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2015年7月14日 (火)

沢田研二 「愛はもう偽り」

『JULIE SINGLE COLLECTION BOX~Polydor Yeas』収録
original released on 1972 シングル『死んでもいい』B面


Sindemoii

disc-4
1. 死んでもいい
2. 愛はもう偽り

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いきなりの猛暑ですね・・・。
今週から、『奇跡元年』タオルに保冷剤をくるんで首に巻いて出勤しているDYNAMITEでございます。
冷えるのは首筋だけですが、これとても良いですよ~(見てくれを気にしない人限定の方法ですが笑)。

みなさま、暑さ対策は万全でしょうか。
まぁ、一昨年あたりは6月の時点でこんな感じでしたからね・・・今年はほぼ暦通りに夏がやってきた、ということでしょう。それにしても暑いです、極端です・・・。
なんとかこの暑い夏を無事に乗り切り、8月17日からのジュリーの『こっちの水苦いぞ』全国ツアーへと張り切って進んでゆきたいものです。
色々と楽しみを見つけながら・・・ね!

そんなわけで・・・今日の時事ネタ枕は当然これ。

Info20150701

今なお増え続けている新しいジュリーファン、中抜けの先輩方にとってはとてつもないビッグニュースです。これまで、拙ブログ記事に頂いたコメントでも「CDが手に入らないんです・・・」と仰っていたかたも多かった、CO-CoLO期そして建さんプロデュース期のアルバム、『架空のオペラ』『HELLO』『A SAINT IN THE NIGHT』など、入手困難だったジュリーのEMI期の名盤の数々がとうとう再発されます。

早速財布とご相談、というみなさまが全国各地にどれほどいらしゃることか。
いやぁ良かった、良かった。不安だらけの憂い多き時代に、素晴らしく明るいニュースです!

Info201507


今回インフォで僕が一番興味深かったのは、再発される各アルバムの「収録曲」明記の選曲です。
収録曲全曲の記載ではなく、それぞれのアルバムから数曲を抜粋しているのですが、単にシングル曲とあとはトラックの若い方から・・・というありがちな書かれ方ではないんですよ。「このアルバムはこの曲が推しです!」という感じになっています。
曲の個人的な好みとはまた別の話ながら、今回のインフォでの選曲・明記はジュリーファンなら大いに納得、「そうだよねぇ」と共感の選曲と言えますね。
ジュリーの歴史、特にステージの積み重ねを本当によく知る人が選ばなければ、こうはなりません。素晴らしいと思いました。


さて、この度の再発CDの中で僕がキチンとした形で所有していないものは、(ロイヤルの白は別として)『架空のオペラ』『CO-CoLO1~夜のみだらな鳥たち』『告白-CONFESSION-』『TRUE BLUE』の4枚。
ぶっちゃけまして「音源だけ」ならすべて持っていますし、『TRUE BLUE』以外は以前先輩にコピーして頂いた歌詞カードも手元にあります。
でもね・・・。

4枚まとめて買いますよ!

当然のことです。
このブログ、CO-CoLO期のアルバムの曲の記事が他の時期の作品に比べて少ないでしょ?
正直、ちゃんとした正規の商品を持っていないのに考察記事を書くのは後ろめたい、という気持ちも多少あったのです。でももうそんなことはなくなります。
購入したら、バリバリ書きますよ~。

いやぁ、『架空のオペラ』をキチンとした形で手元に持つ日が来るとは・・・ほぼあきらめていましたから感慨深いです。後追いファンのじゅり勉・最高到達点とまで言われた大名盤(いや、僕が勝手にそう言ってるんですけど)・・・現物を目にするのが楽しみ!

