沢田研二 「道化師の涙」
from『act#3 NINO ROTA』、1991
1. 8 1/2
2. 時は過ぎてゆく
3. カザノヴァ
4. 天使の噂
5. 忘れ難き魅惑
6. ヴォラーレ
7. 道化師の涙
8. バイ・バイ・ララバイ
9. カビリア~夜よ
10. ジェルソミーナ
11. SARA
12. 夢の始まり
13. 8 1/2
---------------------
インフォ来ましたね!
お正月のMCで全国ツアーの話が無かった、ということでやきもきしていらした先輩方も僕はたくさん知っていますが・・・これでひと安心、嬉しい知らせですね!
渋谷公会堂改築前の大トリの3DAYSは、激しい抽選競争率が予想されます。今回から
「第2希望会場の明記は渋谷以外で」
という新たなルールが加わりました。みなさま気をつけて申し込みましょう。締切は16日!
さて、2015年のジュリーの新譜『こっちの水苦いぞ』発売まで、いよいよあと1週間となりました。
今年も3・11がやってきます。
そんな中、個人的な新譜の内容予想はだいたい纏まってはきたんですけど、それを書くのはもう少し先送りにして、今日は新しいカテゴリーにてジュリー・ナンバーの記事をひとつ書いておきたいと思います。
『昭和90年のVOICE∞』が終わって色々あった1月~2月でしたが、その間に僕がおもにどんなジュリー作品を聴いて乗り切っていたかと言いますと・・・。
ズバリ、ACTです!
「新年の目標」として掲げていた「今年中に『ACT-CD大全集』を購入する!」という望みは、有難いことに早々と叶えられておりました。ご縁を頂いた先輩が、半額以下のお値段でお譲りくださったのです。
特に聴く順番を考えていたわけではなかったんですけど、まず『BORIS VIAN』を1週間ほどブッ続けで聴きました。ジュリー作曲ヴァージョンの「きめてやる今夜」や、有名な「脱走兵」が収録されているということで、無意識に最初の1枚に選んだのかな。
ヘッドホンでじっくり聴いて・・・「王様の牢屋」「墓に唾をかけろ」「鉄の花」・・・ただただ圧倒されましたよ。
新鮮でしたね~。久々に「これまで知らなかったジュリーの魅力、発見!」みたいな感じ。まぁそれは、自分がいかにヒヨッコだったかを証明する話なんですけど。
続いて『SHAKESPEARE』・・・これはもう一生離れられなくなるんじゃないか、というほど深々とのめり込んでしまって、2週間くらいは寝ても覚めてもずっとそればかり聴いていたんじゃないかな。
そして今ハマっているのが、『NINO ROTA』です。
いやいや、ACTって本当に凄いですね!
1967年、ザ・タイガースのヴォーカルとしてシングル『僕のマリー』で歌手デビューしたジュリー。目利きの女性ファンがそのキュートな少年の中の「本物」をいち早く見抜いていたとは言え、ジュリーが将来これほどまでに凄い、純粋に「歌が素晴らしく上手い」歌手になるなんて・・・デビュー当時から想像できていた人は誰ひとりとしていなかったのでは?
ACT作品群にはまず何を置いても、圧倒的な「歌」があります。ロックとか歌謡曲とかそういったジャンル・カテゴライズとは離れた所で、誰も否定などできない抜群の歌唱力、表現力があります。
遅れてきたジュリーファンとして未だ勉強途上の拙ブログでも、いよいよ新たなカテゴリーのもと満を持して、ACTの楽曲お題を採り上げる時が来ました。
僕はまだまだACTの真髄に辿り着いているとは言えず、その映像的魅力について語れるレベルには正直ありません。それはこの先じっくり学んでゆくとして、このブログではひとまず「楽曲」に特化して・・・ACTでジュリーが歌った名曲の数々を、大したことはできぬまでも僕なりの切り口でその音楽性を掘り下げ、少しずつ記事を重ねていこうと考えています。
第1回目の今日は、ちょうど今通勤途中などブッ続けで聴いている『act#3 NINO ROTA』から、いきなりジュリー自身の作詞・作曲によるサイケデリック・ワルツ・ナンバーを採り上げます。
「道化師の涙」、僭越ながら伝授!
