沢田研二 「嘆きの天使」
from『愛まで待てない』、1996
1. 愛しい勇気
2. 愛まで待てない
3. 強いHEART
4. 恋して破れて美しく
5. 嘆きの天使
6. キスまでが遠い
7. MOON NOUVEAU
8. 子猫ちゃん
9. 30th Anniversary Club Soda
10. いつか君は
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ちょっと更新感覚が空いてしまいました。
寒い日が続いたせいなのでしょうか・・・実はまた腰痛が(汗)。いや、昨年の『三年想いよ』ツアー直前の「魔女の一撃」のような酷い状態ではないですけど。
相変わらずの胆石に加えて、四十肩復活の兆しも・・・いや、もう五十肩なんでしょうけど(泣)。
同じ年齢の年にジュリーが、「ジジィを意識しないと」と語っていたのを実感するこの頃です・・・。
気を取り直しまして、まずは枕に旬の話題から。
多くのジュリーファンのみなさまはとっくにご存知でしょうが、中野の『まんだらけ海馬店』さんが、6日から『ジュリー祭り』を開催、数々の貴重な音源作品、写真集、パンフレットなどが店頭に並んだようです。
普段からやりとりさせて頂いている先輩方もお店を訪れたようで、お話によれば、おおむね入手困難度がそのまま商品価格に反映されていたとのこと。
そんな中、CD『単純な永遠』が3000円(同時期の他アルバムは7000~8000円とか)というのはかなりお買い得なのでは、と思ったのですがいかがでしょう。
先月、『まんだらけ海馬店』さんでの”ジュリー祭り”開催の情報を得た時に僕は、開催2日目の2月7日土曜日(カセットテープのレアもの販売が告知されていました)に行ってみよう、と考えていました。
そしてその際に、凄まじい漫画蔵書を持つ中野在住の友人に山田花子さんの『嘆きの天使』を借りて帰る、という段取りを目論んでいたのですが・・・。
フライングして、先月行ってしまいました!
その日はまだ特にジュリー関連商品がメインに押し出されてはいませんで、通常の品並びの日だったわけですが、何故そんなに焦って訪れたかというと。
フォーラムが終わってすぐの頃、関西にお住まいのケンケンジ姉さんが「試しにまんだらけのネット通販で買い物してみた」と、『愛まで待てない』のパンフレット無事購入!をお知らせくださったのです(さらには後日、フォーラムに遠征されていた長崎の先輩も翌日中野に立ち寄り、同店で『act 宮沢賢治』のパンフを購入された、と仰るではありませんか)。
僕はジュリーの公演で一体何年までツアーパンフというものが存在していたのかも知らなかったほどの白帯ファンですが、「普通営業の日でもジュリーのパンフがお店に並んでるのか!」とフンコーし、すぐにでもこの目で物色したくなった、という次第。
ということで、去る1月24日に急遽中野へ!
4Fに『まんだらけ海馬店』さんがあります。
長いジュリーファンの先輩方は、「中野ブロードウェイ」と聞いただけでフンコーするのだそうですな~。
「1月24日」と言うとジュリーファン的には特別な意味を持つ日付ではありますが、お店はいたって普通の営業。でも、通常モードの日でも結構な数のジュリーアイテムが並べられていましたよ。ツアーパンフ、写真集、雑誌、ポスター、そしてシングル・レコード等々。
その中から僕はツアーパンフ4冊に合計1万円をはたき購入(パンフの価格は2000~3000円)しました。
一番の掘り出し物は、84年(3月~8月)全国縦断ツアーのパンフでしょうか。これは以前先輩宅で見せて頂いたことがあったのですが、とにかくずっしり、規格外サイズの超豪華版!僕が見たことのあるパンフの中では一番デカいです。
どのくらいデカいかと言うと・・・。
その他、持っているので購入はしませんでしたが、『ス・ト・リ・ッ・パ・-』『ミスキャスト』のツアーパンフが3000円で販売されているのを見かけました。このあたりは、かなりお得な値段じゃないかな~。
いずれにしましても今回購入したパンフは、先輩方からお預かりしている様々なお宝資料と共に、関連お題記事執筆の際に随時ご紹介してまいります!
