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2015年4月18日 (土)

沢田研二 「悲しい戦い」

from『JEWEL JULIE -追憶-』、1974

Jeweljulie

1. お前は魔法使い
2. 書きかけのメロディー
3. 親父のように
4. ママとドキドキ
5. 四月の雪
6. ジュリアン
7. 衣裳
8. ヘイ・デイヴ
9. 悲しい戦い
10. バイ・バイ・バイ
11. 追憶

---------------------

音楽劇『お嬢さんお手上げだ 明治編』は、大阪公演の真っ最中。
関西のみなさまにおかれましては、先月からじっと我慢、お待ちかねだったことでしょう。東京公演にも負けず連日大盛況のようですね。
そんな中拙ブログでは、今日からまた自由お題のジュリー・ナンバーの記事をお届けしてまいります。改めて、よろしくお願い申し上げます!

2012年以降の『PRAY FOR EAST JAPAN』をコンセプトとしたジュリーの新譜・・・発売直後に収録全曲の考察記事を書くという大それた作業は、もちろんファンとして本懐ではあるのだけれど、いざ終わると毎年身体からヘナヘナと力が抜けて、過去色々な時代のジュリー・ナンバーを遡ることで癒されたい、という気持ちが沸いてきます。
『3月8日の雲』全曲を書き終えた直後に「四月の雪」をお題に採り上げた2012年などは、今考えるとその最初の例だったわけですね・・・。

で。
あの2012年の衝撃的な新譜の後に自分はこんな記事を書いていたのか、と懐かしかったこともあり、アルバム『JEWEL JULIE -追憶-』を通して聴きましたよ。
やっぱり大名盤、素晴らしい!
ジュリーの声、井上バンドの演奏、名曲の数々・・・しみじみと落ち着きます。癒されます。

思えば2012年の全国ツアー、『3月8日の雲~カガヤケイノチ』びわ湖公演を最前列で体感する幸運に恵まれた僕は、その時新曲全4曲の直後に歌われた(この年はまだ、間に休憩がはさまれていましたが)バラード4曲「約束の地」「君をのせて」「我が窮状」「時の過ぎゆくままに」の繋がりを「まるで”憑き物落とし”のようだった」とレポートに書いたことがあります。
どうしても身体を固くして、顔をこわばらせて聴いてしまっていた新曲・・・その緊張をジュリーが柔らかに、確実に癒してくれたような気がしたものでした。
以来、新譜タイトルを引っさげた全国ツアーで「今年の”憑き物落とし”はどの曲だろう?」というのも毎年ツアー初日前の大きな楽しみとなっています。
『PRAY』ツアーでは「溢れる涙」、『三年想いよ』ツアーでは何と「F.A.P.P」がそれを担い、ジュリーとその名曲達の奥深さ、懐の深さを体感してきました。
今年はどの曲が選ばれるのかな・・・。

まぁ、さすがに今から全国ツアーのセットリスト予想を書くのはあまりに気が早過ぎますが、新譜の記事が終わったら、僕が勝手に「癒されたい」と身体が求める過去のジュリー・ナンバーの中から、一般的にはまったく有名ではないけれど、ジュリーファンにとっては大切な宝物、至高の名曲・・・いわゆる「隠れた名曲」をたくさん採り上げて書いていこう、と以前から決めていました。
そして、季節はずれの「四月の雪」がきっかけで先日通して聴いた名盤『JEWEL JULIE -追憶-』・・・よし、今年の”憑き物落とし”の記事お題はまずこのアルバムの中から選ぼう!と思いました。

しかしながら、いくら「若きジュリーの声に癒されたい」と言っても、あれほどの新譜を聴き、拙いながらも全曲の記事を書き終えた直後です。完全に脱力してゴロ~ンとジュリーの声に身を預けるまでには気持ちの整理がついていない・・・。

ならば、このアルバムから今回採り上げるべき曲は、これ以外無いでしょう。

2012年からのジュリーの新譜を体感してきた今聴くと、そのメッセージがまるで現在のジュリーと完全にシンクロしているかのように思える激しいロック・ナンバーが、この名盤に収録されています。
サリー作詞、大野さん作曲・・・いやぁ、今では夢のような贅沢な組み合わせですねぇ・・・。
「悲しい戦い」、伝授です!