と言いつつ、今日は新カテゴリーの第1回。まずは僕がどのような過程でACTの音源に惹かれていったのか、ということから語らせてください。
ACTについては以前から興味をそそられつつも、何故か僕はこれまで深く知ろうとはしませんでした。
毎年リリースされる新譜、そしてコンサート・ツアー。ここ数年、ジュリーファンとしてはこの2本柱を追いかけるだけで充分満ち足りていました。ジュリーファンでいることはそれほど濃密なのですね。
新規ファンのみなさまならば多少は分かってくださる感覚かと思いますが、過去の作品すべてを振り返る暇などないくらいに、ジュリーは現在進行形でファンに目いっぱいの楽しみをもたらしてくれているのです。ジュリーはそれを40数年間、1年たりとも休まずに継続してやっているのだ、と考えると目が眩みますが。
ですから心の何処かで、「ジュリーはCDとLIVE。ひとまず本道としてその2つを網羅すれば良いだろう」という考えがいつしか出来上がっていたのだと思います。つまり、ACTを「ジュリーの本道をフォローする補助的な活動」であった、と(無理矢理に)捉えていたというわけ。今となっては、言語道断な考えですけどね。
そんなACTの音楽を本腰入れて追及したい、と思ったのは、『ジュリー三昧』のACTにまつわるくだりを昨年になって初めて(←ホント、今さらなんですが)聴いたことがきっかけでした。
基本、年代を追って過去作品の話をしてくれているあの番組で、ジュリーはACT全10公演について、年代ごとにその年々のオリジナル・アルバムと取り混ぜて触れるのではなく、ACT単体としてコーナーを纏めてくれていました。しかも、いきなり1作目の話から始めず、まずは「何故ACTをやることになったのか」という「きっかけ」からじっくりと語ってくれていて。
それがこれです。
(ちなみにこの『ジュリー三昧』を細かく整理してupしてくださっているお方・・・凄いです!正に「じゅり勉」の教科書とするにふさわしい、素晴らしい編集!
後追いでジュリーのファンになった人は、ジュリー自身が自作について語った『ジュリー三昧』での言葉を、このお方の親切、丁寧な編集画像と共にすべて鑑賞するだけで、相当ジュリーに関する知識が向上するはずです。僕が強烈にACTに気持ちが向いたのも、このお方の編集のおかげです。ありがとうございます)
この中で、僕がこの世で最も愛しているコンセプト・アルバム『JULIEⅡ』の話が出てくるんですよ。
僕は『JULIEⅡ』収録曲の考察記事を書くたび、「凄まじい”歌の神”の存在にこの時点ではまだ誰も気づいていないと思う」などと書いてきましたが、どうやらそれは完全に間違いだったようです。
ジュリー曰く
「このアルバムのロンドン・レコーディングの時から既に、お前は”歌で演ずる”ということをやった方がいい、と僕に言ってくれていた人」
としてお名前を挙げているのが、池田道彦さん。
10年に渡るACTシリーズは、この池田さんの提案から始まった企画だったようですね。
本当にこういうのってタイミングだなぁ、と思うのは、池田さんのお名前などそれまでまったく知らなかった僕が、たまたま最近『不協和音』を先輩からお預かりする機会に恵まれて、そこから池田さんとジュリーの関わりを初めて知っていった(タイガースのマネージャーは中井さんお1人だと思い込んでいた)矢先、『ジュリー三昧』のACT部を初めて聴いたんですよねぇ・・・。
『不協和音 Vol.1』に、「ジュリーの新たな旅立ちに贈る言葉」として様々なジュリーの周囲のキーパーソンが言葉を残してくれていますが、池田さんの登場するページをここでご紹介しておきましょう。
さて、僕もこれまでACTにまったく触れていなかったわけではありません。
改めて、僕がこれまで映像で観たことのあるACT作品群(集中して鑑賞した、とはとても言えませんが)を振り返ってみると、これがちょっと片寄っている感じで
『SALVADOR DALI』