これらの再発商品、音質がどのくらい向上しているかは聴いてみないと分かりませんが、CO-CoLO期の3枚については低音(ベース)のエッジがかなり鮮明になっているんじゃないか、と期待しています。
「流されて・・・」とかね。

それにしても、あれほどのクオリティーを誇りとてつもない邦楽ロックの金字塔でありながら廃盤状態が長く続いていた建さんプロデュース期の5枚が、ようやく普通に購入できることになるのか~。
僕は『ジュリー祭り』後の3カ月くらいで中古を探しまくって揃えたんだったなぁ。『彼は眠れない』は確か5,000円だったし、『パノラマ』も高かった・・・(遠い目)。
まだお持ちでない新規ファンのみなさま、この機に是非ご購入を。間違いないですから!

続いて、チケットの振替、払戻についてのインフォも別便にて届きましたね。
読むと、手元のチケットをそのまま同会場の指定振替公演へと流用する場合でも、その旨記入し澤會さんへの返信が必須のようです。
指定振替公演の場合はチケットは同封しなくて良い、など細かな取り決めがあり、熟読が必要ですな~。

僕の場合は、カミさんと2人分申し込んだフォーラムのチケットが手元に2枚ありました。
そのうち1枚を僕がそのまま指定振替の8月17日東京公演で使用、カミさんはその日だと仕事の関係上たとえ早退したとしても開演時間には間に合いそうもない、ということで参加を断念・・・払戻を希望させて頂くことになりました(当初はこのブログでカミさんの代わりに僕の隣で参加してくださる奇特なかたを募るつもりでしたが、澤會さんがここまで綿密に手を尽くしてくださったのですから、素直にそのまま対処させて頂くことがベスト、と判断しました)。
つまり記入欄にはまず「A」と「C」2箇所に○印をつけ、1行でフォーラムのチケット2枚分それぞれ「指定振替」「払戻」1枚ずつの希望を記入、チケットはカミさんの1枚分のみを返送する、ということになります。
人によってはもっと複雑かつ複数の会場のチケットについて様々な対処パターンがあるのでしょうから、みなさま慎重に記入して返送しましょう!


それでは本題。
『こっちの水苦いぞ』全国ツアー初日がひと月ほど延びた期間を利用し、拙ブログではGRACE姉さんのご回復を日々祈りつつ、当初はあきらめていた「ジュリーの歌ったKASE SONGS・考察記事全曲制覇」へと方針を改め、猛暑の中頑張ってまいりますよ~。

今日は、72年のヒット・シングル『死んでもいい』のB面「愛はもう偽り」をお題に採り上げます。
非常に語るところの多い、これまた加瀬さんが両面の作曲を手がけた素晴らしい名シングル。今日はB面「愛はもう偽り」はもちろん、既に記事執筆済のA面「死んでもいい」についても再度補足的に触れながらの考察をお届けいたします。
伝授!

『死んでもいい/愛はもう偽り』は、ジュリーの歴史上とても大きな意義を持つ「最初の1枚」。
「許されない愛」でソロ歌手としての地位を不動のものとしたジュリーのシングル・セールス戦略の中、この4枚目のシングルは両面ともに演奏クレジットが「井上堯之グループ」とハッキリ明記されています(手元のポリドール・イヤーズのシングルコレクションBOXより)。
東海林先生のアレンジを、井上バンドが仕上げた最初のシングル、ということになるのですね。

僕は以前ジュリワンのセットリスト予想シリーズで「死んでもいい」の記事を書いた時にはそのクレジットに気づかぬまま演奏考察をしてしまっているのですが、そこで「演奏が尋常ではない!」と書いた通り、このシングルは完全にロック・バンドによる音なんですよ。
そして・・・その「ロック性」はA面「死んでもいい」よりもむしろB面の「愛はもう偽り」の方で強い主張を感じます。これもまた「ジュリーのシングルB面は名曲の宝庫」の一例でもあります。

堯之さん達はおそらく東海林先生が用意した小節割り、コードが明記されたスコアを元にレコーディングを行っていたと想像しますが、そのスコアのコーダ部には「Am→D7」のコード表記と共に

「ad rib...F.O」
(アドリブによるリピート&フェイド)

