明けたばかりの僕は、ジュリーが「ねえ乾杯♪」と歌いながら天国のデイヴさんと盃を交わしたあのシーンを、渋谷公会堂の1階最後列から観ていました。

そう言えばあの日ジュリーは、MCで堯之さんのことも話してくれたんだったなぁ。
あの日、僕は「ヘイ・デイヴ」を歌うジュリーに少しでも「ブルース」を感じていなかったのかな?
それを今思い出すには、当時の僕はあまりにジュリーファンとしてヒヨッコ過ぎたのでした・・・。


それでは、オマケです!
今日は、Mママ様からお預かりしている数々の資料の中から、74年『プレイファイブ』のショットをどうぞ~。


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さて、次回更新は12月3日の予定です。
毎年この日は『ジュリー祭り』記念日として、あの2008年二大ドーム公演のセットリストの中からお題を採り上げることにしています。
同時に12月から拙ブログでは、来たる2016年お正月LIVE『Berbe argentee』に向けて恒例の”全然当たらないセットリスト予想”シリーズ期間に突入しますので、まずは『ジュリー祭り』セットリストで未執筆の曲の中から予想お題の記事を、ということにもなります。
「この曲については知識も経験も無く、楽曲制作の背景も分からず、一体何を書けばよいやら・・・」とかねてから悩んでいた名曲。つい最近、偶然ながら先輩から頂いたコメントで絶好のテーマを得ましたので、この機に張り切って考察に取り組むつもりです。

いよいよ本格的に冬がやってきたようです。
これから忘年会のシーズンですが、みなさまも風邪やインフルエンザにはくれぐれもお気をつけて!

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

♪DYさん、いつも有難う。

「ジュエル・ジュリー」は個人的にも、とても好きなジュリーのアルバムでベスト5に入ります。

なるほどブルースね。でも私は単純に考えてデイブがブルースだったからと思うんですよ。

ジュリー=ブルースは私も意識した事ないので何とも言えませんが、あまり感じた事はないので歌によるのかなぁ…でも今の声質なら、その内、そう思って来るかもしれませんね。

ジュリー祭り直後の正月コンで、この歌を歌ったのですか。その2ヶ月前に亡くなった天国のデイヴに追悼の意で乾杯したのでしょうね。
カップスのメンバーが昨年11月にデイヴの7回忌ライブをしてます。

そうですね。堯之さんは少しブルースっぽい曲も多いかも。デイヴさんが「傷だらけの天使」の最終回で歌った有名な「一人」もブルースに近いかな?
ショーケンはGSの頃は、そうじゃなかったけど結構、ブルースですね。

私も今年は予定が折り合わず堯之さんのライブに行ってないのですが(実は今日、横浜であるんですけど断念!)来年まで、お預けです。

堯之さんも来年3月で75歳になられますので行ける時にライブに行こうと思ってます(^^♪

投稿: hiko | 2015年11月28日 (土) 10時56分

DYさま、こんにちは。
素敵なご伝授、ありがとうございます。読んでいて、うん、うんと、頷いてしまいます。

「ヘイ、ディブ」大好きです。
この曲を聴いた時、わぁ、ジュリーにはめずらしいブルースだ~、と思いました。
ディブさんのことを歌っているのが嬉しくて、堯之さんの曲が素晴らしくて、サリーの詞がまた、ピッタリで、そうよ、そうよ、と思って聴きました。
だから「ヘイ、ディブ」はディブさんを歌ったブルースだし、ディブさんを歌うならブルースに決まってる(笑)

ブルースって、理論的なことやコード進行とか以前に、演奏者や歌う人の個性、体質、要素みたいなものがあるんじゃないかと思います。
ディブさんは、何を歌ってもブルースだと感じました。素敵でした。

そういう意味では、加瀬さんにはブルース的な体質、要素はないと思います。ジュリーにも基本的にはない、と思いますが、曲への感応力で歌えてしまう。
「居酒屋ブルース」は、オフザケを分かっていて、おもしろがってやっているでしょ?こういう感じは凄くありだと思うし、上手い。でも、加瀬&ジュリーでブルースって、どうなのかしら(笑)
「ヘイ、ディブ」はジュリーの歌ったブルースの中では飛び抜けて好きです。
曲と詞と歌声にある夜の感じ、飲み仲間たちの感じ、切なさの感じがブルースとしか言えない雰囲気に溢れていて、大好きです。

ココロ期のジュリーにブルースは感じませんでした。
ココロの音は、独特でした。

はっぴいえんど云々説ww
諸々の我がもの顔での批評や批判、そして、嫉妬と無視を小脇に抱えて、ジュリーは半世紀近くを歌い続けてきたのです。素敵♪
それをその時代時代にとり巻く社会、音楽状況と変化を見てきたジュリーファンの目を甘く見ないでね(笑)
誰に言っているのやらww

