2015.10.24ウェスタ川越 沢田研二『こっちの水苦いぞ』ちょっと駆け足レポ
お待たせしてしまいました。
ジュリーと鉄人バンドは過酷なスケジュールを元気に乗り越え、いよいよ加瀬さんを送る全国ツアーも残すはファイナル、東京国際フォーラム公演を残すのみとなりました。早いものですね・・・寂しい気持ちです。
僕はと言うと実は先週、ずっと応援していたアマチュア棋士が30才の若さで病気で亡くなってしまって・・・ずいぶん落ち込んでいたのですが、なんとか気をとり直しまして、10・24『こっちの水苦いぞ』川越公演のレポートをお届けいたします。
(やっぱりいつものようなスタイルのレポだとフォーラムまでに書き終えられそうになかったので、簡単な駆け足レポとしてupすることとなりました)
さて今回の川越公演、僕は1階7列目(ここからフロアが1段高くなっています)・・・ちょうど柴山さんのコーラス・マイク真ん前というとても素晴らしい席でした。
ジュリーの動きや鉄人バンドの演奏についても色々と再発見がありました。今回書ききれなかった細かい部分については、フォーラムのレポートを今度こそじっくり書く際に、それぞれの曲目の項で思い出し書き足していければ、と考えています。
それでは。
セットリスト順に楽曲ごとの感想からサクサクと!
「危険なふたり」
今回の松席を報告したらYOKO君が
「柴山さんのリフ1発目の音がビフラートかチョーキングかチェックよろしく!」
と言ってきました。
さすがに初っ端1音目チェックは無理。絶対ジュリーを見ちゃうもの・・・。
でもそれ以降のリフは結構注意して観ていました。1音目はビフラート、2音目から3音目への移行がチョーキングです。後日YOKO君に伝えると、「ギター・ストーリーズ」での堯之さんの演奏と同じだね」とのこと。
ジュリーの
「年上のひと♪美し・・・(イヤイヤイヤイヤ)」
はこの日も炸裂。隣のカミさんはじめ、多くのお客さんが声に出して大ウケしていました。
「恋は邪魔もの」
こちらもYOKO君から指令あり。オリジナル音源にある「びよ~ん♪」というシンセサイザーが再現されていたか、という(←大宮では2人して聴き逃していました)。
泰輝さんが上段のキーボードでしっかり出していますね。音が相当長く伸びる設定らしく、手動でボリュームを絞る”神の両手”もしっかり目撃しました。
エンディング、「あっはあ~ん♪」を1個すっ飛ばして「じゃ~、つ、じゃ~、つ、じゃ~♪」の手刀アクションを繰り出してしまったジュリー。
何事もなかったかのように「あっはあ~ん♪」の部分を譜割通りに演奏する鉄人バンドをギョッとした表情で振り返りつつ、改めて正しい箇所で手刀をキメるも、最後の1和音で頭を「ポン!」と叩き「やってもうた!」みたいな表情を見せてくれました。
「許されない愛」
柴山さんの「じゃ~つく、じゃ~つく♪」のバッキング。導入の1小節は「F#m」で4拍、直後に4拍目の裏で「E」のローコードへ一瞬移行してシンコペーションさせます。
ってことは半音キーを下げてるのか~。コード・フォームが見えるとどうしてもそんなことにも気づいてしまいます。あまり考えないようにはしているんですけど。
下山さんのリードギターは粘りのある音色のアドリブ。大宮とはかなり異なったフレージングで、たぶん各会場によって微妙に変わってるんじゃないかな。
「死んでもいい」
「愛の、愛の、愛の♪」の箇所は吐息ヴォーカルが封印されていましたか?
ギリギリと絞り出すような発声に変わっていたように感じました。僕はこちらの歌い方も好きですね~。
毎週YOKO君とやりとりしているスコア研究、先週の課題曲がこれ。彼曰く「いざ弾いてみると、ギタリストの作曲として大変な名曲だと分かる」のだそうです。
「白い部屋」
大宮ほどハッキリとした感じではなかったけど、やっぱりこの曲の2番Aメロ冒頭の歌詞で何かジュリーの胸に込み上げてくるものがあるようです。
ジュリーはどんなシーンを思い出していたのでしょうか・・・2回し目に入ると気持ちを立て直していました。
「追憶」
イントロ、タオルでゴシゴシゴシ・・・と念入りに顔を拭いてからこちらに向き直るジュリー。
「白い部屋」の涙を拭ったのかなぁ?