と書かれていたんじゃないかなぁ。
そうでなければ、この曲のエンディングの演奏はこうはなっていないと思うのです。

また、井上バンドのアンサンブルとブラス・ロックの融合は、僕の音楽嗜好の原点でもある『太陽にほえろ!』サウンドトラックの演奏と完璧に一致。
フィルでオクターブ上のトニックの単音へと弦をすべらせるサリーのベースなどは、正にそのもの。
ギターにしても鍵盤にしてもドラムスにしても、ホーン・セクション(細かいところでは、「愛のきずな♪」の箇所で渋い音階で噛んでくるトロンボーン・パートが素晴らしい!)にしても、聴いていると幼少時に刷りこまれた「音」が血を躍らせる・・・僕にとっては少年期の郷愁とともに、本当に理想の音楽がここにあります。

ただ、『太陽にほえろ!』の初期サントラ(速水さん加入以前)とこのシングルでの井上バンドの演奏を比較した場合に異なる点もあって、サントラの方は演奏のメイン(一番目立つ主旋律)がトランペットやサックスなどのブラス・パートなんですね。
堯之さんのギターや大野さんのキーボードは、アレンジ上の多少のソロ以外はビッグバンドで言うところの「リズム・セクション」の役割を担っています。

ところが・・・これは「死んでもいい」の記事でも書いたことですが、この「ジュリー・シングル最初の井上バンド演奏の1枚」は、豪快なホーン・セクション・アレンジを擁しつつも、堯之さんのギターが完全にブラスを食ってしまっているという・・・。
スタジオ・ミュージシャンによる「許されない愛」のドアーズのようなリード・ギターもとてもカッコイイですが、演奏の主役、とまでは言い切れません。同じ「ブラス・ロック」でも「許されない愛」以上に「死んでもいい」「愛はもう偽り」のロック性が高いのは、この堯之さん入魂のギター・トラックがあればこそ、でしょう。
特に「愛はもう偽り」エンディングの堯之さんのソロは名演中の名演・・・これが、一般的には「アイドル」としか捉えられていなかった頃のジュリー、72年のシングルとはね・・・。畏るべしです。

前シングル「あなただけでいい」より、こちら「死んでもいい」の方が好き!と仰るジュリーファンの先輩方はとても多いようです。そんな先輩方はおそらく、それと気づかぬうちにこのシングルの井上バンドの演奏、そしてその演奏とシンクロしているジュリー・ヴォーカルのテンションの高さを敏感に感じとっていらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん「あなただけでいい」も大変な名曲ですが、よく似た曲想だけに、演奏面は「死んでもいい」の方に軍配が上がるかな、とは僕も思います。
(ただし「あなただけでいい」も、いざLIVE演奏となると豪快な3連ロッカ・バラードへと昇華します)

さてさて、「愛はもう偽り」も、長崎の先輩から長々とお借りしてしまっているお宝本『沢田研二/ビッグ・ヒット・コレクション』にスコアが掲載されています。

Faded1

相変わらず大らかな採譜ではありますが、初心者用としてはこう採譜する以外なかったかもしれません。
「ギターの初級で習うコード群だけ(で弾ける)」とのアドバイスがありますが、それはあくまで簡易伴奏化された採譜形式についての話。
その実はこの曲、細部に渡ってギター1本で伴奏再現しようとすると初心者としてはなかなか難しい・・・いわゆる「分数コード」が肝となっている曲なのです。

加瀬さんらしいポップでキャッチーな短調進行を重視するなら、例えばAメロは

あなたは行くのか  朝もや   の    街を
Am        Am(onG) Am(onF#)  Am(onF) E7

コートの襟立て   僕だけ  を     残し ♪
Am       Am(onG) Am(onF#) Am(onF) E7


このクリシェですね。
「Am」を押さえながら、小指或いは親指を使ったフォームで低音の下降をフォローしますと、ギター1本の伴奏でもグッと原曲の雰囲気に近くなります。
僕としては、「G」音の3フレットを小指、「F#」音の2フレット、「F」音の1フレットを親指で押さえたいところ。そうすれば、「Am」のフォームを逸脱せずにベースラインとリード・ギターまで網羅できますからね。