あ、今回からしばらく、記事本文は短こうございます(←あ~あ宣言しちゃった・・・大丈夫かな?)。
新譜の記事が凄まじい大長文ばかりで、最後までお読みくださったみなさまはほとほと疲れ果てたでしょうから(汗)、このシリーズではなるべく文章は短めに、できる限りたくさんの曲を採り上げられたら・・・と考えているのです。
ということで、サクサク進めていきましょう。

最初に、世に多き後追いジュリーファンを代表しまして、ヒヨッコならではの素朴な疑問から。
この曲のタイトル、「悲しい戦い」で合ってるんですよね? というのは・・・我が家にあるCDの帯が

Jewel_2

ね?
「悲しき戦い」と記されています。

僕は、帯ってよく見る方なんですよ。
例えばブログに記事を書く時、収録アルバムの全曲を明記してるじゃないですか。裏ジャケットに曲目クレジットが載っていないアルバムなんかは、帯を見て書き写すこともしばしば。
まぁ、今ではもうほとんどのアルバムの収録曲についてはスラスラとタイトルが出てきますが、今回も何気なく帯を見て一瞬「ん?」と思ったりしました。
単なる誤植ですよね?

では本題。
楽曲だけならまるで『PRAY FOR EAST JAPAN』がコンセプトの最近の曲、と考えてもおかしくないほどのメッセージ・ソングでもあるこのロック・ナンバー。
実は僕は2012年の『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアー前のセットリスト予想シリーズで、「怒りの捨て場」(『JULIE Ⅳ-今 僕は倖せです-』収録)を書くかこの曲を書くかで迷ったことがありました。
結局、ジュリーの自作詞という点に重きを置いて「怒りの捨て場」を選んだのですが、歌詞のニュアンス、権力への警鐘はむしろこの「悲しい戦い」の方が現在のジュリーのスタンスに近いのではないでしょうか。
ジュリー作詞作品ではないにも関わらず、です。
不思議なことですね・・・40年以上前にサリーが書いた詞が、今のジュリーのメッセージ性の強い自作詞とシンクロしている、というのは。


この詞で、まだ20代のサリーは何に怒って、何と戦おうとしているのでしょうか。

我慢をするのはこれ以上やめよう
E7                  D7            E7      D7  A7

となりの仲間の手をつかもう
E7                 D7            E7     D7  A7

いままでみたいにあいつらにまかすな
E7                     D7              E7       D7  A7

戦えることを見せてやろう
E7             D7             E7     D7  A7

子供の時遊んだところは
F#m       E

何もかもつぶされてしまったよ ♪
F#m      D                     B


無機質な思惑で変わり果てゆく少年時代の原風景。
「僕の想い出の場所を汚すな!」というメッセージなのでしょうか。あの原発事故直後、西田敏行さんが発した「俺たちの故郷を汚したのは誰だ!」という怒りの声を思い出しました。

いかなる「戦い」をも拒否する、という志の男が敢えて挑まなければならない戦い・・・だから「悲しい」戦いだとサリーは言っているのでしょう。
そう考えると、今年のジュリーの新曲「泣きべそなブラッド・ムーン」での「優しさじゃ違うから
心ない言葉には怒ろう」や、「笑ってられないな もう限界」などの歌詞部までもが、改めて腑に落ちるようではありませんか・・・。


一方、音の面でももちろんこれは重要な1曲。『JEWEL JULIE -追憶-』にこの曲が収録された一番の意義は、やはり井上バンドの演奏に表れています。速水さんの加入でギター表現の幅を拡げロック性を高めたバンドが、正に乗りに乗っている時期ですよね。

