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2015年10月16日 (金)

沢田研二 「PRETENDER」

from『BAD TUNING』、1980

Badtuning

1. 恋のバッド・チューニング
2. どうして朝
3. WOMAN WOMAN
4. PRETENDER
5. マダムX
6. アンドロメダ
7. 世紀末ブルース
8. みんないい娘
9. お月さん万才!
10. 今夜の雨はいい奴

----------------------

今週は(ジュリーのツアー日程変更による偶然とは言え)福岡公演がピー先生の14日、ジュリーの15日と連チャンになっていたんですね。
いずれも大盛況だったようですが、両日参加された先輩もいらしたでしょうか。

情報によりますと、福岡のジュリーはすっかり風邪も良くなったとのことで、素晴らしい声、ゴキゲンのステージだったそうです。「気になるお前」の間奏では、下山さんが柴山さんの背後をすり抜けて最上手まで出張し、横並びになっていたとか?
来週の川越がますます楽しみになってきました!


さて、今日は拙ブログ従来のスタイルに戻りまして、ジュリー・ナンバーをお題に届けいたします。
先日旅日記としてタイトルを借りて書いた「ビロードの風」を例外とすると、4月中旬以来久々に加瀬さん作曲作品以外のお題での楽曲考察記事です。

今年の『こっちの水苦いぞ』ツアー・セットリストは、2008年『ジュリー祭り』でジュリーLIVEデビューである僕にとっては「初めて生で聴く」曲が多かったのも嬉しいことでした。例えば、長いファンの先輩方ならばもう何度も体感しているであろう「恋のバッド・チューニング」・・・この曲も僕は今回初めて生で聴いたのです。
「えっ、そうだったの?」と先輩にも驚かれたほどですが、そうなんですよ~。
ちなみに、それは同時にアルバム『BAD TUNING』収録曲を初めて生で体感した、ということでもありました。まだまだ「収録曲を一度もLIVEで聴いたことがない」アルバムは数枚残っているんですけど、『BAD TUNING』の曲を体感するまでに7年かかった、というのは振り返ってみると意外な感じもします。
このアルバムはLIVEテイクとスタジオ・テイクが各5曲ずつという変則構成ながら、どの収録曲もLIVE向きと言うか、「ステージで歌うジュリー」を想像しやすい曲ばかりが詰まった1枚なんですよね。

今日は、そんな大名盤『BAD TUNING』から、先輩方の人気も高い「PRETENDER」がお題です。
これは、加瀬さんのことが無ければ、4月末にも考察を纏め上げてupする予定でいたお題のひとつ。採譜などはその頃既に済ませていたので、前回記事から比較的短期間で今日更新することができました。

「ティーン・ロックへの贈り物」のようなバラード?
はたまた、「不良少年のイノセンス」を持ち続けたまま大人になったかつての不良少年が、今度は10代の少女を見つめる物語?
ジュリーは30代の大人の男の濡れたヴォーカルで、しかし何かを狙うでもなく、まったくあざとさを感じさせずに無垢無心に歌います。とんでもない大名曲です。
伝授~!


作曲者である宇崎竜童さんを知らない人はいらっしゃらないでしょう。ダウンタウン・ブギウギ・バンドはあまりに有名ですし、絶頂期の山口百恵さんへの楽曲提供者としても有名なビッグネームですよね。
ジュリーの「PRETENDER」の前年には、ジョー山中さんの大名曲「ララバイ・オブ・ユー」も提供されていますし、「ロックンローラー」宇崎さんが作曲者としてバラードの名手でもあることは間違いありません。

「この曲の記事を書こう」と4月に一度考えたのは、ちょうどその頃、一部ジュリーファン、タイガースファンの間で宇崎さんが話題の人となっていたからでした。
サリーが特別ゲストとして参加している水谷豊さんのLIVEツアーに、宇崎さんもゲスト出演されていたそうですね。ご覧になったかたも多いのではないでしょうか。