『SHAKESPEARE』
『宮沢賢治』
『ELVIS PRESLEY』
『むちゃくちゃでごじゃりまするがな』
の5本。
つまり、今日のお題「道化師の涙」が歌われた『NINO ROTA』は映像作品として観たことがありません。
ただ、じゃあ観たことがある5作の収載曲についてこれまでキチンと把握していたか、というと全然そんなことはなくて(汗)、むしろ先の冬休みに先輩から(これまた奇跡的なタイミングで)、かつてDVD鑑賞経験があったはずの『SALVADOR DALI』のパンフレットをお借りして、クレジットや歌詞の内容を改めて見て初めて、純粋な「楽曲」への興味が沸いてきた、という次第なのです。
言い訳かもしれませんが、今の僕のレベルではおそらくDVDでの鑑賞だとまだ敷居が高いんですよ。
もともと僕はひらめきの才は皆無でコツコツと少しずつ知識を重ねてゆくタイプだし、「歌」と「音」に特化したCD大全集は、ACTの理解へと踏み出すには格好の入門書と言えます。僕は「好きな音楽をしつこく聴く」ことは得意ですから(笑)。
まずCDですべての曲を充分頭に叩き込んでから、ステージとしてのDVD作品を味わう・・・ACTについてはその順番で行こうと思っています。
そこで『NINO ROTA』。ようやく本題(笑)です。
さすがに僕もニーノ・ロータの作曲作品について、いくらかの知識はあります。
中学生の時に母親のアコギとクラシックギター教本を奪い取り、まずアルペジオから覚えていった(←実は珍しいパターン)僕が最初期にマスターした曲のひとつが、「太陽がいっぱい」でした。
また、直接制作などには関わっていませんが、勤務先から『映画音楽の巨匠/ニーノ・ロータの世界』というスコアが出版されていて、これは今後、「8 1/2」をはじめACT『NINO ROTA』の中で採り上げられている数々のニーノ・ロータ作曲作品の考察記事を書く際、心強い参考資料となるでしょう。
そんな中・・・ライナーを見るとひときわ目を引くのが、「作詞・作曲・沢田研二」のクレジット。
本日お題の「道化師の涙」です。
ジュリーの歌詞は脚本の流れから与えられた「テーマ」が明快。にも拘わらずとても個性的。
1991年と言えば、オリジナル・アルバムで言うと『パノラマ』の年です。つまり「Don't be afraid to LOVE」と同時期のジュリー作詞作品なんですね、これは。
俄かには信じられない!
そう、僕がACTにここまで興味惹かれたのは、ジュリーの作詞に「オリジナル・アルバム」のそれとはまったく違う才気を感じるからなのです。フレーズへのアプローチ、詞としての素晴らしさのベクトルが、「アルバム」と「ACT」とでは全然異なっているんですよ。
どちらもジュリーの本質。作詞ひとつとっても、そのどちらも知らなければ、この時代のジュリーを音楽的に理解しているとはとても言えないのです。
もともとジュリーは1972年のインタビューで作詞について問われた時に、「どちらかと言うとテーマを与えられた方が作りやすい」と答えています。
あのジュリーがキッパリ言うほどですからこれは、「その方がうまく書ける」と言い換えて良いのでしょう。
ACTでの作詞は正に「テーマを与えられた」パターンですよね。さらに言えば、皮肉なことにジュリーの作詞能力が突き抜けてしまったこの3作の新譜(今4作目リリースも間近です)も、『PRAY FOR EAST JAPAN』のコンセプトありきです。
ジュリーの作詞はそのフレージングに独特の自由度を持つが故に、作品のテーマ、コンセプトが明快である方が、より真価を発揮するのではないでしょうか。
「道化師の涙」は『NINO ROTA』にあって(シーン的には)「繋ぎ」の1曲だと思います。『JULIE Ⅱ』で言うと「二人の生活」のような立ち位置(ワルツのリズムが同じなので連想しやすかった)。
ただ、ストーリーそのものは結構エグくて。