もちろんその音作りには幾多の洋楽ロックのエッセンスの吸収があるわけですが、ここは井上バンド独特のスタイルに注目すべきです。長調のニュアンスと短調のニュアンスを1曲の中で自在に混在させる、という独自のアレンジ・アプローチが確立を見たという点で、「悲しい戦い」は名演中の名演です。
これは当時井上バンドが『太陽にほえろ!』のサントラで大活躍していたことと密接に繋がっています。このアルバムは当然サリー在籍時で、『太陽にほえろ!』で言うと「テキサス刑事のテーマ」の頃ということになりますか(テキサス刑事殉職後に登場したスコッチ刑事のテーマ曲以降、同番組での井上バンドの新たな挿入曲はベースの音がガラリと変わります)。
音だけで、しかもドラマの動きに合わせて緊張と緩和とを目まぐるしく変化させるアクション・インストゥルメンタル制作の井上バンドのキャリアは、ジュリーのアルバムでもこうして生かされているのですね。

右サイドにミックスされたリード・ギターは、速水さんの演奏ですよね。
0’12”あたりのトリルで判別できます。以前、「トリル演奏は速水さんの十八番」と先輩から頂いたコメントで教わったことがありますから。
となると左サイドのギターが堯之さん、ということになります。ジュリーも含めたメンバー全員が熱心に聴いていたであろうローリング・ストーンズ「ブラウン・シュガー」の例を出すまでもなく、イントロで休符から入る複音のギター・リフというのは最高にスリリング。
堯之さんが凄いのは、同じリフ・フレーズに安易に固執せず、ヴァースごとにフレージングを替え、まるで「歌」パートのようなギター・アレンジで全体を纏め上げてしまうところ。「技」以上に「曲」をストイックに突き詰めるギタリストなんだなぁ、と感じます。

それにしても、ジュリーのヴォーカルの心地良さげなこと・・・「ロックバンド」で歌を歌える、という充実感に満ちていますね。
「悲しい戦い」では最後にタイガースばりのコール&レスポンスもあるけど、当時この曲のLIVEでは、お客さんも巻きこんだりしていたのかな?


最後に蛇足になりますが・・・遅ればせながら例の『フライデー』の件について触れておきましょう。
『東京新聞』の3面にド~ン!と大きな広告が載っているのを見まして・・・僕は、最初激怒したんです。
「これから先のジュリーを考えれば、こんなしょうもない浅知恵な記事は百害あって一利無し!」とまくしたて、カミさんに「まぁまぁ」と窘められました。

で、いつもお邪魔しているブログさんなど世のジュリーファンのみなさまの反応を拝見しますと・・・ありゃりゃ、かなり好意的で、楽しんでいらっしゃる。
みなさまの感想によりますと、掲載内容自体は見出しに反して悪意の無いユーモラスなものだったらしく、みなさまの言葉が弾み、ポカポカと暖かい。
あぁ、こんなジュリーファンの和やかで暖かい雰囲気は久々じゃないかな、と感じました。まぁジュリー本人にとっては迷惑極まりない話だとは思いますし、個人的には本を購入する気持ちにまではなれないのですが、今「悲しい戦い」を始めているジュリーを見守るファンにとって、今回のようなちょっと「クスッ」としてしまう出来事が起こったのは良かったんじゃないかなぁ、と思い直し、自分の傲慢を反省しております。
僕はまだまだ修行中の身なのですな~。


それでは、オマケです!
今日から始まった”ジュリーの隠れた名曲で憑き物落とし”シリーズでは、文量短めを心がける分、このオマケ・コーナーを充実させていきますよ~。

まずは、福岡の先輩からお預かりしている資料から、『ヤング』74年9月号掲載のLIVEレポート。

740902

740903

『JEWEL JULIE -追憶-』収録曲中心のセットリスト・・・生で体感されている先輩方が本当に羨ましい!
ジュリー作詞・作曲の「公園で」、速水さん作詞・作曲の「あいつは遊び女」・・・とても気になるなぁ。

続きまして、岐阜研人会所有のお宝資料から。
74年と言えば『炎の肖像』ですが・・・これはいかにも女性誌らしい記事で、ちょっとビックリしました。


Img656

Img657

Img658

ジュリーは、エレクトした?
に絶句です(笑)。
男性誌ではこういう言い方には絶対ならない・・・新鮮でした。さすがは『女性セブン』!