投稿: momo | 2015年11月28日 (土) 14時47分

DY様
 こんばんは。
 私の感覚ではジュリーの歌声にブルースは感じられませんね。ミック・ジャガーや清志郎のように黒人じゃなくても黒っぽい感じの人もいますが、ジュリーはそうではない気がします。堯之さんは歴代ジュリーのサポートメンバーとしては一番ブルースっぽいと思うんですが。
 「ヘイ・デイヴ」、アルバム「ジュエル・ジュリー」の中では個人的にはそれほど好きではないんですが(すんません)、アルバムはなかなかシブいですね。「追憶」以外、ほとんどエフェクト処理されていないような生々しい音質、決していわゆるいい音とは思いませんが何とも言えない味わい深い仕上がりですよね。
 堯之さんの提供楽曲では「花・太陽・雨」「美しい予感」「I am I」がお気に入りです。このアルバムは「追憶」「お前は魔法使い」「悲しい戦い」が強烈過ぎて…。
 ところで堯之さんと加瀬さん、お二方ともものすごい才能の持ち主で最高のジュリーの理解者なのは間違いありませんが、私の勝手な憶測、「芸能志向の加瀬さん、芸術志向の堯之さん」という図式?をイメージするんですがどうでしょう。「夕なぎ」のMCの話を知ってなおさらそう思ったのですが。 

投稿: ねこ仮面 | 2015年11月28日 (土) 23時42分

DY様 こんばんは。

デイヴ平尾さんというと、「悪魔のようなあいつ」の中でギターの弾き語りで「ママリンゴの唄」を歌っていたのを思い出します。

「ブルース」っていうと湿った重い情念、が浮かぶけど、ジュリーだとさらりとした感触でふわっと軽いというか。
シリアスとおちゃらけが同居しているのは「砂丘でダイヤ」もそうですよね。
「横浜」が似合った「デイヴ」今は加瀬さんと合流してお酒を酌み交わしていらっしゃるでしょうか。


投稿: nekomodoki | 2015年11月29日 (日) 01時33分

DYさま

ブ ブルースですかぁ ダメです、完全に思考停止です。
私が知っている限りで ブルースと言えば 淡谷のり子さんと青江三奈さんくらいかなー (~_~;)

でも、デイヴさんが出没していた 『夜のパブ』 だったら何回か行きました。
六本木の交差点からすぐの大通りに面した パブカーディナル 2階がデイヴさんの指定席
トイレの個室が 四角でなく円形なんですよぉ 何事も新鮮な年頃でした。
何年か前に前を通ったら もう無くなってましたけどzzz

堯之さんの 『厭世歌』も『一人』も 大好きです。
心をぎゅっと握られる感じがします。
ストイックな堯之さん 意外にもDYさま同様 チョコレートパフェがお好きでした。

 

投稿: ぷー | 2015年11月29日 (日) 19時53分

《居酒屋ブルース》は音楽形式がブルースであることは、確かだと思います。ロックギターより先ずはフォークギター少年だった僕にも弾けた程ですので。
(例:よしだたくろう《やせっぽちのブルース》)

《ヘイ・デイヴ》は、楽曲に込められた心情、詞とギター演奏が放つ雰囲気、がブルースだと僕は感じます。
井上作品ショーケン歌唱《愚か者よ》が出た時に、僕はこれに相対する楽曲がジュリーソングに有るかなぁと探したんです。僕の結論としては《ヘイ・デイヴ》が、そうなんです。
《愚か者よ》と《ヘイ・デイヴ》は、音楽形式がどうあれども、表現している心象風景がブルースなのだと思います。

投稿: 鉛筆 | 2015年11月30日 (月) 01時51分

お返事遅れました~(汗)。

hiko様

ありがとうございます!

やはりこのアルバム、先輩方の人気が高いようですね。
僕は大好きになるまで時間がかかりました。この曲をはじめ、当時の井上バンドやジュリー達をとりまく仲間との関係を知らずしては真に理解できない作品ということなのだと思います。

そのひとつが、hiko様の仰った

> 単純に考えてデイブがブルースだったから

このあたりが、僕がまだまだ学びきれていないところでもあるんですよね。話には知っていても、身体に染み付いていないのです。なるほど、デイヴさんのことを歌えばそれでもうブルースなのですね。

堯之さんのライヴにはこれまで異なる先輩方から何度かお誘い頂いたことがあるんですけど、何故かいつも忙しい時期で。
最近では「遠い旅」を歌っていらっしゃったこともあったようですし、1度は観なければなりませんね…。

momo様

ありがとうございます!