ジュリーが描いたのは、「人を笑わせる」ことを宿命とする、哀しきサーカスの道化師の独白。
あこがれの拍手を スターは浴びる
B F#
おいらは笑いもの しがない道化
C#m F# C#m D#7
道化師は、時には嘲られ、蔑まれることで観客を笑わせることも・・・しかし彼が本当に「笑わせたい」「拍手をさせたい」のは、恋心抱くブランコ乗りの少女です。
しかし「話し相手にさえしてくれない♪」と道化師の言う通り、それは身分不相応な恋なのですね。
いつの日か拍手を君にさせたい
B F#
君の可愛い おヘソよじれさすのさ ♪
C#m F# C#m D#7
そもそも僕は、「道化師」「サーカス」を描いた物語や歌には特別な郷愁を抱くことが多いです。そしてそこに「身分に負けまいとする気骨」を常に感じます。
たぶん、少年時代に愛読していた江戸川乱歩の影響かな。だから大人になってから読んだ『竹馬男の犯罪』なんて誰も知らないようなマイナーなミステリー長編を、とてつもなく好きになったりするわけで。
また、曲ではキンクスの「道化師の死」。これらに共通するのは、とても崇高な中にやりきれない悲劇がつきつけられてくる、というバッドエンドの感覚です。
それは、ジュリーの「道化師の涙」も同じなんです。
しかも卓越したメロディー、奇跡的なヴォーカル表現をもって「舞台上の一瞬」として完成、演じられたテイクがCDの収録一篇として収められているこの贅沢。
ジュリーの数ある自作曲・・・作詞・作曲ナンバーの中でも、これは正しく隠れた大名曲!
「白いバラの花をふんぱつしたさ♪」「可愛いおヘソよじれさすのさ♪」といった言い回しには、乱歩の小説にも通じる「痴」的な怪しさがあって、「ええっ、これがジュリーの詞なの?」とたじろぐほどです。
救いようのない悲劇を、コミカルに、シニカルに歌う・・・ここでまた『JULIE Ⅱ』を引き合いに出しますが、「嘆きの人生」の作曲者であるすぎやま先生がジュリーのヴォーカルを絶賛していたことと、この「道化師の涙」のジュリー・ヴォーカルの表現力は同一であるように僕は思います。
実際、「道化師の涙」の後半には、「嘆きの人生」とよく似た自嘲の泣き笑いのようなヴォーカル・ニュアンスが登場しますでしょ?
(良い意味で)冷徹な視点で描かれた「悲劇」。
具体的には、2番の歌詞でジュリーは「道化師の涙」というモチーフを明かすことになります。
ブランコ乗りのあの娘と 目と目が合った刹那
G#m D#m G#m G
手をすべらせ落ちた 声も上げず
G#m C#7 E F#7 B
AH それが最後だった サーカスは
G#m C#7 G7 F#7 B
おいら 涙なんか 流 さな い
G#m C#7 G7 F#7 B
おいら 道化師だよ 笑 うの さ
G#m C#7 G7 F#7 B
おいら 涙なんか 流 さな い ♪
G#m C#7 G7 F#7 B
忘れてならないのは、僕のような不注意者だとDVD映像の鑑賞だけでは見逃してしまいがちなこと・・・ACTシリーズのバンド演奏の素晴らしさです。
僕はジュリーという歌手はバックの音の志いかんでその表現力を高める典型のようなヴォーカリストだと思っています。井上バンドも、オールウェイズも、エキゾティクスも、CO-CoLOも、JAZZ MASTERも、そして鉄人バンドもそれぞれ違った形でジュリーの歌を昇華させているけれど、cobaさんを中心としたACTの演奏は作品ごとに、通常のLIVEとはまた違った感じの独特の魅力があります。情熱性、趣味性の高い音楽・・・それがACTならではの個性ではないでしょうか。
2008年の『ジュリー三昧』でジュリーが、ACTの10年があっての今、というニュアンスのことを語っているのも頷けますね。普通に歌手だけをやっていたのでは出逢えなかったかもしれないタイプの音楽と共に、ジュリーは10年間のACTを歌っていたのです。
「道化師の涙」の演奏で僕が最も印象深いのはベースです。これはフレットレスを使っていますよね?