それでは次回更新では、「先輩方の人気がかなり高い曲」と僕なりに認識している、ハッピーなロック・ポップ・ナンバーを採り上げたいと思っています。
さぁどの曲でしょうか。
ヒントは、今日のお題「悲しい戦い」の

雨の日にも光が見えてた
F#m         E

すき通ってたこの河の水は
F#m            D              B

にごって何も見えない ♪
C             D          E

このサビのメロディーの一部まるまるそっくりなメロディーが、やっぱりサビで登場する曲。
キーもコード進行も作曲者も違うんだけど、一瞬だけホントにそっくりなのよ。

先輩方なら簡単に「あぁ、あれね」と分かるかな?
もしも
「う・・・確かに似たメロの曲ある!うわ~喉まで出かかってるのに特定できない!」
と地団駄を踏んでしまった方がいらっしゃいましたら・・・まぁそのまま数日間お待ちください。(←ドS)

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

DYさん、お邪魔します。佳曲を伝授してくださって、ありがとうございます。
サリーさんと言えば、最近、映画学科の学生たちと作った映画『正しく生きる』が話題になりましたね。サリーげなくジュリーに寄り添う姿勢がうれしいです。で、ここで引用するのは、そのプロモーションとして受けた朝日新聞のインタビューでの一徳さんの金言。「『正しく生きる』とはよくつけた題で、世界にいろんな『正しさ』があるからこそ、それがぶつかってテロのようなことも起こる」
その聡明さに脱帽!お題の曲を作詞した時より、思索が深まっているかもしれません。
FRIDAYは…井上バンド時代に、最も熱くジュリーにのめり込んでいた何人かのJ先輩が、ブログや日記で、今のジュリーの「デカ腹」をこき下ろしていました…その先輩方も、毎年ライブに足を運ぶジュリーファンではありますが…私は、とてもとても悲しかったです。

投稿: 74年生まれ | 2015年4月18日 (土) 20時59分

DY様 こんばんは。

この曲が出た頃は実家からそうう遠くない川がかなり悲惨だった記憶があります。
「小さな子供の頃」はその川の疎水でザリガニをとったのを覚えているのに。(父はよく泳いだそうです。)ある時からあっという間に腐敗臭が漂うドブ川になってしまいました。
今はすっかりきれいになっていますが。
自然は脆く、そして逞しくもあるとつくづく思いました。要するに人間次第ですが。
でも、子供の天国だった、土管のトンネルが転がってた「ドラえもん」の空き地はもうどこにもありません。
そのかわり小学校では「ランドセル広場」や「放課後教室」ができて安全に遊べるように大人が見守ってますが、親が見たら目を剥くようなデンジャラスな放課後はもうあり得ないでしょうね(笑)

次のお題は今頃どっかの軒下のおうちの子供達にごはんをせっせと運んでいるあれですか?

投稿: nekomodoki | 2015年4月19日 (日) 01時00分

DY様 こんばんは

1970年に大阪万博があって、初めて新幹線に乗ったり、エスカレーターに乗ったり、新幹線の中の冷水器で冷たい水を自由に飲めたりと科学技術の発展を子供ながらも強く感じたものです。その反面、公害ニュースは後を絶たず、1971年には「ゴジラ対ヘドラ」が上映されたり、公害がテーマの怪獣ドラマ「スペクトルマン」が始まりました。深刻な内容ではありましたが、小学4年生の私はまだヒーローの活躍に夢中でした。それでも授業で「太平洋ベルト地帯」と共に「光化学スモッグ」の話もあり、やはり関心事だったと思います。

その頃、近所の川では泳げました。メダカがいっぱい住んでいましたが、生活排水やゴミの投げ捨てが増えたせいか、いつの間にか魚の姿が消えてしまいました。そういう時代が確かにありました。

投稿: BAT | 2015年4月19日 (日) 03時46分

74年生まれ様

ありがとうございます!