おそるおそる書いた記事ですが、momo様に楽しんで頂けたとあらばとても嬉しい!
後日momo様には「DYさん、ちょっと違うのよ」と講義を受けることになるだろうなぁ、と覚悟していましたよ~。

確かに加瀬さんとジュリーとでブルース、となれば「居酒屋ブルース」のような形になるしかないんですよね。もちろんそれはそれで素晴らしいですが、本来ジュリーの中には薄いと思われるブルース独特の雰囲気を堯之さんの曲とサリーの詞が引き出し、「ヘイ・デイヴ」のような名曲が残されたのも、「井上バンドのアルバム」ならでは、でしょうか。

なるほど、デイヴさんを歌うならブルースに決まってる…後追いファンの僕はそこまで辿り着けていませんでした。
カップスについても、また色々と教えてくださいませ~。

すみません、ここで一度お返事切ります。

投稿: DYNAMITE | 2015年11月30日 (月) 09時18分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

確かにジュリーの声ってブルース、ファンクといったような雰囲気は感じられませんね。
しかしそれでもジャンルとしてのそうした楽曲には歌手としての天性でこなしてしまう…僕はまずそれを『REALLY LOVE YA !!』の「F.S.M」で思い知らされたものです。まだLIVEにも参加していない時期でしたが…。

『JULIEⅡ』『Ⅵ』に対して『Ⅳ』そして『JEWEL~』この2枚ずつを交互にレコーディングしていたジュリーは凄いです。仰るように『Ⅳ』や『JEWEL~』の「生」の音の感覚はなんとも言えない味わいがあります。

「夕なぎ」についてのMCは僕にとってはとても興奮するお話で…勢い余って今回の記事執筆に繋がりましたが、まだまだ当時独特の感覚を分かってはいないと思います。
いずれにしても、素晴らしい才能がジュリーのすぐ近くに何人も集まっていたことだけは確かですね。

nekomodoki様

ありがとうございます!

『ジュリー祭り』で本格堕ちしてすぐの『奇跡元年』、「ヘイ・デイヴ」の生歌と出逢うのは僕にとってはまだまだ早過ぎました…勿体ない話です。
デイヴさんが『悪魔のようなあいつ』に出演されていたことも知らなかった…と言うか『悪魔のようなあいつ』ってどんな話?みたいな状況だったのですからね…。

でも、ジュリーが盃を交わす仕草をしながらデイヴさんを送ったあのシーンをこの目で観られたこと、良かったなぁと思い返しています。

今、加瀬さんもデイヴさんと再会され、ワイワイやっている頃でしょう。

すみません、またまたここで一度お返事切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2015年11月30日 (月) 12時55分

ぷー様

ありがとうございます!

僕も洋楽に親しむようになるまでは、「ブルース」と言うと暗~い滅々とした音楽のことかと思っていました。
確かに日本で「ブルース」と言うとそういう面もあるんですけど、ストーンズなど聴いて歌詞カードのライナーを読んでいるうち、「どうも本当は違うっぽいぞ」と次第に学んでいった次第です。

堯之さんがチョコパフェ好きとは!
意外です~。
僕は、フルーツたっぷりでちゃんとチョコアイスを使っているものが好みです。でも巷は普通のアイスにチョコソースをかけて、あとは生クリームを盛って「チョコパフェ」とするものが多く、僕好みのお店はごく限られているんですけどね…。

鉛筆様

ありがとうございます!

拓郎さんのタイトルを挙げてくださり唐突に思いついたのですが、「ヘイ・デイヴ」のようなスタイルのブルースを洋楽曲に例えるとすれば、ボブ・ディランの「やせっぽちのバラード」かもしれません。短調でクリシェが印象的な曲なんですけど、リズムやディランの声の雰囲気がブルースなんですよ。

「愚か者よ」は僕は近藤さんがレコード大賞を受賞した「よ」がつかない方を先に知っていたのですが、ショーケンのヴァージョンを初めて聴いた時は、あまりの印象の違いに驚いたものです。
確かにショーケンが歌うあの曲は「ブルース」なのかもしれませんね。

投稿: DYNAMITE | 2015年12月 1日 (火) 12時39分

DY様 こんばんは

お題曲の"デイウ゛"が平尾さんのことと知ったのは、平尾さんが亡くなった後でした。GS時代の交流については皆無、全く知らないので、サリーが書いた詞を読むと暖かいものを感じます。

ブルースの音楽形式になぞらえるのなら、『湯屋さん』もそうですね。間奏でバンドのアドリブも聴けますし、詞が冴えています。形式や感情とは関係なく『世紀末ブルース』なんてありましたし、ジュリーとブルースは無縁ではありませんね。

堯之さんの『一人』は、私も大好きです。何と言ってもあの声がね。その声がジュリーの声を勝ってしまったのが、NHKで歌った『そして一人』です。

投稿: BAT | 2015年12月 1日 (火) 21時28分

BAT様

ありがとうございます!