ちなみに「愛はもう偽り」についてはさすがに今後のLIVEで歌われることは無いと思いますので逆に書いてしまうと、もし鉄人バンドでこの曲が演奏されるとすれば、下山さんは僕と同じフォームでAメロを弾くと思うんだ~。親指でネックをむんず!と掴む感じで。
ずいぶん前に下山さんのブログで指紋が消えかかっている左掌の写真を見た時、指の長さや関節の感じが自分ととても似ているなぁ、と思ったことがあるんですよ~(僕も指は結構長い)。まぁ、ギターの腕前は天と地いやそれ以上の大差がありますが・・・。

あと、上記スコアで採譜されていないコードで最も重要だと思うのは


もう   偽 り ♪
Fmaj7   E7 Am   D7

この「D7」。マイナー・コード進行に挿し込まれた、尖ったロックの主張です。
このコードがあるだけで、まるでクリーム(←クラプトンが在籍したバンド名です。ジュリーファンのみなさまなら、彼等の代表曲「ホワイト・ルーム」はジュリーのカバー・ヴァージョンでよくご存知でしょう)みたいな曲になるんですよねぇ。
最後のギター・ソロ部でも、この「D7」の和音は最大限に生かされています。

A面「死んでもいい」もそうですが、そうした井上バンドの最高にロックな演奏を得て、「愛はもう偽り」のジュリーのヴォーカルは炸裂しまくっています。

僕のもとに すべてを棄て
E7   Am      Dm           Am

来ると言った あの言葉は ♪
E7     Am       D7  F      E7

「すべてを棄て~♪」或いは「あの言葉は~♪」のロングトーン・・・凄まじいです。
しかもそれぞれニュアンスが違う・・・「棄て~♪」は濁音を発声しているかのようなギリギリとした怒りの歯軋りのようでもあり、「言葉は~♪」は究極の嘆き、悲しみにわなわなと語尾を震わせます。
それがまったくあざとく聴こえないのは、ジュリーがバックの音に完全にシンクロしているからでしょう。

山上路夫さんの作詞は、当然ながら「許されない愛」「あなただけでいい」の近作シングルの流れを受けてコンセプト提示を受け作られたものと考えられます。
その上でこのジュリーのヴォーカルを聴くと、これはコンセプト・アルバム『JULIEⅡ』の追加テイクのような作品としても受け取ることができますよね。
ストーリーで言うと、「この愛に命をも賭す」と歌う「愛に死す」と、「忘れられないけど、忘れようあなたを」と歌う「許されない愛」の間のシチュエーション。
船長の長い航海からの帰還を受けて、少年に別れ話を切り出す船長夫人・・・「僕との愛を誓ったはずじゃないか!」と大きなショックを受け感情を剥き出しにする少年(=ジュリー)の姿が浮かびます。
それに

おぼえていないか からだを  寄せ    合い
Am        Am(onG) Am(onF#) Am(onF) E7

港の夜明けを ながめた あの    部屋 ♪
Am  Am(onG) Am(onF#) Am(onF) E7

2番Aメロで歌われているこの回想は、間違いなく「純白の夜明け」(加瀬さん作曲!)で少年と船長夫人が結ばれたシーンを踏まえた描写ですしね。

さらに考えれば、シングルA面の「死んでもいい」はその直後・・・「許されない愛」と同時系列かその前後のワンシーンを描いた作品、と捉えることもできそうです。

Img427

Img444

Img428


「許されない愛」から「あなただけでいい」「死んでもいい」の徹底したコンセプト継承。「ジュリーと言えば・・・」と、当時の雑誌もイメージ・フォットの作りやすい歌手だったでしょうねぇ。