演奏は1音下げのニ短調のようです。
伴奏部のキメである「レッレ~、ファッファ、ソッソッソラ~ド♪」は、まず泰輝さんがストリングス系で弾いた後、柴山さんの「Dm→F→G→Am」のコード・プレイのぶっとい音が噛みます。この柴山さんの音がオリジナルのホーン・セクションを代行しているのですね。
それにしても、この箇所ではドミナントが「A7」ではなく「Am」なのか・・・勉強になります。
「あなたへの愛」
今度はイントロでジャケットを脱ぎ、丁寧にスタンドにかけるジュリー。それが本当にゆったりとした優雅な動作で、僕などは浅はかにも「歌い出しに間に合わないんじゃ・・・?」などと余計な心配をしてしまったのですが、そこはさすがのジュリー。振り返ってステージ前方に進みマイクを手元に引き寄せると、それがちょうど歌い出しの瞬間という神技です。
Aメロ、柴山さんの演奏に進化が。ベースラインとコード弾きと単音オブリガートの同時プレイです!
「胸いっぱいの悲しみ」
Aメロ出だしのジュリーのアクションに釘付け。この日はあまり大げさに振り降ろさずに軽くスッと動かす感じがとても優しげで、こういうのも良いものですね。
ジュリーはこの曲の途中で一瞬軽く咳き込むシーンがあったりしましたが、歌っていくうちに声に素晴らしい艶が注入されていきます。
「おまえがパラダイス」
前曲から続いての3連ロッカ・バラードは、ジュリーの声がどんどん良くなってくるのを実感できます。
情熱的な掌、縦にノるアクションが曲の進行につれて倍増されていくヴォーカルは、タイガース時代に「タイム・オズ・オン・マイ・サイド」など洋楽の3連ナンバーを歌ったことで花開いたジュリーの天性でしょう。
「夕なぎ」
下山さんのアコギが渋過ぎます。「跳ねる」感覚を一手に請負っている感じ。
オーギュメントの箇所は2小節続けて引っ張っているんだなぁ。同じコードなのに1小節ごとに違って聴こえるのは、アンサンブルの魔法ですね。
「泣きべそなブラッド・ムーン」
下山さんは出番まで仁王立ち状態。Aメロ途中のアルペジオは空間系のエフェクトで噛み、サビ直前でエフェクターを踏むと柴山さんと共にゴリゴリの歪み系に。
一方で、「柴山さん、本当にアンガス・ヤングみたいやな~」とは、AC/DCに詳しいカミさんの感想。この曲から新曲4曲通してSGですからね。
ちなみに、抜き打ちでしょあ様の個展を訪れたYOKO君は、ギャラリーに入るなり「アンカズ・ヤングどれ?」といきなりのひと言だったらしいです(「失礼なことをしてしまった」とは後日の本人談)。
「涙まみれFIRE FIGHTER」
エンディングのディレイが深くて、ジュリーはその音響設定に身体すべてを預けるような魂の咆哮を宙に向けて何度も何度も繰り返しました。鳥肌立ちました。
「こっちの水苦いぞ」
歌詞を聴いていると、本当にジュリーは今現在も為政者や経済人に言いたいことはたくさんあるだろうな~、と思うけれど、ステージのこの曲は何処までも武骨なロックです。自然に客席の手拍子が起りました。
”慕ってますフォーメーション”では、柴山さんの切り替えシーンを初チェック。
おぉ、それまでのバッキング・ストロークのハイコード・ポジションをそのまま利用して移行するのか~。1小節限りの神技、素晴らしい!
下山さんのアコギはCD音源やこれまで参加した2会場とは異なり、最後のDmaj7直前にハッキリとルート音が加えられていました。4弦の開放かな?
「限 界 臨 界」
最後のリフレインのGRACE姉さんのタムが凄い!
