沢田研二 「テレフォン」
from『S/T/R/I/P/P/E/R』、1981
1. オーバチュア
2. ス・ト・リ・ッ・パ・-
3. BYE BYE HANDY LOVE
4. そばにいたい
5. DIRTY WORK
6. バイバイジェラシー
7. 想い出のアニー・ローリー
8. FOXY FOX
9. テーブル4の女
10. 渚のラブレター
11. テレフォン
12. シャワー
13. バタフライ・ムーン
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どうやら、今年の秋くらいに「”Rock 黄 Wind”の記事の準備しなくちゃ!」などと慌てる事態はまったく考えておかなくても平気そうだな~。
・・・と、この5月の時点で早くもタイガース(阪神の方)に見切りをつけてしまった今日この頃(泣)、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
しかし、12球団の中でも上位と思えるメンツとスキルが揃ってて、何故今この成績なのか分からん・・・。
(僕が阪神の愚痴をブログに書くとその後不思議と勝ち出す、という毎度の流れに少し期待)
気をとり直しまして。
前回「みんないい娘」の記事で、「実は加瀬さんはハードな短調のロック・ナンバーの作曲が得意」と書きました。ジュリー・ナンバーにその多くの例があるわけですが、その上で「みんないい娘」にはどこか懐かしい60年代回帰のアレンジが施されている、とも。
今日採り上げるお題はその逆。
ポップス職人・加瀬さんの作ったハードな短調のナンバー、そこに今度は「新しい」ロックのセンスを感じさせる伊藤銀次さん渾身のアレンジが採り入れられた、これまた加瀬さん作曲の名曲です。
ロック・ヴォーカリスト・ジュリーが完全覚醒した大名盤、『S/T/R/I/P/P/E/R』から。
「テレフォン」、伝授です!
同じような感覚のファンも多いかと思いますが・・・アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』の中で「テレフォン」は次収録曲「シャワー」とメドレー形式になっていて、2曲セットでの印象が強いです。
以前執筆した「シャワー」の記事で、先輩方から頂いたコメントにそんなお話もありました。
それぞれの作曲者は加瀬さん、建さんと異なっていますが、アルバム収録曲の中でこの2曲は格別ハードなアレンジ・アプローチが施され、なおかつその2曲が連続で矢継ぎ早に繰り出される・・・カッコ良い「ロック・アルバム」の曲並びですよね。
またこれは、前作アルバム『G. S. I LOVE YOU』での「SHE SAID・・・・・・」「THE VANITY FACTORY」の曲配置アイデアの踏襲をも思わせます。
いずれのアルバムもラス前に「過激な」メドレー2曲の繋がりがあり、オーラスにはジュリー作曲による明るいナンバー(「G. S. I LOVE YOU」はバラードですが、明るい曲ですよね?)が配され名盤の締めくくりとなる・・・アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』の場合は「バタフライ・ムーン」が「アンコール」的なハッピーエンドの役割を持ち、その直前の「テレフォン」~「シャワー」はクライマックス的(LIVEで例えるなら、セットリスト本割の最後の2曲)な役割。僕にはそんなイメージがあります。
さらに、「SHE SAID・・・・・・」のエンディング(次曲へのメドレー導入部)と、「テレフォン」のそれとはかなり似ています。ジュリーの「Crazy テレフォン Crazy・・・」のシャウトから「ブツッ」と音が途切れて「シャワー」のイントロに行くあの感じ。
タイムリーでアルバムを購入されていた先輩方は「あっ、『G. S. I LOVE YOU』のメドレー2曲が繋がるパターンに似てる!」と思われたのではないでしょうか。
「シャワー」の記事で僕は銀次さんのアレンジにザ・キュアーを連想する、と書いたのですが、それはこの「テレフォン」も同様です。
サイケ度は「シャワー」の方が高く、「テレフォン」にはパブ・ロックの要素も大いに混ざっているとはいえ、やはりこの「繊細にして狂乱」のギターに、ロバート・スミスのイメージが重なるんですよ。