僕がこの世で最も愛するアルバム『JULIEⅡ』の世界をさらに深化させてくれるようなシングル・・・いやぁ今さらながら凄いシングルがあったものです。
そして、当時20代前半のジュリーが「捨て身で愛の激情を歌う」ことにどれほどのインパクトがあったか、と追体験できるシングルでもあるのですね、これは・・・。

「セットリストのことはなるべく考えずに加瀬さんの曲を書き続ける」などとは言っていますが、「愛はもう偽り」は無理としても、正直A面「死んでもいい」には少しだけ今ツアーでのセトリ入りを期待しちゃってます。
リードギターは柴山さんが弾くのかなぁ。それに「死んでもいい」は、下山さんが「僕のパート」を一部新たに作るパターンのアレンジになると思われます。
うぅ、物凄く楽しみになってきた・・・。
イカンイカン、邪念は捨てねば!


それでは、オマケです!
『女学生の友』72年9月号付録、『沢田研二魅力写真集』全ページをどうぞ~。


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それでは今後の更新ですが・・・。
「ジュリーの歌ったすべての加瀬さんの曲」のお題は残すところあと僅か3曲となりました。ツアー初日までには充分日数もありますから、このあたりでジュリー・ナンバー以外の加瀬邦彦・作曲作品をお題に、短い文量で2つほどの記事を書こうかなぁ、と考えております。

まず次回は、「熱心な加瀬さんのファンでもこの曲はご存知ないかたが多いのでは?」と思っている、東映戦隊モノの主題歌およびエンディング・テーマを並べ、この機にみなさまにご紹介いたします。
昭和のヒーローものの主題歌をナメではいけませんよ~。真にプロフェッショナルの作詞家、作曲家が、番組のコンセプトをキチンと踏まえ心血注いで制作した名曲ばかりですから。現代ではまま見受けられる、歌詞中にヒーローの名前すら出てこない安易なタイアップとは、志からして違うのですよ。
当然、我等が加瀬さんもプロの真髄をいかんなく発揮し、格の違いを見せつけています。
多少マニアックな話もすると思いますが(汗)、よろしくおつきあいくださいませ~。

GRACE姉さんが退院されたと聞きました。
姉さんのご快復、そして、ジュリーとジュリーの大切なすべての人達の平穏と今後の無事を祈ります。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

DY様 こんばんは。

GRACEさん退院されたようで本当に良かったです。
「JULIEⅡ」の追加テク・・・「許されない愛」からの三部作、と認識していましたが、なるほど言われてみればその方が納得です。
後追いで順を追って聴く方が、全体を俯瞰しやすいのかもしれませんね。
堯之さんのエンディングのギターソロ、久しぶりに本気で(笑)聴いてみました。正統派ロックギター炸裂って感じですよね。

「ビッグヒットコレクション」を見ながら思い出したんですが、昔ジュリーと堺正章と井上大輔の3人で特番やってた時に、向こうの曲をカバーする時のことで、大輔さんが
「ソバを弾く」
と言ってジュリーとマチャアキが大受け、
司会者が「エ?」と聞いたら
「要するに譜面どおりじゃないってこと。」
「そうそう、だいたいこんなんな~って。」
このコレクションの採譜もこんなんなモノだったんじゃない・・・でしょうね、。

投稿: nekomodoki | 2015年7月14日 (火) 23時17分

nekomodoki様

ありがとうございます!

GRACE姉さん…焦りやプレッシャーも感じていらっしゃるかもしれませんが、今はただゆっくり静養されて欲しい、とひたすらに願っています。

「ソバを弾く」…そんな言葉があったとは。初めて知りました。
僕は最近、いつか執筆する「午前3時のエレベーター」の考察資料としてスパイダースの1st&2ndの合体CDを購入しました。大好きなビートルズ・ナンバーのカバーが結構あるんですけど、微妙に本家とは違う、良い意味で適当な感覚があるんですよ。堺さんもそのあたりを感じていたんでしょうね。
もちろんタイガース時代のジュリーも。でも、タイガースのビートルズ・ナンバーは意外に(?)キチンとカバーしていますよ。演奏のガレージ感は独特ですけど。