「未熟でも若い者」達に惚れこんでしまった僕は、今は今年の新譜の中でこの曲が一番好きです。
「ウィンクでさよなら」
イントロ、両ギタリストの前方せり出しあり。
今回の川越で一番嬉しかったのは、大宮参加後「新曲で色々と考えさせられて、その後の加瀬さんの曲に気持ちがついていけなかった」と落ち込んでいたカミさんが、この日は最後まで楽しそうにしていたこと。
新曲直後のこの曲のイントロでもすぐに手拍子していました。近くで見るジュリー、肌に直接ぶつかってくるヴォーカルと、鉄人バンドの演奏。
川越の素晴らしい席を授かった時、近くでジュリーの歌を聴けばきっとカミさんの受け止め方も良い方に変わるだろう、とは確信していたけど、本当に良かった。
新曲も凄く良かったって。嬉しい!ありがとうジュリー!
さて、ジュリーは「I love you♪」「I need you♪」の歌詞部と求愛ポーズのタイミングを少し遅らせることにしたようです。2つを同時に合わせると(体力的にも位置どり的にも)本当に大変ですからね~。
「バイバイジェラシー」
何も言うことはないです・・・ただひたすらジュリーの声と鉄人バンドの演奏にノリました。酔いました。
お客さん、ジュリーが大暴れする例の箇所では大騒ぎ。
柴山さんのリードギターも相変わらず凄い・・・でも川越では僕はそこでGRACE姉さんのドッカンドッカン言わせるドラムスに痺れていました。カッコイイです!
「甘いたわむれ」
まるでわざと失敗音を出そうとするかのようなジュリーの指笛連発ですが、これがキレイに鳴って絶好調。しかも歌い出しギリギリまでやってるのは凄い・・・ブレスのコツがあるのでしょうか。
エンディング最後の最後でようやく思惑通りに(?)「スカッ」とやらかして地団太パフォーマンスを魅せてくれるジュリーなのでした。
イントロなどに登場するパーカッション、GRACE姉さんは普通にカウベルでした。何故今までウッドブロックの音に聴こえていたのか・・・(恥)。
「恋のバッド・チューニング」
これまた、狙ってやってるんじゃないか、というくらい見事な「バッ!バッ!・・・バッ!バッ!」のリピート部の先走り。「あれっ?」みたいな表情で鉄人バンドの演奏を確認する仕草に続いて正しい箇所にすぐさま舞い戻るジュリーに、僕は「千両役者」の貫禄を見た思いがしますが、本気で間違った・・・のかなぁ?
「ねじれた祈り」
柴山さんのベース・イントロでお客さんの「きゃあ~!」が凄いです。
間奏後、いったん出番が無くなる柴山さん、照明が当たっていなくて(ここはジュリーのピンスポット)客席からは影しか見えない状態の中、頭上で手拍子を煽る煽る!後ろの席だとこの柴山さんのシーンは見えないのかもしれないな、と思いました。
「きわどい季節」
開演前にしょあ様にお会いして、「きわどい季節、途中からギターの音になるから、コンソールで変えてるのかエフェクターで変えてるのかチェックして!」と指令を授かったものですから、気合入れ直して臨みましたが・・・あらら、最初から3連のアルペジオ?
柴山さん、普通にギターじゃん!
ビックリ・・・大宮とは違う。じゃあ、今実際に鳴ってるベース音は一体誰が?と探すと、泰輝さんの下段キーボード、左手のリズムが音と連動していました。
アドリブ部分ならまだしも、ツアー途中でバンド・アレンジを変えることなんてあるのか、それともコンソールのスタッフさんの顔ぶれによって臨機応変にやっているのか・・・本当に謎は尽きません。
YOKO君に報告したら
「どっちもあり得るし、当日の会場リハの時に全体の音響を確認してから決めてるのかもよ」
との返事でした。
転調後の最後のサビからGRACE姉さんが3連の刻みを入れてくるアレンジを確認。
それまでハイハットは淡々と1拍ずつの頭打ちですから、この最後のサビで劇的に全体の印象が変わります。必要最小限の人数、ドラムスのアレンジだけでこれほどの再現力・・・鉄人バンド恐るべし!