僕はちょうどその4月頃、今年のジュリーの新譜『こっちの水苦いぞ』の後半のバラード2曲「泣きべそなブラッド・ムーン」「涙まみれFIRE FIGHTER」を、自作の編集盤CDでよく聴いたりしていました。先輩の真似をして「涙」「泣く」というフレーズが歌詞中に盛り込まれているジュリー・ナンバーを20曲近く探し集めて1枚のCDを作ってみたのです。
歌詞に「涙」「泣く」というフレーズが登場するジュリー・ナンバーは本当に数え切れないほどありますが、そんな中、この「PRETENDER」は結構早い段階でその存在を思いついていた曲だったのです。

息を 胸で 乱して
   C                  Em7

泣く おまえは しどけなく
       F                         G7

ひざを折る 夜の Ebb Tide
      C                        Em7

僕は 愛していた 女として ♪
   F                              G7

「PRETENDER」でのジュリーの「泣く」はかなり「言い切る」ニュアンスのヴォーカル。歌詞のみならず、ジュリーの発声に「男」が漲っていると思います。
歌詞としても「涙で濡れた」とか余計な装飾が無く、「泣くおまえは」 とシンプルに断じる感じが、80年代に入ってグッと「男」度を増したジュリーにマッチしていますね。
ただ、その「断じる」男らしさがあるおかげで、直後の「しどけなく」(最後の2文字が「泣く」と同じ発声なのに、何とジュリーの声の表情が違うことよ!)が「濡れた」ニュアンスに変わっているのが凄いなぁ、と。

また、「男漲る」と言えば作曲者の宇崎さん。
「ティーンロックの魂をいくつになっても持ち続けている」日本のロック・パーソンのイメージ・・・「PRETENDER」の歌詞は、ジュリーだけでなく、宇崎さんのキャラクターとも噛みあった名編である、と言えそうです。

さて、島武実さんの歌詞・・・シチュエーションとしては、主人公の男はおそらく当時のジュリーと同じ30代、一方相手の少女は10代、と考えて良いでしょう。
おそらく女性ファンは、こんなシチュエーションをジュリーのあの声で歌われて、ただただとろけるばかり、かと想像します。
ただ、男性としては真っ直ぐこの歌詞と対峙するのはなんだかちょっと照れくさい、みたいな感覚があって(うまく説明できないんですけど)、敢えて歌詞解釈を拡げるようにして聴いてしまうのです。

1番の出だしに顕著ですが、島さんが明確な情景を頭に浮かべて作っていることは確実。
でも僕は全体的なストーリーに色々幅を持たせて味わって聴いています。そんなふうに様々な解釈ができるのも、時代を超えた名曲の証だと思いますしね。
例えば、10代で結婚して一人娘をさずかった30代の父親が、娘の成長を見つめながら自らの若かりし不良少年の日々を思い起こしている、とか(これは何となく作曲者の宇崎さんのイメージ)、生まれた時から許婚の相手が決まっていた時代、まだ少女の許婚の娘に次第に本気で惚れていく過程を歌った、とか(これは今の朝ドラのイメージ笑)。

いずれにしても、サビでひとつずつ「年を数える」という作詞手法にはグッときますよね~。
これが「twenty」まで数える段階にまで物語が進むと仮定すると、僕の勝手な歌詞解釈は「きわどい季節」の阿久さんの詞へと繋がっちゃうんですけど(汗)。