で、「テレフォン」にしても「シャワー」にしても、その数年後にキュアーが確立させていく独特の音楽性(良い意味で退廃的でダークな雰囲気のサウンド)までをもこの81年のジュリーのアルバムで先取りしてしまっているかのようなアレンジになっているのです。
銀次さん、本当に冴えまくっているなぁ、と今回改めてこの2曲を聴き驚嘆させられました。
このアルバムでのエキゾティクスのレコーディングは、ジュリーのヴォーカルを含めてほぼ一発録りだった、と先輩に教わったことがあります。
そんな中このアルバムはロンドン録音ということで、当時旬であったパブ・ロックの雄・・・現地のゲスト・プレイヤーとしてビリー・ブレムナー(僕がこの世で最も敬愛するギタリストです)がスタジオに招かれ、いくつかの曲で間奏リード・ギターを弾いています。
それらの曲の場合、エキゾティクスの一発録音は「間奏以外」のトラックに限られ、あらかじめリード・ギターの後録り部分を空けてあったようです。
必然、ビリー・ブレムナーがリード・ギターで参加している4曲・・・「BYE BYE HANDY LOVE」「DIRTY WORK」「バイバイジェラシー」「想い出のアニー・ローリー」は、ギター・トラックが柴山さん、安田さん、そしてビリーのパートと合わせて3トラック存在することになります。
ところが、すべてエキゾティクスのみの演奏である他収録曲の中に、やはりギターが3トラックを数える曲があるのです。つまり、柴山さんか安田さんが片方のトラックを後から追加録音している、ということ。
「テレフォン」はその例に当てはまります。
何故、曲によってこうしたレコーディング・スタイルがとられたのでしょうか。
アレンジの問題・・・それとも?
ここで、「一度は録音されたビリー・ブレムナーのギターがボツになった」という可能性を僕は考えます。
『S/T/R/I/P/P/E/R』収録曲の記事でこれまで何度か書いているんですけど、このアルバムでのビリーのいくつかのリード・ギター・テイクについて僕は「彼本来の持ち味が抑えられ、丁寧に丁寧に、という感じで慎重に弾いてしまっている」と感じています。
「軽い気持ちでスタジオに来てプレイバックを聴いてみたら、東洋の若いバンドの凄まじい腕前にビビって緊張してしまった説」というのを僕は以前から唱えているんですけど(半分冗談ですが半分は本気です)、何度も書いてきたように、他でもないビリー・ブレムナーの大ファンであり信奉者である僕がそんな推測に囚われるほどエキゾティクスというバンドの演奏は凄い、ということ。
だからこそ、ひょっとしたら「テレフォン」あたりはビリーが間奏箇所でいざ一度テイクを録ってはみたけれど、周囲が期待するほど上手くいかず採用されなかったのでは、などと考えてしまうわけで・・・。
まぁ、ビリー・ブレムナーのそんな話は僕の勝手な邪推に過ぎなかったとしても、(左右いずれかのサイド・ギターを、ノンクレジットながら銀次さんが演奏し、すべてのトラックについて一発録りである可能性も考えられなくはないですしね。
とにかく早く『S/T/R/I/P/P/E/R』制作秘話が読みたいよ~銀次さん!)「テレフォン」の柴山さんのギターがアルバム収録曲の中でも特に凄い、ということは歴然の事実です。
リード・ギターが主役となる箇所は最初の間奏とエンディングに向かっていくリフレイン部と、2つあります。狂乱のフレージングがキュアーのロバート・スミスを思わせる、というのは先に書いた通りですが、音色やサスティンにはミック・ロンソンっぽさも感じます。
弾いているのはレスポールなのかなぁ?
もちろん演奏が凄いのはギターのみにあらず。
建さんのベースもキレッキレで、例えばAメロの一見シンプルなラインにしても、最後の1音に下降、上昇の2パターンがあったり、サビも1番と2番では「アドリブかな?」と思える変化があったり。
素人だと「ここはこのパターン、ここは別のパターン」とあらかじめ決めておいて演奏に臨むことをまず考えますが、建さんレベルになるとその時々のバンドのグルーヴを察知して、瞬時にフレーズ・パターンを使い分けているのでしょう。脳と指が連動するんですね。
上原さんのドラムスも素晴らしい熱演。激しいテンポチェンジのある曲は、ドラマーとしても血が沸き立つのでしょうか・・・気合入りまくってブッ飛んでます。
どのくらいブッ飛んでるかというと、「明日への線を切る♪」直前のフィルで左右のスティックが激突しちゃうくらい。ここ、みなさまは聴きとれるかなぁ?