「愛はもう偽り」エンディングの堯之さんのソロは、決して超絶テクニックを駆使している、というわけではなくて、「魂が注入されまくっている」感じが強いです。よほどストイックに取り組んでいなければこのトラックは生まれなかったでしょう。
ハッキリと「堯之さんのソロ」と判明しているものの中では屈指の名演だと思います。

投稿: DYNAMITE | 2015年7月15日 (水) 09時14分

DY様、いつもご伝授ありがとうございます。
先日行った中古CD店で「GLORIOUS20」を発見!発売当時2枚セットで2000円が、500円。更に会員特典で10%off(セコイ!)の450円で購入。若い頃は、ベスト盤には興味が無く持っていませんでした。帰宅後、開封してジャケットの2倍の初々しいジュリーのステージ写真を拝んで、この写真だけで450円の価値があると自己満足でした。しかし、ちゃんとレコード聴きなさい!のタイミングのご伝授。拝聴しました。若い若いジュリーの熱唱。あの頃、若くて音楽的にあまりにも無知だった私には理解できなかったゾーンに、少しずつ入っていけそうです。8月17日のフォーラムのどこかで私も、初日を迎える予定です。

投稿: しぶ姐 | 2015年7月15日 (水) 19時43分

DY様
 こんにちは。私が住む近畿地方には台風がすぐそこまで迫って来ています。ずいぶん蒸し暑いです。
 「死んでもいい/愛はもう偽り」の興味深いのは東海林修さんのアレンジで井上バンドの演奏という組み合わせだと思います。井上バンド・演奏の楽曲はほぼ例外なく大野さんか堯之さんの編曲によるものばかり(『チャコール・グレイ~』の船山基紀さん編曲の楽曲はクレジットはありませんがスタジオ・ミュージシャンの演奏だと思います、話逸れましたが)、同時期リリースのアルバム『今僕は倖せです』の流れなのでしょうか。
 後奏のカッコ良さはB面離れした?凄みがありますね。この曲、ライブ演奏されたことあるのでしょうか?当時のライブ経験者の先輩方に是非うかがってみたいところです。
 正直前シングルの「あなただけでいい」があまり好きではありません(平尾先生、あくまで好みの問題でつまらないという意味とは違います)。もろ歌謡曲というか、歌大き過ぎ?みたいに聴こえて「許されない愛」のいい感じが途切れたみたいで。でもこの「死んでもいい/愛はもう偽り」は個人的に満足なカップリング、ただセールス的には前作以上というわけにはいかなかったようですね。

投稿: ねこ仮面 | 2015年7月16日 (木) 13時10分

しぶ姐様

ありがとうございます!

『GLORIOUS20』…そんな編集盤があったのですね。以前どこかで先輩に教えて頂いたような気もしますが、ヒット曲に加えてシングルB面を盛り込んだ内容だったのでしょうか。70年代のジュリーはそうした編集盤のレコードが多かったのですね。

僕もたまにレコードを含む中古CD屋に行くことがありますが、老舗の有名店ですとジュリー関連の商品価値を把握していてお値段が高いです。450円は破格ですよ。穴場のお店だったんですね。
(僕も「sur←」の中古CDはそんな感じの穴場のお店で安値で購入しました)

今回のツアーは「ひょっとしたら70年代ナンバーが多くを占める近年としては例外的なセットリストになるかも」などとついつい夢想しがちになっています。
できるだけセトリのことは考えないようにしながら、初日までの残す日々、加瀬さん作曲作品の考察に邁進したいと思います。

ねこ仮面様

ありがとうございます!