歌メロ直前からAメロにかけて「びゅい~ん♪」と言わせているのが、フレットレス・ベース独特の奏法。
また、小気味良いワルツを奏でる各パートのアレンジが本当に崇高で。
このくらいのテンポのワルツのリズムから「サーカスの空中ブランコ」を僕が容易く連想できるのは、やっぱりビートルズ「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」(ミドル・シャッフルの曲が、途中唐突に緊張感のあるワルツへと変化。ジョン・レノンは当時骨董店で偶然見つけたサーカス団のポスターにインスパイアされてこの曲を作った、という逸話は有名)の影響かな、ひょっとしたらジュリーも作曲の時そうだったのかなぁ、などと夢想しています。
詞について色々書いてきたけど、ジュリーの作曲も凄いですよこれは。ドアーズっぽいサイケな進行で、ジュリーらしい「ええっ?!」というコードも登場。
イントロでの同主音移調の導入は、cobaさんのアイデアかもしれません。
ただ、これほどの曲が全体の中では「繋ぎ」的な配置で、それでも重要な1ピースとして『NINO ROTA』全体の構成に貢献している・・・ACTの書き下ろしオリジナル曲の醍醐味は、そんな「道化師の涙」のような曲にこそ見出すことができます。
次にいつACTのお題について書くことになるか分かりませんが、脚本の加藤直さんの作詞(或いは訳詞)作品も本当に素晴らしい名篇揃いですから、今度は加藤さん作詞の書き下ろしオリジナル・ナンバーを採り上げたいところですね・・・。
それでは、次回更新は(たぶん)『こっちの水苦いぞ』の楽曲内容予想です。
この新譜内容予想シリーズも毎年恒例となっておりますが、セットリスト予想同様、全然当たりません。
ただ・・・どんなに厳しい、重い内容だったとしても、今のジュリーと鉄人バンドの作品は僕が大好きな音楽であることは間違いないですから。
やっぱりジュリーの新譜が「楽しみ」なのです。
1週間後、実際にこの耳で聴くまで・・・勝手な想像、妄想を楽しみたいと思います!
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コメント
DYさん、お邪魔します。素敵なカテゴリーを作ってくださって、ありがとうございます!
私が初めて観たジュリーのステージは『ACT BORIS VIAN』です。当時、高校生だった私は、通常のライブは親に禁じられていましたが、開始時間が早いACTは許されました。これまた、今ふりかえると、贅沢な体験をした、と思います。
おっしゃるとおり、ACTは、ジュリーのみならず、多くの才能あるアーティストが造り上げたものです。とても深いですよ~。
このカテゴリーの成長を心から願っています。
投稿: 74年生まれ | 2015年3月 4日 (水) 23時04分
DY様 こんばんは。
ようやく入手されたのですね。
おめでとうございます。
{ACTシリーズ」
映像化されたものは一応全部持ってます。
ビデオテープではもう見れなくなりましたが(デッキが壊れた)何とかDVD化できたものもあります。、
「NINO ROTA」
「BORIS VIAN」
「EDITH PIAF」
の3本が私のベスト3です。
CDは歌を抜き出して収録してますが、是非セリフ・演技付きの映像を見ていただきたいですね。
CDには収録されていない曲もあるし。
(CHI SEIは入れて欲しかった)
「道化師の涙」では女性の共演者達がピエロのメイクで前衛的なダンスを踊ってました。
「ACT」は視覚的な演出も素晴らしいものでした。
あ~ちゃんとDVD化して欲しい!(画像が・・・)
ツアー今年は7月からですね。
現渋谷公会堂のお別れ公演絶対見たいけど倍率高そう・・・。
投稿: nekomodoki | 2015年3月 5日 (木) 00時34分
DYさん
いよいよACTの伝授が聞けて嬉しいです。
地方組 生で観ることが叶わなかったことが残念でなりません( ; ; )
91年NHK BS ジュリー25周年記念番組でNINO ROTA 放送されました。
な、なんということをやっているの!