1番の「電話の線を切る♪」直前のフィルと比べてみると分かりやすいと思いますが・・・。
こういうテイクが正規音源として生かされるのが、エキゾティクス「一発録り」の証明であるし魅力なんですね。建さんのベースもそうですが、「逸脱する」ことが逆に全体のレベルを押し上げています。
その一方で、僕は新規ファンだからということもあるのでしょうが、今回改めて「テレフォン」のリード・ギターを聴いていた時脳内に浮かんだ映像が、銀髪の柴山さん・・・つまり、現在の鉄人バンドで演奏している柴山さんの姿だったり。
ここ数年で生で体感している「Pray~神の与え賜いし」とか「1989」のソロと重なるのでしょうか。
そうなると、あとは自然な流れで・・・「テレフォン」のギター・サウンドのもうひとつの特徴である、ディレイを駆使した無気味でおどろおどろしい右サイドのギターに耳が行くと、今度は”青くせめぎあう霊”の映像が浮かびますし、尖りまくったオルガンの刻みは「3月8日の雲」の泰輝さん、サビで倍速のシャッフルになるドラムスは「ねじれた祈り」のGRACE姉さん・・・というふうにね。妄想が繋がっていきます。
この曲、ひょっとしたらエキゾティクス期のジュリー・ナンバーの中で鉄人バンドでのステージ再現が最も似合う曲なんじゃないの?と思えてきました。
建さんのカッコ良いベースラインも、泰輝さんの左手に期待できますし(この曲の西平さんのパートは2つの音色合わせて右手だけで再現可能です。もちろん素人が簡単に弾ける演奏ではないですが)。
実現はしないでしょうけどね・・・。
演奏、アレンジが狂乱なら、歌詞はシュール。
「テレフォン」ではある意味、三浦さんの「容赦無さ」が炸裂しているように思います。男にとって「女性には見せたくない」部分での「リアル」を感じる歌詞です。
Ah…… 昨夜忘れた赤い皮のダイヤリー
B♭ Dm
誰に逢うのか 知ってるのさ MY ANGEL ♪
C B♭ Dm
他の男とのあれやこれやをしたためたダイヤリーを部屋に忘れてゆくとは・・・そんな粗忽で恥知らずな女なぞには、キッチリ電話に出てどやしつけてしまえ!
・・・と、女性ファンは思ったりするのかな?
しかし
男には~、それが~、できないのだよ~♪
「日記を盗み見た」などとはとても言えなくて、イジイジしちゃってる、自暴自棄になってるわけですね。三浦徳子さんは、こうした「男心の機微」には本当に深い理解のある素晴らしい女流作詞家さんです(笑)。
それではいよいよ、加瀬さんの作曲について。
ジュリーファンのみなさまに「この曲の印象をひとことで言うと?」とお尋ねしたら、「カッコイイ曲」「斬新な曲」といった感じの答が返ってくるでしょう。
しかし、実は加瀬さんが作った「テレフォン」のメロディー、コード進行自体は王道過ぎるほど王道なんです。変則的なところはまったく無いんですよ。
三浦さんの歌詞とエキゾティクスの演奏、銀次さんのアレンジで「過激」に拍車がかかり、イメージが相当発展した形で仕上げられた「テレフォン」。その意味で、音源完成までの手管は、『G. S. I LOVE YOU』に近いと思います。「生身」の感覚に拘って作られたような『S/T/R/I/P/P/E/R』の中では異色の名曲、名演と言えるのではないでしょうか。
プロデューサーでもある加瀬さんは、自身の提供曲の想定外までの進化に大喜び、「もっともっといじって良いよ!」と炊きつけていたんじゃないかなぁ。
参考スコアは当然『ス・ト・リ・ッ・パ・-/沢田研二楽譜集』。
「テレフォン」は「FOXY FOX」と抱き合わせの1ページに掲載。その見開き、右ページのジュリーのショットはコレ↓
「テレフォン」は、曲想だけならば「みんないい娘」とかなり近い短調のメロディーです。キーも同じニ短調。
ただし、「みんないい娘」が最後までポップスらしい(GSなどの60年代の雰囲気を思わせる)整ったテンポ、展開を貫くのに対し、「テレフォン」は次から次へと容赦のない新展開が繰り出される、という点。それが銀次さんの斬新なアレンジとエキゾティクスの素晴らしい演奏によりさらに強調されているのです。