「TOKIO」
何度も生で聴いますが、この曲ほど「アンコール」が似合う曲も無いなぁ、と改めて思いました。
ジュリーはブレイク部の片足立ち宇宙遊泳を今ツアー中ずっと通しているようですね。体力的にも相当キツイ動作だと思いますが・・・。
それにしてもここからの2着目の衣装はカッコイイです。細く見える、と言ったら失礼なのかもしれないけど、僕にはそう見えます。ただ、よくみなさまがボタンのチェックをしていらっしゃるようなのですが、僕にはそれが(近い距離で観ていたこの日も)何のことやら分からないという・・・情けない。
「気になるお前」
この日の松席で特に楽しみにしていたのがこの曲の間奏シーンを間近で観られること。
注目は下山さんです。まず最初のソロ部では、結構上手側近くまで進出してきて動き回りながらの演奏。一度定位置に戻ったあたりでキーボード・ソロが始まるや、音もなく(いや、ギターの音は出してるけど)ドラムセットの後方に回り込み、そのまま涼しい顔でジュリーと柴山さんに煽られている泰輝さんの背後を通過。
そして上手端から前方に進み出て、ジュリー、柴山さんと3人並びになって盛り上がります。
間奏が終わってゆっくりと定位置に戻ったタイミングがちょうど「ずっ、ちゃっ、ちゃ~♪」の箇所(ジュリーがちょっとツイストみたいな動きをしてくれるところね)。
下山さんはそこまでこの箇所でジュリーに倣うようにして軽く飛び跳ねてはいたんですけど、ソロ直後のここでは1回転ジャンプをキメていました(その後の情報によると、2回転にまで進化しているとか笑)。
さて来年は、下山さんの「ポラG」3回転ジャンプを観ることができるのでしょうか。
「海にむけて」
ジュリーは途中嗚咽するような感じはありましたが、全体としては涼やかに歌っていたと思います。
僕はまだこの曲でジュリーがハッキリと「泣いている」シーンを観ていません。会場によっては時々あるみたいですね。でもそんなシーンを「観たい」なんて言うのは不謹慎のような気がします・・・。
演奏直前に下山さんがアコギを構えて「いいよ!」みたいな感じでうなずいてGRACE姉さんに「準備OK」を伝えている様子をバッチリ観ました。
続くイントロでは些細なアクシデントが。ギターをSGVにチェンジした柴山さんですが、「気になるお前」のエフェクト設定が残ったまま最初のソロを演奏し始めてしまい、「やべっ!」と足で何かのエフェクターを踏んでオフにしていました。
その間僅か2秒くらいの早業でしたよ。音色から判断すると、柴山さんがこの時オフにしたのはオートフィルターじゃないかなぁ。いずれにしてもワウ系の鳴りがその瞬間に消えましたね。
・・・と、ホント、駆け足の簡単な感想ですみません。
MCも短めでしたが楽しかったです。
メインは川越フェスタの楽屋のお話、その話にも噛んで、加瀬さんのいたずらのお話です。
なんでも、開演前のBGMに「FRIENDSHIP」をかけると、加瀬さんが「お出ましになって」ジュリーにいたずらをするんですって。
「ワタシの頭から、歌詞を抜き取ってしまうんですよ。(頭を指差して)今ココにあったものを、ス~ッと抜き取ってしまうんです。どうやったらこんなことができるのか・・・あちらの世界に行った人でないと、その方法は分からないんでしょうねぇ・・・」
と面白おかしく話してくれて、見護る加瀬さんも喜んでいたんじゃないかなぁ。
僕は、「FRIENDSHIPをかけると、加瀬さんがお出ましになってジュリーの頭から歌詞を抜き取る」というのは、ツアーについて回っている加瀬さんが、2010年のジュリワン八王子公演での「FRIENDSHIP」の出来事を思い出して、ジュリーにそんないたずらをしたくなるんじゃないかなぁと勝手に思っています。
MCはその後加瀬さんの思い出話へと続き
「加瀬さんが、ある人と会うのに(緊張するので?)どうしても一緒についてきてくれ、と言うのでついて行ったら、相手はよく知ってる人だったので驚いた」
と、とても興味深いエピソードを語り始めてくれたのですが・・・何と
「この続きは国際フォーラムで!」
と焦らしてくれちゃって(笑)。
「(お客さんとしては)今さらそんなこと言われても、もう切符は売れちゃってる、ちゅうのになぁ」
とドSなジュリーでしたが、フォーラムのチケットの売行きが好調と分かり、嬉しいお話でしたね。