『正しく生きる』は話題になりましたね。
また水谷さんのツアーへのゲスト参加など、サリーの最近の活躍に、ジュリーファン、タイガースファンのみなさまの盛り上がりは凄いです。

実は僕は男の新規ファンであるせいか、体型の話の是非というのはまったくピンときません。面白いMCのネタだな、というくらいのものなのです。ですから、人がジュリーの体型について話していて気持ちが暗くなることは無いですねぇ…。
僕が最初『フライデー』に怒ったのは、「何も起こしていなくても、ただ盗撮するだけで沢田研二を載せれば売れる」という安易な動機についてです。

ただ、新譜のリリースでなんとなく考え込み沈みがちになっていた先輩方がとても可笑しそうにこの件を話されていることが分かって、僕は嬉しかったですよ。

すみません、お返事一度切ります。

投稿: DYNAMITE | 2015年4月19日 (日) 08時02分

補足です。
私が、コメで触れたJ先輩方は、新譜は、ほとんど聞いてない or 聞いてないので、FRIDAY発売前の方が、むしろ明るかったです。

投稿: 74年生まれ | 2015年4月19日 (日) 09時09分

DY様。おはようございます。「悲しい戦い」久しぶりに聴きましたです。40年前に、この曲を聴き「私達もちゃんと社会を見ていかないといけなんだ!」と思った事を思い出しました。このアルバムの翌年の比叡山フリーコンサートのライブ盤にも収録されています。ライブ盤の方が、バックがよりパワフルです(メンバーも多いのですが)聴き比べるのも楽しいですね🎵

投稿: しぶ姐 | 2015年4月19日 (日) 10時33分

DY様

新譜のご伝授お疲れ様でした。

なかなかコメできずにすいません。

作詩はジュリーではないですが、この楽曲を聴くと、ジュリーの根っこは何も変わってないような気がしますね。

前にもコメントしましたが、ここ数年の新譜は、言葉は若手のパンクロッカーばりに鋭いですが、ジュリーのROCKERとしての側面からは、ごくごく自然なアプローチとして、現代版反戦歌を歌っていると個人的には思ってます。

フライデーやオリコン9位、ゲンダイの記事の件については、ジュリーのバリューにようやく世間が気が付き出した現象だと考えてます。

中抜けから戻ってから周囲にジュリーを勧めまくった自分としては、ちょっと優越感に浸ってます(笑)

ただ、ゲンダイの記事に対するネットの反応を見てますと、よく調べもせずに簡単に批判的な意見を不特定多数に発信できる状況に怖さを感じました。

変わってしまったのは、問題提起を含んだROCKや音楽を聴く側なのかも知れません。

投稿: Mr.K1968 | 2015年4月19日 (日) 18時24分

nekomodoki様

ありがとうございます!

僕も実家の近くにはザリガニのとれる小川、急勾配の谷地などがありよく遊んだものです。
今はもう川は完全にドブのような用水路となり、谷は埋められ住宅地となりました。

そうしたことについて、怒りの感覚というのは今まで思いついてはいなかったのですが、寂しいなぁとは思っていました。

さて…nekomodoki様の次のお題予想は残念ながら外れましたが

> どっかの軒下のおうちの子供達にごはんをせっせと運んでいる

あぁ…喉まで出かかっているのにこの曲が何なのか特定できず、地団駄を踏ませて頂いております。
「ほら、あれだよ!」と自分にプレッシャーをかければかけるほどハマっていく感じです…。
意識から離れた明日の通勤途中とかにいきなり思い出すのでしょう(笑)。

BAT様

ありがとうございます!

『スペクトルマン』は公害がテーマだったとは…。
恥ずかしながら初めて知りました。僕はこの番組についてはギリギリ記憶があるような、無いようなという世代でして、ゴリとラーしかハッキリ覚えていないのですが、ウィキで調べて愕然としました。相当社会性の高い脚本だったのですね…。

僕の世代も公害については授業がありました。地元に近い水俣の話をかなり詳しく教わったのは、全国でも九州南部の学校だけだったのかもしれません。
川内原発再稼働の前に、一般の鹿児島県人は、これまで国と色々あった希有な経験値を持つ水俣の人達の話をよく聞くべきだと僕は思うのですが…。

すみません、またここで一度お返事切ります。

投稿: DYNAMITE | 2015年4月19日 (日) 22時19分

74年生まれ様

そうでしたか…。
まぁしかし「こきおろす」というのは無いと思いますよ。
先輩方ならではのユーモアなのではないでしょうか。

しぶ姐様

ありがとうございます!