てなことで、まだ山田花子さんの漫画は読めていない状態ではありますが、”恒例・セットリストを振り返る”シリーズ第3弾の今日のお題は、「嘆きの天使」。
今回の『昭和90年のVOICE∞』セットリストの中でも特にレアな選曲だったと言って良いでしょう。
アルバム『愛まで待てない』から、伝授!
とにかくこの曲、「CD音源に忠実にバンドの生演奏でステージ再現されたのは初!」という・・・今回はとても歴史的なセットリスト入りだったわけです。
そこでまずは、CDオリジナル音源のアレンジ特性と、過去LIVEで採り上げられた際の「嘆きの天使」の演奏再現の様子をDVD映像で振り返り比較してみることから、楽曲考察にとりかかりましょう。
アルバム『愛まで待てない』の歌詞カードには各収録曲ごとの演奏クレジット掲載があるので一目なのですが、「嘆きの天使」はいくつかのキーボード・テイク以外のトラックを、シンセサイザーのプログラミングによる打ち込み音でレコーディングされています。
ドラムスについては当初、3’28”あたりのフィルは生演奏で重ねているように聴こえていたものでしたが、どうやらすべて打ち込みのようですね。
一方、ベースは分かり易い。同じシンセベースでも「恨まないよ」「東京五輪ありがとう」などで泰輝さんが弾いている「擬似ベース」とはまた違う、シンプルなリズム・アクセントのフレージングですから、打ち込みのドラムスにも違和感無く溶け込んでいます。
そんな「嘆きの天使」、第1回目のセトリ入りは当然1996年。収録アルバム『愛まで待てない』ツアーです。
ドラムス、パーカッション、ベース、そしてキーボードの一部をCD通りの打ち込みオケで再現。ポンタさんと弦楽器メンバーは重厚なコーラスに専念します。
遅れてきたジュリーファンの僕は過去ジュリーLIVEのアレンジをすべて把握しているとはとても言えませんが、ここまで打ち込みのオケをフィーチャーしステージ再現された曲はこの年の「嘆きの天使」と、ジュリワンの「渚でシャララ」、唯2つしか知りません。
ダンスに重点を置いた「渚でシャララ」はともかく、「嘆きの天使」のようなバラードでこのようなスタイルが採用されたことがあったとは、意外な感じもします。
でも、それ故にこの時のジュリーのヴォーカルは凄まじいですし(本来ドラムの手数が増え音圧が強くなる部分を、声ひとつで厚みを持たせる表現は神!)、バンドメンバーによるコーラスも素晴らしいです。
ツアー前には相当な回数のリハーサルが重ねられたのではないでしょうか。
また、CDとまったく同じ打ち込み音のオケとは別に、泰輝さんが生演奏するキーボード・パートについては、(これは「敢えて」だと推測しますが)音色やフレーズをCDとは変えてきています。
一番分かり易いのはイントロのピアノ。
CDと比べて明らかに音符の数が増え、細やかで流麗なフレーズになっています。
泰輝さんは最近のLIVEでも、「我が窮状」のピアノをツアー後半になるに連れフレーズ変化させてくることがあります。もしかすると1996年の「嘆きの天使」でも、ツアー前半はCD通りの演奏で、その後徐々に手数が増えていったのかもしれません。この辺りはタイムリーでツアー参加していない僕には分からないことで・・・悔しいなぁ。
また、CDとは音色もフレーズも雰囲気をガラリと変えた間奏での重厚な低音演奏はド迫力。このシーンでは、若武者・泰輝さんの”斜め45℃体勢”に近い入魂のお姿を映像で確認することができます(傾き自体は今の方が凄いけど、上半身や肩の動きが猛々しい!)。
続いて2度目のツアー・セトリ入りは2003年のお正月コンサート『Love & Peace』で、こちらはGRACE姉さんによる生演奏のドラムスが聴けます。
ただし、この時はキーボードが不在。ですからイントロ最大の肝であるピアノのフレーズ(CDで最初に聴いた時、『鳥人戦隊ジェットマン』のエンディング・テーマ「こころはタマゴ」を思い出した・・・要は「カノン」っぽいメロディーだということなんですけど)を、柴山さんがエレキのリード・ギターで再現しています。
結構ディストーションを効かせていて、全体的にオリジナル音源のキラキラ感とは別物の、パワー・ポップ・バラードなアレンジに進化していますね。