全国ツアーのファイナルが11月3日、東京国際フォーラム・・・昨年とまったく同じスケジュールです。どうしても、昨年の出来事を思い出してしまいます。
今年初めてジュリーのLIVEに、というかたもいらっしゃるでしょう。昨年は大変だったんですよ・・・ステージのジュリーに話しかけるような声がけがあって、ジュリーは悲しそうに「今日は気持ちよくステージが終えられない」と話して、会場が静まりかえって。
実は川越公演でも、ギリギリの出来事がありました。
やっぱり、ジュリーに話しかけるような声があって、ジュリーが集中力を取り戻すために(?)いったんステージから姿を消す、ということがあったたのです。
(ジュリーはその時何も言わずに去っていったので、これは個人的な推測です。でも、柴山さんやGRACE姉さんの硬い表情が強く印象に残っています・・・)
僕らファンは2012年のツアー以来、「新曲を聴いた直後の気持ちの切り替えが難しい」ということに常に向き合ってきましたが、ジュリーの立場になってみると、むしろ「新曲の後」ではなく「新曲を歌う前」の気持ちの切り替えがとても大切だと思います。
今ツアーで新曲前にジュリーが「ちょっと待ってね」からうがいをしたり色々と喋ってくれているのは、そうした「間」がこれから新曲に向かおうと気持ちを切り替えるジュリーにとって必要だからではないでしょうか。
新曲前のMC、アンコール前のMCと違いはあるけれど、川越でそんな出来事を体験したばかりなので、どうしても昨年のフォーラムのことをあれこれ思い出す日々。今年また繰り返すわけにはいかないよなぁ・・・。すべては僕らファン次第です。
加瀬さんを送る今年の全国ツアーを、ジュリーや鉄人バンド、お客さん皆が心地よく充実の気持ちで終えることができますように・・・そう願っています。
ということで次回更新は、11・3『こっちの水苦いぞ』東京国際フォーラム公演のレポートです。
今度はじっくりと、いつもの大長文スタイルでネチっこく時間をかけて書きたいと思います。
全文書き上げてからの一気更新とさせて頂きますので、upは11月中旬くらいになりそう。
どうぞ気長にお待ちくださいませ~。
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コメント
DY様
ご無沙汰しております
バタバタしてる間に、今年の私にとっての千秋楽の岡山公演(本当の千秋楽だと勘違いしてました^_^;)まで終了してしましました
以下、「KASE SONGS」のオリジナルにすっかり嵌り、予習で聴き込んだうえで参戦した河内長野、神戸、奈良、フェス2回目、岡山のレポです。
オープニングは、すべて『僕達ほとんど…』でした
『許されない愛』
イントロがジュリー祭りとも変わってました。ボーカルと絡み合うギターのフレーズは全て下山さんによるものでしたね
重低音が響くハードロッカバラードなアレンジは格好良すぎます。このVERSIONは資料的意味合いも含めて絶対に音源として残すべきです。
『あなたへの愛』
柴山さんのリードギターと下山さんのアコギのハーモニーが素晴らしい!!
『白い部屋』
下山さんはアコギだと思い込んでましたが、使ってませんでした。
柴山さんのワウギターが中心で、『LOVE&PIECE』LIVEからもアレンジが変わってましたね。
この楽曲、オリジナルでは後半になるにつれブラスROCKの疾走感が強まるところが好きなんですが、今回のLIVEでは抑制気味でした。セトリの流れを重視したんでしょうか?個人的には夜ヒットDVDのアウトロが大好物です。
あと歌詞ですが、ジュリーはずっと「…レコード、『聴いて』みれば思い出すよ♪」とオリジナルと変えて歌ってました。おそらく意識的でしょう。
『追憶』
今更ながらですが、ジャズマスター期のアルバムVERSIONのエンディングと同じだと思い込んでましたが、ジュリー祭り、昨年のツアー同様、エンディングが「OH!ニーーーナ」の熱唱からアウトロなしで終わる、フェードアウトするオリジナルVERSIONに近いアレンジでした。
『胸いっぱいの悲しみ』
個人的には今回のツアーの裏メイン曲です。
奈良以降、下山さんがどんどん縦ノリになっていきました。
この曲も『糸車LIVE』とはアレンジが変わってましたので、ぜひ音源を残してほしい!!