乱暴に他人(ひと)は 年を数える
       C                Am    Dm7   G7

14(fourteen) 15(fifteen)
C                  Am

16(sixteen) oh・・・ ♪
Dn7                   G7

またこのサビ部は、「PRETENDER」のジュリー・ヴォーカルで僕が特に惹かれる箇所でもあります(ほとんどのジュリーファンはそうかな?)。

最後の「wow~♪」(歌詞カードは「oh」ですが、発声のニュアンスとしては「wow」ですよね?)の艶っぽい下降。これぞジュリー・・・この歌い方はジュリーの得意技のひとつですけど、素人がマネしようと思ってもなかなかできないんですよね~。初めて聴いた時は、ジョン・レノンの「アンナ」みたいだなぁ、と思ったものです。
あと、サビの1番と2番では微妙にメロディーの載せ方が違いますよね?これがまた素晴らしい。
「fifteen♪」と「eighteen♪」のところです。
2番「eighteen」の方には発声の直前に一瞬のタメがあるじゃないですか。これが痺れる!まるで、歌の主人公の胸にある何かしらの特別な詰まる思いを表現しているかのような・・・「あぁ、相手の女の子が18才の時に何か具体的な出来事があったのかな」とまで考えてしまうのは(えっ、深読みですか?)、ジュリーのヴォーカルがそうさせているんですね。

「PRETENDER」は演奏も大変なハイレベルですが、とても聴きやすいです。これは宇崎さんの作曲の個性でもありますが、よくぞこの時期にジュリーにこんな曲を提供してくれたものです。
長いジュリーファンの先輩方の間でこの曲の人気が高いのは、(歌詞も含めた)キャッチーで明解なロック・バラードをジュリーが歌ってくれた、というタイムリーな喜びがあったからだと思います。ただ聴きやすいだけでなく、「これから新しいジュリーが始まる」と予感させるような新境地として捉えられてもいたんじゃないかな。
当時ニュー・アルバムとして『BAD TUNING』を聴いた時、「PRETENDER」は収録曲の中で先輩方が真っ先に気に入る、スッと身体に馴染んでくるタイプの曲だったのでは、と想像しますがいかがでしょうか。

そう言えば・・・存知のかたも多いでしょうが、ジュリーファンとしても知られるスージー鈴木さんが『
1979年の歌謡曲』という本を出版されるようです。
1979年という1年に絞っての歌謡曲群考察とは、いやぁさすがの着眼!是非読んでみたいですね。
79年って、確かに日本の音楽界でとてつもない分岐点の年なんですよ。
年単位で括ると、ジュリーについてもシングルが「カサブランカ・ダンディー」と「OH!ギャル」、対してアルバムは『TOKIO』(シングルは「ロンリー・ウルフ」)。これらの作品が同居しているという・・・それだけとっても音楽的に大きな節目の1年です。
そして、この年あたりから邦楽界はスージーさん仰るように、「ニューミュージック」に席捲されます。当然翌80年にもその流れは継続していて、アルバム『BAD TUNING』収録のスタジオ・テイク5曲の音作りにも、それは少なからず反映されているんですよ。
リズム・セクションのミックス・バランスや、ヴォーカル・エフェクト。僕はほぼ同時期のゴダイゴや八神純子さんの作品を持っているので、それらと『BAD TUNING』の音を比較するとよく分かるのです。

ただ、そんな「ニュー・ミュージック」の新たな波を意識し手法を採り入れつつも、加瀬さんをはじめとするスタッフはこの『BAD TUNING』を機に、明確な「ロック」のコンセプトを志してジュリーのアルバム制作に取り組んでいきます。『BAD TUNING』は特にその二面性が際立っているところが面白いんですよね。
中でも「ロック」人脈の作曲家として宇崎さんが抜擢されていること・・・「PRETENDER」はその意味でも大きな意義を持つ1曲ではないでしょうか。
しかもバラードですからね~。ジュリーがこの時期にこういう曲をごく自然に、気負いなく歌っていたことがまず凄い。下手に「ロック」に囚われずに聴けることも凄い。
タイムリーなジュリー・ファンの先輩方は、そうしたことを無意識にでも感じとられていたのではないでしょうか。