そうか…言われてみますと「井上バンドの演奏×東海林先生のアレンジ」というパターンのレコーディング作品はこのシングル盤だけかも…。
サリーが70年代前半の井上バンドを振り返り、「スコアを見て演奏する、という慣れないこともしなければいけなくなった」と語っていたことがあって、僕はそれはおもに『太陽にほえろ!』サントラのことだと思っていました(『太陽~』初期の挿入曲には、「仲間のテーマ」など、大野さんのアレンジではない曲もいくつかあるのです)。
『死んでもいい/愛はもう偽り』もそうだったんですねぇ…。

「あなただけでいい」については、僕もレコーディング・テイクにはさほど思い入れを持ちませんが(名曲ですけど)、ライヴ・テイクは凄く好きですね~。
ジュリーのヴォーカル、バンドの演奏ともに、「おまパラ」顔負けの、珍しい短調ロッカ・バラードになっていると思います。

投稿: DYNAMITE | 2015年7月16日 (木) 15時50分

DYNAMITEさま
チケットの振替、返送の丁寧なご伝授。。。
本当にありがとうございましたーー!!
実は、指定振替日にそのままスライドできたため、早とちりにもそのまま放置しておりました(汗
某所でDYさまの注意喚起を拝見し、ええーっAに丸をして返送するのか!そこで初めて、切手を貼った返信用封筒が同封された意味に気づいた私。ジュリーに返事するのねとイソイソと投函して満足しておりました。
で、昨日。この記事拝読。。。ぎゃあああ
そうか!!公演日記入もしなきゃいけなかったのだ
と、再々度インフォメーションを読み直したら、しっかり書いてあります。
ただでさえとても複雑な処理を抱えた澤會に、さらに面倒をかけてしまいます。
もしや、と、もうひとつの指定振替チケットをを持っているジュリ友さんに確認したところ、やはり、放置→Aに丸→封筒こじ開け会場枚数記入、とギリギリセーフでした。
あんなに周到に考え抜かれたお知らせを、熟読根気、理解能力のないファンでジュリーに申し訳ないです(涙
こんなに間抜けなのは私たちくらいでしょうが、情けなくて。。。
DYさまの透視能力には恐れ入ってますの(゚ー゚;
恥ずかしながら、ご報告まで。

投稿: りんだ | 2015年7月16日 (木) 18時34分

りんだ様

ありがとうございます!

いやぁ、おそらく指定振替が可能なかたの半分くらいは「自分は特別何もせずとも大丈夫」と、インフォをあまり丁寧には読まれていないのではないでしょうか。

もちろん、何もせずとも指定振替の会場へは問題なく入場できるはずです。ただ、今回の澤會さんの労力を厭わない細やかな対応…特に大変だっただろうなぁと思うのが、該当のチケットを購入した人すべてを調べあげ、そのすべての人のために切手を貼った返信用封筒を作成する、という作業だったのではないでしょうか。
その、一般世間の会社ではあり得ないほどの丁寧な作業をしてくださったスタッフさん達にはやはり、「しっかり拝読しました。私は指定の振替会場で大丈夫です」とお知らせしてあげたくなりますよね…。

『探偵』DVDの作曲者誤記の際の対応時にも思ったことですが、澤會さんは「利」の追求よりも何よりも、本当にジュリーの志を共にしている会社なんだなぁ、と今回のインフォに感動させられた次第なのです…。

投稿: DYNAMITE | 2015年7月16日 (木) 19時54分

DY様 こんにちは

まずは感謝を
振替の返送に関する注意喚起の件、私もうっかり組でした。きちんと読み直した上、返送いたしました。ダイナマイトさんのコメントを読んで頷くものがありました。なので返送封筒には、澤会スタッフさんへの簡単な感謝と激励のメッセージを添えさせていただきました。気持ち良いですよ。コンサートが待ち遠しくワクワクして来ました。
ありがとうございました。いつもながら、ダイナマイトさんの細やかな気遣いには頭が下がります。

お題曲はリアルタイムではありませんが、『ビッグヒットコレクション』歌本と共にシングルレコードで聴いていました。初期の歌はどれもドラマチックで、情感溢れる歌に圧倒された記憶が残っています。でも譜面を見ると、意外とシンプルなフレーズが多いなあと思いました。「あなたは ゆくのか あさもやのなかを…」「ぼくの もとに すべてをすて…」などは余りにも単純過ぎませんか?とツッコミたくなるくらいです。「許されない愛」「あなたへの愛」のシンプルでいながらドラマチックさのあるところが似ていて、やはりプロの成せる技なんだなあと思います。

投稿: BAT | 2015年7月18日 (土) 09時27分

BAT様

ありがとうございます!