最終的には、「1度聴いただけではなかなか全体像を把握できない」変態”ねじれポップ”(褒めていますよ!)にまで進化していますから、初めて聴いた時はよく分からなかったけど、アルバムを聴く回数に連れて徐々に病みつきになっていった、と仰るタイムリーなジュリーファンの先輩方も当時多かったのではないでしょうか。それはイコール、聴き手が加瀬さんの最初のメロディーの良さを自然と頭に叩き込んでゆく道のりでもあるでしょう。
楽曲構成で最大の肝は、いわゆる「大サビ」の存在。
「大サビ」とは、通常のAメロやサビとは別に、曲の最後だけに配されるヴァースのことです。
Crazy Crazy Crazy テレフォン ♪
F C Dm
このリフレイン・メロディーね。
パブ・ロック好きの僕としては、ここから噛んでくるビリー・ブレムナーとポール・キャラックの「いかにも」といった感じのコーラスにも痺れます(ちなみに、この2人については以前「DIRTY WORK」の記事で語り倒しているので、ご参照を)。
壮大なバラードで採り入れられることが多い手法ですが、「テレフォン」のような曲でそれをやってしまうあたりは、アルバム『G. S. I LOVE YOU』制作時の「もっと過激に!」というコンセプトを経て加瀬さんが仕掛けた工夫であり、そういう構成だからこそ、リフレインで引っ張るだけ引っ張って「シャワー」へと繋ぐメドレー形式が生きてくるのですね。
また、先程も少し触れたサビ部でのテンポの変化。突然スネアのアクセントが倍になって、ギターとベースが激しい演奏を始める・・・メロディーから考えると、このテンポの変化もおそらく加瀬さんの作曲段階でアイデアに組み込まれていたのでしょう。
最後に。
ジュリーのヴォーカルは、加瀬さん作曲の王道メロディーである「原型」と、アレンジ、演奏で進化した最終的な「音」双方に反応した縦横無尽なテイクです。
Aメロでは
お前の電話と知ってたさ
Dm B♭ C
ベルが鳴るたびふるえたさ ♪
Dm B♭ C
最初の1行はじっくりとクールに導入して、次の2行目ですぐさまエモーショナルに発声展開。
加瀬さんは反復進行のメロディーが得意ですが、その上でこの2行には激しい音階の高低差があり、ジュリーはその特性をいともたやすくヴォーカルに採り入れて表現しています。無意識でしょうね。
また、「バンドの音に敏感」なジュリーらしく、1番と2番の間の最初のギター・ソロ部では、切り刻むノイズのようなギター・フレーズに合わせて呻き声のようなシャウトを繰り出していますね。マイクがギリギリ拾っていることから考えても、これは「無心」の為せるジュリーのアドリブでしょう。曲の世界に入り込んで自然に生まれたシャウトということです。
今年の新譜1曲目「こっちの水苦いぞ」にも同じような瞬間がありますが、こういう無心状態でのヴォーカル・レコーディングこそが、ジュリーならではの「ロック」的な楽曲解釈を引き出すのでしょうか。
ジュリーって、アレンジはもちろん、バックで鳴っているひとつひとつの音に敏感ですよね。
以前NHK『ソングス』で「危険なふたり」を歌った時、加瀬さんの12弦ギター低音部によるシンコペーションの3音の下降メロディー(後に、ジュリワンのツアーで再現されることになります)の連発に強く反応していたことがあり、「12弦で低音弾くと凄いですねぇ」と加瀬さんに話しかるシーンもオンエアされていました。
ジュリーは「引っかかり」の音に聡いんだと思います。音に関して先入観を持たないと同時に、良い意味での「違和感」は大好きなんじゃないかなぁ。メロディーを大切にすればこそ、ね。
同じ歌を歌っていても、鳴っている音によって以前とはメロディーの表情が変わる・・・ジュリーはそんな瞬間が好きなのでしょう(だからLIVEが好きなんですね)。
「テレフォン」では、それを音源制作現場で一気体験した、ということになるのかな・・・。
それでは、オマケです!