特筆すべきはこの時のセットリストの配置。
『Love & Peace』は、セトリ前半がアコギ・アレンジ、後半がエレキ・アレンジと完全にバンド・アンサンブルが色分けされています(厳密に言うと、アンコールもアコギ、エレキで2曲ずつ)。
曲想だけを考えると、「嘆きの天使」のようなバラードはいかにもアコギ・コーナーに振られそうなものですが、実際には何とこの曲が後半のエレキ・コーナーの1発目なんですよね~。
これもおそらくオリジナル音源の「打ち込み」アレンジが関係しています。あの音を完全に生のLIVEで再現しようとした時、機械的な(良い意味で、ね)パーカッション装飾の音色とアコギの生音って、たぶんケンカしちゃうんですよ。その点、当時キーボードレスでなければ、色々やりようはあったのでしょうが・・・。
さぁ、そこで!
「色々やりようはあったはず」の実現の時が、2015年お正月にやってまいりました。
「嘆きの天使」は、リリースから20年近い時を経た『昭和90年のVOICE∞』で、いよいよ「生音による完全再現」の機会を得たのです。
今回ジュリーがこの曲を採り上げた理由は分かりませんが、僕には2つほど考えていることがあります。
ただ、それを語るにはその前に、この曲の根本のお話をしなければいけないでしょうね。
『昭和90年のVOICE∞』で歌われなければ、ひょっとすると僕は永遠に知らずにいたのではないか、と思われる「嘆きの天使」の作詞にまつわるエピソードを、今回先輩に教わることができました。
作詞は覚和歌子さん。しかしこの詞は、事前にジュリーから覚さんへの具体的なコンセプト提示があったというのです。ジュリーがトークショーでその経緯を語ってくれたことがあるんですって。
「我が窮状」或いは2008年の『ジュリー三昧』でのお話は特別な例外として、そんなふうにジュリーが自らの楽曲作品について制作動機を語ってくれるのって、本当に珍しいことですよね。
コンセプトとなったのは、同タイトルの漫画作品『嘆きの天使』の作者、山田花子さん。ジュリーと覚さんによる打ち合わせから生まれた詞だったようですね。
山田花子さん・・・恥ずかしながら僕はまったく知らないお名前で、すぐに漫画通の友人に尋ねてみたら、「『嘆きの天使』、持ってるよ」と。漫画だけでなく音楽活動もされていた人だったそうで。
いつかはその友人に借りて一読しようと思っていますが、今回の記事執筆には間に合いませんでした。
そんな中、交流のあるJ友さんに、山田さんに深い思い入れを持つかたがいらっしゃいました。
そのJ友さんは僕よりもずっと若く、ジュリーファン歴は僕と同じくらい。ですからジュリーの「嘆きの天使」が山田さんの同タイトル作品からインスパイアされていた、と知ったのは、正に今回『昭和90年のVOICE∞』でこの曲が採り上げられ、ファンの間で歌詞制作の経緯が話題になって初めてのことだったと仰います。
感激はもちろん、ショックもあったそうです。当たり前ですよね・・・自分の大好きな人が、自分の大好きな人の短い生涯を歌っている、ということなのですから。
僕としては、今回「嘆きの天使」の考察にあたって「これは、漫画の方も読まなきゃとても記事にならないなぁ」と当初考えていたのが、そのJ友さんが書かれた文章を拝見したことでスッと整理されたというのかな・・・「あぁ、こんなに深い思いを持つかたがいらっしゃるんだ。僕などが慌てて作品を読んで表面的なことしか書けずに終わるより、ずっと良かったんだ」と思えました。
ジュリーは自分のことを「特別な人」だとは考えていないかもしれません。でも、「人の痛み、苦しみに共感できる強さは持っている」とは思っているような気がします。ファンから見て、あれほどハートが強い人はそうそういない・・・そしてそういう人は、逆境に弱っている人、痛みに苦しんでいる人に気持ちが向かうものなのかなぁ、とも思います。
この3年の新譜が、正にそうじゃないですか。
そんなジュリーだからこそ当時、山田さんのことを歌いたかった。自分で作詞するとあまりに直情的な歌になるかもしれない、と考えて、覚さんにコンセプトを託した・・・そういう流れだったんじゃないかなぁ?