アルバム『BAD TUNING』は、変則的な構成の中で収録10曲の曲想バランスを考えたのか、レコーディング・テイク収録曲5曲のうち3曲までがバラード・ナンバー(「PRETENDER」「お月さん万才!」「今夜の雨はいい奴」)です。それぞれタイプは違うけれど、音作りはどこかキラキラしている感じが共通しますね。
そして、それらのバラードが若きオールウェイズによる激しいLIVEテイクと繋がって何ひとつ違和感が無いという・・・おそるべき統一感。これもまた、ジュリー・ヴォーカルの凄味と言えましょう。

最後に、「PRETENDER」の演奏面、バンドサウンドとの相性についても少し考えてみましょう。
この曲の演奏トラックで僕が一番印象に残るのは、やっぱりギターかなぁ。
ジュリーのヴォーカルに渋く絡むフレーズや間奏のスロー・ハンドっぽいソロは、エリック・クラプトンの「ワンダフル・トゥナイト」を思わせます。

スタジオ・テイクの「PRETENDER」はオールウェイズの演奏ではないようですが、アレンジとしては、そのままオールウェイズで再現可能な構成となっています。
(後註:コメントにてご指摘頂きライナー・クレジットを確認したところ、この曲はオールウェイズの演奏でした。先入観だけで書いてはいけませんね・・・)
ブラシのドラムスとベース、あとはエレキギターが2本(厳密には、間奏リード・ギターが追加のオーヴァーダブでトラックとしては3つ)、オルガン系のキーボードというシンプルなバンド・スタイルですからね。
つまり、泰輝さんが左手でベースをカバーすれば、現在の鉄人バンド・スタイルでもこの曲の忠実なステージ再現が可能ということ。
是非一度は生で体感してみたい1曲ですが、さすがにこの先のツアー・セトリ入りは無理かなぁ・・・?


それでは、オマケです!
「PRETENDER」リリースとは離れた年の資料となりますが・・・福岡の先輩から授かりました1986年『JUNON』、ジュリーと宇崎さんの貴重な誌上対談をどうぞ~。


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Junon860303

Junon860304

Junon860305

Junon860306


では次回更新は・・・川越公演まではまだ一週間あるので、その間に1本考察記事を書ける・・・かなぁ。
もし考察を纏める時間があれば、せっかくなのでEMI期の再発CDで僕が購入した4枚(『架空のオペラ』『CO-CoLO1~夜のみだらな鳥たち』『告白-CONFESSION』『TRUE BLUE』の中から何か1曲採り上げられれば、と考えています!

終わったばかりの四国・九州シリーズはもちろん、この先の伊勢崎、浜松、長岡京、奈良・・・各公演に参加されたみなさまのご感想もお待ちしていますよ~。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!お久しぶりです。

行って参りましたジュリーの北部九州ライブ3ヵ所。

福岡、最高でした。ジュリーのお声はそれはそれは素晴らしく感激しました。お話もたくさんしてくださいました。続けていた禁酒の方は解禁のようです。ちょっとだけ。
また、会場の雰囲気も元気一杯。
私も頑張りました。途中のお話以外は立って聴きました。だって、ジュリーが立って歌ってくださっているんですもの、座るなんて申し訳ない。
暑くなってきたので上着を取ろうと思って、待てよどうせならジュリーと同じタイミングでと実行しちゃいました。隣の席の友人から笑われました。当たり前です。
ジュリー途中で少しだけ咳が出たようだけどそんなの全然関係ない!
「きわどい季節」良いですね~。ジュリーのバラード大好きです。

柴山さんは最後まで笑顔一杯で手を振りながら下手側に帰って行かれました。
淳さんも乗ってましたよ。演奏途中で後ろを回って上手側まで行かれました。戻りは前を通ってました。私初めて見ました。
そうそう「慕ってます!フォーメーション」3ヵ所めにしてやっと聴きとることができました。音が変わったのがハッキリ分かりました
グレースも笑顔一杯でした。ドラムをたたくときが格好いいんですね。前の席では気付けなかったわ。
大山さんの手元が見えました。今まではあまり聴こえていなかったシンセサイザーの音が少し聴けたように感じましたけど、錯覚かな?
それと、20列目中央ブロックでしたから、舞台がよく見えました。照明の素晴らしさも楽しめました。