『おまえがパラダイス』
ジュリーの3連符のヴォーカルは神の域に達してますので、どの会場でも自然発生的に大拍手でした。
神戸やフェスでは風邪の影響でジュリーとしては不調な感じもしましたが、1年ぶりの友人(ROCK好きでいろんな人のLIVEに行ってます)はよく声が出てると感心してました。
岡山では、ジュリー自身がMCで、「ようやく今日あたりで喉が回復した実感がある」と話してました。「調子の悪い時には、67歳になっても、『ボクはもっとできる子だもん』と思ってしまう」そうです(笑)
確かに岡山でのヴォーカルは絶好調で、過去に私が参戦したLIVEの中でも、三本の指に入る出来だったと思います。
あと、岡山で下山さんのプレイが変わったようにも思いましたが、もう確認しようがありません。是非、千秋楽のフォーラムのDVD化を!!(←しつこい)
『こっちの水苦いぞ』
奈良から、ようやくラストのギターリレーの音色の違いを聴き分けられました!!
『限界臨界』
オリジナルよりハードなロッカバラードのアレンジになってますね。GRACEさんの病み上がりとは思えないドラムスは格好良すぎます。
『甘いたわむれ』
河内長野はキーボードの音響が不調で、出だしはドラムしか聴こえませんでした。
ジュリーの指笛は、フェス・岡山では完璧でした。
『恋のバッドチューニング』
例のパートの主旋律復活はなかったです。
1回目のフェスでは下山さんが大暴れしていた記憶があったのですが、『ダーリング』同様、河内長野、神戸ではベース音に撤していましたので、フェスとはアレンジ変わったのかなと思っていました。
しかし、奈良以降はでも大暴れが復活してました(笑)
神戸で一緒に参戦したROCK好きの友人は同い年なんですが、
「この楽曲はこんなに格好良かったのか!!」
と驚いてました。
『ねじれた祈り』
イントロでの柴山さんのベースパート確認できました。
その柴山さん、間奏では音色を戻してのギターソロを涼しい顔でノリノリで弾いた後、 手拍子での煽りまでしてました。 凄いです。レベルが高すぎます(驚)
『気になるお前』
やっぱり、この楽曲はいいですね。
フェスでは、柴山さんのソロパートの際に、下山さんが、ドラムスの裏をまわり、柴山さんの右側まで進出してました。
今回、関西地区は日程変更となったお陰で短期間に続けて参戦できましたので、鉄人バンドのプレイの各会場での変化がよくわかりました。
奈良では1階アリーナ席のセンターで4列目という、私史上最高の席を賜り、鉄人バンドの細かいプレイもチェックしていると、遂にジュリーの「俺を見ろ!!」攻撃を受けたり、岡山ではジュリーの絶好調のヴォーカルも堪能できましたので、文句なしのツアーだったんですが、もう2度と観られないと思うと寂しくてなりません。
是非、DVD化を~(←ホントにしつこいですが本心です)
追伸
これからレポ拝見します
投稿: Mr.K1968 | 2015年11月 1日 (日) 13時17分
Mr.K1968様
おぉ、詳しいレポートありがとうございます!
えっ「白い部屋」下山さんアコギではなくなったのですか?
川越…どうだったか、まったく気づいていません。あの曲はどうしてもジュリーを見てしまいます。
「バッド・チューニング」の下山さんは、僕がここまで見てきた3会場すべてノリノリでした。西でも相変わらずハジケていたようですね~。
本当に、僕も強くDVD化を望みます。
加瀬さんが写りこんでいたって不思議ではないですけど、視聴するかたに悪い影響などあるはずないのでそのまま商品化で良いじゃないですか、澤會さんお願いします、という気持ちです!
投稿: DYNAMITE | 2015年11月 1日 (日) 18時29分
DYさま
DYさまの心に掛かっているのは、ジュリーに対する客席の態度でしょうか?
それとも、ジュリーが何も言わずステージを空けたこと?