さらにそれは、八島さんのメロディーからのインスパイアもあったと思います。
『ジュリー三昧』での「MENOPAUSE」の解説によれば、ジュリーはある日新聞で「男性にも更年期障害がある」という記事を見つけ、「そういえば心当たりが」と思い至り、いつかそのテーマを歌詞にしたいと狙っていて、「これだ!」と思ったのが
「意外や激しい曲だったんですよ~」
と語っています。
つまり、少なくとも近年のジュリーは、日頃から「歌いたいこと」のアイデアを溜めておいて、新譜のメロディー(或いはテンポ、アレンジなどの概観)を耳にした時の「これがその曲だ!」というひらめきを元に、新しい歌の制作に向かっていくというスタイルなんですね。
「嘆きの天使」では、「山田さんのことを歌いたいなぁ」と考えていたジュリーの気持ちと、八島さんの用意した瑞々しいバラード新曲がシンクロしたのでしょう。
同じく『ジュリー三昧』での「YOKOHAMA BAY BLUES」の解説から推察されるように、八島さんはジュリーに曲を提示する際、ある程度までアレンジ・アイデアを含んだ仮テイクをレコーディングしているようですから、「嘆きの天使」=「厳かなレクイエム」という感触は、ジュリーが最初に聴いた時にはもう既に雰囲気としてあったんじゃないかな。
で、『昭和90年のVOICE』で「嘆きの天使」が採り上げられたこと・・・それについての僕の2つの考えとは。
ジュリーが「緑色の風のkiss kiss kiss」を届けたいと歌った(僕はこれこそが今回のツアー・セットリスト全体のコンセプトだと思っています)その先・・・「悲しみの世界」には、一体どれほど多くの”嘆きの天使”がいたのか、いや今なおいるのか、ということ。
今なお、悲しみ、苦しみの淵にどれほどの天使の魂が沈んでいるのか、と・・・。
の ぼり つめ た
B♭ B♭(onA) Gm Gm7
あ おい 空
Cm7 Cm7(onB♭) Cm7(onA) Cm7(onG) F7
き みは 風を
B♭ B♭(onA) Gm Gm7
抱 き しめた
Cm7 Cm7(onB♭) Cm7(onA) Cm7(onG) F7
そこ に楽園 は ないと知っていて ♪
E♭ F7 Dm7 Gm Cm7 F7 B♭
セットリストを決めた時点でどう考えたかはともかく、ジュリーはいざ今ツアーのステージで「歌う」場ではそんな思いを持っていたんじゃないかなぁ。でなければ、ジュリーのあの溢れる感情は説明し難い。
1996年よりも、2003年よりも今回はずっとずっと慟哭の、嘆きのヴォーカルだったじゃないですか。
”嘆きの天使”というフレーズ、歌詞にジュリーの新たな解釈が加わっていたのではないでしょうか。
そしてもうひとつ。
これは音のことなんですけど・・・ジュリーには、「90年代の三大打ち込み名曲」というのがあって
・「AFTERMATH」(『REALLY LOVE YA !!』)
・「緑色の部屋」(『←sur』)
・「嘆きの天使」(『愛まで待てない』)
いずれも、収録アルバムを引っさげての全国ツアーでは、オリジナル音源の忠実な再現を重視し、打ち込みオケの導入によって披露された3曲です。
このうち、「緑色の部屋」が昨年お正月LIVE『ひとりぼっちのバラード』で採り上げられ(サプライズでした!)、鉄人バンドの素晴らしい生演奏により完璧に甦ったことは記憶に新しいですね。
そして今回、「嘆きの天使」。
泰輝さんもGRACE姉さんも、本当に素晴らしかったです。僕は初日にはこの曲の細かい演奏までチェックする余裕は無かったのですが、フォーラムでは今か今かとイントロを待ち構えていました。GRACE姉さんの美しい生音のハイハット・・・忘れられません。