一週間前の熊本とは明らかにお声が違ってましたね。今後はお声はまず大丈夫だと思います。
私の友人も熊本とはまったく違ったととても感動してました。

熊本は三列目下手側。淳さんが目の前でした。友人が演奏に感激していましたね。上手ね!当たり前なんですけど。鉄人バンドですから。
ジュリーはちょっと気分が乗れなかったかも・・・
まだお声が本調子ではなかったし、拍手が少ないようなことも言っていたので。
ちょうど10月8日、一年前のジュリーは南相馬だったんだなと思い出しました。

風邪を引く前の9月の長崎はA列中央ブロックでしっかりとジュリーのお姿を拝見してきました。
前半はほとんどその場から動くことなく歌っていたので私のためだけに歌ってくださったと思いました。他のところなんか見る余裕はありません。
この人が50年近く前にたった一枚の写真を見て憧れたその人なんだなと思って時間を過ごしました。

BGMは3ヵ所のうち長崎のみが「フレンドシップ」でした。
そう言えば、淳さんになにやらアクシデントがありましたね。

熊本では復刻CDを購入してきました。
澤會に予約して特典ボックスとともに既に手に入れていたのですが、ボックスが空っぽなのは淋しくて封を切らないままの保存版です。

それから小倉の音楽劇で隣り合わせたお二人に福岡で再会しました。やっぱりおみえでした。少し後ろのお席でしたけれど、ジュリーの素晴らしいお声に堪能されたことと思います。

今年はピー先生のコンサートには行けませんでした。
「白夜の騎士」は、たとえザ・タイガースが再び復活してもまず望めませんから羨ましい~。

ジュリーに会えない4月迄は皆様のブログで楽しみます。
お正月コンサートもよろしく!

投稿: 澤會佐賀県支部支部長(自称) | 2015年10月17日 (土) 01時17分

Dy 様、おひお久しぶりです。

私の「渋公」祭りはまだ終わっておりません。
18日「渋公バックステージツアー」に参加が叶いますので、おもいきり堪能して参ります。

S さんからも、応援を戴きましたので、出来得る限り悪くなっている目を皿のようにして、
多少鈍くなって来たフットワークをものともせず、ご期待に添える?ご報告を目指しますわ。

でも…「渋公」の楽屋の階段、かなりきついんですよねぇ(--;)

「Pretender」は宇崎さんが主演された映画~例の大阪三菱銀行襲撃人質立て籠り事件のドラマ化の~中でも印象的に使われていますね。
この曲は、D.T.B.B. の方を先に聴いていたので、Julie のLPで耳にした時は、ちょっとビックリした記憶が……。
楽曲そのものがいいので、どちらも聴き続けています。
宇崎さんの唄い方を聴けば映画のことを思い出してしまいますが、Julie の方は楽曲そのものをJulie の解釈で聴かせてくれます。
あまり、歌詞に入り込まず意識的にサラリと、でもJulie 独特艶やかな声音があるから、聴き手にとってはリピートしたくなる、そんな楽曲。

以前、村上・Ponta・秀一さんがご著書「自暴自伝」の中で、Julie は超多忙と云うこともあるけど、レコーディングは一回ツルッと歌ったらそれで終わり。歌手である前にカリスマなんだね。……p95に詳細あり。(*´-`)

と、ありますが、Rock じゃなくRock'n roll のスタンスにあるこのアルバムなら、このJulie の歌唱はやはり、唯一のものと思えます。
私もPonta さんのご意見には、深く頷いています。

ではでは、一気に秋全開の今日この頃ですが、朝夕は冷え込みも本格的になっていますので、風邪には十二分にご用心下さいませね!