一日中考えました
何もわかりませんが 私にわかるのは
ジュリーが 光に抱かれ届けてくれる夢を 感謝しているってこと
ちっぽけな確信をぎゅっと握りしめていてくれたから 私もそうしたいってこと それだけ
明日は 私は 見届けることはできませんが、
私の分の ありがとうも ジュリーに言ってきて欲しい
個人的な思いなので、ふさわしくなかったら削除してね。
投稿: ぷー | 2015年11月 2日 (月) 12時47分
ぷー様
ありがとうございます。
分かり辛いことを、しかも生意気にも書いてしまいすみませんでした…。
僕の思い過ごしかもしれませんが、川越では一瞬、とりかえしのつかないことが起こったのでは、と考えてしまいました。ジュリーが再び姿を現すまで、ずいぶん長い時間に感じられました。
でもジュリーはすぐに戻ってきてくれて、「長らくお待たせいたしました」と3方に頭を下げ、楽しいMCが始まりました。
ですから、僕の感じたことは浅はかな邪推だったかもしれません。
ただただ、ジュリーに気持ちよくツアーを終えて欲しい…その一心です。
昨年の11月3日は色々あったのですが、振り返って僕自身もアンコールの拍手の時の適当な態度など反省することが本当に多く、「改めなければ」と思ったことを今さらのように思い出していました。
でも少なくとも僕は昨年、みなさまのコメントやメッセージに救われたのでした。
その場におられなかった方々のことも考えずに個人的な思いを書いてしまい…ごめんなさい。
明日は、ぷー様はじめファイナルに参加できないみなさまの分まで、加瀬さんを思い、ジュリーと鉄人バンドに感謝の気持ちを届けてこようと思います。
投稿: DYNAMITE | 2015年11月 2日 (月) 13時36分
こんにちは!今日は16時開演なんですね。楽しみですね。いいな~
ジュリー様のお声はここに来て絶好調とのこと。私は福岡が最高だと思っていたんですけどね。本当はもっともっと素晴らしいんですね。
素晴らしいライブになりますように遠く佐賀の地から祈っております。
長い長い中抜けを過ぎて佐賀まで来てくださったライブに足を運び、二度と行くことはないであろうと思っておりましたのにとうとう今年は三箇所も行ってしまいました。それでもまだ物足りなくて鹿児島、大分あたりを検討中です。いつか九州を飛び出して広島、岡山辺りまでいってみようかな!できればジュリーの出身地関西にも参加してみたいと思っています。しかし、私のような田舎者、関西のノリについていけるかな~とっても心配(;´д`)
身近な人から相当な重症だと言われてしまったジュリー病のおかげで良いことを思いつきました。私。
現在14年乗っている愛車を3年後の2018年6月25日(月曜日)の登録で新車に替えるぞ!だって、ジュリー70歳の誕生日ですもの。古稀ですね。
外装色は勿論「トゥルーブルー」。私が購入する最後の車になりますから、今から楽しみです。家族には馬鹿みたいと言われてしまいました。
ジュリーは今からもずっと歌い続けると宣言されとのこと。
嬉しい!嬉しい!嬉しい!
でも、無理はしないでね。決して。
4月の音楽劇までの半年間は新しいアルバムを勉強します。難解で数曲聴いただけで頭が混乱していますが、頑張ります。
それでは、詳しいレポ楽しみにお待ちすることとします。宜しくお願いします。
投稿: 澤會佐賀県支部支部長(自称) | 2015年11月 3日 (火) 14時15分
澤會佐賀県支部支部長(自称)様
ありがとうございます!
大千秋楽は大きな感動と共に無事終わりました。
最後に皆で「想い出の渚」を歌ったんですけど、これは「まだ終わりたくない」とジュリーが突発的に提案したことだった、ということで間違いないと思います。
泰輝さんの演奏に、そうでなければあり得ない演奏が2箇所あったのです。
楽屋でステージを見届ける予定だった鳥塚さんと島さんも、たまらず飛び込んできたんじゃないかなぁ。お2人が入ってきたら、ジュリーはもう大泣きで、歌が完全に途切れてしまっていました。
詳しいレポの下書きはこれからですが、その前に1本、記事のupを考えています。
しばらくお待ちくださいね。
「TRUE BLUE」の新車良いですね!
そうそう、僕も数度の経験しかありませんが、関西のジュリーLIVEは本当に素敵ですよ~。
投稿: DYNAMITE | 2015年11月 4日 (水) 12時34分
DY様 こんばんは。
最高のラストでしたね!!