ジュリーは毎年の新譜について、「できる限りLIVEで再現される音に近い仕上がり」を求めているようです。
普通であれば、「録音とLIVEは別物」と考え、レコーディングでは多くの音を重ねるなど、より綿密に装飾されそうなもの。しかしジュリーの考え方はそうではないんですね。そうでなければ、ツアー・メンバーから依知川さんがいなくなって最初のアルバム『俺たち最高』がベースレスのアレンジになるはずがありません。
その一方でジュリーは、「生音」への思い入れも強いと思うんですよ。本来「LIVE歌手」として真髄を発揮し、そこに自らの歌人生を賭けてきた人なのですから。
ですから、(ほぼ僕の邪推だとは思うけれど)過去に已む無くLIVEで「打ち込み」オケに頼ってしまったナンバーについて、「今こそ、鉄人バンドならばできる!」と考えていたとしても不思議ではありません。
几帳面なジュリーらしく、1年に1曲ずつ・・・。
ということで僕は、来年お正月LIVEでの「AFTERMATH」セットリスト入りを勝手に期待しています~。
さて、それでは今日もオマケの寒中見舞い・・・と行きたいところなんですけど、現時点では手元に96年の資料がありません(『DORA』のパンフは、昨年執筆した「キスまでが遠い」の記事でご紹介済み)。
『まんだらけ海馬店』さん販売の『愛まで待てない』のパンフはケンケンジ姉さんが、『ACT・宮沢賢治』のパンフは長崎の先輩が、タッチの差でお買い上げ(笑)。
ですので今回はオマケ無しですみません・・・その代わり、次回のお題記事では奮発しますよ~。
『昭和90年のVOICE∞』”セットリストを振り返る”シリーズ第4弾は、「晴れのちBLUE BOY」を採り上げたいと思います。どうぞお楽しみに!
P.S.
みなさま、『ロックジェット Vol.60』はもう購入されましたか?
音楽出版物についてだけはささやかなコネを持つ僕は早々にフラゲしまして、みなさまより少しだけ先に、ニマニマしながら過ごす日々を送らせて頂いています。
佐藤睦さんのレポートは回を重ねるごとに進化(深化)していますし、何より今回、写真が素晴らしい!
もう50年近くも継続して、休むことなく全力で歌い続けてきた66歳の偉大な歌手が
ただつっ立って懐メロを歌うのではなく
まして座って歌うことなど1度もなく
シャウトし、走り回り、飛び跳ね、拳を突き上げ、全22曲をほぼノンストップで歌った
それこそが、1月20日東京国際フォーラムでの真のジュリーの姿であったことが、今回の『ロックジェット』さんのすべての掲載写真から伝わってきます。
一家に一冊、是非!
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コメント
初めまして。ジュリーの曲が大好きで、このブログはいつも楽しく読んでいます。
>コンセプトとなったのは、同タイトルの漫画作品『嘆きの天使』の作者、山田花子さん。
タイトルはそこから来たのですか?私はてっきり洋画の『嘆きの天使』(偶然ですがジュリーはアルバム発売した数年後に洋画の『嘆きの天使』ミュージカル版に主演したそうで、舞台写真を見たことがあります)だと思ってました。そうでしたか…。ちょっと考えると洋画の世界(主人公が「天使」に魅入られるもその所為で「全て」を失う)とは違う歌詞なんですけどね…。今までこの曲はちゃんと聞いてなかったので(アルバム内の曲だと「MOON NOUVEAU」ばっかり聞いてました)、今度ちゃんときいてみたいと思います。
投稿: ちーちゃん | 2015年2月13日 (金) 14時53分
ちーちゃん様
はじめまして!