投稿: Lchia | 2015年10月17日 (土) 08時39分

澤會佐賀県支部支部長(自称)様

ありがとうございます!

今年の九州シリーズ、終わったんですねぇ…長崎、熊本、福岡のお話ありがとうございます~。
何より福岡…ジュリーの風邪が良くなったとのお知らせが何よりです。
僕も咳の出る風邪をひいて、熱は下がっても軽い咳の症状が長引いて往生しているのです。ジュリーが同じ流行り風邪かどうかは分かりませんが、どうやら僕が次に参加する来週の川越公演は万全の喉で歌ってくれるのかなぁ、と期待を膨らませています。

音楽劇で出逢われたかたとの再会が叶って…素晴らしいことですね。
コメントでお話を聞かせて頂いたことを思い出します。不思議なことです…あの頃はジュリーのことだけでも色々なことがあったのに、いや、たぶん色々あったからこそ、細かい出来事やみなさまから聞かせて頂いたお話など、よく覚えているのかなぁ。

今年のお正月コンサートは、仕事のスケジュールと照らし合わせた結果、初日フォーラムのみの参加となってしまいそうです。1公演み僅か1日の参加は僕は久々のことで悔しかったのですが、遠方にお住まいで来れないかたもいらっしゃるのだ、とあらためて思い至りました。
レポ、しっかり書きますよ!

Lchia様

ありがとうございます!

「渋公バックツアー」羨ましいです!
これで僕の周囲ではLchia様と、あとお2人の先輩が参加されるようですので、色々お話を伺えるなぁと楽しみにしております~。
僕が興味深いのは、舞台から楽屋への道のり。通路がどんな感じなのかなぁ、と。
今ツアーの初日でしたか、ジュリーが「女の子によりかかった、と思ったらスタンドだった」と話してくれたことがありましたよね?あれ、楽屋に向かう通路の途中で下山さんのアコギスタンドにぶつかった、ということだと僕は想像しているんですよ。
どのくらいの幅の空間だったのかな~、とあれこれ考えています。

宇崎さんの歌う「PRETENDER」は確か映像で以前観たことがありました。ずいぶんイメージ変わるんだなぁ、と思いました。
ただ、細かい記憶は曖昧です。宇崎さんが歌うとサビの歌い方がジュリーとどんなふうに違ってくるのか、など、もう一度探して確認しないといけませんね。

僕の身体をいつもお気遣い頂きありがとうございます。
川越までには、何とかこの長引く症状を完璧に治します!

投稿: DYNAMITE | 2015年10月17日 (土) 12時02分

DY様 こんばんは。

私がこの歌を聴いて最初に浮かんだのが、源氏と若紫が初めて小さなきっかけで「男と女」として向き合った場面です。
「お兄様と妹」だった時には、ぼやけていたものが、生身の現実となって突きつけられ、もはや後戻りはできない。同時に見える景色が全く変わってしまうのですよね。
ぬくもりは愛しさに、嬉しさは喜びに。そして疑問は不信に、淋しさは切なさに。

この歌にはとことん純粋な男のエゴイズムを感じます。
純真な少女とすべてを包み込んで許してくれる大人の女がいつでも都合良く現れてくれなきゃイヤだ!みたいな。
究極のエゴイズムは時に崇高にすら感じてしまうのも女の性でしょうか。

P・S
宇崎さんを除けばジュリー以外の歌手がこの歌を歌ったら心の中で顔面にケリを入れます。

投稿: nekomodoki | 2015年10月17日 (土) 21時20分

DYさま

そうですか! 再販CD四枚買いましたか。
で 音はどうでしたか?