と驚き、録画して何度も観ました。
後にcobaさんがNINO ROTAの音楽が一番好きと話されてましたから、想い入れも格別だったのでしょうね。
>nekomodokiさん
澤會から限定セットでDVD化されてますよ。
投稿: くれーぷ | 2015年3月 5日 (木) 01時31分
おお遂に入手なされたのですね。
DYさんの伝授が読めて嬉しいです。
でも、しかし
新曲の前にACTに浸りそうで怖くて
このタイミングではCDが引っ張り出せません。
そしてそして
DVDもう一回出してくださいませんか、澤會さん。
投稿: mimina | 2015年3月 5日 (木) 12時37分
74年生まれ様
ありがとうございます!
本当に今さらながら…完全にACTの魅力に嵌りました。
とてつもなくクールな俯瞰力のある人が、とてつもなく感情溢れる歌を歌っている…それが同一の人である、というのが奇跡です。例えば今回の「道化師の涙」なんて、作詞・作曲・歌それぞれが違った才能を持つ別々の人によって作られたとしか思えないんですよね…。
ジュリーが才人であることは知っていたつもりでしたが、いやいや参りました。
ツアー・セットリストのネタバレ禁止期間のカテゴリーとしても行けそうですし、少しずつ色々な曲を書いていきたいです!
☆
nekomodoki様
ありがとうございます!
おぉ、nekomodoki様のベスト3はいずれも僕は映像鑑賞未体験の作品ではないですか。じっくりとCD大全集で曲を研究し、いつかしっかりと観たいですね~。
と言いますか、一応これまで観たことある作品もほとんど覚えていなくて…一体どんな態度で観ていたのか(恥)。
例えば、今日から通勤BGMがACTプレスリーになったんですが、実はここまで聴いてきた3作ほど大きな期待はしていなかったんですよ。ところがもう、最初の3曲聴いた時点でガツン!とやられました。ジュリー、あんな歌い方もしてたんですねぇ…。
一度プレスリーの映像を観たのはたぶん2009年か2010年。これ観て心を動かされなかったとは、本当にヒヨッコだったんだなぁ、と。
やっぱり僕は最初に「曲」に集中して聴く方が良いみたいです。その上で映像を観たら、とんでもなく感動すると思います!
☆
すみません、ここでお返事1度切ります。
投稿: DYNAMITE | 2015年3月 5日 (木) 13時33分
DYさま
再びお邪魔いたします。
気になるんです。
ジュリーの11月のスケジュールがまるっと空いてるのが・・。
何かやるのかな。
投稿: mimina | 2015年3月 5日 (木) 17時00分
くれーぷ様
ありがとうございます!
ACTについては、くれーぷ様には以前から熱烈なお薦めをくださっていましたが…ようやく、です。何故今までこれを放っておけたのか、と我ながら不思議です(汗)。
> なんということをやっているの!
後追いの僕にとっても、正にそのひと言です。
伝授、などと言いつつ実は、こうしてくれーぷ様はじめみなさまにACTのことをここで語ってくださるのを切望しながらの記事執筆なのですよ~。
そうかぁ、ニーノロータはあのメモリアルイヤーだったんですものね。そういうことも言われて初めて頭の中で繋がってゆきます。
今日からプレスリー週間です。とりあえず新譜発売まではこれにのめりこみます!
☆
mimina様
ありがとうございます!