コメントありがとうございます。
僕はミュージカルのお話を初めて知りました。
(山田花子さんのお話を知ったのも、ほんのひと月ほど前ですが・・・)
そうだったんですか・・・ジュリーは山田さんの作品に、まずタイトルから興味を惹かれたのかもしれませんね。
「MOON NOUVEAU」良いですね!
ジュリーの曲の中では意外と他に無いタイプの曲で、歌詞の載せ方や歌い方が独特で、ミステリアスな魅力もあって、名曲だと思います。
まだまだ記事にしていないジュリーの名曲、たくさんあります。一生かかっても終わらないでしょうが、地道に積み重ねていきたいです。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます!
投稿: DYNAMITE | 2015年2月13日 (金) 16時22分
新譜の情報が入ってきました。
当然、発売は3月11日。
まだ詳しく調べていないのですが、『こっちの水苦いぞ』というタイトルのようです。
「踏み込んだ」感ありありのタイトルですね。
投稿: DYNAMITE | 2015年2月13日 (金) 16時23分
Dy 様、いつもの通りジュンク堂さんから連絡が参りましたので、「ロックジェット」15th記念60号を、本日引き取って参りましたぁ。
で、一気読み!
佐藤 睦さんのlive 評に、私やられてしまいましたわ。
特に、「昭和」をキーワードに見立て、Julie がその視点や態度、表現の明確化を可能に出来ると思っている?とする指摘には、「ロック」の世界基本法と云うべき「love」「peace」「freedom」を全身に浴びながら、自らも内相し、試行錯誤しながら、歌人生を意思的に続けている現役ロッカー・Julie の「今」への認識とリスペクトと、「今Julie」が表現し、思う現実世界への深く鋭い危機感と歴史認識への共感が感じられました。
と、同時に、躰はかなり○くなったにしても、考えや行動までそうはならない。
いや、ロッカーならごく普通の対応の一つでしかない、と云うごく当たり前のことをさらりと記して下さった事が、60年代から「ロック」と付かず離れず付き合って来た?身には、自然なので、嬉しかったのでした。
もちろんもちろん、「今Julie」は当然ですが、「鉄人バンド」のお四人を同じようにバンドメンバーとして、きちんと読者に提示したことが、本当に素晴らしい!!
当に、快挙!
ありがとうございましたぁ、佐藤 睦さん&「ロックジェット」!
本当に、久しぶりの愛と敬意の溢れるカラー写真を見るにつけ、2015お正月live のDVDが無いことが残念無念でなりませんわ。
では、Dy 様、皆様、まだまだ寒い日々が続きますが、Julie を見習って、お互い躰だけは大切に致しまょうね。
インフルエンザはもとより、ノロウイルスにも十二分にお気を付け下さいましね。
どちらも罹ると強制休養となりますので….。(体験者は語る、なので)
3/11を、「こっちの水苦いぞ」と云う新譜を楽しみに、冬場の日々を重ねて参ります。
投稿: Lchia | 2015年2月13日 (金) 20時36分
Lchia様
ありがとうございます!