いやぁ、澤會さん本当に大変ですよ…。今回の振替希望の締切が21日消印、ということは週末までには変更会場希望者を纏め上げ、8月後半からのツアー各会場の座席抽選を行い、月末もしくは8月頭にチケットの発送…休む間もなさそうです。

実は、払戻を希望したカミさんのフォーラムのチケットについて、一時は鹿児島宝山ホールに会場変更希望して僕が行こうか、と丸1日悩みました。結局断念しましたが…。
人によっては色々と考える余地もあり、インフォを熟読するにこしたことはありませんね。

山上さんの詞は、難解な言い回しがありませんが、その上で描かれるドラマティックな情景は、仰る通り正にプロの技です。
ただ、フレーズがシンプルなだけに、歌い手によって「伝わり方」のインパクトも大きく変わってくる詞なのではないかと思います。
ジュリーはやはり70年代前半のこの時期から、その点ただ者ではなかったんですねぇ…。

投稿: DYNAMITE | 2015年7月19日 (日) 18時54分

聴きたいです「愛はもう偽り」。ご伝授を読めば読むほどに。

あ~悲しい!悲しすぎる!
当時高校生だった私は、発売されるたびにシングルレコードを購入することはできませんでした。
誠に残念ながら持っておりません。つまり、眺めることもかないません。

ここはやはりB面コレクションを再販していただかねば。もしくは、シングルコレクションボックスの再販を。
その日まで、またもや忍耐の日々です。待ちますとも。

若いジュリーの写真いいですね!
幼いジュリーの写真も可愛いですね!
よく撮って残してあったのね 。感謝します。何枚かは中学生の頃だったか見た記憶があります。バイクに乗っている写真。その他。

さて、チケット振替用紙返信いたしました。日程が随分と後になりましたけど、友人と中止じゃなくて良かったねと話しています。
枠外にCD再販のお礼を記入して送りました。

CDの注文も終了です。勿論全部。届くのがとてもとても楽しみです。やはり発売順に聴くのがいいかしら。迷ってしまいます。嬉しい迷い♪
その前にDVDが届きます。「山河燃ゆ」。随分と以前から完全版を待っていましたから、こちらも楽しみです。嬉しい 悲鳴!

なんだか嬉しいことが続きます。顔晴ります。

投稿: 澤會佐賀県支部支部長(自称) | 2015年7月20日 (月) 00時51分

澤會佐賀県支部支部長(自称)様

ありがとうございます!
お返事遅くなりすみませんでした。

周囲の先輩方もB面曲をCDでお持ちでないかたは意外と多くて…B面コレクションの再発が本当に待たれますね。
僕は『ジュリー祭り』後ひと通りアルバムを揃えてから、思いきってポリドールのシングルコレを大枚はたいて購入しましたが、買って良かった、と思いました。今回の加瀬さん作曲作品の記事を書く際、改めて「シングル盤」として聴く機会を得ています。
今は中古でさらに値が上がっているようですね…。

バイクに乗った写真はよく見ますよね~。
あと、タイガースから70年代のジュリーは食事のショットも多いように思います。本当にいつもカメラが周りにあったのでしょうね。

EMI期のCDは一般のお店でも予約が始まっているようですが、今回は澤會さんに注文しようかなぁと考えています。今から手にするのが楽しみです!

投稿: DYNAMITE | 2015年7月21日 (火) 09時08分

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