DVDは入手困難になっているのですね。
澤會さん発売の限定DVDセットは、まんだらけ海馬店で売られているようですが、とても手が出る値段ではありません。
これほど素晴らしいものとは恥ずかしながら僕は今まで知らず…是非再発をお願いしたいですねぇ。
先日、『ダリ』のパンフを貸してくださった先輩にお会いした時にも、「ACTは意外と観てないファンも多いのよ」と残念そうにお話されていました。地方公演が無かったこともあるのでしょうね。
ジュリーのスケジュール…確かに気になりますね。11月が完全にオフ、というのは何かの準備?いやいや追加公演あり?それとも?と色々考えてしまいますね。
とりあえずは、渋谷の抽選に1日で良いので通りたいです…。
投稿: DYNAMITE | 2015年3月 5日 (木) 19時24分
DY様
いよいよ、ACT手を掛けられましたね(笑)
うれしいです。
ニーノロータは大好きな作曲家です。
大天才、大作曲家です。
80年代に、ムーティが振るスカラ座のオーケストラによるニーノロータのCDがあって素晴らしいものです。
それを歌うジュリーの声は、ただ歌っているだけなのに、甘く、力強く、官能そのもの♪曲と声の相性がとてもいいけど、歌いこなすのは至難の技でしょう。ニーノロータも、きっと大満足だと思います♪
「道化師の涙」もフェリーニ的なコラージュの中に置かれて自然。ジュリー、凄いよ!
DY様が「シェクスピア」に嵌るのわかります(笑)
ビートルズ、ストーンズ、ドアーズ、クィーン等々、素敵にビックリな解釈で歌っていますね(笑)
「プレスリー」はどうですか?
当時もこれって?と思ったけど、CDで聴き返すとなかなかのものですね。
一曲目の「無限のタブロー」とACまえのラスト「アメリカに捧ぐ」はcobaさんの同じ曲を加藤さんは「タブロー」でかなりハードにジュリーは「アメリカ」でソフトに痛烈な皮肉を効かせています。
歌い方も全然違って凄いけど、アメリカの栄光と悲劇とエルビスのそれを複雑に絡めているようです(笑)
いよいよ、新曲、ドキドキ、ワクワク♪
ツアーのお知らせも、いよいよジュリー本稼働ですね♪
投稿: momo | 2015年3月 6日 (金) 13時14分
momo様
ありがとうございます!
いやぁ、momo様にも以前からお勧めを頂いていただけあって、素晴らしいです、ACT。
ニーノ・ロータの場合は仰る通り「相性」の不思議、奇跡を感じますね。
本当に「ただ歌っているだけ」なのに、何なのでしょうこの表現力は。その意味で僕は今、ACT作品群に『JULIEⅡ』を重ねています。
プレスリー最高じゃないですか!
『ボリスヴィアン』『シェイクスピア』『ニーノロータ』と聴いてきて、実はさほど期待せずに次に選んだプレスリー…素晴らしい!
「無限のタブロー」のあの歌い方って、下手な人がやればただの悪フザケだし、上手い人がやれば過剰になるし…ジュリーのあの自然さはちょっと神がかっていますね。
同メロディーの「アメリカに捧ぐ」は、cobaさんの元々のメロディーの哀愁にジュリーが「憐み」のようなニュアンスを加えていると感じました。「タブロー」の方は正にハードな皮肉、ひょっとすると自虐…でしょうか。
たぶん僕は、このプレスリーを充分堪能しきった頃に新曲を聴くことになります。
贅沢な待ち方だなぁと思います…。
投稿: DYNAMITE | 2015年3月 6日 (金) 22時48分
DY様 おはようございます。
3/4.にインフォ御到着…漸く? ジュリーファンにとっての“春一番”が吹きましたネ!(笑)
昨日3/6.は啓蟄…warm & worm…蠢いて? 音楽劇以降の今年の予定を立てて、ニンマリ・・・
抽選☆渋公3daysは運を天に任せ…どこが来ても来なくても?