まったく仰る通りです。
『ロックジェット』は今号をもって、ジュリーへのリスペクト、その報じ方が一気にランクアップしたように感じました。そのひとつがLchia様もご指摘の「鉄人バンドの提示」ですね。写真の構成はメンバーのステージの立ち位置通り。嬉しいですよね~。
ヒロ宗和さんの連載は「1回休み」だと思いたいです。
ジュリーのすべてのアルバム・レビューをやり遂げた、とすればそれはもうそれだけで『ロックジェット』、ひいては日本のロック媒体史上に残る大偉業であることは間違いないのですから。
さて、今年は過去3作以上に「踏み込んだ」ジュリーの新譜が届けられそうですね。
リリースを楽しみに、この寒い冬を乗り切りたいです。
投稿: DYNAMITE | 2015年2月13日 (金) 21時09分
DYさん、お邪魔します。
実は、アルバム『愛まで待てない』をリリースした年に、ジュリー自身が収録曲を紹介するラジオ特番があったのですが、その時は、山田花子さんの『嘆きの天使』との関連を敢えて否定していました。ちなみに、私は、ジュリーが楽曲にする前から山田花子さんのことは知っていました。とはいえ、おそらく、それは、DYさんのJ友さんとは全く違うルートです。『○○○○マニュアル』に載っていました(特に深刻な動機があって買ったわけではありません)。リリース当時、ジュリーが、やんわり関連を否定したのは、本が注目されることを避けるためだったのかな…と、今、思います。
「昭和90年のVOICE∞」渋公2日目で、ジュリーは泣きながら1番を歌っていました。それは、ジュリーにとっても思いがけないことだったらしく、間奏で気持ちを立て直して2番は慟哭を抑えていました。ジュリーが、2015年に、この曲を歌った理由は、私には想像できないほど深いものなのかもしれません。
追伸:新譜のタイトル、個人的には好きです。ジュリーの楽曲は、未だかつて、名前負けしたことがありません!
投稿: 74年生まれ | 2015年2月13日 (金) 23時32分
DY様 こんばんは。
特定の誰かに向けて歌っている歌だな、きっと、とは思ってましたが誰かはずっとわかりませんでした。
「山田花子」
作品を読んだことはありまでんが、名前と画風はなんとなく見たことがありました。
どんないきさつでジュリーの琴線に触れたのでしょうね。
「ロックジェット」
ステージ写真が最高です!
鉄人連峰(パクリごめん)の見開きがうれしい。よく分かっている人が撮ってくれてるんですね。
新譜情報ありがとうございます。
またタワレコでGETかな?
投稿: nekomodoki | 2015年2月14日 (土) 22時13分
74年生まれ様
ありがとうございます!
あぁ、当初は否定していたのですか。時期的なことでしょうか。とすればジュリーらしいなぁと思います。
先にちーちゃん様から頂きましたコメントで『嘆きの天使』のミュージカル版のお話を教えて頂き、それがたまたま別の先輩からパンフレットをお借りしていた『ブルーエンジェル』だったことにようやく気づかされまして、あらためて「嘆きの天使」という曲にまつわる色々な事柄の時間軸を頭の中で整理しているところです…。
☆
nekomodoki様
ありがとうございます!
僕などは、「特定の誰か」に歌っているのがが覚さん視点だとばかり思っていましたからね…。
今回の『ロックジェット』は、写真の構成、佐藤睦さんの文章共に「あぁ、完全にファンのニーズと誌面が一致し始めた」と思いとても嬉しく感じました。
これまでは(それがロック誌ならでは、でもあるのですが)少しズレた感もあったんですよ。でも今回で『ロックジェット』のジュリーの記事スタンスは多くのファンに近しい位置で確立したように思います。
僕は新譜は例によって密林さんに予約しつつ、発売日当日街に買いに繰り出す、というパターンですかね~。
投稿: DYNAMITE | 2015年2月16日 (月) 19時12分
DY様 こんばんは。
「嘆きの天使」
そんな舞台あったっけ?
とちょっとあせりましたが、「ブルーエンジェル」のことでしたか。
見ましたよ。ストーリーとかよく覚えていないんですが、パンフレットはあるのであとで読みながらじっくり思い出してみます。
シアターコクーンに行ったのはこの時が初めてでした。
投稿: nekomodoki | 2015年2月16日 (月) 20時22分
nekomodoki様
いや~そうなんですよ。
僕もまったく気がつきませんで、たまたま土曜日にパンフをお借りしていた先輩にお逢いしましたら、「あれ、ブルーエンジェルのことよ」と。
「これはしたり!」でございました。
その先輩も当然生で観劇されていて、一番最後の歌が素晴らしかった、と。
パンフでは、久々に中村繁之さんを見たなぁ、と思いました。
僕の世代ですと、彼がちょうど最後に覚えているアイドル、という感じですね~。
投稿: DYNAMITE | 2015年2月16日 (月) 21時50分