先輩方が、「記事を読んで曲を聴き返してみた」と言ってくださるのが僕は何より嬉しいです。74年リリースのこの曲などは、当時をよく知るみなさまには特に感慨深い内容の曲でしょうね。

比叡山フリーコンサート…最後に「気になるお前」「悲しい戦い」「残された時間」「叫び」と続きますね。
セットリストの曲タイトルを見ただけで圧倒されます…。

Mr.K1968様

ありがとうございます!

まったく仰る通りです。特に今年の新譜は、まるで10代のパンクロッカーが思いのたけをブチまけたファースト・アルバムのようだと感じました。おそるべき66才ですね。

良くも悪くもこれから先、一般世間へのジュリーの露出度(ジュリーの意向とは別のところで)増えてくるかと思います。そういう歌を歌っていますからね。
ただ、「悲しい戦い」のようなテーマの曲が70年代にあったことも確かで、やはり変わったのは聴き手、あるいは世の中の方なのかなぁとも思います。ロックを聴き続けている身としては首をひねるような反応が近年のジュリーの新譜をとりまいていることをどう考えれば良いのか…でも、こういうことを今だからこそ歌うジュリーはカッコイイですし、間違いなくロックしていますよね!

投稿: DYNAMITE | 2015年4月20日 (月) 12時58分

DY様 こんばんは

次回曲のヒントを読んで、今まで全く気づきませんでした。リズムもテンポも違いますが、サビのメロディーは「この河の水は濁って何も」と一緒ですね。間違いでなければ、ポンタさんが大活躍のドリルの歌ですか。

あの激しさと比べると大野さんの作曲や編曲作品は、ロックであっても軽やかさがとても印象に残ります。アルバム「Jewel Julie」、「いくつかの場面」、ドラマ音楽にしてもそうですが、いったい大野さんの音楽の下地になっているサウンドって何だろうと模索してしまいます。

投稿: BAT | 2015年4月20日 (月) 22時11分

BAT様

ありがとうございます!

いやぁ参りました…BAT様の予想も残念ながら外れなのですが、nekomodoki様の挙げた曲と共に、「あぁ、あれ!」と頭が言っていても、具体的に曲が出てこないという…本当に喉まで出かかっているのに…(滝汗)。

いやしかし、「悲しい戦い」のサビから想起する他の曲がそんなにありますか…決して「よくある」パターンとまでは言えないのですが。
うかつにヒントなど出してしまったのは大失敗…僕自身が地団太を踏む展開になっております(泣)。

投稿: DYNAMITE | 2015年4月21日 (火) 16時57分

Dy様、早朝のニュースで加瀬邦彦さんの訃報を聞きました。
心からのご冥福をお祈りさせて戴きます。
あまりにも突然のことに、ただただ驚いております。
ここ一年、素敵な明るさに溢れたブログも休止されてしまい、気になってはおりました。
それでも、体調不良から大好きな音楽活動も思うにままならないながら、常に前向き指向でおられたとのことでしたから。

ご家族を始め、WOのメンバー、名付け親の加山さん、加瀬さんを「兄」とも思って活動してきたJulieを残して旅立たれてしまいましたが、加瀬さんが活動されてこられた半世紀にわたる、日本音楽への愛情溢れる業績の偉大さは、決して失われる、いえ、これまで以上に多くの日本の音楽を愛する人々の認識を新たにさせていくことでしょう。
追悼文の一つに「GSの残したスタンダード・ナンバーは、『想いでの渚』と『花の首飾り』この2曲だ。」と云う某音楽評論家の言葉があり、激しく同意致しました。

今日は、「Julie with the wild ones」を流し、2010年「僕たちほとんどいいんじゃあない?」のDVDを観て、歌って、加瀬さんを偲ばせて戴きます。

Ps.私も渋公落選でした。5/9頑張ります。

投稿: Lchia | 2015年4月22日 (水) 08時50分

Lchia様

加瀬さんの突然の旅立ちに、悲しみしかありません…。まだ信じられないんですよ。

昨夜10時過ぎ、次の更新記事の全文の下書きをほぼ終えて、あとは明日細部のチェックをしてから、と思いながらふとSNSを覗くと、信じられない訃報が…。
僕がその寸前まで明るくハッピーな気持ちで下書きしていた次の記事お題は、何と言うことか、加瀬さんの作曲作品なんですよ…。
言葉がありません。まだ受け入れられません…。