取り敢えず、宿泊先は確保して置きました〜
さて、ACTについて・・・
ジュリー作詞・作曲『灰とダイヤモンド』が発表されてから数年後…自然に? 必然的に? 私にもそんな世界観が訪れ(*♪イヤナコトハ、ヤメテシマエ〜が脳内再生)、実践すべく、一途に新しいことに? 向き合っていた頃と被って・・・
いつも、幾度も、ジュリーの歌たちにこの背中を押して貰って歩んできた筈なのに…正直、私はあの素晴らしい“ACT・ジュリー”に触れる機会を殆ど持ち合わせて居ませんでした。
あれ!? なのに、なのに〜!?…『道化師の涙』はジュリーが歌っているお姿と、歌そのものが、薄くではありますが記憶に残っていました〜
これがジュリー作詞・作曲と知って、嬉しい驚きです!
未だ未だ“ジュリ勉”は続くよ、どこまでも〜
ところで、音、音楽のプロ…DY様が40年以上も前の、コンセプト・アルバム?【JULIE Ⅱ 】を未だに? 度々“愛してやまない宣言”をしてくださるのは
嬉しいですが、不思議です。
ACTの御伝授の続きを楽しみにお待ち致します!
投稿: えいこはん | 2015年3月 7日 (土) 07時15分
DY様、おはようございます。いつも楽しく拝見しています。私も今Actにはまっています。CDボックスを澤會で書いそびれ、悩みに悩んで、ヤフーオークションで購入しました。(現在アマゾン、ヤフーオークションに出品はありません)順番に聴きましたが、私が楽しみにしていました「BORISU VIAN」の「短くも狂おしく燃え」が入っていません‼ビデオの購入は、我慢と思っていましたが、私の気持ちを察するように、ヤフーオークションにActシリーズのビデオが出品されました。「BORISU VIAN」が落札できて、本当に良かったと満足しています。これに味をしめ、他のビデオにも手を出してしまいました。しかし、「ニーノ ロータ」のビデオ、DVDはまだ入手できていないので、澤會に再発売をお願いしたいと切に思います。デビューからのファンですが、出産育児で上京できない期間がありました。今になって、空白を埋めようと頑張っています。
投稿: しぶ姐 | 2015年3月 7日 (土) 10時56分
えいこはん様
ありがとうございます!
インフォが来てひと安心、と思ったら今度は悩みまくる日々です。渋谷の第2希望を渋谷にできない、というのが今回の特殊なところで…さてどうしたものか、まだ結論が出ません。
「道化師の涙」をえいこはん様が覚えていらしたのは、やはり好みの曲想だったからではないでしょうか。
同じくらいのテンポのワルツ、静謐な雰囲気は「二人の生活」とダブる部分がありますよ~。
ジュリーファンのみなさまの多くは「一番好きなアルバムは?」と問われるといくつかの作品を並べて迷うところでしょうが、僕は珍しいパターンで、『JULIEⅡ』が頭抜けています。コンセプト・アルバムとして、「歌で演ずる」ロックが好きなのかなぁ…。
☆
しぶ姐様
はじめまして。
コメントありがとうございます!
新譜の発売に向けてそろそろ気持ちの切り替えをしなくてはいけないのに、僕は今もACTから抜け出せずにいます。困りました。
あまり期待せずに先週から聴き始めたプレスリーが素晴らし過ぎて、寝ても覚めても、の状態です。
そうですか…CD大全集には収録されていない曲、まだまだあるんですねぇ。
僕も、CDで完璧に勉強してからいずれゆっくりDVDを、と思っていますがそのDVDも入手は困難ですか…。
とりあえず3・11まではプレスリーを聴きまくって、強引に新譜に移行してしばらくACTから離れる予定でいますが、どうなりますか。
気持ちを切り替えるために、もう1本ACTの記事を書いてしまうかもしれません…。
いずれにしましても、デビュー以来のファンの先輩にこのような新規ファンのブログを読んで頂けているとは、本当に嬉しいことです。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます!
投稿: DYNAMITE | 2015年3月 7日 (土) 18時05分