今日は『ス・ト・リ・ッ・パ・-』のツアーパンフ(『ロックン・ツアー’81』)から、いくつかのショットをご紹介です。
ジュリーファンには「膝関節フェチ」が多いと聞きます(笑)。
バンマス、建さん。若い!
キュートな仕事人、柴山さん。若い!
静かなるオールラウンダー、西平さん。若い!
柴山さん、上原さん、安田さん。見開きページのためこんなスキャンになってますが、実際にはこの左端で建さんと西平さんがクネクネと互いの胸を密着し手を絡ませております・・・。
ちなみにこのパンフ、今年の1月の時点では中野の『まんだらけ海馬店』さんで3000円で販売されているのを見かけました。なかなかお買い得な価格なのでは?
さて。
私事ですが僕は今夜、以前から楽しみにしていたジョン・ハイアットのLIVEに行ってきます。
ジョン・ハイアットと言ってもご存知の人は少ないでしょうね・・・僕が昔から大好きなヴォーカリストにしてソングライターの1人です。彼もジュリー同様、常に新しい曲をリリースし続けてくれる人。僕はそういう姿勢のアーティストをとても好むのです。
エリック・クラプトンや、先日亡くなってしまったB.B.キングに詳しい人なら、「ライディング・ウィズ・ザ・キング」という曲をご存知でしょう。あの曲は元々ハイアットの作詞・作曲作品でありアルバム・タイトルチューンです(プロデューサーはニック・ロウ)。
80年代パブ・ロックの面々とも深い繋がりのある人で、ニック・ロウ、そして本日のお題「テレフォン」にコーラス参加しているポール・キャラックとのトリプル・フロントメン体制でツアーをしていたこともありました。
今回はバンドではなくギター1本の弾き語りスタイルでの来日ですが、生で聴くハイアットの歌声とギターでリフレッシュしてきます~。
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コメント
DY様 こんにちは
楽譜集を見ながら記事を読んでいます。改めて、加瀬さんっていろんなタイプの曲を書かれているなあと思いました。でもあの笑顔の似合う方が、ダーティな曲を作っている姿が想像出来ません。基本、曲先との事なのでイマジネーションが豊かだったんだろうなと思います。
記事中のミュージシャン名で、「ビリー・ブレムナー」と「ポール・キャラック」がわかりませんでしたが、ビリーがニック・ロウと共に「ロックパイル」のメンバーと知り納得しました。佐野元春さんと伊藤銀次さんがラジオで頻繁に、ニックロウの「Cruel to be kind(恋する二人)」をかけては、ロックパイルやパブロックの話をしていました。残念ながらビリーの名は聞かなかったので知りませんでした。
ミック・ロンソンは、イアン・ハンターと共に大好きで、二人がプロデュースした「エレン・フォリー」もまた好きな女性ロッカーで、ミートローフのアルバム「BAT OUT OF HELL」へと繋がります。
ジュリーから遅れて数年後、佐野元春さんがアルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」を英国で製作した際、「ブレイズレー・シュワルツ」と競演したのは、ニックロウを介してアルバム「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」との接点を感じました。
ダイナマイトさん同様私も、ビリーの演奏はおとなしいかなあと思いました。
投稿: BAT | 2015年5月23日 (土) 17時17分
DYさま、テレフォンの伝授ありがとうございます!
タイトルを見ただけでテンション上がりました!