投稿: DYNAMITE | 2015年4月22日 (水) 09時03分

DY様 おはようございます。

昨日夜中にふと目が覚めてスマホを覗いたらいきなり信じられないニュースが・・・。
まだホントのことと思えません。

私も「Julie with the wild ones」
を流しながらコメントしています。
加瀬さんからは明るく笑う顔しか思い浮かびません。あの笑顔がもう見られないなんて信じたくもありません。

投稿: nekomodoki | 2015年4月22日 (水) 10時11分

nekomodoki様

ただ、ただ悲しいです。
次の曲の記事をどれだけハッピーな気持ちで下書きしていたか…加瀬さんやっぱり凄いよ、楽しいよ、と思いながら…。

まだ、「ご冥福をお祈りします」なんて気持ちになれないんです。

加瀬さん…何故?
不自由な身体を離れたら、大阪ドームに行ける、と思ったの?

ひとまず、昨日まで書いていた記事は今夜upしますが、こんなタイミングになるなんて…信じられません。

昨夜から、ジュリワンの八王子公演のことばかり思い出しています。

投稿: DYNAMITE | 2015年4月22日 (水) 12時27分

DYさま

今日 密林さんから届いた JEWEL JULIE  (悲しい戦い)になおってましたよー 良かったですね。
74〜86頃の アルバム曲は 主にLIVEで聴いていたので 余りレコードを聴く習慣はありませんでした。

なので CDで聞き直すと アレ? そうだったっけ? となります。
特に今回同時購入した A WONDERFU TIME  など

でも Jewel julie は 当時LIVEで聴いていたサウンドそのもの この音のシャワーを浴びながら 育ったんだ 私達

お題曲に 対する想い入れは 
当時 私達 立っちゃダメってジュリーに言われていて、だからじっと我慢で着席で聴いていたんだけれど
悲しい戦いで 『今すぐここから立ち上がってみようよ』『今すぐここから飛び出してゆこうよ』で
えっ  ジュリー今  立っていいって言ったぁ〜 で いっせいに立ち上がる曲というイメージ

比叡山では立ち上がる私達を 係りの人が 思いっ切り座らせてましたけど 😰
いけず ですよね~

さて 今年も新譜四曲の考察 本当にありがとうございました。
最初の二曲の記事 私好きですよ  本当に共感を持てます。
楽曲自体は 全部素直に心に入ってきましたし 音的にも素晴らしかった
ジュリーが 今何を言いたいか聴けるなんて そんなシアワセなこと無いって思います。

こっちの水 のなかでDYさまの書かれた
>もう二度と想定外は許されないと 思わないのだろうか
>想定される地震って
>武器輸出
>日本が世界の何処かで戦争が起きてないと こまる国になってしまう

DYさまの言葉 一つ一つに 共感致します。
この先も ご自分の考えを 存分に発信される事を どうぞ続けられることを願ってやみません。
DYさまの背中に そっと手を添える ジュリーがいます。

平和へのメッセージを コンセプトとしたコンサート その案私も乗ります
震災を歌うにしても  応援ソングを歌うにしても  あなたか〜ら 目がはなせなーい です。

投稿: ぷー | 2015年11月11日 (水) 01時45分

ぷー様

ありがとうございます!

今年の新譜の記事執筆も、やはり社会性テーマということで身構えるところもあり、取り組むのにとてもエネルギーが必要でした。
こんなことを書いていいのか、とか悩む日々でしたが…今は普通にそうしたことを話し議論する若者が増えてきて、彼等のおかげで「身構える」というのが異常なことだったのかなぁと思えるようになってきました。

新譜の後に書いたのがこの「悲しき戦い」の記事。
70年代ジュリーの社会派の曲で一回気持ちを引っ張っておいて、その次からはどんどん楽しいナンバーを、と思ってまず「SHE SAID……」の下書きをしている最中に、加瀬さんの悲報があったのでした。
まだ、あの時のショックを昨日のことのように覚えています…。

投稿: DYNAMITE | 2015年11月11日 (水) 22時22分

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