私も今日 彼は眠れないと A SAINT IN THE NIGHT を買ってしまいました。

で PRETENDER (スペル合っているでしょうか)
泣くおまえは と
しどけなく のなく 音は同じなのに 表現の仕方が違う、との考察 
あぁそうなんだ だから私は この『しどけなく』にハマってしまうんだ、と分かりました。

で 伊勢崎 キャパ1500 見渡した限りで空席はありませんでした。 
お声のほうも何の問題もなく、連日のハードスケジュールのお疲れの様子も見せませんでした。
最初の短めのMCの時 ゼーゼーしてみせるのはお決まりですね。
このMCで だいぶ御寒くなってきたと思いましたが、いや暑いですね(って、そんだけ動けば暑いでしょうが!!)
伊勢崎では、着席率が信じられないくらい高かったです。
渋公での一糸乱れぬ客席の様子を伺うにつけ、この伊勢崎でもそれを期待してしまった私は愚かでした。
渋公でのあの一体感を経験した後にコレって、沢田さんはどう思うんだろうって、余計なお世話ですよね。
だってジュリーはそんな事、とっくにぜーんぶ経験済みですものね。
私の余計なお世話をよそに、ジュリー 地方公演の独自性を楽しんでいたと思います。
あっ オープニングは 僕たちほとんどいいんじゃなあい でした。


 

投稿: ぷー | 2015年10月18日 (日) 00時12分

nekomodoki様

ありがとうございます!

おぉ、僕の「きわどい季節」の歌詞解釈と似ていますね!(違)。

いやなるほど、究極のエゴイズムですか。
言われてみますと歌詞の内容は、ジュリーが歌えばこそ、のギリギリのラインでもあり、ジュリーがそれを上品で崇高なバラードに昇華しているようでもあり、やはり特別な歌手ということでしょうかね…。

たぶんジュリーや宇崎さん以外の歌手が歌った時、成立する普遍性のある曲だとは思います。ただ、ジュリーの「PRETENDER」のようにはなり得ないでしょうね~。

ぷー様

ありがとうございます!

早速の伊勢崎公演のご感想嬉しいです!
いや、渋谷のように毎回2階席までオールスタンディング、という会場は稀ではないでしょうか。地方の会場は地方の会場として、ジュリーの方も楽しんでいると思いますよ~。

しかしオープニングはここへきて「僕達~」率が高くなったようですね。僕はツアー後半になるに連れて「FRIENDSHIP」率が高くなるのでは、と予想していたのですが。

再発CDの音質ですが、レンジの変化は明らかですけど、どの音が特にどのように向上しているか、というところまでは具体的には分からないです~。
でも、それで良いのではないでしょうか。そのあたりの僕の考えについては次の記事で書けたら、と思っています!

投稿: DYNAMITE | 2015年10月18日 (日) 12時06分

プリテンだーはオールうぇイズの演奏だったと思います。

投稿: | 2015年10月18日 (日) 14時51分

名無し様

ありがとうございます!

クレジットを確認しました。オールウェイズとなっていますね…ご指摘ありがとうござます!
道理でオールウェイズと同じ編成なわけです(汗)。
アレンジとしては少し意外な感じもしますね…。

本文にも後註入れておきます。ありがとうございました。

投稿: DYNAMITE | 2015年10月18日 (日) 15時13分

Dy 様、本日18:00より東京MXTVにて、「渋公バックステージツアー」の放映があります。

色々拝見致しました。
ええ、楽屋のお風呂場なんかも、ちゃんとご案内戴きましたし、普段は入れない照明室もバッチリ。
約1時間で、最後にJulie & 鉄人バンドの踏みしめてたステージに、最後のメッセージを参加斯々が認めさせて戴きました♪

今日は、重量挙げの三宅氏も別撮りでいらしておられ、ご挨拶をさせて戴きました。

とりあえず緊急メールさせて戴きましたので、宜しくお願い致します♪

投稿: Lchia | 2015年10月18日 (日) 16時56分

DY様 こんばんは

地元浜松公演へ行ってきました。白熱したスポーツ観戦を見た後の爽快感にも似た、とても熱いライブでしたよ。今回の私は端席でしたが、ステージ間近でメンバーの表情までつぶさに見ることが出来ました。18時には終演でしたので、まだまだ余韻に浸れそうです。