「テレフォン」はすっごく大好きな曲で、一度でいいから生で聴いてみたい曲のベスト3にずっと入ってます。
CDで聴いていると、私も鉄人バンドがプレイしている姿が浮かんでしまうわ。
ステージ全体が真っ赤に染まるような、激しい熱唱とプレイに息も絶え絶えになりそうヾ(*≧∇≦*)〃
投稿: ぴょんた | 2015年5月23日 (土) 21時58分
DY様 こんばんは。
アレンジや音で全く別の曲になってしまうんですね。
当時の私には刺激がちょっと強かったですが。
「テレフォン」と「シャワー」の異空間連携は銀次さんのアレンジがあればこそ、とDY様のお話でなんとなくわかる気になってます。
JULIEの歌い方は曲によって変化しますが、バンドの音にもすごく敏感に反応してるんですね。
それにしてもこのラスト3曲って
電話のコールに「デートのキャンセルに違いない」と被害妄想。
デート決行(?)となってつんのめるアタマをシャワーで落ち着かせるつもりが、のぼせてわけわからないまま臨戦。
首尾よくいって、もやもやは一気に吹っ飛んで薔薇色の世界に舞い上がるオチ。
男って結構単純!ってことでいいのでしょうか?
エキゾティクスの集合写真、コスタリカ建とバンビーノ彰の妖しいツーショット、公開すれば、皆さまきっと大喜び・・・いえ、何でも。
当時のメンバーはカズさんだけですが、もう一度聴きたいなぁ。もちろん3曲セットで。
投稿: nekomodoki | 2015年5月24日 (日) 00時09分
BAT様
ありがとうございます!
佐野さんの『ナポレオンフィッシュ~』の演奏メンバーを知った時は衝撃でした。そして、期待通りの音でした。メンバー的にはグラハム・パーカーのバックバンドであるザ・ルーモアに近く、「陽気にいこうぜ」「ブルーな見解」あたりは初めて聴いた気がしませんでしたね~。
ビリー・ブレムナーは一昨年の来日公演(ブリンズリー・シュウォーツも一緒に来る予定でした)が延期になって以後、話が立ち消えになってしまいましたが、まだまだ現役で新曲を作り続けています。
土曜に素晴らしいステージを魅せてくれたジョン・ハイアット同様、常に新しい作品に向かい続けるアーティストは、「今歌いたいこと」「今伝えたいこと」がある、というのが素晴らしいです。ジュリーや佐野さんにも同じことが言えますね…。
☆
細切れのお返事になり申し訳ありません。
一度切ります~。
投稿: DYNAMITE | 2015年5月25日 (月) 09時02分
ぴょんた様
ありがとうございます!
おぉ、ぴょんた様がこの曲をお好きであろうことは以前「シャワー」の記事に頂いたコメントから察しておりましたが、「生で聴きたい曲・ベスト3」に入るほどでしたか!
この先のセットリスト入りはなかなか難しい曲かもしれませんが、鉄人バンドの演奏する姿、浮かぶんですよねぇ。
やっぱりそれは、ギターの音色とフレーズのイメージだと思いますよ。
僕もこの曲の演奏を鉄人バンドで脳内再生すると、ギター・ソロ部の柴山さんは真赤に染まっています。
(一方で、サイドギターの下山さんは青くせめぎあっていますが…)
実現したら本当に息をするのも忘れてしまいそうな熱演になるでしょうね。
☆
nekomodoki様
ありがとうございます!
えぇ、世の男は単純ですよ~。落ち込む時も、ハジける時も、女性から見るとシンプル過ぎるほどシンプルな生き物ではないでしょうか。
このアルバム『ストリッパー』の頃になると、ジュリーの歌に技巧的な要素も強く出てきて、いわゆる「上手さ」が織り込まれつつ、「ロック」的なエッセンスでもって「あざとさ」をまったく感じさせないのがジュリーだと思うんですよね~。
「俺、色々な歌い方できるよ。歌が上手くなってるよ」と、ひけらかすような感覚が皆無なのは、ジュリー、本当にいい時期、いいタイミングで加瀬さんプロデュースのロックっぽい曲に出逢えているなぁ、と。
『ストリッパー』収録曲、全部生で聴きたい…もう無理かなぁ。
投稿: DYNAMITE | 2015年5月25日 (月) 21時36分