堯之さんの「一人」はジュリーファンのみなさまの評価が高いようですね。僕もじっくり聴いてみなければ…。

そうそう、「湯屋さん」も形式は忠実なブルースですね。「ロックンロール」の方が通りが良い曲調ですが、これも歴然とブルース。ジュリーの作曲、奥が深いです。

僕はこのタイプのブルースは、1990年のボブ・ディランのアルバム『アンダー・ザ・レッド・スカイ』大トリ収録の「キャッツ・イン・ザ・ウェル」という曲で学びました。
「湯屋さん」とノリが似ていますよ~。

投稿: DYNAMITE | 2015年12月 2日 (水) 20時59分

DYさま  横レス失礼します

BATさま、
NHK の『そして一人』WOU!と思いますよね!
ラヴミ ラヴミ ラヴミ ラヴミ ベイベーのとこですよね!
ブルース 納得です!
DYさまが言っている >ジュリーの声にブルースを感じられないも納得です。

NHK の『そして一人』ジュリーが歌っていると、それはジュリーというジャンルで、堯之さんがコーラスに入ると、もう確かにブルース!
ちょっぴり 分かった様な気がします。

投稿: ぷー | 2015年12月 3日 (木) 14時53分

ぷー様

おぉ、そうなのですね!
映像は、確か僕も一度観たことがあるような気がするんです。
You Tubeだったか、先輩が焼いてくださったDVDの中だったか…。
でもハッキリとした記憶がありません。歌も映像も…。
ネットで探してみたいと思います。

さて…これから、ぷー様に頂いたコメントがきっかけで「書いてみよう」と決めた曲の記事をupしますよ~。

投稿: DYNAMITE | 2015年12月 3日 (木) 20時44分

DY様 12月3日 結婚記念日おめでとうございます!

 そして、JEWEL JULIE から「ヘイ・デイヴ」を取り上げて頂き、有り難う御座います。
 タイガースの次にG.カップスが好きで、デイブ平尾さんの声と雰囲気(*人間性?)、ルイズルイス加部さんのギターとビュジュアルに惚れて?(笑) 初期のレコードは何枚も持っています。

 今回の記事本文で残念だったのは“ヘイ・デイヴ”を歌っているジュリーの“気持ち &. 背景”を何も感じられなったことかな? ブルースとは? スコアだけ追っていると違うかな? と…素人目には映って仕舞う時
も有ります。ゴメンナサイ…
 因みに、時代の空気感…“圧”も含め…玄人受け? していた彼らは、ライブではシングル曲を殆ど歌わなかったそうですネ!
 ※本牧ブルース、好きでした。 我が愛しのジュリーがデイヴさんを慕っていたことが“JEWEL JULIE”で判り、本当に嬉しかった…

 リリースされた時系列にそぐわないけれど、ジュリーの「涙のhappy new year」をはじめ、「YOKOHAMA BAY BLUES」等横浜関連曲を聴くと!?…ジュリーに横浜に住むことを勧めたデイヴ平尾さんが浮かんで… ハイ、必ず目から汗が・・・

 さてさて、この12月はDY様、大台に乗る一歩手前の? 誕生日を迎えられるのかな?
 素敵なラスト40代を

投稿: えいこはん | 2015年12月 3日 (木) 22時59分

えいこはん様

ありがとうございます!

よくお話させて頂く機会のあるジュリーファン、タイガースファンの先輩方も、「タイガース以外ならカップスが好き」と仰るかたが多いです。当時の横浜がどんな街だったのか、というお話も詳しく伺ったりして、なるほどなぁ、と…。

いやいや、えいこはん様の仰る通りで、ジュリーの曲に限らず僕は、何かに強引に当てはめて物事を考えがちなのです。直観力というものがまるで無いのですよ…。
ですから、頭でこねくり回さないと「こうだ」とはなかなか言えません。しかもその結論は時が経つと「全然違うじゃないか」と思い直すことも多くて、お恥ずかしい次第です。
自分がそうだから、優れた感性、先見性を持つジュリーに惹かれるのかなぁ。

ジュリーの横浜の歌は良いですね。
「涙のhappy new year」も「YOKOHAMA BAY BLUES」も一度生で体感できていますし、そうすると魔法にかかったように「大好きな曲」になってしまいます。

投稿: DYNAMITE | 2015年12月 4日 (金) 08時51分

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