全体が良く見渡せる席で、声も絶好調!「こっちの水苦いぞ」の一小節だけのカズさんの音が、私も初めて聴き分けられました。
「想い出の渚」
ジュリーは突然歌いたくなったんじゃないでしょうか。でなけりゃ鉄人バンド全員で演奏してたと思うし。
泰輝さんの演奏でとりあえず歌いだして、
ジュリーが泣き声になってこちらもこみあげるものが押さえられなくなって、島さんと鳥塚さんが一緒に歌いだして、(あ~いいなぁ・・・でも、キーボードだけで間奏も含めて全部やるのかな?そこまで打ち合わせしていたようには見えなかったけど)
それでもなんとかまとめていたのはさすがです。
5本指締め え?こうかな?え?違う?とかやってる間に終わってしまった~。
終演後は10人くらいでフォーラムの向かいの地下のビアホールに入りました。まだあまり知られていないようで穴場ですよ。
投稿: nekomodoki | 2015年11月 4日 (水) 22時21分
nekomodoki様
ありがとうございます!
本当に、本当に良かったです。
加瀬さんは色々といたずらもしたのでしょうけど、過酷なスケジュールのツアーの間ずっと、最後までジュリー達を護ってくれたんだと思います。
昨年、今年と11月3日のフォーラムのステージで、新規ファンの僕は「こんなジュリーは初めて見た」というステージを連続で体感しました。どちらもジュリーの本質なんだなぁ、と今は暖かな気持ちで満たされています。
5本締め、僕もちんぷんかんぷんでしたが、GRACE姉さんが指の形を先導してくれていたので、なんとかついていきました~。
投稿: DYNAMITE | 2015年11月 5日 (木) 09時48分
DY様、こんばんは。
本当に感動のフィナーレでしたね。ジュリーのボーカルも見事に復活していてほっとしました。そしてやっぱり最高のボーカリストであり表現者であると改めて実感しました。
ジュリーが序盤のMCで言っていた「今日の会場の雰囲気は何か重い」という言葉ですが、1年前のフォーラム、そして今年の正月ファイナルのフォーラムの出来事を踏まえた発言かなぁ…と僕は漠然と思っていました。でも真相は加瀬さんが今回のツアーを終わらせたくないって、ジュリーはそんな加瀬さんの思いを感じていたのですね。僕も曲が進む度に、「終わらないでほしい! あぁ終わりに近づいていく…」そんな事を思いながら過ごしていました。
僕は今回のツアーには4回足を運びましたが、ファイナルでは特に歌詞をきちんと伝えようというジュリーの気持ちが伝わってきました。もちろん歌詞が危うい箇所も少なからずありましたが(笑)、ジュリーは曲をきちんと伝えようという思いから歌詞もまた丁寧に一語一語歌っていたように思います。
ジュリーにとっては本当にいろいろな事があったツアーでしょう。でもこうしてみんなが感動と感謝と大きな拍手とそして五本締めで終えることができました。誰よりも加瀬さんがジュリーに大きな拍手を送っているでしょうね。そして「沢田、もっともっとやちゃえよ!」って言って笑ってる加瀬さんの笑顔が浮かんで来ますね。
DY様、フォーラムのレポ、楽しみにお待ちしております。
投稿: goma | 2015年11月 5日 (木) 21時55分
goma様
ありがとうございます!
ご覧の通り、急遽「想い出の渚」の記事をupし終えたところで、goma様のコメントを頂いていたようです。
レポ本編は明日からようやく下書きを開始という状況ですが、頑張りますよ~。
僕も、ジュリーの言う「重さ」とは、昨年のことを踏まえて、気にかけて、同時にファンにも気を遣っているのかなぁと思いました。打ち上げをご一緒した先輩方も同じように思われたそうです。
でも、「加瀬さんが寂しがっている」というのは本当のことだとも思うんですよね。それはつまり、ジュリー自身このツアーを終えることを寂しく思っている、ということでもあるでしょう。
本当に感動のフィナーレでした。
僕も今、加瀬さんの笑顔を思い浮かべています。
投稿: DYNAMITE | 2015年11月 5日 (木) 22時13分