さて浜松では全編、1階席総立ち状態でした。サイドの張り出し席(2〜4階)と2階、3階席は奥行きがなく傾斜があるため着席でしたが、なぜこんなにも熱いのか?1曲目の「危険なふたり」で、声が詰まり気味だったので大丈夫かなと心配しましたが、「許されない愛」からボルテージが上がり、声の張りを押さえつつも迫力があり、3分間の歌のドラマに引き込まれました。その後も続く前半のバラードでの熱唱は、今まで経験がないほど素晴らしかったです。もちろんバンドの演奏も、相まって熱を帯びていました。

ジュリーにのせられたのか?会場の熱気にのせられたのか?はたまた、浜松の鰻パワーにのせられたのか?そんな事を考えながらのライブでしたので、とても楽しかったです。

「許されない愛」と「限界臨界」の演奏に心揺さぶられました。
オープニングは、「〜いいんじゃない」でした。気に入ってますよ、私は。

カズさんの靴は、青色の紐シューズで真新しかったです。意外でした。

投稿: BAT | 2015年10月18日 (日) 21時07分

Lchia様

ありがとうございます!

僕は、頂いたコメントのチェックが遅れてしまいました。でも、ここで情報を得てご覧になられたかたもいらっしゃるかと思います。ありがとうございます。

貴重な、記念すべき体験でしたね。
参加された先輩の中にSNSでレポしてくださったかたもいらして、僕もなんとなくですが雰囲気は味わうことができています。

照明室に立ち入れたというのは素晴らしいですね。
渋公のジュリーLIVEの照明で印象に残っているシーン、たくさんあります。特に挙げるとすれば、「PEARL HARBOR LOVE STORY」でしょうか。
新しい会場でのジュリーLIVEにも期待したいですね。

BAT様

ありがとうございます!

浜松公演速報、嬉しいです。盛り上がったようですね~。
ジュリーも風邪が治って、地元の美味しいものを食べて、絶好調だったでしょうか。「恋のバッド・チューニング」ではお茶目なシーンもあったと聞きました。

柴山さんの靴については先輩からの情報で、リーボックのスニーカー(青)だと分かりました。僕の持っているオニヅカタイガーの青(ジュリワンの時に購入しました)とは別物のようですが、いかにも軽くてはきやすそうな感じですね。
週末の川越公演で柴山さんがよく見えそうな良席を授かっておりますので、チェックしたいと思います!

投稿: DYNAMITE | 2015年10月19日 (月) 09時06分

DY様
 こんにちは。
 「PRETENDER」、いい曲ですね。『バッド・チューニング』のLPから300円値上がりして2800円になったと記憶しています。
 当時ジュリーがラジオで東京音楽学院というリハーサルスタジオで歌も同時に録音した、というようなこと言っていたように思います。ロック調の曲にはさまれて収録されたシブい曲ですね。
 このアルバムは本当に名曲揃い、今でもよく聴きます。加瀬さんには申し訳ないですが「世紀末ブルース」がシングルÅ面だったら良かったのにと個人的には思ってました。

投稿: ねこ仮面 | 2015年10月19日 (月) 13時05分

ねこ仮面様

ありがとうございます!

そうそう、そうなんですよね~。「PRETENDER」はアルバムの収録配置も最高です。次に「マダムX」が来て…ねこ仮面様はじめ先輩方はタイムリーにLPで聴いていらっしゃいますから、ここで一度レコードをひっくり返してB面1発目が「アンドロメダ」…さぞ素晴らしい現体験だったかと想像いたします。

それにしてもこの曲をヴォーカル同時録音とは信じられません。
そのことひとつとっても、ジュリーがどれほど優れたヴォーカリストであるかの証明です。様々な意味で大変な名盤ですね…。

投稿: DYNAMITE | 2015年10月19日 (月) 18時06分

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